JPH06100822A - ボールペン用水性インキ組成物 - Google Patents

ボールペン用水性インキ組成物

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JPH06100822A
JPH06100822A JP27557192A JP27557192A JPH06100822A JP H06100822 A JPH06100822 A JP H06100822A JP 27557192 A JP27557192 A JP 27557192A JP 27557192 A JP27557192 A JP 27557192A JP H06100822 A JPH06100822 A JP H06100822A
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JP
Japan
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water
ball
ink composition
parts
salt
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Application number
JP27557192A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshimitsu Kawasumi
敏光 川澄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sakura Color Products Corp
Original Assignee
Sakura Color Products Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 水溶性染料又は水分散性顔料と水溶性有機溶
剤と水を含有してなるボールペン用水性インキ組成物中
に、トリカルボン酸又はそのアルカリ塩又はアミン塩又
はアルカノールアミン塩を少なくとも一種含有している
ことを特徴とするボールペン用水性インキ組成物。 【効果】本発明におけるボールペン用水性インキは潤滑
性に優れ、ボール受け座の摩耗を少なくする効果かあ
り、耐久性に優れ筆記感も優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はボールペン用水性インキ
組成物に関するものである。更に詳しく言えば優れた潤
滑性を示し、ボールペンペン先のボール受け座とボール
との摩耗を抑制し、インキ流出を円滑にするボールペン
用水性インキ組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ボールペン用水性インキ組成物と
しては、水溶性染料又は水分散性顔料を含む水溶液に多
価アルコール又はその誘導体等の水溶性有機溶剤が添加
して組成されている。しかし、このようなボールペン用
水性インキ組成物は潤滑性に乏しく、筆記時に於けるボ
ールの回転によってボールとホルダーの間隔が大きくな
り、ボールがガタついたりボールの回転が悪くなり、書
味が悪くなったり、筆跡の所々がカスレる所謂線飛びが
発生するという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、従来の水性ボールペンの欠点を克服し、優れた潤滑
性を有しかつ滲みの少ない経時安定なボールペン用水性
インキ組成物を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者はこれらの欠点
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、水溶性染料または
水分散性顔料、水溶性有機溶剤、水からなるボールペン
用水性インキ組成物にトリカルボン酸又はそのアルカリ
塩又はアミン塩又はアルカノールアミン塩を少なくとも
一種含有していることを特徴とするボールペン用水性イ
ンキ組成物を提供することにより、前記問題点を解決し
た。
【0005】以下本発明について詳細に説明する。上記
一般式で示される化合物は潤滑剤として添加され、具体
的には、アコニット酸、クエン酸、ニトリロ3酢酸、ア
セコニット酸又はそれらのナトリウム塩、カリウム塩、
アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩等があげられ
る。その使用量はインキ組成物全量に対し0.1〜20
重量%が使用でき、好ましくは0.5〜5重量%が好適
である。使用量が少ないと十分な潤滑効果が得られな
く、また使用量が多いと経時安定性が悪くなる。
【0006】本発明にボールペン用水性インキ組成物に
含まれる水溶性染料は、通常の水性インキに用いられる
ものでよく、C.I.アシツドレツド87、C.I.ア
シツドオレンジ56、C.I.アシツドバイオレツド4
9、C.I.アシツドブルー9等の酸性染料、C.I.
ダイレクトエロー50、C.I.ダイレクトブラツク1
9等の直接染料、C.I.ベイシツクブルー9、C.
