JPH0599523A - 極低温膨張機 - Google Patents

極低温膨張機

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Publication number
JPH0599523A
JPH0599523A JP26038091A JP26038091A JPH0599523A JP H0599523 A JPH0599523 A JP H0599523A JP 26038091 A JP26038091 A JP 26038091A JP 26038091 A JP26038091 A JP 26038091A JP H0599523 A JPH0599523 A JP H0599523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
cooler
cooled
displacer
expansion space
Prior art date
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Pending
Application number
JP26038091A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotoshi Torii
宏年 鳥居
Shoji Yoshida
尚司 吉田
Hiroyuki Morishita
弘之 森下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
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Publication of JPH0599523A publication Critical patent/JPH0599523A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】超伝導マグネット等の被冷却体に対する振動及
び磁場のかく乱を低減する。 【構成】被冷却体を付設する終段ヒートステージ4をも
つ冷却器6をシリンダ1から分離形成し、内部の終段膨
張空間5をシリンダ1の内底部にフレキシブルパイプ7
を介して接続して、ディスプレーサ2の往復動に伴う振
動が被冷却体に伝わり難くすると共に、被冷却体を付設
する冷却器6と可動部であるディスプレーサ2を内装す
るシリンダ1との間を離して、磁場に対する悪影響も低
減し、更に終段膨張空間5に固定式蓄冷器8を内装し、
冷却器6における冷却能力を改善した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘリウム等の作動流体
を給排するシリンダの内部にディスプレーサを往復動自
由に備え、医療用機器等における超電導マグネット等の
被冷却体を絶対温度十数K乃至数十K程度の極低温に冷
却する極低温膨張機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭62−252858号公報
等に開示され且つ図2に示すように、高圧ガス管Hと低
圧ガス管Lとに可逆的に接続する給排通路Tを開口した
二段式シリンダCの内部に、蓄冷器a,bを保持する二
段式ディスプレーサDと操作用のスラックピストンPと
を配設し、高圧開閉弁Zを開けてシリンダCの内部及び
これに通じるスラックピストンPの作用室Nに高圧ガス
を導入し、オリフィスOを介して中間圧ボリウムMに接
続する対抗室Rとの間に生じる差圧により、スラックピ
ストンP及びディスプレーサDを上昇させると共に、デ
ィスプレーサDの端部に臨む膨張空間J,Kに蓄冷器
a,bを通過したガスを導入し、次に、低圧開閉弁Wを
開けて、シリンダCの内部及び作用室Nを低圧とし、ス
ラックピストンP及びディスプレーサDを下降させると
共に、膨張空間J,Kに導入したガスを膨張させて蓄冷
器a,bに冷熱を蓄積させながら排出している。そし
て、これら高圧ガスの導入と低圧ガスの排気との繰り返
しにより、終段の膨張空間Kに隣接する終段ヒートステ
ージSに最低温レベルの極低温を得、これに付設する超
電導マグネット等を冷却するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のもので
は、往復運動を繰り返し、蓄冷器a,bを保持する比較
的重いディスプレーサDをその内部に配設するシリンダ
Cに、直接的に超伝導マグネット等の被冷却体を付設し
てこれを冷却しようとしているため、被冷却体に対する
加振力が大きく、振動が大きい問題がある。又、被冷却
体に近い部分で、ディスプレーサDが往復動するため、
特に被冷却体として超電導マグネットを用いる場合、そ
の磁場を乱し易い問題もある。
【0004】本発明の目的は、被冷却体を付設する部分
の構成を工夫することにより、振動並びに磁場に対する
悪影響を低減することができる極低温膨張機を提供する
点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、上記目的を達成
するため、作動流体を給排するシリンダ1に、蓄冷器3
を保持するディスプレーサ2を往復動自由に内装した極
低温膨張機において、前記シリンダ1の外部に、外面に
被冷却体を付設する終段ヒートステージ4をもち、内部
に終段膨張空間5を形成する冷却器6を分離して設け
て、この冷却器6の内部と、前記ディスプレーサ2の先
端部を臨ませる前記シリンダ1の内底部との間を、フレ
キシブルパイプ7を介して接続した。
【0006】又、上記手段において、終段膨張空間5
に、固定式蓄冷器8を内装するのが好ましい。
【0007】
【作用】蓄冷器3を保持するディスプレーサ2を往復動
させながらシリンダ1の内底部に作動流体が給排される
ことにより、該シリンダ1の内底部とフレキシブルパイ
プ7を介して結ばれる冷却器6の内部の終段膨張空間5
に冷熱が供給され、この冷却器6に備える終段ヒートス
テージ4に付設する被冷却体を冷却することができる。
こうして、被冷却体を付設する冷却器6をシリンダ1か
ら分離形成し、その内部の終段膨張空間5をシリンダ1
の内底部にフレキシブルパイプ7を介して接続したこと
により、ディスプレーサ2の往復動に伴う振動が被冷却
