JPH0595321A - 全国的なページングメツセージを受信可能なページング受信機 - Google Patents

全国的なページングメツセージを受信可能なページング受信機

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JPH0595321A
JPH0595321A JP17075591A JP17075591A JPH0595321A JP H0595321 A JPH0595321 A JP H0595321A JP 17075591 A JP17075591 A JP 17075591A JP 17075591 A JP17075591 A JP 17075591A JP H0595321 A JPH0595321 A JP H0595321A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現存するPOCSAGページングプロトコル
と両立する全国的なページングプロトコルを提供する。 【構成】 全国用ページング受信機であって、該受信機
(500)は第1の所定のPOCSAGフォーマットア
ドレスを受信する。該アドレスは全国ページャのアドレ
スシーケンスにおける最初のアドレスコード語として、
システムIDを提供し、それに続き全国ページャのアド
レスのシーケンスの第2のアドレスコード語として、独
自の全国ページャアドレスを提供する、第1のPOCS
AGフォーマットのデータコード語を受信する。メッセ
ージ情報は伝統的なPOCSAGデータコード語として
送信される。全国ページャのアドレスシーケンスは伝統
的なPOCSAGページャにとって透明であり、それに
よってローカルエリアおよび全国的なページングコード
を全国ページング受信機に独立に割り当てることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般的には無線ペー
ジングシステムの分野に関し、かつより特定的にはPO
CSAGとコンパチブルな全国的なページングプロトコ
ルを利用した全国的な(nationwide)ページ
ングシスムに関する。
【0002】
【従来の技術】英国ポストオフィスの国民ページングシ
ステムの標準メッセージコーディングフォーマットであ
って、多くの無線共通キャリア(RCC)サービス提供
者によって世界中で広く使用されているものが図1の
(a)から(c)までに示されており、かつ一般にPO
CSAG信号プロトコル、またはフォーマットとして知
られている。各々の送信は初期のPOCSAGシステム
に対しては毎秒512ビットのビットレート、あるいは
後のPOCSAGシステムに対しては毎秒1200ビッ
トのビットレートで行われている。各送信(信号)はプ
リアンブル部分とこれに続く1つまたはそれ以上の選択
的に配置されたコード語のバッチからなる。図1の
(a)に示されるように、該プリアンブルは少なくとも
576ビットの持続期間を有する。一連の反転論理状態
1−0、その他である。コード語(code wor
d)は同期のためまたは個々のページャにアドレスする
ための情報を含む32ビットのデータシーケンスであ
る。各々のバッチは32ビットの同期コード語で始ま
り、該同期コード語は不変のあらかじめ定められた2進
シーケンスである。1つのバッチは1つの同期コード語
および16のアドレスまたはデータコード語を備え、該
コード語は各々2つのアドレスコード語、または1つの
アドレスコード語および1つのデータコード語、または
2つのデータコード語を含む8個の別個のフレームに細
分される。いずれかのメッセージ送信における後続のバ
ッチは同じフォーマットの32ビットの同期ワードとこ
れに続く8個のフレームを含み、各々のフレームは2つ
のアドレスコード語、または1つのアドレスコード語お
よび1つのデータコード語、または2つのデータコード
語を含み、1つのバッチの中に合計16のアドレスおよ
び/またはデータコード語を含む。
【0003】アドレスおよびデータコード語は0から7
の番号が付された8個のフレームにグループ分けされ
る。全ページャアドレス集団は同様に8個の可能なグル
ープに分割され、それにより各グループにバッテリセイ
ビング能力を与える。各々のページャアドレスはその2
1ビットのコード語識別子(identity)の3つ
の最下位ビットに従って対応する8個のフレームの1つ
に割り当てられる。従って、000で終わるアドレスを
有するすべてのページャはフレーム0に位置付けられ、
かつ同様に、111で終わるアドレスコード語を有する
すべてのページャはフレーム7に位置付けられる。
【0004】アドレスコード語は32ビットの構造を有
しかつ1つのアドレスコード語のビット1は図1の
(b)に示されるように常に0である。ビット2−19
は個々のページャに割り当てられる21ビットの識別子
シーケンスの18の最上位ビットに対応する。3つの最
下位ビットは送信されないが、それはそれらは単に該ア
ドレスコード語が送信されなければならないフレームを
規定する働きをなすだけでありかつ従ってバッチの中の
フレーム位置から得られるからである。ビット20およ
び21はページャに割り当てられた4つの可能なアドレ
スから必要なアドレスを選択するために使用される2つ
の機能ビットである。ビット22から31はパリティチ
ェックビットでありかつ最後のビット、ビット32、は
偶数パリティを与えるために選択される。デコードシス
テムは指定されたフレームにおけるアドレスコード語を
調べるのみであり、かつ従って各々のページャのアドレ
スコード語はそのコード語フォーマットに割り当てられ
たフレームにおいてのみ送信される。
【0005】データコード語はまた、図1の(b)のア
ドレスコード語に対し示されるように、32ビットの構
造を有する。しかしながら、データコード語のビット1
は常に1であり、該コード語をデータコード語として識
別している。ビット2−21は、数字ページにおけるよ
うに、メッセージデジットに対応するデータビット、あ
るいは、英数字メッセージにおけるように、メッセージ
キャラクタに対応するデータビットである。5個の4ビ
ットBCD数字デジット、またはほとんど3つの7ビッ
トASCII英数字キャラクタが各データコード語のデ
ータビットにおいて送信できる。ビット22〜31はパ
リティチェックビットでありかつ最後のビット、ビット
32、はアドレスコード語に対するもののように、偶数
パリティを与えるために選択される。
【0006】各々のコード語は、それが同期コード語で
あるか、アドレスコード語であるか、またはデータコー
ド語であるか否かに関わらず、最上位ビットが最初に送
信される同じ32ビットのフォーマットに従う。POC
SAG信号プロトコルは同期コード語のために数多くの
コード語を確保し、かつ最も普通に用いられる同期コー
ド語は図1の(c)に示されており、最上位ビットはビ
ット位置1にあり、かつ最下位ビットはビット位置32
にある。
【0007】POCSAG信号プロトコルにおけるペー
ジャの識別のための21ビットの2進シーケンスはペー
ジャのために200万の可能なアドレスの組み合わせを
許容する。2つの機能ビットの付加はバッチ信号機能お
よびページャアドレスを備えた合計800万のメッセー
ジの組み合わせを提供する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】POCSAG信号プロ
トコルは、他の信号用プロトコルとともに、ローカルエ
リア・ページングシステムにおいても広く使用され該ロ
ーカルエリア・ページングシステム内で動作するよう割
