JPH058882B2 - - Google Patents
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- JPH058882B2 JPH058882B2 JP19805985A JP19805985A JPH058882B2 JP H058882 B2 JPH058882 B2 JP H058882B2 JP 19805985 A JP19805985 A JP 19805985A JP 19805985 A JP19805985 A JP 19805985A JP H058882 B2 JPH058882 B2 JP H058882B2
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- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 3
- 230000006698 induction Effects 0.000 claims 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 8
- 238000000034 method Methods 0.000 description 7
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 3
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- 238000004891 communication Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
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- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、マイクロ波、ミリ波帯の通信装置に
用いられる導波管フイルタに関するものである。
用いられる導波管フイルタに関するものである。
(従来の技術)
衛星通信においては、地上局と衛星との距離が
35900Km(静止衛星の場合)と非常に遠く離れて
いるために、受信機に入力される電波は非常に微
弱なものである。この微弱な電波を扱うためのフ
イルタには通過伝送損失の小さいフイルタが要求
され、損失の小さなフイルタとして選択度Qの高
い導波管フイルタがよく採用されている。また、
受信側ばかりでなく、送信側でも大電力の送信を
行なうので、通過伝送により損失したエネルギー
が熱エネルギーに変換されて送信用機器が加熱さ
れる場合があり、受信側と同様に、通過伝送損失
の小さい導波管フイルタがよく採用されている。
35900Km(静止衛星の場合)と非常に遠く離れて
いるために、受信機に入力される電波は非常に微
弱なものである。この微弱な電波を扱うためのフ
イルタには通過伝送損失の小さいフイルタが要求
され、損失の小さなフイルタとして選択度Qの高
い導波管フイルタがよく採用されている。また、
受信側ばかりでなく、送信側でも大電力の送信を
行なうので、通過伝送により損失したエネルギー
が熱エネルギーに変換されて送信用機器が加熱さ
れる場合があり、受信側と同様に、通過伝送損失
の小さい導波管フイルタがよく採用されている。
一般に、導波管フイルタは第4図に示すように
断面が矩形をした導波管にシヤントインダクタ板
を設けて複数個に区隔して各区隔を導波管共振器
と成し、バンドパスフイルタを構成するのが基本
構造であり、これがシヤントインダクタ型導波管
フイルタと呼ばれている。
断面が矩形をした導波管にシヤントインダクタ板
を設けて複数個に区隔して各区隔を導波管共振器
と成し、バンドパスフイルタを構成するのが基本
構造であり、これがシヤントインダクタ型導波管
フイルタと呼ばれている。
第4図において、20は導波管、21〜28は
誘導窓を形成するシヤントインダクタ板(以後、
インダクタ板と称す)をそれぞれ示す。そして、
インダクタ板21,25とインダクタ板22,2
6とインダクタ板21,22,25,26の間の
導波管20の部分とが1つの導波管共振器を構成
し、またインダクタ板22,23,26,27と
