JPH0591591A - 電気音響変換器 - Google Patents

電気音響変換器

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JPH0591591A
JPH0591591A JP27731091A JP27731091A JPH0591591A JP H0591591 A JPH0591591 A JP H0591591A JP 27731091 A JP27731091 A JP 27731091A JP 27731091 A JP27731091 A JP 27731091A JP H0591591 A JPH0591591 A JP H0591591A
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JP
Japan
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diaphragm
magnet
conductor
magnetic flux
pole
Prior art date
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Withdrawn
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JP27731091A
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English (en)
Inventor
Shunji Tokumitsu
俊二 徳光
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication of JPH0591591A publication Critical patent/JPH0591591A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一組の磁気回路を利用して2枚の振動板を同
位相で駆動させることができる電気音響変換器を提供す
る。 【構成】 マグネット25の表面に位置する導体27
は、前記マグネット25のN極よりS局に対して発生す
る磁束を横切る位置に配置されており、この導体27に
流れる音声電流によって磁束と直角方向に振動し、表面
の第1の振動板26aを駆動する。また前記マグネット
25の裏面に位置する導体27は、前記マグネット25
のN極よりS局に対して発生する磁束を横切る位置に配
置されており、この導体27に流れる音声電流によって
磁束と直角方向に振動し、裏面の第2の振動板を前記第
1の振動板と同一方向に駆動する。この結果、表面の第
1の振動板と、裏面の第2の振動板とは共に同位相で駆
動され、同一の磁気回路を用いて効率良く音響信号を発
生させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気音響変換器に関す
るものであり、特に駆動用マグネットによって2つの振
動板が同方向に駆動されるように成された電気音響変換
器に関する。
【0002】
【従来の技術】棒状の駆動用マグネットを複数個平面状
に配置してN極よりS局に対して磁束を発生せしめ、こ
のマグネットのN極よりS局に対して発生する磁束を横
切るように導体を配置した振動板を具備して成る導電型
電気音響変換器として、図8に示したものが存在する。
【0003】この電気音響変換器は、平板状のヨーク1
の上に長手方向の一側面をN極にまた他側面をS極に着
磁した棒状のマグネット2が、その上面方向から見てN
極およびS極が交互に並ぶように配置され、前記ヨーク
1に対してスペーサ3および基板4を介して振動板5が
取り付けられている。
【0004】前記振動板5の上面には、前記複数のマグ
ネット2のN極よりS局に対して発生する磁束を横切る
ように導体6が配置されており、この導体6はそれぞれ
隣どうしが互い違いに接続されて蛇行状に成され、1本
の導体に成型されている。そして前記導体6に対して音
声電流を印加させることにより、マグネット2によって
形成された磁束を横切る前記導体6は、フレミングの左
手の法則に従って導体6を図8の紙面上、上下に移動
し、この導体6を取り付けた振動板5を駆動させる。
【0005】このような電気音響変換器においては、ヨ
ーク1上に取り付けられた複数の棒状マグネット2によ
って一枚の振動板5を駆動する形式であり、駆動効率は
比較的小さいものである。
【0006】一方、図9に示すように、スピーカボック
ス10をAおよびBの2つに仕切り、第1のボックスA
に第1の電気音響変換器11を取り付け、また第1のボ
ックスAの裏面の第2のボックスBに第2の電気音響変
換器12を取り付けた形式のスピーカシステムが提供さ
れている。そして第1の電気音響変換器11および第2
の電気音響変換器12は互いに同位相に(図9におい
て、それぞれの振動板の振動方向が左右同一方向に)駆
動され、第1の電気音響変換器11による再生信号が聴
取者に対して出力される。
【0007】この形式によると、第1の電気音響変換器
11による背圧は、第2の電気音響変換器12によって
吸収され、前記第1の電気音響変換器11は、いわゆる
無限大バッフルに取り付けられた場合と同様な作用を行
い、低域の再生特性が向上できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記図8に示
した装置においては、ヨーク1上に取り付けられた複数
の棒状マグネット2によって一枚の振動板5を駆動する
形式であるために、駆動効率は比較的小さいという問題
点を有しており、また前記図9に示した装置において
