JP2896713B2 - タービンブレードの修理方法 - Google Patents
タービンブレードの修理方法Info
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- B23P—METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
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- B23P6/002—Repairing turbine components, e.g. moving or stationary blades, rotors
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01D—NON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
- F01D5/00—Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
- F01D5/005—Repairing methods or devices
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- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
- Coating By Spraying Or Casting (AREA)
- Shovels (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タービンブレードの修
理方法に関する。
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の修理方法は、レーシングワイヤ
ー、クランピングワイヤー、カバーバンド又は他の部材
によって隣合うブレードが互いに連結されたタービンブ
レードタイプのものを対象とするが、必ずしもこのよう
なもの限定されるものではない。これらのレーシングワ
イヤー、クランピングワイヤー、カバーバンド又は他の
部材は、タービンブレードの少なくとも一部分に孔また
は不連続部分を形成することを必要とするものである。
以下、便宜的に、これらの孔または不連続部分を、不連
続部分という。
ー、クランピングワイヤー、カバーバンド又は他の部材
によって隣合うブレードが互いに連結されたタービンブ
レードタイプのものを対象とするが、必ずしもこのよう
なもの限定されるものではない。これらのレーシングワ
イヤー、クランピングワイヤー、カバーバンド又は他の
部材は、タービンブレードの少なくとも一部分に孔また
は不連続部分を形成することを必要とするものである。
以下、便宜的に、これらの孔または不連続部分を、不連
続部分という。
【0003】レーシングワイヤー、クランピングワイヤ
ーの目的は、タービンの作動中において、ブレード間の
過度の相対移動を防止し、如何なる振動をも減衰させる
ことにある。
ーの目的は、タービンの作動中において、ブレード間の
過度の相対移動を防止し、如何なる振動をも減衰させる
ことにある。
【0004】タービンの使用中、ブレードは必然的に摩
耗及び損傷の危険に曝される。特に、蒸気タービンの場
合、ブレードは応力腐食割れとして知られる影響を受け
る。応力腐食割れは、タービンブレード列にレーシング
ワイヤーが存在する殆どの場合において、タービンブレ
ードの低圧側において特に顕著である。
耗及び損傷の危険に曝される。特に、蒸気タービンの場
合、ブレードは応力腐食割れとして知られる影響を受け
る。応力腐食割れは、タービンブレード列にレーシング
ワイヤーが存在する殆どの場合において、タービンブレ
ードの低圧側において特に顕著である。
【0005】損傷したタービンブレードは交換するのが
何年に亘り普通であった。しかし、損傷したブレードに
新しい修理方法を行い、充分な修理を行うことも可能で
ある。その修理方法のいくつかは、ブレードをローター
に取付けたまま行うことになっている。これにより、こ
のような修理を行うのに通常必要な時間をかなり大幅に
短縮することができ、ブレードをローター組立体から取
り外さねければならない際に生じるブレードの損傷を抑
えることができる。
何年に亘り普通であった。しかし、損傷したブレードに
新しい修理方法を行い、充分な修理を行うことも可能で
ある。その修理方法のいくつかは、ブレードをローター
に取付けたまま行うことになっている。これにより、こ
のような修理を行うのに通常必要な時間をかなり大幅に
短縮することができ、ブレードをローター組立体から取
り外さねければならない際に生じるブレードの損傷を抑
えることができる。
【0006】ローターにブレードを取付けたまま修理を
行うか否かに拘らず、不連続部分はかなり厄介な問題と
なることが判明した。ブレードの損傷を直すことについ
ては充分な修理を行うことができるようであるが、溶接
作業において必要なかなりの熱がレーシングワイヤーの
ような不連続部分の周りで応力集中を発生させる。この
応力集中は、後になって、ブレードを再使用したとき、
レーシングワイヤーの周りにクラックとして現われる。
行うか否かに拘らず、不連続部分はかなり厄介な問題と
なることが判明した。ブレードの損傷を直すことについ
ては充分な修理を行うことができるようであるが、溶接
作業において必要なかなりの熱がレーシングワイヤーの
ような不連続部分の周りで応力集中を発生させる。この
応力集中は、後になって、ブレードを再使用したとき、
