JPH0599886A - アンペロメトリツク電極 - Google Patents

アンペロメトリツク電極

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JPH0599886A
JPH0599886A JP3260260A JP26026091A JPH0599886A JP H0599886 A JPH0599886 A JP H0599886A JP 3260260 A JP3260260 A JP 3260260A JP 26026091 A JP26026091 A JP 26026091A JP H0599886 A JPH0599886 A JP H0599886A
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JP
Japan
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electrode
silver
platinum
film
insulating film
Prior art date
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Pending
Application number
JP3260260A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Arai
真人 荒井
Satoshi Nakajima
聡 中嶋
Hideki Endo
英樹 遠藤
Koichi Takizawa
耕一 滝沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電極の有効面積が広く、小型で組み立て工程
が簡単であり、且つ安価で高感度な溶存酸素測定用アン
ペロメトリック電極を提供することを目的とする。 【構成】 銀箔1と、この銀箔1上に設けられ銀電極接
続部12と銀電極感応部11とを露出させる窓孔を設け
た絶縁膜2と、この絶縁膜上に形成され上記銀電極感応
部11に平行する白金膜3と、この白金膜3上に設けら
れ白金電極接続部32と白金電極感応部31とを露出さ
せる窓孔を設けた絶縁膜4と、上記銀電極感応部11及
び白金電極感応部31上に貼着された酸素透過性膜5
と、この酸素透過性膜5と両電極感応部11、31との
間に充填配備された内部液6とから成ることを特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、溶液中の溶存酸素を
測定するアンペロメトリック電極に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来の溶存酸素測定用アンペ
ロメトリック電極(クラーク型酸素電極)を示す要部断
面図である。このクラーク型酸素電極は、下開口のカバ
ー体81と外筒82との間にOリング83を介して電極
膜(疎水性プラスチック)84を取付ける一方、外筒8
2内に筒状絶縁膜85を嵌合し、この絶縁膜85の外周
面に銀(アノード)86、絶縁膜85内に白金(カソー
ド)87を配備している。そして、この絶縁膜85と外
筒82との間に電解液(KCl等の内部液)88が充填
されている。
【0003】溶存酸素の測定は、被対象物から酸素が酸
素透過性膜84を通過して来ると、電解液88を介して
印加電圧約0.7Vで電気分解し、両極86、87間に
流れる電流量で溶存酸素を測定する。このクラーク型酸
素電極は、酵素電極或いはPH電極として用いられた
り、醗酵プロセスで利用される等、適用範囲が広い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のクラーク型酸素
電極では、白金を封入する工程や組み立てが複雑で歩留
りが悪い。また、貴金属を多用することから高価であ
る。更に、装置自体が大型となる不利がある。装置を小
型化する方式として、針状の電極を用いる場合もある
が、この場合、アノードの有効面積が小さくなり測定系
に大きな負担をかけることとなる等の欠点があった。
【0005】この発明は、以上のような課題を解消さ
せ、電極の有効面積が広く、小型で組み立て工程が簡単
であり、且つ安価で高感度な溶存酸素測定用のアンペロ
メトリック電極を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】この目的を達成
