JPH0595954A - レーザプローブ - Google Patents

レーザプローブ

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JPH0595954A
JPH0595954A JP3090004A JP9000491A JPH0595954A JP H0595954 A JPH0595954 A JP H0595954A JP 3090004 A JP3090004 A JP 3090004A JP 9000491 A JP9000491 A JP 9000491A JP H0595954 A JPH0595954 A JP H0595954A
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JP
Japan
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laser
laser light
fiber bundle
chip
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Withdrawn
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JP3090004A
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English (en)
Inventor
Hibiki Imagawa
響 今川
Takao Tabata
孝夫 田畑
Seiji Kuramoto
聖治 倉本
Yasuhiko Omagari
泰彦 大曲
Eiichi Fuse
栄一 布施
Takeshi Tsukagoshi
壯 塚越
Tadao Hagino
忠夫 萩野
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】レーザ光を手元側方向へ照射できるレーザプロ
ーブの提供を目的としている。 【構成】レーザ光源に光学的に接続されるレーザガイド
2と、このレーザガイド2からのレーザ光を受け、この
レーザ光を被照射体に照射するレーザ光透過性の先端チ
ップ4とを有したレーザプローブ1において、前記チッ
プ4の先端部に手元側方向に向けて湾曲させた湾曲部1
6を設けるとともに、この湾曲部16に、前記チップ4
内に導入されたレーザ光を手元側へ反射させる反射体1
7を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光を照射するこ
とによって、生体組織部の切開切除、止血あるいは凝固
等の処置を行なうレーザプローブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ光透過性のチップを先端に
設け、レーザ導光用ファイバを通じて伝送してきたレー
ザ光を前記チップより生体組織等に向けて出射して、生
体組織部の切開切除、止血あるいは凝固等の処置を行な
うレーザプローブが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記先端チ
ップからレーザ光を、被照射体である患部に照射する
際、レーザ光がこの患部よりも後方に位置する正常な組
織部位へ至り、この正常な組織部位に悪影響を及ぼす虞
がある。例えば、胆のう摘出手術(LAS)において、
胆のうと肝臓との癒着部位を剥離させる必要があるが、
レーザ光が癒着部位を越えて胆のうの後方に位置する正
常な肝臓にも照射され、この正常な肝臓部位を損傷させ
る虞がある。
【0004】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、レーザ光を被照射体
である患部組織のみに照射し、この患部組織よりも後方
に位置する正常な組織には極力照射することのないレー
ザプローブを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、レーザ光源に光学的に接続されるレーザ
ガイドと、このレーザガイドからのレーザ光を受け、こ
のレーザ光を被照射体に照射するレーザ光透過性の先端
チップとを有したレーザプローブにおいて、前記チップ
の先端部に手元側方向に向けて湾曲させた湾曲部を設け
るとともに、この湾曲部に、前記チップ内に導入された
レーザ光を手元側へ反射させる反射体を設けた。
【0006】
【作用】上記構成により、先端チップ内に導入されたレ
ーザ光は、反射体によって手元側へ反射する。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例につ
