JPH0593335A - モノフイラメントおよびモノフイラメントを使用した研磨具とその製造方法 - Google Patents
モノフイラメントおよびモノフイラメントを使用した研磨具とその製造方法Info
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- JPH0593335A JPH0593335A JP3248917A JP24891791A JPH0593335A JP H0593335 A JPH0593335 A JP H0593335A JP 3248917 A JP3248917 A JP 3248917A JP 24891791 A JP24891791 A JP 24891791A JP H0593335 A JPH0593335 A JP H0593335A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 研磨用繊維を含有させてなるモノフィラメン
トにおいて、モノフィラメントの研磨断面内における研
磨用繊維の分布を均一化して、モノフィラメントとして
の研磨性能の向上を図る。 【構成】 外周をコーティングされた複数本の研磨用繊
維13を互いに当接させて束ねた状態で結合させてモノフ
ィラメント11とする。各研磨用繊維13の外周に形成され
たコーティングの膜厚12が、各研磨用繊維13間の間隔を
略一定に保持するスペーサの機能を果すので、研磨断面
内における研磨用繊維13の分布が均一化し、モノフィラ
メントとしての研磨性能が向上する。
トにおいて、モノフィラメントの研磨断面内における研
磨用繊維の分布を均一化して、モノフィラメントとして
の研磨性能の向上を図る。 【構成】 外周をコーティングされた複数本の研磨用繊
維13を互いに当接させて束ねた状態で結合させてモノフ
ィラメント11とする。各研磨用繊維13の外周に形成され
たコーティングの膜厚12が、各研磨用繊維13間の間隔を
略一定に保持するスペーサの機能を果すので、研磨断面
内における研磨用繊維13の分布が均一化し、モノフィラ
メントとしての研磨性能が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モノフィラメントおよ
び該モノフィラメントを使用した研磨具とその製造方法
に関するものである。
び該モノフィラメントを使用した研磨具とその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の車体水研用ブラシなどの
研磨具に使用されるモノフィラメントとしては、例えば
実開昭56-78885号公報に開示されているように、研磨材
として粒状の砥粒を用い、該砥粒を合成樹脂等のバイン
ダ内に含有させてなるものが知られている。
研磨具に使用されるモノフィラメントとしては、例えば
実開昭56-78885号公報に開示されているように、研磨材
として粒状の砥粒を用い、該砥粒を合成樹脂等のバイン
ダ内に含有させてなるものが知られている。
【0003】ところが、このような砥粒を研磨材として
用いたモノフィラメントの場合、研磨断面ごとに砥粒の
出現率が異なったり、また研磨断面に出現した砥粒がと
れ落ちてしまうなどの問題があり、各研磨断面が略均一
な研磨力を有する構造とすることが困難であった。
用いたモノフィラメントの場合、研磨断面ごとに砥粒の
出現率が異なったり、また研磨断面に出現した砥粒がと
れ落ちてしまうなどの問題があり、各研磨断面が略均一
な研磨力を有する構造とすることが困難であった。
【0004】最近、上記砥粒の代わりに繊維状の研磨用
繊維(例えばアルミナ繊維や炭化ケイ素繊維)を研磨材
として用い、該研磨用繊維をモノフィラメントの長さ方
向に略平行な状態で含有させることによって、各研磨断
面ごとの研磨材としての研磨用繊維の出現率を略等しく
することが可能となり、モノフィラメントとして各研磨
断面ごとの研磨力を均一化できることがわかってきた。
繊維(例えばアルミナ繊維や炭化ケイ素繊維)を研磨材
として用い、該研磨用繊維をモノフィラメントの長さ方
向に略平行な状態で含有させることによって、各研磨断