その間の導波管20の部分とで別の導波管共振器
を構成し、さらにインダクタ板23,24,2
7,28とその間の導波管20の部分とで他の導
波管共振器を構成し、これら3つの導波管共振器
にて3段構成の導波管フイルタ(バンドパスフイ
ルタ)を構成している。そして、導波管20の管
の幅、高さ、インダクタ板間の長さ、およびイン
ダクタ板21〜28の幅(誘導窓の大きさ)の寸
法によつて導波管フイルタの共振する中心周波数
および通過帯域幅が決定される。
誘導窓を形成するシヤントインダクタ板(以後、
インダクタ板と称す)をそれぞれ示す。そして、
インダクタ板21,25とインダクタ板22,2
6とインダクタ板21,22,25,26の間の
導波管20の部分とが1つの導波管共振器を構成
し、またインダクタ板22,23,26,27と
その間の導波管20の部分とで別の導波管共振器
を構成し、さらにインダクタ板23,24,2
7,28とその間の導波管20の部分とで他の導
波管共振器を構成し、これら3つの導波管共振器
にて3段構成の導波管フイルタ(バンドパスフイ
ルタ)を構成している。そして、導波管20の管
の幅、高さ、インダクタ板間の長さ、およびイン
ダクタ板21〜28の幅(誘導窓の大きさ)の寸
法によつて導波管フイルタの共振する中心周波数
および通過帯域幅が決定される。
ここで、本出願人が先に提案した導波管フイル
タの具体的構成を第5図および第6図を参照して
説明する。第5図は、本出願人が先に提案した導
波管フイルタの具体的構成の分解斜視図であり、
第6図は、第5図の組立斜視図である。
タの具体的構成を第5図および第6図を参照して
説明する。第5図は、本出願人が先に提案した導
波管フイルタの具体的構成の分解斜視図であり、
第6図は、第5図の組立斜視図である。
第5図および第6図において、29〜33は導
波管、34〜37は誘導窓40〜43を穿設した
インダクタ板、38,39はフランジ、44は支
持台をそれぞれ示す。
波管、34〜37は誘導窓40〜43を穿設した
インダクタ板、38,39はフランジ、44は支
持台をそれぞれ示す。
導波管30〜32はバンドパスフイルタとして
中心周波数に応じた長さ、幅、高さに加工され、
インダクタ板34〜37はバンドパスフイルタと
して必要な幅を有する角穴の誘導窓40〜43が
設けられ、また、導波管29,33はバンドパス
フイルタの周波数に関係しないので任意の長さに
設定する。導波管29,33を両端にして導波管
29〜33とインダクタ板34〜37とを導波管
29、インダクタ板43、導波管30、インダク
タ板35……となるように交互に並べ、支持台4
4に乗せる。支持台44は導波管29〜33とイ
ンダクタ板34〜37とを並べた長さにより、わ
ずかながら短い長さに設定し、支持台44の両端
からフランジ38,39を当てネジで締め付け、
導波管29〜33とインダクタ板34〜37とを
密接に接続する構造である。
中心周波数に応じた長さ、幅、高さに加工され、
インダクタ板34〜37はバンドパスフイルタと
して必要な幅を有する角穴の誘導窓40〜43が
設けられ、また、導波管29,33はバンドパス
フイルタの周波数に関係しないので任意の長さに
設定する。導波管29,33を両端にして導波管
29〜33とインダクタ板34〜37とを導波管
29、インダクタ板43、導波管30、インダク
タ板35……となるように交互に並べ、支持台4
4に乗せる。支持台44は導波管29〜33とイ
ンダクタ板34〜37とを並べた長さにより、わ
ずかながら短い長さに設定し、支持台44の両端
からフランジ38,39を当てネジで締め付け、
導波管29〜33とインダクタ板34〜37とを
密接に接続する構造である。
かかる導波管29〜33の拡大したものを第7
図に示す。第7図は導波管30を例示したもので
あり、導波管30の内側は通常ドリル加工や放電
加工等の加工技術を用いて加工するが、四隅の部
分はどうしても直角に辺と辺とが交わらず、断面
が半径0.2〜0.5mm程度の円弧状となり易い。
図に示す。第7図は導波管30を例示したもので
あり、導波管30の内側は通常ドリル加工や放電
加工等の加工技術を用いて加工するが、四隅の部
分はどうしても直角に辺と辺とが交わらず、断面
が半径0.2〜0.5mm程度の円弧状となり易い。
(発明が解決しようとする問題点)