I.ベイシツクレツド1、C.I.ベイシツクイエロー
35等の塩基性染料などが使用でき、それぞれ単独で使
用してもよく、2種以上組合せて使用してもよい。顔料
は公知の各種顔料が使用可能であり、具体例としてはア
ゾ顔料、縮合ポリアゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、
キナクリドン系顔料、アンスラキノン系顔料、ジオキサ
ジン系顔料、インジゴ系顔料、チオインジゴ系顔料、ペ
リノン、ペリレン系顔料等の有機顔料や、酸化チタン、
酸化鉄、カーボンブラツク等の無機顔料及び蛍光顔料等
が挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種以上
組合せて用いてもよい。これらの着色剤の使用量は全イ
ンキ組成物に対し0.1〜30重量%が使用でき、好ま
しくは1〜20重量%使用できる。使用量が少ないと筆
跡が薄くなり、多くなるとインキ組成物の粘度が高くな
り書味が悪くなる。
【0007】分散剤としては一般に用いられる樹脂や界
面活性剤等の顔料分散剤として用いられるものが使用で
き、その使用量はインキ全量に対して1〜20重量%が
好ましい。
【0008】水溶性有機溶剤としては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、グリセリンなどの多価ア
ルコール類、プロピレングリコールモノメチルエーテル
などのグリコールエーテル類、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテルアセテートなどのグリコールエーテル
アセテート類が挙げられる。これらを単独あるいは2種
以上混合して用いることができる。これらの水溶性有機
溶剤は、インキ全量に対して1〜40重量%の範囲が好
ましい。使用量が少ないとペン先の乾燥が速くなり、筆
記線がカスレ、多いと筆跡の乾燥が遅くなる。
【0009】その他必要に応じて擬塑性付与剤、防錆
剤、界面活性剤、防腐防黴剤等も適宜選択して使用可能
である。擬塑性付与剤としては、一般の水溶性高分子の
うち天然多糖類や半合成セルロース系高分子が使用可能
である。更に詳しく説明すると、天然多糖類としては、
グルコース、ガラクトース、ラムノース、マンノース及
びグルクロン酸塩等の単糖類から構成される高分子化学
構造を有するグワーガム、ローカストビーンガム、ウエ
ランガム、ラムザンガム、キサンタンガムなどが使用可
能である。また、半合成セルロース系高分子としては、
セルロースの水酸基をエステル化又はエーテル化して水
溶化したメチルセルロース、エチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、などが使用可能である。防錆剤
としては、ベンゾトリアゾールが使用できる。防腐剤と
しは、フエノール、ソルビン酸カリウム、安息香酸ソー
ダ等が使用可能である。防黴剤としては、1,2−ベン
ズイソチアゾリン−3−オンが使用可能である。
【0010】
【作用】本発明のボールペン用水性インキ組成物が何故
ボール受け部の摩耗防止に効果があるのかについては定
かではないが、以下の様に推察される。即ち、トリカル
ボン酸又はそのアルカリ塩又はアミン塩又はアルカノー
ルアミン塩がボールまたはボール受け座の表面に吸着
し、薄膜を形成し、ボール回転の潤滑性が向上すると考
えられる。
【0011】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。なお、以下に「部」と記すのは「重量%」を意味
する。 実施例1 エオシン(C.I.アシツドレツド87) 6.0部 プロピレングリコール 20.0部 ノイゲンP(第一工業製薬株式会社製、ノニオン活性剤) 0.5部 安息香酸ソーダ(防腐剤) 1.0部 プロクセル XL−2 (I.C.I.ジヤパン株式会社製、防黴剤) 0.5部 アコニツト酸 2.0部 ベンゾトリアゾール(防錆剤) 0.5部 水 69.5部 上記各成分を50〜60℃に加熱し、2時間攪拌して冷
却後、濾過して赤色のインキを得た。 実施例2 ウオーターブラツクR455(C.I.アシツドブラツク2) 8.0部 エチレングリコール 20.0部 安息香酸ソーダ(防腐剤) 1.0部 プロクセル XL−2 (I.C.I.ジヤパン株式会社製、防黴剤) 0.5部 ベンゾトリアゾール(防錆剤) 0.5部 ケルザン(三晶株式会社製、キサンタンガム、擬塑性付与剤) 0.5部 クエン酸ナトリウム 20.0部 水 49.5部 上記成分中、まず水にケルザンをママコのできないよう
に少量ずつ加え、完全に攪拌溶解し、残りの各成分を加