いて説明する。
【0008】図1の(a)は本発明の一実施例を示すレ
ーザプローブ1である。レーザプローブ1は、図示しな
いレーザ発生装置からのレーザ光を導入して伝送する複
数のレーザ導光用ファイバ2aを束ねて形成されたファ
イバ束2を可撓性のシース3内に挿通してなり、このフ
ァイバ束2の先端に設けられたレーザ光透過性の先端チ
ップ4を介してレーザ光を出射するものである。
【0009】前記レーザ導光用のファイバ束2は、シー
ス3の内面との間に空隙5を保ってシース3と同軸に配
設されている。ファイバ束2は外皮6によって被覆され
ており、その先端部は露出した状態となっている。ま
た、シース3の先端にはファイバ保持筒体7が固定的に
取着されている。このファイバ保持筒体7はファイバ束
2の先端部を保持している。ファイバ保持筒体7の先端
部にはチップ保持具8がねじ込んで着脱自在に取着され
ている。チップ保持具8には、例えばサファイア等のレ
ーザ透過材によって形成された先端チップ4が保持され
ている。また、前記空隙5はレーザ光透過性の冷却流
体、例えば生理食塩水を供給する流体源(図示せず)と
連通している。そして、ファイバ保持筒体7とチップ保
持具8にはそれぞれ複数ずつの割溝9、10が形成さ
れ、シース3内の空隙5に連通するようになっている。
したがって、前記流体源から供給された冷却流体は、空
隙5、割溝9、10を通じて先端チップ4の外面周囲に
向けて排出され、処置すべき組織等を冷却できるように
なっている。
【0010】先端チップ4は、レーザ光入射部12と、
この入射部12の先端に位置するレーザ光出射部11と
からなり、これらは一体に形成されている。レーザ光入
射部12と出射部11との間の外周部分にはくびれ部1
4が形成されている。そして、前記チップ保持具8は、
その先端部分15を押し潰して前記先端チップ4のくび
れ部14に係着して先端チップ4を保持する。
【0011】先端チップ4のレーザ光出射部11はその
先端部に、手元側方向に向けて湾曲した湾曲部16を有
している。そして、この湾曲部16の外側表面には、先
端チップ4内に導入されたレーザ光を手元側に反射させ
る例えばアルミからなる反射体17が設けられている。
なお、湾曲部16の曲率半径は、反射したレーザ光が一
点に集光する値となっている。
【0012】また、先端チップ4のレーザ光入射部12
は、チップ保持具8の先端部分15と係着する略円柱形
状の大径部12aと、この大径部12aより径の小さい
略円柱形状の小径部12bとが一体的に形成されてな
る。小径部12bの端部は、先端にいくほど徐々にその
径を細くしたテーパ部13となっており全体としては略
円錐形状をなしている。
【0013】一方、ファイバ束2の先端部は前述のごと
く露出した状態にあるが、その露出した部位の基端側
は、図1の(b)に示すように、例えば密に束ねられて
接着剤等によって固着されている。また、露出したファ
イバ束2の先端側は、内部に空間20を有する中空な円
錐形状に形成されており、隣接するファイバ同志は互い
に固着されている。前記空間20は、露出したファイバ
束2の先端面と同心な底部を有する円錐形状をなしてい
る。また、この空間20の円錐形状は、チップ4のレー
ザ光入射部12におけるテーパ部13がこの空間20内
に略密着して嵌合できるように、テーパ部13の形状と
略同一となっている。そして、ファイバ束2を構成する
各ファイバ2aの先端は、図1の(c)に示すように、
下方にテーパ状にカットされている。このテーパ部によ
ってレーザ光を反射させて、各ファイバ2aより出射さ
れる全レーザ光を一点に集光させることもでき、また、
散乱させて広範囲から先端チップにレーザ光を入光させ
ることもできる。
【0014】したがって、ファイバ束2とチップ4との
接続は、まず、チップ4のレーザ光入射部12における
テーパ部13を、露出したファイバ束2の先端側の前記
円錐形状の空間20内に嵌入して略密着させ、ファイバ
束2とテーパ部13とを接着もしくは溶着固定すること
によって行なわれる。
【0015】なお、露出したファイバ束2の先端側を例
えば固着せずに単にばらけた状態とし、チップ4のレー
ザ光入射部12におけるテーパ部13を前記露出してば
らけたファイバ束2の先端側略中央部内に嵌入すること
によって、各ファイバ2aを外側に押し広げてファイバ
束2を図1の(b)に示す円錐形状に変形させ、ファイ
バ束2とテーパ部13とを接着もしくは溶着固定すると
ともに、ファイバ束2自体も密に束ねて接着もしくは溶
着固定することによってファイバ束2とチップ4との接
続を行なってもよい。また、円錐形状のファイバ束2の
