JPH059615U - 水滴分離装置 - Google Patents
水滴分離装置Info
- Publication number
- JPH059615U JPH059615U JP5950291U JP5950291U JPH059615U JP H059615 U JPH059615 U JP H059615U JP 5950291 U JP5950291 U JP 5950291U JP 5950291 U JP5950291 U JP 5950291U JP H059615 U JPH059615 U JP H059615U
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- JP
- Japan
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- ridges
- mist
- water droplet
- plate
- slope
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- Pending
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- Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】水滴分離板の屈曲頂部を挾んだ両側の板状斜面
部に、断面三角形の凸条を複数条平行状に設ける。かつ
上記凸条は、その配設ピッチを該凸条の底面の幅よりも
大きいピッチに設定するものとし、好ましくは、高さを
1.5〜3.0mm、仰角を30〜45°の範囲に設定す
る。 【効果】板状斜面部に衝突する空気流の圧力損失を低く
抑え、使用限界風速を向上すると共に、ミストの捕集効
率を高める。また、斜面部上に固形分が付着堆積しにく
いものとすると共に、その洗浄除去を容易に行いうるも
のとする。
部に、断面三角形の凸条を複数条平行状に設ける。かつ
上記凸条は、その配設ピッチを該凸条の底面の幅よりも
大きいピッチに設定するものとし、好ましくは、高さを
1.5〜3.0mm、仰角を30〜45°の範囲に設定す
る。 【効果】板状斜面部に衝突する空気流の圧力損失を低く
抑え、使用限界風速を向上すると共に、ミストの捕集効
率を高める。また、斜面部上に固形分が付着堆積しにく
いものとすると共に、その洗浄除去を容易に行いうるも
のとする。
Description
【0001】
この考案は、冷却塔、洗浄塔、エアワッシャー、特にスラリ−、焙塵を含む湿
式排煙脱硫装置、焼却炉排ガス処理装置、湿式集塵装置、硫黄回収プラント、紡
績工場用エアワッシャ−等に使用される一般にエリミネータと称される水滴分離
装置に関する。
【0002】
この種の水滴分離装置は、複数枚の断面略L字状の折曲板からなる水滴分離板
が所定間隔に並列配置され、その一側方から流入される微細な水分ミストを含ん
だ空気を上記水滴分離板の斜面部に衝突させることにより、ミストを凝縮分離す
るものである。従って、使用風速が高いほどミストの捕集効率がよく、高性能、
小形化、経済性等の観点において、使用限界風速が高く、かつ圧力損失が少ない
ことはもとより、風切り音による騒音の発生も少ないことが求められる。また、
取り扱う水分を含んだ空気中には、多くの場合固形分を含むことから、この固形
分の水滴分離板への付着堆積を可及的少なく抑えて空気流路が閉塞されるのを防
止し得ると共に、不可避的に付着堆積した固形分については、これを容易に洗浄
によって除去し得るようなものであることが望まれる。
【0003】
このような要請に基づき、従来の水滴分離装置にあっては、その主要機能を占
める水滴分離板の形状について種々の改良提案がなされてきた。図3ないし図6
にそれらの代表的なものを示す。
【0004】
先ず、水滴分離板の屈曲頂部形状については、圧力損失を少なくし、捕集水滴
の再飛散を防止する目的のもとに、図3に示すように該頂部を円弧状の湾曲部(
12)に形成したもの(例えば実開昭53−115468号)、また水滴の捕集
効率を上げるために、図4、図5に示すように頂部に断面角形あるいは円弧状の
捕集溝(13)(14)を形成したもの(例えば実公昭46−33028号、実
開昭50−55747号)、更には、図6に示すように頂部を円弧状湾曲部(1
6)に形成すると共に更に該頂部にミスト捕集用のひれ部(15)を形成したも
の(例えば実公昭55−18098号)等が知られている。
【0005】
そしてまた、屈曲頂部の両側の空気流が衝突する板状斜面部(10)について
