JPH0588584A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH0588584A
JPH0588584A JP3252457A JP25245791A JPH0588584A JP H0588584 A JPH0588584 A JP H0588584A JP 3252457 A JP3252457 A JP 3252457A JP 25245791 A JP25245791 A JP 25245791A JP H0588584 A JPH0588584 A JP H0588584A
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JP
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heat
fixing roller
temperature
fixing
heat source
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JP3252457A
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English (en)
Inventor
Junji Nakai
順二 中井
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱ローラ定着装置の定着ローラ1の異常昇温
時、定着ローラ1内の熱源2への電流遮断する温度ヒュ
ーズ等の熱応答部材6の応答遅れを解消することのでき
る手段を備えた定着装置を提供することを目的とする。 【構成】 熱応答温度の異る複数個の熱応答部材5,
7,8,9を設け、定着ローラ1の表棟温度が使用許容
温度範囲を越えて上昇すると各熱応答部材が順次応答す
るのに応じ、熱源の発熱量を順次減少させ、全部の熱応
答部材が熱応答した時熱源への通電を遮断する。 【作用】 上記の構成により、定着ローラが所定の温度
より上昇する場合の昇温勾配が緩慢になり熱源への電流
が断たれる時の応答遅れが解消される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真装置の定着装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機、ファクシミリ、プリン
タ等の電子写真装置の定着装置としては、図26に示す
ように、熱源2を内蔵する定着ローラ1と、これに圧接
し従動回転する加圧ローラ4とより成り、これら2つの
ローラのニップ部に未定着トナー像を担持する転写紙を
通紙し、トナー像を転写紙面に融着して定着する熱ロー
ラ定着装置が広く使用されている。
【0003】定着ローラ1は、アルミニュウム、鉄等の
金属の中空円筒状コアの表面に4ふっ化エチレン系の樹
脂コーティング層より成る耐熱離型層が形成されて成
り、熱源2としては一般にハロゲンヒータが使用されて
いる。定着ローラ2の表面温度が所定の定着温度(例え
ば185℃)を維持するために、定着ローラ1の外周面
に接してサーミスタ3が設けられ、定着ローラ1の温度
を検知し、温度調整回路により熱源2への通電を制御し
ている。加圧ローラ4は、金属コアの表面に耐熱性ゴム
(例えばシリコンゴム等)を有し、その外側を4ふっ化
エチレン系のチューブで覆って構成され、図示しない加
圧機構により、定着ローラ1に押圧され、所定の幅のニ
ップ部を形成し、定着に必要な熱が定着ローラ1から転
写紙及びトナー像に伝達されて定着が行なわれる。
【0004】また、定着ローラ1への転写紙の巻付きを
防止するため、ニップ部の下流側には分離爪10が設け
られている。又、サーミスタ、温度調整回路等の故障に
より定着ローラ1の温度が異常に上昇した場合、熱源2
への通電を遮断し、焼損事故を未然に防ぐための温度過
昇防止機構として、温度ヒューズ又はサーモスタット等
より成る熱応答部材5が、定着ローラ1に対向して設け
られている。
【0005】ところで、温度ヒューズ、サーモスタット
等の熱応答部材5は、定着ローラ表面に擦過傷ができる
のを防止するため、一般に定着ローラから離隔して設け
られているので、その雰囲気温度によって応答速度が左
右される。例えば、朝一番に電源を投入した場合、特に
冬季の寒冷時など、定着装置が冷却した状態で定着ロー
ラが異常昇温した場合、図27に示す如く、温度ヒュー
ズ等の熱応答部材の温度は定着ローラの表面温度の上昇
に遅滞なく追随せず、特に最近、定着立上り時間の短縮
に伴い、応答遅れが大きくなり、温度ヒューズが断線し
た時点では、定着ローラの表面温度は400℃近くにも
達することがある。
【0006】定着ローラの温度が400℃位に達する
と、それに当接している分離爪10や加圧ローラ4等が
熱変形してしまい、再使用不能になる。
【0007】そこで、温度ヒューズ等の熱応答部材の動
作温度を下げることが考えられるが、動作温度を下げる
と、機械の稼動中に定着ユニット内部の温度が上昇して
くると、正常であるにも拘らず誤動作により熱応答部材
