JPH06102673B2 - 硫酸化オリゴサツカリド誘導体 - Google Patents

硫酸化オリゴサツカリド誘導体

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JPH06102673B2
JPH06102673B2 JP3278980A JP27898091A JPH06102673B2 JP H06102673 B2 JPH06102673 B2 JP H06102673B2 JP 3278980 A JP3278980 A JP 3278980A JP 27898091 A JP27898091 A JP 27898091A JP H06102673 B2 JPH06102673 B2 JP H06102673B2
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/10Drugs for disorders of the cardiovascular system for treating ischaemic or atherosclerotic diseases, e.g. antianginal drugs, coronary vasodilators, drugs for myocardial infarction, retinopathy, cerebrovascula insufficiency, renal arteriosclerosis

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、式
【0002】
【化2】
【0003】式中、Rは水素または残基−SOMであ
り、Mはカチオンであり、R’は赤道方向に(equa
torially)または準赤道方向に(quasie
quatorially)結合した硫酸化モノ−、ジ−
またはトリサッカリド残基であるか、あるいは軸方向に
結合した硫酸化トリサッカリド残基であり、そしてR”
は水素であるか、あるいは赤道方向にまたは準赤道方向
に結合した硫酸化モノ−またはジサッカリド残基であ
る、を有し、中に最大6個のモノサッカリド単位を
含有し、そしてモノサッカリド単位当たり平均して少な
くとも1つの−SOM基が存在する新規な硫酸化オリ
ゴサッカリドに関する。
【0004】本発明は、また、式Iの化合物の調製方
法、薬物としてまたは薬学的製剤の調製のための活性成
分としてのそれらの使用、式Iの化合物に基づく薬学的
製剤および人間において動脈硬化症性疾患(arterioscle
rotic disorders)を処理または予防する方法に関する。
【0005】カチオンMとして、次のものが考えられ
る:すべての生理学的に適合性のカチオン、例えば、ア
ルカリ金属のカチオン、例えば、Na+およびK+;アン
モニウムイオンおよび第三アミン、例えば、トリエチル
アミン、またはピリジンまたはイミダゾールから誘導さ
れる置換アンモニウムイオン;または第四アンモニウム
イオン、例えば、ドデシルトリアンモニウム、メチルア
ンモニウム、エチルピリジニウムおよびベンゼトニウ
ム;ならびにアルカリ土類金属、例えば、Ca++。Mが
Na+である化合物は好ましい。
【0006】硫酸化の程度は、分子の中に存在するモノ
サッカリド単位当たりの平均の−SO3M残基の数を意
味する。したがって、硫酸化度1は、例えば、式Iのヘ
キササッカリドが分子の中に6つの−SO3Mを含有す
るとき、存在する。式Iの化合物における硫酸化度は、
好ましくは、2〜3である。
【0007】赤道方向に結合した硫酸化モノ−、ジ−ま
たはトリサッカリドの残基R’は、好ましくは、β−グ
リコシド的に結合した残基であるが、例えば、アラビノ
ースグリコシドの場合において、平均的結合はトレハロ
ース残基への残基R’のα−グリコシド的結合を伴うこ
とができる。用語「準赤道方向」はフラノシドの立体配
置に関する。
【0008】式Iの化合物は、本発明に従い、対応する
トリ−、テトラ−、ペンタ−またはヘキササッカリドを
硫酸化剤で処理し、そして反応生成物を塩に転化する
か、あるいはそのまま単離することによって調製するこ
とができる。モノサッカリド残基の例は、グルコピラノ
シル、マンノピラノシル、アラビノピラノシル、ガラク
トフラノシル、アラビノフラノシル、リボフラノシルお
よびラムノフラノシルである。ジサッカリド残基の例
は、マルトシル、セロビオシル、ラクトシル、メリビオ
シル、ゲンチオビオシルおよびガラトピラノシドアラ
ビノピラノシルである。トリサッカリド残基は、例え
ば、マルトトリオシルである。前述の残基は、式Iの定
義の範囲における置換基R’またはR”として硫酸化さ
れる。式Iの化合物の例は、Rが前述の意味を有し、そ
てモノサッカリド単位当たり平均して少なくとも1つ
の残基Rが−SOMである、式IaまたはIbの化合
物である。化合物Iaにおいて、R’はβ−D−マルト
トリオシルであり、そしてR”が水素であり、化合物I
bにおいて、R’およびR”はβ−D−マルトシルであ
る。
【0009】
【化3】
【0010】本発明による硫酸化は、ヒドロキシ基の硫
酸化のためにそれ自体既知の方法を使用して、実施する
ことができる。
【0011】式Iの化合物の調製に使用することができ
る硫酸化剤の例は、SO3・コンプレックス、SO3・ピ
リジン、SO3・トリメチルアミン、SO3・ジオキサン
およびSO3・ジメチルホルムアミドである。硫酸化剤
の他の例は、クロロスルホン酸、クロロスルホン酸およ
び硫酸の混合物;およびピリジンN−サルフェートであ
る。
【0012】この反応は、便利には、適当な溶媒、こと
に極性溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシドまたはヘキサメチルホスホトリアミド中で
実施する。この反応は室温またはより高い温度におい
て、例えば、20〜70℃において実施することがで
き、これにより硫酸化度は反応の期間および反応温度を
変化させることによって影響を及ぼすことができる。各
場合において達成される硫酸化度はHPLCにより促進
することができる。反応混合物の仕上げおよび反応混合
物からの式Iの反応生成物の単離は、それぞれ、それ自
体既知の方法に従い、ゲル化濾過または限外ろ過により
実施することができる。
【0013】出発物質として使用する遊離のサッカリド
は、既知であるか、あるいは原理的には既知の方法によ
り得ることができる。酵素または合成の化学的手順を調
製のために考慮することができる。オリゴサッカリド
は、原理的には、順次の合成またはブロックの合成を使
用して合成することができる。この場合において、グリ
コシル受容体をグリコシル供与体と適当な触媒の存在下
に反応させることによって、グリコシドの結合を形成す
る。アノマーの中心において活性化した誘導化グリコシ
ル化合物、例えば、塩化物、ブロミド、フッ化物、アセ
テート、トリクロロアセトイミデート、アルキルチオ誘
導体などはグリコシル供与体として適当である。
【0014】グリコシル化すべきOH基が遊離でありそ
して残りのOH基が完全にまたは部分的に保護されてい
る、サッカリド誘導体はグリコシル受容体として適当で
ある。残りのOH基が部分的にのみ保護されていると
き、グリコシド化は選択的に実施することができるか、
あるいは異なる環境を有するヒドロキシル基のおかげで
特定の方向に向けることができる。
【0015】式Iの化合物は、脈管の平滑筋系の細胞の
移動および増殖を阻害し、そして増殖的動脈硬化性病変
を予防する。それらの血液凝固阻害活性はヘパリンのそ
れより低い。とくに、化合物は試験管内抗凝固活性を
もたない、すなわち、それらは凝固因子のトロンビン
(F.IIa)およびF.Xaに対して作用をもたない
か、あるいは非常にわずかの作用を有するだけである。
したがって、式Iの化合物は、ヒトにおいて、動脈硬化
性障害、とくにバイパス手術または血管形成術後の障害
の予防のために、ならびに進行性動脈硬化症を有する患
者の処置に使用することができる。
【0016】血液凝固の阻害活性は、次のようにして決
定した:aPTT(活性化した部分的トロンボプラスチ
ン時間)試験[参照、ワレンガ(Walenga)ら、
実験室の科学におけるCRCクリティカル・リビュース
(CRC Critical Reviews in
LaboratorySciences)22(4)3
61−389(1986)]:100μlの、種々の濃
度の試験化合物を含有する、ヒトのクエン酸処置した血
漿を、37℃において8分間、100μlの活性化トロ
ンボファックス(ActivatedThrombof
ax)[オルト・ダイアグノスチクス(Ortho D
iagnostics)、米国ニュージャージイ州ラリ
タン]とともにインキュベーションする。次いで、10
0μlの前以て加温した25ミリモルの塩化カルシウム
を添加し、そして凝固時間をフィブロメーター・コアグ
レイション・タイマー(Fibrometer Coa
gulation Timer)[ベクトン(Bect
on)、ディキンソン・ベイスル(Dickinson
Basle)]。
【0017】抗Xaクローニングアッセイ: 25μl
の種々の濃度の試験化合物を有するクエン酸処置した血
漿を、41ミリモルのイミダゾール、82ミリモルのN
aClおよび0.1%のアルブミンを含有する、0.6
3%のクエン酸塩緩衝液(pH7.3)中で1:100
に希釈した、75μlの因子Xa[ダイアグノスチクス
・リエイジェント(Diagnostics Reag
ents)、英国オキソン、テイム]と混合する。37
℃に2分間加温した後、200μlの因子Xデフィシエ
ント・プラズマ(Deficient Plasma)
[ダイアグノスチクス・リエイジェント(Diagno
stics Reagents)]およびプレイトレッ
ト・サブスチチュート(Platelet Subus
