JPH06102897B2 - のり面緑化工法 - Google Patents

のり面緑化工法

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JPH06102897B2
JPH06102897B2 JP4178114A JP17811492A JPH06102897B2 JP H06102897 B2 JPH06102897 B2 JP H06102897B2 JP 4178114 A JP4178114 A JP 4178114A JP 17811492 A JP17811492 A JP 17811492A JP H06102897 B2 JPH06102897 B2 JP H06102897B2
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JP
Japan
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slope
wire mesh
mesh
container
root pot
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JP4178114A
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Inventor
真理子 半田
健一郎 藤崎
康雄 飯塚
Original Assignee
建設省土木研究所長
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Publication date
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、のり面に苗木を植栽
するのり面緑化工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の緑化工法としては、のり
面に植穴を掘ってその植穴に苗木を直接植栽することが
行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのような従
来の緑化工法においては、のり面に植穴を掘ることによ
って不安定となり、切土のり面が栄養分の少ない土壌の
場合には、成育不良となるというような問題がある。
【0004】そこでこの発明の目的は、前記のような従
来ののり面に苗木を植栽するのり面緑化工法のもつ問題
を解消し、のり面に植穴を掘ることがなくて不安定とな
ることがなく、切土のり面が栄養分の少ない土壌の場合
にも、苗木が成育不良となることのないのり面緑化工法
を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、請求項1の発明は、のり面に
苗木を植栽するのり面緑化工法において、のり面に金網
を張り、のり面にアンカーピンを打ち付けることによっ
て金網をのり面に固定し、該金網の網目の交差部を切断
してこの切断した金網の端部を上方に折曲げ、この折曲
部によって形成された空所にコンテナ苗木の根鉢を設置
して該折曲部によって根鉢を挾持したうえ、その後のり
面全体に吹付材料をコンテナ苗木の根鉢が完全に覆われ
るように吹付けることを特徴とするものであり、請求項
2の発明は、のり面に苗木を植栽するのり面緑化工法に
おいて、のり面に金網を張り、のり面にアンカーピンを
打ち付けることによって金網をのり面に固定し、該金網
の上にコンテナ苗木の根鉢を設置してアンカーピンを打
ち付けることによって該根鉢をのり面に固定し、その後
のり面全体に吹付材料をコンテナ苗木の根鉢が完全に覆
われるように吹付けることを特徴とするものであり、請
求項3の発明は、のり面に苗木を植栽するのり面緑化工
法において、のり面に金網を張り、のり面にアンカーピ
ンを打ち付けることによって金網をのり面に固定し、該
金網の網目中にコンテナ苗木の根鉢を設置して、該網目
によって該根鉢を挾持してのり面に固定し、その後のり
面全体に吹付材料をコンテナ苗木の根鉢が完全に覆われ
るように吹付けることを特徴とするものであり、請求項
4の発明は、のり面に苗木を植栽するのり面緑化工法に
おいて、のり面に金網を張り、のり面にアンカーピンを
打ち付けることによって金網をのり面に固定し、のり面
に凹部がある場合には、コンテナ苗木の根鉢を金網の間
からくぐらせて該凹部中に設置し、その後のり面全体に
