JPH0610024B2 - 石油タンクの埋設工法 - Google Patents

石油タンクの埋設工法

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JPH0610024B2
JPH0610024B2 JP1139295A JP13929589A JPH0610024B2 JP H0610024 B2 JPH0610024 B2 JP H0610024B2 JP 1139295 A JP1139295 A JP 1139295A JP 13929589 A JP13929589 A JP 13929589A JP H0610024 B2 JPH0610024 B2 JP H0610024B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は石油タンクの埋設工法に係り、特にガソリン
スタンドにおけるコンクリート床面に亀裂が生じにくく
耐久性にすぐれた石油タンクの埋設工法に関する。
〔従来の技術〕
従来、ガソリンスタンドにおいて石油タンクを埋設する
場合には、第5図に示すように地面20に埋設穴21を穿設
し、底部にセメントコンクリートの基礎22を造成し、該
基礎22の上に石油タンク23を固定する。
次に埋設穴21に川砂24を詰装して、表面にセメントコン
クリート層25を10cm〜30cm形成する。
この場合、コンクリート層25は全面を一度に形成できな
いため、堰板26を配設して部分的に形成されているのが
実情である。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記工法によって形成された従来のガソリンスタンドに
おいては、前記セメントコンクリート層25に亀裂27が入
りやすく、亀裂27からガソリンタンク23の方に水が浸透
し、或いは亀裂27にガソリンや石油が溜ることから消防
法上の規制対象となる。改修工事をしようとすれば、コ
ンクリートの養生期間の数日間営業を休まなければなら
なかったり、工事そのものが、補修箇所は小さくても手
間がかかることと佐官工が少ないため工事業者が来ない
という難点があった。
この亀裂の原因として、 (1)セメントコンクリートは経時的に硬化してくるた
め、広い場所を一度に施工することは困難であることか
ら、部分的に打設することになり、堰板を使用すること
になる。その結果継目が形成され、継目部分に亀裂が入
りやすい。
(2)施工面積が広いほどコンクリート層の厚さを厚くし
なければ亀裂が生じやすいが、厚くするには費用が増大
する。
(3)ガソリンスタンドは、自動車の出入が非常に多い
し、ガソリンを積んだ大型タンクローリが乗るため、振
動と重量による亀裂が生じやすい。
(4)埋設穴の側壁は掘りっばなしのため、振動で崩れ、
また砂が振動や水で流れるため空洞が出来やすく、コン
クリートに亀裂が生じやすい。
(5)セメントコンクリートには雨水が浸みるため、冬期
間に小さな亀裂に入った水が連結して亀裂を大きくす
る。
(6)セメントコンクリートは圧縮強度にはすぐれている
が、広い面積があって、部分的に下部に空洞等がある
と、重量による曲げ強度が弱く亀裂が入りやすい。
等の原因や挙げられる。
また亀裂が入った場合に、これを補修するには第6図に
示すように亀裂27の周囲をカッタで切削して除去して新
たにコンクリートを打ち直す。従って手間がかかる割に
工賃は多く取れず、佐官工が少ないために頼んでも補修
に来てくれない、という悩みがある。加えてセメントコ
ンクリートは硬化するまでの養生期間が長いため施工
後、数日間は営業ができないという難点があった。
この発明は前記課題を解決し、亀裂の生じにくい石油タ
ンク埋設施設を構築することのできる石油タンクの埋設
工法を提供することを目的として開発されたものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は前記課題を解決するための手段として次のよ
うな技術的な手段を講じた。
(1)ガソリンスタンド建設地表を深さ10cm〜30cmに掘削
しかつ石油タンク埋設部に埋設穴を掘削し、該掘削部か
ら排出された排出土1m当り、 カルボキシメチルセルロース 20〜40重量部 塩化カルシウム 20〜40重量部 メタ珪酸ナトリウム粉末 20〜40重量部 の混合体から成る凝固剤を 7〜20kg ポルトランドセメント 250〜400kg を添加混合して、これにフロー値190±5mmとなる範囲