titute)[ダイアグノスチクス・リエイジェント
(Diagnostics Reagents)]の
1:1混合物を添加し、そしてこの混合物を37℃にお
いて20秒間インキュベーションする。100μlの前
以て加温した50ミリモルの塩化カルシウム溶液を添加
した後、凝固時間をフィブロメーターで測定する。
【0018】試験化合物の活性をIC50として与え、
これは対照の値の2倍である凝固時間に導く濃度[μg
/ml]である。
【0019】発色性基質のアッセイにおけるトロンビン
または因子Xaの阻害[テイエン(Teien)ら、ト
ロンボシス・リサーチ(Thrombosis Res
earch)10、399−410(1977)]:決
定はコバス−バイオ(Cobas−Bio)遠心自動的
分光光度計で実施した。使用した緩衝液は、50ミリモ
ルのトリス緩衝液、180ミリモルのNaCl、7.5
ミリモルのEDTANa2、1%のPEG6000およ
び0.02%noツイーン−80pH8.4から成って
いた。試験溶液は、50μlの緩衝液、30μlの抗ト
ロンビンIII(1U/ml)、[カビ・ダイアグノス
チカ(KabiDiagnostica)および20μ
lの種々の濃度の試験化合物を含有する血漿から成って
いた。30μlの試料溶液および20μlの水を180
μlのトロンビンと一緒に、自動的アナライザーの試験
クベットに添加した。37℃において240秒間インキ
ュベーションした後、60μlのS−2238[H−D
−Phe−Pip−Arg−NH・pNA、カビ・ダイ
アグノスチカ(Kabi Diagnostica)、
スウェーデン国モンダル、水中の0.75ミリモル]お
よび20μlの水を添加した。ブランンクとして水と比
較して、405nmにおいて10秒の間隔で60の間、
pNA(n−ニトロアニリン)を遊離させた。阻害活性
をIC50として与え、これはトロンビンのアミド分解
活性が血漿の対照の値に比較して50%だけ減少する濃
度[μg/ml]である。
【0020】因子Xaの阻害は、同一方法において、ト
ロンビンおよびS−2238の代わりに、それぞれ、因
子Xa(2.8nkat/ml)および2ナノモルのS
−222[Bz−CO−Ile−Arg−NH・pN
A、カビ・ダイアグノスチカ(Kabi Diagno
stica)]を使用して測定した。
【0021】物質の抗増殖的活性を、細胞培養物中で次
のようにして測定した:ラットの平滑筋の細胞(10%
のFCSを含有するDMEM中で37℃および5%のC
2において培養した)を、細胞の培養プレートに8×
103細胞/ウェルの密度で適用した。4時間後、付着
した細胞の数を決定し、そして試験すべき物質(100
mg/ml)を添加した。試験物質を添加しなかった細
胞は比較として働き、そしてヘパリン(100mg/m
l)は陽性の対照として働いた。細胞を7日間インキュ
ベーションし、次いで細胞の数を決定した。個々の物質
の抗増殖的活性を、非阻害成長に比較した阻害%として
計算した:
【0022】
【数1】阻害%=[細胞の数(-)−細胞の数(inhib)]/
[細胞の数(-)−細胞の数(d=0)]×100 ここで、細胞の数(d=0)=4時間後の細胞の数 細胞の数(-)=7日後、試験物質を添加しなかった細胞
の数 細胞の数(inhib)=100μl/mlの試験物質を有す
る細胞の数 式Iの化合物を使用する前述の実験手順において得られ
た結果を、表1に記載する。ヘパリンは参照化合物とし
て働いた。
【0023】
【表1】 試験結果が示すように、本発明による化合物は抗増殖
的活性を有し、この活性は、同様に抗増殖的に活性なヘ
パリンに比較して、抗凝固活性を伴わないか、あるいは
非常に有意の程度の抗凝固活性を伴わない。
【0024】本発明による化合物に基づく薬物は、腸内
に、例えば、経口的に、例えば、錠剤、被覆錠剤、糖
剤、硬質および軟質のゼラチンのカプセル剤、溶液、乳
濁液または懸濁液の形態で、あるいは直腸内に、例え
ば、坐薬の形態で投与することができる。しかしなが
ら、投与は、また、非経口的に、例えば、注射溶液の形
態で実施することができる。
【0025】錠剤、被覆錠剤、糖剤および硬質ゼラチン
カプセル剤を製造するため、活性成分を製薬学的に不活
性な、無機または有機の賦形剤と混合することができ
る。錠剤、被覆錠剤、糖剤および硬質ゼラチンカプセル
剤ためのこのような賦形剤として、例えば、ラクトー
ス、トウモロコシ澱粉またはその誘導体、タルク、ステ
アリン酸またはその塩類を使用できる。軟質ゼラチンカ
プセル剤のために適当な賦形剤は、例えば、植物性油、
ワックス、脂肪、半固体および液体のポリオールなどで
ある;しかしながら、活性成分の性質に依存して、賦形
剤は、通常、軟質ゼラチンカプセル剤の場合において必
要とされない。溶液およびシロップ剤の調製に適当な賦
形剤は、例えば、水、ポリロール、サッカロース、転化
糖、グルコースなどである。注射溶液のために適当な賦
形剤は、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセ
ロール、植物油などである。坐薬に適当な賦形剤は、例
えば、天然油および硬化油、ワックス、半液体または液
体のポリオールなどである。
【0026】製薬学的調製物は、さらに、防腐剤、可溶
化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味剤、着色剤、香味
剤、浸透圧変更塩類、被覆剤または酸化防止剤を含有す
ることができる。直腸内の投与の場合において、活性成
分の吸収はリポソームの助けにより増加することができ
る。
【0027】活性成分の投与量は、広い限界内で変化す
ることができるが、もちろん、各特定の場合における個
々の要求に適合させる。一般に、経口的投与の場合にお
いて、約0.1〜100mg/kg、好ましくは約1.
5〜15mgの一日量は大人について十分であるが、ち
ょうど上に記載した上限は、必要とするとき、越えるこ
とができる。
【0028】
【実施例】実施例1 A.2.2lのトルエン中の28.5gの2,2’,
3,3’−テトラ−O−ベンジル−4,6−O−ベンジ
リデン−α,α−D−トレハロース(Carbohyd
r.Res.63、51(1978)]および27ml
のトリブチル錫オキシドの溶液を、水セパレーター上で
4.5時間還流下に加熱し、そして800mlの体積に
減少した。引き続いて、3.84gのテトラブチルアン
モニウムブロミドおよび42.8mlのベンジルブロミ
ドを添加し、そしてこの混合物を100℃において撹拌
した。16時間後、この溶液を冷却し、そして炭酸水素
ナトリウム/塩化メチレンの系中で抽出することによっ
て仕上げた。一緒にした有機相を乾燥し(MgSO
そしてシリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、1:2
アセトン/ヘキサン(1%のトリエチルアミンを含有す
る)で溶離した。生成物の分画を結晶化し、そして2
7.5g(86%)の2,2’,3,3’,6’−ペン
タ−O−ベンジル−4,6−O−ベンジリデン−α,α
−D−トレハロース、融点122℃、が得られた。
【0029】B.85mlのアリルアルコール中の3
2.7gのデカ−O−アセチル−α−D−マルトトリオ
シルブロミド(K.タベオ、K.マインおよびT.ク
ゲ、Carbohydr.Res.48、197(19
76))の溶液を、8.5gのシアン化水銀IIの存在
下に50〜60℃において90分間撹拌し、濃縮し、そ
してエーテル溶液中で順次に1モルのヨウ化カリウム溶
液、重炭酸ナトリウム溶液および水で抽出した。粗生成
物をシリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチ
ル/ヘキサン1:1で溶離すると、25.3g(79.
6%)の純粋なアリルデカ−O−アセチル−β−D−マ
ルトトリオシド、[α]20 D=75.0°(c=0.
5、ジオキサン)、が得られた。
【0030】C.150mlのメタノール中の24.8
gのアリルデカ−O−アセチル−β−D−マルトトリオ
シドの溶液を、触媒量の無水の炭酸ナトリウムの存在下
に室温において18時間撹拌し、次いで濾過し、そして
酸性イオン交換体で中和した。溶媒の除去後、残留物を
350mlのジメチルホルムアミドの中に取り、そして
室温において8.0gの水素化ナトリウム(精製油中の
80%)で処理した。90分間撹拌した後、この混合物
を1℃に冷却し、32mlのベンジルブロミドで処理
し、そして氷で冷却しながら30分間そして室温におい
て1時間撹拌した。その後、この混合物を100mlの
メタノールに滴々添加し、そして1時間撹拌した。反応
混合物を濃縮し、酢酸エチル中に取り、そして水性重炭
酸ナトリウムおよび水で抽出した。有機相を乾燥し、そ
して濃縮した(38.5g)。5gのベンジル化粗生成
物を40mlの酢酸/水9:1の中に懸濁し、そして
2.46gの塩化パラジウムおよび2.46gの酢酸ナ
トリウムの存在下に3時間超音波処理した。その後、こ
の混合物を吸引濾過し、洗浄し、蒸発させ、残留物を酢
酸エチル中に取り、そしてこの溶液を順次に水性重炭酸
ナトリウム溶液および水で洗浄した。酢酸エチル相を硫
酸ナトリウムで乾燥し、そしてシリカゲルのクロマトグ
ラフィーにかけ、トルエン/酢酸エチル7:1で溶離し
た。3.99g(90%)のシロップ状デカ−O−ベン
ジル−D−マルトトリオースが得られた。D.7mlの
無水ジクロロメタン中の0.25mlのオキサリルクロ
ライドの溶液を、3℃において45分かけて、25ml
の無水ジクロロメタンおよび0.1mlの無水ジメチル
ホルムアミド中の3.69gのデカ−O−ベンジル−D
−マルトトリオースの溶液に滴々添加した。室温におい
て6時間撹拌した後、乾燥した粗製デカ−O−ベンジル
−α−D−マルトトリオシルクロライドを10mlの無
水アセトニトリル中に溶解し、そして室温において0.