体に伝わりにくくなり、振動の発生を低減できると共
に、被冷却体を付設する冷却器6と、可動部であるディ
スプレーサ2を内装するシリンダ1との間を離すことが
でき、磁場に対する悪影響も低減することができる。
【0008】終段膨張空間5に固定式蓄冷器8を内装す
ることにより、終段膨張空間5に給排されるガスの冷熱
を固定式蓄冷器8で蓄えることができ、冷却器6におけ
る冷却能力を良好に発揮させることができる。
【0009】
【実施例】図1に示すものは、作動流体にヘリウムを用
い、径大な前段シリンダ11と小径の後段シリンダ12
とをもつシリンダ1の内部に、前段ディスプレーサ21
と後段ディスプレーサ22とをもつディスプレーサ2
と、その上部に設ける連動ピン23と係合する操作用の
スラックピストン24とを配設した二段式極低温膨張機
である。前段及び後段ディスプレーサ21,22には、
銅や鉛等から成り、冷熱を蓄える蓄冷器3を構成する前
段及び後段蓄冷器31,32をそれぞれ内装している。
又、ディスプレーサ2は、その外周部に嵌合するピスト
ンリング2a,2bを介してシリンダ1の内部に摺動す
るようになっている。
【0010】シリンダ1の上部には、高圧開閉弁91を
もつ高圧ガス管92と低圧開閉弁93をもつ低圧ガス管
94とに可逆的に連通する給排通路95を接続してお
り、又、スラックピストン24の下部先端側に臨む作用
室25には、連通孔26を介して給排通路95に連通さ
せており、更に、作用室25の対抗側に位置し、内外の
シールリング27,28を介して画成する対抗室29に
は、オリフィス96を間に介在させて、キャピラリー9
7及びブリード98を介して給排通路95及び低圧ガス
管94に各々接続する中間圧ボリウム99に連通させて
いる。
【0011】以上の構成で、シリンダ1の外部に、外面
に被冷却体を付設する終段ヒートステージ4をもち、内
部に終段膨張空間5を形成する冷却器6を分離して設け
て、この冷却器6の内部と、後段ディスプレーサ22の
下部先端部を臨ませる最下部のシリンダ1の内底部との
間を、キャピラリーチューブ等で構成するフレキシブル
パイプ7を介して接続する。
【0012】こうして、被冷却体を付設する冷却器6を
シリンダ1から分離形成し、その内部の終段膨張空間5
をシリンダ1の内底部にフレキシブルパイプ7を介して
接続したことにより、ディスプレーサ2の往復動に伴う
振動が被冷却体に伝わりにくくなり、振動の発生を低減
できると共に、被冷却体を付設する冷却器6と、可動部
であるディスプレーサ2を内装するシリンダ1との間を
離すことができ、磁場に対する悪影響も低減することが
できるのである。
【0013】又、以上の構成で、終段膨張空間5に、固
定式蓄冷器8を内装するのであり、これにより、終段膨
張空間5に給排されるガスの冷熱を固定式蓄冷器8で蓄
えることができ、冷却器6における冷却能力を良好に発
揮させることができるのである。
【0014】尚、以上の実施例では、シリンダ1及びデ
ィスプレーサ2を二段備えるものについて説明したが、
単段式のものでも、又、三段以上備える多段式のもので
も同様に適用できるのは云うまでもない。
【0015】
【発明の効果】以上、本発明によれば、蓄冷器3を保持
するディスプレーサ2を往復動させるシリンダ1の外部
に、外面に被冷却体を付設する終段ヒートステージ4を
もち、内部に終段膨張空間5を形成する冷却器6を分離
して設けて、この冷却器6の内部と、ディスプレーサ2
の先端部を臨ませるシリンダ1の内底部との間を、フレ
キシブルパイプ7を介して接続したから、被冷却体に対
する振動を低減できると共に、被冷却体の磁場に対する
悪影響も低減できる。
【0016】又、終段膨張空間5に固定式蓄冷器8を内
装することにより、冷却器6における冷却能力を良好に
発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る極低温膨張機の断面図。
【図2】従来の極低温膨張機の断面図。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 ディスプレーサ 3 蓄冷器 4 終段ヒートステージ 5 終段膨張空間 6 冷却器 7 フレキシブルパイプ 8 固定式蓄冷器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作動流体を給排するシリンダ1に、蓄冷器
    3を保持するディスプレーサ2を往復動自由に内装した
    極低温膨張機において、前記シリンダ1の外部に、外面
    に被冷却体を付設する終段ヒートステージ4をもち、内
    部に終段膨張空間5を形成する冷却器6を分離して設け
    て、この冷却器6の内部と、前記ディスプレーサ2の先
    端部を臨ませる前記シリンダ1の内底部との間を、フレ
    キシブルパイプ7を介して接続したことを特徴とする極
    低温膨張機。
  2. 【請求項2】終段膨張空間5に、固定式蓄冷器8を内装
    している請求項1記載の極低温膨張機。
JP26038091A 1991-10-08 1991-10-08 極低温膨張機 Pending JPH0599523A (ja)

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JP26038091A JPH0599523A (ja) 1991-10-08 1991-10-08 極低温膨張機

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JP26038091A JPH0599523A (ja) 1991-10-08 1991-10-08 極低温膨張機

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JPH0599523A true JPH0599523A (ja) 1993-04-20

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JP26038091A Pending JPH0599523A (ja) 1991-10-08 1991-10-08 極低温膨張機

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