面ごとの研磨材としての研磨用繊維の出現率を略等しく
することが可能となり、モノフィラメントとして各研磨
断面ごとの研磨力を均一化できることがわかってきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記研磨用
繊維を用いたモノフィラメントを使用した研磨具に高い
研磨性能を付与するためには、各モノフィラメントの研
磨断面ごとの研磨材、すなわち研磨用繊維の出現率を均
一化するだけではなく、各研磨断面内における研磨用繊
維の分布を均一化して、モノフィラメントとしての研磨
性能をより一層向上させることが望ましい。
繊維を用いたモノフィラメントを使用した研磨具に高い
研磨性能を付与するためには、各モノフィラメントの研
磨断面ごとの研磨材、すなわち研磨用繊維の出現率を均
一化するだけではなく、各研磨断面内における研磨用繊
維の分布を均一化して、モノフィラメントとしての研磨
性能をより一層向上させることが望ましい。
【0006】本発明は、上記課題に鑑み、モノフィラメ
ントの各研磨断面内における研磨用繊維の分布を均一化
して、モノフィラメントとしての研磨性能の向上を図っ
たモノフィラメントおよび該モノフィラメントを使用し
て研磨性能の向上を図った研磨具とその製造方法を提供
することを目的とするものである。
ントの各研磨断面内における研磨用繊維の分布を均一化
して、モノフィラメントとしての研磨性能の向上を図っ
たモノフィラメントおよび該モノフィラメントを使用し
て研磨性能の向上を図った研磨具とその製造方法を提供
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明によるモノフィラメントは、請求項1に記載し
たように、外周をコーティングされた複数本の研磨用繊
維が互いに当接させて束ねた状態で結合されてなること
を特徴とするものである。
に本発明によるモノフィラメントは、請求項1に記載し
たように、外周をコーティングされた複数本の研磨用繊
維が互いに当接させて束ねた状態で結合されてなること
を特徴とするものである。
【0008】また上記課題を解決するために本発明によ
るモノフィラメントの製造方法は、請求項2に記載した
ように、研磨用繊維の外周をコーティングし、該外周を
コーティングされた複数本の研磨用繊維を互いに当接さ
せた状態で束ね、該束ねられた研磨用繊維同志を結合さ
せることを特徴とするものである。
るモノフィラメントの製造方法は、請求項2に記載した
ように、研磨用繊維の外周をコーティングし、該外周を
コーティングされた複数本の研磨用繊維を互いに当接さ
せた状態で束ね、該束ねられた研磨用繊維同志を結合さ
せることを特徴とするものである。
【0009】上記「該束ねられた研磨用繊維同志を結合
させる」とは、互いに当接させた状態を維持しながら束
ねられた複数本の研磨用繊維を一体化させることをい
う。
させる」とは、互いに当接させた状態を維持しながら束
ねられた複数本の研磨用繊維を一体化させることをい
う。
【0010】また上記課題を解決するために本発明によ
るモノフィラメントの製造方法は、請求項3に記載した
ように、研磨用繊維の外周を樹脂でコーティングし、該
外周をコーティングされた複数本の研磨用繊維を互いに
当接させた状態で束ね、該束ねられた研磨用繊維束を加
熱して前記コーティング材の樹脂により結合させること
を特徴とするものである。
るモノフィラメントの製造方法は、請求項3に記載した
ように、研磨用繊維の外周を樹脂でコーティングし、該
外周をコーティングされた複数本の研磨用繊維を互いに
当接させた状態で束ね、該束ねられた研磨用繊維束を加
熱して前記コーティング材の樹脂により結合させること
を特徴とするものである。
【0011】上記「該束ねられた研磨用繊維束を加熱し
て前記コーティング材の樹脂により結合させる」とは、
例えばコーティング材として熱可塑性樹脂を使用し、複
数本のコーティングされた研磨用繊維を互いに当接させ
た状態で束ねて加熱して熱可塑性樹脂が溶融し始めた後
再び冷却することで、研磨用繊維束を樹脂の結合力によ
り一体化させることなどをいう。