り当てられたページャに対するローカルメッセージの伝
達を提供する。POCSAG信号プロトコルによって与
えられるアドレス能力のため、および他のデジタル信号
プロトコルのため、多くの町および都市を含む大都市領
域に対する広い領域のページングシステムカバレージを
提供するローカルエリアシステムが可能になった。上に
述べたようなローカルエリア・ページングシステムは、
特に大都市領域において、ローカルページングのユーザ
の必要性を満たしているが、そのようなローカルページ
ングシステムは頻繁に国中の多くの異なる地理的領域に
移動するページングユーザの必要性を満たすための全国
的なページングにとって必要なもののように、より大き
なページングシステムへの併合を容易に行うことはでき
なかった。これは特に周波数割り当て、アドレス割り当
ておよびアドレス再使用、そして全国的なページング信
号プロトコルを提供するために全国的なページングシス
テムへ容易に併合できるような現存の信号プロトコルの
両立性に関係する種々の問題および事項に多く依存して
いる。
【0009】本発明の目的は現存するPOCSAGペー
ジンクプロトコルと両立する全国的なページングプロト
コルを提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、現存するPOCSA
Gページングプロトコルで動作している現存のローカル
エリアページャに透明な(transparent)全
国的なページングプロトコルを提供することにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、ローカルエリ
アページングシステムのアドレス割り当てにかかわりな
く独立に割り当てられる全国的なページンクプロトコル
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】本発明のこれ
らおよび、他の目的は、システムIDを提供するための
第1の所定のPOCSAGフォーマットアドレスコード
語、および独自の全国的なページャアドレスを提供する
ための第1のPOCSAGフォーマットデータコード語
を具備する全国的なページャアドレスのシーケンスを含
む送信された全国的なページングメッセージを受信可能
なページング受信機を提供することによって達成され
る。該ページャは送信された全国的なページングメッセ
ージを受信しかつ検出するための受信機を含む。コード
メモリが前記システムIDに対応する割り当てられた第
1のアドレスコード語、および前記全国的なアドレスに
対応する割り当てられたデータコード語を記憶する。デ
コーダが前記コードメモリに結合されかつ前記受信され
た第1の所定のアドレスコード語が前記割り当てられた
第1のアドレスコード語に整合する場合に第1の検出信
号を発生する。第2の検出信号は受信された第1のデー
タコード語が割り当てられたデータコード語と整合する
場合に発生される。コントローラが前記デコーダに結合
され、かつ発生されている前記第1および第2の検出信
号に応答し、ユーザに前記全国的なページンクメッセー
ジの受信を報知する、警報信号を発生する。
【0013】また、ローカルエリアPOCSAGページ
ングシステム内で動作する全国的なページャのために意
図されている全国的なページングメッセージを送信する
ための方法が説明される。この方法は、システムIDを
提供する、第1の所定のPOCSAGフォーマットアド
レスを全国的なページャアドレスシーケンスにおいて第
1のアドレスコード語として送信する段階を含む。独特
の全国的なページャアドレスを提供する、第1のPOC
SAGフォーマットデータコード語が次に全国的なペー
ジャアドレスシーケンスの第2のアドレスコード語とし
て送信される。少なくとも第2のPOCSAGフォーマ
ットデータコード語が引き続き送信され全国的なページ
ャを意図したメッセージ情報を提供する。
【0014】
【実施例】新規であると信じられる本発明の特徴は特に
添付の請求の範囲に記載されている。本発明それ自体
は、そのさらに他の目的および利点とともに、添付の図
面に関連して以下の説明を参照することにより最もよく
理解され、いくつかの図においては同じ参照数字は同じ
要素を表している。
【0015】次に図面を参照すると、図2から図6まで
は本発明の好ましい実施例に関わる、伝統的なPOCS
AGプロトコルのページングシステムによる送信と両立
する全国的なページンクシステムおよび信号プロトコル
を示す。本発明に関わる全国的なページングプロトコル
は特に図2の(a)から(g)までに示されており、こ
れらは全国的なページングプロトコルの詳細を示すタイ
ミング図である。説明のため、本発明に関わる全国的な
ページングプロトコルは40のPOCSAGバッチの標
準的な送信キュー、すなわち、各々の40のバッチ送信
シーケンスの始めにプリアンプルが送信されるものを用
いて説明する。表1は毎秒512ビット(BPS)およ
び1200BPSのPOCSAG信号フォーマットを表
す特定のタイミング情報を示す。本発明の全国的なペー
ジングプロトコルは40のバッチ送信シーケンスによる
動作に限られるものでなく、かつ他の送信シーケンスの
バッチ長も同様に利用できることが理解されるであろ
う。システム形式 512 BPS 1200 BPS プリアンブル時間 1.125秒 0.48秒 バッチ時間 1.0625秒 0.4533秒 アドレス時間 0.0664秒 0.02833秒 プリアンブル間の時間 42.5秒 19.2秒 (40バッチ期間) 表1 図2の(a)に示されるように本発明の全国的なページ
ングプロトコルは標準的なPOCSAGプリアンブル2
02を備えた各々の40のバッチ送信シーケンスを開始
し、これに続き標準のPOCSAG同期コード語204
を送信する。各々の40のバッチ送信シーケンスの第1
の送信バッチにおける同期コード語に続く第1のコード
語206はシステム識別子(システムID)206であ
り、これはアドレスコード語(NWADDRS#)とし
て送信される。各々のコード語の第1のビット208は
図2の(a)から(g)に別々に示され、明瞭にコード
語タイプ、すなわち第1のコード語ビットが0の場合に
アドレスコード語、または第1のコード語ビットが1の
場合にはデータコード語を示す。システムID(NWA
DDRS#)は特定の全国的なページングシステムに属
するものとして前記特定のローカルエリア・ページング
システムを識別するために使用される確保されたPOC
SAGアドレスコード語である。全国的なページングプ
ロトコルは、全国的なシステムアドレス拡張器(exp
ander)を規定する、数多くのPOCSAGアドレ
スを確保し、複数の独立の全国的なページングシステム
の実現に供する。これは同じ地理的領域において、また
は異なる地理的領域において、実現されるべきかつ全国
的なページング送信を提供するために各々の地理的領域
におけるローカルエリアページングシステムを利用する
複数の独立の全国的なページングシステムを許容する。
国全体に対する全国的なページングカバレージを提供す
るために必要とされるような、所定の領域にわたる全国
的なページングカバレージを提供するために最終的に要
求され得る全国的なページングシステムの数に応じてシ
ステムID機能を提供するために任意の数のアドレスコ
ード語を確保できることが理解されるであろう。システ
ムIDは確保されたアドレスコード語であるから、以下
に説明されるべき全国的なページャのみがシステムID
送信に応答するであろう。図2の(b)において説明す
るように、システム識別子(ID)はバッチの任意のフ
レームに位置付けることができるから、確保されるアド