レーシングワイヤーの周りにクラックとして現われる。
【0007】また、好ましくは修理前に、曲げたり変形
させたりする物理的力をタービンブレードに加えること
が必要な場合がある。若しくは、元の形状に戻すために
ブレードを変形させることがある。又は、元の形状若し
くはそれにできる限り近い形状にする修理の最終段階
が、ブレードの修理工程として含まれることがあり、こ
の場合、元の形状と僅かに異なることがある。
させたりする物理的力をタービンブレードに加えること
が必要な場合がある。若しくは、元の形状に戻すために
ブレードを変形させることがある。又は、元の形状若し
くはそれにできる限り近い形状にする修理の最終段階
が、ブレードの修理工程として含まれることがあり、こ
の場合、元の形状と僅かに異なることがある。
【0008】ときには、このような歪みを予め与えるた
めにブレードに熱を付加する必要がある。このことは、
ブレードがなかり厚いときには重要である。
めにブレードに熱を付加する必要がある。このことは、
ブレードがなかり厚いときには重要である。
【0009】ブレードの外側先端でのみ修理を行う場合
があり、この場合、プラグを溶接したり溶接金属を充填
したりすることによって、溶接領域近辺のレーシングワ
イヤー孔を埋める必要がある。
があり、この場合、プラグを溶接したり溶接金属を充填
したりすることによって、溶接領域近辺のレーシングワ
イヤー孔を埋める必要がある。
【0010】しかし、上記のように物理的力をブレード
に作用させなければならない場合、そのときには、ブレ
ード全体が前記物理的力によって影響を受け、他のレー
シングワイヤー孔の存在によってこのレーシングワイヤ
ー孔の周りに応力集中が生じる。この場合、レーシング
ワイヤー孔が溶接領域近辺にあるかどうかは不問であ
る。最悪の場合、物理的力を付加することによってレー
シングワイヤー孔に変形が生じ、レーシングワイヤーを
通すことができなくなる。
に作用させなければならない場合、そのときには、ブレ
ード全体が前記物理的力によって影響を受け、他のレー
シングワイヤー孔の存在によってこのレーシングワイヤ
ー孔の周りに応力集中が生じる。この場合、レーシング
ワイヤー孔が溶接領域近辺にあるかどうかは不問であ
る。最悪の場合、物理的力を付加することによってレー
シングワイヤー孔に変形が生じ、レーシングワイヤーを
通すことができなくなる。
【0011】熱処理工程は、どのような場合でもブレー
ドに応力を発生させ、それが不連続部分の周りで応力集
中を誘発する。
ドに応力を発生させ、それが不連続部分の周りで応力集
中を誘発する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この問題を解決するた
めに、同出願人は、如何なる溶接作業をも始める前に、
溶接金属でこのような不連続部分を常に充填することを
提案してきた。この一見不必要と思われる工程は、修理
されたブレードの信頼性を大きく改善させる。
めに、同出願人は、如何なる溶接作業をも始める前に、
溶接金属でこのような不連続部分を常に充填することを
提案してきた。この一見不必要と思われる工程は、修理
されたブレードの信頼性を大きく改善させる。
【0013】修理方法がより複雑になり、ローターに取
付けたままタービンブレードを修理するための装置が開
発されるにつれて、ローターにブレードを取付けたまま
先端及び後端の損傷を修理することができても、不連続
部分のあるブレードの位置に溶接装置をアクセスさせる
ことが不可能であったり、不連続部分の充填はできても
修理後に孔を再度開けることが不可能であったりするの
で、溶接金属で不連続部分を充填することは必ずしもす
べての場合において行うことができないことが判明し
た。
付けたままタービンブレードを修理するための装置が開
発されるにつれて、ローターにブレードを取付けたまま
先端及び後端の損傷を修理することができても、不連続
部分のあるブレードの位置に溶接装置をアクセスさせる
ことが不可能であったり、不連続部分の充填はできても
修理後に孔を再度開けることが不可能であったりするの
で、溶接金属で不連続部分を充填することは必ずしもす
べての場合において行うことができないことが判明し
た。
【0014】出願人は不連続部分を充填しない修理方法
は不十分であることと知っているので、そのようなブレ
ードをローターに取付けたまま修理を行い、且つ、修理
後の充分な耐用年数を確保することは不可能と思われ
る。
は不十分であることと知っているので、そのようなブレ
ードをローターに取付けたまま修理を行い、且つ、修理
後の充分な耐用年数を確保することは不可能と思われ
る。
【0015】本発明の目的は、上記問題を解決する/又
は最小限に抑える、タービンブレードの新規な改良され
た修理方法を提供することである。
は最小限に抑える、タービンブレードの新規な改良され
た修理方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、第1
の観点では、不連続部分を有するタイプのタービンブレ
ードを修理する方法であって、該方法は、 (a)前記不連続部分と略々同じ断面のプラグを用意
し、 (b)前記プラグが前記不連続部分にきつく嵌合するよ
うに前記プラグを前記不連続部分に押込み又は嵌合さ
せ、 (c)ブレードへの応力付加を含むタービンブレードの
修理工程を行い、 (d)ブレードにかなりの熱エネルギーが付加される少
なくとも一部領域において、ブレードに応力除去のため
の熱処理を行い、 (e)前記不連続部分から前記プラグを除去すること、
からなる方法を要旨とする。
の観点では、不連続部分を有するタイプのタービンブレ