が応答し熱源への電流が遮断されることになり、動作温
度を下げることはできない。
【0008】上記の問題点を解決することを目的とし
て、従来熱応答部材の応答性を向上させる種々の提案が
行なわれている。例えば、特開昭58−174977号
公報、特開昭58−173772号公報、特開昭61−
11775号公報には、熱応答部材にヒータを設け、定
着ローラの温度上昇に先向して加熱し応答性を上げるこ
とが提案されている。又、特開昭57−79974号公
報、特開昭58−132772号公報、特開昭63−1
69680号公報には、温度ヒューズ等の熱応答部材を
定着ローラの表面に摺接する高熱伝導物質内に設けるこ
とにより応答性を向上させる手段が開示されている。そ
の他、特開昭63−159890や特開昭58−190
970号公報には、樹脂等の所定温度で軟化する部材を
利用して、熱応答性部材と定着ローラとの間隔を変える
ことが開示され、又特開昭59−34574号公報には
定着ローラの熱膨張により熱応答部材との距離を変える
ことが開示され又、特開昭58−158672号公報に
は時間により熱応答部材と定着ローラとの距離を制御す
ることが開示されている。その外、バイメタルや形状記
憶合金を利用して熱応答部材と定着ローラとの距離を変
えることも提案されている。しかし、上記のいずれの提
案も構成が複雑になり、コストの増大を招く可能性が大
きい。又、特開昭58−190970号公報に開示され
たものは、熱応答部材のホルダが常時定着ローラに摺接
しているので耐久性に問題があり、誤動作の原因となる
おそれがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱ローラ定
着装置の異常昇温時の熱源への電流を遮断する熱応答部
材の応答遅れに対して従来実施され、提案されている技
術の問題点にかんがみ、比較的簡単な構成で、熱応答部
材の定着ローラ温度に対する応答遅れを解消することの
できる手段を備えた定着装置を提供することを課題とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの5つの発明をこゝに提案する。これらの発明は、い
ずれも熱源を内蔵する定着ローラと、これに圧接する加
圧ローラと、上記定着ローラに対向させて配置され異常
昇温に感応する熱応答部材を有し、該熱応答部材の感応
により熱源の電流を遮断する等発熱を制御する電子写真
装置の定着装置が前提となっている。
【0011】第1の発明は、上記の熱応答部材は、熱応
答温度が異る複数個より成り、定着ローラが使用許容温
度範囲を越えると各熱応答部材が順次熱応答するのに応
じて上記熱源の発熱量を順次減少させ、全部の熱応答部
材が熱応答した場合、熱源への通電を遮断する如く制御
する発熱量制御手段を有することを特徴とする。
【0012】第2の発明は、上記の熱源が複数本設けら
れ、熱応答部材は熱源の数と同数設けられ、各熱応答部
材は定着ローラの異る異常温度に対して感応し、各熱応
答部材が感応する毎に対応する1本の熱源への通電を遮
断することを特徴とする。
【0013】その場合、上記の各熱応答部材は同一定格
であって、定着ローラ表面との間隙を異ならせることに
より、定着ローラの異る異常温度に対して感応させるよ
うにすることも可能である。
【0014】第3の発明は、上記の定着ローラ内空間
に、上記の熱源を囲繞して該熱源からのふく射熱の透過
量を可変とするふく射熱可変部材を設け、上記定着ロー
ラの温度が異常上昇した時、上記ふく射熱可変部材が熱
源から定着ローラへの供給熱量を低下させるようにした
ことを特徴とする。
【0015】又、第4の発明は、上記定着ローラ外周面
に対向させて定着ローラの熱を吸熱する吸熱手段を設
け、上記定着ローラの温度が異常上昇した時上記吸熱手
段が作動するようにしたことを特徴とする。
【0016】最後に、第5の発明は、上記の熱応答部材
は通常時、支持部材により定着ローラから離隔した位置
に支持されるとともに定着ローラに押圧する方向に弾性
部材により付勢され、上記支持部材はある温度以上で変
形して支持機能を失い熱応答部材は弾性部材の付勢力に
より定着ローラに当接することを特徴とする。
【0017】なお、上記のある温度以上で変形し、熱応
答部材の支持機能を失う支持部材に代えて、熱応答部材
を保持し、該熱応答部材が定着ローラから離隔した位置
と接触する位置との間に変位可能な支持部材と、通常時
は該支持部材を熱応答部材が定着ローラから離隔する位
置に保持し、ある温度以上で定着ローラの熱膨張により
上記の支持部材の保持が解除されるアクチュエータとを
設けてもよい。
【0018】
【作用】上記の第1の発明の構成によれば、通常の定着
温度を越えると、複数個の熱応答部材は温度の上昇に応
じて順次感応し、その度に熱源の発熱量を減少して行く
ように制御されるので、定着ローラの温度上昇は次第に
緩慢になり、熱応答部材の応答遅れが吸収され、全部の
熱応答部材が感応し、熱源の発熱が断たれる時の定着ロ
ーラの温度を従来よりも低下させることができ、定着ロ
ーラに接する加圧ローラや分離爪等の熱変形による損傷
