JPH0591161U - キャンド型水中モ−タ - Google Patents
キャンド型水中モ−タInfo
- Publication number
- JPH0591161U JPH0591161U JP3007192U JP3007192U JPH0591161U JP H0591161 U JPH0591161 U JP H0591161U JP 3007192 U JP3007192 U JP 3007192U JP 3007192 U JP3007192 U JP 3007192U JP H0591161 U JPH0591161 U JP H0591161U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- stator
- canned
- rotor
- gap
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- Withdrawn
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- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】キャンの肉厚が磁気ギャップに与える影響を解
消し、キャンの肉厚を大きくしながらも磁気ギャップを
小さくできるようにする。 【構成】円周方向に隣接して磁性キャン16Aと非磁性
キャン16Bとを交互に連設して円筒状キャン16を構
成し、ステ−タ15の磁極部14には磁性キャン16A
を圧接し、ステ−タ15の空間部17には非磁性キャン
16Bを配設した構造とする。
消し、キャンの肉厚を大きくしながらも磁気ギャップを
小さくできるようにする。 【構成】円周方向に隣接して磁性キャン16Aと非磁性
キャン16Bとを交互に連設して円筒状キャン16を構
成し、ステ−タ15の磁極部14には磁性キャン16A
を圧接し、ステ−タ15の空間部17には非磁性キャン
16Bを配設した構造とする。
Description
【0001】
本考案は水中ポンプ駆動に適用されるキャンド型水中モ−タに関する。
【0002】
従来、キャンド型水中モ−タポンプ(密封電動ポンプ)は、ポンプと電動機が 一体になっており、取扱液が外部に漏洩する恐れがないので、化学工業用、原子 力発電用をはじめ、水中ポンプとして広く使用されている。電動機とポンプは、 キャン形の耐圧ケ−シングに収められ、軸受は自己潤滑される。
【0003】 図2は、従来のキャンド型水中モ−タの構造を示すもので、同図(a)は、そ の横断面図、同図(b)は、同図(a)のB−B線に沿う縦断面図である。図に おいて、主軸21の一端には、ポンプ羽根車(図示せず)が取付けられている。 主軸21には電機子ロ−タ22が一体に形成されており、これらは取扱液中で回 転する。
【0004】 界磁コイル23と磁極部24を有するステ−タ25は、ロ−タ22に対面して 取付けられている。ロ−タ22とステ−タ25の間には、円筒状キャン26が同 軸的に挿入されている。キャン26は、磁極間磁力線の干渉を回避するために、 非磁性金属で形成されている。非磁性金属としては、オ−ステナイト系ステンレ ス、インコネル等の耐食非磁性合金が使われている。 また、キャン26の肉厚t21は、ロ−タ22とステ−タ25の磁場効率低下を 防ぐために極めて薄くなっている(0.3〜0.5mm程度)。 ここで、磁気ギャップt22は、ステ−タ25とキャン26の間隙に、キャンの肉 厚t21を加えたものである。
【0005】
上記のように、従来のキャンド型水中モ−タでは、磁気ギャップにキャンの肉 厚が含まれるので、肉厚を大きくすれば、その分磁気ギャップも大きくなり、ス テ−タとロ−タの磁場効率は低下した。すなわち、これは電動機効率が低減され ることであり、これを防止するためにキャンの肉厚を0.3〜0.5mm程度に 制限していた。この肉厚制限のために、大型キャンを製造することが不可能であ り、モ−タの出力は2000kw程度が限界であった。また、前記制限のために 、キャンの強度が不十分であり、従来の構造では高圧液への適用が困難であった 。このために、キャンをステ−タ部で補強する等強度上の工夫が必要であり、従 来のキャンの肉厚では耐圧に限界があった。
【0006】 本考案は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、キャンの肉厚 が磁気ギャップに与える影響を解消し、もって、キャンの肉厚を大きくしながら も磁気ギャップを小さくすることを可能としたキャンド型水中モ−タを提供する ことにある。
【0007】
本考案は、円周方向に隣接して磁性キャンと非磁性キャンとを交互に連設して 円筒状キャンを構成し、ステ−タの磁極部には磁性キャンを圧接し、ステ−タの 空間部には非磁性キャンを配設するようにしたことを特徴とする。
【0008】
上記の構成においては、円筒状のキャンの一部に磁性キャンが用いられ、しか も、その磁性キャンはステ−タの磁極部に圧接されているために、ステ−タとロ −タの磁気ギャップは磁性キャンとロ−タの間隙となり、キャンの肉厚に影響さ れない。このため、磁気ギャップは、従来のキャンド型水中モ−タよりもキャン の肉厚の分だけ小さくなっており、したがって、従来のそれよりもステ−タとロ −タの磁場効率が向上する。
【0009】 ここで、キャンの肉厚が磁気ギャップに影響を与えなくなったことでキャンの 肉厚を従来のものより大きくすることが可能となり、大型キャンの製造が可能と なる。さらに肉厚を大きくすることが可能であるため、キャンの耐圧性が向上し 、キャン内部の流体圧が高い場合でも、キャンド型水中モ−タの高圧仕様のポン プへの適用が容易となる。
【0010】 また、上記円筒状のキャンにおいては、ステ−タの空間部に対面して非磁性キ ャンが配設されているために、たとえ円筒状のキャンの一部に磁性キャンが用い られていても、磁極間磁力線の干渉が回避される。
【0011】
以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明する。
【0012】 図1は、本考案の一実施例に係るキャンド型水中モ−タの構造を示すもので、 同図(a)は、その横断面図、同図(b)は、同図(a)のA−A線に沿う縦断 面図である。図において、主軸11の一端には、ポンプ羽根車(図示せず)が取 付けられている。主軸11には、電機子ロ−タ12が一体に形成されており、こ れらは取扱液中で回転する。このロ−タ12に対面して、界磁コイル13と磁極 部14を有するステ−タ15が取付けられている。