上述のように本出願人が先に提案した導波管フ
イルタは、通常の加工技術で導波管の内側を加工
した場合に、導波管が筒状をしているため加工が
難しく、隅の部分が半径0.2〜0.5mm程度の円弧状
になり易い。そのために、導波管の幅と高さの寸
法が設計値よりずれ、表面電流経路の長さにバラ
ツキを生じ中心周波数が高くなり易い。例えば、
中心周波数が50GHzの導波管フイルタでは導波管
の内側の寸法は幅4.78mm、高さ2.39mmであり、四
隅が半径0.2〜0.5mm程度の円弧状に形成される
と、中心周波数が500MHz程度高い方へずれてし
まう。このように導波管29〜33の筒状加工が
難しく大量生産に適さないという問題点があつ
た。
イルタは、通常の加工技術で導波管の内側を加工
した場合に、導波管が筒状をしているため加工が
難しく、隅の部分が半径0.2〜0.5mm程度の円弧状
になり易い。そのために、導波管の幅と高さの寸
法が設計値よりずれ、表面電流経路の長さにバラ
ツキを生じ中心周波数が高くなり易い。例えば、
中心周波数が50GHzの導波管フイルタでは導波管
の内側の寸法は幅4.78mm、高さ2.39mmであり、四
隅が半径0.2〜0.5mm程度の円弧状に形成される
と、中心周波数が500MHz程度高い方へずれてし
まう。このように導波管29〜33の筒状加工が
難しく大量生産に適さないという問題点があつ
た。
そこで、加工を容易にするために第8図に示す
ように、導波管45を長さ方向に断面コの字状と
し、またこの導波管45の長さ方向の開口を覆う
インダクタ板46も同様にコの字状に誘導窓を形
成すると加工が容易となり、導波管の隅に円弧を
生じさせない。しかし、第9図に示すように、導
波管45、インダクタ板46,47を支持台44
に乗せて取り付けた際に、インダクタ板46,4
7をきわめて薄い板で形成しているので、インダ
クタ板46,47を支持台44に押し付けること
ができず、インダクタ板46,47と支持台44
との接触部分48,49が接触不良となり易く、
高周波抵抗が大きくなり、表面電流の流れを阻害
し、通過帯域の伝送損失が増加し、通過帯域幅の
バラツキが発生する等の問題点があつた。
ように、導波管45を長さ方向に断面コの字状と
し、またこの導波管45の長さ方向の開口を覆う
インダクタ板46も同様にコの字状に誘導窓を形
成すると加工が容易となり、導波管の隅に円弧を
生じさせない。しかし、第9図に示すように、導
波管45、インダクタ板46,47を支持台44
に乗せて取り付けた際に、インダクタ板46,4
7をきわめて薄い板で形成しているので、インダ
クタ板46,47を支持台44に押し付けること
ができず、インダクタ板46,47と支持台44
との接触部分48,49が接触不良となり易く、
高周波抵抗が大きくなり、表面電流の流れを阻害
し、通過帯域の伝送損失が増加し、通過帯域幅の
バラツキが発生する等の問題点があつた。
本発明の目的は、上記した装置の問題点をより
改善すべくなされたもので、導波管をコの字状に
しインダクタ板をL字状にすることにより、導波
管の加工を容易にし、導波管の隅を直角にして通
過中心周波数のずれを防止し、またインダクタ板
と支持台との接触を窓にして高周波抵抗を小さく
し、伝送損失の増加を防止して通過帯域幅のバラ
ツキをなくすようにした導波管フイルタを提供す
ることにある。
改善すべくなされたもので、導波管をコの字状に
しインダクタ板をL字状にすることにより、導波
管の加工を容易にし、導波管の隅を直角にして通
過中心周波数のずれを防止し、またインダクタ板
と支持台との接触を窓にして高周波抵抗を小さく
し、伝送損失の増加を防止して通過帯域幅のバラ
ツキをなくすようにした導波管フイルタを提供す
ることにある。
(問題を解決するための手段)
かかる目的を達成するために、本発明に係わる
導波管フイルタは、バンドパスフイルタの通過中
心周波数に応じた長さを有し、一つの側面が開放
面とされて長さ方向に垂直な断面の形状がコの字
状である方形の導波管と、1枚の金属板をL字状
に折り曲げて前記導波管の一端を覆う大きさの第
1の面と開放面の半分を覆う大きさの第2の面と
を設け、第1の面に誘導窓を開設したシヤントイ
ンダクタ板と、導波管の開放面の外形幅よりも広
い幅の溝を有する支持台とを備え、一端を第1の