を防止することができる。
【0019】又、上記の第2の発明の構成によれば、複
数の熱応答部材が順次感応する度に夫々に対応する熱源
が消灯し、合計発熱量が順次減少して行くので、上記第
1の発明と同様の作用効果が得られる。
【0020】又、第3の発明の構成によれば、定着ロー
ラの温度が異常上昇した時、ふく射熱可変部材が作動し
て、熱源から定着ローラに達するふく射熱が減少するの
で定着ローラの温度上昇は緩慢になり、上記第1、第2
発明の場合と同様の作用、効果が得られる。
【0021】又、第4の発明の構成によれば、定着ロー
ラの温度が異常上昇した場合吸熱手段が作動し、定着ロ
ーラの熱を吸収するので、熱源の発熱量が変らなくても
定着ローラの温度上昇は緩慢になり、上記の各発明の場
合と同様の作用効果が得られる。
【0022】最後に、第5の発明の構成によれば、通常
時定着ローラから離隔した位置に保持されている熱応答
部材は定着ローラの温度が異常上昇した場合、支持部材
の熱応答部材支持機能の喪失、又はアクチュエータの作
動により熱応答部材がバネ力により定着ローラに当接
し、定着ローラから直接熱を受けて温度上昇し、熱応答
部材の定着ローラに対する応答遅れが吸収され熱応答部
材の感応により熱源が断たれた時の定着ローラの温度
を、これに接触する部材に支障を及ぼさない温度に低減
させることができる。
【0023】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面に基づいて
詳細に説明する。
【0024】図1は、第1の発明を先に図26で説明し
た熱ローラ定着装置に適用した実施例を示す図である。
したがって、同一の機能を有する部材には同一の符号を
付し、異る点に重点をおいて説明する。
【0025】この実施例では、熱源2への通電を遮断す
る温度ヒューズ5以外の3個の熱応答部材(サーモスタ
ット又は温度ヒューズ)7、8、9が設けられている。
3個の熱応答部材7、8、9は熱応答温度が異なり、定
着ローラ1の温度が異常昇温した場合、順次感応し、そ
の都度、熱源2の発熱量を低減する。その結果、図3に
示す如く定着ローラ1の表面の温度上昇カーブは漸次寝
て行き、温度ヒューズ5の反応時間の応答遅れは吸収さ
れ、温度ヒューズ5が断線して熱源2への電流が遮断さ
れた時の定着ローラ1の表面温度を、加圧ローラ4や分
離爪10等が再使用可能な300℃以下の温度迄下げる
ことが可能となる。
【0026】図2の回路図に従って説明を補足すると通
常定着装置が稼動している場合は、サーミスタ3で検出
した温度を、CPU11で設定温度に達しているか判断
し、トライアック15aで、その通電をON/OFF
している。もし、サーミスタ3の異常やトライアック
15aの不良が発生すると、パワーリレー12が作動
し、定着ヒータ2への電流をしゃ断する。パワーリレー
12が作動しなかったら熱応答部材(図1の7〜9)が
検知し、その検知信号により、通電サイクル選択回路1
3により、トライアック15bにより定着ヒータ2に
流れる電力を減少していく。この供給電力を温度上昇と
共に減少させることによって、最終的に回路が切れる熱
応答部材(温度ヒューズ)5の応答遅れを吸収し、回路
断線時の定着ローラ1の温度を低くすることができる。
【0027】通電サイクル選択回路13は特に図示しな
いが、複数のカウンター回路により構成されている。通
電制御は熱応答部材7〜9の検知が作動するまでは10
0%通電するが、7が作動すると例えば10サイクル中
の7サイクル通電、8が作動すると10サイクル中4サ
イクル、9が検知すると10サイクル中の1サイクル通
電に切換えられ、それぞれ70%、40%、10%の電
力をヒータに供給することになる。前記は一例であっ
て、ヒータの容量や定着ユニットの条件によって、個々
に決めれば良い。供給電力の制御はこの他に変圧器によ
る印加電圧切換、チョークコイルによる電圧降下の切換
位相制御による電力切換等でも行なえる。これ等の制御
技術は公知であり当業者にとっては容易に設計できるも
のである。
【0028】次に、図4、図5、図6により第2発明の
実施例を説明する。この実施例では、定着ローラ1の内
部空間には2本の熱源2a,2bが設けられており、こ
れに対応して2つの熱応答部材(温度ヒューズ又はサー
モスタット)5a,5bが設けられ、図5に示すように
第1熱源2aは第1熱応答部材5aによって電流が遮断
され、第2熱源2bは第2熱応答部材5bによって電流
が遮断されるようになっている。2つの熱応答部材5
a,5bは定着ローラ1の異なる表面温度に対して反応
するようにされており、定着ローラ1が異常に昇温し、
ある温度に達すると第1熱応答部材5aが感応して第1
熱源への電流を断ち、定着ローラ1の温度が更に上昇し
てある温度に達すると、第2熱応答部材5bが感応して
第2熱源への電流を断つ。その結果、定着ローラ1、第
1,第2熱応答部材の温度上昇曲線は図6に示す如くな
り、ある温度で第1熱源が消灯し定着ローラの温度上昇
は緩慢になり、第2熱源が断たれる時の応答遅れが解消
される。
【0029】なお、本実施例のように、定着ローラの立