の水を添加して混練土を造成し、前記埋設穴の底並びに
穴周囲表面に10cm〜30cmの厚さに混練土を敷均すと共
に、該埋設穴の周囲に囲壁状に混練土を成層して囲壁を
形成し経時的に硬化させて後、該埋設穴に石油タンクを
設置して埋設穴上部を混練土で密封する石油タンクの埋
設工法。
(2)前記工法において埋設穴の周囲に対する混練土の囲
壁状成層は、混練土を袋嚢に詰装して土嚢袋とし、該土
嚢と混練土を交互に重ねて成層することを特徴とする第
1項記載の石油タンクの埋設工法。
〔作用〕
上記のように構成されたこの発明は次のように作用す
る。
(1)掘削部から排出される排出土は従来は廃棄された
が、この発明においては、骨材として使用され、ポルト
ランドセメントはそれら排出土をソイルコンクリートに
する作用がある。
凝固剤中のカルボキシメチルセルロースはセルロースの
-OHの一部が-CH3となっており、水溶性で高い接着性を
有し、特に排出土の土壌微粒子間に均一に入り込んでセ
ルロース分子同士が束になって緻密に配列し、微細結晶
(ミセル)を作る。このミセルの中には水の分子すら割
り込む隙間がなくなるため、粘性に欠ける地質の土壌に
対しても結合を高める作用があり、かつ防水作用があ
る。メタ珪酸ナトリウムは加水分解してシロップ状とな
り、排出土の土壌の各成分間に浸透して水素結合を促し
てセメントの凝固作用を高める。
塩化カルシウムはセメントの成分である石灰質、珪酸質
を急速に結合させる作用があり、加水分解後、短時間で
セメントを凝固させる作用がある。
以上のことからセメントと凝固剤と水は排出土を短時間
で凝固させて硬化させる作用があり、硬化すると硬く、
防水性があるため、石油タンク側へ水が浸み込まず、曲
げ強度もセメントコンクリートより強く結合度も強いた
め、亀裂は生じにくい。
〔実施例〕
この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図はガソリンスタンド建設地の要部断面を示す。
ガソリンスタンド建設地1は一般的な関東ローム層であ
った。この表層2を15cmの深さに掘削して排出土3を傍
に盛土した。
また石油タンク埋設部4を掘削して埋設穴5を形成し、
排出土3を傍に盛土した。
次に前記排出土3の1mに対して、 カルボキシメチルセルロース 30重量部 塩化カルシウム 35重量部 メタ珪酸ナトリウム 35重量部 を混合した凝固剤 12kg ポルトランドセメント 270kg をミキサに入れフロー値190±5の範囲になるよう水を
加えてよく混練して混練土6を造成した。
前記混練土6を前記埋設穴5の底に厚さ30cmに敷均して
底盤7を造成した(第3図参照)。
次に、前記混練土6をポリプロピレン紙のセメント袋状
袋7Aに詰めた土嚢袋8を数多く作り、前記埋設穴5の周
囲部に混練土6を上下に介在させながら積層し、かつ土
嚢袋8の外側に混練土6を充填させて囲壁9を造成し
た。
次に表層掘削部2Aに2mおきに直径20cm、深さ約20cmの
アンカ穴10を掘削して、埋設穴5の周囲の表層掘削部2
A、アンカ穴10に前記混練土6を敷均してローラで締め
固めた。この状態で24時間経過により、施工部分は硬化
しており、供試体(5φ×10cm)を得て一軸圧縮強度試
験(kg/cm2)をした結果、1.55kg/cm2の圧縮強度があ
った。それで埋設穴5内に石油タンク11を降下させて底
盤7に固定した。しかる後、石油タンク11の上肩周端部
と囲壁9間に前記土嚢袋8…を当接して間隙12を閉塞さ
せ、その上に薄い混練土層13を形成して排出土3を埋め
戻し、その上部に混練土6を敷均してローラで締め固め
た。24時間経過後、表面は硬化して自動車の通行も可能
となった。
このように2日もすれば使用可能であり、囲壁9は、土
嚢袋8を積みあげるものであるから、通常のコンクリー
トのように堰枠を作る必要がなく、硬化すれば石垣のよ
うに堅固なものとなり、防水性にすぐれた堅固な防水室
に石油タンク11は格納されることになり、地震などに対
しても安全であり、タンク11に仮りに穴があいて石油漏
れが生じても外へ浸み出すおそれがない。表層も一度に
造成することができ、二度にわたる施工でも混練土6の
接着性がよいため継目が判らないように一体となるか
ら、亀裂も生じない。