ードを修理する方法であって、該方法は、 (a)前記不連続部分と略々同じ断面のプラグを用意
し、 (b)前記プラグが前記不連続部分にきつく嵌合するよ
うに前記プラグを前記不連続部分に押込み又は嵌合さ
せ、 (c)ブレードへの応力付加を含むタービンブレードの
修理工程を行い、 (d)ブレードにかなりの熱エネルギーが付加される少
なくとも一部領域において、ブレードに応力除去のため
の熱処理を行い、 (e)前記不連続部分から前記プラグを除去すること、
からなる方法を要旨とする。
【0017】ブレードへの応力付加を含む修理工程は、
物理的力の付加及び/又はかなりの熱エネルギーの付加
からなるものでよい。
物理的力の付加及び/又はかなりの熱エネルギーの付加
からなるものでよい。
【0018】ある場合、ブレードに溶接修理を行うこと
は必要でなく、変形又は曲がったタービンブレードを再
整形する必要な修理工程のみが行われる場合もある。ブ
レードへの応力付加は、主として物理的力によるもので
ある。
は必要でなく、変形又は曲がったタービンブレードを再
整形する必要な修理工程のみが行われる場合もある。ブ
レードへの応力付加は、主として物理的力によるもので
ある。
【0019】このような物理的力の作用が必要である場
合、レーシングワイヤー孔のようなブレードの不連続部
分にプラグを差込むことは、このような不連続部分の周
りのさらなる応力集中を防止することを保証する。
合、レーシングワイヤー孔のようなブレードの不連続部
分にプラグを差込むことは、このような不連続部分の周
りのさらなる応力集中を防止することを保証する。
【0020】物理的力の付加後においても、熱処理プロ
セスが必要になることがある。プラグが熱処理中におい
ても不連続部分に残されている場合、充分な応力除去が
できるようにブレードを昇温させなければならない温度
によって、プラグを除去した後にその不連続部分に応力
が発生する。
セスが必要になることがある。プラグが熱処理中におい
ても不連続部分に残されている場合、充分な応力除去が
できるようにブレードを昇温させなければならない温度
によって、プラグを除去した後にその不連続部分に応力
が発生する。
【0021】不連続部分の領域がかなりの熱エネルギー
を付加される領域のすぐ近くにないとすれば、ブレード
がかなりの物理的力やその後の熱処理を受けた場合であ
っても、レーシングワイヤー孔のような不連続部分にプ
ラグが存在することは、レーシングワイヤー孔の変形を
効果的に防止し、さらに、応力の進行を抑制することが
意外にも判明した。
を付加される領域のすぐ近くにないとすれば、ブレード
がかなりの物理的力やその後の熱処理を受けた場合であ
っても、レーシングワイヤー孔のような不連続部分にプ
ラグが存在することは、レーシングワイヤー孔の変形を
効果的に防止し、さらに、応力の進行を抑制することが
意外にも判明した。
【0022】ある場合、不連続部分が、かなりの熱エネ
ルギーが付加される領域のすぐ近くにないにしても、修
理領域からの熱伝達によって応力集中を受ける不連続部
分周囲の領域にかなり近いことがある。
ルギーが付加される領域のすぐ近くにないにしても、修
理領域からの熱伝達によって応力集中を受ける不連続部
分周囲の領域にかなり近いことがある。
【0023】不連続部分に差込まれるプラグは、それら
が充填される不連続部分の厚みより僅かに長くなってい
ることが望ましい。そして、プラグを不連続部分へ押込
み易くするように、その端部は僅かに面取りされている
ことが望ましい。
が充填される不連続部分の厚みより僅かに長くなってい
ることが望ましい。そして、プラグを不連続部分へ押込
み易くするように、その端部は僅かに面取りされている
ことが望ましい。
【0024】本発明は、第2の観点では、不連続部分を
有するタイプのタービンブレードを修理する方法であっ
て、該方法は、 (a)前記不連続部分と略々同じ断面のプラグを用意
し、 (b)前記プラグがきつく嵌合するように前記プラグを
前記不連続部分に押込み又は嵌合させ、 (c)前記不連続部分の領域にヒートシンクを取付け、 (d)ブレードへの応力付加を含むタービンブレードの
修理工程を行い、 (e)ブレードにかなりの熱エネルギーが付加される少
なくとも一部領域において、ブレードに応力除去のため
の熱処理を行い、 (f)前記不連続部分から前記プラグを除去すること、
からなる方法である。
有するタイプのタービンブレードを修理する方法であっ
て、該方法は、 (a)前記不連続部分と略々同じ断面のプラグを用意
し、 (b)前記プラグがきつく嵌合するように前記プラグを
前記不連続部分に押込み又は嵌合させ、 (c)前記不連続部分の領域にヒートシンクを取付け、 (d)ブレードへの応力付加を含むタービンブレードの
修理工程を行い、 (e)ブレードにかなりの熱エネルギーが付加される少
なくとも一部領域において、ブレードに応力除去のため
の熱処理を行い、 (f)前記不連続部分から前記プラグを除去すること、
からなる方法である。
【0025】ブレードへの応力付加を含む修理工程は、
物理的力の付加及び/又はかなりの熱エネルギーの付加
からなるものでよい。
物理的力の付加及び/又はかなりの熱エネルギーの付加
からなるものでよい。
【0026】不連続部分の領域にヒートシンクを取付け
ると、物理的力による応力集中を防止することにプラグ
は充分に機能し、ヒートシンクは、不連続部分が領域が
かなりの熱エネルギーによって発生する大きな応力集中
を伴う温度に達することを防止することに寄与すること
が判明した。
ると、物理的力による応力集中を防止することにプラグ
は充分に機能し、ヒートシンクは、不連続部分が領域が