は、図3に示すように断面角形あるいはV字状の溝(17)(18)を小ピッチ
に多数個形成したもの(例えば実開昭53−115468号)、また図5に示す
ように長手方向に1ないし複数条の断面半円形、V字状などの水滴捕集溝(19
)を形成したもの(例えば実開昭50−55747号、実公昭46−18532
号)、更には図6に示すようにひれ部(20)を形成したもの(例えば実公昭5
5−18098号)などが知られている。
【0006】
しかしながら、水分を含んだ空気流が直接ぶつかってミストの凝縮を司る両側
の板状斜面部(10)(11)の形状に着目した場合、従来品にあってはなお次
のような欠点を有するものであった。
【0007】
先ず、図4に示されるような平坦な斜面部(10)(11)に形成したものに
あっては、もとよりミストの捕集効率が悪い。これに対し、図3に示すように、
斜面部(10)(11)に細い溝(17)(18)を高密度に設けたものにおい
ては、ミストの捕集効率には優れているものの、固形分が早期に溝内に付着堆積
して性能劣化を起こすこと、加えてこの付着堆積物を取り除くために洗浄水を供
給しても、溝内に堆積した固形物の除去が困難であること、等の本質的かつ重大
な欠点がある。
【0008】
また、図5に示し、あるいは図6に示すように、比較的大きな溝(19)ある
いはひれ部(20)を1ないし複数条設けたものにあっても、ミスト捕集効率は
向上し得るものの、やはり溝内あるいはひれ部近傍における固形物の付着堆積傾
向が強く、比較的早期に閉塞現象を起こし易いのみならず、その洗浄除去も困難
であるという上記と略同等の欠点を有することを否めない。
【0009】
この考案は、上記のような従来技術の欠点に鑑み、水滴分離板における特に両
側の板状斜面部の形状を改善して、使用限界風速を向上させ、ひいてはミスト捕
集効率の向上をはかりつつ、固形分の付着堆積の減少をはかり、かつその洗浄除
去も容易に行いうるものとなすことを目的とする。
【0010】
この考案は、上記の目的において、複数枚の水滴分離板(1)が所定の間隔で
並列配置されてなる水滴分離装置において、
前記水滴分離板(1)の風上側斜面部(3)の外面および/または風下側斜面
部(3)の内面の各幅方向中間部に、その長さ方向に連続する複数条の凸条(7
)(8)が平行状に設けられると共に、該凸条(7)(8)は、断面三角形で、
かつその底面幅より大きいピッチで配設されてなることを特徴とする水滴分離装
置を要旨とする。
【0011】
この考案の実施例を図1及び図2に示す。
【0012】
水滴分離板(1)は、その複数枚が所定間隔に並列配置されることによって水
滴分離装置を構成するものであり、合成樹脂材料あるいは金属材料からなり、幅
方向の略中央部で屈折されることにより全体として断面略山形に形成されたもの
である。
【0013】
屈曲頂部(2)の折れ角度(θ)は、90〜100度の範囲に形成される。こ
れが90°未満ではミストの捕集効率は向上するが、圧力損失が大きくなり、ミ
ストの飛散が発生し易いものとなる。また、折れ角度(θ)が100度をこえて
大きすぎると、捕集効率が低下する。屈曲頂部(2)の両側は平板状の斜面部(
3)(3)を構成し、その下端には、僅かの幅をもって水平状の裾板部(4)(
4)が連続している。なお、この図示実施例では、1つの屈曲頂部(2)をもつ
一山形式の水平分離板を示したが、裾板部(4)を有して連続する二山、あるい
は三山形式のものに形成する場合もこの考案の範囲に含まれる。
【0014】
屈曲頂部(2)は、水滴分離板(1)の長手方向に連続する断面円弧状の湾曲
溝部(5)を有する。そしてこの湾曲溝部(5)の両側に、該溝と滑らかに連続
するやはり断面円弧状の一対の湾曲山部(6)(6)を有する。従って、屈曲頂
部(2)は上記湾曲溝部(5)と湾曲山部(6)(6)とで断面波形状に形成さ
れている。図示実施例では、1つの湾曲溝部(5)を設けた頂部形状を示したが
、一側の湾曲山部(6)を介して2つの湾曲溝部を有するものとしても良い。即
ち、図示の波形状部分が2連に形成された屈曲頂部を有するものとしても良い。
但し、これを3連以上に形成することは、空気流の乱れを生じ、ミストの飛散が
発生し易いものとなると共に、付着体積物の洗浄も困難になるため好ましくない
。屈曲頂部(2)の上記波形状部分の幅(w)は、一連式または、二連式のいず
れの場合にあっても、15〜40mm程度の範囲とするのが好ましい。これが短す
ぎても長すぎてもミストの飛散を発生し易いものとなる。加えて長すぎるときは
、付着体積物の洗浄の困難性も増大する。好適には20〜30mm程度に設定する
のが良い。湾曲溝部(5)は、その曲率半径(R1)が4〜8mm、深さ(d)が
