JPH0597843A - 抗−虚血性、記憶増強性及び抗−痙攣性活性を有するアルキレンジオキシフエニルエーテル誘導体 - Google Patents

抗−虚血性、記憶増強性及び抗−痙攣性活性を有するアルキレンジオキシフエニルエーテル誘導体

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JPH0597843A
JPH0597843A JP5987592A JP5987592A JPH0597843A JP H0597843 A JPH0597843 A JP H0597843A JP 5987592 A JP5987592 A JP 5987592A JP 5987592 A JP5987592 A JP 5987592A JP H0597843 A JPH0597843 A JP H0597843A
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carbon atoms
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alkenyl
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JP5987592A
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Josephus H M Lange
フベルツス マリア ランヘ ヨセプス
Gerrit P Toorop
パウル トーロプ ゲリツト
Wijngaarden Ineke Van
フアン ウイーンガールデン イネケ
Hartog Jacobus A J Den
アントニウス ヨセフ デン ハルトフ ヤコブス
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Duphar International Research BV
Original Assignee
Duphar International Research BV
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 抗−虚血性、記憶増強性及び抗−痙攣性活性
を有するアルキレンジオキシフェニルエーテル誘導体に
関する。 【構成】 下記一般式1A及び1B: 〔式中、R+Rは一緒になって(C1〜3−アルキ
ル置換)C1〜3−アルキレン基;Zは(メチル置換ま
たはベンジル置換)メチレン基等;R、Rは水素、
1〜10−アルキル基、C3〜8−シクロアルキル
基、ベンジル基、ヘテロアリール−アルキル
(C1〜5)基等;RはC1〜12−アルキル基、C
3〜8−シクロアルキル基、ベンジル基、ヘテロアリー
ル−アルキル(C1〜5)基等であり、またR+R
は窒素原子と一緒に5員乃至7員の複素環式基を形成す
る〕で表わされる化合物又は医薬的に許容できるその
塩、その製造方法、ならびに式(1A)又は式(1B)
で表わされる化合物あるいはそれらの医学的に許容でき
る塩を含む組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、抗−虚血性、記憶増強性及び抗
−痙攣性活性を有する新規のアルキレンジオキシフェニ
ルエーテル誘導体、該化合物の調製法及び活性成分とし
て前記化合物の少なくとも1種を含んで成る医薬組成物
に関する。大脳及び末梢虚血性疾患のための効果的な薬
理学的症候性処理にますますの臨床的興味が存在する。
これらの疾患を有する患者においては、弱められた血液
供給が、組織への酸素及び他の栄養物の不適切な供給並
びに構造的な損傷及び機能的な劣化に起因する代謝廃棄
生成物の弱められた除去を引き起こす。抗−痙攣性化合
物がてんかんの処理に有用であり得る。
【0002】本発明の目的は、抗−虚血性、記憶増強性
及び抗−痙攣性特性を有する活性化合物を供給すること
である。
【0003】驚くべきことには、下記一般式1A及び1
B:
【化3】 〔式中、R1 +R2 は一緒に、C1-3 の炭素原子を有す
る1又は複数のアルキル基により置換され得る、C1-3
の炭素原子を有するアルキレン基を形成し;Zは、場合
によっては、C1-3 の炭素原子を有する1つのアルキル
基により、又はC1-3 の炭素原子のアルキル基を有する
1つのフェニルアルキル基により置換されたメチレンで