内部に空間20を設けず、また先端チップ4にテーパ部
13を設けることなく、単にファイバ束2の円錐底面と
先端チップの入射端面とを接合するようにしてもよい。
また、従来のように、先端チップとファイバ束2とを離
間して設け、ファイバ束2を構成する各ファイバの端部
を図1の(c)のごとくテーパ状に形成してもよい。
【0016】また、レーザ導光用のファイバは、上述の
ごとく複数のファイバ2aを束ねたファイバ束2ではな
く、一本のファイバであってもよい。この際、図2に示
すように、一本のファイバ25の露出した先端側は、露
出した前記ファイバ束2の先端側と同様、内部に空間2
6を有する中空な円錐形状に形成する。この空間26
は、ファイバ25の先端面と同心な底部を有する円錐形
状とし、チップ4のレーザ光入射部12におけるテーパ
部13を前記空間26内に略密着して嵌合できるよう
に、テーパ部13の形状と略同一にする。
【0017】したがって、上記構成のレーザプローブ1
によれば、先端チップ4内に導入されたレーザ光を先端
チップ4のレーザ光出射部11の先端に設けられた湾曲
部16の反射体17によって手元側へ反射させることが
できる。これによって、例えば湾曲部16を、手元側に
位置する被照射体である患部と、この患部よりも後方に
位置する正常な組織部位との間に配置してレーザ光を照
射すれば、被照射体である患部のみを照射でき、前記正
常な組織部位にレーザ光を照射して悪影響を及ぼす虞は
ない。例えば、手元側に位置する胆のうと、この胆のう
の後方に位置する肝臓とが癒着した際、湾曲部16を、
胆のうと肝臓との間に配置して、胆のう管を湾曲部16
内に引込んで把持し、胆のう管の周囲からレーザ光を照
射して周りの組織の癒着部分を取除けば、レーザ光が癒
着部位をこえて胆のうの後方に位置する肝臓を照射して
損傷させることはない。
【0018】また、本実施例においては、先端部を円錐
形状にしたレーザ導光用のファイバ束2と基端部を円錐
形状にしたレーザ光出射用の先端チップ4とを直接結合
して先端チップ4へのレーザ入光面積を大きくしたの
で、先端チップ4とファイバ束2とが対向して若干離れ
て配置されていた従来のように、ファイバ束2からの出
射レーザ光が先端チップ4の入射端面等で反射されて逃
げてしまうことがほとんどなく、効率良くレーザ光を先
端チップ4内に入光させることができる。したがって、
先端チップ4の加熱効率を向上させ、効果的なレーザ光
照射を実現することができる。また、従来のように、先
端チップ4の入射端面等で反射したレーザ光によりファ
イバ束2の先端近傍付近が過度に加熱されることがない
ため、ファイバ束2の耐性向上にも貢献し得る。
【0019】図3の(a)は、図1のレーザプローブ1
の基端部に設けられ図示しないレーザー発生装置に接続
されるコネクタ部30付近を示したものである。レーザ
プローブ1は、このコネクタ部30の基端に設けられた
挿入部35をレーザー発生装置側のコネクタに挿入する
ことによって、挿入部35内に挿通されたファイバ束2
の基端部からレーザ光を導入し、先端チップ4(図1参
照)へと伝送するものである。そして、コネクタ部30
は、ホルダー部33に形成されたねじ部34をこれと対
応するレーザー発生装置側のねじ部に捩込むことによっ
てレーザー発生装置に対して固定できるようになってい
る。
【0020】一方、32は流体供給用コックであり、こ
こには例えば生理食塩水等のレーザ光透過性の冷却流体
を供給する流体源(図示せず)に接続されたチューブ3
1が接続している。そして、前記流体源からの流体は、
このチューブ31を介して、レーザプローブ1のシース
3内に形成された空隙5(図1参照)に送られ、前述の
ごとく割溝9、10を通じて先端チップ4の外面周囲に
向けて排出されるようになっている。
【0021】コネクタ部30の挿入部35は樹脂製の管
状部材であり、その端部には中央に孔37を有した円筒
状の金属製チップ36が嵌合されている。また、挿入部
35は前述したようにその内部の孔内に外皮6によって
被覆されたレーザ導光用のファイバ束2を挿通している
が、図3の(b)に示すようにファイバ束2の基端部は
露出した状態(ファイバ束2がポリマークラッドファイ
バの場合は、クラッド部を除いたコア部のみの状態)に
あり、その端部は前記金属製チップ36の孔37内に同
軸に嵌入されている。また、金属製チップ36の孔径は
ファイバ束2の露出した基端部の外径と略同一に形成
し、ファイバ束2の露出した基端部が金属製チップ36
の孔37内に十分挿入できるようになっている。
【0022】したがって、ファイバ束2の露出部(ある
いはコア部)が偏心しないため、レーザ発生装置からの