させるために、この発明の溶存酸素測定用のアンペロメ
トリック電極では、次のような構成としている。溶存酸
素測定用アンペロメトリック電極は、銀箔と、この銀箔
上に設けられ銀電極接続部と銀電極感応部とを露出させ
る窓孔を設けた絶縁膜と、この絶縁膜上に形成され上記
銀電極感応部に平行する白金膜と、この白金膜上に設け
られ白金電極接続部と白金電極感応部とを露出させる窓
孔を設けた絶縁膜と、上記銀電極感応部及び白金電極感
応部上に貼着された酸素透過性膜と、この酸素透過性膜
と両電極感応部との間に充填配備された内部液とから成
ることを特徴としている。
【0007】このような構成を有する溶存酸素測定用の
アンペロメトリック電極では、銀箔上に感光性の絶縁膜
を塗布し、フォトリソグラフィにより窓孔を開口して銀
電極感応部と銀電極接続部とを形成する。この後に、絶
縁膜上に銀電極感応部に平行する白金膜をスパッタリン
グにより形成する。更に、この白金膜上に感光性絶縁膜
を塗布した後、フォトリソグラフィにより窓孔を開口し
て白金電極感応部と白金電極接続部とを形成する。そし
て、両電極(両電極感応部)上に内部液(KCl)を充
填した状態で酸素透過性膜を貼る。これにより、白金/
銀一体型のプレーナ型電極本体が製作できる。従って、
電極の広い有効面積と小型化が実現できる許かりでな
く、高価な貴金属の使用量が少なくなる。また、封入な
どの工程を省略できると共に、組み立て工程が簡略化で
き、安価で高感度なアンペロメトリック電極(酸素電
極)を提供し得る。
【0008】
【実施例】図1は、この発明に係る溶存酸素測定用アン
ペロメトリック電極の具体的な一実施例を示す断面図で
あり、図2は平面図である。
【0009】溶存酸素測定用アンペロメトリック電極
は、アノードとしての銀泊1と、この銀箔1の上面に形
成される絶縁膜2と、この絶縁膜2上に形成されるカソ
ートとしての白金膜3と、この白金膜3を覆う絶縁膜4
と、酸素透過性膜5と、内部液6とから構成され、電極
ケース7に収容されている。なお、絶縁膜2は、銀箔1
の上面端部に接続部12を、他の端部に感応部11を形
成するため、この領域を除いて形成されている。また絶
縁膜4は、白金膜3の上面端部に接続部32を、他の端
部に感応部31を形成するため、この領域を除いて形成
されている。また、内部液6は酸素性透過膜5と両電極
感応部間に配備されている。
【0010】図3乃至図6は、実施例溶存酸素測定用ア
ンペロメトリック電極を製作する製造工程を示す説明図
である。50mm×50mmの銀箔1上に感光性の絶縁
膜2を塗布し、この絶縁膜2上の両端部側に、フォトリ
ソグラフィにより窓孔をそれぞれ開口し、銀電極感応部
11と銀電極接続部12を露出させる(図3参照)。次
に、ステンレスマスクを被せ、絶縁膜2上にスパッタリ
ングにより白金薄膜3を形成する。この白金薄膜3は、
銀電極感応部11に対し平行状に形成される(図4参
照)。この後、白金薄膜3上に感光性の絶縁膜4を塗布
し、この絶縁膜4上の両端部側に、フォトリソグラフィ
により窓孔をそれぞれ開口し、白金電極感応部31と白
金電極接続部32を露出させる(図5参照)。
【0011】図6は、大きな銀箔1上に、多数(5対)
の電極を形成された状態から、白金電極・銀電極の一対
のものを切断分離した状態を示している。そして、図7
は、図6のa−a線断面図であり、図8は図6のb−b
線断面図を示している。また、図9は図6のc−c線断
面図、図10は図6のd−d線断面図、そして図11は
図6のe−e線断面図をそれぞれ示している。
【0012】次に、取り出された(切断して取り出され
た)電極の銀電極(銀電極感応部11、銀電極接続部1
2)の表面を塩化銀処理する。この後、図1で示すよう
に、両電極、つまり銀電極感応部11と白金電極感応部
31の上部に、内部液(3MKCl/3%CMC)6を
充填配備した状態で、両電極感応部11、31上面に跨
がり状に酸素透過性膜5を張り合わせる。かくして、銀
・白金一体型のプレーナ型酸素電極を得る。
【0013】実施例では、図1及び図2に示すように、
この銀・白金一体型のプレーナ型酸素電極(電極本体)
を、樹脂ホルダ7に装着している。
【0014】図12は、実施例プレーナ型酸素電極の検
量栓を示す説明図である。つまり、実施例プレーナ型ア
ンペロメトリック電極を、酸素電極としての評価を実行
した結果説明図である。実験は、0.1Mリン酸緩衝液