面で覆うと共に開放面の一部を第2の面で覆うよ
うに導波管の両端にそれぞれシヤントインダクタ
板を当接させて導波管共振器を成し、導波管と支
持台とでシヤントインダクタ板の第2の面を狭持
して導波管共振器を支持台上に長さ方向に複数個
直列に配置して構成されている。
導波管フイルタは、バンドパスフイルタの通過中
心周波数に応じた長さを有し、一つの側面が開放
面とされて長さ方向に垂直な断面の形状がコの字
状である方形の導波管と、1枚の金属板をL字状
に折り曲げて前記導波管の一端を覆う大きさの第
1の面と開放面の半分を覆う大きさの第2の面と
を設け、第1の面に誘導窓を開設したシヤントイ
ンダクタ板と、導波管の開放面の外形幅よりも広
い幅の溝を有する支持台とを備え、一端を第1の
面で覆うと共に開放面の一部を第2の面で覆うよ
うに導波管の両端にそれぞれシヤントインダクタ
板を当接させて導波管共振器を成し、導波管と支
持台とでシヤントインダクタ板の第2の面を狭持
して導波管共振器を支持台上に長さ方向に複数個
直列に配置して構成されている。
(作用)
導波管を、一つの側面を開放して開放面とし長
さ方向に断面コの字状とすることにより、導波管
の加工を容易にし、特に導波管の隅を直角に加工
でき、導波管フイルタの中心周波数のずれを防止
し、またシヤントインダクタ板(以下、インダク
タ板と呼ぶ)をL字状に折り曲げて構成したこと
により、導波管の両端と開放面をインダクタ板で
覆つて導波管を支持台に密着させることができ、
高周波抵抗を小さくして伝送損失を減少させ、通
過帯域幅のバラツキを少なくでき、量産に好適で
ある。
さ方向に断面コの字状とすることにより、導波管
の加工を容易にし、特に導波管の隅を直角に加工
でき、導波管フイルタの中心周波数のずれを防止
し、またシヤントインダクタ板(以下、インダク
タ板と呼ぶ)をL字状に折り曲げて構成したこと
により、導波管の両端と開放面をインダクタ板で
覆つて導波管を支持台に密着させることができ、
高周波抵抗を小さくして伝送損失を減少させ、通
過帯域幅のバラツキを少なくでき、量産に好適で
ある。
(実施例の説明)
以下、本発明による実施例を第1図ないし第3
図を参照して詳細に説明する。第1図は、本発明
の導波管フイルタの一実施例を示す分解斜視図で
あり、第2図は、第1図の長さ方向の組立断面図
であり、第3図は、第1図の導波管共振器の表面
電流と電界を示す斜視図である。
図を参照して詳細に説明する。第1図は、本発明
の導波管フイルタの一実施例を示す分解斜視図で
あり、第2図は、第1図の長さ方向の組立断面図
であり、第3図は、第1図の導波管共振器の表面
電流と電界を示す斜視図である。
第1図および第2図において、1〜6は誘導窓
14〜19が設けられたインダクタ板、7〜9は
長さ方向に断面コの字状の導波管、10,11は
フランジ、12はカバー、13は支持台をそれぞ
れ示す。導波管7〜9はバンドパスフイルタとし
て中心周波数に応じた長さ、幅および高さに加工
され、一つの側面である底面が開放面とされてい
る。インダクタ板1〜6は金属板であつて、導波
管の一端と開放面の一部を覆うL字状の2面を有
し、導波管7〜9の一端を覆う面にバンドパスフ
イルタとして必要な幅を有する誘導窓14〜19
が穿設され、L字状に折り曲げた他の面が導波管
の底面に当接するように形成される。そして、導
波管7の両端からインダクタ板1,2を押し当て
導波管7の一端と底面をインダクタ板1,2で覆
い導波管共振器を構成する。導波管7の底面を覆
うインダクタ板1,2の接する所は導波管7の長
さ方向の中央部分である。同様にインダクタ板
3,4と導波管8で別の導波管共振器を構成し、
さらにインダクタ板5,6と導波管9でさらに他
の導波管共振器を構成し、これらの3つの導波管
共振器を支持台13上に乗せ、両端からフランジ
10,11を当ててネジで締め付け、上からカバ
ー12を支持台13にネジ止めし、3つの導波管
共振器を直列に接続してバンドパスフイルタとし
ての導波管フイルタを構成する。第3図に上記構
成の導波管共振器の表面電流の流れおよび電界を
矢印50,51で示す。導波管7の底面の中央に
インダクタ板1,2の接する所があり、表面電流
50の流れは面の中央より放射状に流れ、または
