JPH0591149A - デジタル符号の帯域幅を圧縮する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】デジタル２進符号を階段状に変換した階段状符
号を用い、簡易な構成で、デジタル符号の帯域幅圧縮を
可能にする方法を、提供することを目的とする。 【構成】図４は本発明の実施例であって、符号変化検出
分配器２と５個の発信部（閾値設定部）を有する発振器
３及び、バンドパスフィルタ９で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、デジタル符号の帯域
幅を圧縮する方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】デジタル符号を、ＦＳＫによる多値変調
方式等により、帯域幅を圧縮した。いずれの方法も、デ
ジタル符号のベクトルは、一符号値に対し一ベクトルで
ある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記の圧縮方法は、デ
ジタル２進符号が基本となり、０値から１値えの変化の
ベクトルと、１値から０値えの変化のベクトルとは逆相
であるため、符号値の変化には高い周波数成分が必要
で、大幅な帯域幅の圧縮は技術的に困難である。本発明
では、このような点を解決するため創案されたもので、
簡易な構成で、帯域幅の圧縮を可能にする方法を、提供
することを目的とする。

【０００４】

【発明が解決するための手段】図１に示すデジタル２進
符号を、図２に示す階段状符号に変換する。本符号は、
デジタル符号の一つの値に対して複数のベクトルを有
し、デジタル符号値の変化に伴うベクトルの変化を少な
くし、符号値変化の周波数成分を下げることによりベー
スバンドの帯域幅を圧縮する。階段状符号を定義する。
階段状符号とは、図２に示すように、デジタル２進符号
のレベル変化に伴い、設定された閾値で、符号のレベル
が階段状に変化する符号を云う。この符号は、デジタル
符号の一つの値に対して複数のベクトルを有し、ベクト
ルの回転方向は変わらない。

【０００５】

【作用】図２に示すごとく閾値を５に設定すると、符号
変化のベクトルは、各々４５度となり（図１に示すデジ
タル２進符号のベクトル変化は、各々１８０度）、ベー
スバンドの基本周波数は低くなる。また、デジタル２進
符号の１周期が２Ｔ（Ｔ＝デジタル２進符号１ビットの
伝送時間）に対し、図２に示す階段状符号の１周期は８
Ｔとなり、ベースバンドの最大基本周波数は、デジタル
２進符号のベースバンド最大基本周波数の１／４とな
る。閾値をｎに段設定した帯域幅圧縮係数を、２（ｎ−
１）で表す。

【０００６】

【実施例】図４は本発明の実施例であって、符号変化検
出分配器２と５個の発信部（閾値設定部）を有する発振
器３及び、バンドパスフィルタ９で構成される。この場
合情報のデジタル２進符号１を符号変化検出分配器２に
転送すると、符号変化検出分配器２は、デジタル２進符
号の符号値変化を検出し、発振器３の個別発振部６，
５，４，５，６，７，８，７，６の順に転送する。発振
器３は、ｆ_０Ｈｚ，ｆ_０＋２８０Ｈｚ，ｆ_０＋４００Ｈ
ｚ，ｆ_０＋２８０Ｈｚ，ｆ_０Ｈｚ，ｆ_０−２８０Ｈｚ，
ｆ_０−４００Ｈｚ，ｆ_０−２８０Ｈｚ，ｆ_０Ｈｚ，の順
に出力し、バンドパスフィルタ９に転送する。バンドパ
スフィルタ９では波形整形し図３に示す階段状ＳＦＫ信
号を１０に出力する。本実施例では、ＳＦＫの変移周波
数を（搬送波（ｆ_０）を含む）閾値とし閾値の数を５に
設定した。発振部は全てＳｉｎ０度から発信を開始する
同期型減衰振動発振器を用いている。

【０００７】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、極め
て簡単な回路構成でデジタル符号の帯域幅を圧縮し、伝
送路を極めて有効に使用することが出来、又、閾値を電
圧で設定したベースバンド符号で録音すると極めて有効
に録音媒体を使用することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 デジタル２進符号のベースバンド波形

【図２】 閾値を電圧設定した階段状符号のベース
バンド波形

【図３】 閾値を変移周波数で設定した階段状符号
のＦＳＫ波形

【図４】 実施例のブロック図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項 １】階段状符号を用いたデジタル符号の帯域
   幅を圧縮する方法
2. 【請求項 ２】階段状符号