JPH0591953U - トランスファ - Google Patents
トランスファInfo
- Publication number
- JPH0591953U JPH0591953U JP033584U JP3358492U JPH0591953U JP H0591953 U JPH0591953 U JP H0591953U JP 033584 U JP033584 U JP 033584U JP 3358492 U JP3358492 U JP 3358492U JP H0591953 U JPH0591953 U JP H0591953U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- torque
- transfer
- differential
- dynamo
- energy recovery
- Prior art date
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- Pending
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- Arrangement Of Transmissions (AREA)
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 駆動力伝達系と連動回転してエネルギーの回
収や伝達トルクの制御を行うエネルギー回収手段やトル
ク源を備え、これらを過大な高速回転から保護する機能
を備えたトランスファの提供を目的とする。 【構成】 この考案のトランスファ(5) は、エンジンの
駆動力伝達系 (53)と連動回転するエネルギー回収手段
(55)及び又はトルク源(55)と、これらエネルギー回収手
段(55)やトルク源(55)の過大な高速回転を防止する調速
機(69 )とを備えたことを特徴とする。
収や伝達トルクの制御を行うエネルギー回収手段やトル
ク源を備え、これらを過大な高速回転から保護する機能
を備えたトランスファの提供を目的とする。 【構成】 この考案のトランスファ(5) は、エンジンの
駆動力伝達系 (53)と連動回転するエネルギー回収手段
(55)及び又はトルク源(55)と、これらエネルギー回収手
段(55)やトルク源(55)の過大な高速回転を防止する調速
機(69 )とを備えたことを特徴とする。
Description
【0001】
この考案は、車両のトランスファに関する。
【0002】
特開平1−269745号公報に図4のような動力伝達装置が記載されている 。これは、差動機構201の差動回転をモータ203のトルクで制限して前後輪 間のトルク配分割合を制御する機能を備えたトランスファである。
【0003】
ところが、このトランスファでは前後輪の一方が空転するとこの差動トルクに よりモータ203が回転駆動され、この回転が過大になるとモータ207が破損 する恐れがある。
【0004】 そこで、この考案は、駆動力伝達系と連動回転してエネルギーの回収や伝達ト ルクの制御を行うエネルギー回収手段がトルク源を備え、これらを過大な高速回 転から保護する機能を備えたトランスファの提供を目的とする。
【0005】
この考案のトランスファは、エンジンの駆動力伝達系と連動回転するエネルギ ー回収手段及び又はトルク源と、これらエネルギー回収手段やトルク源の過大な 高速回転を防止する調速機とを備えたことを特徴とする。
【0006】
エネルギー回収手段は駆動力伝達系を介してエンジンに駆動されエネルギーを 回収すると共に、その駆動抵抗やトルク源のトルクを調節することにより車輪へ の伝達トルクを制御できる。又、エネルギー回収手段やトルク源が高速で回転駆 動される状態では調速機が作動してこれらを過大な高速回転から保護するから、 破損が避けられる。
【0007】
図1ないし図3により一実施例の説明をする。図1はこの実施例を示し、図3 はこの実施例を用いた車両の動力系を示す。左右の方向はこの車両及び図1での 左右の方向であり、図1の上方はこの車両の前方(図3の上方)に相当する。又 、符号が与えられていない部材等は図示されていない。
【0008】 図3の動力系において、エンジン1の駆動力はトランスミッション3と、この 実施例のトランスファ5とからそれぞれプロペラシャフト7,9を介してフロン トデフ11(前輪側のデファレンシャル装置)とリヤデフ13(後輪側のデファ レンシャル装置)に伝達され、更にフロントデフ11を介して左右の前輪15, 17に分配されリヤデフ13を介して左右の後輪19,21に分配される。
【0009】 図1のように、動力伝達軸23はトランスファケース25を貫通しており、そ の前端はトランスミッション3の出力軸に連結され、後端は後輪のプロペラシャ フト9側に連結されている。動力伝達軸23の左方には動力伝達軸27が平行配 置されている。各動力伝達軸23,27にはそれぞれスプロケット29,31が 固定されており、これらはハイボチェーン33で連結されてチェーン伝動機構3 5を構成している。