97gの乾燥フッ化銀の存在下に撹拌した。反応混合物
を濾過し、そして沈澱をエーテルで洗浄した。有機溶液
を水性飽和塩化ナトリウム溶液で処理し、そして激しく
15分間撹拌した。分離した沈澱の吸引濾過後、濾液を
濃縮し、エーテルで希釈し、そして順次に塩化ナトリウ
ム溶液および水で洗浄し、した。エーテル溶液を蒸発さ
せた。シリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、酢酸エ
チル/ヘキサン1:6で溶離すると、2.19g(66
%)の純粋なデカ−O−ベンジル−β−D−マルトトリ
オシルフルオライド、[α]20 D=58.9°(c=
0.9、CHCl3)、が得られた。
【0031】E.5mlの乾燥エーテル中の110ml
のトリフルオロメチルスルホン酸無水物の溶液を、−2
0℃において1時間以内にモレキュラシーブ(4A)の
存在下に、20mlの乾燥エーテル中の1.69gのよ
く乾燥したデカ−O−ベンジル−β−D−マルトトリオ
シルフルオライドおよび538mgの2,2’,3,
3’,6’−ペンタ−O−ベンジル−4,6−O−ベン
ジリデン−α,α−D−トレハロースの溶液に滴々添加
した。この混合物を室温に加温し、そして48時間撹拌
した。濾過助剤を使用して濾過し、エーテルで洗浄し、
そして濃縮した後、残留物をシリカゲルのクロマトグラ
フィーにかけ、トルエン/酢酸エチル14:1で溶離し
た。414mg(30%)の2,2’,3,3’,6’
−ペンタ−O−ベンジル−4’−(デカ−O−ベンジル
−α−D−マルトトリオシル)−4,6−O−ベンジリ
デン−α,α−D−トレハロースがシロップ状生成物と
してが得られた、[α]20 D=+44°(c=0.08
46、EtOH)。
【0032】F.10mlのエタノールおよび5mlの
水中の2,2’,3,3’,6’−ペンタ−O−ベンジ
ル−4’−(デカ−O−ベンジル−α−D−マルトトリ
オシル)−4,6−O−ベンジリデン−α,α−D−ト
レハロースの溶液を、室温において2時間300mgの
10%の炭素担持パラジウムの存在下に水素化した。反
応溶液を濾過助剤を使用して濾過し、すすぎ、そして凍
結乾燥した。粗生成物をゲルのクロマトグラフィー[セ
ファデックス(SephadexR)LH20]にか
け、水で溶離し、そして生成物を凍結乾燥した。65m
gの4−O−(α−D−マルトトリオシル)−α,α−
D−トレハロースが得られた、[α]20 D=+179.
5°(c=0.2、H2O)。
【0033】G.1mlの無水ジメチルホルムアミド中
の30mgの4−O−(α−D−マルトトリオシル)−
α,α−D−トレハロースの溶液を、50℃において1
70mgの三酸化イオウ−トリメチルアミンのコンプレ
ックスの存在下に20時間撹拌し、これにより粘性シロ
ップが分離された。溶媒をデカンテーションし、残留物
をメタノールで洗浄し、1.5mlの10%の酢酸ナト
リウム溶液中に溶解し、そして濃縮した。残留物を水の
中に数回取り、そして蒸発させてトリメチルアミンを除
去した。残留物をゲルのクロマトグラフィー[セファデ
ックス(SephadexR)LH20]にかけて塩を
除去した。凍結乾燥した後、67mgの硫酸化4−O−
(α−D−マルトトリオシル)−α,α−D−トレハロ
ースが得られた、S=18.66%、AS(平均の硫酸
化度)約2.4。
【0034】実施例2 A.無水ジクロロメタン中の4.2gのα−D−アセト
ブロモグルコースの溶液を、−30℃において、30m
lの無水ジクロロメタンおよび2.5mlの無水テトラ
メチル尿素中の3.0gの2,2’,3,3’,6’−
ペンタ−O−ベンジル−4,6−O−ベンジリデン−
α,α−D−トレハロースの溶液に2.61gの乾燥銀
トリフルオロメタンスルホネートの存在下に、滴々添加
を添加した。室温において20時間撹拌した後、5ml
のジクロロメタン中の3.44gのα−D−アセトブロ
モグルコース、2mlのテトラメチル尿素および1.7
5gの銀トリフルオロメタンスルホネートを−30℃に
おいてさらに添加した。有機溶液を重炭酸ナトリウム溶
液および水で洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾燥し
た。シリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、トルエン
/エーテル6:1で溶離し、64%の純粋な4’−O−
(2,3,4,6,−テトラ−O−アセチル−β−D−
グルコピラノシル)−2,2’,3,3’,6’−ペン
タ−O−ベンジリデン−α,α−D−トレハロースがシ
ロップとして得られた、[α]20 D=+53.0°(c
=0.2、ジオキサン)。
【0035】B.60mlの無水メタノールおよび20
mlの無水シクロヘキサン中の1.14gの4’−O−
(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グ
ルコピラノシル)−2,2’,3,3’,6’−ペンタ
−O−ベンジル−4,6−O−ベンジリデン−α,α−
D−トレハロースの溶液(20ml)を、1.4mlの
2%のナトリウムメトキシドの溶液で処理した。室温に
おいて4時間後、この混合物を酸性イオン交換体で中和
し、濾過し、濃縮し、そしてシリカゲルのクロマトグラ
フィーにかけ、酢酸エチル/メタノール/水95:1:
1で溶離し、これにより840mgの生成物が得られ
た。370mgのアリコートを室温において60mlの
エタノール/水5:1中で10%の炭素担持パラジウム
の存在下に水素化した。90分後、この混合物を濾過
し、エタノールおよびエタノールで洗浄し、そして濃縮
した。定量的収量の4−O−(β−D−グルコピラノシ
ル)−α,α−D−トレハロースが得られた、[α]20
D=+121.9°(c=0.2、H2O)。
【0036】C.30mlの無水ジメチルホルムアミド
中の840gの4−O−(β−D−グルコピラノシル)
−α,α−D−トレハロースの溶液を、50℃におい
て、5.08gの三酸化イオウ−トリメチルアミンのコ
ンプレックスの存在下に20時間撹拌し、これにより粘
性シロップが分離する。溶媒をデカンテーションし、残
留物をメタノールで洗浄し、30mlの10%の酢酸ナ
トリウム溶液中に溶解し、そして濃縮した。残留物を水
中に数回取り、そして蒸発してトリメチルアミンを除去
した。残留物をゲルのクロマトグラフィー[セファデッ
クス(SephadexR)LH20]にかけて塩を除
去した。凍結乾燥後、2.0gの硫酸化4−O−(β−
D−グルコピラノシル)−α,α−D−トレハロースが
得られた、S=20.40%、AS約3.0。
【0037】実施例3 A.5mlの無水ジクロロメタン中の1.19gのヘプ
タ−O−アセチル−α−D−マルトシルブロミド(J.
Chem.Soc.1962、2823)の溶液を、0
℃において、6mlの無水ジクロロメタンおよび0.2
2mlのテトラメチル尿素中の1.0gのよく乾燥した
2,2’,3,3’,6’−ペンタ−O−ベンジル−
4,6−O−ベンジリデン−α,α−D−トレハロース
の溶液に0.43gの乾燥銀トリフルオロメタンスルホ
ネートの存在下に、滴々添加を添加した。室温において
8時間撹拌した後、109mlの銀トリフレート、0.
05mlのテトラメチル尿素および298mgのマルト
シルブロミドを添加した。室温において18時間撹拌し
た後、この混合物を濾過し、そしてジクロロメタンで洗
浄した。一緒にした有機溶液を重炭酸ナトリウム溶液お
よび水で洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾燥した。
シリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチル/
ヘキサン1:1で溶離すると、1.49g(88%)の
純粋な4’−O−(ヘプタ−O−アセチル−β−D−マ
ルトシル)−2,2’,3,3’,6’−ペンタ−O−
ベンジル−4,6−O−ベンジリデン−α,α−D−ト
レハロースがシロップとして得られた、[α]20 D=+
84.0°(c=0.2、ジオキサン)。
【0038】B.15mlの無水メタノールおよび4m
lの無水シクロヘキサン中の1.43gの4’−O−
(ヘプタ−O−アセチル−β−D−マルトシル)−2,
2’,3,3’,6’−ペンタ−O−ベンジル−4,6
−O−ベンジリデン−α,α−D−トレハロースの溶液
を、6mlの2%のナトリウムメトキシドの溶液で処理
した。室温において15時間後、この混合物を酸性イオ
ン交換体で中和し、濾過し、濃縮した。粗生成物を20
mlのエタノール/水(3:1)中に溶解し、そして室
温において2時間275mgの10%の炭素担持パラジ
ウムで水素化した。濾過助剤で濾過し、そしてすすぐ
と、純粋な4−O−(β−D−マルトシル)−α,α−
D−トレハロースが得られた、[α]20 D=+150.