て前記コーティング材の樹脂により結合させる」とは、
例えばコーティング材として熱可塑性樹脂を使用し、複
数本のコーティングされた研磨用繊維を互いに当接させ
た状態で束ねて加熱して熱可塑性樹脂が溶融し始めた後
再び冷却することで、研磨用繊維束を樹脂の結合力によ
り一体化させることなどをいう。
【0012】また上記課題を解決するために本発明によ
るモノフィラメントの製造方法は、請求項4に記載した
ように、研磨用繊維の外周を静電気により樹脂でコーテ
ィングし、該外周をコーティングされた複数本の研磨用
繊維を互いに当接させた状態で束ね、該束ねられた研磨
用繊維束の隙間に樹脂を充填して結合させることを特徴
とするものである。
るモノフィラメントの製造方法は、請求項4に記載した
ように、研磨用繊維の外周を静電気により樹脂でコーテ
ィングし、該外周をコーティングされた複数本の研磨用
繊維を互いに当接させた状態で束ね、該束ねられた研磨
用繊維束の隙間に樹脂を充填して結合させることを特徴
とするものである。
【0013】上記「該束ねられた研磨用繊維束の隙間に
樹脂を充填して結合させる」とは、研磨用繊維束として
束ねられた複数本の研磨用繊維を互いに当接させた状態
を維持しながら各研磨用繊維間の隙間に樹脂を充填し、
研磨用繊維束を一体化させることをいう。
樹脂を充填して結合させる」とは、研磨用繊維束として
束ねられた複数本の研磨用繊維を互いに当接させた状態
を維持しながら各研磨用繊維間の隙間に樹脂を充填し、
研磨用繊維束を一体化させることをいう。
【0014】また上記課題を解決するために本発明によ
るモノフィラメントは、請求項5に記載したように、シ
ート状に形成された樹脂内に複数本の研磨用繊維を一方
向に略平行に含有させてなる研磨用シートが巻回されて
なることを特徴とするものである。
るモノフィラメントは、請求項5に記載したように、シ
ート状に形成された樹脂内に複数本の研磨用繊維を一方
向に略平行に含有させてなる研磨用シートが巻回されて
なることを特徴とするものである。
【0015】また、上記課題を解決するために本発明に
よる研磨具は、請求項1または5記載のモノフィラメン
トを複数本集合させてなることを特徴とするものであ
る。
よる研磨具は、請求項1または5記載のモノフィラメン
トを複数本集合させてなることを特徴とするものであ
る。
【0016】上記「モノフィラメントを複数本集合させ
てなる」とは、例えば複数本のモノフィラメントをブラ
シ状に植設集合させたり、複数本のモノフィラメントを
さらに樹脂等で一体的に固着集合させて立体形状に形成
したりすることをいう。
てなる」とは、例えば複数本のモノフィラメントをブラ
シ状に植設集合させたり、複数本のモノフィラメントを
さらに樹脂等で一体的に固着集合させて立体形状に形成
したりすることをいう。
【0017】
【作用および効果】上記したように本発明による請求項
1記載のモノフィラメントによれば、外周をコーティン
グされた複数本の研磨用繊維が互いに当接させて束ねた
状態で結合されているので、それぞれのコーティング膜
厚が略一定の研磨用繊維を束ねることにより、このコー
ティング膜厚が各研磨用繊維間の間隔を略一定に保持す
るスペーサとして機能するので研磨断面内の研磨用繊維
の分布が略均一な高い研磨性能を有する構造とすること
ができる。
1記載のモノフィラメントによれば、外周をコーティン
グされた複数本の研磨用繊維が互いに当接させて束ねた
状態で結合されているので、それぞれのコーティング膜
厚が略一定の研磨用繊維を束ねることにより、このコー
ティング膜厚が各研磨用繊維間の間隔を略一定に保持す
るスペーサとして機能するので研磨断面内の研磨用繊維
の分布が略均一な高い研磨性能を有する構造とすること
ができる。
【0018】また上記したように本発明による請求項2
記載のモノフィラメントの製造方法によれば、まず研磨
用繊維の外周をコーティングし、次にこの外周をコーテ
ィングされた複数本の研磨用繊維を互いに当接させた状
態で束ね、さらにこの束ねられた研磨用繊維同志を結合
させてモノフィラメントを製造しているので、各研磨用
繊維のコーティング膜厚を略一定とすることにより、こ