レスコード語の実際の数は確保されたシステムIDの数
の8倍である。その結果、50のシステムIDを確保す
る全国的なページングプロトコルに対しては、合計40
0のアドレスコード語がローカルエリア・ページングシ
ステムのページャアドレスのために使用することができ
ない全国的なページングシステムのために確保される。
システムID 206に続き、フレーム0において送信
される次のコード語210は任意のローカルエリアPO
CSAGアドレス、または任意の全国的なページャアド
レスである。
【0016】図2の(b)は本発明の全国的なページン
グプロトコルにおける全国的なページングメッセージの
フォーマットを示す。各々の全国的なページャアドレス
は2つのアドレスコード語シーケンスを備えている。該
アドレスシーケンスの第1のアドレスコード語212は
システムIDに対応する所定のアドレスコード語として
送信される。アドレスシーケンスの第2のアドレスコー
ド語214はアドレスコード語として送信されるのでは
なく、実際の全国的なページャアドレスに対応する第1
のデータコード語として送信される。全国的なページャ
アドレスは1として送信される該アドレスコード語のビ
ット1を有することによって識別される。全国的なペー
ジャアドレスのビット1に対し1を送信することによ
り、全国的なページャアドレスは伝統的なPOCSAG
ページャによってデータコード語として解釈され、かつ
そうする上において、全国的なページャアドレスはロー
カルエリア・ページングシステムのページャに対し透明
(transparent)に見える。その結果、全国
的なページングシステムに割り当てられたページャは現
在決まっている任意のローカルエリア・ページングシス
テムのページャアドレス割り当てに関わりなく独立にア
ドレスの割り当てを受けることができる。
【0017】全国的なページャアドレスとともに送信さ
れるいずれのメッセージ情報も伝統的なPOCSAG信
号プロトコルにおけるように、全国的なページャアドレ
スにすぐ続き、かつ全国的なページングメッセージの第
1のメッセージコード語として送信される少なくとも第
2のデータコード語216を具備する。データタイプ、
数字または英数字、およびメッセージ内容に依存して、
大部分のメッセージは少なくとも2つのデータコード語
の送信を必要とし、それにより次のPOCSAGフレー
ムの少なくとも第2のコード語218にメッセージを延
長する。本発明の全国的なページングプロトコルにおい
て送信される全国的なページャメッセージ情報のデータ
フォーマットは標準的なPOCSAG信号プロトコルに
おいて送信されるメッセージに対するデータフォーマッ
トと同じである。
【0018】本発明の全国的なページングプロトコルを
利用する全国的なページャは複数の周波数を走査する能
力を有する。全国的なページャが地理的領域の間を移動
すると、該ページャは各地理的領域内に存在するアクテ
ィブチャネルを、割り当てられた全国的なページングシ
ステムIDを送信する1つを突き止めるまでサーチす
る。一旦全国的なページャが全国的なページングシステ
ムのIDを送信するチャネルの位置を突き止めると、該
ページャはそのチャネルにロックして後に、以下に説明
するように、全国的なページャの動作を制御する制御情
報を受信する。
【0019】特別のバッチシーケンスが図2の(c)お
よび(d)に示されており、これは制御情報の送信を許
容する。図2の(c)を参照すると、制御情報が該チャ
ネルで送信されるべきことを全国的なページャの各々に
通知するために送信される通知シーケンスを示すタイミ
ング図が示されている。本発明の全国的なページングプ
ロトコルを利用する各々の全国的なページャは8個のP
OCSAG規約のフレームの任意のものに割り当て可能
であるから、前記通知シーケンスは8個のフレームの各
々において通知アドレスコード語を送信しなければなら
ない。制御情報は次に該通知シーケンスに続くバッチに
おいて送信される。
【0020】前記通知シーケンスは、バッチにおける各
フレームの最初のアドレスコード語として、前記システ
ムID 220の送信とともに始まる。システムID
220に続き、第2の所定のアドレス、または通知アド
レスコード語(NWADDRSX)222が該通知シー
ケンスの各フレームにおける第2のコード語として送信
される。該通知アドレスコード語(NWADDRSX)
222はまたシステムID(NWADDRS#)のよう
な確保されたPOCSAGコード語である。その結果、
通知アドレスコード語もまたローカルエリアシステム内
で動作するローカルエリアページャに対し透明である。
一旦すべての全国的なページャが制御情報が次のバッチ
で送信されるべきことを通知すると、すべての全国的な
ページャは、どのフレームにページャが割り当てられた
かにかかわらず、図2の(D)に示されるように、次の
メッセージバッチの第1のフレーム(フレーム0)にお
いてスタートするオーバヘッドデータ224の受信を始
める。該オーバヘッドデータは、後に説明するように、
特定のシステム関係情報を提供し、かつPOCSAGデ
ータフォーマットにおいて送信され、それによりこれも
またローカルエリアページングシステムにおいて動作す
る伝統的なPOCSAGページャにとって透明である。
【0021】各々の全国的なページャには後に詳細に説
明するように、ページャ内に格納されるシステムパラメ
ータリストが設けられている。該システムパラメータリ
スト内のいくつかの情報は製造の時点でページャ内にプ
ログラムされあるいはサービス会社によってページャ内
にプログラムされるが、他の情報は周期的にオーバヘッ
ドデータ送信から更新される。製造の間にプログラムさ
れるシステムパラメータ情報はシステムID、代わりの
システムIDのリスト、およびチャネル走査リストを含
む。該システムIDは全国的なページャが割り当てられ
るシステムに対応する。該システムIDは代わりのシス
テムIDのリストとともに全国的なページャによって利
用され、後に説明するように、全国的なページングチャ
ネルを位置決めする。前記チャネル走査リストは該受信
機が動作することができるチャネルを識別するために使
用される。
【0022】本発明の好ましい実施例においては、シス
テムパラメータ情報はオーバヘッドデータの送信から周
期的に更新される。システムパラメータ情報はシステム
パラメータ・データがそれに続くデータ識別子(ide
ntifier)により識別される。更新されているシ
ステムパラメータ・データを識別するために使用される
データ識別子のリストが以下の表2に示されている。 データ識別子 記述 10000 隣接セル周波数 10001 代わりの(現在のセル)システムデータ 10010 好ましいセル周波数 10011 専用全国ページングチャネル 10100 規定なし ・・・・・ ・ 11111 規定なし 表2 表2に示されるように、各々のデータ識別子コードの最
初のビットは1であり、これはコード語を伝統的なPO
CSAGページャに対するデータコード語として識別す
る。10000のデータ識別子コードは同じシステムI
Dに割り当てられたローカルエリア・ページングシステ
ムを規定する隣接セルにおいて送信される特定のチャネ
ル周波数であるとして後続のシステムパラメータデータ
を識別するために使用される。隣接セルのチャネル周波
数情報は全国的なページャが1つのローカルエリア・ペ
ージングシステムから他のものに移動し、かつ効率的に
新しいチャネル周波数を突き止めることを許容する。1
0001のデータ識別子コードは引き続くシステムパラ
メータデータが他の全国的なページングシステムに属す