レーザ光を効率良くファイバ束2内に導入することがで
きる。なお、ファイバ束2の露出部の長さは、金属製チ
ップ36の厚さよりも十分長くなっている。
【0023】次に、ファイバ束2を挿入部35内に挿通
して固定する方法について説明する。まず、ファイバ束
2をシース3側から挿入部35内に挿通する。そして、
露出したファイバ束2の基端部を挿入部35の先端より
ある程度突き出して金属製チップ36の孔37内へ挿入
する。その後、金属製チップ36を挿入部35の先端に
嵌合し、ファイバ束2の端面を金属製チップ36の端面
と面一にして接着固定する。
【0024】上記方法によれば、ファイバ束2の端面を
損傷させることなく、ファイバ束2の露出した基端部を
前記金属製チップ36の孔37内に同軸に嵌入すること
ができるとともに、芯出し工程も不要となり、組立性の
向上が図れる。
【0025】なお、図3の(c)に示すごとく、金属製
チップ36の内面にテーパ部38を設ければ、ファイバ
束2の端部の金属製チップ36内への挿通性をさらに向
上させることができる。特にファイバ束2がマルチファ
イバである場合には有益である。
【0026】図4ないし図9は、図1に示したレーザプ
ローブ1の変形例を示したものである。なお、いずれも
チップ先端に湾曲部16を有し、この湾曲部16の外側
表面に反射体17が設けられている。
【0027】図4に示すレーザプローブ39は、図示し
ないレーザ発生装置からのレーザ光を導入して伝送する
レーザ導光用ファイバ2を可撓性のシース3内に挿通し
てなり、このファイバ2のレーザ光出射端に対向して設
けられたレーザ光透過性の先端チップ40を介してレー
ザ光を出射するものである。ファイバ2はファイバ保持
筒体41によってシース3内に保持されている。先端チ
ップ40はバイモルフからなるチップ保持部材42によ
ってシース3に固定されている。チップ保持部材42に
は導線43が接続されており、レーザ光照射に伴い前記
導線43を介してチップ保持部材42に電圧が印加され
るようになっている。
【0028】先端チップ40は、円柱形状のレーザ光入
射部40bと、この入射部40bの先端に位置する円錐
形状のレーザ光出射部40aとからなり、これらは一体
に形成されている。
【0029】先端チップ40のレーザ光出射部40aは
その先端部に、手元側方向に向けて湾曲した湾曲部16
を有している。そして、この湾曲部16の外側表面に
は、チップ40内に導入されたレーザ光を手元側に反射
させる例えばアルミからなる反射体17が設けられてい
る。なお、湾曲部16の曲率半径は、反射したレーザ光
が一点に集光する値となっている。
【0030】したがって、上記構成のレーザプローブ3
9は、レーザ光照射時に伴う信号によって、導線43を
介してバイモルフからなるチップ保持部材42に駆動電
圧が印加され、先端チップ40がバイモルフの固有振動
によって振動する。したがって、先端チップの入射端面
や先端チップ40内で反射したレーザ光の反射光路は随
時変化する。つまり、反射光はファイバ2の出射端の一
点に収束することなく散乱するため、ファイバ2の出射
端付近が集中的に加熱されることがなく、ファイバ2の
耐性向上に貢献することができる。
【0031】また、図5のレーザプローブ45はチップ
保持部材44を加熱されることによって変形する形状記
憶合金によって形成したものである。この構成によれ
ば、レーザ照射によって先端チップ40が加熱される
と、これに伴ってチップ保持部材44も例えば図5に示
すように湾曲する。チップ保持部材44の湾曲とともに
先端チップ40も湾曲するため、先端チップ40の入射
端面や先端チップ40内で反射したレーザ光の反射光路
も変化し図4のレーザプローブ39と同様の作用効果を
有することができる。チップ保持部材44は、レーザ照
射を中止して先端チップ40を冷却すればこれに伴って
冷却され元のストレートな形状に回復することができ
る。なお、先端チップ40にワイヤ等の操作手段を設
け、この操作手段によって先端チップ40を随時動か
し、先端チップ40の入射端面や先端チップ40内で反
射したレーザ光の反射光路を変化させてもよい。
【0032】また、図6のレーザプローブ52は、接触
型の先端チップ50とシース3との間に中空導波管51
を介在させたものである。この中空導波管51は、接触
型チップ50からの反射光によってファイバ2が加熱さ
れない程度の長さを有しており、その内面には例えばア
ルミコートや金コート導電体多層膜等が施されている。
この構成によれば、反射光によってファイバ2の出射端
付近が加熱されることを極力防止することができ、ファ
イバ2の耐性向上に貢献することができる。なお、図7