あり、ここで前記フェニルアルキル基におけるフェニル
基は、基(R6)P により置換され得、ここでR6 はハロ
ゲン、ヒドロキシ、C1-5 の炭素原子を有するアルキル
又はヒドロキシアルキル、C1-3 の炭素原子のアルコキ
シ、C1-3 の炭素原子を有するS−アルキル、S(O)
−アルキル又はS(O)2 −アルキル、アミノ、モノ−
又はジアルキルアミノ(アルキル基当たりC1- 3 の炭素
原子を有する)、トリフルオロメチル、トリフルオロメ
トキシ、スルホニルアミド基SO2 NHR又はカルバル
コキシ基COOR(ここでRは、C1-4 の炭素原子を有
するアルキルである)、基COOH,SO3 H,CON
2 ,アミジノ基又はシアノ基であり得、そしてPは0
〜3の値を有し;R3 及びR4 はお互い独立して、水
素、C1-10の炭素原子を有するアルキル、C3-10の炭素
原子を有するアルケニル又はアルキニル、C3-8 の炭素
原子を有するシクロアルキル、シクロアルキル−アルキ
ル(3〜8個の環原子及びアルキル基にC1-5 の炭素原
子を有する)、フェニルアルキル又はヘテロアリール−
アルキル(アルキル基にC1-5 の炭素原子を有する)、
フェニルアルケニル、ヘテロアリール−アルケニル、フ
ェニルアルキニル又はヘテロアリール−アルキニル(ア
ルケニル基又はアルキニル基にC3-5 の炭素原子を有す
る)を表わし、基R3 及びR4 は基(R6)P ( ここでR
6 及びPは上記の通りである)により置換され得、又は
3 +R4は窒素原子と一緒に、5〜7個の環元子の飽
和又は不飽和複素環式基を形成し、前記複素環式基は、
酸素、硫黄及び窒素から成る基からの第2ヘテロ原子を
含むことができ、前記環は基(R6)P (ここでR6 及び
Pは上記の通りである)により、又はフェニルアルキ
ル、ヘテロアリール−アルキル、フェニルアルケニル、
ヘテロアリール−アルケニル、フェニルアルキニル又は
ヘテロアリール−アルキニル(アルキル、アルケニル又
はアルキニル部分において多くともC3 の炭素原子を有
する)により置換され得、前記基は基(R6)P (ここで
6 及びPは上記の通りである)により置換され得又は
前記環はフェニル基によりアニールされ得;R5 はC
1-12の炭素原子を有するアルキル、C3-12の炭素原子を
有するアルケニル又はアルキニル、C3-8 の炭素原子を
有するシクロアルキル、シクロアルキル−アルキル(3
〜8個の環原子及びアルキル基にC1-5 の炭素原子を有
する)、フェニルアルキル又はヘテロアリール−アルキ
ル(アルキルサブグループにC 1-5 の炭素原子を有す
る)、フェニルアルケニル、ヘテロアリール−アルケニ
ル、フェニルアルキニル又はヘテロアリール−アルキニ
ル(アルケニル又はアルキニルサブグループにC3-5
炭素原子を有する) であり、前記基が基(R6)P (ここ
でR6 及びPは上記の通りである)により置換され得、
そして前記アルキル、アルケニル及びアルキニルサブグ
ループが基−O−,−S−又はCOを含むことができ
る〕で表わされる化合物又は医薬的に許容できるその塩
が、興味あり且つ価値ある抗−虚血性、記憶増強性及び
抗−痙攣性特性を有することが見出された。
【0004】前薬物は、それ自体活性的であるそれらの
化合物の誘導体であり、それから、容易に除去できる
基、たとえばエステル基又はエーテル基を分離した後、
式1A又は1Bの活性化合物が得られる。適切な付加塩
が形成され得る適切な酸は、たとえば塩酸、硫酸、リン
酸、硝酸及び有機酸、たとえばクエン酸、フマル酸、マ
レイン酸、酒石酸、酢酸、安息香酸、p−トルエンスル
ホン酸、メタンスルホン酸、等である。
【0005】キラリティーの1又は複数の中心が、一般
式1A又は1Bを有する化合物に存在することができ
る。本発明は、一般式1A及び1Bを有する化合物のラ
セミ体及び個々の異性体の両者に関する。化合物の抗−
虚血性及び記憶増強活性は、インビボ低圧低酸素試験、
インビトロ心筋細胞試験及びインビボ記憶試験により決
定された。これらの試験は、大脳−及び/又は末梢−保
護活性により物質を特徴づけるために使用された。化合
物の抗−痙攣活性は、化学的に誘発されたインビボでの
強直性痙攣により決定された。
【0006】1)インビボでの低圧活性 大脳−保護活性を、低圧条件下で意識のあるマウスの生
存時間の延長を測定することによって決定した。200
mバールの低圧でのチャンバーに置かれる30分前、一
