JPH06101264A - 浮遊物除去ますの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 本発明は、フィルタ−の目詰まりを防止し、
各種メンテナンスを不要とし、労力とコストの低減を図
ることができる浮遊物除去ますの構造を提供することを
目的とする。 【構成】 本発明は、浮遊物を含む水の流入樋の端部に
設置するためのますの構造であって、上部面を開放した
容器からなり、容器の一側には流入樋１１の底面の高さ
よりも高い位置に縁部を位置させた浮遊物排出溝２を設
け、その排出溝の端部は容器の一部を開口して浮遊物排
出口２２とし、ますの開放上面は排出溝を除いてフィル
ター３で被覆し、フィルターの入口側の端面は流入樋の
底面の高さとほぼ同一の高さに設置し、フィルターの他
端は浮遊物排出溝の縁部に取り付けて構成した、浮遊物
除去ますの構造である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、浮遊物除去ますの構造
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】雨水や一般排水等を集める『ます』は、
できるだけ水のみを流すため、落ち葉や種々のごみ類等
の浮遊物の混合を防がなければならない。そのため、一
般に図３に示すようなますの構造を採用している。即
ち、ますａは、流入路ｂから流入する雨水等をフィルタ
−ｃで濾過し、浮遊物を除去した後、排出口ｄから処理
水を引き抜く構造である。

【０００３】

【発明が解決しようとする問題点】前記したような従来
の構造は、浮遊物除去ますの構造にあっては、次のよう
な問題点がある。即ち、浮遊物はフィルタ−ｃ上に堆積
するため、月日の経過とともにフィルタ−ｃに目詰まり
が生じる。従って、目詰まり防止のために定期的な点
検、交換、清掃等のメンテナンスが必要となり、労力と
コストの両面において不経済となる。

【０００４】

【本発明の目的】本発明は上記のような問題点を改善す
るためになされたもので、フィルタ−の目詰まりを防止
し、各種メンテナンスを不要とし、労力とコストの低減
を図ることができる浮遊物除去ますの構造を提供するこ
とを目的とする。

【０００５】

【問題点を解決するための手段】すなわち本発明は、浮
遊物を含む水の流入樋の端部に設置するためのますの構
造であって、上部面を開放した容器からなり、容器の一
側には流入樋の底面の高さよりも高い位置に縁部を位置
させた浮遊物排出溝を設け、その排出溝の端部は容器の
一部を開口して浮遊物排出口とし、ますの開放上面は排
出溝を除いてフィルターで被覆し、フィルターの入口側
の端面は流入樋の底面の高さとほぼ同一の高さに設置
し、フィルターの他端は浮遊物排出溝の縁部に取り付け
て構成した、浮遊物除去ますの構造である。

【０００６】

【本発明の構成】以下図面を参照しながら本発明の一実
施例について説明する。 ＜イ＞ますの構造 ます１は、落ち葉や種々のごみ類等の浮遊物を含む雨水
あるいは一般排水を取り込んで濾過し、雨水等に含まれ
る浮遊物を除去して清浄化するための容器である。この
ます１は、図１、２に示すように、上部面を開放して構
成する。また、ます１の上部には、雨水等をます１内に
取り込むためのＵ字溝等の流入樋１１の一端を連通す
る。なお、ます１の形状、容積等は、使用目的や設置場
所等の諸条件に適したものを使用する。

【０００７】＜ロ＞排出溝 排出溝２は、雨水等に含有される浮遊物をます１外に排
出するための溝である。 この排出溝２は、ます１内の
上部であって、流入樋１１の開口端と対向する一側に設
置する。設置する方向は、流入樋１１からの雨水等の流
出方向と直交する方向に、その長手縁部２１を位置させ
て設置する。また、長手縁部２１は、流入樋１１の底面
の高さよりも高い位置に位置させて設置する。そして、
排出溝２の端部は、ます１の一部を開口した浮遊物の排
出口２２とする。なお、排出溝２の上部には、グレ−チ
ング等の透水性の溝蓋２３を設置する。

【０００８】＜ハ＞フィルタ− フィルタ−３は、流入樋１１から流入する雨水等に混入
する浮遊物を除去し、処理水のみを透過してます１内に
貯蔵させるためのものである。このフィルタ−３は、ま
す１の上部開口の排出溝２を除いた部分を被覆して、流
入樋１１側から排出溝２側に上方に向けてやや斜めに設
置する。即ち、フィルター３の流入樋１１側の端縁は、
流入樋１１の底面の高さとほぼ同一の高さに設置し、排
出溝２側の端縁は、排出溝２の長手縁部２１に取り付け
て、長手縁部２１とほぼ同一の高さに位置させて構成す
る。このフィルタ−３の取り付けは、フィルタ−３の下
部にグレ−チングのような部材を敷設して支持すると良
い。また、フィルタ−３には浮遊物が引っ掛かり難い表
面構造のものを用いると良い。なお、フィルタ−３の上
部には、コンクリ−ト製等の不透水性のます蓋３１を設
置する。

【０００９】

【作用】上記のように構成したます１内に、流入樋１１
から雨水等を流入させる。すると、雨水等に混入する浮
遊物は、水流圧によりフィルタ−３の上面を押し流され
て、排出溝２内に流入する。一方、浮遊物の除去された
処理水は、排出樋２に流入する前に、フィルタ−３を透
過してます１内に貯蔵される。排出溝２内に押し出され
た浮遊物は、透水性の溝蓋２３を透過して流入する雨水
等により、自然に流されて排出口２２よります１外に排
出される。

【００１０】

【発明の効果】本発明の浮遊物除去ますの構造は以上説
明したようになるから次のような効果を得ることができ
る。即ち、本発明のます構造は、雨水等に混入する浮遊
物がフィルタ−上に堆積せず、排出溝からます外に排出
される。そのため、雨水等をます内に通しても、フィル
タ−に目詰まりすることが無い。 従って、従来のよう
な各種メンテナンスが不要となり、労力及びコストの大
幅な低減を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の浮遊物除去ますの斜視図

【図２】 本発明の浮遊物除去ますの側面断面図

【図３】 従来の浮遊物除去ますの構造

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浮遊物を含む水の流入樋の端部に設置す
   るためのますの構造であって、 上部面を開放した容器からなり、 容器の一側には流入樋の底面の高さよりも高い位置に縁
   部を位置させた浮遊物排出溝を設け、 その排出溝の端部は容器の一部を開口して浮遊物排出口
   とし、 ますの開放上面は排出溝を除いてフィルターで被覆し、 フィルターの入口側の端面は流入樋の底面の高さとほぼ
   同一の高さに設置し、 フィルターの他端は浮遊物排出溝の縁部に取り付けて構
   成した、 浮遊物除去ますの構造。