かなりの熱エネルギーによって発生する大きな応力集中
を伴う温度に達することを防止することに寄与すること
が判明した。
【0027】好ましくは、ヒートシンクは前記プラグに
連結され、冷却流体が通過できる貫通孔をプラグが具え
ていることが好ましいと考えられる。
連結され、冷却流体が通過できる貫通孔をプラグが具え
ていることが好ましいと考えられる。
【0028】好ましくは、ヒートシンクは、孔を通じて
不連続部分の少なくとも一部分を通じ、さらに不連続部
分近辺で熱上昇を防止するように冷却液体の流れと協働
するようになっている。
不連続部分の少なくとも一部分を通じ、さらに不連続部
分近辺で熱上昇を防止するように冷却液体の流れと協働
するようになっている。
【0029】充分なスペースがある場合、端部がタービ
ンブレードから外側に突出するように、充填される不連
続部分の厚みよりプラグを長く製造し、その領域から循
環器具によって熱を発散させたり、その循環器具にヒー
トシンクを組合せたり冷却流体を流したりすることがで
きる場合は、この循環器具によって領域から熱伝達を行
うこともできる。
ンブレードから外側に突出するように、充填される不連
続部分の厚みよりプラグを長く製造し、その領域から循
環器具によって熱を発散させたり、その循環器具にヒー
トシンクを組合せたり冷却流体を流したりすることがで
きる場合は、この循環器具によって領域から熱伝達を行
うこともできる。
【0030】ある場合、応力除去熱処理プロセス中にお
いてもヒートシンクをその場所に残しておくことが望ま
しい。また、行われる熱処理前、ヒートシンクを除去す
ることが望ましい。
いてもヒートシンクをその場所に残しておくことが望ま
しい。また、行われる熱処理前、ヒートシンクを除去す
ることが望ましい。
【0031】不連続部分は断面が円形である必要はな
い。しかし、この場合、プラグはその形状に合致させら
れる。
い。しかし、この場合、プラグはその形状に合致させら
れる。
【0032】不連続部分がレーシングワイヤー孔である
場合、レーシングワイヤーを除去する必要がなかった
り、除去することが簡単にできない場合がある。このよ
うな場合、ヒートシンクをレーシングワイヤー孔の周囲
の領域に配置することもでき、また、レーシングワイヤ
ー自体と熱伝達できるように固定することもできる。こ
のような場合、レーシングワイヤーは、レーシングワイ
ヤー孔の領域から熱を拡散するように、熱拡散部材とし
て機能する。
場合、レーシングワイヤーを除去する必要がなかった
り、除去することが簡単にできない場合がある。このよ
うな場合、ヒートシンクをレーシングワイヤー孔の周囲
の領域に配置することもでき、また、レーシングワイヤ
ー自体と熱伝達できるように固定することもできる。こ
のような場合、レーシングワイヤーは、レーシングワイ
ヤー孔の領域から熱を拡散するように、熱拡散部材とし
て機能する。
【0033】不連続部分がブレードの主材料と異なる例
えば腐食シールドのような異種金属からなり、その材料
がブレードに溶接されるような場合において、ヒートシ
ンクを使用するときは、このヒートシンクはシールドの
領域に過度の熱が伝達されることを防止する。このよう
なヒートシンクは、熱処理プロセスの作業中その場所に
残され、ブレードが受ける温度が腐食シールドの領域に
影響を及ぼさないことを保証する。
えば腐食シールドのような異種金属からなり、その材料
がブレードに溶接されるような場合において、ヒートシ
ンクを使用するときは、このヒートシンクはシールドの
領域に過度の熱が伝達されることを防止する。このよう
なヒートシンクは、熱処理プロセスの作業中その場所に
残され、ブレードが受ける温度が腐食シールドの領域に
影響を及ぼさないことを保証する。
【0034】ヒートシンクがないと、熱処理中に発生す
る熱によって、ときには溶接金属を溶かすのに充分な温
度になり、少なくとも溶接金属がブレードに腐食シール
ドを確実に固定しえない状態になる。
る熱によって、ときには溶接金属を溶かすのに充分な温
度になり、少なくとも溶接金属がブレードに腐食シール
ドを確実に固定しえない状態になる。
【0035】本発明は、以下、添付図面を参照して実施
例により詳細に説明される。
例により詳細に説明される。
【0036】
【実施例】まず、図1及び図2において、タービンブレ
ードが符号10,11,12で示されている。各々のタ
ービンブレードは貫通孔13,14の形をした不連続部
分を有している。その中を夫々レーシングワイヤー1
5,16が貫通している。
ードが符号10,11,12で示されている。各々のタ
ービンブレードは貫通孔13,14の形をした不連続部
分を有している。その中を夫々レーシングワイヤー1
5,16が貫通している。
【0037】レーシングワイヤー15,16を、タービ
ンブレードの夫々の貫通孔13,14に隙間をもたせて
通すこともでき、例えば溶接によって各々のタービンブ
レードに接合させることもできる。
ンブレードの夫々の貫通孔13,14に隙間をもたせて
通すこともでき、例えば溶接によって各々のタービンブ
レードに接合させることもできる。
【0038】ワイヤーを貫通孔13,14に自由に通じ
させると、タービンの使用中において、このワイヤー
(通常、クランピングワイヤーという。)に、隣合うタ
ービンブレード間で半径方向外側に向う遠心力が作用す
る。この力は、ワイヤーとタービンブレードとの間で圧
力接触を起こさせる。このような圧力接触は、隣合うタ
ービンブレード間の相対移動を阻止するのに必要な力を
生じさせるには充分である。
させると、タービンの使用中において、このワイヤー