のコーティング膜厚が各研磨用繊維間の間隔を略一定に
保持するスペーサとして機能するので研磨断面内の研磨
用繊維の分布が略均一な高い研磨性能を有するモノフィ
ラメントを製造することが可能となる。
記載のモノフィラメントの製造方法によれば、まず研磨
用繊維の外周をコーティングし、次にこの外周をコーテ
ィングされた複数本の研磨用繊維を互いに当接させた状
態で束ね、さらにこの束ねられた研磨用繊維同志を結合
させてモノフィラメントを製造しているので、各研磨用
繊維のコーティング膜厚を略一定とすることにより、こ
のコーティング膜厚が各研磨用繊維間の間隔を略一定に
保持するスペーサとして機能するので研磨断面内の研磨
用繊維の分布が略均一な高い研磨性能を有するモノフィ
ラメントを製造することが可能となる。
【0019】また上記したように本発明による請求項3
記載のモノフィラメントの製造方法によれば、コーティ
ング材として樹脂を用い、外周をコーティングされた各
研磨用繊維同志の結合は、束ねられた研磨用繊維束を加
熱してコーティング材とした樹脂間を結合させることに
より行なっているので、研磨断面内の研磨用繊維の分布
が略均一な高い研磨性能を有するモノフィラメントを容
易に製造することができる。
記載のモノフィラメントの製造方法によれば、コーティ
ング材として樹脂を用い、外周をコーティングされた各
研磨用繊維同志の結合は、束ねられた研磨用繊維束を加
熱してコーティング材とした樹脂間を結合させることに
より行なっているので、研磨断面内の研磨用繊維の分布
が略均一な高い研磨性能を有するモノフィラメントを容
易に製造することができる。
【0020】また上記したように本発明による請求項4
記載のモノフィラメントの製造方法によれば、研磨用繊
維の外周に樹脂をコーティングする方法として静電気を
用いているので、コーティング膜厚の均一化を精度良く
行なうことができ、また各研磨用繊維同志の結合は、束
ねられた研磨用繊維束の隙間に樹脂を充填して行なって
いるので、各研磨用繊維間の結合を強固にすることがで
きる。
記載のモノフィラメントの製造方法によれば、研磨用繊
維の外周に樹脂をコーティングする方法として静電気を
用いているので、コーティング膜厚の均一化を精度良く
行なうことができ、また各研磨用繊維同志の結合は、束
ねられた研磨用繊維束の隙間に樹脂を充填して行なって
いるので、各研磨用繊維間の結合を強固にすることがで
きる。
【0021】また上記したように本発明による請求項5
記載のモノフィラメントによれば、シート状に形成され
た樹脂内に複数本の研磨用繊維を一方向に含有させてな
る研磨用シートが巻回されてなるので、たとえ研磨用シ
ート内には研磨用繊維が略均一に分布していない場合で
も、この研磨用シートを巻回してモノフィラメント化す
ることにより研磨断面内の研磨用繊維の分布が略均一な
高い研磨性能を有する構造とすることができる。
記載のモノフィラメントによれば、シート状に形成され
た樹脂内に複数本の研磨用繊維を一方向に含有させてな
る研磨用シートが巻回されてなるので、たとえ研磨用シ
ート内には研磨用繊維が略均一に分布していない場合で
も、この研磨用シートを巻回してモノフィラメント化す
ることにより研磨断面内の研磨用繊維の分布が略均一な
高い研磨性能を有する構造とすることができる。
【0022】また上記したように本発明による請求項6
記載の研磨具によれば、研磨断面内の研磨用繊維が略均
一に分布した高い研磨性能を有する本発明による請求項
1または5記載のモノフィラメントを複数本集合させて
なるので、研磨具としての研磨性能および耐久性を向上
させることが可能となる。
記載の研磨具によれば、研磨断面内の研磨用繊維が略均
一に分布した高い研磨性能を有する本発明による請求項
1または5記載のモノフィラメントを複数本集合させて
なるので、研磨具としての研磨性能および耐久性を向上
させることが可能となる。
【0023】上述のように本発明によれば、モノフィラ
メントの各研磨断面内における研磨用繊維の分布を均一
化してモノフィラメントとしての研磨性能の向上を図る
ことができ、また該高い研磨性能を有するモノフィラメ
