JPH0591357U - フィッシングチェア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】海、川、池、堤防釣りなど汎用の実用万能型フ
ィッシングチェアである。 【構成】釣具箱と椅子を組み合わせてコンパクトにした
専用椅子を作り、これに炎天、強雨下対策としてパラソ
ルの採用、揺れ止め対策並びに置竿装置など付加して、
省力的で合理的な釣りができるよう構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

本考案は、海、川、池、堤防釣りに汎用できるものであるが、特に、船釣りに 関しては各種の配慮を加えた。即ち実釣時においては継続して安定した姿勢と機 敏な動作が要求されるが、これの実現如何によって釣果が大きく左右されること から、次に列記する各種機能器具をセットすることによってそのネックを解消し 、簡便で省力的な釣りが一段と楽しめるフィッシングチェアとして考案した。

【０００１】 一般の遊漁船には釣り客用の椅子は設けてないので、やむなく 自分のクーラーを代用することになるが、高波ゼロの日など殆どないのでクーラ ーは安定が保てず、従って、ぐらつく姿勢を立て直しながらの苦斗の釣りとなる のが普通である。加えて釣った魚は鮮度保持の為、即刻クーラーに入れなければ ならないので、その都度立ったり腰かけたりの連続で大変、また入れ食い状態の 時やひどいしけの時など慌てて転倒することもまゝあり、時には怪我をすること もある。そこで、安定した姿勢を保持する為に、しけにも強い専用の椅子が要求 されるのである。また、その日の潮流の状況や魚種などに応じた仕掛けの変更取 替補充など機敏に行なえるように釣具箱は、常時手近な処に置くのが常識だが、 乗船人数によっては手許に置けぬ場合もあって、その為に機敏な動作が妨げられ て、折角の入れ食いチャンスを逃して悔しい思いをすることもしばしばある。従 って、これらのネックを一挙に解消して快適な釣りと釣果の向上を図る為、釣具 箱と椅子をドッキングさせることにしたものである。（請求項１）

【０００２】 海は波高ゼロの日など殆どないので船は常に揺れており、特に ポイント移動の時はすごく揺れるので体は常に不安定な状態にある。加えて竿釣 りの場合は、必ず姿勢は大きく後ろにのけぞる恰好になるのでどうしても転倒防 止策が必要である。そこでこの対策として椅子に背持たれを付け、且つ持ち運び の利便を考えて折畳式とした。（請求項２）また椅子自体の安定策として、後部 に揺れ止め棒の取り付けを配慮した。（請求項７）

【０００３】 実釣中に腰かけたまゝの状態で仕掛けや針の交換などが簡単に すばやくできるように椅子の前面に太物用抽出し、右側面に小物用抽出しを設け ることによって時間のロスの解消を図った。（請求項３）

【０００４】 真夏の炎天下と梅雨の強雨下での釣りは気分が滅入って決して 好い釣果は期待できないが、パラソルの使用によって気分は爽快となり、長時間 の釣りも苦にならないことからこれの差込みパイプを取り付けた。（請求項４）

【０００５】 大物の釣り上げにはタモ網使用が常道だが、そのチャンスはざ らにあるものではないので、普通タモ網の置き場所は邪魔にならない離れた場所 となるのが実情である。だからいざと云う時に大慌てして釣り上げに失敗するこ とがまゝあるので、タモ網は常に手許に置くのが望ましいとの理由から専用の差 込みパイプを取り付けた。（請求項５）

【０００６】 強風雨下のパラソル使用は危険を伴うのでやむなく雨衣の着用 となるが、使用後に濡れた雨衣やタオルを釣具と一緒にしまうのは好ましくない ので椅子の後部に専用の物入れネットを取り付けることにした。（請求項８）

【０００７】 重い釣具箱を長い防波堤の突端まで運ぶのは苦になるものであ るが、椅子の底部に着脱式のキャスターを取り付けることによってその省力化を 図ることにした。（請求項９）

【０００８】 堤防や海浜釣りの場合は置竿用竿受けの取り付け場所が全くな く、その処置に苦慮するので、この対策として椅子の両側に角度自在の竿受けパ イプを取り付けることにした。（請求項６）

【図面の簡単な説明】

【図１】正面から見た図で椅子と釣具箱の一体化を示
す。

【図２】パラソルとタモ網を取り付けた状態と、前面の
釣具入れ抽出しを示す。

【図３】右側面から見た図で、右側抽出しと、置竿パイ
プ、揺れ止め棒の格納位置を示す。

Claims (9)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 椅子と釣具箱を組み合わせてコンパクト
   なものにした。
2. 【請求項２】 椅子に背持たれを設け、且つ折畳式とし
   た。
3. 【請求項３】 椅子に釣具箱として、前面に大型抽出
   し、右側に小型抽出しを設けた。
4. 【請求項４】 椅子にパラソル差込み用パイプを付け
   た。
5. 【請求項５】 椅子にタモ網差込み用パイプを付けた。
6. 【請求項６】 椅子の左右両側に置き竿の竿受けパイプ
   を付けた。
7. 【請求項７】 椅子の底後部に揺れ止め棒を付けた。
8. 【請求項８】 椅子の後部に物入れネットを付けた。
9. 【請求項９】 椅子の底部に着脱式キャスターが付けら
   れるようにした。