ち上がり時間を短縮する為に熱源を複数個用いた定着装
置は、立ち上がり時のみ全点灯し、複写動作中は一部の
熱源しか使用しない。その理由は、例えば、機械の定格
が100V15Aの機械で、第1熱源5aを700W
で、第2熱源5bを700Wとすると、立ち上がり時
は、両方1400W使用可能であるが、複写動作中は他
のユニット、例えば、光学系の露光ランプや駆動系のモ
ータや機内の熱を排熱する冷却ファンや、他の周辺機
(ADF又はソター等)に電力配分をしなければいけな
いので、両方を使用することは不可能になる。それで定
着するのに最低限必要な熱量を供給する第2熱源5bを
使用することになる。従って第1熱源5aは立ち上がり
時のみ使用する熱源となる。
【0030】図5に示す回路図により、更に詳細に説明
する。
【0031】機械の電源が入れられると、トライアック
,、15a,15bが動作し、第1熱源2a及び、
第2熱源2bに通電され、定着ローラ1を昇温する。定
着ローラ1に当接され、配置されている温度検出素子
(サーミスタ)3により、定着ローラ1の温度を検出
し、検出された温度が設定温度(185℃)に達した
ら、トライアック,、15a,15bはOFFされ
第1及び代2熱源2a,2bは消灯する。この時、複写
動作可能になり、複写開始となる。次に複写動作が開始
され通紙されて、定着ローラ1の温度が低下したり、ま
た、待機中であっても、その自然放熱により、定着ロー
ラ1の温度が低下すると、サーミスタにより、その温度
を検出し、CPU11によりトライアック15bの方
へ動作信号が送られ、第2熱源2bのみ点灯する(以後
第1熱源2aは使用しないことになる)。ここで、トラ
イアック15a又は15bが故障して、第1熱源2
a又は第2熱源2bが通電され続けたとすると、サーミ
スタ3で得られた信号がオーバーヒート検出回路14で
定着ローラ1のオーバーヒートを検出する。また、オー
バーヒート検出回路では、サーミスタ3の断線又はショ
ートも検出しているので、それらのうちの一つでも異常
が検出されると、パワーリレー12が作動して、リレー
がOFFされ、熱源への電力供給がしゃ断される。更
に、パワーリレー12が故障したら、熱応答部材5a,
5bが反応し、完全に熱源2a,2bへの電力がしゃ断
される。
【0032】本実施例の場合、定着ローラ1の温度が2
30℃に達すると先ず第1熱応答部材5aが反応し、次
に定着ローラ1の温度が300℃に達すると第2熱応答
部材5bが反応して、それぞれの熱源2a,2bへの電
力供給をしゃ断する。従来は、両方の熱源を、共通(一
つ)の熱応答部材を用いて電流を遮断していた。熱応答
部材の熱応答が悪いのは、定着装置が冷えた状態から定
着ローラを立ち上げる時なので、その時の定着ローラの
表面温度と、熱応答部材の温度の変化は図27の如くな
る。従来の場合は、熱応答部材に181℃で反応する温
度ヒューズを使用していて、その温度ヒューズが働いた
時の、定着ローラの表面温度は400℃であった。
【0033】本実施例の場合の、定着ローラの表面温度
と、熱応答部材との温度変化を図6に示した。本実施例
の場合、熱応答部材にはどちら共181℃で反応する温
度ヒューズを使用しているが、それぞれの取付位置、定
着ローラとの距離G1,G2が異なる為、温度ヒューズ
が動作する時の定着ローラ1の温度が異なる。本実施例
の場合、第1熱応答部材5aと定着ローラ1とのギャッ
プG1を0.5mmにして第2熱応答部材5bと定着ロー
ラ1とのギャップG2を1.2mmに設定している。本実
施例の場合、温度ヒューズの定格が同一で、定着ローラ
1とのギャップを異ならせたが、温度ヒューズの定格を
異ならせ、第1熱応答部材が、第2熱応答部材よりも低
い温度で動作する温度ヒューズの組合わせでも良い。
【0034】図6に示したように、定着ローラの表面温
度が230℃に達するまで、第1熱源2a、第2熱源2
b共に点灯するので、定着ローラの昇温勾配が急である
が、230℃以上になると第1熱応答部材5aが反応
し、第1熱源2aが消灯するので熱源の発熱量は50%
ダウンし、昇温勾配が寝て、第2熱応答部材5bへの応
答遅れによる定着ローラの昇温温度が少なくなり、加熱
手段が300℃に達した時第2熱源2bも消灯する。
【0035】次に、図7乃至図11により、第3発明の
実施例を説明する。本実施例では、定着ローラ1の内部
空間に熱源2を囲繞して熱源2から定着ローラ1に伝播
されるふく射熱の量を可変とするふく射熱可変部材20
が設けられている以外は図26に示す従来の定着装置と
異るところはない。
【0036】ふく射熱可変部材20は図7,8に示す如
く、円筒状コア21,23が2重に重なって構成されて
いる。各コアは図9に示されているようにそれぞれメッ
シュ状の網部材で構成されている。内側に配置されてい
る円筒状コア21の一端は定着ローラ1を支持する側板
に固定され、他端はもう一方の側板に固定された支持部
材22に軸方向に摺動自在に支持されている。外側に配
置されている円筒状コア23は内側の円筒状コア21に
対して、軸方向に摺動可能で、一端にコイルバネ24を
支持部材22との間に配設し、外側円筒状コア23の他