晩断食された3匹の雄NMRIマウス(15〜20g)
のグループにip投与する(30mg/kg)。生存時間の
延長は、偽薬処理された対照グループの呼吸時間の上昇
率に比較して、その呼吸時間の%上昇率で示される。
【0007】2)インビトロでの心筋細胞 細胞−保護性質を、L.Verdonckなど(Life Sciences, 第
38巻、(1986)765 〜772)に従って、単離された耐カルシ
ウム性心筋細胞を用いてインビトロモデルで決定した。
心筋細胞をWistarラットの心臓から単離した。棒
形状の細胞を試験されるべき化合物と共に30分間イン
キュベートした。外傷を、たとえばベラトクン(100
μg/ml)又は低酸素により誘発し、この後、細胞は、
化合物により保護されなければ、丸い型になる。20分
後、残る棒形状の細胞を計数し、そして化合物の保護効
率を決定した。
【0008】3)低酸素条件下での記憶試験 大脳保護活性を、アレチネズミ(gerbil)におけ
る低酸素誘発性健忘症の防止を研究することによって決
定した。6〜8匹のアレチネズミのグループをおいて、
あえぎが観察されるまで低酸素性(4%O2 、96%N
2)に暴露した後、受動性回避を通しての段階を測定し
た。記憶試験を、薬物投与及び低酸素性への暴露の4時
間後、行なった。
【0009】4)化学的に誘発されたインビボでの強直
性痙攣 ペンチレン−テトラゾール誘発性痙攣に対する保護(5
0mg/kg i.v.) を、18〜24gの体重の雄のNMR
I−マウスにおいて行なった。強直性痙攣を、試験化合
物の経口投与後60分で測定した。強直性伸筋の抑制
は、抗−痙攣性効果のための基準であると思われる〔Pu
rpara D.P.,Penry J.K.,Tower D.B.,Woodburry D.M.,Wa
lters R.D.(eds.),Experimental models of epilepy,Ra
ven Press,New York(1972)〕。
【0010】一般式1A及び1B(ここで記号は上記の
通りである)で表わされる化合物は、それ自体既知の方
法に従って調製され得る新規化合物である。
【0011】たとえば、式1Aを有する化合物は、まず
下記一般式2:
【化4】 〔式中、R1 及びR2 は上記意味を有し、そしてR5
はいわゆる方向づけされたオルト−金属基(たとえば A
cc.Chem.Res., 15,306(1982)を参照のこと) 、たとえば
-CH2OCH3(MOM),-CH(CH3)OC2H5,-CH2O(CH2)2Si(CH3)3(SE
M)及び同様のものである〕で表わされる化合物を、既知
方法〔たとえば、“Protective Groups inOrganic Chem
istry",Ed.J.F.W.McOmie,Plenum Press,London(1973)
、チャプター4;Synthesis,276(1975);Synthesis 244
(1976);J.Org.Chem.,44,2480(1979)を参照のこと〕によ
り、その対応するフェノール化合物2〔式中、R5 ′は
水素である〕から調製することによって得られる。その
ようにして得られた式2の化合物は、強塩基、たとえば
n−ブチリチウム及び同様のものによる部分選択性(r
egioselective)陽子化解除、続く求電子
試薬R7 −CO−X〔式中、Xは開放基、たとえばハロ
ゲンである〕との反応により、下記一般式3:
【化5】 〔式中、R7 は水素、C1-3 の炭素原子を有するアルキ
ル、フェニルアルキル(C1-3 の炭素原子を有するアル
キル基)であり、前記フェニル基は、基(R6)P (ここ
でR6 及びPは上記意味を有する)により置換され得
る〕で表わされるその対応する化合物に転換され得る
〔類似するオルト方向づけされた金属のためには、たと
えばJ.Org.Chem.,53,3936(1988);J.Heterocyclic Che
m., 26,1827(1989) を参照のこと〕。
【0012】そのようにして得られた式3の化合物は、
式R3 4 NH〔式中、R3 及びR 4 は上記の通りであ
る〕のアミンとの還元性アミン化反応によりその対応す
る下記一般式4:
【化6】 〔式中、R1 〜R4 、R5 ′及びZは上記の通りであ
る〕で表わされる化合物に転換され得る。この還元性ア
ミン化反応は、不活性溶媒、たとえばアセトニトリルに
おける適切な還元剤、たとえばNaCNBH3 により、