る全国的なページャの動作を制御するために現在のセル
内で送信される代わりの(alternate)システ
ムデータを提供するものとして認識するために使用され
る。この代わりのシステムデータは代わりのシステムI
Dおよび対応する動作チャネルのような情報を含み、か
つ他の全国的なページングシステムに所属する全国的な
ページャが動作のための正しいチャネル周波数を識別す
ることを許容し、それにより伝統的な走査技術を用いて
通常必要とされる正しいチャネルを突き止めるために必
要な時間をかなり低減する。10010のデータ識別子
コードは引き続くシステムパラメータデータを好ましい
チャネル周波数のリストに格納されたシステムIDが割
り当てられた好ましいチャネル周波数であるものとして
識別するために使用される。好ましいチャネル周波数は
隣接セルの情報から識別される周波数のみならず、これ
もまた全国的なページングシステムに割り当てられた任
意の他の周波数を含む。好ましいチャネル周波数のリス
トは全国的なページャが隣接セルのチャネル周波数リス
トから適切なチャネルを突き止めることができない場合
にチェックされる。10011のデータ識別子コードは
引き続くシステムパラメータデータが全国的なページン
グトラフィックのみを提供しており、ローカルエリアの
ページングトラフィックがチャネルに存在しないことを
示すものとして識別するために使用される。全国的なペ
ージングトラフィックのみのチャネルにおいて全国的な
ページャが動作する場合、該システムIDは2つのコー
ド語アドレスシーケンスから削除することができ、この
場合全国的なページングアドレスは伝統的なPOCSA
Gアドレスフォーマットで送信される。データ識別子コ
ード10100−11111は将来の割り当てのために
確保されており、かつそれについてはこれ以上ここで説
明しない。
【0023】図2の(e)を参照すると、オーバヘッド
データの送信において利用されるプロトコルの特定的な
詳細を説明するタイミング図が示されている。同期コー
ド語226の送信に続き、1つまたはそれ以上のデータ
コード語がオーバヘッドデータを提供するために送信さ
れる。図2の(e)に示される例においては、4つのオ
ーバヘッドデータのコード語のシーケンスが例示のため
のみで示されている。最初のオーバヘッドデータのコー
ド語は次の2つの8ビットのデータセグメント230お
よび232の機能を識別するデータ識別子コード228
で始まる。図示された、データ識別子コード10000
に対しては、次の8ビットのデータセグメント230お
よび232は上に述べたように、隣接セル周波数を示
す。データビット22−31(234)はパリティチェ
ックビットであり、かつビット32は、標準のPOCS
AGデータコード語フォーマットにあるように、ブロッ
クサム・パリティビットである。3つの付加的なデータ
識別子238,248および258もまた図2の(e)
の例において送信されており、これらにはそれぞれ2つ
の8ビットのコード語240および242、250およ
び252、260および262が続いている。データビ
ット244、254および265はコード語パリティチ
ェックビットを提供し、かつデータビット246、25
6および266はそれぞれオーバヘッドデータコード語
の各々に対するブロックパリティチェックビットを提供
する。データ識別子258は10001のシーケンスと
して示されており、データセグメント260が、上に述
べたように、代わりのシステムIDであり、データセグ
メント262が、上で述べたように、対応する代わりの
システム動作周波数となることを示している。本発明の
好ましい実施例においては、データセグメント260に
よって表わされるような、各々の8ビットのデータセグ
メントは256までのシステムIDコードの識別に供す
ることができ、あるいはデータセグメント230または
262で示されるようなデータセグメントは256まで
のチャネル周波数の識別に供することができることが理
解されるであろう。各々の地理的領域における各々のロ
ーカルエリア・ページングシステムのために完全なシス
テム情報を提供するのに必要なだけ多くのオーバヘッド
データのコード語が送信される。
【0024】要約すると、オーバヘッドデータは全国的
なページャの走査効率を改善するために使用されるシス
テムパラメータ情報を送信するために使用される。図2
の(c)および(d)に示される、オーバヘッドデータ
はかなりの部分の各バッチ送信シーケンスを利用するこ
とができ、かつその結果、オーバヘッドデータの送信の
周波数は全国的なページングシステムのオペレータによ
って決定され、かつ、例えば、低いメッセージトラフィ
ックの期間中はより頻繁に送信でき、かつ高いメッセー
ジトラフィックの期間中はより小さな頻度で送信しメッ
セージスループットを最大にすることができることが理
解されるであろう。
【0025】図2の(f)および(g)は、システム内
でのオーバヘッドデータの伝達のための代わりの手法を
示す。図2の(f)に示されるように、オーバヘッドデ
ータ224はシステムID 206の送信に続き周期的
に送信され、一方図2の(g)に示されるように、オー
バヘッドデータ224はプリアンブル202および同期
コード語204の送信のすぐ後に続き周期的に送信され
る。オーバヘッドデータが、図2の(g)に示されるよ
うに、送信された場合、該オーバヘッドデータの最初の
ワードはシステムIDであり、これは先に述べたように
アドレスコード語であるよりはむしろ、データコード語
として送信される。その後、システムIDは、上に述べ
たように、アドレスIDとして任意の他のフレームにお
いて送信される。図2の(f)の実施例に従って動作す
るページャは、プリアンブルを検出すると、それらが割
り当てられるフレームにかかわらず、フレーム0におけ
るシステムIDをサーチする。図2の(g)に従って動
作するページャは、プリアンブルを検出すると、それら
が割り当てられるフレームにかかわりなく、フレーム0
のオーバヘッドデータをサーチする。オーバヘッドデー
タは前に述べたように、フレーム0の最初のビットが1
にセットされることにより、決定され、一方伝統的なP
OCSAG信号プロトコルは常にこのビットを0にセッ
トさせ、該コード語が伝統的なPOCSAGアドレスま
たはアイドルコード語であることを示す。その後、すべ
てのページャは次のプリアンブル送信が予期されるまで
それらの個々のアドレスの検出のためにそれらに割り当
てられたフレームに戻る。オーバヘッドデータの量が、
2フレームまたはそれ以下のような、少ない場合には、
該オーバヘッドデータは好ましくは各々のプリアンブル
送信に続き送信され、ところが、必要とされるオーバヘ
ッドデータの量がより多い場合には、該オーバヘッドデ
ータは好ましくは、5個または10個ごとのプリアンブ
ル送信の後のような、より頻繁でない頻度で送信され、
そしてシステムIDは他のバッチシーケンスに対する最
初の送信バッチの最初のフレームの間に送信される。シ
ステムIDが、図2の(g)におけるように、データコ
ード語として最初に送信された場合には、プリアンブル
に続く最初のフレームにおける上のシステムIDのいず
れの後続の送信もバッチシーケンスの最初のフレームに
おけるシステムIDをデコードする場合におけるあり得
る混乱を避けるためにデータコード語として継続され
る。
【0026】図3は、本発明の全国的なページングプロ
トコルを利用した全国的なページングシステム300の
概略図を示す。図3に示されるように、共通の全国的な
ページングシステムのメンバーである3つのローカルエ
リア・ページングシステムを表わす3つの地理的領域は