(通常、クランピングワイヤーという。)に、隣合うタ
ービンブレード間で半径方向外側に向う遠心力が作用す
る。この力は、ワイヤーとタービンブレードとの間で圧
力接触を起こさせる。このような圧力接触は、隣合うタ
ービンブレード間の相対移動を阻止するのに必要な力を
生じさせるには充分である。
【0039】図2は、タービンのローターの例を示して
いる。タービンブレード10,11,12は、ローター
の全体列を形成するかなりの数のブレードのうちの3つ
である。
いる。タービンブレード10,11,12は、ローター
の全体列を形成するかなりの数のブレードのうちの3つ
である。
【0040】符号10,11,12で示されるようなタ
ービンブレードは、タービンの機能及び作動条件によっ
て、種々の材料から製造される。蒸気タービンのブレー
ドを製造するための代表的な材料はクローム鋼である。
この場合のクロームの含有率は約12%である。
ービンブレードは、タービンの機能及び作動条件によっ
て、種々の材料から製造される。蒸気タービンのブレー
ドを製造するための代表的な材料はクローム鋼である。
この場合のクロームの含有率は約12%である。
【0041】ここで、図3及び図4に示されるように、
タービンブレード1は一対のレーシングワイヤー孔2,
3を有している。腐食やクラック等の損傷が領域4で示
されている。修理の性質上、矢印4で示された外側先端
の領域をブレードから除去し、そこに新しい材料を溶接
することが必要となる。
タービンブレード1は一対のレーシングワイヤー孔2,
3を有している。腐食やクラック等の損傷が領域4で示
されている。修理の性質上、矢印4で示された外側先端
の領域をブレードから除去し、そこに新しい材料を溶接
することが必要となる。
【0042】修理領域に非常に近いレーシングワイヤー
孔2は、同出願人によって既に提案されている修理方法
により、溶接金属で充填されることになる。しかし、ロ
ーターからブレードを外すことなく修理を行うことが望
ましい場合、レーシングワイヤー孔3にアクセスするこ
とは非常に難しい。孔に溶接金属を充填することが不可
能であれば、溶接後にその孔を開けることも不可能であ
る。さらに、修理領域4が直ぐ近くにある場合、かなり
の温度上昇があることも予想される。しかし、ブレード
に調整のための物理的力や外部からの変形を施さなけれ
ばならない場合、その領域には応力が発生する。さら
に、応力を除く熱処理は、孔3の周りで望ましくない応
力集中を誘発する。
孔2は、同出願人によって既に提案されている修理方法
により、溶接金属で充填されることになる。しかし、ロ
ーターからブレードを外すことなく修理を行うことが望
ましい場合、レーシングワイヤー孔3にアクセスするこ
とは非常に難しい。孔に溶接金属を充填することが不可
能であれば、溶接後にその孔を開けることも不可能であ
る。さらに、修理領域4が直ぐ近くにある場合、かなり
の温度上昇があることも予想される。しかし、ブレード
に調整のための物理的力や外部からの変形を施さなけれ
ばならない場合、その領域には応力が発生する。さら
に、応力を除く熱処理は、孔3の周りで望ましくない応
力集中を誘発する。
【0043】さらに、図4に示されるように、タービン
ブレード1は溶接金属で充填されたレーシングワイヤー
孔2を有していた。或いは、プラグがレーシングワイヤ
ー孔に溶接される場合もある。このようにして、不連続
部分が除去される。
ブレード1は溶接金属で充填されたレーシングワイヤー
孔2を有していた。或いは、プラグがレーシングワイヤ
ー孔に溶接される場合もある。このようにして、不連続
部分が除去される。
【0044】プラグ5はレーシングワイヤー孔3に押込
まれたものである。プラグ5はタービンブレードと同じ
金属からなる。又は、他の如何なる好ましい金属でもよ
い。重要なことは、それがレーシングワイヤー孔3に比
較的きつく嵌合しており、後に加えられるブレードへの
力による物理的変形によって応力集中やかなりの変形が
レーシングワイヤー孔3に作用しないようにブレードと
一体部材として機能することである。
まれたものである。プラグ5はタービンブレードと同じ
金属からなる。又は、他の如何なる好ましい金属でもよ
い。重要なことは、それがレーシングワイヤー孔3に比
較的きつく嵌合しており、後に加えられるブレードへの
力による物理的変形によって応力集中やかなりの変形が
レーシングワイヤー孔3に作用しないようにブレードと
一体部材として機能することである。
【0045】プラグ5を設けることは、符号2で示され
るように、溶接金属でレーシングワイヤー孔を充填する
方法と同じようには不連続部分をなくすることにはなら
ないことが理解されよう。しかし、レーシングワイヤー
孔3にプラグをきつく嵌合させることによって、この領
域において物理的力をかけることによって生じる応力集
中の恐れは実質的に少なくなる。
るように、溶接金属でレーシングワイヤー孔を充填する
方法と同じようには不連続部分をなくすることにはなら
ないことが理解されよう。しかし、レーシングワイヤー
孔3にプラグをきつく嵌合させることによって、この領
域において物理的力をかけることによって生じる応力集
中の恐れは実質的に少なくなる。
【0046】例えば、レーシングワイヤー孔3が、修理
を行っている最中だけでなく、修理後におけるブレード
の応力除去中において、かなりの熱を受ける場合、レー
シングワイヤー孔の近辺で、レーシングワイヤー孔の周
囲のブレードの領域が応力集中を生じる温度上昇を起こ
さないように、ヒートシンク(熱冷まし器)を設けるこ
とが望ましいことが考えられる。
を行っている最中だけでなく、修理後におけるブレード