又は他の還元性アミン化方法により実施され得る〔たと
えばRuss.Chem.Rev., 49,14(1980) 、又はSynthesis,13
5(1975) を参照のこと〕。多くの場合、酸触媒の添加
が、その反応速度を早めるために所望される。
【0013】そのようにして得られた式4の化合物が、
5 ′の酸触媒された除去により、下記一般式5:
【化7】 〔式中、R1 〜R4 及びZは式1Aにおけるのと同じで
ある〕で表わされるその対応する化合物に転換され得
る。そのようにして得られた式5の化合物が、式R 5
X〔式中、Xはいわゆる開放基である〕の化合物との反
応により式1A〔式中、R5 は上記の通りである〕のそ
の対応する化合物に転換され得る。この反応は好ましく
は、適切な塩基、たとえば水素化ナトリウム又はカリウ
ムtert−ブトキシド及び同様のものの存在下で、不活性
溶媒、たとえばジメチルスルホキシド(DMSO)、
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)及び同様のも
のにおいて行なわれる。時々、ヨウ化ナトリウムの添加
が所望される。その反応は、いく分高い温度で行なわれ
得る。
【0014】一般式1Bを有する化合物は、下記一般式
7:
【化8】 〔式中、R1 及びR2 は上記の通りである〕で表わされ
る化合物と、式R3 4 NH〔式中、R3 及びR4 は上
記の通りである〕の化合物及び式R7 CHO〔式中、R
7 は上記の通りである〕のアルデヒドとを反応せしめる
ことによって、下記一般式6:
【化9】 〔式中、R1 〜R4 及びZは上記の通りである〕で表わ
される化合物をまず調製することによって得られる。こ
のいわゆるMannich反応は好ましくは、不活性有
機溶媒、たとえばエタノール又はアセトニトリル下で行
なわれる。式1の出発化合物は、既知であり、又は既知
の化合物に類似して得られる〔たとえば、W.Baker and
R.I.Savage,J.Chem.Soc.,1602(1938) を参照のこと〕。
【0015】そのようにして得られた式6の化合物が、
式5の化合物からの式1Aの化合物の調製のための下記
手段と同じ手段で、式1B〔式中、R5 は上記の通りで
ある〕のその対応する化合物に転換され得る。
【0016】
【実施例】例1 a)5−(1−エトキシエトキシ)−1,3−ベンゾジ
オキソール 3,4−メチレンジオキシフェノール(6.0g、4
3.5mモル)、エチルビニルエーテル(3.75g、
52.0mモル)及び触媒量のトリクロロ酢酸(50m
g、0.3mモル)のクロロホルム(50ml)攪拌溶液
を、室温で2時間攪拌した。水性NaOH(2N、50
ml)を添加し、そしてその得られた混合物を、ジエチル
エーテルにより抽出した(3度)。その組合されたエー
テル抽出物を、水性NaOH(2N)及び水によりそれ
ぞれ洗浄し、Na2 SO4 上で乾燥せしめ、濾過し、そ
して真空蒸発し、油状物として5−(1−エトキシエト
キシ)−1,3−ベンゾジオキソール(8.96g、9
8%収率:化合物番号1)を得た。
【0017】b)5−(1−エトキシエトキシ)−4−
ホルミル−1,3−ベンゾジオキソール n−ブチリチウム(ヘキサンにおける2.5Mの溶液1
8.6ml、46.5mモル)及びN,N,N′,N′−
テトラメチルエチレンジアミン(5.38g、46.3
mモル)をそれぞれ、−78℃で窒素雰囲気下で、無水
THF(100ml)中、5−(1−エトキシエトキシ)
−1,3−ベンゾジオキソール(8.9g、42.4m
モル)の攪拌溶液に添加した(注射器を用いる)。得ら
れた溶液を室温にし、そして次に−78℃に冷却した。
無水THF(20ml)中、N,N−ジメチルホルムアミ
ド(3.70g、50.6mモル)の溶液を、注射器を
用いて添加し、そしてその反応混合物を室温にした。そ
の得られた混合物を水により急冷し、そしてジエチルエ
ーテルにより抽出した(3度)。組合されたエーテル層
を水により洗浄し(2度)、Na2 SO4上で乾燥せし
め、濾過し、そして真空蒸発し、淡黄色固形物として5
−(1−エトキシエトキシ)−4−ホルミル−1,3−
ベンゾジオキソール(9.7g、96%収率;融点48
〜50℃;化合物番号2)を得た。類似する態様で、5
−メトキシメトキシ−1,3−ベンゾジオキソールを、
4−ホルミル−5−メトキシメトキシ−1,3−ベンゾ
