JPH0593424U - コンドーム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本考案のコンドームは精液が通過する扁平状
の頸部と精液を収納する精液袋を楕円形に作り、下部を
上部よりも大きく広くしてある。 【効果】 精液が一旦精液袋に入ったらそこに停留し、
逆に本体部に流出することはない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は性交のとき、男性のペニスに着用して、避妊或いは性病の汚染を予防 する目的に使用されるコンドームに係る。

【０００２】

【従来の技術】

従来使用されるコンドームは図１，図２に示す如く、本体部１１の前端に連結 した精液袋１２と本体部１１の前半部の適当な箇所に部分より少し凹んだ環部１ ３を持った構造になっている。使用する時は本体部１１をペニスの上にかぶせ、 環部１３は亀頭の下部のやや凹み下った縁を包囲し、精液袋１２は丁度射精口の 前に位置する。この従来のコンドームは下に述べる欠点を持つものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本体部１１の前端にある精液袋１２は直線が縮小されているが茶碗の様な形を しているし、又本体部１１と精液袋１２の接続部は円形をしているから、一旦精 液袋１２に射入された精液は容易に本体部１１の方へ逆流して、亀頭から更に陰 莖の周囲に流れて本体部１１にひろがる。その上射精を終ったらペニスは縮小す るから、精液は多量に本体部１１の開き口から流出する可能性があり、それで避 妊の効果が不確実になる恐れがある。又実際にその例がある。又たとえ精液が本 体部１１の開き口から流出しなくても、万一コンドームが何らかの原因で破れた 時にはその破れた箇所から外に流出して、妊娠する機会を作る。又精液がペニス の周囲にあふれたら、事後の洗絛にも不便で、ふいただけでは足りなく、必ず洗 わなければならない。

【０００４】 性交過程中男性の動作は空気を女性の膣の中におし込む可能性があり、又おし 込まれた空気を適当に排出させなければ、動作が順調にゆかなく、両者とも苦痛 を感ずる。一方女性も、性交中に体液を分泌して潤滑作用をなし、動作が順調に 進行できる役にたつし、男性のペニスにも亀頭の下部に凹み溝があって、性交時 に膣の内外通気と体液の排出に役立つ。

【０００５】 しかし、従来のコンドームを使用すれば、その本体部１１は一律の同じ外径を 持ち、亀頭の下部にある凹み溝に相応する構造を具備していない為に、その凹み 溝が隠されて通気と排液の自然作用が妨害されて、更によく急いで着用する為に 、コンドーム内に空気が少したまり、凹み溝の作用が完全になくなり、性交過程 が不順調になり、両者の情緒に影響を与える外、厳重な時には傷さえ出来る。又 内外圧力が不平衡の為にコンドームが圧力を受けて、摩擦を生じて破れる可能性 が高くなり、避妊の効果が減少する。その原因は凹み溝が持つべき通気と排液の 作用がコンドームにより消失したからである。

【０００６】

【課題を解決するするための手段】

以上の問題を解決する手段の第一点として、コンドーム本体部とその前端に設 ける精液袋の間に扁平状の狭い頸部を形成して両者を連結し、精液袋に入った精 液が本体部に流出しない様に防止し、避妊の効果を確実に保持する外、性交後の 洗絛を簡単にする。

【０００７】 第二点として、精液袋の形状を扁平状の頸部のサイズよりも高くし又下に低く と且つ広くして、精液が頸部より射入されたら、その内壁に沿って下の方に流動 して漸次力を失って、下部に停留し再び頸部から本体部に流出しない様にした。

