JPH0593995U

JPH0593995U - 路面温度センサー付バックミラー

Info

Publication number: JPH0593995U
Application number: JP4150492U
Authority: JP
Inventors: 徹金澤
Original assignee: Murakami Corp
Current assignee: Murakami Corp
Priority date: 1992-05-25
Filing date: 1992-05-25
Publication date: 1993-12-21

Abstract

(57)【要約】【目的】路面温度を常時車内の運転者に知らせること
により路面凍結の可能性を運転者に予測させ、以て路面
凍結によるスリップ等の事故の防止を可能ならしめる。【構成】バックミラーにおける路面に対向する位置に
路面温度センサーを取り付け、該路面温度センサーが検
知した路面温度を常時車内に表示させ、該路面温度が凍
結温度範囲内にあるときには運転者に警報を与えるよう
にしたことを特徴とする路面温度センサー付バックミラ
ー。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ドアミラー、フェンダーミラー等の自動車用バックミラーに関するものであり、特に路面温度を感知する路面温度センサーを備えたバックミラーに係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

（１）実開昭６２−１１２６３２号公報は、ミラーケース内のミラー本体裏面にヒータを取り付け、ミラー本体が該ヒータにより加熱されたときに変色する示温表示ラベルをミラー本体の表面に取り付けたバックミラーを開示している。

【０００３】（２）また、外気温度をサーミスタの抵抗変化により感知するようにしたセンサーを車外に備えた自動車も知られている。このセンサーは外気温度を感知し、感知した外気温度に応じてエアコンを作動させて室内温度を調節させるようにしたものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の技術のうち、（１）の示温表示ラベルはミラー本体がヒータにより加熱されたときに変色するようにしたものであり、（２）のセンサーは外気温度を感知するようにしたものである。即ち、上記従来の技術はいずれも路面温度を感知するものではない。

【０００５】一方、寒冷時においては、自動車の運転中、運転者が路面の凍結に気付かなかったこと若しくはこれに気付くのが遅れたことに起因するスリップ事故が頻発している。そこで、本考案は、路面温度を常時車内の運転者に知らせることにより路面凍結の可能性を運転者に予測させ、以て路面凍結によるスリップ等の事故の防止を可能ならしめようとしてなされたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、自動車の車外に突出しているバックミラーに路面温度を検知させると共にその路面温度に関する情報を車内の運転者に知らせることにより上記課題を解決するものである。即ち、本考案は、バックミラーにおける路面に対向する位置に路面温度センサーを取り付け、該路面温度センサーが検知した路面温度を常時車内に表示させ、該路面温度が凍結温度範囲内にあるときには運転者に警報を与えるようにしたことを特徴とする路面温度センサー付バックミラーを提供するものである。

【０００７】

【作用】

バックミラーにおける路面に対向する位置に取り付けられた路面温度センサーは、自動車の運転中においては走行時、停止時を問わず常時路面温度を検知すると共に検知した路面温度を車内に表示させる。運転者はこの路面温度の表示により路面の状況を把握し、路面凍結の可能性を予測することができる。路面温度センサーが検知した路面温度が凍結温度範囲内にあるときには運転者に警報が発せられる。この警報により運転者はスリップ防止のための必要な措置を講ずることができる。

【０００８】

【実施例】

次に、本考案の実施例を添付図面に従って説明する。符号１は自動車のバックミラーである。バックミラー１における路面に対向する位置、即ちバックミラー１の下面、に路面温度センサー２を取り付ける。路面温度センサー２としては、ＰｂＳ、Ｐｂ₅Ｇｅ₃Ｏ₁₁、ＩｎＳｂ、ＨｇＣｄＴｅ等を検出素子とする赤外線検知式温度センサーを使用するのが望ましい。図１における符号３は路面から放出される赤外線である。路面温度センサー２が検知した路面温度を常時車内に表示させる。即ち、路面温度センサー２が検知した路面温度を一例としてダッシュボードに配設した温度表示手段により℃表示させる。路面温度センサー２が検知した路面温度が凍結温度範囲内にあるとき、即ち路面温度が路面凍結を生じさせるおそれのある一定の温度以下のときには運転者に警報を与える。この警報としては、例えば、ランプの点滅による視覚的表示とブザーによる聴覚的表示のいずれか一方または両方を用いる。

【０００９】路面温度センサー２として赤外線検知式温度センサーを用いた事例を図２に従って説明する。路面から放出される赤外線３は例えば回転セレクタにより交流の信号に変換（シグナル交流変換１１）された状態で検出器１２に入り、検出器１２により測定される。検出器１２からの信号はプリアンプ１３にて電圧信号に変換される。プリアンプ１３からの出力信号のうち高い周波数の交流電圧信号のみがハイパスフィルター１４を通過する。ハイパスフィルター１４を通過した交流信号は交流アンプ１５により増幅され、温度表示１６がなされる。コンパレータ１７は検出された温度が凍結温度範囲内にあるか否かを判断し、検出された温度が凍結温度範囲内にあるときにはアラーム１８が発せられる。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によればバックミラーの路面温度センサーに検知させた路面温度が車内に表示されるため、自動車の運転者は車内にいながら車外の路面温度を知ることができる。従って、運転者は路面の凍結を予測し、予めタイヤチェーンの装着、減速等のスリップ防止策を講ずることにより、スリップ等の事故を未然に防ぐことができる。特に、路面温度センサーが検知した路面温度が凍結温度範囲内にあるときには運転者に警報が発せられるため、運転者が路面温度の表示を見落したときでも、運転者はこの警報により路面凍結のおそれを認識し直ちにスリップの防止を図ることができる。また、このように路面温度が分れば車外の気温状況も判断できるため、運転者ないし同乗者が車外に出るときに事前に防寒ないし防暑対策をとることも可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による路面温度センサー付バックミラー
を備えた自動車を示す正面図である。

【図２】路面温度センサーとして赤外線検知式温度セン
サーを用いた事例の説明図である。

【符号の説明】

１バックミラー２路面温度センサー３赤外線１１シグナル交流変換１２検出器１３プリアンプ１４ハイパスフィルター１５交流アンプ１６温度表示１７コンパレータ１８アラーム

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】バックミラーにおける路面に対向する位
置に路面温度センサーを取り付け、該路面温度センサー
が検知した路面温度を常時車内に表示させ、該路面温度
が凍結温度範囲内にあるときには運転者に警報を与える
ようにしたことを特徴とする路面温度センサー付バック
ミラー。