中央に収束するように流れる。この表面電流50
の流れをみるとインダクタ板1,2の接する所が
長さ方向の中央の所にあるために、表面電流50
がインダクタ板1,2の接する所を横切るように
流れることはなく並行した流れとなる。このよう
にインダクタ板1,2の接する部分を横切つて表
面電流50が流れないので、その部分における接
触不良等による高周波抵抗の増加がなく、選択度
Qの低下による通過帯域の伝送損失の増加を防止
でき、また通過帯域幅のバラツキを少なくするこ
とができる。
14〜19が設けられたインダクタ板、7〜9は
長さ方向に断面コの字状の導波管、10,11は
フランジ、12はカバー、13は支持台をそれぞ
れ示す。導波管7〜9はバンドパスフイルタとし
て中心周波数に応じた長さ、幅および高さに加工
され、一つの側面である底面が開放面とされてい
る。インダクタ板1〜6は金属板であつて、導波
管の一端と開放面の一部を覆うL字状の2面を有
し、導波管7〜9の一端を覆う面にバンドパスフ
イルタとして必要な幅を有する誘導窓14〜19
が穿設され、L字状に折り曲げた他の面が導波管
の底面に当接するように形成される。そして、導
波管7の両端からインダクタ板1,2を押し当て
導波管7の一端と底面をインダクタ板1,2で覆
い導波管共振器を構成する。導波管7の底面を覆
うインダクタ板1,2の接する所は導波管7の長
さ方向の中央部分である。同様にインダクタ板
3,4と導波管8で別の導波管共振器を構成し、
さらにインダクタ板5,6と導波管9でさらに他
の導波管共振器を構成し、これらの3つの導波管
共振器を支持台13上に乗せ、両端からフランジ
10,11を当ててネジで締め付け、上からカバ
ー12を支持台13にネジ止めし、3つの導波管
共振器を直列に接続してバンドパスフイルタとし
ての導波管フイルタを構成する。第3図に上記構
成の導波管共振器の表面電流の流れおよび電界を
矢印50,51で示す。導波管7の底面の中央に
インダクタ板1,2の接する所があり、表面電流
50の流れは面の中央より放射状に流れ、または
中央に収束するように流れる。この表面電流50
の流れをみるとインダクタ板1,2の接する所が
長さ方向の中央の所にあるために、表面電流50
がインダクタ板1,2の接する所を横切るように
流れることはなく並行した流れとなる。このよう
にインダクタ板1,2の接する部分を横切つて表
面電流50が流れないので、その部分における接
触不良等による高周波抵抗の増加がなく、選択度
Qの低下による通過帯域の伝送損失の増加を防止
でき、また通過帯域幅のバラツキを少なくするこ
とができる。
(発明の効果)
以上説明したように、本発明の導波管フイルタ
は、導波管を、一つの側面を開放して開放面とし
長さ方向に断面コの字状とすることにより、導波
管の加工を容易にし、特に隅を直角に加工でき、
導波管フイルタの中心周波数のずれを防止し、ま
たインダクタ板をL字状に折り曲げて構成したこ
とにより、導波管の両端と開放面をインダクタ板
で覆つて導波管をインダクタ板の一部を当接させ
て支持台に密着させることができ、高周波抵抗を
小さくして伝送損失を減少させ、通過帯域幅のバ
ラツキを少なくでき、量産に好適であるという優
れた効果を奏する。
は、導波管を、一つの側面を開放して開放面とし
長さ方向に断面コの字状とすることにより、導波
管の加工を容易にし、特に隅を直角に加工でき、
導波管フイルタの中心周波数のずれを防止し、ま
たインダクタ板をL字状に折り曲げて構成したこ
とにより、導波管の両端と開放面をインダクタ板
で覆つて導波管をインダクタ板の一部を当接させ
て支持台に密着させることができ、高周波抵抗を
小さくして伝送損失を減少させ、通過帯域幅のバ
ラツキを少なくでき、量産に好適であるという優
れた効果を奏する。
第1図は、本発明の導波管フイルタの一実施例
を示す分解斜視図であり、第2図は、第1図の長
さ方向の組立断面図であり、第3図は、第1図の
導波管共振器の表面電流と電界を示す斜視図であ
り、第4図は、導波管フイルタの基本を示す斜視
図であり、第5図は、本出願人が先に提案した導
波管フイルタの具体的構成の分解斜視図であり、
第6図は、第5図の組立斜視図であり、第7図
は、第5図の導波管フイルタを構成する導波管の
拡大斜視図であり、第8図は、第7図の導波管を