【0010】 左のスプロケット31の前方にはプラネタリーギヤ式の差動機構37が配置さ れている。そのインターナルギヤ39は動力伝達軸41に連結され、動力伝達軸 41は前輪のプロペラシャフト7側に連結されている。又、ピニオンギヤ43を 支承するキャリヤ45は動力伝達軸27に連結されている。サンギヤ47は大歯 車49に連結され、大歯車49は小歯車51と噛合っている。チェーン伝動機構 35と差動機構37により駆動力伝達系53が構成されている。
【0011】 ハイボチェーン33の内側にはダイナモ55(エネルギー回収手段,トルク源 )が配置されており、このダイナモ55はロータ軸57を介して小歯車51に連 結されている。前輪15,17と後輪19,21との間に差動回転が生じると、 この差動トルクによりサンギヤ47が回転する。大歯車49と小歯車51はサン ギヤ47のこの差動回転を増幅してダイナモ55を回転させると共に、ダイナモ 55の駆動抵抗やトルクを増幅してサンギヤ47の差動を制限し又回転駆動する 。
【0012】 ダイナモ55が駆動されるとその発生電力は切換スイッチ59、トランス61 、整流器63を介してバッテリ65を充電する。又、コントローラ67は切換ス イッチ59をこのような充電回路とダイナモ55に対する電源回路とに切換える と共にダイナモ55への供給電力を制御する。ダイナモ55はこの電源回路を介 して電力を与えられるとモータ(トルク源)として作動し、コントローラ67に よりそのトルクを制御されて上記のようにサンギヤ47の差動回転を制限するか 又はその駆動抵抗に抗してこれを回転駆動する。ダイナモ55はトランスファケ ース25のオイル溜りからハイボチェーン33がかき上げるオイルにより効果的 に冷却される。
【0013】 ダイナモ55のロータ軸57には遠心ガバナー69(調速機)が連結されてい る。この遠心ガバナー69は腕71がロータ軸57と一体に回転するとその先端 の振り子73が遠心力により外側に振り出されて回転抵抗を増大させ、ダイナモ 55の回転数上昇を制限し破損を防止すると共に、その回転抵抗によりサンギヤ 47の差動を制限する。
【0014】 エンジン1の駆動力は動力伝達軸23を介して後輪19,21側に伝達され、 動力伝達系53を介して前輪15,17側に伝達される。動力伝達系53におい て、スプロケット29,31の径の差による減速比はサンギヤ47の回転をロッ クしたときの差動機構37の増幅比に等しくしてあり、従って、サンギヤ47を ロックすると前輪側の回転数NF と後輪側の回転数NR とが等しくなる。
【0015】 エンジン1の駆動力はチェーン伝達機構35を介して差動機構37のキャリヤ 45に入力する。このとき、スイッチ59を充電回路に切り換えるとサンギヤ4 7にはダイナモ55の駆動抵抗が制動力として掛り、旋回や後輪19,21の空 転などにより前後輪間に差動回転が生じると、この制動力に応じたトルクが前輪 15,17側に伝達されると共に、この差動によるサンギヤ47の回転エルネギ ーは大歯車49と小歯車51とを介しダイナモ55を駆動して回収されバッテリ 65を充電する。車両は走行時間の80%以上をこのような状態で走行するから エネルギー回収効果は高い。バッテリ65は車載電気機器の電源に供される。又 、切り換えスイッチ59を電源回路に切り換えてダイナモ55をモーター(トル ク源)として作動させサンギヤ47に駆動力を与えると、差動機構37を介して 前輪15,17に駆動力が送られて、前輪側の回転数NF を後輪側の回転数NR より大きくすることもできる。
【0016】 図2は図3の車両において、前後輪の差動回転速度に対する前輪15,17側 の軸トルクのグラフ75,77,79,81,83と、発生頻度のグラフ85と 、遠心ガバナー69の制動力のグラフ91とを示す。各グラフ75,77,79 ,81,83はダイナモ55によるサンギヤ47に対する差動制限トルク又は駆 動トルクを変化させたときの前輪側の軸トルクを示している。
【0017】 後輪19,21が例えば悪路などで空転すると、各グラフ75,77,79, 81,83が示すようにその空転速度が大きくなる程前輪側に送られる軸トルク は大きくなる。又、グラフ85の大きなピーク87は車両が旋回するような状態 を、小さなピーク89は後輪が大きく空転するエマージェンシー状態を示してい る。しかし、グラフ91が示すようにこのエマージェンシー状態では遠心ガバナ ー69による制動力が強く働くから、ダイナモ55は過大な高速回転から保護さ れて、破損が防止される。
【0018】 こうして、トランスファ5が構成されている。
【0019】 上記のように、トランスファ5は広い範囲で前後輪間のトルク配分割合を制御 できると共に差動回転エネルギーを回収して利用することができ、発熱を防止で きる。更に、遠心ガバナー69によりダイナモ55が保護される。又、ダイナモ 55はハイボチェーン33の内側に配置されているから撥ね掛けオイルにより冷 却効果が高く、トランスファがコンパクトである。