ジオキソール(化合物番号3)(融点84〜86℃)に転
換した。
【0018】c)5−(1−エトキシエトキシ)−4−
(4−メチルピペラジニルメチル)−1,3−ベンゾジ
オキソール NaCNBH3 (6.4g、101.8mモル)を、C
2 CN(150ml)中、5−(1−エトキシエトキ
シ)−4−ホルミル−1,3−ベンゾジオキソール(1
6.0g、67.2mモル)及び1−メチルピペラジン
(20.2g、201.7mモル)の攪拌溶液に添加し
た。酢酸(10ml)を、pHを中性(pH7)に保つため
に、室温で1時間にわたって前記溶液に滴下した。追加
の攪拌の3時間後、ほとんどのCH3 CNを真空蒸発し
た。水性NaOH(2N、300ml)を添加し、そして
その得られた混合物をジエチルエーテルにより抽出した
(3度)。組合されたエーテル抽出物を、Na2 CO3
の水溶液により洗浄し、Na 2 SO4 上で乾燥せしめ、
濾過し、そして粗油状物26gを得た。この油状物をフ
ラッシュクロマトグラフィー処理し〔溶離剤グラジェン
ト;ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア水
=95/4.5/0.5〜85/14/1(V/
V)〕、無色の油状物として5−(1−エトキシエトキ
シ)−4−(4−メチル−ピペラジニルメチル)−1,
3−ベンゾジオキソール(16.0g、74%収率、化
合物番号4)を得た。類似する態様で、式4〔式中、R
1 〜R5 ′及びZは下記表1に示される通りである〕の
化合物を、調製した。
【0019】
【表1】
【0020】d)5−ヒドロキシ−4−(4−メチルピ
ペラジニルメチル)−1,3−ベンゾジオキソール 水性HCl(300ml、0.5N)を、2−プロパノー
ル(300ml)中、5−(1−エトキシエトキシ)−4
−(4−メチルピペラジニルメチル)−1,3−ベンゾ
ジオキソール(16.0g、49.7mモル)の攪拌溶
液に室温で添加し、そして攪拌を15分間続けた。その
溶液を、ジエチルエーテルにより抽出し、水性層を水性
NaOH(2N)の添加により中和し(pH=7)、そし
て水性層を真空蒸発した。残留物をジエチルエーテルに
より3度抽出した。その組合された有機相をNa2 SO
4 上で乾燥せしめ、濾過し、そして真空蒸発し、粗油状
物(9.6g)を得た。この油状物を、フラッシュクロ
マトグラフィー処理し〔溶離剤:アセトニトリル/酢酸
エチル=1/1(V/V)〕、油状物として5−ヒドロ
キシ−4−(4−メチルピペラジニルメチル)−1,3
−ベンゾジオキソール(7.6g、61%収率、化合物
番号8、融点85〜87℃)を得た。類似する態様で、
式5〔式中、R1 〜R4 及びZは表2に示される通りで
ある〕の化合物を調製した。
【0021】
【表2】
【0022】e)4−(4−メチルピペラジニルメチ
ル)−5−フェニルプロポキシ−1,3−ベンゾジオキ
ソール・2HCl 3−フェニルプロピルブロミド(1.81g、9.1m
モル)を、DMSO(30ml)中、5−ヒドロキシ−4
−(4−メチルピペラジニルメチル)−1,3−ベンゾ
ジオキソール(1.9g、7.6mモル)、ヨウ化ナト
リウム(0.1g、0.7mモル)及びカリウムtert−
ブトキシド(1.12g、9.9mモル)の混合物に添
加した。その攪拌混合物を80℃で2時間加熱した。そ
の後、その混合物を室温にし、水を添加し、そして得ら
れた溶液をジエチルエーテルにより抽出し(3度)、そ
の組合されたエーテル抽出物を2Nの水性NaOH及び
水によりそれぞれ洗浄し、そしてNa2 SO4 上で乾燥
せしめた。気体HClを添加し、そして形成された沈殿
物を濾過した。この沈殿物を、2−プロパノール/メタ
ノール〔9/1(V/V)〕から再結晶化し、白色固形
物(m.p.223〜225℃)として、4−(4−メ
チルピペラジニルメチル)−5−フェニルプロピル−
1,3−ベンゾジオキソール・2HCl(2.9g、8
7%の収率;化合物番号12)を得た。類似する態様
で、式1A〔式中、R1 〜R5 及びZは表3に示される
通りである〕の化合物を調製した。
【0023】
【表3】
【0024】例2 a)4−ヒドロキシ−5−(4−プロピルピペラジニル
メチル)−1,3−ベンゾジオキソール 水性ホルムアルデヒド(37%;3.67g、45.3
mモル)を、アセトニトリル(25ml)中、4−ヒドロ
キシ−1,3−ベンゾジオキソール(5.2g、37.