0°(c=0.2、H2O)。
【0039】C.25mlの無水ジメチルホルムアミド
中の1.0gの4−O−(β−D−マルトシル)−α,
α−D−トレハロースの溶液を、50℃において、5.
845gの三酸化イオウ−トリメチルアミンのコンプレ
ックスの存在下に20時間撹拌し、これにより粘性シロ
ップが分離する。実施例1Gに記載するように仕上げる
と、2.63gの硫酸化4−O−(β−D−マルトシ
ル)−α,α−D−トレハロースが得られた、S=1
9.91%、AS約2.8。
【0040】実施例4 A.40mlの無水ジクロロメタン中の6.67gのデ
カ−O−アセチル−α−D−マルトトリオシルブロミド
(Carbohydr.Res.48、197(197
6))の溶液を、−30℃において、35mlの無水ジ
クロロメタンおよび3.1mlのテトラメチル尿素中の
4.0gのよく乾燥した2,2’,3,3’,6’−ペ
ンタ−O−ベンジル−4,6−O−ベンジリデン−α,
α−D−トレハロースの溶液に1.74gの乾燥銀トリ
フルオロメタンスルホネートの存在下に、滴々添加を添
加した。室温において3時間撹拌した後、20mlの無
水ジクロロメタン中の3.4gのデカ−O−アセチル−
α−D−マルトトリオシルブロミドおよび1gの4Aモ
レキュラシーブを−30℃において添加した。90時間
後、この混合物を仕上げた。シリカゲルのクロマトグラ
フィーにかけ、酢酸エチル/ヘキサン3:2で溶離する
と、4.03g(50%)の4’−(デカ−O−アセチ
ル−β−D−マルトトリオシル)−2,2’,3,
3’,6’−ペンタ−O−ベンジル−4,6−O−ベン
ジリデン−α,α−D−トレハロースがシロップとして
得られた、[α]20 D=+100.5°(c=0.2、
ジオキサン)。
【0041】B.45mlの無水メタノール中の3.4
6gの4’−(デカ−O−アセチル−β−D−マルトト
リオシル)−2,2’,3,3’,6’−ペンタ−O−
ベンジル−4,6−O−ベンジリデン−α,α−D−ト
レハロースの溶液を、室温において触媒量の無水炭酸ナ
トリウムの存在下に24時間撹拌した。濾過しそして酸
性イオン交換体で中和した後、この混合物を濃縮し、そ
してシリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチ
ル/メタノール/水85:10:5で溶離した。生成物
の分画(2.29g、86%)を24mlのエタノール
/水(5:1)中に溶解し、そして室温において3時間
10%の炭素担持パラジウムで水素化した。濾過助剤で
濾過し、そしてすすぐと、純粋な4−O−(β−D−マ
ルトトリオシル)−α,α−D−トレハロースが泡とし
て得られた、[α]20 D=+172.5°(c=0.
2、H2O)。
【0042】C.10mlの無水ジメチルホルムアミド
中の500mgの4−O−(β−D−マルトトリオシ
ル)−α,α−D−トレハロースの溶液を、50℃にお
いて、2.85gの三酸化イオウ−トリメチルアミンの
コンプレックスの存在下に18時間撹拌し、これにより
粘性シロップが分離する。実施例1Gに記載するように
仕上げると、1.32gの硫酸化4−O−(β−D−マ
ルトトリオシル)−α,α−D−トレハロースが得られ
た、S=19.5%、AS約2.6。
【0043】実施例5 A.5mlの無水ジクロロメタン中の1.19gの乾燥
したヘプタ−O−アセチル−α−D−セロビオシルブロ
ミド(Ann.435、1(1923))の溶液を、−
30℃において、1mlの無水ジクロロメタンおよび
0.3mlのテトラメチル尿素中の1gのよく乾燥した
2,2’,3,3’,6’−ペンタ−O−ベンジル−
4,6−O−ベンジリデン−α,α−D−トレハロース
の溶液に442mgの乾燥銀トリフルオロメタンスルホ
ネートの存在下に、滴々添加を添加した。室温において
60時間撹拌した後、この混合物を濾過助剤で濾過し、
ジクロロメタンですすぎ、蒸発させ、そしてシリカゲル
のクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタン/アセト
ン24:1で溶離すると、1.51g(88%)の純粋
な4’−O−(ヘプタ−O−アセチル−β−D−セロビ
オシル)−2,2’,3,3’,6’−ペンタ−O−ベ
ンジル−4,6−O−ベンジリデン−α,α−D−トレ
ハロースがシロップとして得られた、[α]20 D=+3
5.0°(c=0.3、CHCl3)。
【0044】B.30mlの無水メタノール中の1.0
gの4’−O−(ヘプタ−O−アセチル−β−D−セロ
ビオシル)−2,2’,3,3’,6’−ペンタ−O−
ベンジル−4,6−O−ベンジリデン−α,α−D−ト
レハロースの溶液を、室温において触媒量のナトリウム
(数mg)の存在下に撹拌した。2時間後、酸性イオン
交換体で中和し、蒸発させ、そしてシリカゲルのクロマ
トグラフィーにかけ、クロロホルム/メタノール9:1
で溶離した。蒸発させると、脱アセチル粗生成物(76
4mg)が得られ、その168mgを室温において10
mlのエタノール/水(4:1)中の10%の炭素担持
パラジウムで水素化した。2.5時間後、濾過助剤で濾
過し、すすぎ、そして蒸発させた。93mg(100
%)の4’−O−(β−D−セロビオシル)−α,α−
D−トレハロースが得られた、[α]20 D=+97°
(c=0.3、H2O)。
【0045】C.5mlの無水ジメチルホルムアミド中
の72mgの4’−O−(β−D−セロビオシル)−
α,α−D−トレハロースの溶液を、5℃において、三
酸化イオウ−トリメチルアミンのコンプレックスの存在
下に20時間撹拌し、これにより粘性シロップが分離す
る。実施例1Gに記載するように仕上げると、176m
gの硫酸化4−O−(β−D−セロビオシル)−α,α
−D−トレハロースが得られた、S=18.2%、AS
約2.7。
【0046】実施例6 A.2.19mlのビス−トリブチル錫オキシドを80
mlのトルエン中の1.0gの2,2’,3’,3’−
テトラ−O−ベンジル−α,α−D−トレハロース(C
hem.Pharm.Bull.30、1169(19
82))の懸濁液に添加し、そしてこの混合物を水セパ
レーター上で3.5時間還流下に加熱した。これによ
り、体積は40mlだけ減少した。次いで、157mg
のテトラブチルアンモニウムブロミドおよび0.84m
lのベンジルブロミドを添加し、そしてこの混合物を8
0℃において30時間撹拌した。同一量のテトラブチル
アンモニウムブロミドおよびベンジルブロミドを添加し
た後、この混合物を80℃においてさらに72時間撹拌
した。反応混合物を氷水。塩化メチレン中に注ぎ、そし
て水および重炭酸ナトリウム溶液で抽出した。有機相を
蒸発させた後、残留物をシリカゲルのクロマトグラフィ
ーにかけ、酢酸エチル/ヘキサン1:2で溶離した。純
粋な2,2’,3,3’,6’−ヘキサ−O−ベンジル
−α,α−D−トレハロース(1120mg、89%)
がシロップとして得られた、[α]20 D=+111.5
°(c=0.5、ジオキサン)。
【0047】B.12mlの無水のジクロロメタン中の
2.38gのヘプタ−O−アセチル−α−マルトシルブ
ロミドの溶液を、−30℃において、3mlの無水ジク
ロロメタンおよび0.61mlのテトラメチル尿素中の
1.0gの2,2’,3,3’,6,6’−ヘキサ−O
−ベンジル−α,α−D−トレハロースおよび0.88
gの銀トリフレートの懸濁液に添加した。室温において
10日後、この混合物を濾過助剤で濾過し、ジクロロメ
タンで洗浄し、蒸発させ、そして粗生成物をシリカゲル
のクロマトグラフィーにかけ、アセトン/ヘキサン2:
3で溶離した。1.96gの純粋な4,4’−ビス−O
−(ヘプタ−O−アセチル−β−D−マルトシル)−
2,2’,3,3’,6,6’−ヘキサ−O−ベンジル