【０００８】

【実施例】

本考案のコンドーム２０は図３，図４に示す如く、本体部２１とその前端に連 結してある精液袋２２で構成され、本体部２１の前半部に凹み環部２３を形成し てある。又本体部２１と精液袋２２の間は扁平状の狭い頸部２４を形成し、図５ ，図６はその形状を示す。この頸部２４の中空部の高さと巾はほぼ男性の射精口 と同じくし、コンドームを着用した時この頸部２４は射精口と相い向う様になる 。それで男性が、力強く射精する時、精液は容易にこの頸部２４を通過して精液 袋２２の中に入る。又精液袋２２はその高さが頸部２４の高さよりも高く，楕円 形の様な形状になり下部は上部よりも大きく広がっている。全体の大きさは決し て性交動作の妨害とならない程度にする。精液が精液袋２２に射入された後はそ の内壁に沿って流れ、漸次力を失って下部に停留し再び頸部２４から本体部２１ の方に逆流する恐れはない。更に頸部２４は扁平状で狭いので、射精時と完了時 とを問わず、一旦精液が精液袋２２に入ったら、頸部２４から本体部２１に流れ 出ることは難しい。まして本体部２１の開き口から流出することは全くない。そ れで避妊の効果も確実になるし、又事後の始末もし易く、射精口をふけばよい。 なお、図４，図５に示す如く、本体部の前端の近くに一絛の溝２５を縦に形成 させて、ペニスの底部の凹みの形状に合わせる。それでコンドーム２０を着用し た時、この溝２５は丁度この凹みにはまり合って、凹みが持つ膣内外の圧力を平 衡させる通気の功能を保持させて、コンドームを着用した為に性交の過程を不順 調、不自然と不満足にさせることはない。又圧力が平衡されるのでコンドームが 受ける圧力は少なく、それで破損の可能性も少なく、避妊の効果及び性病の予防 が良好である。又コンドーム２０の後端の上縁に鮮明な色で矢印の様な記号２６ を付けて、使用者が正確にコンドームを着用できる目印にする。それでコンドー ムを着用した時、溝２５は丁度亀頭底部の凹みに合わさり、射精口も頸部に相い 向う様になる。それで使用者は正確且つ早くコンドームを着用できる。たとえ正 確に着用しなかった時でも、その効果は全然失わず、精液逆流の作用は具備され て、避妊の効果と性病の予防は依然として良好である。

【０００９】

【考案の効果】

本考案のコンドームは男性のペニスの形状に合わせて形成されている外、精液 が通過する扁平状の狭い頸部と精液を収納する精液袋を楕円形に作り、下部を上 部よりも大きく広くしてあるので、精液が一旦精液袋に入ったらそこに停留し、 逆に本体部に流出することはないから、避妊の効果が高く、従って性病の予防も 確実にできる。又性交動作も順調に行なわれる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のコンドームの側面図である。

【図２】従来のコンドームの断面図である。

【図３】本考案のコンドームの側面図である。

【図４】本考案のコンドームの断面図である。

【図５】図３のＡ−Ａ’線の断面図である。

【図６】図３のＢ−Ｂ’線の断面図である。

【図７】図３のＣ−Ｃ’線の断面図である。

【符号の説明】

２０ コンドーム ２１ 本体部 ２２ 精液袋 ２３ 凹み環部 ２４ 頸部 ２５ 溝 ２６ 記号

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体部とその前端に設けられて精液を受
   け入れる精液袋の間に扁平状の狭い頸部を構成して、射
   出された精液がこの頸部を通過して精液袋の中に入った
   ら、逆に頸部から本体部の方に流出しない様にしたコン
   ドーム。
2. 【請求項２】 精液袋の上下の高さは頸部よりも高く且
   つ低く、又その中空部は下部から上部よりも広がって、
   それで精液が精液袋に射入されたら、その内壁に沿って
   流れ漸次力を失い、下部に停留する様に構成した請求項
   １のコンドーム。
3. 【請求項３】 その中の本体部は前端の近くに縦状の後
   に伸びた一絛の凹み溝を形成させて、男性のペニスの形
   状に相応させて、性交時の通気と体液の排泄の功能を持
   つ請求項１のコンドーム。
4. 【請求項４】 本体部はその後端の上縁に記号を付け
   て、正確な着用が早くできる様にした請求項１のコンド
   ーム。