加工を容易とするための他の構造を示す斜視図で
あり、第9図は、第8図に示す構造の問題点を説
明する図である。 1,2,3,4,5,6……シヤントインダク
タ板、7,8,9……導波管、13……支持台、
14,15,16,17,18,19……誘導
窓。
を示す分解斜視図であり、第2図は、第1図の長
さ方向の組立断面図であり、第3図は、第1図の
導波管共振器の表面電流と電界を示す斜視図であ
り、第4図は、導波管フイルタの基本を示す斜視
図であり、第5図は、本出願人が先に提案した導
波管フイルタの具体的構成の分解斜視図であり、
第6図は、第5図の組立斜視図であり、第7図
は、第5図の導波管フイルタを構成する導波管の
拡大斜視図であり、第8図は、第7図の導波管を
加工を容易とするための他の構造を示す斜視図で
あり、第9図は、第8図に示す構造の問題点を説
明する図である。 1,2,3,4,5,6……シヤントインダク
タ板、7,8,9……導波管、13……支持台、
14,15,16,17,18,19……誘導
窓。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 バンドパスフイルタの通過中心周波数に応じ
た長さを有し、1つの側面が開放面とされて長さ
方向に垂直な断面の形状がコの字状である方形の
導波管と、 1枚の金属板をL字状に折り曲げて前記導波管
の一端を覆う大きさの第1の面と前記開放面の半
分を覆う大きさの第2の面とを設け、前記第1の
面に誘導窓を開設したシヤントインダクタ板と、
前記導波管の前記開放面の外形幅よりも広い幅の
溝を有する支持台とを備え、 前記一端を前記第1の面で覆うと共に前記開放
面の一部を前記第2の面で覆うように前記導波管
の両端にそれぞれ前記シヤントインダクタ板を当
接させて導波管共振器を成し、 前記導波管と前記支持台とで前記シヤントイン
ダクタ板の前記第2の面を狭持して前記導波管共
振器を前記支持台上に長さ方向に複数個直列に配
置して構成したことを特徴とする導波管フイル
タ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19805985A JPS6258702A (ja) | 1985-09-06 | 1985-09-06 | 導波管フイルタ |
US06/902,861 US4701728A (en) | 1985-09-06 | 1986-09-02 | Waveguide filter |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19805985A JPS6258702A (ja) | 1985-09-06 | 1985-09-06 | 導波管フイルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6258702A JPS6258702A (ja) | 1987-03-14 |
JPH058882B2 true JPH058882B2 (ja) | 1993-02-03 |
Family
ID=16384843
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19805985A Granted JPS6258702A (ja) | 1985-09-06 | 1985-09-06 | 導波管フイルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6258702A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01117564U (ja) * | 1988-02-03 | 1989-08-08 | ||
JPH0253609U (ja) * | 1988-10-07 | 1990-04-18 |
-
1985
- 1985-09-06 JP JP19805985A patent/JPS6258702A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6258702A (ja) | 1987-03-14 |
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