の応力除去中において、かなりの熱を受ける場合、レー
シングワイヤー孔の近辺で、レーシングワイヤー孔の周
囲のブレードの領域が応力集中を生じる温度上昇を起こ
さないように、ヒートシンク(熱冷まし器)を設けるこ
とが望ましいことが考えられる。
【0047】ヒートシンクとプラグとの組合せを用いる
ことについて、以下、図5乃至図13を参照してより詳
細に説明する。
ことについて、以下、図5乃至図13を参照してより詳
細に説明する。
【0048】さらに、図5には、タービンブレードの最
も腐食を受けやすい部分が示されている。そこは、ター
ビンブレードの外側端部の先端である。タービンブレー
ドの使用中、タービンブレードのこの部分に蒸気やこれ
に運ばれる粒子が衝突し、タービンのこの部分が、回転
中心から半径方向の最も外側に位置するために最速の直
線速度を有するからである。
も腐食を受けやすい部分が示されている。そこは、ター
ビンブレードの外側端部の先端である。タービンブレー
ドの使用中、タービンブレードのこの部分に蒸気やこれ
に運ばれる粒子が衝突し、タービンのこの部分が、回転
中心から半径方向の最も外側に位置するために最速の直
線速度を有するからである。
【0049】図6はタービンブレード10の断面図であ
る。腐食は領域17においてかなりひどいものである
が、ブレードのレーシングワイヤー孔の近くまで深く到
達するほど大きなものではない。
る。腐食は領域17においてかなりひどいものである
が、ブレードのレーシングワイヤー孔の近くまで深く到
達するほど大きなものではない。
【0050】2つのプラグ18,19がレーシングワイ
ヤー孔13,14に固定または押込まれている。
ヤー孔13,14に固定または押込まれている。
【0051】プラグ18,19は、これらが貫通するタ
ービンブレードの厚みより長く、レーシングワイヤー孔
13,14にきつく嵌合するような大きさである。プラ
グ18,19を長くする理由は、図7により詳細に示さ
れるように、冷却流体が流れる一対の箱状部材からなる
ヒートシンク、すなわち、冷却器と協働させるためであ
る。
ービンブレードの厚みより長く、レーシングワイヤー孔
13,14にきつく嵌合するような大きさである。プラ
グ18,19を長くする理由は、図7により詳細に示さ
れるように、冷却流体が流れる一対の箱状部材からなる
ヒートシンク、すなわち、冷却器と協働させるためであ
る。
【0052】プラグ18,19は、夫々の中心を通る貫
通ボアすなわち流路20,21を各々具えている。
通ボアすなわち流路20,21を各々具えている。
【0053】図7は、一対の箱状部材22,23からな
るヒートシンクすなわち冷却器の具体例を示している。
箱22は、流入口24と、夫々シール27,28を具え
た一対の開口25,26とを有する。
るヒートシンクすなわち冷却器の具体例を示している。
箱22は、流入口24と、夫々シール27,28を具え
た一対の開口25,26とを有する。
【0054】箱23は、流出口29と、各々がシールを
具えた一対の開口30,31とを有する。ヒートシンク
はブレードの両側の箱に配置される。ブレード10は点
線で示されており、各々の箱はプラグ18,19とシー
ル接触する。流体は、箱20の流入口22に入り、プラ
グ18,19の貫通孔20,21を通じ、流出口29か
ら出る。
具えた一対の開口30,31とを有する。ヒートシンク
はブレードの両側の箱に配置される。ブレード10は点
線で示されており、各々の箱はプラグ18,19とシー
ル接触する。流体は、箱20の流入口22に入り、プラ
グ18,19の貫通孔20,21を通じ、流出口29か
ら出る。
【0055】従って、プラグ18,19は、ブレードへ
物理的力を付加することによって、この領域でのレーシ
ングワイヤー孔の変形及び如何なる応力集中をも防止す
るだけでなく、領域17の溶接中、レーシングワイヤー
孔13,14のまさに周囲の領域でブレードの永久的な
損傷を生じる温度上昇が起らないような流路すなわち連
結手段をなすように機能する。
物理的力を付加することによって、この領域でのレーシ
ングワイヤー孔の変形及び如何なる応力集中をも防止す
るだけでなく、領域17の溶接中、レーシングワイヤー
孔13,14のまさに周囲の領域でブレードの永久的な
損傷を生じる温度上昇が起らないような流路すなわち連
結手段をなすように機能する。
【0056】このような方法により、例えば、図8乃至
図13に簡単に示されるような新しい材料ピース18が
付けられるような溶接をブレード上においてその先端の
範囲で行う場合でも、レーシングワイヤー孔13,14
の周囲のタービンブレード10の領域は冷却状態に維持
される。
図13に簡単に示されるような新しい材料ピース18が
付けられるような溶接をブレード上においてその先端の
範囲で行う場合でも、レーシングワイヤー孔13,14
の周囲のタービンブレード10の領域は冷却状態に維持
される。
【0057】材料ピースがブレード10の先端17の端
部領域から切断される。そして、硬い材料の新しい部分
17aがタービンブレード10に溶接される。この新し
いピースは、硬化処理された工具鋼すなわちステライト
(Stellite)又はブレード10の残りの部分が製造され
たものと実質的に同じ材料ピースからなる。そして、ブ
レードへの固定後実質的に硬化処理がなされる。
部領域から切断される。そして、硬い材料の新しい部分
17aがタービンブレード10に溶接される。この新し
いピースは、硬化処理された工具鋼すなわちステライト
(Stellite)又はブレード10の残りの部分が製造され
たものと実質的に同じ材料ピースからなる。そして、ブ