端が21に当接するように付勢されいる。また、定着ロ
ーラ1の一方の端部には、外部から駆動力が伝達される
駆動伝達ギヤ25を有し、他端には、コイルバネ26を
有し、定着ローラ1を矢印方向に付勢しこの付勢力によ
り、定着ローラが熱膨張した時、図の矢印方向に伸びて
いくようになる。駆動伝達ギヤ25が設けられている方
は、軸方向の位置が変化しないので、駆動部のアライメ
ント位置の変動がなく、駆動部品の寿命が長く保たれる
利点がある。
【0037】次に、ふく射熱可変部材20の動作説明を
図9及び図10を使って説明する。図9は正常状態の
時、つまり定着ローラ1の表面温度が185℃以下の時
の図であり、図10は定着ローラ1の温度が異常温度
(185℃以上)になった時の図である。正常状態の時
は内外の円筒状コア21と23のメッシュ形状が一致し
ているので、メッシュの開口は塞がれることなく、熱源
2から定着ローラ1へ伝播されるふく射熱は最大であ
る。装置の温度制御系又はサーミスタ等が異常になり、
定着ローラ1の温度が異常温度(例えば約210℃)に
達すると、それに伴ない定着ローラ1の熱膨張により、
定着ローラ1は矢印方向に伸び、外側の円筒状コア部材
23を矢印方向にスライドさせ、図10に示すように内
側と外側の円筒状コア21,23のメッシュ形状がずれ
て開口面積少なくなり、熱源2から定着ローラ1へ伝播
されるふく射熱量を減少させる。
【0038】熱源から定着ローラに与えられるふく射熱
の量が減少することにより図11に示す如く定着ローラ
表面の昇温勾配はゆるやかになる。このことにより温度
ヒューズ等の熱応答部材が働らく時の定着ローラの温度
を例えば300℃と低くすることが可能になり機械のダ
メージを減少させることが可能となる。
【0039】次に、図12乃至19により、第4発明の
実施例を説明する。この実施例の定着装置では、定着ロ
ーラ1の外周面に対向させて定着ローラから熱を吸収す
る吸熱装置30が設けられている他は図26で説明した
従来の定着装置と異るところはない。
【0040】図13に吸熱装置30の詳細を示した。吸
熱装置30は冷却部材とこれを定着ローラに接離させる
機構とから成る。31はアクチュエータでブラケット3
2に段付ビス33により回転自在に取り付けられ、一端
には回転可能なコロ34を取り付け、他端は冷却部材3
9を支持する支持部材35の切欠穴に嵌合している。ま
た引張りバネ36により、アクチュエータ31を介し
て、支持部材35を上方向に持ち上げ、冷却部材39を
定着ローラ1から離間している。支持部材35はブラケ
ット32に段ビス37で取り付けられていて、上下動可
能にする為、段ビス部の所が、上下に長穴になってい
る。
【0041】定着ローラ1の制御温度が正常な場合(1
85℃の場合)は、冷却部材39は定着ローラ1と離間
されているが、温度制御系の故障により、定着ローラ1
の温度が制御温度を越え昇温すると、定着ローラ1は図
13の矢印方向に熱膨張し、定着ローラ1の一端でコロ
34を押圧し、アクチュエータ31が矢印方向に回動す
る。アクチュエータが動くと、冷却部材支持部材35が
矢印方向に動き、冷却部材39が定着ローラ1に当接
し、定着ローラ1の熱を吸熱する。
【0042】図14、図15に第4発明の他の実施例を
示した。この実施例では、定着ローラ1’の両端部がテ
ーパー状に径が大きくなっており、これに対応して冷却
部材39’に両端が端で径が小訟さくなるようにテーパ
ーが付けられ、かつ図示せぬ手段で定着ローラの中心に
向って付勢されている。定着ローラ1’の制御温度が正
常な場合は、図14のように、冷却部材39’と定着ロ
ーラ1’とはその両端部のテーパー面のみ接触し、それ
以外は離間しているが、定着ローラ1が異常温度に昇温
すると、定着ローラ1’が図15の矢印方向に熱膨張
し、冷却部材39’が定着ローラ1’に接触し、定着ロ
ーラ1’の冷却を行なう。この場合、定着ローラ1をア
ルミニウム等の熱膨張率の大きい材質を用い、冷却部材
39’を鉄などのように、定着ローラ1’の熱膨張率よ
り低い熱膨張率の材料を用いれば良い。
【0043】図16に示した第4発明の他の実施例で
は、定着ローラ1の上方に冷却部材39を配置し、冷却
部材39は、両端をプーリを介してワイヤ38で定着ロ
ーラから若干離隔するように吊上げ自重で定着ローラに
向って付勢されている。定着ローラ1の制御温度が正常
な場合は、図のように冷却部材39と定着ローラ1は離
間位置にあるが、定着ローラ1が異常温度に昇温する
と、ワイヤ38が熱で伸びて、冷却部材39が下降し
て、定着ローラ1に当接する。この場合、支持部材はワ
イヤを用いて、定着ローラの近傍に配まわしているの
で、熱応答性が良好である。
【0044】図17に示した第4発明の更に他の実施例
は、冷却部材として中空の円筒40と冷却ファン41を
使用したものである。図18にその回路図を示した。
【0045】この実施例は、従来の定着装置の安全装置
の回路の中に、サーモスタット42と冷却ファン41を
追加している。
【0046】図18により、実施例の説明を行なう。定