ントを研磨具に使用することにより研磨具としての研磨
性能の向上を図ることが可能となる。
メントの各研磨断面内における研磨用繊維の分布を均一
化してモノフィラメントとしての研磨性能の向上を図る
ことができ、また該高い研磨性能を有するモノフィラメ
ントを研磨具に使用することにより研磨具としての研磨
性能の向上を図ることが可能となる。
【0024】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明によ
るモノフィラメントおよびモノフィラメントを使用した
研磨具とその製造方法の実施例について説明する。な
お、各実施例において同一部材については同一の番号を
付すものとする。
るモノフィラメントおよびモノフィラメントを使用した
研磨具とその製造方法の実施例について説明する。な
お、各実施例において同一部材については同一の番号を
付すものとする。
【0025】まず本発明によるモノフィラメントの製造
方法の一実施例について説明する。図1は本発明の一実
施例によるモノフィラメントの製造方法の概要を示す図
である。
方法の一実施例について説明する。図1は本発明の一実
施例によるモノフィラメントの製造方法の概要を示す図
である。
【0026】図1に示すように、まずアルミナ繊維や炭
化ケイ素繊維等の研磨用繊維1の外周に遠心分離機等に
より熱可塑性樹脂2をコーティングする。次に外周を略
均一の厚みにコーティングされた複数本の研磨用繊維1
を互いに当接させた状態で束ねて加圧しながら加熱す
る。加熱することによりコーティングした熱可塑性樹脂
が溶融し始めたら加熱を停止し、熱可塑性樹脂を硬化さ
せて熱可塑性樹脂の結合力により各研磨用繊維1同志を
結合させモノフィラメントとして一体化する。なお、加
熱する際、コーティングされた研磨用繊維間の隙間に樹
脂を流し込んで隙間を充填するようにしてもよい。
化ケイ素繊維等の研磨用繊維1の外周に遠心分離機等に
より熱可塑性樹脂2をコーティングする。次に外周を略
均一の厚みにコーティングされた複数本の研磨用繊維1
を互いに当接させた状態で束ねて加圧しながら加熱す
る。加熱することによりコーティングした熱可塑性樹脂
が溶融し始めたら加熱を停止し、熱可塑性樹脂を硬化さ
せて熱可塑性樹脂の結合力により各研磨用繊維1同志を
結合させモノフィラメントとして一体化する。なお、加
熱する際、コーティングされた研磨用繊維間の隙間に樹
脂を流し込んで隙間を充填するようにしてもよい。
【0027】本実施例によれば、各研磨用繊維1の外周
をコーティングする熱可塑性樹脂の膜厚がスペーサとな
り各研磨用繊維1の分布を均一化することができ、高い
研磨性能を有するモノフィラメントを製造することが可
能となる。また熱可塑性樹脂2の結合力によって各研磨
用繊維1を結合できるので、モノフィラメントの製造が
容易となる。
をコーティングする熱可塑性樹脂の膜厚がスペーサとな
り各研磨用繊維1の分布を均一化することができ、高い
研磨性能を有するモノフィラメントを製造することが可
能となる。また熱可塑性樹脂2の結合力によって各研磨
用繊維1を結合できるので、モノフィラメントの製造が
容易となる。
【0028】次に、本発明によるモノフィラメントの製
造方法の他の実施例について説明する。図2は本発明の
他の実施例によるモノフィラメントの製造方法の概要を
示す図である。
造方法の他の実施例について説明する。図2は本発明の
他の実施例によるモノフィラメントの製造方法の概要を
示す図である。
【0029】図2に示すように、まずアルミナ繊維や炭
化ケイ素繊維等の研磨用繊維1の外周に静電気により熱
硬化性樹脂2′をコーティングし、加熱して研磨用繊維
1の外周にコーティング膜を形成する。次に、外周をコ
ーティングされた複数本の研磨用繊維1を互いに当接さ
せた状態で束ねる。そして、この束ねた研磨用繊維1
を、熱硬化性樹脂2′を収蔵する樹脂槽4を潜らせて各
研磨用繊維1間の隙間に樹脂2′を充填させた後、加
熱、加圧して充填した樹脂2′を硬化させることにより
モノフィラメントとして一体化する。なお、コーティン
グ材として熱可塑性樹脂を用いることもできる。
