JPH0595439U - 調理用のおろし器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 おろし器本体を上面が平坦な受台面上へ敷板
を介在させて載置するのみで、該おろし器本体を使用時
に際し不慮に滑り移動させることなく略定位置に保持さ
せること。 【構成】 おろし器１を、上面におろし台部２４と貯留
部２５を設けしめ、かつ底板２２の下面に平坦な載置面
２６を形成せしめたおろし器本体２と、該本体２を上面
が平坦な受台面（イ）上に載置させて使用する際、上記
本体２の載置面２６と受台面（イ）との間に介在させる
ようにした平板状をなすシリコーンゴム製の敷板３とに
よって構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、大根やしょうがなどをすりおろす際に食卓上などへ載置させた状態 で使用できるようにした調理用のおろし器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

大根おろしを作る場合、生の大根が有しているジアスターゼやビタミンＣなど の栄養素を失わせないため、通常はミキサーのような電動式の調理器を用いるこ となく、金属製または合成樹脂製よりなる板状体の表面に多数の刃形突起を形成 したおろし器における該突起形成面へ大根の一部を押しつけた状態で前後方向へ 素早く摺動させてすりおろす手作業手段によっているのである。このように手作 業用として簡便、かつ手軽に使用できるようにした従来のおろし器には、当該お ろし器を手に握りしめて保持させるための把持部ないしは取っ手を一部に設けし めているのであり、あるいは当該おろし器の全体を前後に長い長方形板状に形成 してその一端を握りしめうるようにしているのである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、大根などのおろし作業時に際して一方の手でおろし器を保持し、他 方の手に大根を握りしめて該大根をおろし器の突起形成面へ押しつけながら前後 へ反覆摺動させることは、双方の手に大きな握持力と細心の注意力を必要とする 他、可成りの労力が必要となるのでその作業は一般に容易ではないのである。

【０００４】 本考案は、上記した実情に鑑みてなしたもので、即ち、おろし器本体を食卓の ような上面が平坦な受台面上へ敷板を介して単に載置することで、使用時に際し て当該おろし器を滑らせないよう定位置に保持させることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、おろし器本体と、この本体を載置するための上面が平坦な受台面と の間に介在させて使用する敷板とからなり、上記おろし器本体は、外壁で囲まし めた底板上へ、上面に多数の刃形突起を形成したおろし台部と、被おろし材の貯 留部とを設けしめると共に、上記受台面に対接する底板下面へ平坦な載置面を設 けしめて形成し、さらに上記敷板は、シリコーンゴムにより前記おろし器本体の 載置面と受台面の各対接面に密着しうる適宜厚みの平板状に形成したことを特徴 とする。

【０００６】

【作用】

本考案は、おろし器本体の底板に形成した平坦な載置面と、食卓のように上面 が平坦な受台面との間に敷板を密着状に介在させて該受台面上へ上記おろし器本 体を載置すると、おろし作業時に際して当該おろし器本体を横方向へ滑らせるこ となく敷板の摩擦作用により定位置に保持させた状態で使用しうるのである。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説明する。

【０００８】 図１〜図３に示すように、おろし器１は、受皿状に形成したおろし器本体２と 、該本体２を食卓などの上面が平坦な受台面（イ）上に載置する際に該面と上記 おろし器本体の対接面間に介在させる敷板３とによって構成されている。

【０００９】 上記一方のおろし器本体２は、外壁２１で囲ましめた底板２２の内面がわに、 隆起上面へ多数の刃形突起２３を点在状に形成したおろし台部２４と、該おろし 台部の周辺低位部に大根などの被おろし材を溜めおくための貯留部２５を設ける と共に、上記底板２２の下面に平坦な載置面２６を設けしめて形成されている。 ２７は外壁２１の周縁一部に形成した被おろし材の取出口を示し、２８は隆起状 に形成した前記おろし台部２４の対応下方に形成した空洞部である。

【００１０】 前記おろし器本体２の外壁２１、おろし台部２４および貯留部２５を含む全体 は、図１の平面視において円形状に示されているが、例えば上記全体を前後に長 い小判形に形成してもよく、さらに上記おろし台部２４における底板２２からの 隆起高さは、外壁２１の上端縁２１′よりやや低い位置に形成しておくのが好ま しいのである。なお、このようなおろし器本体２は、金属板あるいは合成樹脂材 などで一体成形しうるのである。

【００１１】 さらに他方の敷板３は、前記おろし器本体２の載置面２６と、該おろし器本体 ２を載置させる上面が平坦な食卓のような受台面（イ）との間に密着状に介在さ せて使用するもので、該敷板３はシリコーンゴム（ゴム状の珪素樹脂）により適 宜の厚み、例えば２〜３mm程度の平板状に形成することにより柔軟性と弾力性が 備えられているのである。なお、上記敷板３は、円板形に示しているが、図３に 鎖線で示すように、中心部を刳りぬいたドーナツ形に形成しても差支えない。３ １は敷板３を止め釘などに吊下げるような際に使用する引っかけ穴である。

【００１２】 上記構成のおろし器１は、食卓のような上面が平坦な受台面（イ）上へおろし 器本体２を載置する際、その間に敷板３を介在させて使用するのであって、この ように受台面（イ）上に敷板３を介してその上部におろし器本体２を載置させる と、該敷板を構成するシリコーンゴム特有の摩擦機能により上記おろし器本体は 横方向への滑りが阻止されて定位置上に保持されることになるのである。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によるときは、敷板を介在させることでおろし器本体を食卓のような上 面が平坦な受台面上に載置させた状態で使用しうると共に、上記使用時に際して おろし器本体を手などで保持させておく必要がないので、おろし作業を能率よく 迅速に、しかも楽な力で行なわせうるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案実施例の一部切欠平面図。

【図２】 敷板の平面図。

【図３】 図１のＡ−Ａ線断面図。

【符号の説明】

１ おろし器 ２ おろし器本体 ３ 敷板 ２１ 外壁 ２２ 底板 ２３ 刃形突起 ２４ おろし台部 ２５ 貯留部 ２６ 載置面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 おろし器本体と、この本体を載置するた
   めの上面が平坦な受台面との間に介在させて使用する敷
   板とからなり、上記おろし器本体は、外壁で囲ましめた
   底板上へ、上面に多数の刃形突起を形成したおろし台部
   と、被おろし材の貯留部とを設けしめると共に、上記受
   台面に対接する底板下面へ平坦な載置面を設けしめて形
   成し、さらに上記敷板は、シリコーンゴムにより前記お
   ろし器本体の載置面と受台面の各対接面に密着しうる適
   宜厚みの平板状に形成したことを特徴とする調理用のお
   ろし器。