着ローラ1に当接された温度検出素子(サーミスタ)3
により、定着ローラの表面温度をCPU11で演算し、
定着設定温度(185℃)になっているか判定し、トリ
ガー信号により、トライアック15を動作させ、熱源
(定着ヒータ)2の通電をON,OFFする。オーバー
ヒート検出回路14は、もしトライアック15が故障し
通電がOFFしない時、サーミスタ3によりオーバーヒ
ートを検出したり、また、サーミスタ3のショートや、
サーミスタ3の断線を検出する。CPU11あるいはオ
ーバーヒート検出回路14の一方でも異常を検出する
と、パワーリレーを作動させる。もし、万が一パワーリ
レー12が故障した場合、定着ローラ1がある温度に達
すると、温度ヒューズ5が断線し定着ヒータ2への通電
が切れるようになっている。また本実施例の場合は、定
着ローラが異常温度に達すると、サーモスタット42が
作動し、冷却ファン41に通電され、円筒40を冷却す
ることにより定着ローラ1を冷却するようになってい
る。
【0047】以上の如く、本第4発明の定着装置では、
定着ローラの温度が設定値以上の温度になると、冷却部
材により定着ローラが冷却されるので、図19に示す如
く定着ローラの温度上昇が緩慢になり、温度ヒューズ等
の熱応答部材の応答遅れを吸収するので、定着ローラの
低い温度で熱応答部材を働らかすことができるので、機
械のダメージを少なくすることが可能となる。
【0048】最後に、第5発明の実施例を2つ図面に基
づいて説明する。図20及び図21に示す実施例では、
熱源2への通電をしゃ断する温度ヒューズ等の熱応答部
材5は、支持部材51により通常時定着ローラ1から離
隔した位置に支持され、圧縮バネ52により熱応答部材
5が定着ローラに接近する方向に付勢されている。通常
使用時(異常温度に達しない場合)は、図20に示す如
く、熱応答部材5は支持部材51の定着ローラ側に突出
した1対の腕の先端のふくらみ部51aが引掛って熱応
答部材5は定着ローラ1の表面から離隔した位置に保持
されている。しかし、定着ローラ1が異常温度になった
場合図21に示す如く、支持部材51の上記の1対の腕
A部は熱変形により変形し、ふくらみ部51aの間隔が
熱応答部材5の寸法以上に拡がり、圧縮バネ52の押圧
力により、熱応答部材5は定着ローラ1の周面に当接す
る。本実施例の場合、定着ローラ1の温度が約250℃
位になると、支持部材51の51a部が熱変形しやすい
ように支持部材51は樹脂で構成されている。
【0049】第5発明の他の実施例を図22,23に示
した。この実施例も、前の実施例と同様定着ローラの熱
膨張を利用し、その熱膨張により、熱応答部材と定着ロ
ーラ周面との距離を変化させるものである。定着ローラ
の熱膨張率はその材質がアルミニウムの場合、23.9
×10~6で、鉄の場合が、11.2×10~6であるた
め、定着ローラの長さを500mmとすると、室温25℃
から制御温度185℃になった時の熱膨張は、それぞ
れ、 (185−25)×23.9×10~6×500=1.97(mm) (アルミニウムの場合) (185−25)×11.2×10~6×500=0.896(mm) (鉄の場合) となり、同様に定着ローラが250℃になった時の熱膨
張は、 (250−25)×23.9×10~6×500=2.69(mm) (アルミニウムの場合) (250−25)×11.2×10~6×500=1.26(mm) (鉄の場合) となる。
【0050】図22,23において、符号61で示す部
材は、定着ユニット側板に固定された支持部材62に対
して定着ローラ1の軸方向にスライド可能に取付けられ
たアクチュエータである。64はアクチュエータ61の
軸に固定されているストッパー部材で、圧縮バネ63に
より図において右方向に付勢され、ストッパー部材が支
持部材62に当接し、アクチュエータが位置決めされて
いる。65は、温度ヒューズ等の熱応答部材5を取り付
けてあるブラケットで、定着ローラ1と熱応答部材5と
のギャップが変化する方向に回動自在に支持部材62に
取付けられ、熱応答部材5が定着ローラ1に近接する方
向に回動するように、支持部材62との間に張設された
引張バネ61により付勢されている。また通常時アクチ
ュエータ61の一端はブラケット65の端部に掛止され
ていて、熱応答部材5と定着ローラ1とのギャップがあ
る一定のギャップに保たれている。
【0051】定着ローラ1が制御温度185℃になって
いる通常時には、アクチュエータ61と定着ローラ1と
の端面とは、図22に実線で示すようにわずかにあいて
いるが、制御系やサーミスタの異常により定着ローラ1
の温度が185℃を越え、異常温度になると、定着ロー
ラ1は膨張し、図22に一点鎖線で示すように定着ロー
ラ1の端面はアクチュエータ61に当接し、さらにアク
チュエータ61を図の矢印方向にスライドさせる。定着
ローラ1の表面温度が250℃以上になると、アクチュ
エータ61の他端がブラケット65から外れて、ブラケ
ット65は引張バネ66の付勢力により図23に矢印で
示す方向に回動する。その結果、熱応答部材5は定着ロ
ーラ1に圧接する。
【0052】この実施例のように、定着ローラの軸方向