【0013】 ロ−タ12とステ−タ15の間には、円周方向に隣接して磁性キャン16Aと 非磁性キャン16Bを交互に連設して構成された円筒状キャン16が、同軸的に 挿入されている。磁性キャン16Aは、ステ−タ15の磁極部14に圧接されて おり、非磁性キャン16Bは、ステ−タ15の空間部17に対面して配設されて いる。この磁性キャン16Aと非磁性キャン16Bは、共にステ−タ15に締ま り嵌めされている。
【0014】 磁性キャン16Aは、マルテンサイト系ステンレス鋼等の耐食磁性合金で形成 されており、非磁性キャン16Bは、オ−ステナイト系ステンレス鋼やインコネ ル等の耐食非磁性合金で形成されている。
【0015】 図1に示す構造のキャンド型水中モ−タにおいては、上記したように、円筒状 キャン16が磁性キャン16Aと非磁性キャン16Bで構成され、そのうちの磁 性キャン16Aがステ−タ15の磁極部14に圧接されているために、ステ−タ 15とロ−タ12の磁気ギャップt12は、磁性キャン16Aとロ−タ12の間隙 となる。このために、磁気ギャップt12は、キャン16の肉厚t11に影響されな い。
【0016】 このように、磁気ギャップt12は、従来のキャンド型水中モ−タよりもキャン 16の肉厚t11分だけ小さくなり、従来のそれよりもステ−タ15とロ−タ12 の磁場効率は向上する。キャン16の肉厚t11が磁気ギャップt12に影響を与え なくなったので、このキャン16の肉厚t11を従来のものより大きくすることが 可能であり、大型キャンの製造も可能となる。さらに、肉厚を大きくすることに より、キャン16の耐圧性は向上するので、キャン16内部の流体圧が高い場合 でも、キャンド型水中モ−タの高圧仕様への適用は容易となる。
【0017】 また、図1の円筒状キャン16においては、非磁性キャン16Bがステ−タ1 5の空間部17に対面して配設されているために、円筒状キャン16の一部に磁 性キャン16Aが用いられているものの、磁極間磁力線の干渉は回避される。
【0018】
以上詳述したように本考案によれば、円周方向に隣接して磁性キャンと非磁性 キャンを交互に連設して円筒状のキャンを構成し、ステ−タの磁極部には磁性キ ャンを圧接し、ステ−タの空間部には非磁性キャンを配設したので、ステ−タと ロ−タの磁気ギャップは磁性キャンとロ−タの間隙となり、キャンの肉厚が磁気 ギャップに影響を与えなくなる。このため、キャンの肉厚を従来のものより大き くして、大型キャンを製造することが可能となるので、出力が2000kw以上 の大型のキャンド型水中モ−タの製造も可能となる。さらに、キャンの肉厚を大 きくすることにより、耐圧性が向上し、キャンド型水中モ−タの高圧仕様のポン プへの適用も容易となる。 また、キャンの肉厚の影響がなくなるので、ステ−タとロ−タの磁気ギャップ が減少し、磁場効率が改善されて、水中モ−タ効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るキャンド型水中モ−タ
の構造を示す断面図。
の構造を示す断面図。
【図2】従来のキャンド型水中モ−タの構造を示す断面
図。
図。
11…主軸、12…電機子ロ−タ、13…界磁コイル、
14…磁極部、15…ステ−タ、16…円筒状キャン、
16A…磁性キャン、16B…非磁性キャン、17…空
間部。
14…磁極部、15…ステ−タ、16…円筒状キャン、
16A…磁性キャン、16B…非磁性キャン、17…空
間部。
Claims (1)
- 【請求項1】 界磁コイルと磁極部を有するステ−タを
備えたキャンド型水中モ−タにおいて、 円周方向に隣接して磁性キャンと非磁性キャンが交互に
連設されて構成された円筒状のキャンを備え、 前記磁性キャンを前記ステ−タの磁極部に圧接し、前記
非磁性キャンを前記ステ−タの空間部に対面させて配設
したことを特徴とするキャンド型水中モ−タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3007192U JPH0591161U (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | キャンド型水中モ−タ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3007192U JPH0591161U (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | キャンド型水中モ−タ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0591161U true JPH0591161U (ja) | 1993-12-10 |
Family
ID=12293580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3007192U Withdrawn JPH0591161U (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | キャンド型水中モ−タ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0591161U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2005039019A1 (ja) * | 2003-10-15 | 2007-02-08 | 株式会社リガク | アクチュエータ |
JP2013090572A (ja) * | 2011-10-20 | 2013-05-13 | Soc De Mecanique Magnetique | 熱処理なしに腐食環境での使用のためのジャケット付き電磁気機械ステーター |
-
1992
- 1992-05-08 JP JP3007192U patent/JPH0591161U/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2005039019A1 (ja) * | 2003-10-15 | 2007-02-08 | 株式会社リガク | アクチュエータ |
JP2013090572A (ja) * | 2011-10-20 | 2013-05-13 | Soc De Mecanique Magnetique | 熱処理なしに腐食環境での使用のためのジャケット付き電磁気機械ステーター |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19960801 |