レードへの固定後実質的に硬化処理がなされる。
【0058】溶接に使用される材料は、ブレードの親材
料と充分な結合を行うことができる溶接材料であり、新
しいピース17aとブレード10の残りの部分との間の
クッション要素を構成するように選択される。
料と充分な結合を行うことができる溶接材料であり、新
しいピース17aとブレード10の残りの部分との間の
クッション要素を構成するように選択される。
【0059】他の修理方法が、図10及び図11に示さ
れている。同図のタービンブレード50には、図8及び
図9に示されたものと同じヒートシンク22,23が固
定されている。しかし、この場合、修理は、溶接工程に
よって溶融金属を付加することにより行われる。溶接金
属51がブレードに付けられた後、ブレードを元の形状
に戻すように機械加工が行われる。
れている。同図のタービンブレード50には、図8及び
図9に示されたものと同じヒートシンク22,23が固
定されている。しかし、この場合、修理は、溶接工程に
よって溶融金属を付加することにより行われる。溶接金
属51がブレードに付けられた後、ブレードを元の形状
に戻すように機械加工が行われる。
【0060】図12及び図13は、かなりの熱エネルギ
ーの付加、すなわち、溶接を含む修理が行われた後のブ
レード10を示している。ヒートシンクは、ブレードの
熱処理の前に除去される。
ーの付加、すなわち、溶接を含む修理が行われた後のブ
レード10を示している。ヒートシンクは、ブレードの
熱処理の前に除去される。
【0061】ヒートシンク22,23が熱処理前に除去
された場合、はげしい熱処理をレーシングワイヤー孔1
3,14近辺で行わないことが重要である。さもなけれ
ば、熱処理は、レーシングワイヤー孔によってできる不
連続部分のために、好ましくない応力を生じさせること
になる。
された場合、はげしい熱処理をレーシングワイヤー孔1
3,14近辺で行わないことが重要である。さもなけれ
ば、熱処理は、レーシングワイヤー孔によってできる不
連続部分のために、好ましくない応力を生じさせること
になる。
【0062】本発明はレーシングワイヤー孔を例示して
説明されているが、図示の形状のヒートシンクは、適用
されるブレードの部分に応じてその他の形状のものも利
用可能であり、本発明の方法に従って使用できることが
理解されよう。
説明されているが、図示の形状のヒートシンクは、適用
されるブレードの部分に応じてその他の形状のものも利
用可能であり、本発明の方法に従って使用できることが
理解されよう。
【0063】前述の説明、添付図面に開示され、特定の
実施態様又は望ましい作用を発揮する文言若しくは意味
で表現された特徴、又は、開示された結果を得るための
方法若しくはプロセスは、これら特徴を分割又は組み合
せて、種々の態様で本発明の実施をするために利用する
ことができる。
実施態様又は望ましい作用を発揮する文言若しくは意味
で表現された特徴、又は、開示された結果を得るための
方法若しくはプロセスは、これら特徴を分割又は組み合
せて、種々の態様で本発明の実施をするために利用する
ことができる。
【図1】レーシングワイヤーによって連結されたタービ
ンブレードを半径方向内側から見た断面図である。
ンブレードを半径方向内側から見た断面図である。
【図2】タービンローター全体の斜視図である。
【図3】一対のレーシングワイヤー孔を有し、外側先端
の腐食及び損傷を示したタービンブレードの概略図であ
る。
の腐食及び損傷を示したタービンブレードの概略図であ
る。
【図4】一方のレーシングワイヤー孔にプラグが嵌合さ
れ、他方のレーシングワイヤー孔が充填された図3のタ
ービンブレードの斜視図である。
れ、他方のレーシングワイヤー孔が充填された図3のタ
ービンブレードの斜視図である。
【図5】一般的な腐食のある領域を示したタービンブレ
ードの端部の平面図である。
ードの端部の平面図である。
【図6】図5のタービンブレードのA−A線断面図であ
る。
る。
【図7】ヒートシンクの一実施例の断面図である。
【図8】図7のヒートシンクを付けた修理工程途中にあ
るタービンブレードの平面図である。
るタービンブレードの平面図である。
【図9】図7のヒートシンクを付けた修理工程途中にあ
るタービンブレードの断面図である。
るタービンブレードの断面図である。
【図10】次の修理工程のタービンブレードの平面図で
ある。
ある。
【図11】次の修理工程のタービンブレードの断面図で
ある。
ある。
【図12】修理後のタービンブレードの平面図である。
【図13】修理後のタービンブレードの断面図である。
1 タービンブレード 2,3 レーシングワイヤー孔 4 修理領域 5 プラグ 10,11,12 タービンブレード 13,14 レーシングワイヤー孔 15,16 レーシングワイヤー 17a 新しい部分 18,19 プラグ 20,21 流路 22,23 箱状部材 24 流入口 25,26 開口 27,28 シール 29 流出口 30,31 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マイケル・ジェイムズ・フレイザー イギリス国ワーセスターシャー、ダブリ ュー・アール7・4エヌ・エイ、ブロー トン・ハケット、ホップ・キルンス、ナ ンバー2 (56)参考文献 欧州特許出願公開56328(EP,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23P 6/00 - 6/04 F01D 5/12 F01D 25/00
Claims (10)
- 【請求項1】 不連続部分を有するタイプのタービンブ