の熱膨張を検出してアクチュエータを作動させる方法に
於いては、検出精度を高めるために図に示すように、定
着ローラ1のアクチュエータ61を設ける方の端部と反
対側の端部では軸方向に定着ローラ1とこれを支持する
側板との間にバネ67を設け、定着ローラ1の軸端が側
板に支持された軸受に圧接する方向に付勢し、熱膨張が
この端部を基準に発生するようにしておき、アクチュエ
ータを設けた側に伸びが現れるようにするのが良い。
【0053】以上説明した2つの実施例では、通常時熱
応答部材5を定着ローラ1から離隔した所定の位置にバ
ネ力に抗して掛止する掛止手段を、定着ローラ1が所定
の異常温度に達した時支部材の熱変形又は定着ローラの
軸方向の熱膨張により作動するアクチュエータにより掛
止を外すことにより、熱応答部材5をバネ力により定着
ローラ周面に圧接させるようにしたので、従来の技術の
項で言吸した特開昭58−19097号公報に開示され
ている所定の温度で軟化する樹脂を用いた部材を利用
し、あるいは特開昭59−34574号公報に開示され
ているように定着ローラの軸方向の熱膨張により、熱応
答部材を定着ローラに近付けるようにした構成のものと
異り、熱応答部材は正常時には確実に定着ローラから離
れた位置に保持され、所定の異常温度に達すれば極めて
確実に定着ローラ周面に圧接される。
【0054】図25に本発明の昇温特性の一例を示し
た。この例では、定着ローラの表面温度が250℃以下
の時は熱応答部材としての温度ヒューズは定着ローラか
ら離れ、ふく射熱により昇温していたものが、定着ロー
ラ表面温度が250℃に達すると温度ヒューズは定着ロ
ーラに圧接し、熱伝導により定着ローラから熱が伝達さ
れ温度が急速に上昇し、応答温度(この例では185
℃)に達し、熱源への通電を遮断する。この時点で定着
ローラの表面温度は280℃であった。つまり正常な状
態では250℃以下(185℃)なので熱応答部材の耐
久劣化(劣化により動作温度が低下する)を見込んでも
余裕ある状態で使用でき、一旦異常状態になると250
℃でステップ的に熱伝達の方法が変わるので反応が早く
なる。
【0055】
【発明の効果】以上の如く、第1乃至第4の発明によれ
ば、定着ローラの表面温度がある異常温度に達すると定
着ローラに内蔵されている熱源の発熱量が減少し、ある
いは冷却手段により冷却されて定着ローラの表面温度の
上昇が緩慢になり、温度ヒューズ等の熱応答部材の応答
時点での応答遅れが解消し、定着ローラの温度上昇を低
く押えることができるので、定着ローラに接する加圧ロ
ーラ、その他の部材の熱による損傷を防止する上に効果
が得られる。
【0056】又、第5発明によれば、定着ローラがある
異常温度に達すれば熱応答部材が定着ローラ表面に圧接
し、熱伝導により定着ローラから熱が伝達されるので熱
応答部材は急速に昇温して応答遅れがなくなり、応答時
の定着ローラの温度上昇を低く押えることができ、第1
乃至第4の発明と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の実施例の構成を示す断面図である。
【図2】その制御回路を示す回路図である。
【図3】その定着ローラ及び温度ヒューズの昇温特性を
示す曲線図である。
【図4】第2発明の実施例の構成を示す断面図である。
【図5】その制御回路を示す回路図である。
【図6】その定着ローラ及び温度ヒューズの昇温特性を
示す曲線図である。
【図7】第3発明の実施例の構成を示す断面図である。
【図8】その定着ローラ、熱源及びふく射熱可変部材の
縦断面図である。
【図9】そのふく射熱可変部材の内外円筒状コアのメッ
シュの開口位置が重った状態を示す内面図である。
【図10】その内外円筒状コアのメッシュの開口がずれ
た状態を示す内面図である。
【図11】その実施例の定着ローラと温度ヒューズの昇
温特性を示す曲線図である。
【図12】第4発明の構成を示す断面図である。
【図13】その要部を示す斜視図である。
【図14】第4発明の他の実施例の構成を示す部分側面
図である。
【図15】図14とともにその作用を説明する側面図で
ある。
【図16】第4発明の他の実施例を示す縦断面図であ
る。
【図17】第4発明の更に他の実施例の構成を示す一部
断面を全む側面図である。
【図18】その実施例の制御回路を示す回路図である。
【図19】その実施例の定着ローラと温度ヒューズの昇
温特性を示す曲線図である。
【図20】第5発明の実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図21】その作用を説明する断面図である。
【図22】第5発明の他の実施例の構成を示す部分的な
側面図である。
【図23】その斜視図である。
【図24】その定着ローラのアクチュエータ設置側の反
射側の端部の望ましい構成を示す一部断面を含む側面図
である。
【図25】第5発明の定着ローラと温度ヒューズの昇温
特性を示す曲線図である。
【図26】従来の熱ローラ定着装置の代表的な構成を示
す断面図である。
【図27】その定着ローラ及び温度ヒューズの昇温特性
を示す曲線図である。
【符号の説明】