は、導電型の駆動ユニットを2組必要とする点で部品点
数が増加するという問題点がある等、一長一短を有して
いる。
【0009】本発明は、このような状況に鑑みて成され
たものであり、1つの磁気回路を利用して二枚の振動板
を互いに同位相で駆動することが可能な電気音響変換器
を提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に成された本発明の電気音響変換器は、表面および裏面
の両面に対してそれぞれN極よりS局に対して磁束を発
生するマグネットと、マグネットの表面に位置し、その
一部にマグネットのN極よりS局に対して発生する磁束
を横切るように導体を配置した第1の振動板と、マグネ
ットの裏面に位置し、その一部にマグネットのN極より
S局に対して発生する磁束を横切るように導体を配置し
た第2の振動板とを具備し、第1および第2の振動板に
配置されたそれぞれの導体に対して同一の音声信号を流
すことにより、第1および第2の振動板を同一方向に駆
動させるようにしたした点に特徴を有する。
【0011】
【作用】前記した構成の電気音響変換器においては、マ
グネットの表面に位置する導体は、前記マグネットのN
極よりS局に対して発生する磁束を横切る位置に配置さ
れるため、この導体に流れる音声電流によって磁束と直
角方向に振動し、第1の振動板を駆動する。また前記マ
グネットの裏面に位置する導体は、前記マグネットのN
極よりS局に対して発生する磁束を横切る位置に配置さ
れるため、この導体に流れる音声電流によって磁束と直
角方向に振動し、第2の振動板を前記第1の振動板と同
一方向に駆動する。
【0012】この結果、表面の第1の振動板と、裏面の
第2の振動板とは共に同位相で駆動され、同一の磁気回
路を用いて効率良く音響信号を発生させることが可能と
なる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例に基づいて説
明する。図1は、本発明の電気音響変換器の一実施例の
構成を示した斜視図である。すなわち図1において、2
0は平板状の金属材によって形成されたヨークを示して
おり、このヨーク20はその両端がそれぞれU状に折り
曲げ加工されて、U状折り曲げ部21a,21bが形成
されている。そして、ヨークの中央平板部22と前記U
状折り曲げ部21a,21bとの境界部には、ヨークの
裏面方向への突出し加工により、左右一対の突条部23
a,23bが形成されており、さらにヨークの中央平板
部22には、長方形の抜き穴24が等間隔をおいて複数
個(図示例では4個)穿設されている。
【0014】前記ヨーク20の中央平板部22には、前
記抜き穴24を避けて複数個(図示例では3個)の棒状
のマグネット25が取り付けられている。前記マグネッ
ト25は、表面および裏面の両面に対してそれぞれN極
よりS局に対して磁束を発生するよう、すなわち図2に
断面で示したように、その一面から見た場合、N極とS
極が交互に対向するように配置されている。
【0015】従って、図3に示すように表面から見た上
面図においては、中央にN極が、また、その左右にS極
が配置された構成となる。また図4に示すように裏面か
ら見た下面図においては、中央にS極が、またその左右
にN極が配置された構成となる。
【0016】前記ヨーク20を取り巻くように帯状に形
成された例えばポリイミドフィルム製の振動板26が張
架されている。すなわちこの振動板26の始端部は、前
記ヨーク20の一方のU状折り曲げ部21aに接着等の
手段により取り付けられる。そして振動板26は、ヨー
ク20の上面、すなわち表面を介して他方のU状折り曲
げ部21bに沿って旋回し、ヨーク20の下面、すなわ
ち裏面を介してその終端部が前記一方のU状折り曲げ部
21aに接着等の手段により取り付けられている。
【0017】そして、前記一方のU状折り曲げ部21a
より他方のU状折り曲げ部21bに至る前記マグネット
群の表面に位置する振動板部分が第1の振動板26aと
して構成し、前記他方のU状折り曲げ部21bより一方
のU状折り曲げ部21aに至る前記マグネット群の裏面
に位置する振動板部分が第2の振動板26bとして構成
している。
【0018】また前記振動板26の表面には、振動板2
6を前記したような状態に張架させた状態において、前
記マグネット25のN極よりS局に対して発生する磁束
を横切る位置に、マグネット25の長手方向と平行に、
導体27が配置されている。そして各導体27は、振動
板26の両縁部において、それぞれ隣どおしが互い違い
に接続されて蛇行状に成され、一本に成型されている。
なお図5は前記帯状の振動板26と、この振動板26の
表面に配置された導体27のパターンを示した展開図で
ある。
【0019】前記振動板26の表面に配置された導体2
7の両端部にはリード線28a,28bがそれぞれ接続
され、このリード線28a,28bを介して導体27に
対して音声信号が印加される。ここで、前記リード線2
8aおよび28bに対して音声信号を印加し、リード線
28aから28bの方向に音声信号による電流が流れた
場合には、図3において電流iは矢印方向に向かって流
れ、このために導体27はフレミングの左手の法則に従
い、図3における紙面の上方、すなわち図2において矢
印D方向に向かって駆動され、従って第1の振動板26
aも同方向に向かって駆動される。またこの時、図4に
おいて電流iは矢印方向に向かって流れ、このために導
体27は同じくフレミングの左手の法則に従い、図4に
おける紙面の下方、すなわち図2において矢印E方向に
向かって駆動され、従って第1の振動板26bも同方向
に向かって駆動される。
【0020】よって前記第1と第2の振動板26a,2