え攪拌溶解後、濾過して黒色のインキを得た。 実施例3 カーボンブラツク 10.0部 スチレン−アクリル酸共重合物のナトリウム塩(分散剤) 2.5部 グリセリン 5.0部 プロピレングリコール 10.0部 フエノール(防腐剤) 0.5部 プロクセル XL−2 (I.C.I.ジヤパン株式会社製、防黴剤) 0.5部 ベンゾトリアゾール(防錆剤) 0.5部 ニトリロ3酢酸アンモニウム 3.5部 水 67.5部 上記成分中、カーボンブラツク、スチレン−アクリル酸
共重合物のナトリウム塩及び水をサンドミルにて1時間
分散後、残りの成分を混合し攪拌溶解し、濾過して黒色
インキを得た。 実施例4 銅フタロシアニンブルー 10.0部 スチレン−マレイン酸共重合物のナトリウム塩(分散剤) 2.0部 エチレングリコール 15.0部 ジエチレングリコール 5.0部 安息香酸ソーダ(防腐剤) 1.0部 プロクセル XL−2 (I.C.I.ジヤパン株式会社製、防黴剤) 0.5部 ベンゾトリアゾール(防錆剤) 0.5部 ラムザンガム(第一工業製薬株式会社製、擬塑性付与剤) 0.3部 クエン酸トリエタノールアミン塩 1.5部 水 64.2部 上記成分中、銅フタロシアニンブルー、スチレン−マレ
イン酸共重合物のナトリウム塩及び水30部をサンドミ
ルにて1時間分散した後に、ラムザンガム以外の残りの
各成分を水34.2部に混合し、ラムザンガムをママコ
のできないように少量ずつ加え攪拌溶解した液を加え、
1時間攪拌後、濾過して青色インキを得た。
【0012】比較例1 実施例1のインキ成分中のアコニツト酸を同量の水に置
き換え、同様な方法により赤色インキを得た。 比較例2 実施例2のインキ成分中のクエン酸ナトリウムを同量の
水に置き換え、同様な方法により黒色インキを得た。 比較例3 実施例3のインキ成分中のニトリロ3酢酸アンモニウム
を同量の水に置き換え、同様な方法により黒色インキを
得た。 比較例4 実施例4のインキ成分中のクエン酸トリエタノールアミ
ン塩を同量の水に置き換え、同様な方法により青色イン
キを得た。
【0013】
【効果】実施例1、3及び比較例1、3で得られた水性
インキ組成物はインキ吸蔵体と中継芯を内蔵して直径
0.6mmφの超硬ボールと洋白製ボールペンソケットを
装着した水性ボールペンに充填しペン体となる所謂中芯
式筆記具にて、また、実施例2、4及び比較例2、4で
得られた水性インキ組成物はポリプロピレン製のチユー
ブの一端にボールペンペン先を圧入し、さらに遠心分離
でインキ中の泡を除去して得られる所謂フリーインキ式
筆記具にて螺線式筆記試験機を用いて効果の確認を行っ
た。そのときの試験機の条件は筆記角度65度、荷重1
00g、速度7cm/sec で試験用紙はJIS P320
1筆記用紙Aであり、該条件にて500m筆記後のボー
ル沈みを工具顕微鏡を用いて測定した。また、手書きに
て筆記感の官能テストを行った。その結果を表1に示
す。
【表1】 筆記感の評価基準 なめらか───スムーズに書け
る。 きしむ ───抵抗がありスムーズに書けない。 以上の様に、本発明におけるボールペン用水性インキ組
成物は潤滑性に優れ、ボール受け座の摩耗を少なくする
効果があり、耐久性に優れ筆記感も優れている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性染料又は水分散性顔料と水溶性有機
    溶剤と水を含有してなるボールペン用水性インキ組成物
    中に、トリカルボン酸又はそのアルカリ塩又はアミン塩
    又はアルカノールアミン塩を少なくとも一種含有してい
    ることを特徴とするボールペン用水性インキ組成物。
JP27557192A 1992-09-17 1992-09-17 ボールペン用水性インキ組成物 Pending JPH06100822A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012097187A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Pilot Corporation 水性ボールペン用インキ組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012097187A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Pilot Corporation 水性ボールペン用インキ組成物

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