吹付材料をコンテナ苗木の根鉢が完全に覆われるように
吹付けることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】前記のようなこの発明において、のり面全体に
緑化基礎工としての金網をなるべく地表面に密着するよ
うに張って、のり面にアンカーピンを打ち付けて金網を
のり面に固定し、請求項1の発明においては、金網の網
目の交差部を切断してこの切断した金網の端部を上方に
折曲げて折曲部を形成し、この折曲部によって形成され
た空所にコンテナ苗木の根鉢を設置して該折曲部によっ
て根鉢を挾持し、請求項2の発明においては、金網の上
にコンテナ苗木の根鉢を設置してアンカーピンを打ち付
けることによって該根鉢をのり面に固定し請求項3の発
明においては、金網の網目中にコンテナ苗木の根鉢を設
置して、該網目によって該根鉢を挾持してのり面に固定
し、請求項4の発明においては、のり面に凹部がある場
合には、コンテナ苗木の根鉢を金網の間からくぐらせて
該凹部中に設置し、その後のり面全体に設置したコンテ
ナ苗木を傷つけないように注意しながら、吹付材料をコ
ンテナ苗木の根鉢が完全に覆われるように吹付ける。
【0007】
【実施例】図1,2に示すこの発明の実施例についてそ
の工程を説明する。まず施工の準備としてのり面を測量
してのり面の展開図を作成し、コンテナ苗木の設置個所
を決定する。その後(1)のり面1の表面2のごみ、浮
石等を除去し、(2)のり面1全体に緑化基礎工として
の金網3をなるべく地表面に密着するように張り、
(3)のり面1にアンカーピン4を打ち付けることによ
って金網3をのり面1に確実に固定し、(4)図2に示
すように金網3の網目の交差部8を切断してこの切断し
た金網の端部を上方に折曲げて折曲部9を形成し、
(5)この折曲部9によって形成された空所10にコンテ
ナ苗木5の根鉢6を設置して該折曲部9によって根鉢6
を挾持したうえ、(6)その後のり面全体に設置したコ
ンテナ苗木5を傷つけないように注意しながら、吹付材
料7をコンテナ苗木5の根鉢6が完全に覆われるように
吹付ける。
【0008】図3,4,5にはこの発明の第2,3,4
実施例が示されており、これらの実施例においては第1
実施例の工程(1)(2)(3)(6)をそのまま採用
し、他の工程(4)(5)と相違する工程を採用したも
のとなっている。第2実施例で採用したその代わりの工
程は、(7)金網3の上にコンテナ苗木5の根鉢6を設
置してアンカーピン12を打ち付けることによって該根鉢
6をのり面1に固定している。第3実施例で採用したそ
の代わりの工程は、(8)金網3の網目中にコンテナ苗
木5の根鉢6を設置して、該網目によって該根鉢6を挾
持してのり面に固定している。第4実施例で採用したそ
の代わりの工程は、(9)のり面1に凹部13がある場合
には、コンテナ苗木5の根鉢6を金網3の間からくぐら
せて該凹部13中に設置している。
【0009】前記のようなこの発明をつぎに示す概要で
実施した例をつぎに示す。 のり面の状況 地質:花崗岩、土壌硬度20〜30mm(山
中式土壌硬度計による指標硬度) 勾配:1:1 面積:790m2 供試樹種 ネズミモチ (樹高50cm程度)135本 シャリンバイ(樹高30mm程度)510本 草本種子 トールフェスク(ジャガー)、オーチ
ャードグラス バヒアグラス 厚層基材吹付工 吹付厚:5cm(ただし、苗木設置部分
は根鉢が覆われるように多少厚く吹き付ける) 苗木設置方法 緑化基礎工として設置した#14、網目
50mmの菱形金網の網目の交差部を切断して、切断した金
網の端を上方に折曲げて空所を形成し、この空所にコン
テナ苗木の根鉢を設置して、折曲部で該根鉢を挾持す
る。 前記のようにして緑化工法の施工後8か月における木本
植物の枯損は、ネズミモチが135本中3本、シャリンバ
イが510本中26本であり、活着率にすると、ネズミモチ
が98%、シャリンバイが95%であり、生育状況は木本植
物、草本植物ともに良好であった。
【0010】
【発明の効果】この発明は前記のようであって、のり面
全体に緑化基礎工としての金網を張って、のり面にアン
カーピンを打ち付けて金網をのり面に固定し、請求項1
の発明においては、金網の網目の交差部を切断してこの
切断した金網の端部を上方に折曲げて折曲部を形成し、
この折曲部によって形成された空所にコンテナ苗木の根
鉢を設置して該折曲部によって根鉢を挾持し、請求項2