−α,α−D−トレハロース(82%)が得られた、融
点85℃、[α]20 D=+84.5°(c=0.2、ク
ロロホルム)。
【0048】C.触媒量のナトリウムメチラートを、室
温において、40mlのメタノール/ジオキサン(1:
1)中の1.0gの4,4’−ビス−O−(ヘプタ−O
−アセチル−β−D−マルトシル)−2,2’,3,
3’,6’,6’−ヘキサ−O−ベンジル−α,α−D
−トレハロースの溶液に添加した。4時間後、この混合
物を酸性イオン交換体で中和し、濾過しそして蒸発させ
た。脱アセチルした化合物を50mlのエタノール/水
(1:1)中に溶解し、そして室温において300mg
の10%の炭素担持パラジウムの存在下に水素化した。
1時間後、この混合物を濾過助剤で濾過し、エタノール
/水(1:1)で洗浄し、そして蒸発させた。465m
gの純粋な4,4’−ビス−O−(β−D−マルトシ
ル)−α,α−D−トレハロースが得られた、[α]20
D=+148°(c=1.3、H2O)。
【0049】D.15mlの無水ジメチルホルムアミド
中の0.3gの4,4’−ビス−O−(β−D−マルト
シル)−α,α−D−トレハロースの溶液を5℃におい
て1.685gの三酸化イオウ−トリメチルアミンのコ
ンプレックスの存在下に20時間撹拌し、これにより粘
性シロップが分離した。実施例1Gに記載するように仕
上げると、652mgの硫酸化4,4’−ビス−O−
(β−D−マルトシル)−α,α−D−トレハロースが
得られた、S=18.93%、AS=2.5。
【0050】実施例7 A.0.21mlのトリフルオロメタンスルホン酸無水
物を、アルゴン雰囲気下に、5mlの無水のジクロロメ
タン中の2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−D−
グルコピラノシルトリクロロアセトイミデートおよび5
53mgの2,2’,3,3’,6,6’−ヘキサ−O
−ベンジル−α,α−D−トレハロースの冷却した溶液
(−80℃)に添加した。−10℃において2.5時間
後、さらに123mgの2,2’,3,3’,6,6’
−ヘキサ−O−ベンジル−α,α−D−トレハロースお
よび41mlのトリフルオロメタンスルホン酸無水物を
−80℃において添加した。この混合物を−10℃に加
温し、トリエチルアミンを添加し、そして溶媒を蒸発さ
せた。トルエンと共蒸留した後、残留物をシリカゲルの
クロマトグラフィーにかけ、トルエン/酢酸エチル7:
3で溶離すると、832mg(86%)の純粋な4,
4’−ビス−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセ
チル−β−D−グルコピラノシル)−2,2’,3,
3’,6,6’−ヘキサ−O−ベンジル−α,α−D−
トレハロースが得られた、融点85℃、[α]20 D=+
42°(c=0.3、クロロホルム)。
【0051】B.40mlの無水メタノール中の696
mgの4,4’−ビス−O−(2,3,4,6−テトラ
−O−アセチル−β−D−グルコピラノシル)−2,
2’,3,3’,6,6’−ヘキサ−O−ベンジル−
α,α−D−トレハロースの溶液を、触媒量のナトリウ
ムで処理した。室温において20分後、この混合物を酸
性イオン交換体で中和し、濾過しそして蒸発させた。シ
リカゲルで濾過し、クロロホルム/メタノール9:1で
溶離すると、480mgの脱アセチルした化合物が得ら
れ、これを50mlのエタノール/水(4:1)中で室
温において200mgの10%の炭素担持パラジウムの
存在下に水素化した。2時間後、この混合物を濾過助剤
で濾過し、エタノール/水(1:1)で洗浄し、そして
蒸発させた。255mgの4,4’−ビス−O−(β−
D−グルコピラノシル)−α,α−D−トレハロースが
得られた、[α]20 D=+108°(c=0.2、H
2O)。
【0052】C.5mlの無水ジメチルホルムアミド中
の208mgの4,4’−ビス−O−(β−D−グルコ
ピラノシル)−α,α−D−トレハロースの溶液を50
℃において1.22gの三酸化イオウ−トリメチルアミ
ンのコンプレックスの存在下に20時間撹拌し、これに
より粘性シロップが分離した。実施例1Gに記載するよ
うに仕上げると、520mgの硫酸化4,4’−ビス−
O−(β−D−グルコピラノシル)−α,α−D−トレ
ハロースが得られた、S=19.52%、AS=2.
7。
【0053】実施例8 A.20mlの無水ジクロロメタン中の2.64gの高
真空乾燥した2,2’,3,3’,6’−ペンタ−O−
ベンジル−4,6−O−ベンジリデン−α,α−D−ト
レハロースおよび1.29gの2,3,4−トリ−O−
アセチル−6−O−(2,3,4−トリ−O−アセチル
−6−デソキシ−α−L−マンノピラノシル)−α−D
−グルコピラノシルブロミド[Ber.70、1098
−1101(1938)]の溶液に、0〜5℃におい
て、0.52gの銀トリフルオロメタンスルホネートお
よび直後に0.6mlの無水テトラメチル尿素を添加す
る。0〜5℃においてさらに75分間撹拌した後、反応
混合物をジカライト(Dicalite)で濾過し、ジ
クロロメタンですすぎ、そして濾液を2回飽和重炭酸ナ
トリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そ
して濃縮した。残留物を85gのシリカゲル(70〜2
30メッシュ)のクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチ
ル/ヘキサン1:4 1:2および1:1を溶離する
と、830mg(29%)のO−(2,3,4−トリ−
O−アセチル−6−デソキシ−α−L−マンノピラノシ
ル)−(1→6)−O−(2,3,4−トリ−O−アセ
チル−β−D−グルコピラノシル)−(1→4)−2,
2’,3,3’,6’−ペンタ−O−ベンジル−4,6
−O−ベンジリデン−α,α−D−トレハロースが泡と
して得られた、[α]20 D=+32.2°(c=0.
5、CHCl3)。
【0054】B.1.5mlのジエチルエーテルおよび
7.5mlのメタノール中の750mgのO−(2,
3,4−トリ−O−アセチル−6−デソキシ−α−L−
マンノピラノシル)−(1→6)−O−(2,3,4−
トリ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシル)−
(1→4)−2,2’,3,3’,6’−ペンタ−O−
ベンジル−4,6−O−ベンジリデン−α,α−D−ト
レハロースの溶液に、室温において、1.5mlのメタ
ノール中の1%のNaを添加し、そして混合物をさらに
3時間撹拌した。次いで、反応溶液を酸性イオン交換体
[アンバーライト(Amberlite)IR−12
0]で中和し、30分間撹拌し、濾過し、メタノールで
すすぎ、そして濾液を蒸発させた。残留物を27gのシ
リカゲル(70〜230メッシュ)のクロマトグラフィ
ーにかけ、酢酸エチル/メタノール/水98:1:1で
溶離した。380mg(62%)の脱アセチル生成物が
得られた、[α]20 D=+7.0°(c=0.1、CH
Cl3)。27mlのエタノール/水2:1中の360
mg(0.303ミリモル)のこれを室温において18
0mgの10%の炭素担持パラジウムの存在下に水素化
した。14時間後、反応混合物をジカライト(Dica
lite)で濾過し、エタノール/水ですすぎ、そして
濾液を濃縮し、そして高真空中で乾燥した。205mg
(100%)のO−(6−デソキシ−α−L−マンノピ
ラノシル)−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシ
ル−(1→4)−α,α−D−トレハロースが非晶質粉
末として得られた、[α]20 D=+9.3°(c=0.
