JPH0593856U - 書籍用カバー - Google Patents
書籍用カバーInfo
- Publication number
- JPH0593856U JPH0593856U JP3652192U JP3652192U JPH0593856U JP H0593856 U JPH0593856 U JP H0593856U JP 3652192 U JP3652192 U JP 3652192U JP 3652192 U JP3652192 U JP 3652192U JP H0593856 U JPH0593856 U JP H0593856U
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- cover
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- ethylene
- book cover
- plasticizer
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】可塑剤を添加しない書籍用カバーの提供を図
り、可塑剤のブリードアウト等による弊害防止を図るこ
とである。 【構成】 次式(a)を共重合してなるエチレン系コポ
リマー若しくはこれらの混合物にて板状のカバー本体1
を形成し、該カバー本体1の両端に差し込み部2,2を
設けてなる書籍用カバーAとしたことであり、書籍表面
の文字図柄等をカバー表面に付着させないものである (a)式 CH2 =CH2 ,CH2 =CR1 COOR
2 < R1 はH,CH3 ,R2 はアルキル基 >
り、可塑剤のブリードアウト等による弊害防止を図るこ
とである。 【構成】 次式(a)を共重合してなるエチレン系コポ
リマー若しくはこれらの混合物にて板状のカバー本体1
を形成し、該カバー本体1の両端に差し込み部2,2を
設けてなる書籍用カバーAとしたことであり、書籍表面
の文字図柄等をカバー表面に付着させないものである (a)式 CH2 =CH2 ,CH2 =CR1 COOR
2 < R1 はH,CH3 ,R2 はアルキル基 >
Description
【0001】
本考案は書籍用カバー、詳しくは合成樹脂製の書籍カバーに関するものである 。
【0002】
従来合成樹脂製の書籍用カバーは、可塑剤、安定剤等を配合したポリ塩化ビニ ル系樹脂にて形成されているものが多かった。
【0003】
しかし、上記従来の書籍用カバーは使用が進むにつれ添加してあった可塑剤が カバー表面(内面)にブリードアウトしてしまうため、書籍表面に印刷されてい る文字、図柄等がカバーの表面に付着してしまうことがあった。
【0004】 本考案は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、そ の目的とするところは、可塑剤を添加せずに構成する書籍用カバーを提供するこ とである。
【0005】
上記目的を達成するために本考案がなした技術的手段は、 (a)式 CH2 =CH2 ,CH2 =CR1 COOR2 < R1 はH,CH3 ,R2 はアルキル基 > を共重合してなるエチレン系コポリマー若しくはこれらの混合物にて板状のカバ ー本体を形成し、該カバー本体の両端に差し込み部を設けてなることである。
【0006】
以下、本考案書籍用カバーの実施の一例について説明するに、書籍用カバーA は、下記式(a)を共重合してなるエチレン系コポリマー若しくはこれらの混合 物にてカバー本体1を形成し、そして該カバー本体1の両端を夫々所望位置で内 側に折曲げて差し込み部2,2を設けた構造である (a)式 CH2 =CH2 ,CH2 =CR1 COOR2 < R1 はH,CH3 ,R2 はアルキル基 >
【0007】 上記(a)式を共重合してなるエチレン系コポリマーは、例えばエチレンメチ ルメタクリレート,エチレンエチルアクリレート,エチレンメチルアクリレート ,エチレンブチルメタクリレート,エチレンヘキシルアクリレート,エチレンラ ウリルメタクリレート,エチレンステアリルアクリレート等のエチレンと各種ア クリル酸エステルまたは各種メタクリル酸エステルよりなるものである。
【0008】 また、上記カバーAは透明、半透明あるいは不透明のいずれであってもよく、 さらには所望な模様、文字等があってもよいものである。
【0009】 加工方法としてはT−ダイ押出し,カレンダー加工等あるが、カレンダー加工 の場合にはロール滑性を上げる為、上記樹脂にアクリル系加工助剤,有機酸系金 属塩,有機脂肪酸の単独またはこれらの2種以上の混合物等を添加する。 上記アクリル系加工助剤,有機酸系金属塩,有機脂肪酸の単独またはこれらの2 種以上の混合物の添加量は、樹脂 100重量部に対して0.005 〜10重量部,好まし くは0.01〜3重量部である。 尚、上記樹脂をカレンダー加工して板状物を形成する場合の適性温度範囲は100 〜220 ℃、好ましくは120 〜200 ℃である。
【0010】 アクリル系加工助剤は、アクリル酸,アクリル酸メチル,アクリル酸エチル, アクリル酸nブチル,アクリル酸イソブチル,アクリル酸−2−エチルヘキシル 等のアクリル酸エステル、メタクリル酸エチル,メタクリル酸nブチル,メタク リル酸−2−エチルヘキシル等のメタクリル酸エステルを主成分とした共重合体 からなる一群の重合体で、具体的には例えば市販品の三菱レイヨン製のメタブレ ンP-700 ,メタブレンP-551 ,メタブレンP-530A,メタブレンL-1000,鐘淵化学 工業製のカネエースPA-20 ,カネエースPA-100,旭電化工業製のマークLS-3,マ ークLS-5等である。