の発明においては、金網の上にコンテナ苗木の根鉢を設
置してアンカーピンを打ち付けることによって該根鉢を
のり面に固定し、請求項3の発明においては、金網の網
目中にコンテナ苗木の根鉢を設置して、該網目によって
該根鉢を挾持してのり面に固定し、請求項4の発明にお
いては、のり面に凹部がある場合には、コンテナ苗木の
根鉢を金網の間からくぐらせて該凹部中に設置し、その
後吹付材料をコンテナ苗木の根鉢が完全に覆われるよう
に吹付けるようになっており、苗木材料として露地栽培
樹木と相違して根系を切断されていないコンテナ苗木を
用いることにより、根鉢が崩れることがなく金網に設置
することができ、植栽直後の成育も良好であることか
ら、木本植物を確実にのり面に導入することができて、
のり面の景観形成が早期に可能となり、またのり面にコ
ンテナ苗木を植栽するに際し、金網を利用することにな
ることから、のり面に植穴を掘ることがなくて不安定と
なることがなく、また切土のり面が栄養分の少ない土壌
の場合にも、苗木が成育不良となることがないという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の側面図である。
【図2】同上の途中工程における一部の斜面図である。
【図3】この発明の第2実施例の側面図である。
【図4】この発明の第3実施例の側面図である。
【図5】この発明の第4実施例の側面図である。
【符号の説明】
1 のり面 2 のり面の表面 3 金網 4 アンカーピン 5 苗木 6 根鉢 7 吹付材料 8 金網の交差部 9 金網の折曲部 10 空所 12 アンカーピン 13 凹部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 のり面に苗木を植栽するのり面緑化工法
    において、のり面に金網を張り、のり面にアンカーピン
    を打ち付けることによって金網をのり面に固定し、該金
    網の網目の交差部を切断してこの切断した金網の端部を
    上方に折曲げ、この折曲部によって形成された空所にコ
    ンテナ苗木の根鉢を設置して該折曲部によって根鉢を挾
    持したうえ、その後のり面全体に吹付材料をコンテナ苗
    木の根鉢が完全に覆われるように吹付けることを特徴と
    するのり面緑化工法。
  2. 【請求項2】 のり面に苗木を植栽するのり面緑化工法
    において、のり面に金網を張り、のり面にアンカーピン
    を打ち付けることによって金網をのり面に固定し、該金
    網の上にコンテナ苗木の根鉢を設置してアンカーピンを
    打ち付けることによって該根鉢をのり面に固定し、その
    後のり面全体に吹付材料をコンテナ苗木の根鉢が完全に
    覆われるように吹付けることを特徴とするのり面緑化工
    法。
  3. 【請求項3】 のり面に苗木を植栽するのり面緑化工法
    において、のり面に金網を張り、のり面にアンカーピン
    を打ち付けることによって金網をのり面に固定し、該金
    網の網目中にコンテナ苗木の根鉢を設置して、該網目に
    よって該根鉢を挾持してのり面に固定し、その後のり面
    全体に吹付材料をコンテナ苗木の根鉢が完全に覆われる
    ように吹付けることを特徴とするのり面緑化工法。
  4. 【請求項4】 のり面に苗木を植栽するのり面緑化工法
    において、のり面に金網を張り、のり面にアンカーピン
    を打ち付けることによって金網をのり面に固定し、のり
    面に凹部がある場合には、コンテナ苗木の根鉢を金網の
    間からくぐらせて該凹部中に設置し、その後のり面全体
    に吹付材料をコンテナ苗木の根鉢が完全に覆われるよう
    に吹付けることを特徴とするのり面緑化工法。
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KR100425923B1 (ko) * 2001-11-01 2004-04-03 이정훈 척박한 토양의 녹화방법
KR100473540B1 (ko) * 2002-05-13 2005-03-10 (주)토인종합건축사사무소 향토를 이용한 절개지 복원 녹화 방법
CN105200998B (zh) * 2015-09-07 2017-12-19 北京林业大学 生态护坡结构

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