1、H2O)。
【0055】C.7mlの無水ジメチルホルムアミド中
の200mgのO−(6−デソキシ−α−L−マンノピ
ラノシル)−(1→6)−O−β−D−グルコピラノシ
ル−(1→4)−α,α−D−トレハロースの溶液を、
1.72gの三酸化イオウ−トリメチルアミンのコンプ
レックスで処理し、そしてアルゴン雰囲気下に60〜6
5℃において20時間撹拌した。樹脂質沈澱はこの時間
の間に分離した。溶媒を蒸発させ、そして残留物を11
mlの10%の酢酸ナトリウム溶液中に溶解し、そして
水ジェットの真空下に濃縮した。残留物を各回50ml
の水中に数回(10×)取り、そして蒸発させてトリエ
チルアミンを除去し、次いでゲルのクロマトグラフィー
[セファデックス(SephadexR)LH20、1
50g]にかけて塩を除去した。硫酸化テトラサッカリ
ドを含有する分画を蒸発させ、そして凍結乾燥した。3
20mg(54%)の硫酸化O−(6−デソキシ−α−
L−マンノピラノシル)−(1→6)−O−β−D−グ
ルコピラノシル−(1→4)−α,α−D−トレハロー
スが非晶質粉末として得られた、S=19.62%、A
S=約2.7。
【0056】実施例9 A.20mlの無水ジクロロメタン中の2.64gの高
真空乾燥した2,2’,3,3’,6’−ペンタ−O−
ベンジル−4,6−O−ベンジリデン−α,α−D−ト
レハロースの溶液に、0.52gの銀トリフルオロメタ
ンスルホネート、1.40gの2,3,4−トリ−O−
アセチル−6−O−(2,3,4,6−テトラ−O−ア
セチル−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコ
ピラノシルブロミド[ウォルフマンら、J.Am.Ch
em.Soc.71、125−127、(1949)]
および0.6mlの無水テトラメチル尿素(5.0ミリ
モル)を急速な順序で、0〜5℃において、添加し、そ
してこの混合物を0〜5℃においてさらに1時間撹拌し
た。反応混合物をジカライト(Dicalite)で吸
引濾過し、ジクロロメタンですすぎ、そして濾液を2回
飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥し、そして濃縮した。残留物を85gのシリカゲ
ル(70〜230メッシュ)のクロマトグラフィーにか
け、酢酸エチル/ヘキサン1:4 1:2および1:1
を溶離すると、740mg(25%)のO−(2,3,
4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピラノ
シル)−(1→6)−O−(2,3,4−トリ−O−ア
セチル−β−D−グルコピラノシル)−(1→4)−
2,2’,3,3’,6’−ペンタ−O−ベンジル−
4,6−O−ベンジリデン−α,α−D−トレハロース
が泡として得られた、[α]20 D=+78.2°(c=
0.5、CHCl3)。
【0057】B.1.5mlのジエチルエーテルおよび
7.5mlのメタノール中の660mgのO−(2,
3,4,6−テトラ−O−アセチル−6−デソキシ−α
−D−グルコピラノシル)−(1→6)−O−(2,
3,4−トリ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシ
ル)−(1→4)−2,2’,3,3’,6’−ペンタ
−O−ベンジル−4,6−O−ベンジリデン−α,α−
D−トレハロースの溶液に、室温において、1.32m
lのメタノール中の1%のNaを添加し、そして混合物
をさらに3時間撹拌した。次いで、反応溶液を酸性イオ
ン交換体[アンバーライト(Amberlite)IR
−120]で中和し、30分間撹拌し、濾過し、メタノ
ールですすぎ、そして濾液を蒸発させた。残留物を27
gのシリカゲル(70〜230メッシュ)のクロマトグ
ラフィーにかけ、酢酸エチル/メタノール/水96:
2:2で溶離した。420mg(79%)の脱アセチル
生成物が得られた、[α]20 D=+103.0°(c=
0.1、CHCl3)。30mlのエタノール/水2:
1中の400mg(0.33ミリモル)のこれを室温に
おいて200mgの10%の炭素担持パラジウムの存在
下に水素化した。14時間後、反応混合物をジカライト
(Dicalite)で濾過し、エタノール/水ですす
ぎ、そして濾液を濃縮し、そして高真空中で乾燥した。
230mg(100%)のO−(α−D−グルコピラノ
シル)−(1→6)−O−(β−D−グルコピラノシ
ル)−(1→4)−α,α−D−トレハロースが非晶質
粉末として得られた、[α]20 D=+133.0°(c
=0.1、H2O)。
【0058】C.8mlの無水ジメチルホルムアミド中
の213mgのO−(α−D−グルコピラノ,シル)−
(1→6)−O−(β−D−グルコピラノシル)−(1
→4)−α,α−D−トレハロースの溶液を、1.80
gの三酸化イオウ−トリメチルアミンのコンプレックス
とともに60〜65℃において20時間撹拌し、これに
より樹脂質沈澱が分離した。溶媒をデカンテーション
し、残留物を11mlの10%の酢酸ナトリウム溶液中
に溶解し、そして水ジェットの真空下に濃縮した。残留
物を各回50mlの水中に数回(12×)取り、そして
蒸発させてトリエチルアミンを除去した。ゲルのクロマ
トグラフィー[セファデックス(SephadexR
LH20、150g]にかけて塩を除去した。生成物の
分画を蒸発させ、そして凍結乾燥した。390mg(約
58%)の硫酸化O−α−D−グルコピラノシル−(1
→6)−O−β−D−グルコピラノシル−(1→4)−
α,α−D−トレハロースが非晶質粉末として得られ
た、S=20.36%、AS=約3.0。
【0059】実施例10 A.25mlの無水ジクロロメタン中の3.84gの
2,2’,3,3’,4,6,6’−ヘプタ−O−ベン
ジル−4,6−O−ベンジリデン−α,α−D−トレハ
ロースの溶液に、1.52gの銀トリフルオロメタンス
ルホネート、15mlの無水ジクロロメタン中の4.1
3gのヘプタ−O−アセチル−α−D−メリビオシルブ
ロミド[ジーネスら、J.Am.Chem.Soc.
、3667−3672、(1953)]および0.7
6mlの無水テトラメチル尿素を急速に順序に、0〜5
℃において、添加した。0〜5℃においてさらに2時間
撹拌した後、反応混合物をジカライト(Dicalit
e)で吸引濾過し、ジクロロメタンですすいだ。濾液を
2回飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、そして濃縮し、350gのシリカゲル
(70〜230メッシュ)のクロマトグラフィーにか
け、酢酸エチル/ヘキサン1:4 1:3および1:2
を溶離すると、2.93g(47%)の純粋な4−O−
(ヘプタ−O−アセチル−β−D−メリビオシル)−
2,2’,3,3’,4,6,6’−ヘプタ−O−ベン
ジル−α,α−D−トレハロースが泡として得られた、
[α]20 D=+93.4°(c=0.5、CHCl3)。
【0060】B.5.5mlのジエチルエーテルおよび
27mlのメタノール中の2.75gの4−O−(ヘプ
タ−O−アセチル−β−D−メリビオシル)−2,
2’,3,3’,4,6,6’−ヘプタ−O−ベンジル
−4,6−α,α−D−トレハロースの溶液に、室温に
おいて、5.5mlのメタノール中の1%のNaで処理
し、そして混合物を2.5時間撹拌した。次いで、反応
溶液を酸性イオン交換体[アンバーライト(Amber
lite)IR−120]で10分間中和し、吸引濾過
し、そしてメタノールですすいだ。濾液を蒸発させ、残
留物を75gのシリカゲル(70〜230メッシュ)の
クロマトグラフィーにかけ、酢酸エチル/メタノール/
水96:2:2で溶離した。1.53g(68%)の脱
アセチル生成物が得られた、[α]20 D=+115°
(c=0.2、CHCl3)。40mlのエタノール/
水3:1中の1.296g(10ミリモル)のこれを室
温において0.7gの10%の炭素担持パラジウムの存
在下に水素化した。8時間後、反応混合物をジカライト
(Dicalite)で濾過し、エタノール/水ですす
いだ。濾液を濃縮し、そして高真空中で乾燥すると、
0.679g(100%)の4−O−(β−D−メリビ
オシル)−α,α−D−トレハロースが非晶質粉末とし
て得られた、[α]20 D=+143.2°(c=0.