レードを修理する方法であって、該方法は、 (a)前記不連続部分と略々同じ断面のプラグを用意
し、 (b)前記プラグが前記不連続部分にきつく嵌合するよ
うに前記プラグを前記不連続部分に押込み又は嵌合し、 (c)ブレードへの応力付加を含むタービンブレードの
修理工程を行い、 (d)ブレードにかなりの熱エネルギーが付加される少
なくとも一部領域において、ブレードに応力除去のため
の熱処理を行い、 (e)前記不連続部分から前記プラグを除去すること、
からなる方法。 - 【請求項2】 前記ブレードへの応力付加を含む前記修
理工程は、前記ブレードへの物理的力の付加からなる、
請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 前記ブレードへの応力付加を含む前記修
理工程は、前記ブレードへのかなりの熱エネルギーの付
加からなる、請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 前記ブレードへのかなりの熱エネルギー
の付加は、前記ブレードへの溶接作業からなる、請求項
3記載の方法。 - 【請求項5】 前記プラグは、前記不連続部分にあると
き、前記ブレードの表面から突出するように、前記不連
続部分の厚みより長くなっている、請求項1乃至4のい
ずれか1つに記載の方法。 - 【請求項6】 不連続部分を有するタイプのタービンブ
レードを修理する方法であって、該方法は、 (a)前記不連続部分と略々同じ断面のプラグを用意
し、 (b)前記プラグがきつく嵌合するように前記プラグを
前記不連続部分に押込み又は嵌合し、 (c)前記不連続部分の領域にヒートシンクを取付け、 (d)ブレードへの応力付加を含むタービンブレードの
修理工程を行い、 (e)ブレードにかなりの熱エネルギーが付加される少
なくとも一部領域において、ブレードに応力除去のため
の熱処理を行い、 (f)前記不連続部分から前記プラグを除去すること、
からなる方法。 - 【請求項7】 ヒートシンクを前記不連続部分の領域に
取付けるさらなる工程を含む、請求項1乃至5のいずれ
か1つに記載の方法。 - 【請求項8】 前記ヒートシンクは前記プラグに接続さ
れる、請求項6又は7記載の方法。 - 【請求項9】 前記プラグは貫通孔を有し、接続手段は
前記プラグに冷却流体を通じるようになっている、請求
項8記載の方法。 - 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1つに記載
の方法によって修理されたタービンブレード。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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GB898929005A GB8929005D0 (en) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | Turbine blade repair |
GB8929005.0 | 1989-12-22 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04223822A JPH04223822A (ja) | 1992-08-13 |
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ID=10668382
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JP (1) | JP2896713B2 (ja) |
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DE (1) | DE69007253T2 (ja) |
GB (2) | GB8929005D0 (ja) |
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US6883700B2 (en) * | 2002-09-26 | 2005-04-26 | Siemens Westinghouse Power Corporation | Turbine blade closure system |
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DE10316966A1 (de) * | 2003-04-12 | 2004-10-28 | Rolls-Royce Deutschland Ltd & Co Kg | Verfahren zum Wiederaufbauen flächig ausgebildeter beschädigter Bauteile |
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US8510925B2 (en) * | 2008-09-04 | 2013-08-20 | Rolls-Royce Corporation | System and method for sealing vacuum in hollow fan blades |
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-
1989
- 1989-12-22 GB GB898929005A patent/GB8929005D0/en active Pending
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