8mモル)及びN−プロピルピペラジン(5.8g、4
5.3mモル)の攪拌溶液に滴下した。その反応混合物
を、室温で1時間攪拌し、そして真空蒸発した。残留す
る油状物(13.0g)を、溶離剤として酢酸エチル/
メタノール(9/1、V/V)を用いてクロマトグラフ
ィー処理により精製し、4−ヒドロキシ−5−(4−プ
ロピルピペラジニルメチル)−1,3−ベンゾジオキソ
ール(5.9g、56%の収率;化合物番号25)(m.
p.115〜117℃)を得た。類似する態様で、式6
〔式中、Z及びR1 〜R4 は表4に示される通りであ
る〕の化合物を調製した。
【0025】
【表4】
【0026】b)4−ブトキシ−5−(4−プロピルピ
ペラジニルメチル)−1,3−ベンゾジオキソール・2
HCl ブチルブロミド(1.71g、12.5mモル)を、D
MSO(30ml)中、5−(4−プロピルピペラジニル
メチル)−4−ヒドロキシ−1,3−ベンゾジオキソー
ル(2.9g、10.4mモル)、ヨウ化ナトリウム
(0.1g、0.7mモル)及びカリウムtert−ブトキ
シド(1.53g、13.5mモル)の混合物に添加し
た。その攪拌混合物を80℃で2時間加熱した。その
後、その混合物を室温にし、水を添加し、そして得られ
た溶液をジエチルエーテルにより3度抽出した。組合さ
れたエーテル抽出物を、2Nの水性NaOH及び水によ
りそれぞれ洗浄した。その組合されたエーテル抽出物を
HCl(10%の水溶液10ml)により2度抽出した。
その組合された水性層をジエチルエーテルにより抽出
し、そしてNaOH(50%水溶液25ml)の添加によ
りアルカリ性にした(pH=13)。その得られた溶液を
ジエチルエーテルにより2度抽出した。組合されたエー
テル抽出物をNa2 SO4 上で乾燥せしめ、そして濾過
した。その濾過を気体塩化水素により飽和し、そして真
空蒸発し、純粋な白色固形物(m.p.245℃;分
解)として、4−ブトキシ−5−(4−プロピルピペラ
ジニルメチル)−1,3−ベンゾジオキソール・2HC
l(2.04g、48%の収率;化合物番号29)を得
た。類似する態様で、式1B〔式中、R1 〜R5 及びZ
は表5に示される通りである〕の化合物を調製した。
【0027】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 321/10 7729−4C (72)発明者 イネケ フアン ウイーンガールデン オランダ国,ウエースプ,セー.イエー. フアン ホーテンラーン 36 (72)発明者 ヤコブス アントニウス ヨセフ デン ハルトフ オランダ国,ウエースプ,セー.イエー. フアン ホーテンラーン 36

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式1A及び1B: 【化1】 〔式中、R1 +R2 は一緒に、C1-3 の炭素原子を有す
    る1又は複数のアルキル基により置換され得る、C1-3
    の炭素原子を有するアルキレン基を形成し;Zは、場合
    によっては、C1-3 の炭素原子を有する1つのアルキル
    基により、又はC1-3 の炭素原子のアルキル基を有する
    1つのフェニルアルキル基により置換されたメチレンで
    あり、ここで前記フェニルアルキル基におけるフェニル
    基は、基(R6)P により置換され得、ここでR6 はハロ
    ゲン、ヒドロキシ、C1-5 の炭素原子を有するアルキル
    又はヒドロキシアルキル、C1-3 の炭素原子のアルコキ
    シ、C1-3 の炭素原子を有するS−アルキル、S(O)
    −アルキル又はS(O)2 −アルキル、アミノ、モノ−
    又はジアルキルアミノ(アルキル基当たりC1- 3 の炭素
    原子を有する)、トリフルオロメチル、トリフルオロメ
    トキシ、スルホニルアミド基SO2 NHR又はカルバル
    コキシ基COOR(ここでRは、C1-4 の炭素原子を有
    するアルキルである)、基COOH,SO3 H,CON
    2 ,アミジノ基又はシアノ基であり得、そしてPは0
    〜3の値を有し;R3 及びR4 はお互い独立して、水
    素、C1-10の炭素原子を有するアルキル、C3-10の炭素
    原子を有するアルケニル又はアルキニル、C3-8 の炭素
    原子を有するシクロアルキル、シクロアルキル−アルキ
    ル(3〜8個の環原子及びアルキル基にC1-5 の炭素原
    子を有する)、フェニルアルキル又はヘテロアリール−
    アルキル(アルキル基にC1-5 の炭素原子を有する)、