5、H2O)。
【0061】C.15mlの無水ジメチルホルムアミド
中の660mgの4−O−(β−D−メリビオシル)−
α,α−D−トレハロースの溶液を、4.17(30ミ
リモル)の三酸化イオウ−トリメチルアミンのコンプレ
ックスで処理し、そして60〜65℃において20時間
撹拌し、これにより3時間後粘性シロップが分離した。
溶媒をデカンテーションし、残留物を25mlの10%
の酢酸ナトリウム溶液中に溶解し、そして水ジェットの
真空下に濃縮した。残留物を各回50mlの水中に数回
(12×)取り、そして蒸発させてトリエチルアミンを
除去した。ゲルのクロマトグラフィー[セファデックス
(SephadexR)LH20、150g]にかけて
塩を除去した。硫酸化テトラサッカリドの分画を蒸発さ
せ、そして凍結乾燥した。1.59g(約80%)の硫
酸化4−O−(β−D−メリビオシル)−α,α−D−
トレハロースが得られた、[α]20 D=+135.2°
(c=1.0、H2O)、S=20.58%、AS=約
3.0。
【0062】実施例11 A.12.5mlの無水ジクロロメタン中の1.74g
の乾燥2,2’,3,3’,6’−ペンタ−O−ベンジ
ル−4,6−O−ベンジリデン−α,α−D−トレハロ
ース(Carbohydr.Res.63、51(19
78))の溶液に、0.37gの無水N,N,N,N−
テトラメチル尿素および0.76gの銀トリフルオロメ
タンスルホネートをアルゴン雰囲気下に光を排除して、
0〜5℃において、添加した。0〜5℃においてさらに
2時間撹拌した後、7.5mlのジクロロメタン中の
1.92gのアセトブロモ−D−ラクトース(J.A
m.Chem.Soc.37、1270(1915))
の溶液を滴々添加した。0〜5℃において1.5時間撹
拌した後、反応混合物をシリカゲルで濾過し、そしてジ
クロロメタンで洗浄した。有機溶液を重炭酸ナトリウム
溶液および水で洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾燥
した。シリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、酢酸エ
チル/ヘキサン1:2で溶離すると、1.54gの精製
な4’−O−(ヘプタ−O−アセチル−β−D−ラクト
シル)−2,2’,3,3’,6’−ペンタ−O−ベン
ジル−4,6−O−ベンジリデン−α,α−D−トレハ
ロースが白色樹脂として得られた、FAB−MS(15
21.2(M+Na)+)。
【0063】B.12.2mlの無水メタノールおよび
2.5mlの無水エーテル中の1.22gの4’−O−
(ヘプタ−O−アセチル−β−D−ラクトシル)−2,
2’,3,3’,6’−ペンタ−O−ベンジル−4,6
−O−ベンジリデン−α,α−D−トレハロースの溶液
を3.1mlの1%のナトリウムメチラートの溶液で処
理した。室温において5.5時間後、この混合物を酸性
イオン交換体で中和し、濾過し、そして濃縮した。シリ
カゲルのクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチル/メタ
ノール/水85:10:5で溶離すると、0.91gの
純粋な4’−O−(β−D−ラクトシル)−2,2’,
3,3’,6’−ペンタ−O−ベンジル−4,6−O−
ベンジリデン−α,α−D−トレハロースが白色樹脂と
して得られた、FAB−MS(1227.3(M+N
a)+)。
【0064】C.28mlのエタノール/水3:1中の
0.90gの4’−O−(β−D−ラクトシル)−2,
2’,3,3’,6’−ペンタ−O−ベンジル−4,6
−O−ベンジリデン−α,α−D−トレハロースの溶液
を、室温において6時間0.5gの10%の炭素担持パ
ラジウムの存在下に水素化した。濾過助剤で濾過し、そ
してすすぐと、高真空中で乾燥後、0.51gの純粋な
4’−O−(β−D−ラクトシル)−α,α−D−トレ
ハロースが白色樹脂として得られた、FAB−MS(6
89.0(M+Na)+)。
【0065】D.11.2mlの無水ジメチルホルムア
ミド中の0.49gのよく乾燥した4’−O−(β−D
−ラクトシル)−α,α−D−トレハロースの溶液を、
65℃において、3.094gの三酸化イオウ−トリメ
チルアミンのコンプレックスの存在下に22時間撹拌
し、これにより粘性なシロップが分離した。実施例1G
に記載するように仕上げると、1.1gの硫酸化4’−
O−(β−D−ラクトシル)−α,α−D−トレハロー
ス、S=19.93%、AS約2.9。
【0066】実施例12 A.10.0mlの無水ジクロロメタン中の1.43g
の乾燥2,2’,3,3’,6’−ペンタ−O−ベンジ
ル−4,6−O−ベンジリデン−α,α−D−トレハロ
ース(Carbohydr.Res.63、51(19
78))の溶液に、0.30gの無水N,N,N,N−
テトラメチル尿素および0.625gの銀トリフルオロ
メタンスルホネートをアルゴン雰囲気下に光を排除し
て、0〜5℃において、添加した。6.0mlの塩化メ
チレン中の1.70gのアセトブロモ−D−ゲンチビオ
オース(J.Am.Chem.Soc.49、3170
(1927))の溶液を滴々添加した。室温において2
0時間撹拌した後、反応混合物をシリカゲルで濾過し、
そしてジクロロメタンで洗浄した。有機溶液を重炭酸ナ
トリウム溶液および水で洗浄し、そして硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。シリカゲルのクロマトグラフィーにか
け、酢酸エチル/ヘキサン1:2で溶離すると、1.2
2gの精製な4’−O−(ヘプタ−O−アセチル−β−
D−ゲンチオビオシル)−2,2’,3,3’,6’−
ペンタ−O−ベンジル−4,6−O−ベンジリデン−
α,α−トレハロースが白色樹脂として得られた、FA
B−MS(1521.2(M+Na)+)。
【0067】B.12.0mlの無水メタノールおよび
2.5mlの無水エーテル中の1.22gの4’−O−
(ヘプタ−O−アセチル−β−D−ゲンチオビオシル)
−2,2’,3,3’,6’−ペンタ−O−ベンジル−
4,6−O−ベンジリデン−α,α−D−トレハロース
の溶液を、2.44mlの1%のナトリウムメチラート
の溶液で処理した。室温において5.5時間後、この混
合物を酸性イオン交換体で中和し、濾過し、そして濃縮
した。シリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、酢酸エ
チル/メタノール/水85:10:5で溶離すると、
0.50gの純粋な4’−O−(β−D−ゲンチオビオ
シル)−2,2’,3,3’,6’−ペンタ−O−ベン
ジル−4,6−O−ベンジリデン−α,α−D−トレハ
ロースが白色樹脂として得られた、FAB−MS(12
27.4(M+Na)+)。
【0068】C.11mlのエタノールおよび3.7m
lの水3:1中の0.48gの4’−O−(β−D−ゲ
ンチオビオシル)−2,2’,3,3’,6’−ペンタ
−O−ベンジル−4,6−O−ベンジリデン−α,α−
D−トレハロースの溶液を、室温において6時間0.2
7gの10%の炭素担持パラジウムの存在下に水素化し
た。濾過助剤で濾過し、そしてすすぐと、高真空中で乾
燥後、0.26gの純粋な4’−O−(β−D−ゲンチ
オビオシル)−α,α−D−トレハロースが白色樹脂と
して得られた、FAB−MS(689.0(M+Na)
+)。
【0069】D.5.0mlの無水ジメチルホルムアミ
ド中の0.20gのよく乾燥した4’−O−(β−D−
ゲンチオビオシル)−α,α−D−トレハロースの溶液
を、65℃において、1.26gの三酸化イオウ−トリ
メチルアミンのコンプレックスの存在下に22時間撹拌
し、これにより粘性なシロップが分離した。実施例1G
に記載するように仕上げると、0.50gの硫酸化4’
−O−(β−D−ゲンチオビオシル)−α,α−D−ト
レハロース、S=20.25%、AS約3.3。
【0070】実施例13 A.75mlのピリジン中の5gの3−O−β−D−ガ
ラクトピラノシル−D−アラビノースの懸濁に50ml
の酢酸無水物を添加し、そしてこの混合物を室温におい
て6時間撹拌した。反応溶液を140℃において水ジェ
ットの真空中で濃縮した。このシロップを200mlの
氷−水で処理し、そして200mlの酢酸エチルで各回
2回抽出した。抽出液を冷5%のH2SO4で2回、飽和
重炭酸ナトリウム溶液で2回、そして飽和塩化ナトリウ
ム溶液で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過
し、蒸発させ、そして高真空中で一夜乾燥した。8.8
4g(91%)の1,2,4−トリ−O−アセチル−3
−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−
D−ガラクトピラノシル)−D−アラビノース(NMR
に従い、この混合物は、また、フルクトース誘導体を含
有した)が得られた。その7.6gを15mlのジクロ
ロメタン中に溶解し、0℃に冷却し、そして45mlの
酢酸中の33%の臭化水素酸で15分以内に処理し、そ
して0℃においてさらに2時間撹拌した。反応混合物を
250mlの氷−水上に注ぎ、そして各回100mlの
ジクロロメタンで3回抽出した。抽出液を各回100m
lの氷−水で2回、各回100mlの冷飽和重炭酸ナト
リウム溶液で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、
濾過し、aan<25℃において蒸発させた。残留物を
200gのシリカゲル(70〜230メッシュ)のクロ
マトグラフィーにかけ、ジクロロメタン/ジエチルエー
テル9:1および4:1で溶離した。4.15g(53
%)の2,4−ジ−O−アセチル−3−(2,3,4,
6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシ
ル)−β−D−アラビノピラノシルブロミドが泡の形態
で得られた、[α]20 D=−148.8°(c=0.