に示すレーザプローブ55のように、中空導波管51に
テーパ部57を設ければ、レーザ光のチップ50への入
射面が広がるため、チップ50側面の広範囲からレーザ
光を出射でき、チップ50のサイドでも切開が可能とな
る。
【0033】図8のレーザプローブ60は、ハンドピー
ス63と、このハンドピース63先端のかしめ部62で
かしめて固定される接触型チップ61と、ハンドピース
63内に配設され接触型チップ61へレーザ光を伝送し
て入射させる液体レーザガイド69とからなる。先端チ
ップ61は、円柱形状のレーザ光入射部61bと、この
入射部61bの先端に位置する円錐形状のレーザ光出射
部61aとからなり、これらは一体に形成されている。
接触型チップ61をかしめ部62によってかしめること
により、レーザ光入射部61bとハンドピース63内面
との間には若干の隙間が形成されている。
【0034】前記液体レーザガイド69はレーザ透光性
液体をコア部65とし、この液体を内包するチューブを
クラッド部64とするものであり、液体によってレーザ
光を図示しないレーザ光源からチップ61へと案内する
ものである。
【0035】クラッド部64はハンドピース63の内面
との間に空隙66を保ってハンドピース63と同軸に配
設されており、その先端はチップ61に対向しつつ開口
している。前記コア部65は図示しない液体供給源に接
続された第1のチューブ68と連通しており、また、ク
ラッド部64とハンドピース63内面との間の空隙66
は前記液体供給源に接続された第2のチューブ67と連
通している。
【0036】したがって、液体供給源から第1のチュー
ブ68を介してハンドピース63内のコア部65内に流
入した液体は、クラッド部64の先端とチップとの間の
空間59を介してクラッド部64とハンドピース63内
面との間の空隙66に送られ第2のチューブ67を通じ
て液体供給源に戻される。液体供給源に戻された液体は
冷却され再びハンドピース63内に送られる。こうした
動作の繰り返しによって液体がハンドピース63内を灌
流するため、チップ61の基端部、かしめ部62および
ハンドピース63を効率良く冷却することができる。ま
た、上記構成によれば、前記灌流液に冷却とレーザガイ
ドの2つの機能を持たせたので、従来のレーザガイドフ
ァイバを用いた冷却液通路を有するレーザプローブより
も外径を小さくすることができる。なお、図9のレーザ
プローブ70は、図8のレーザプローブ60のクラッド
部64とハンドピース63内面との間の空隙66をなく
し、クラッド部64の先端とチップ61との間の空間5
9と外部とを連通する孔71をハンドピース63の外壁
に設け、液体供給源からのレーザガイド用兼冷却用の液
体を単に前記孔71より排出するようにしたものであ
る。この構成のレーザプローブ70によれば、図8のレ
ーザプローブ60よりも外径を小さくすることができ
る。
【0037】ところで、レーザプローブを経内視鏡的に
使用する際、先端チップより出射されたレーザ光が臓器
や他の処置具等によって反射され、誤って内視鏡の光学
系内に入射して術者の目を損傷させる虞がある。そこ
で、こうした危険を回避するため、図10に示す内視鏡
80は、先端部に位置する光学系の鏡筒内にダイクロイ
ックミラー87と吸収フィルタ83を設けたものであ
る。すなわち、内視鏡80の先端部における光学系は、
光源からの光を内視鏡80先端に伝送するためのライト
ガイド82がシース81内に挿通されているとともに、
シース81内に設けられた鏡筒内には複数の対物レンズ
88…がレンズ枠84に保持されつつスペーサ85を介
して配設されている。また、鏡筒内であって対物レンズ
88の前方にはダイクロイックミラー87が前記レンズ
枠84と吸収フィルタ83に保持されつつ、その光軸を
鏡筒軸に対して略45度の角度に斜めに配置されてお
り、カバーガラス86より入射したレーザ光をダイクロ
イックミラー87で反射し、その反射光を吸収フィルタ
83で吸収できるようになっている。なお、レーザ光と
同時に入射した可視光線は、ダイクロイックミラー87
を透過し、内視鏡80の基端部に位置する図示しない接
眼部へ伝達されて術者に観察される。したがって、上記
構成の内視鏡80によれば、術者の目を損傷させること
なく安全にレーザプローブを内視鏡80とともに使用す
ることができる。
【0038】また、ダイクロイックミラー87は、図1
1に示す内視鏡90のごとく、その光軸を鏡筒軸と同軸
に配設してもよい。これによって、カバーガラス86よ
り入射したレーザ光はダイクロイックミラー87で反射
し、カバーガラス86を経て再び外部に戻される。ま
た、ダイクロイックミラー87と吸収フィルタ83を図
