JPH0594881U - 装飾用サイン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラフルで鮮やかな放電灯を用い、長寿命
で、比較的小形の新規な構造の装飾用サインを得る。 【構成】 先端に、ランプ装着孔１０の内面に弾性の電
極切片１１Ａ，１１Ｂを対設したランプ装着部１２を複
数個分枝して形成したソケット体４を、基台２上に植設
された支柱部３に装着し、前記ソケット体４のランプ装
着孔１０にそれぞれ外壁電極形稀ガス放電灯５を装着し
た。 【効果】 光源装置に外壁電極形稀ガス放電灯２を用い
たから、蛍光ランプと同様に、カラフルな色彩がえら
れ、蛍光ランプでは得られない装置の小形化、長寿命が
えられる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は外壁電極形稀ガス放電灯を装着した新規な構造の装飾用サインに関 する。

【０００２】

【従来の技術】

この種装飾用サインは、デパ−トやお店などの売場に和やかな雰囲気を醸し出 す作用をするため、クリスマスツリ−などの形式で採用されている。ところで、 かかる従来の装飾用サインは小形の豆球を使ったものが主流であり、豆球自体が 短寿命であり、部分的に不点灯となる欠点があった。また、色合いも白熱色が殆 どであり、カラフルなものが得にくい欠点があった。また、一部に、放電灯を利 用する事も試みられているが、一般に放電灯はカラフルで鮮やかであるが、短寿 命、かつ図体が大きいなど装飾用サインには不向きなものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従って、本考案は上記に鑑みなされたものであり、カラフルで鮮やかな放電灯 を用い、長寿命で、かつ図体も比較的小形なものが得られる、新規な構造の装飾 用サインを得ることを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

このため、本考案は先端に、ランプ装着孔の内面に弾性の電極切片を対設した ランプ装着部を複数個並列状に連設したソケット体を、基台上に植設された支柱 部に連結し、前記ソケット体のランプ装着孔にそれぞれ外壁電極形稀ガス放電灯 を装着したものである。上記基台は、例えば電源や点灯装置を内蔵した鉢構造で あり、上面に支柱部が係合により装着支持されると共に、電源接続される支柱植 設部を有している。支柱部は上端に、前記ソケット体を装着支持するソケット装 着部と、下端に、基台の支柱植設部に植設され、電気接続される植え付け部を有 し、所定形状に屈曲して全体の装飾性を得るよう配慮される。

【０００５】 上記外壁電極形稀ガス放電灯は、本願出願人が開発し、平成２年３月２８日付 けの特願平成２−８０４８６号で出願したものであり、外径６ｍｍ程度の細管ガ ラスバルブの内壁に蛍光体膜を被着し、内部にキセノンガスを主成分とする稀ガ スを４５ないし１００ｍｍｔｏｒｒ封入して密閉し、該密閉ガラスバルブの外壁 に、一対の帯状電極を対向して配設したものである。

【０００６】 かかる構造の外壁電極形稀ガス放電灯は、両帯状電極に高周波点灯回路を接続 し、例えば３０ＫＨｚ，１６００Ｖの高周波高電圧を印かすると、両帯状電極間 に挟まれたガラスバルブの内部空間にキセノンガスの放電を生じて、バルブ内壁 の蛍光体膜を励起し可視光を生じる。この放電灯は、外径が細く、稀ガス放電で あるため、明るさや、放電電圧が周囲温度に殆ど影響されない、寿命がながいな どの特徴を有している。また、発光色は、内部に被着する蛍光体膜の組成を選ぶ ことにより種々の発光色がえられ、通常の蛍光灯と同様に、カラフルな放電色が 得られる。

【０００７】

【作用】

このような本案構成によれば、光源装置に外壁電極形稀ガス放電灯を用いたか ら、従来の小形の豆球を使ったものに比べカラフルで、光量の格段に優れたもの が得られる。また、蛍光ランプに比べて長寿命で、かつ図体もさほど大きくない など、優れた装飾用サインが提供できる。また、ランプ装着もソケット体のラン プ装着孔に外壁電極形稀ガス放電灯を差し込むだけで装填でき、さらに、ソケッ ト体は複数ランプの連設形であるから、取り扱いが簡単で、しかも支柱部に連結 支持するだけであるから、装置の組み付けが極めて簡単にできる。また、支柱部 を屈曲自在に形成しておくと、所要時、いろんなデザインのものが得られ、便利 である。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。 図１は本考案に係るクリスマスツリ−に用いる装飾用サイン１の外観斜視図であ る。図に於いて、２は鉢状の基台で、内部には図示ないが、電源や装飾用サイン の点灯回路部品が収納されている。３はこの基台２の上面に装着支持された樹脂 性の支柱部で、内部に上記点灯回路部品に接続される電源線が配設されている。 ４は支柱部３に連結されたソケット体であり、複数に分かれた先端部に、それぞ れ外壁電極形稀ガス放電灯５が装着され、以上で装飾用サイン１が構成されてい る。