1 定着ローラ 2,2a,2b 熱源 3 サーミスタ 4 加圧ローラ 5,5a,5b,7,8 温度ヒューズ(熱応答部
材) 10 分離爪 11 CPU 12 リレー 13 通電サイクル選択回路 14 オーバーヒート検出回路 15,15a,15b トライアック 20 ふく射熱可変部材 21,23 円筒状コア 30 吸熱装置 39,39’ 冷却部材 40 円筒 41 冷却ファン 42 サーモスタット 51 温度ヒューズ支持部材 51a 掛止部 52,66 バネ 61 アクチュエータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源を内蔵する定着ローラと、これに圧
    接する加圧ローラと、上記定着ローラに対向させて配置
    され異常昇温に感応する熱応答部材を有し、該熱応答部
    材の感応により熱源の発熱を制御する電子写真装置の定
    着装置において、 上記の熱応答部材は、熱応答温度が異る複数個より成
    り、定着ローラが使用許容温度範囲を越えると各熱応答
    部材が順次熱応答するのに応じて上記熱源の発熱量を順
    次減少させ、全部の熱応答部材が熱応答した場合、熱源
    への通電を遮断する如く制御する発熱量制御手段を有す
    ることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 熱源を内蔵する定着ローラと、これに圧
    接する加圧ローラと、上記定着ローラに対向させて配置
    され異常昇温に感応する熱応答部材を有し、該熱応答部
    材の感応により熱源への通電を遮断する電子写真装置の
    定着装置において、 上記の熱源が複数本設けられ、熱応答部材は熱源の数と
    同数設けられ、各熱応答部材は定着ローラの異る異常温
    度に対して感応し、各熱応答部材が感応する毎に対応す
    る1本の熱源への通電を遮断することを特徴とする定着
    装置。
  3. 【請求項3】 上記の各熱応答部材は同一定格であっ
    て、定着ローラ表面との間隙を異ならせることにより、
    定着ローラの異る異常温度に対して感応させるようにし
    たことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 熱源を内蔵する定着ローラと、これに圧
    接する加圧ローラと、上記定着ローラに対向させて配置
    され異常昇温に感応する熱応答部材を有し、該熱応答部
    材の感応により熱源への通電を遮断する電子写真装置の
    定着装置において、 上記の定着ローラ内空間に、上記の熱源を囲繞して該熱
    源からのふく射熱の透過量を可変とするふく射熱可変部
    材を設け、上記定着ローラの温度が異常上昇した時、上
    記ふく射熱可変部材が熱源から定着ローラへの供給熱量
    を低下させるようにしたことを特徴とする定着装置。
  5. 【請求項5】 熱源を内蔵する定着ローラと、これに圧
    接する加圧ローラと、上記定着ローラに対向させて配置
    され異常昇温に感応する熱応答部材を有し、該熱応答部
    材の感応により熱源への通電を遮断する電子写真装置の
    定着装置において、 上記定着ローラ外周面に対向させて定着ローラの熱を吸
    熱する吸熱手段を設け、上記定着ローラの温度が異常上
    昇した時上記吸熱手段が作動するようにしたことを特徴
    とする定着装置。
  6. 【請求項6】 熱源を内蔵する定着ローラと、これに圧
    接する加圧ローラと、上記定着ローラに対向させて配置
    され異常昇温に感応する熱応答部材を有し、該熱応答部
    材の感応により熱源への通電を遮断する電子写真装置の
    定着装置において、 上記の熱応答部材は通常時、支持部材により定着ローラ
    から離隔した位置に支持されるとともに定着ローラに押
    圧する方向に弾性部材により付勢され、上記支持部材は
    ある温度以上で変形して支持機能を失い熱応答部材は弾
    性部材の付勢力により定着ローラに当接することを特徴
    とする定着装置。
  7. 【請求項7】 上記のある温度以上で変形し熱応答部材
    の支持機能を失う支持部材に代えて、熱応答部材を保持
    し、該熱応答部材が定着ローラから離隔した位置と接触
    する位置との間に変位可能な支持部材と、通常時は該支
    持部材を熱応答部材が定着ローラから離隔する位置に保
    持し、ある温度以上で定着ローラの熱膨張により上記の
    支持部材の保持が解除されるアクチュエータとを有する
    ことを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007240791A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Kyocera Mita Corp 定着装置および画像形成装置
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