化ケイ素繊維等の研磨用繊維1の外周に静電気により熱
硬化性樹脂2′をコーティングし、加熱して研磨用繊維
1の外周にコーティング膜を形成する。次に、外周をコ
ーティングされた複数本の研磨用繊維1を互いに当接さ
せた状態で束ねる。そして、この束ねた研磨用繊維1
を、熱硬化性樹脂2′を収蔵する樹脂槽4を潜らせて各
研磨用繊維1間の隙間に樹脂2′を充填させた後、加
熱、加圧して充填した樹脂2′を硬化させることにより
モノフィラメントとして一体化する。なお、コーティン
グ材として熱可塑性樹脂を用いることもできる。
【0030】本実施例によれば、静電気により樹脂2′
をコーティングすることによって研磨用繊維1の外周に
精度良く均一なコーティング膜を作ることができ、また
各研磨用繊維1間の結合は隙間に充填した樹脂2′の結
合力によってなされるので各研磨用繊維1同志を強固に
結合できる。したがって本実施例によれば研磨断面内に
おける研磨用繊維の分布が均一化した高い研磨性能を有
するモノフィラメントを製造することができる。
をコーティングすることによって研磨用繊維1の外周に
精度良く均一なコーティング膜を作ることができ、また
各研磨用繊維1間の結合は隙間に充填した樹脂2′の結
合力によってなされるので各研磨用繊維1同志を強固に
結合できる。したがって本実施例によれば研磨断面内に
おける研磨用繊維の分布が均一化した高い研磨性能を有
するモノフィラメントを製造することができる。
【0031】次に本発明によるモノフィラメントの一実
施例について説明する。図3は本発明の一実施例による
モノフィラメントを示す図で、同図(a) は斜視図および
同図(b) は拡大研磨断面図である。
施例について説明する。図3は本発明の一実施例による
モノフィラメントを示す図で、同図(a) は斜視図および
同図(b) は拡大研磨断面図である。
【0032】図3(a) ,(b) に示すように、本実施例の
モノフィラメント11は、外周を樹脂12で略均一の厚さに
コーティングされた複数本の研磨用繊維13を互いに当接
させた状態で束ね、さらに樹脂12′を各研磨用繊維13間
の隙間および周囲に流し込んで略円柱状に一体成形した
ものである。なお、本実施例によるモノフィラメント11
は、上記した2つの実施例によるモノフィラメントの製
造方法により製造することができ、また研磨用繊維13と
してアルミナ繊維や炭化ケイ素繊維を使用することがで
きる。
モノフィラメント11は、外周を樹脂12で略均一の厚さに
コーティングされた複数本の研磨用繊維13を互いに当接
させた状態で束ね、さらに樹脂12′を各研磨用繊維13間
の隙間および周囲に流し込んで略円柱状に一体成形した
ものである。なお、本実施例によるモノフィラメント11
は、上記した2つの実施例によるモノフィラメントの製
造方法により製造することができ、また研磨用繊維13と
してアルミナ繊維や炭化ケイ素繊維を使用することがで
きる。
【0033】本実施例によれば、図3(b) に示すように
コーティングした樹脂12の膜厚が各研磨用繊維13間の間
隔を略一定に保持するスペーサとして機能するので研磨
断面内の研磨用繊維の分布が略均一となり、モノフィラ
メントとしての研磨性能を向上させることができる。
コーティングした樹脂12の膜厚が各研磨用繊維13間の間
隔を略一定に保持するスペーサとして機能するので研磨
断面内の研磨用繊維の分布が略均一となり、モノフィラ
メントとしての研磨性能を向上させることができる。
【0034】次に本発明によるモノフィラメントの他の
実施例について説明する。図4は本発明の他の実施例に
よるモノフィラメントを示す図で、同図(a)は斜視図お
よび同図(b) は研磨用シートの斜視図である。
実施例について説明する。図4は本発明の他の実施例に
よるモノフィラメントを示す図で、同図(a)は斜視図お
よび同図(b) は研磨用シートの斜視図である。
【0035】図4(a) ,(b) に示すように本実施例のモ
ノフィラメント21は、シート状に形成された樹脂22内に
複数本の例えばアルミナ繊維や炭化ケイ素繊維等の研磨
用繊維23が一方向に略平行な状態で含有されてなる研磨
用シート24を巻回してモノフィラメント化したものであ