【０００９】 外壁電極形稀ガス放電灯５は、図２に示すように、外径４ｍｍ、長さ２０ｍｍ 程度の小形のガラスバルブ６の内周全面に蛍光体膜７が被着され、内部にキセノ ンガスを主成分とする稀ガスが５０ｍｍｔｏｒｒ程度封入して密閉されている。 そして、ガラスバルブ６の外周面には、バルブ６の略両端縁に亘って一対の帯状 電極８Ａ、８Ｂがバルブ軸に沿って、対向して配設されている。かかる構造の外 壁電極形稀ガス放電灯５は以下に示すソケット体４にその一端側を挿入して取付 けられる。

【００１０】 図３はソケット体４の外観構造を示す斜視図であり、樹脂製筐体９の上端側は ３つに枝分かれしており、それぞれ筒状に形成された上端部には、稀ガス放電灯 ５が挿入されるランプ装着孔１０が設けられ、装着孔１０の内壁に、弾性を有す る一対の電極切片１１Ａ，１１Ｂが配設されてランプ装着部１２となっている。 下端側は一つに集約されると共に、その最下端面に、上記一対の電極切片１１Ａ ，１１Ｂに、それぞれ配電線１３Ａ，１３Ｂで接続されたソケットピン１４Ａ， １４Ｂが突出して配設されている

【００１１】 図４は支柱部３の外観構造を示す斜視図であり、上記ソケット体４と同様の樹 脂製筐体１５で出来ており、上方に屈曲枝状に分枝した先端に、上記ソケット体 ４の下端面に突出したソケットピン１４Ａ，１４Ｂが装着されるピン孔１６Ａ， １６Ｂが配設されたソケット装着部１７が配設されている。そして、下端側は一 つに集約されて、後述の基台２への植え付け部１８が配設されており、その下端 面に、上記ピン孔１６Ａ，１６Ｂに配電線１９Ａ，１９Ｂで接続された支柱ピン ２０Ａ，２０Ｂが突設して配設されている。

【００１２】 また、図５は基台２の外観構造を示す斜視図であり、鉢形状で、内部には、図 示しないが、電源や、点灯回路装置が収納されている。この基台２の上面には、 上記支柱部３の植え付け部１８が嵌合して装着される支柱植設孔２１が配設され 、その中央部には、内部の点灯回路に接続され、上記支柱ピン２０Ａ，２０Ｂが 装着されるピン端子２２が配設されている。

【００１３】 かかる構造の装飾用サイン１は基台２に支柱部３を装着して植設し、支柱部３ に分枝した先端に、それぞれソケット体４を装着し、さらにソケット体４の分枝 した先端にそれぞれ外壁電極形稀ガス放電灯５を装着すれば、組み立てが完成さ れる。

【００１４】

【考案の効果】

以上のように、本考案は光源装置に外壁電極形稀ガス放電灯を用い、これを複 数個、並列分枝連結状にソケット体に取付け、さらに、このソケット体複数個を 枝状に分枝した支柱部にそれぞれ装着するよう構成したから、カラフルで、長寿 命、光束立ち上がりの速い装飾用サインが極めて簡単に提供できる。また、上記 ソケット体、支柱部を可撓性に形成しておくと、種々の形状に形成でき、便利で ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の装飾用サインの全容を示す側面図であ
る。

【図２】図１の照明器具に用いられる外壁電極形稀ガス
放電灯の斜視図である。

【図３】図１の照明器具に用いるソケット体の斜視図で
ある。

【図４】図１の照明器具に用いる支柱部の斜視図であ
る。

【図５】図１の照明器具に用いる基台の斜視図である。

【符号の説明】

１ 装飾用サイン ２ 基台 ３ 支柱部 ４ ソケット体 ５ 外壁電極形稀ガス放電灯 ６ ガラスバルブ ７ 蛍光体膜 ８Ａ，８Ｂ 帯状電極 １０ ランプ装着孔 １１Ａ，１１Ｂ 電極接片

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ２１Ｓ 3/12 Ｃ 7913−3Ｋ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 先端に、ランプ装着孔の内面に弾性の電
   極切片を対設したランプ装着部を複数個並列状に連設し
   たソケット体を、基台上に植設された支柱部に連結し、
   前記ソケット体のランプ装着孔にそれぞれ外壁電極形稀
   ガス放電灯を装着したことを特徴とする装飾用サイン
2. 【請求項２】 支柱部上端に前記ソケット体が装着され
   るソケット装着部を複数個分枝して形成したことを特徴
   とする請求項１に記載した装飾用サイン
3. 【請求項３】 ソケット体、支柱部を可撓性樹脂で形成
   したことを特徴とする請求項１に記載した装飾用サイン