12に示すように、スペーサ105を介して保持された
複数の接眼レンズ101…を有する内視鏡接眼部100
の鏡筒部内に図10の内視鏡と略同様な配置構成で設け
てもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
先端チップ内に導入されたレーザ光を反射体によって手
元側へ反射させることができる。したがって、患部組織
と正常組織との間に先端チップの湾曲部を配置すれば、
被照射体である患部のみを照射でき、正常な組織部位に
レーザ光を照射して悪影響を及ぼす危険を回避すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例を示すレーザプロー
ブの断面図、(b)は(a)のレーザプローブのレーザ
導光用のファイバ束の先端部付近を示す拡大図、(c)
は(a)のレーザプローブのファイバ束を構成する単フ
ァイバの先端の拡大図である。
【図2】図1のレーザプローブのレーザ導光用のファイ
バの変形例を示した概略図である。
【図3】(a)は図1のレーザプローブの基端部に設け
られたコネクタ部の概略図、(b)は(a)のコネクタ
部先端に設けられた挿入部の拡大断面図、(c)は
(b)の挿入部先端に嵌合される金属チップの変形例を
示す断面図である。
【図4】図1のレーザプローブの変形例を示し、チップ
保持部材としてバイモルフを使用したレーザプローブの
断面図である。
【図5】図1のレーザプローブの変形例を示し、チップ
保持部材として形状記憶合金を使用したレーザプローブ
の断面図である。
【図6】図1のレーザプローブの変形例を示し、チップ
とシースの間に中空導波管を介在させたレーザプローブ
の断面図である。
【図7】図6のレーザプローブの変形例を示す断面図で
ある。
【図8】図1のレーザプローブの変形例を示し、液体レ
ーザガイドを有するレーザプローブの断面図である
【図9】図8のレーザプローブの変形例を示す断面図で
ある。
【図10】ダイクロイックミラーを有する内視鏡先端部
の光学系を示す断面図である。
【図11】図10の内視鏡の変形例を示す断面図であ
る。
【図12】ダイクロイックミラーを有する内視鏡接眼部
の断面図である。
【符号の説明】
1,39,45,52,55,60,70…レーザプロ
ーブ 2,40,50,61…ファイバ束 4…先端チップ 16…湾曲部 17…反射体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大曲 泰彦 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 布施 栄一 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 塚越 壯 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 萩野 忠夫 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源に光学的に接続されるレーザ
    ガイドと、このレーザガイドからのレーザ光を受け、こ
    のレーザ光を被照射体に照射するレーザ光透過性の先端
    チップとを有したレーザプローブにおいて、前記チップ
    の先端部に手元側方向に向けて湾曲させた湾曲部を設け
    るとともに、この湾曲部に、前記チップ内に導入された
    レーザ光を手元側へ反射させる反射体を設けたことを特
    徴とするレーザプローブ。
JP3090004A 1991-03-28 1991-03-28 レーザプローブ Withdrawn JPH0595954A (ja)

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JPH0595954A true JPH0595954A (ja) 1993-04-20

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5971755A (en) * 1996-09-06 1999-10-26 Kaltenbach & Voigt Gmbh & Co. Laser instrument

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5971755A (en) * 1996-09-06 1999-10-26 Kaltenbach & Voigt Gmbh & Co. Laser instrument

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