る。なお、樹脂22は熱硬化性樹脂でも熱可塑性樹脂でも
よい。なお、本実施例のモノフィラメントを単独で研磨
具として利用することも可能である。
ノフィラメント21は、シート状に形成された樹脂22内に
複数本の例えばアルミナ繊維や炭化ケイ素繊維等の研磨
用繊維23が一方向に略平行な状態で含有されてなる研磨
用シート24を巻回してモノフィラメント化したものであ
る。なお、樹脂22は熱硬化性樹脂でも熱可塑性樹脂でも
よい。なお、本実施例のモノフィラメントを単独で研磨
具として利用することも可能である。
【0036】本実施例によれば、研磨用シート24内での
研磨用繊維23の分布が均一でなくても、研磨用シート24
を巻回してモノフィラメント化することで研磨断面内の
研磨用繊維23の分布が略均一な構造とすることができ、
モノフィラメントとしての研磨性能を向上できる。
研磨用繊維23の分布が均一でなくても、研磨用シート24
を巻回してモノフィラメント化することで研磨断面内の
研磨用繊維23の分布が略均一な構造とすることができ、
モノフィラメントとしての研磨性能を向上できる。
【0037】次に本発明によるモノフィラメントを使用
した研磨具の一実施例について説明する。図5は本発明
の一実施例によるモノフィラメントを使用した研磨具を
示す側面図である。
した研磨具の一実施例について説明する。図5は本発明
の一実施例によるモノフィラメントを使用した研磨具を
示す側面図である。
【0038】図5に示すように本実施例による研磨具31
は、板状の支持部材32上に複数本のモノフィラメント33
を所定間隔で植設集合させてなる研磨ブラシである。使
用するモノフィラメント33としては上記した本発明の各
実施例によるモノフィラメント11,21を用いることが可
能である。
は、板状の支持部材32上に複数本のモノフィラメント33
を所定間隔で植設集合させてなる研磨ブラシである。使
用するモノフィラメント33としては上記した本発明の各
実施例によるモノフィラメント11,21を用いることが可
能である。
【0039】本実施例によれば、モノフィラメントの研
磨断面内における研磨用繊維の分布が略均一な高い研磨
性能を有する本発明によるモノフィラメントを使用する
ことにより、研磨性能、耐久性に優れた研磨具とするこ
とができる。
磨断面内における研磨用繊維の分布が略均一な高い研磨
性能を有する本発明によるモノフィラメントを使用する
ことにより、研磨性能、耐久性に優れた研磨具とするこ
とができる。
【0040】なお、上記実施例の研磨具31は、複数本の
モノフィラメント33を板状の支持部材32上に植設集合さ
せてなるものであるが、複数本のモノフィラメント33を
例えば円柱状支持部材の周面上に植設集合させて回転ブ
ラシとして使用することができるなど、研磨具の形状は
使用目的に応じて適宜変更が可能である。
モノフィラメント33を板状の支持部材32上に植設集合さ
せてなるものであるが、複数本のモノフィラメント33を
例えば円柱状支持部材の周面上に植設集合させて回転ブ
ラシとして使用することができるなど、研磨具の形状は
使用目的に応じて適宜変更が可能である。
【図1】本発明の一実施例によるモノフィラメントの製
造方法の概要を示す図
造方法の概要を示す図
【図2】本発明の他の実施例によるモノフィラメントの
製造方法の概要を示す図
製造方法の概要を示す図
【図3】本発明の一実施例によるモノフィラメントを示
す図
す図
【図4】本発明の他の実施例によるモノフィラメントを
示す図
示す図
【図5】本発明の一実施例によるモノフィラメントを使
用した研磨具を示す側面図
用した研磨具を示す側面図
1,13,23 研磨用繊維 2,2′,12,12′,22 樹脂 11,21,33 モノフィラメント 24 研磨用シート 31 研磨具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D02G 3/04 7199−3B 3/44 7199−3B D06M 15/19
Claims (6)
- 【請求項1】 外周をコーティングされた複数本の研磨
用繊維が互いに当接させて束ねた状態で結合されてなる