5〜10mmの範囲にそれぞれ設定されている。これらが小さすぎあるいは浅すぎ
ると、ミストの飛散が発生し易く、逆に大きすぎあるいは深すぎると、固形分が
付着堆積し易く、閉塞の発生、洗浄の困難性の増大を招く。好ましくは、曲率半
径(R1)を6〜7mm、深さ(d)を6〜8mm程度とするのが良い。
【0015】
湾曲山部(6)(6)は、その曲率半径(R2)が3〜6mmの範囲に設定され
ている。これが小さすぎると、ミストの飛散を発生し易く、大きすぎると捕集効
率が低下する。好適には、この曲率半径(R2)は4〜5mm程度とするのが良い
。 屈曲頂部(2)を挾んだ両側の平板状斜面部(3)(3)は、その幅方向の
中間部において、それぞれ片面に複数条の長手方向に連続する凸条(7)(8)
を有する。図1の示すように風上側に位置する斜面部(3)には、その幅方向の
上下両端部を除く中間部分において、外面側に上記凸条(7)が設けられ、風下
側の斜面部(3)にあっては、上記凸条(7)群よりやや裾板部(4)方向に下
った位置においてその内面側に上記凸条(8)が設けられている。
【0016】
凸条(7)(8)の配設位置を上記の如くしたのは、風上側、即ち空気流入側
では、斜面部(3)の主として外面の幅方向中央部に空気流が最も安定して当た
るのに対し、風下側では、ミストを含む空気流が主として斜面部(3)の内面側
の、しかも流出口にやや偏奇した部位に支配的に衝突することに対応するもので
ある。
【0017】
上記凸条(7)(8)は、断面二等辺三角形のものであり、その高さ(h)が
1.5〜3.0mm、仰角(θ′)が30〜45度に設定されている。断面を上記
のような三角形状のものとすることは、これによってミストの良好な捕集効果を
実現しながら、圧力損失を小さくし、かつ固形分の付着堆積を少なくすると共に
、更に洗浄を容易に行いうるものとするためである。ちなみに、断面を四角形の
ものとするときは、凸条の特に風上側において付着堆積物の集中が起こり、その
洗浄が困難なものとなると共に、凸条からのミストの飛散が起こり易い。また断
面丸形のものとするときは、凸条の前後でミストの流下が起こりにくいものとな
ると共に、気流が凸条の近傍で乱流を起こし、ミストの飛散が起こり易い。
【0018】
凸条(7)(8)の個数については、風上側の斜面部(3)において4〜6個
、風下側の斜面部(3)において2〜4個程度とするのが良い。これが多すぎる
と、付着堆積物による閉塞が起こり易いものとなり、逆に少なすぎると、ミスト
の捕集効率が低下する。
【0019】
凸条(7)(8)の配設ピッチ(P)は、該凸条の底面の幅よりも大きいもの
とすることが必要である。而して、前記のような大きさの凸条のもとにおいて、
7〜10mm程度とするのが好適である。上記ピッチ(P)が小さすぎ、凸条(7
)(8)の間隔が狭すぎるときは、凸条間でのミストの流下が不十分なものとな
り、付着堆積物による閉塞が発生し易く、かつ洗浄も困難になる。逆にピッチ(
P)が大きすぎると、ミストの捕集効率が低下する。
【0020】
上記において、水滴分離板(1)を並設した水滴分離装置に図1の矢印A方向
から送られてくるミスト含有空気は、水滴分離板(1)の斜面部(3)の外面に
衝突する。これにより、凸条(7)による捕捉作用とも相俟って含有ミストは斜
面部(3)面上に凝縮状態に分離捕捉される。次いで該空気は、屈曲頂部(2)
で転向し、風下側の斜面部(3)方向へ流れるが、頂部(2)を越える際に、板
面上に捕捉されたミスト分は、湾曲山部(6)を越えて湾曲溝部(5)内に流れ
込み、下方に流下排出される。この際、湾曲溝部(5)の両側には、いずれも円
弧状の湾曲山部(6)(6)がなだらかに連続していることにより、捕集水滴は
溝部(5)に確実に流れ込み、水滴が風に吹き飛ばされて溝部両側から再飛散す
るのが防止される。
【0021】
風下側の斜面部(3)に入った空気流は、更に該斜面部(3)の内面側に衝突
し、凸条(8)による捕捉作用と相俟って残存ミスト分を更に分離除去され、乾
燥状態になって出口側から流出される。
【0022】
この考案は、上述のように、水滴分離板の屈曲頂部を挾んだその両側の風上側
および風下側の板状斜面部において、前者の外面および/または後者の内面の各
幅方向の中間部に、複数条の凸条が平行状に設けられると共に、この凸条が断面
三角形で、かつその底面の幅より大きいピッチで配設されたものとなされている
から、水分ミストを含む空気が斜面部に衝突した際において大きな乱れと起こす
ことなく、凸条の作用で含有ミストの捕捉分離が効率良く行われる。従って圧力