通常の生コンクリートを使わずに現場の土を使用するた
め、コンクリート層を厚くしても大してコスト高になら
ず、自動車の重量や振動に耐える厚さにすることができ
る。
混練土6が硬化した状態のソイルコンクリートは通常の
セメントコンクリートに比して圧縮強度並びに曲げ強度
にもすぐれていることと、水も浸みない緻密な密度とな
るため亀裂は入りにくい強度を有している。なお、凝固
剤の配合比は、三者等量でよいが、 カルボキシメチルセルロース 20〜40重量部 メタ珪酸ナトリウム 20〜40重量部 塩化カルシウム 20〜40重量部 の範囲で全量100重量部となるよう適宜選択される。す
なわち、施工地の土質によって粘性の少ない場合にはカ
ルボキシメチルセルロースの量を多くする。土質が粗い
場合等セメントとの結合をよくするためにはメタ珪酸ナ
トリウムを多くする。
セメントの結合を早めるためには塩化カルシウムを多く
配合する。
またこの凝固剤の使用量は排出土1m当り7〜20kgの
範囲で配合し、この増減は土質の粗密度及びセメントの
添加量に対応して増減させ、海砂や黒土のような粘度が
なく、粘度の大きい土質には多くする。
ポルトランドセメントの量は排出土1m当り250kg〜4
00kgの範囲で用い、関東ローム質以上の粘度があるとき
は250kg程度でよいし、海砂、黒土等のような粘度の少
ない土には多くする。
施工部分において鉄筋を使用することができる。
また表面には前記凝固剤とポルトランドセメントを1:20
の割合で水を加えて混練したモルタル質を塗布すること
ができ、これは表面の平平滑さを出すためであり、着色
剤を混入することによって着色させることができる。
前記囲壁9の形成に当り通常のコンクリート打設のよう
に堰枠を用いることができるのは当然である。
なおこの発明は前記実施例に限定されるものではなく、
適宜設計変更することができる。
〔発明の効果〕
この発明は次のようなすぐれた効果を有している。
(1)現場の土を骨材として利用できるのでコストを安く
することができる。
(2)防水性にすぐれているので、石油タンク側へ雨水が
浸透することがなくタンクが錆損することがない。
(3)コンクリート表層は緻密な密度で弾性にもすぐれて
いるため、亀裂が生じにくく、耐久性にもすぐれてい
る。
(4)養生期間が短く施行期間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の実施例に係り、第1図は施工現場の断
面図、第2図は土嚢袋の斜視図、第3図は施工過程を示
す現場の断面図、第4図は完成状態を示す施工現場の断
面図、第5図は従来の石油タンク埋設状況を示す断面
図、第6図は従来の亀裂補修工を示す亀裂部分断面図で
ある。 1……ガソリンスタンド建設地、2……表層、 2A……表層掘削部、3……排出土、 4……石油タンク埋設部、5……埋設穴、 6……混練土、7……底盤、 8……土嚢袋、8A……袋、 9……囲壁、10……アンカ穴、 11……石油タンク、12……間隙、13……混練土層。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガソリンスタンド建設地表を深さ10cm〜30
    cmに掘削し、かつ石油タンク埋設部に埋設穴を掘削し、
    該掘削部から排出された排出土1m当り、 カルボキシメチルセルロース 20〜40重量部 塩化カルシウム 20〜40重量部 メタ珪酸ナトリウム粉末 20〜40重量部 の混合体から成る凝固剤を 7〜20kg ポルトランドセメント 250〜400kg を添加混合して、これにフロー値190±5mmとなる範囲
    の水を添加して混練土を造成し、前記埋設穴の底並びに
    穴周囲表面に10cm〜30cmの厚さに混練土を敷均すと共
    に、該埋設穴の内周部に壁状に混練土を成層して囲壁を
    形成し経時的に硬化させて後、該埋設穴に石油タンクを
    設置して埋設穴上部を混練土で密封することを特徴とす
    る石油タンクの埋設工法。
  2. 【請求項2】前記工法において埋設穴の内周部に対する
    混練土の囲壁は、混練土を袋嚢に詰装して土嚢袋とし、
    該土嚢袋と混練土を交互に重ねて成層することを特徴と
    する第1項記載の石油タンクの埋設工法。
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