【0020】 図3の車両は、トランスファ5による前後輪間のトルク配分割合の制御により ステアリング特性や操安性とが向上し、差動機構37の差動制限力により悪路走 破性が高い。又、ダイナモ55が過大な高速回転から保護されるから、路面状態 などの走行条件の変化に対する車両の適応性が広がる。
【0021】 なお、この考案ではエネルギー回収手段とトルク源とを兼ねるダイナモのよう な複機能のものでなく、例えばポンプ類やモータなどのような単機能のものを使 用してもよい。
【0022】
この考案のトランスファは、駆動力伝達系と連動回転してエネルギーの回収や 伝達トルクの制御を行うエネルギー回収手段がトルク源を調速機と連動回転する ように構成したから、これらは過大な高速回転から保護され破損が防止される。
【図1】一実施例を示すスケルトン機構図である。
【図2】この実施例の特性を示すグラフである。
【図3】この実施例を用いた車両の動力系を示すスケル
トン機構図である。
トン機構図である。
【図4】従来例の断面図である。
5 トランスファ 53 駆動力伝達系 55 ダイナモ(エネルギー回収手段,トルク源) 69 遠心ガバナー(調速機)
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンの駆動力伝達系と連動回転する
エネルギー回収手段及び又はトルク源と、これらエネル
ギー回収手段やトルク源の過大な高速回転を防止する調
速機とを備えたことを特徴とするトランスファ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP033584U JPH0591953U (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | トランスファ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP033584U JPH0591953U (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | トランスファ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0591953U true JPH0591953U (ja) | 1993-12-14 |
Family
ID=12390574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP033584U Pending JPH0591953U (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | トランスファ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0591953U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008515726A (ja) * | 2004-09-27 | 2008-05-15 | マグナ・シユタイル・フアールツオイクテヒニク・アクチエンゲゼルシヤフト・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシヤフト | 縦配置のハイブリッド駆動装置を持つ自動車用駆動単位 |
US7467678B2 (en) | 2004-11-08 | 2008-12-23 | Nissan Motor Co., Ltd. | Hybrid four-wheel-drive |
JP2014108631A (ja) * | 2012-11-30 | 2014-06-12 | Toyota Motor Corp | 四輪駆動車両 |
-
1992
- 1992-05-21 JP JP033584U patent/JPH0591953U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008515726A (ja) * | 2004-09-27 | 2008-05-15 | マグナ・シユタイル・フアールツオイクテヒニク・アクチエンゲゼルシヤフト・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシヤフト | 縦配置のハイブリッド駆動装置を持つ自動車用駆動単位 |
US7467678B2 (en) | 2004-11-08 | 2008-12-23 | Nissan Motor Co., Ltd. | Hybrid four-wheel-drive |
JP2014108631A (ja) * | 2012-11-30 | 2014-06-12 | Toyota Motor Corp | 四輪駆動車両 |
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