システム1(302)、システム2(304)、および
システム3(306)として示されている。当業者は、
より大きな全国的なページングシステムのカバレージを
提供するために付加的なローカルエリア・ページングシ
ステムを与えることができることを理解するであろう。
図3に示されるように、各々のローカルエリア・ページ
ングシステムは、送信機308、送信機310および送
信機312として示される、少なくとも1つの送信機を
含む。各々のローカルエリア・ページングシステムから
のバッチ送信のシーケンスの各々は上に述べたような共
通のシステムIDを含むであろう。与えられた地理的領
域内に複数の全国的なページングシステムが存在できる
ことも理解されるであろう。複数の全国的なページング
システムが同じ地理的領域に存在する場合は、チャネル
は異なるシステムIDによって識別される。さらに、与
えられたチャネル周波数での送信のために単一の送信機
のみが示されているが、サイマルカスト送信モードで同
じチャネル周波数で動作する複数の送信機を広範囲のペ
ージングカバレージを提供するために適切に設けること
ができることも理解されるであろう。
【0027】システム1において動作しているページャ
314(Z1)およびシステム3で動作しているページ
ャ320(Z3)が、図示のように、ローカルエリア・
ページングシステムに対し働きかけるように割り当てら
れた伝統的なPOCSAGページャとして例示されてお
り、一方ページャ316(ZN)およびページャ318
(ZN)は全国的なページャである。ページャ316は
現在システム1において動作しているものとして示され
かつチャネル1をプリアンブルに続くシステムIDの送
信から、またはオーバヘッドデータ送信から割り当てら
れた全国的なページングシステムのメンバーであるもの
として識別している。ページャ316はまた、チャネル
2およびチャネル3は全国的なページングシステムに所
属する隣接送信セルであるということのような、オーバ
ヘッドデータ送信から得たシステムパラメータ情報を格
納している。ページャ316が、少なくとも2つの40
のバッチシーケンス期間に対応する期間の間のような、
所定の期間の間チャネル1におけるシステムIDの送信
を受信しなければ、ページャ316はいずれかの全国的
なページングシステムのメンバーである他のローカルエ
リア・ページングシステムの位置を突き止めるために走
査シーケンスを始めるであろう。該走査シーケンスは最
初にメッセージが受信された最後のチャネルに戻ること
により始まる。2つのバッチシーケンスのような所定の
数のバッチシーケンス内にシステムID送信が最後のチ
ャネルで検出されなければ、走査シーケンスは次に、上
に述べたように、隣接セルにおいて割り当てられたチャ
ネルを走査することにより継続する。該隣接チャネルに
おいて何らのシステムID送信も検出されなければ、走
査シーケンスは残りの好ましいチャネルを走査すること
により継続する。該好ましいチャネルにおいて何らのシ
ステムID送信も検出されなければ、ユーザはページャ
がチャネルにロックできないことを警報される。この時
点で、ユーザは走査シーケンスをマニュアルで終了させ
ることを選択でき、あるいは、代わりにページャが自動
的に所定の期間の間走査シーケンスを中止し、その期間
の後に走査シーケンスが再開されるようにすることがで
きる。走査シーケンスが再開された時、該ページャは再
びいずれかの他のシステムIDを監視する。いずれかの
システムIDが検出されると、ページャはオーバヘッド
データを受信するために該チャネルに留まり、そこから
割り当てられたシステムIDを得ることができる。
【0028】ページャ318はシステム1およびシステ
ム2から生ずる送信の範囲外にあるものとして示されて
いる。その結果、ページャ318は上に述べた走査シー
ケンスにありかつ該ページャが再びローカルエリア・ペ
ージングシステムの1つの送信範囲内に来るまで上に述
べた走査シーケンスを継続する。ページング送信が検出
される領域に入った後、該ページャは正しいチャネル周
波数が検出されるまで上に述べた走査シーケンスを継続
し、正しいチャネル周波数が検出された時点でページャ
318はそのチャネル周波数にロックしかつ上に述べた
ような動作を開始する。
【0029】図3に示されるように、ローカルエリア・
ページングシステムの各々はメッセージを全国的なペー
ジャに送るために使用される地域的な分配システムによ
って結合されている。メッセージ情報をローカルエリア
・ページングシステムの間で送るために任意の数の方法
を用いることができることが理解されるであろう。該メ
ッセージ情報はいずれかの全国的なページャ即ち全国ペ
ージャに向けられたメッセージがシステムに入力される
と同じ全国的なページングシステムの一部であるすべて
のローカルエリア・ページングシステムに送ることがで
きる。メッセージはメッセージが入力される時に全国的
なページャが動作しておりそうな選択されたローカルエ
リア・ページングシステムにのみ選択的に送ることがで
きる。さらに、メッセージは全国的なページャが現在位
置するローカルエリア・ページングシステムに選択的に
送ることができる。上に述べたような、メッセージ送信
を提供するページングシステムは技術上よく知られてい
る。
【0030】図4は、全国的なページングプロトコルを
送信できるローカルエリア・ページングシステム400
の電気的ブロック図を示す。ローカルエリア・ページン
グシステム400内で動作する全国的なページャ412
に向けられたメッセージは公共交換電話網(PSTN)
を介してメッセージ発信者により入力される。メッセー
ジは数字データメッセージに対しては電話のキーパッド
から直接入力でき、または英数字データメッセージに対
してはターミナル入力装置を用いて入力できる。電話相
互接続装置402は公共交換電話網からのメッセージを
ページングターミナル404に結合し、該ページングタ
ーミナル404は該メッセージを送信のために処理す
る。ページングターミナル404は、技術上よく知られ
た方法で、標準のPOCSAG信号プロトコルを使用す
るローカルエリアページャに向けられたメッセージをエ
ンコードする。ページングターミナル404は上に述べ
た本発明の全国的なページングプロトコルを使用するロ
ーカルエリア・ページングシステムに割り当てられた全
国的なページャに向けられたメッセージをエンコードす
る。メッセージが受信されかつエンコードされた後、そ
れらは一時的にメモリ手段406内のアクティブページ
・メッセージキューに記憶される。メモリ手段406
は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、またはハード
ディスクドライブのような、多量の情報を記憶できる任
意の数多くのよく知られたメモリ装置を用いて実現でき
る。ページングターミナル404は、伝統的なPOCS
AG信号プロトコル、またはPOCSAGコンパチブル
の全国的なページングプロトコルにおいて、ローカルま
たは全国的な、各々のページャが割り当てられるフレー
ムに対応するアクティブページ・メッセージキューにエ
ンコードされた、エンコードメッセージを記憶する。ペ
ージングターミナル404はまた各々のプリアンブル送
信に続く最初のバッチの最初のフレームに位置するシス
テムIDを有するアクティブページ・メッセージキュー
をフォーマットし、かつ周期的なインターバルで、上に
述べたように、オーバヘッドデータが次の送信バッチで
送信されるべきことを示す通知アドレスコード語を含む
バッチを挿入する。コントローラ408がメモリ手段4