5、CHCl3)。
【0071】B.30mlの無水ジクロロメタン中の
3.52gの高真空乾燥した2,2’,3,3’,6’
−ペンタ−O−ベンジル−4,6−O−ベンジリデン−
α,α−D−トレハロースおよび3.76gの2,4−
ジ−O−アセチル−3−(2,3,4,6−テトラ−O
−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−β−D−
アラビノピラノシルブロミドの溶液に、0〜5℃におい
て、2.0mlの無水テトラメチル尿素および1.55
gの銀トリフルオロメタンスルホネートを順次に添加し
た。0〜5℃において1時間後、反応混合物をセライト
(Celite)で濾過し、ジクロロメタンですすぎ、
そして濾液を2回飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥し、そして蒸発させた。残留物
を190gのシリカゲル(70〜230メッシュ)のク
ロマトグラフィーにかけ、酢酸エチル/ヘキサン1:2
および1:1を溶離すると、3.33g(58%)のO
−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−
グルコピラノシル)−(1→3)−O−(2,4−ジ−
O−アセチル−α−D−アラビノピラノシル)−(1→
4)−2,2’,3,3’,6’−ペンタ−O−ベンジ
ル−4,6−O−ベンジリデン−α,α−D−トレハロ
ースが泡として得られた、[α]20 D=+42.0°
(c=0.5、CHCl3)。
【0072】C.7mlのジエチルエーテルおよび35
mlのメタノール中の3.4gのO−(2,3,4,6
−テトラ−O−アセチル−α−D−ガラクトピラノシ
ル)−(1→3)−O−(2,4−ジ−O−アセチル−
α−D−アラビノピラノシル)−(1→4)−2,
2’,3,3’,6’−ペンタ−O−ベンジル−4,6
−O−ベンジリデン−α,α−D−トレハロースの溶液
に、3.4mlのメタノール中の1%のNaを添加し、
そして混合物を室温において1.5時間撹拌した。反応
溶液を酸性イオン交換体[アンバーライト(Amber
lite)IR−120]で中和し、15分間撹拌し、
濾過し、メタノールですすぎ、そして濾液を蒸発させ
た。残留物を90gのシリカゲル(70〜230メッシ
ュ)のクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチル/メタノ
ール/水93:5:2で溶離した。1.93g(69
%)の脱アセチル生成物が得られた、[α]20 D=+5
2.0°(c=0.5、CHCl3)。60mlのエタ
ノール/水3:1中の1.80g(1.53ミリモル)
のこれを室温において1.0gの10%の炭素担持パラ
ジウムの存在下に水素化した。16時間後、反応混合物
をジカライト(Dicalite)で濾過し、エタノー
ル/水ですすぎ、そして濾液を濃縮し、そして乾燥し
た。1.12gの生成物が得られ、これをさらにピリジ
ン(22ml)および酢酸無水物(11ml)を使用し
てアセチル化した。室温において22時間後、反応混合
物を蒸発させ、そして85gのシリカゲル(70〜23
0メッシュ)のクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチル
/ヘキサン1:1および2:1で溶離した。1.06g
(59%)のO−(2,3,4,6−テトラ−O−アセ
チル−α−D−ガラクトピラノシル)−(1→3)−O
−(2,4−ジ−O−アセチル−α−D−アラビノピラ
ノシル)−(1→4)−ヘプタ−O−アセチル−α,α
−トレハロースが泡として得られた、[α]20 D=+6
8.0°(c=0.4、CHCl3)。1.02g
(0.86ミリモル)のこれを30mlのメタノール/
ジメトキシエタン/水1:1:1中に溶解し、そして鹸
化が完結するまで、1%のナトリウムメチラート溶液
(pH12〜13)で滴々処理した。5時間後、反応溶
液をイオン交換体[アンバーライト(Amberlit
e)IR−120]で中和し、15分間撹拌し、吸引濾
過し、メタノール/水ですすぎ、濾液を蒸発させ、そし
て高真空中で乾燥した。480mg(88%)のO−β
−D−ガラクトピラノシル−(1→3)−O−α−D−
アラビノピラノシル−(1→4)−α,α−トレハロー
スが非晶質粉末として得られた、[α]20 D=+9.4
°(c=0.1、H2O)。
【0073】D.15mlの無水ジメチルホルムアミド
中の440mg(0.69ミリモル)のO−β−D−ガ
ラクトピラノシル−(1→3)−O−α−D−アラビノ
ピラノシル−(1→4)−α,α−トレハロースの溶液
を、2.87g(20.7ミリモル)の三酸化イオウ−
トリメチルアミンのコンプレックスで処理し、そして6
0〜65℃においてアルゴン雰囲気下に20時間撹拌し
た。この時間の間に、粘性の沈澱が分離した。実施例1
Gに記載するように仕上げると、960mg(75%)
の硫酸化O−β−D−ガラクトピラノシル−(1→3)
−O−α−D−アラビノピラノシル−(1→4)−α,
α−トレハロースが非晶質粉末として得られた、[α]
20 D=+158.8°(c=0.5、H2O)。S=1
9.24%、AS約3.0。
【0074】実施例14 注射溶液を調製するために、5mgの式Iの化合物およ
び9mgの塩化ナトリウムを全量1mlに水中に溶解す
る。この溶液をアスコルビン酸(0.5mg/ml)お
よびベンジルアルコール(0.1mg/ml)で処理
し、次いで濾過滅菌する。
【0075】本発明の主な特徴および態様は、次の通り
である。
【0076】1、式
【0077】
【化4】
【0078】式中、Rは水素または残基−SO3Mであ
り、Mはカチオンであり、R’は赤道方向にまたは準赤
道方向に結合した硫酸化モノ−、ジ−またはトリサッカ
リドの残基であるか、あるいは軸方向に結合した硫酸化
トリサッカリドの残基であり、そしてR”は水素である
か、あるいは赤道方向にまたは準赤道方向に結合した硫
酸化モノ−またはジサッカリドの残基である、を有し、
ここでこの分子は最大6個のモノサッカリド単位を含有
し、そして平均少なくとも1つの−SO3M基がモノサ
ッカリド単位当たり存在する化合物。
【0079】2、Rが水素または残基−SO3Mであ
り、Mはカチオンであり、R’はβ−グリコシド的に結
合した硫酸化モノ−、ジ−またはトリサッカリドの残基
であるか、あるいはα−グリコシド的に結合した硫酸化
トリサッカリドの残基であり、そしてR”が水素または
β−グリコシド的に結合した硫酸化モノ−またはジサッ
カリドの残基であり、ここでこの分子は最大6個のモノ
サッカリド単位を含有し、そして平均少なくとも1つの
−SO3M基がモノサッカリド単位当たり存在する上記
第1項記載の化合物。
【0080】3、R’が硫酸化β−グリコシル、β−マ
ルトシル、β−セロビオシル、α−マルトトリオシルま
たはβ−マルトトリオシルである上記第1項記載の化合
物。4、硫酸化4−O−(α−D−マルトトリオシル)
−α,α−D−トレハロース、硫酸化4−O−(β−D
−グルコピラノシル)−α,α−D−トレハロース、硫
酸化4−O−(β−D−マルトシル)−α,α−D−ト
レハロース、硫酸化4−O−(β−D−マルトトリオシ
ル)−α,α−D−トレハロース、硫酸化4−O−(β
−D−セロビオシル)−α,α−D−トレハロース、硫
酸化4,4’−ビス−O−(β−D−マルトシル)−
α,α−D−トレハロース、硫酸化4,4’−ビス−O
−(β−D−グルコピラノシル)−α,α−D−トレハ
ロース。5、硫酸化O−(6−デソキシ−α−L−マン
ノピラノシル)−(1→6)−O−(β−D−グルコピ
ラノシル)−(1→4)−α,α−D−トレハロース、
硫酸化O−(α−D−グルコピラノシル)−(1→6)
−O−β−D−グルコピラノシル−(1→4)−α,α
−D−トレハロース、硫酸化4−O−(β−D−メリビ
オシル)−α,α−D−トレハロース、硫酸化4’−O
−(β−D−ラクトシル)−α,α−D−トレハロー
ス、硫酸化4’−O−(β−D−ゲンチオビオシル)−
α,α−D−トレハロース、硫酸化O−β−D−ガラク
トピラノシル−(1→3)−O−α−D−アラビノピラ
ノシル−(1→4)−α,α−トレハロース。
【0081】6、薬物として使用するための、特に動脈
硬化症性疾患の処置または予防のための上記第1項記載
の式Iの化合物。
【0082】7、対応するトリ−、テトラ−、ペンタ−
またはヘキササッカリドを硫酸化剤で処理し、そして反
応生成物を塩として単離することからなる上記第1項記
載の式Iの化合物の製造方法。
【0083】8、上記第1項記載の式Iの化合物および
通常の製剤学的補助薬を含有する薬学的製剤。
【0084】9、動脈硬化症性疾患の処置のための薬学
的製剤の調製のための活性成分としての上記第1項記載
の式Iの化合物の使用。
【0085】10、上記第7項記載の方法によるか、あ
るいはその明らかな化学的同等の方法により調製された
上記第1項記載の式Iの化合物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミツシエル・トランテル フランス・エフ−45500ギエン・ゲオルグ スクレメンソー151 (72)発明者 トマス・ビー・トシヨフ スイス・シーエイチ−4107エツテインゲ ン・ユラベーク2 (72)発明者 ハンス・ペーター・ベセル ドイツ連邦共和国デー−7843ハイテルシヤ イム2・イムバツカー7

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 式中、Rは水素または残基−SOMであり、Mはカチ
    オンであり、R’は赤道方向にまたは準赤道方向に結合
    した硫酸化モノ−、ジ−またはトリサッカリド残基であ
    るか、あるいは軸方向に結合した硫酸化トリサッカリ
    基であり、そしてR”は水素であるか、あるいは赤道
    方向にまたは準赤道方向に結合した硫酸化モノ−または
    ジサッカリド残基であここで、モノサッカリド残基
    はグルコピラノシル、マンノピラノシル、アラビノピラ
    ノシル、ガラクトフラノシル、アラビノフラノシル、リ
    ボフラノシルおよびラムノフラノシル基から選ばれ、ジ
    サッカリド残基はマルトシル、セロビオシル、ラクトシ
    ル、メリビオシル、ゲンチオビオシルおよびガラクトピ
    ラノシドアラビノピラノシル基から選ばれ、そしてトリ
    サッカリド残基はマルトトリオシル基である、を有し、
    中に最大6個のモノサッカリド単位を含有し、そし
    モノサッカリド単位当たり平均して少なくとも1つの
    −SOM基が存在する化合物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の式Iの化合物を有効成分
    として含有することを特徴とする動脈硬化性病変および
    障害の予防剤。
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