【0011】 また、有機酸系金属塩は金属の高級脂肪酸塩、例えばステアリン酸亜鉛,ラウ リン酸亜鉛,オレイン酸亜鉛,ステアリン酸バリウム,ステアリン酸カルシウム ,ジブチル錫ラウレート,ジブチル錫ステアレート,ジブチル錫ジラウレート, ジブチル錫ジステアレート等である。
【0012】 有機脂肪酸は、例えばステアリン酸,オレイン酸,ラウリン酸,パルミチン酸 などである。
【0013】 上記(a)式を共重合してなるコポリマーまたはこれらの混合物に添加される 加工助剤は、前記のアクリル系加工助剤,有機酸系金属塩,有機脂肪酸を単独ま たはこれらの2種以上の混合物を樹脂100 重量部に対して0.005 〜10重量部を添 加せしめるものであるが、この配合物に他の添加物として、エチレンと酢酸ビニ ルの共重合体,エチレン,プロピレン,ブテン,ブテンー1,3ーメチルーブテ ンー1,ヘキセンー1,オクテンー1,4ーメチルーペンテンー1等の重合体及 び共重合体を主成分とするもので例えば高密度ポリエチレン,中低密度ポリエチ レン,超低密度ポリエチレン,結晶性ポリプロピレン,ポリブテンなど及びこれ らの混合物からなる他のポリオレフィンやこの種の技術分野において周知の帯電 防止剤,紫外線吸収剤,抗酸化剤,顔料,ブロッキング防止剤等を添加すること も可能である。
【0014】 これらの配合物は、そのコポリマーまたはこれらの混合物,加工助剤の種類お よび添加量による。
【0015】 ここでカレンダー成型する場合の具体的実施の一例について説明するに、 エチレンメチルメタクリレート :100 重量部 PA−100 : 0.5重量部 からなる配合物を、140 ±2 ℃のロール温度でカレンダー加工して所望な厚みの 板状カバー本体1を形成し、そして該カバー本体1の両端を夫々所望位置で内側 に折曲げて差し込み部2,2を設けた書籍用カバーAを作成した。上記の如く構 成された書籍用カバーAを書籍Bに被せて一年間使用したが、書籍B表面に印刷 されている文字、図柄等b…がカバーAの表面(内側面)aに付着することもな く(図1,2参照)、また上記書籍用カバーAにおける風合等にあってはソフト 感に優れ充分であった。
【0016】
本考案は、 (a)式 CH2 =CH2 ,CH2 =CR1 COOR2 < R1 はH,CH3 ,R2 はアルキル基 > を共重合してなるエチレン系コポリマー若しくはこれらの混合物にて板状のカバ ー本体を形成し、該カバー本体の両端に差し込み部を設けてなる所望形状、所望 厚さの書籍用カバーを形成し、従来の書籍用カバーの如き可塑剤を添加しないも のとしたため、書籍用カバーが備える風合等を付与しつつ可塑剤のブリードアウ ト等による弊害、即ち書籍表面の印刷文字、図柄等のカバー表面への付着等の虞 れのない使用勝手に優れた書籍用カバーの提供が図れるものである。
【図1】 本考案書籍用カバーの一実施例を一部切欠い
て示す全体斜視図。
て示す全体斜視図。
【図2】 一部拡大すると共に断面して示す使用状態図
A:書籍用カバー 1:カバー本体 2:差し込み部 B:書籍 a:カバー表面 b:文字、図柄
Claims (1)
- 【請求項1】 次式(a)を共重合してなるエチレン系
コポリマー若しくはこれらの混合物にて板状のカバー本
体を形成し、該カバー本体の両端に差し込み部を設けて
なる書籍用カバー (a)式 CH2 =CH2 ,CH2 =CR1 COOR
2 < R1 はH,CH3 ,R2 はアルキル基 >
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3652192U JP2568139Y2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 書籍用カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3652192U JP2568139Y2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 書籍用カバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0593856U true JPH0593856U (ja) | 1993-12-21 |
JP2568139Y2 JP2568139Y2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=12472124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3652192U Expired - Lifetime JP2568139Y2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 書籍用カバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568139Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-05-29 JP JP3652192U patent/JP2568139Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2568139Y2 (ja) | 1998-04-08 |
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