06のアクティブページ・メッセージキューに記憶され
たメッセージの送信を制御するためにページングターミ
ナル404に結合されている。コントローラ408は好
ましくは技術上よく知られた様式でマイクロコンピュー
タを用いて実施される。タイミング手段414はコント
ローラ408に結合され各バッチシーケンスの送信の開
始を決定するためにコントローラ408によって利用さ
れるタイミング情報を提供する。タイミング手段414
は好ましくは高安定度のクロック基準源とされる。
【0031】要約すると、POCSAG信号プロトコル
においてエンコードされるローカルエリアメッセージ、
およびPOCSAGコンパチブルな全国的ページングプ
ロトコルにおいてエンコードされる全国的なページング
メッセージは伝統的なPOCSAGバッチフォーマット
を用いるページングターミナルによって混合される。ロ
ーカルエリアページャは伝統的なPOCSAGエンコー
ドされたページングメッセージにのみ応答しかつ、そう
でない場合は本発明のPOCSAGコンパチブルな全国
的ページングプロトコルにおいてエンコードされたペー
ジングメッセージを無視する。同様に、全国的なページ
ャは本発明のPOCSAGコンパチブルな全国ページン
グプロトコルにのみ応答しかつ、そうでない場合は伝統
的なPOCSAG信号プロトコルにおいてエンコードさ
れたページングメッセージを無視する。
【0032】図5は、本発明に係わる全国ページングプ
ロトコルを利用した全国ページャ500の電気的ブロッ
ク図を示す。上に述べたようにして送信されるページン
グメッセージはアンテナ502によって受信され該アン
テナ502は受信機504の入力503に結合してい
る。受信機504は、本発明の好ましい実施例において
は、FM受信機である。受信されたページングメッセー
ジは当業者によく知られた様式で受信機504によって
処理され、かつ出力505において2進情報の直列的な
流れとして提供される。出力505はマイクロコンピュ
ータ508の入力/出力(I/O)ポート506に結合
している。モトローラ社のMC68HC05型マイクロ
コンピュータのような、マイクロコンピュータ508は
上に述べたようなPOCSAGコンパチブルな全国ペー
ジングプロトコルをデコードするよう機能する。マイク
ロコンピュータ508はCPU510、発振器512、
タイマカウンタ514、ランダムアクセスメモリ(RA
M)516、リードオンリメモリ(ROM)518およ
び警報トーン発生器520を含む。CPU510は全国
ページャ500の動作を制御しかつ受信されたページン
グメッセージを処理する。発振器512はCPU510
の動作のためのクロックを提供し、かつタイマカウンタ
514のための基準クロックを提供する。発振器の周波
数は、図面には示されていない、水晶によって制御され
る。割り当てられたフレームの情報、システムID情報
および全国ページャアドレスはコードプラグ522に記
憶され、該コードプラグ522は電気的消去可能プログ
ラム可能リードオンリメモリ、またはEEPROMのよ
うな、プログラム可能な読取り専用メモリである。RA
M56は全国ページャ500が最初にターンオンされた
時にコードプラグ情報を記憶するために、および任意の
メッセージをそれらが受信された時に記憶するために使
用される。RAM516はまた周期的なインターバルで
受信されかつローカルエリアチャネルにおける送信が上
に述べたように中断された時に受信機504の走査を制
御するために使用される受信オーバヘッドデータを記憶
する。ROM518はマイクロコンピュータ508の動
作を制御するファームウェアを含む。該ファームウェア
はシステムID、および全国ページャのアドレスのデコ
ードを技術上よく知られた方法で制御するためのような
プログラムを含む。該ファームウェアはさらにオーバヘ
ッドデータの受信および記憶の制御、受信機の走査動作
の制御、および他の受信機機能を、技術上よく知られた
方法で行なうためのプログラムを含む。警報発生器52
0はメッセージの受信に応じて可聴警報信号を発生す
る。
【0033】全国ページャ500が最初にターンオンさ
れた時、マイクロコンピュータ508は送信された同期
コード語を備えた受信に同期しよく知られたPOCSA
Gバッテリ節約動作を提供するよう機能する。マイクロ
コンピュータ508は、周波数シンセサイザ524と協
同して、受信器504が現在動作しているローカルエリ
アチャネルにおいて受信が妨害された場合に全国ページ
ャ500の走査を制御するよう機能する。受信が現在の
ローカルエリアチャネルにおいて中断または妨害される
と、マイクロコンピュータ508はRAM516から走
査情報を読取り、かつ図2に関して上に説明した全国ペ
ージャシステムに割り当てられた異なるローカルエリア
チャネルを突きとめるための走査シーケンスを開始す
る。スイッチ529はユーザが1つの地理的領域から他
のものに移動する場合に走査シーケンスをディスエーブ
ルすることを許容する。スイッチ529はまたユーザが
新しい地理的領域に入った場合に走査モードを選択し、
またはページャが全国チャネルにロックすることができ
ないという表示が与えられた場合に走査モードを選択す
ることをユーザに許容する。マイクロコンピュータ50
8は、電源スイッチ528と協同して、受信器504の
ためのバッテリ節約機能を提供する。
【0034】マイクロコンピュータ508は、最初に最
初のアドレスコード語を検出するために該チャネルにお
いて受信された情報をサンプリングすることによりPO
CSAGコンパチブルな全国ページングプロトコルのデ
コードプロセスを制御する。システムIDに対応する割
り当てられたフレームにおいて最初のアドレスコード語
が検出された時に、マイクロコンピュータ508は該フ
レームにおいて受信された次のコード語を検出するため
にサンプルする。マイクロコンピュータ508は次にサ
ンプルされたコード語の最初のビットが該コード語が全
国ページングアドレスの第2のアドレスコード語に対応
するデータコード語であることを示す1であるか否かを
最初に判定することによりデコードプロセスを続ける。
マイクロコンピュータ508が受信されたコード語が第
2のアドレスコード語であると判定すると、マイクロコ
ンピュータ508は該コード語を伝統的なPOCSAG
アドレスとして処理する。受信された第2のアドレスコ
ード語が割り当てられた全国アドレスに対応する場合に
は、次のフレームで始まるメッセージセグメントの間に
送信されたいずれかのメッセージ情報が受信されかつ、
RAM516のような、メモリに格納される。警報発生
器520が該メッセージが格納された後にイネーブルさ
れ、警報信号を発生し、この警報信号は警報ドライバ5
30の入力に結合される。警報ドライバ530の出力は
メッセージの受信を示す可聴警報を伝達するために変換
器532に結合される。図5においては特に示されてい
ないが、バイブレータをイネーブルすることによる、触
覚のような、あるいはランプまたはLEDをイネーブル
することによる、可視的な、他の警報手段も利用するこ
とができる。さらに、当業者によく知られた方法で第2
のスイッチまたはプッシュボタン(図示せず)により警
報トーンを停止させ、かつメッセージをディスプレイ5
34上に表示することもできる。この場合、該メッセー
ジはメモリ516から取り出され、かつディスプレイ5
34上での表示のためにI/O406を介しディスプレ
イドライバ536に伝達される。
【0035】図6は、本発明の全国ページングプロトコ
ルの送信シーケンスを説明するフローチャートである。
ステップ602において、ページングターミナルにより