ことを特徴とするモノフィラメント。 - 【請求項2】 研磨用繊維の外周をコーティングし、該
外周をコーティングされた複数本の研磨用繊維を互いに
当接させた状態で束ね、該束ねられた研磨用繊維同志を
結合させることを特徴とする請求項1記載のモノフィラ
メントの製造方法。 - 【請求項3】 研磨用繊維の外周を樹脂でコーティング
し、該外周をコーティングされた複数本の研磨用繊維を
互いに当接させた状態で束ね、該束ねられた研磨用繊維
束を加熱して前記コーティング材の樹脂により結合させ
ることを特徴とする請求項1記載のモノフィラメントの
製造方法。 - 【請求項4】 研磨用繊維の外周を静電気により樹脂で
コーティングし、該外周をコーティングされた複数本の
研磨用繊維を互いに当接させた状態で束ね、該束ねられ
た研磨用繊維束の隙間に樹脂を充填して結合させること
を特徴とする請求項1記載のモノフィラメントの製造方
法。 - 【請求項5】 シート状に形成された樹脂内に複数本の
研磨用繊維を一方向に略平行に含有させてなる研磨用シ
ートが巻回されてなることを特徴とするモノフィラメン
ト。 - 【請求項6】 請求項1または5記載のモノフィラメン
トを複数本集合させてなることを特徴とする研磨具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3248917A JPH0593335A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | モノフイラメントおよびモノフイラメントを使用した研磨具とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3248917A JPH0593335A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | モノフイラメントおよびモノフイラメントを使用した研磨具とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0593335A true JPH0593335A (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=17185349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3248917A Pending JPH0593335A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | モノフイラメントおよびモノフイラメントを使用した研磨具とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0593335A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013129927A (ja) * | 2011-12-21 | 2013-07-04 | Kowa Co Ltd | ブラシ用毛材 |
CN110578195A (zh) * | 2019-08-01 | 2019-12-17 | 陈桂川 | 一种吸波防辐射复合纺织材料的制备方法 |
-
1991
- 1991-09-27 JP JP3248917A patent/JPH0593335A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013129927A (ja) * | 2011-12-21 | 2013-07-04 | Kowa Co Ltd | ブラシ用毛材 |
CN110578195A (zh) * | 2019-08-01 | 2019-12-17 | 陈桂川 | 一种吸波防辐射复合纺织材料的制备方法 |
CN110578195B (zh) * | 2019-08-01 | 2020-09-04 | 深圳市盛鸿医疗科技有限公司 | 一种吸波防辐射复合纺织材料的制备方法 |
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