損失を比較的低く抑さえ、使用限界風速を向上し、ミストの捕集効率を向上しう
る。 加えて、凸条の上記形状と配設ピッチにより、隣接凸条間で捕集ミストの
流下がスム−ズに行われ、その再飛散を防止して愈々ミストの実質捕集効率を向
上しうると共に、流通空気中に含まれる固形分の付着堆積を抑制でき、早期閉塞
現象の発生を防止できる。しかも、洗浄水を流した場合には、凸条を有する斜面
部上において、洗浄水の流れをスム−ズなものとなしうることにより、付着堆積
固形分の洗浄除去も、容易かつ確実に行いうる。また、請求項2.3の如く設定
することにより、上記効果を一層確実かつ良好に実現しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例を示す断面図。
【図2】第1図の要部拡大断面図。
【図3】従来の水滴分離板の1例を示す断面図。
【図4】従来の水滴分離板の他の例を示す断面図。
【図5】従来の水滴分離板の更に他の例を示す断面図。
【図6】従来の水滴分離板の更に他の例を示す断面図。
1…水滴分離板
2…屈曲頂部
3…斜面部
4…裾部
5…湾曲溝部
6…湾曲山部
7…凸条
8…凸条
Claims (3)
- 【請求項1】 複数枚の水滴分離板(1)が所定の間隔
で並列配置されてなる水滴分離装置において、 前記水滴分離板(1)の風上側斜面部(3)の外面およ
び/または風下側斜面部(3)の内面の各幅方向中間部
に、その長さ方向に連続する複数条の凸条(7)(8)
が平行状に設けられると共に、該凸条(7)(8)は、
断面三角形で、かつその底面幅より大きいピッチで配設
されてなることを特徴とする水滴分離装置。 - 【請求項2】 前記凸条(7)(8)は、高さ(h)が
1.5〜3.0mm、仰角(θ´)が30〜45°の二
等辺三角形である請求項1に記載の水滴分離装置。 - 【請求項3】 前記凸条(7)(8)の配設ピッチ
(P)が7〜10mmである請求項1または2に記載の
水滴分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5950291U JPH059615U (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 水滴分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5950291U JPH059615U (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 水滴分離装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH059615U true JPH059615U (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=13115115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5950291U Pending JPH059615U (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 水滴分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH059615U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020159594A (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 熱交換ユニット及び吸収式冷凍機 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS561375U (ja) * | 1979-06-19 | 1981-01-08 |
-
1991
- 1991-07-29 JP JP5950291U patent/JPH059615U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS561375U (ja) * | 1979-06-19 | 1981-01-08 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020159594A (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 熱交換ユニット及び吸収式冷凍機 |
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