ページ要求が受信されると、該ターミナルは、ステップ
604において、メッセージがローカルエリアページャ
または全国ページャに向けられているかを判定するため
にチェックを行なう。ステップ604において該メッセ
ージがローカルエリアページャに向けられている場合に
は、該ローカルエリアページャのアドレスがターミナル
メモリ内に記憶された加入者リストから取り出され、か
つステップ606において、伝統的なPOCSAGアド
レスフォーマットのコード語にエンコードされる。該加
入者リストはまはた受信メッセージ情報のためのデータ
フォーマットを決定するためにチェックされ、かつ受信
メッセージ情報が、ステップ608において、伝統的な
POCSAGデーフォーマットのコード語にエンコード
される。エンコードされたページャアドレスおよびメッ
セージ情報は、ステップ616において、一時的にアク
ティブページファイルに記憶される。ステップ604に
おいて、メッセージが全国ページャに向けられている場
合には、全国システムIDがターミナルメモリから取り
出されかつ、ステップ610において、伝統的なPOC
SAGアドレスフォーマットのコード語においてエンコ
ードされる。全国ページャアドレスが次にターミナルメ
モリ内に記憶された加入者リストから取り出され、か
つ、ステップ612において、伝統的なPOCSAGデ
ータフォーマットのコード語にエンコードされる。該加
入者リストはまた受信メッセージ情報のためにデータフ
ォーマットを決定するためチェックされ、かつ該受信メ
ッセージ情報は、ステップ614において、伝統的なP
OCSAGデータフォーマットのコード語にエンコード
される。エンコードされたページャアドレスおよびメッ
セージ情報は、ステップ616において、一時的にアク
ティブページファイルに記憶される。ステップ618に
おいて、バッチカウンタがゼロにリセットされ、その
後、ステップ620において、伝統的なPOCSAGプ
リアンブルが送信される。伝統的なPOCSAG同期コ
ード語が次に、ステップ622において、送信され、そ
れに続き、ステップ624において、全国システムID
の送信が行なわれる。アドレスおよびメッセージ情報の
最初のバッチがアクティブページファイルから取り出さ
れ、かつ、ステップ626において、送信される。先に
述べたように、送信シーケンスの最初のバッチは該送信
シーケンスの残りのバッチと異なっているが、これは該
バッチの最初のフレームの間におけるシステムIDがプ
リアンブル送信に続いている場合の送信のためである。
ステップ628において、同期コード語が再び送信さ
れ、ステップ630において、アクティブページファイ
ルから取り出されたアドレスおよびメッセージ情報の次
のバッチが続く。ステップ632において、バッチカウ
ンタが1だけ増分され、かつ次に、ステップ640にお
いて、最大バッチカウントが達成されたか否かを判定す
るためにチェックされる。ステップ640において、最
大バッチカウントが超過しておらなければ、同期コード
語が、ステップ628において、再び送信され、これに
続き、ステップ630において、アクティブページファ
イルから取り出されたアドレスおよびメッセージ情報の
次のバッチが送信される。バッチの送信は、ステップ6
40において、バッチカウントが最大バッチカウントに
到達するまでステップ628〜632の間継続する。ス
テップ640において、バッチカウントが最大バッチカ
ウントに到達すると、ステップ618において、バッチ
カウンタが再びリセットされ、かつメッセージ送信シー
ケンスが上に述べたように再び繰り返される。バッチカ
ウンタは各々のローカルエリアシステムが該ローカルエ
リアシステムを全国ページングシステムのメンバーとし
て認識するために周期的にシステムIDを送信すること
を許容する。メッセージ情報が送信されているデータビ
ットレートに依存して、システムIDは毎秒512ビッ
トのPOCSAGシステムに対しては少なくとも42.
5秒ごとに、または毎秒1200ビットのPOCSAG
システムに対しては19.2秒ごとに40のバッチ送信
シーケンスに対して周期的に反復され、かつこの時間イ
ンターバルはページャが走査モードの動作状態にある場
合に該ページャがチャネルを検出しかつそれにロックす
るのに必要な最大時間を設定する。フローチャートには
特に示されていないが、受信機の制御情報もまた上に述
べた後の送信のために周期的にエンコードされかつアク
ティブページファイルに置かれることが理解されるであ
ろう。
【0036】以上要するに、伝統的なPOCSAGシス
テムにおいて動作する全国ページャとともに使用するた
めに全国的なページングプロトコルがここに説明され
た。この全国的なページングプロトコルは、伝統的なP
OCSAGアドレスとしてデコードされる、全国ページ
ャが割り当てられるフレームにおける最初のアドレスコ
ード語として送信されるシステムIDを利用する。全国
ページャのアドレスは次に伝統的なPOCSAGデータ
語としてデコードされる、全国ページャが割り当てられ
るフレームにおける第2のアドレスコード語として送信
される。全国的なページングシステムのアドレスは標準
のPOCSAGページャにとって透明であり、それによ
りローカルエリアページャおよび全国ページャのために
ページングコードを再使用することを許容する。全国ペ
ージングプロトコルはまたこれもまた標準POCSAG
ページャにとって透明なフォーマットで受信機の走査を
制御するために利用される情報の送信に供する。受信機
の走査を制御するための情報は、特に多数の地理的領域
にわたり全国的なメッセージの送信のために数多くのチ
ャネルを利用する可能性のある全国的なページングシス
テムにおいて、ページャの性能を増強する。
【0037】本発明の全国的なページングプロトコルが
一例としてPOCSAG信号プロトコルを用いて説明さ
れ、それにより全国的なページングプロトコルのPOC
SAGに対する両立性が説明されたが、本発明に係わる
全国的なページングプロトコルはまた、POCSAG信
号フォーマットにおいて用いられるように、順序付けら
れたフレームのシーケンスで送信される独自に識別され
るアドレスコード語およびデータコード語を利用する任
意の信号プロトコルに対する信号の両立性を提供するこ
とは当業者に理解できるであろう。
【0038】本発明の特定の実施例が示されかつ述べら
れたが、さらに別の修正および改良も当業者には可能で
あろう。ここに開示されかつ特許請求される基本的な原
理に基づくすべての修正は本発明の範囲および精神を有
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】POCSAG信号プロトコルの構成を示す説明
図である。
【図2】POCSAG信号プロトコルと両立性ある本発
明の全国ページングプロトコルを示す説明図である。
【図3】POCSAG信号プロトコルと両立性ある本発
明に係わる全国ページングプロトコルを利用した全国ペ
ージングシステムを示す説明図である。
【図4】POCSAG信号プロトコルと両立性ある本発
明に係わる全国ページングプロトコルを利用したローカ
ルエリア・ページングシステムの電気的ブロック図であ
る。
【図5】POCSAG信号プロトコルと両立性ある本発
明に係わる全国ページングプロトコルを利用したページ
ング受信機を示す電気的ブロック図である。
【図6】POCSAG信号プロトコルと両立性ある本発
明に係わる全国ページングプロトコルの送信シーケンス
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