(pH7.0)を用い、温度25℃、印加電圧0.6V
の下でバッチ方式により実行した。空気飽和溶液に、プ
レーナ型酸素電極(実施例アンペロメトリック電極)を
浸し、出力が安定したところでハイドロサルファイトナ
トリウムを添加する。プラトーに達するまでの時間は、
約60秒、90%応答時間は約15秒であった。また、
無酸素状態での残余電流は約5%であった。そして、溶
存酸素に対する直線性を見たところ、飽和から20%ま
で直線性が得られた。以上の結果から、実施例プレーナ
型オシロメトリック電極は、酸素電極としての特性を充
足しているとの評価が得られた。
【0015】
【発明の効果】この発明では、以上のように、銀箔上に
銀電極接続部と銀電極感応部とを露出させる窓孔を開口
したた絶縁膜を設け、この絶縁膜上に銀電極感応部に平
行する白金膜を形成すると共に、この白金膜上に白金電
極接続部と白金電極感応部とを露出させる窓孔を開口し
た絶縁膜を設け、上記銀電極感応部及び白金電極感応部
上に酸素透過性膜を貼着し、この酸素透過性膜と両電極
感応部との間に内部液を充填配備することとしたから、
白金/銀一体型のプレーナ型電極本体が製作できる。従
って、電極の広い有効面積と小型化が実現できる許かり
でなく、高価な貴金属の使用量が少なくなる。また、封
入などの工程を省略できると共に、組み立て工程が簡略
化でき、安価で高感度な酸素電極を提供し得る等、発明
目的を達成した優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例溶存酸素測定用のアンペロメトリック電
極を示す断面図である。
【図2】実施例溶存酸素測定用のアンペロメトリック電
極を示す平面図である。
【図3】銀箔上に絶縁膜を塗布した状態を示す製造工程
の説明図である。
【図4】絶縁膜上に白金膜を形成した状態を示す製造工
程の説明図である。
【図5】白金膜上に絶縁膜を形成した状態を示す製造工
程の説明図である。
【図6】銀/白金一体型プレーナ電極を示す説明図であ
る。
【図7】図6のa−a線断面図である。
【図8】図6のb−b線断面図である。
【図9】図6のc−c線断面図である。
【図10】図6のd−d線断面図である。
【図11】図6のe−e線断面図である。
【図12】プレーナ型酸素電極の検量線を示す説明図で
ある。
【図13】従来のクラーク型酸素電極を示す要部断面図
である。
【符号の説明】
1 銀箔 2 絶縁膜 3 白金膜 4 絶縁膜 5 酸素透過性膜 6 内部液 11 銀電極感応部 31 白金電極感応部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 英樹 京都市下京区中堂寺南町17番地 サイエン スセンタービル 株式会社オムロンライフ サイエンス研究所内 (72)発明者 滝沢 耕一 京都市下京区中堂寺南町17番地 サイエン スセンタービル 株式会社オムロンライフ サイエンス研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銀箔と、この銀箔上に設けられ銀電極接続
    部と銀電極感応部とを露出させる窓孔を設けた絶縁膜
    と、この絶縁膜上に形成され上記銀電極感応部に平行す
    る白金膜と、この白金膜上に設けられ白金電極接続部と
    白金電極感応部とを露出させる窓孔を設けた絶縁膜と、
    上記銀電極感応部及び白金電極感応部上に貼着された酸
    素透過性膜と、この酸素透過性膜と両電極感応部との間
    に充填配備された内部液とから成るアンペロメトリック
    電極。
JP3260260A 1991-10-08 1991-10-08 アンペロメトリツク電極 Pending JPH0599886A (ja)

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JP3260260A JPH0599886A (ja) 1991-10-08 1991-10-08 アンペロメトリツク電極

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9784708B2 (en) 2010-11-24 2017-10-10 Spec Sensors, Llc Printed gas sensor
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