    フェニルアルケニル、ヘテロアリール−アルケニル、フ
    ェニルアルキニル又はヘテロアリール−アルキニル(ア
    ルケニル基又はアルキニル基にC3-5 の炭素原子を有す
    る)を表わし、基R3 及びR4 は基(R6)P ( ここでR
    6 及びPは上記の通りである)により置換され得、又は
    3 +R4は窒素原子と一緒に、5〜7個の環元子の飽
    和又は不飽和複素環式基を形成し、前記複素環式基は、
    酸素、硫黄及び窒素から成る基からの第2ヘテロ原子を
    含むことができ、前記環は基(R6)P (ここでR6 及び
    Pは上記の通りである)により、又はフェニルアルキ
    ル、ヘテロアリール−アルキル、フェニルアルケニル、
    ヘテロアリール−アルケニル、フェニルアルキニル又は
    ヘテロアリール−アルキニル(アルキル、アルケニル又
    はアルキニル部分において多くともC3 の炭素原子を有
    する)により置換され得、前記基は基(R6)P (ここで
    6 及びPは上記の通りである)により置換され得又は
    前記環はフェニル基によりアニールされ得;R5 はC
    1-12の炭素原子を有するアルキル、C3-12の炭素原子を
    有するアルケニル又はアルキニル、C3-8 の炭素原子を
    有するシクロアルキル、シクロアルキル−アルキル(3
    〜8個の環原子及びアルキル基にC1-5 の炭素原子を有
    する)、フェニルアルキル又はヘテロアリール−アルキ
    ル(アルキルサブグループにC 1-5 の炭素原子を有す
    る)、フェニルアルケニル、ヘテロアリール−アルケニ
    ル、フェニルアルキニル又はヘテロアリール−アルキニ
    ル(アルケニル又はアルキニルサブグループにC3-5
    炭素原子を有する) であり、前記基が基(R6)P (ここ
    でR6 及びPは上記の通りである)により置換され得、
    そして前記アルキル、アルケニル及びアルキニルサブグ
    ループが基−O−,−S−又はCOを含むことができ
    る〕を表わされる化合物又は医薬的に許容できるその
    塩。
  2. 【請求項2】 アルキレンジオキシフェニルエーテル誘
    導体を調製するための方法であって、一般式1A又は1
    B〔式中Z及びR1 〜R5 は請求項1で与えられた意味
    を有する〕で表わされる化合物が、下記一般式5又は
    6: 【化2】 〔式中、Z及びR1 〜R4 は請求項1で与えられた意味
    を有する〕で表わされる化合物と式R5 −X〔式中、R
    5 は請求項1で与えられた意味を有し、そしてXは開放
    基である〕とを反応せしめることによって調製されるこ
    とを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 活性成分として請求項1に記載される少
    なくとも1つの化合物を含んで成る、抗−虚血性、記憶
    増強性及び抗−痙攣性活性を有する組成物。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の組成物の調製方法であっ
    て、式1A又は1B〔式中、Z及びR1 〜R5 は請求項
    1に言及される意味を有する〕で表わされる化合物又は
    その塩が、投与のために適切な形にされることを特徴と
    する方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の化合物を使用することを
    特徴とする、虚血性、弱められた記憶又はてんかんを処
    理するための方法。
JP5987592A 1991-03-20 1992-03-17 抗−虚血性、記憶増強性及び抗−痙攣性活性を有するアルキレンジオキシフエニルエーテル誘導体 Pending JPH0597843A (ja)

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NL9120061 1991-03-20

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JP5987592A Pending JPH0597843A (ja) 1991-03-20 1992-03-17 抗−虚血性、記憶増強性及び抗−痙攣性活性を有するアルキレンジオキシフエニルエーテル誘導体

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