6bは音声電流によって常に同一方向に駆動されること
になる。そして前記第2の振動板26bによって発生す
る再生信号(音波)は、前記ヨーク20に穿設された抜
き穴24を通して第1の振動板26aに対して同位相で
加わることになる。
【0021】なお、図6に拡大断面図で示したように、
前記ヨーク20を取り巻くように張架された帯状の振動
板26のうち、第2の振動板26bはヨーク20の裏面
方向への突出し加工により形成された左右一対の突条部
23a,23bによって、ヨーク23の裏面に対して
0.5mm程度またはそれ以上のクリアランスCが確保
された状態で張架され、第2の振動板26bは、このク
リアランスCの存在によってヨーク20に対して接触す
ることなく駆動される。また前記ヨーク20の端部を形
成するU状折り曲げ部21a,21bは、帯状の振動板
26の振動によって、その先端が接触して振動板26に
対して傷を付けることのないように、折り曲げ円弧に従
って充分内側方向に延出させてある。
【0022】図7は、前記した構成の電気音響変換器の
実使用例を説明するための斜視図である。前記図1に示
したように構成された変換器ユニットSは、一側面に複
数の放音孔T1を備えたケースTに収納される。この場
合、ケースTの底面には一対のユニット取付け柱T2が
樹立されており、変換器ユニットSを構成する前記ヨー
ク20の両端に設けられたU状折り曲げ部21a,21
bが前記一対のユニット取付け柱T2に嵌合して位置決
めされる。この様にしてケースT内に変換器ユニットS
を収納した状態で、蓋体Uが前記ケースTの上部に取り
付けられる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
電気音響変換器によれば、マグネットの表面に位置する
導体は、前記マグネットのN極よりS局に対して発生す
る磁束を横切る位置に配置され、この導体に流れる音声
電流によって磁束と直角方向に振動し、表面の第1の振
動板が駆動される。また前記マグネットの裏面に位置す
る導体は、同じく前記マグネットのN極よりS局に対し
て発生する磁束を横切る位置に配置され、この導体に流
れる音声電流によって磁束と直角方向に振動し、裏面の
第2の振動板を前記第1の振動板と同一方向に駆動す
る。
【0024】この結果、表面の第1の振動板と、裏面の
第2の振動板とは共に同位相で駆動され、一組の磁気回
路を用いて効率良く音響信号を発生させることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気音響変換器の一実施例の構成を示
した斜視図である。
【図2】図1に示した電気音響変換器の中央断面図であ
る。
【図3】図1に示した電気音響変換器の上面図である。
【図4】図1に示した電気音響変換器の下面図である。
【図5】図1に示した電気音響変換器に用いられる振動
板の展開図である。
【図6】図1に示した電気音響変換器の一部拡大断面図
である。
【図7】図1に示した電気音響変換器の実使用例を説明
するための斜視図である。
【図8】従来の電気音響変換器の一例を示した断面図で
ある。
【図9】従来の電気音響変換器の他の一例を示した断面
図である。
【符号の説明】
20 ヨーク 21a,21b U状折り曲げ部 23a,23b 突条部 22 中央平板部 24 抜き穴 25 マグネット 26a 第1の振動板 26b 第2の振動板 27 導体 28a,28b リード線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面および裏面の両面に対してそれぞれ
    N極よりS局に対して磁束を発生するマグネットと、前
    記マグネットの表面に位置し、その一部に前記マグネッ
    トのN極よりS局に対して発生する磁束を横切るように
    導体を配置した第1の振動板と、前記マグネットの裏面
    に位置し、その一部に前記マグネットのN極よりS局に
    対して発生する磁束を横切るように導体を配置した第2
    の振動板とを具備し、前記第1および第2の振動板に配
    置されたそれぞれの前記導体に対して同一の音声信号を
    流すことにより、第1および第2の振動板を同一方向に
    駆動させるようにしたことを特徴とする電気音響変換
    器。
JP27731091A 1991-09-27 1991-09-27 電気音響変換器 Withdrawn JPH0591591A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999003304A1 (fr) * 1997-07-09 1999-01-21 Sonic Window Kabushiki Kaisha Transducteur acoustique plan
JP2006050665A (ja) * 2002-05-02 2006-02-16 Harman Internatl Industries Inc 動電型プレーナラウドスピーカー
JP2007281886A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd 電磁変換器
JP2007336293A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd 電磁変換器

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Legal Events

Date Code Title Description
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Effective date: 19981203