300 全国ページングシステム 302,304,306 ローカルエリア・ページング
システム 308,310,312 送信機 314,316,318 ページャ 400 ローカルエリア・ページングシステム 402 電話相互接続装置 404 ページングターミナル 406 メモリ 408 コントローラ 410 送信機 412 全国ページャ 414 タイミング手段 500 全国ページャ 502 アンテナ 504 受信機 506 入力/出力応答 508 マイクロコンピュータ 510 CPU 512 発振器 514 タイマカウンタ 516 RAM 518 ROM 520 警報発生器 522 コードプラグ 524 周波数シンセサイザ 528 水晶発振子 529 スイッチ 530 警報ドライバ 532 変換器 534 ディスプレイ 536 ディスプレイドライバ
フロントページの続き (72)発明者 トウアン・ケイ・グウエン アメリカ合衆国フロリダ州 33433、ボ カ・レイトン、サウス・ウエスト・フイフ テイサード・アベニユー 22699 (72)発明者 マイケル・ジエイ・デルーカ アメリカ合衆国フロリダ州 33486、ボ カ・レイトン、サウス・ウエスト・シツク スス・アベニユー 550 (72)発明者 バンカツト・ナラヤナン アメリカ合衆国フロリダ州 33434、ボ カ・レイトン、ハンプトン・ドライブ 19495

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の信号プロトコル内で送信された全
    国的なページングメッセージを受信可能なページング受
    信機であって、前記プロトコルは第1の所定のアドレス
    コード語および第1の所定のデータコード語を備えた全
    国的なページャアドレスシーケンスを含み、かつ所定の
    シーケンスの所定の時間インターバル内で送信され、前
    記ページング受信機は、 所定の信号プロトコルにおいて送信機から送信された全
    国的なページングアドレスシーケンスを受信しかつ検出
    するための受信手段、 割り当てられた第1のアドレスコード語および割り当て
    られたデータコード語を格納するためのコードメモリ手
    段、 前記コードメモリ手段に結合され、受信された第1の所
    定のアドレスコード語が割り当てられた第1のアドレス
    コード語と整合した時第1の検出信号を発生するための
    第1の検出手段、 前記コードメモリ手段に結合され、受信された第1のデ
    ータコード語が割り当てられたデータコード語と整合し
    た時第2の検出信号を発生するための第2の検出手段、 前記第1および第2の検出信号に応じて、警報信号を発
    生するためのコントローラ手段、そして前記警報信号に
    応じて、ユーザーに全国的なページングメッセージの受
    信を警報する、検知可能な警報を伝達するための警報手
    段、 を具備することを特徴とする全国的なページングメッセ
    ージを受信可能なページング受信機。
  2. 【請求項2】 前記送信された全国的なページングメッ
    セージはさらにメッセージ情報を含み、かつ前記ページ
    ング受信機はさらに前記コントローラ手段に結合され、
    受信メッセージ情報を格納するためのメモリ手段を具備
    することを特徴とする請求項1に記載のページング受信
    機。
  3. 【請求項3】 さらに、 前記コントローラ手段に結合されてメモリに格納された
    メッセージ情報の回復を開始するためのスイッチ手段、
    そして前記コントローラ手段に結合され、回復されたメ
    ッセージ情報の表示を行なうための表示手段、 を具備することを特徴とする請求項2に記載のページン
    グ受信機。
  4. 【請求項4】 前記送信機は、 第1の所定の時間インターバルの内の第1の部分の間に
    全国的なページャアドレスシーケンスの第1のアドレス
    コード語として前記第1の所定のアドレスコード語を送
    信し、 前記第1の所定の時間インターバルの内の第2の部分の
    間に前記全国的なページャアドレスシーケンスの第2の
    アドレスコード語として前記第1のデータコード語を送
    信し、そして引き続く所定の時間インターバルの第1の
    部分の間に全国的なページャに向けられた全国的なペー
    ジングメッセージの第1のメッセージコード語として少
    なくとも第2のデータコード語を送信する、 ことを特徴とする請求項1に記載のページング受信機。
  5. 【請求項5】 前記所定の信号プロトコルはPOCSA
    G信号プロトコルであり、かつ前記送信機は前記所定の
    アドレスコード語をPOCSAGフレームの前記第1の
    コード語として送信し、かつさらに前記第1のデータコ
    ード語をPOCSAGフレームの第2のコード語として
    送信することを特徴とする請求項4に記載のページング
    受信機。
  6. 【請求項6】 前記第1の所定のアドレスコード語は全
    国的なシステムアドレス拡張手段を規定することを特徴
    とする請求項5に記載のページング受信機。
  7. 【請求項7】 前記第1のPOCSAGデータコード語
    は全国的なページャアドレスを規定することを特徴とす
    る請求項5に記載のページング受信機。
  8. 【請求項8】 前記送信機はさらに、 前記第1の所定のアドレスコード語を前記所定の時間イ
    ンターバルシーケンスの内の各々の所定の時間インター
    バルの内の前記第1の部分内で全国的なページャアドレ
    スシーケンスの第1のアドレスコード語として送信し、 第2の所定のアドレスコード語を前記所定の時間インタ
    ーバルシーケンスの各々の所定の時間インターバルの内
    の第2の部分内で全国的なページャアドレスシーケンス
    の第2のアドレスコード語として送信し、そして後続の
    所定の時間インターバルの第1の部分内で始まる少なく
    とも第3のデータコード語を送信する、 ことを特徴とする請求項5に記載のページング受信機。
  9. 【請求項9】前記第2のアドレスコード語は前記全国的
    なページング受信機による受信機制御情報の受信を可能
    とし、かつ前記第3のデータコード語は受信機制御情報
    を規定することを特徴とする請求項8に記載のページン
    グ受信機。
  10. 【請求項10】 前記ページング受信機はさらに複数の
    動作周波数における前記受信手段の動作を可能とするた
    めの周波数シンセサイザ手段を具備し、かつ前記受信機
    制御情報は少なくとも第1の代わりの動作周波数におけ
    る受信機の動作のための情報を含むことを特徴とする請
    求項6に記載のページング受信機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5649294A (en) * 1995-04-07 1997-07-15 Motorola, Inc. Method and apparatus for delivering global event information in a radio communication system

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62200927A (ja) * 1986-02-28 1987-09-04 Nec Corp ポケツトベル

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