JPH0587920B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、分割多重された少くとも２つの測定
信号を分離し出力する切替回路に関し、特に切替
器の出力側にサンプルアンドホールド回路を接続
した切替回路に関する。

〔従来の技術〕

従来、時分割多重された測定信号は、第３図、
第４図に示す切替回路により分離出力されてい
た。

第３図の切替回路では、多重化された測定信号
の入力端子１からの多重化測定信号Ｓ１が、発振
器２で発生する切替え信号Ｓ２により切替器３の
切替え動作によつて分離され、次いで該分離され
た測定信号Ｓ３がローパスフイルタ４にて平滑さ
れ、平滑された測定信号Ｓ４が出力端子５より出
力されていた。

しかし、この切替回路ではローパスフイルタ４
で測定信号Ｓ３が平滑されるため、真の測定信号
より低い測定信号が出力されることになり、後段
で補正を行う回路（図示していない）が必要とな
る欠点があつた。

また、第４図の切替回路では、第３図における
ローパスフイルタ４の代りにサンプルアンドホー
ルド回路６を設け、切替器３の切替信号として発
振器２から発生する信号Ｓ２１を、サンプルアン
ドホールド回路６のサンプル信号としたものであ
る。

しかし、この切替回路では切替器３の切替え信
号とサンプルアンドホールド回路６のサンプル信
号とが同じであるため、切替器３のスイツチング
ノイズが測定信号Ｓ４１に入り、また測定信号と
立ち上がりが不安定な時には真の測定信号と異な
る測定信号が出力される欠点があつた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明の目的は、測定信号の立ち上がりや切替
え器のスイツチングノイズ等に関係なく、真の測
定信号を取り出せることができ、しかも後段の補
正回路も必要としない切替回路を提供することに
ある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明による切替回路は、少なくとも２つの測
定信号が時分割多重された多重化測定信号を入力
して、切替え動作により該多重化測定信号から前
記測定信号を分離する切替器と、この分離された
測定信号をサンプリングしてホールドするサンプ
ルアンドホールド回路とからなる切替回路におい
て、前記切替器に前記測定信号を選択分離する切
替え信号を送出する第１の発振手段と、該切替え
信号のパルス幅中で所望パルス巾のサンプリング
信号を、前記サンプルアンドホールド回路に送出
する第２の発振手段と、を備えることを特徴とす
るものであるから、測定信号の立ち上がりや、切
替器のスイツチングノイズに関係なく、真の測定
信号を取り出すことができることになる。

〔実施例〕

以下に本発明を、その実施例について図面を参
照して説明する。

第１図は、本発明による実施例を示すブロツク
図で、多重化測定信号Ｓ１の入力端子１が切替器
３に接続され、一方、切替器３はサンプルアンド
ホールド回路６に接続され、分離された測定信号
Ｓ４２は、出力端子５より出力される。

発振器２は分周器７ａ，７ｂに接続され、第１
の分周器７ａで１／Ｎ＋Ｍ（Ｎ，Ｍ≧１）に分周
された信号Ｓ５は、切替器３の切替え信号とする
一方、ノア回路９の端子Ａに入力される。第２の
分周器７ｂで１／Ｎ（Ｎ≧１）に分周された信号
Ｓ６は、単安定マルチバイブレータ８を経てノア
回路９の端子Ｂに入力され、ノア回路９の出力端
子はサンプルアンドホールド回路６に接続され
る。

上述の構成からなる実施例の動作を、第２図を
参照して説明する。まず発振器２により出力され
る信号Ｓ２は、分周器７ａにて1/4に分周されて
切替器３の切替え用信号Ｓ５とし、さらにノア回
路９の一方の端子Ａの入力とする。

また発振器２により出力される信号Ｓ２は、分
周器７ｂにて1/2に分周されて、こ信号Ｓ６は単
安定マルチバイブレータ８に入力され、単安定マ
ルチバイブレータ８の時定数ｔを変化させること
により、その出力の信号Ｓ７のパルス幅を変化さ
せノア回路９の他方の端子Ｂの入力とする。ノア
回路９の出力である信号Ｓ８はサンプルアンドホ
ールド６のサンプル信号とする。

かくして切替器３の切替え信号とサンプルアン
ドホールド回路６のサンプル信号とは同じもので
はなく、サンプルアンドホールド回路６のサンプ
ル用の信号Ｓ８を、切替え用の信号Ｓ５のパルス
幅の中で自由に設定可変とすることができる。

なお、第１図ならびに第２図の場合、切替器３
は信号Ｓ５が“０”のときにスイツチオンされ、
サンプルアンドホールド回路６は信号Ｓ８が
“１”のときにサンプル動作を行なう。

また、発振器２ならびに第１の分周器７ａは、
切替器に、測定信号を選択分離する切替信号を送
出する第１の発振手段を構成し、発振器２、第１
ならびに第２の分周器７ａ，７ｂ、単安定マルチ
バイブレータ８、ならびにノア回路９は切替え信
号のパルス幅中で所望のパルス巾のサンプリング
信号を、サンプルアンドホールド回路に送出する
第２の発振手段を構成している。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明は、サンプルアン
ドホールド回路のサンプル信号が、切替器の切替
え信号パルス幅の中で単安定マルチバイブレータ
の時定数で可変とすることができるため、測定信
号の立ち上がりや切替器のスイツチングノイズに
関係なく真の測定信号を取り出すことができ、加
えて後段の補正回路も不要になり、回路の省スペ
ース化にも効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による一実施例を示すブロツク
図、第２図は同上を説明するタイムチヤート、第
３図ならびに第４図は、それぞれ従来例を示すブ
ロツク図である。 ２……発振器、３……切替器、６……サンプル
アンドホールド回路、７ａ，７ｂ……分周器、８
……単安定マルチバイブレータ、９……ノア回
路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 少なくとも２つの測定信号が時分割多重され
   た多重化測定信号を入力して、切替え動作により
   該多重化測定信号から前記測定信号を分離する切
   替器と、この分離された測定信号をサンプリング
   してホールドするサンプルアンドホールド回路と
   からなる切替回路において、 前記切替器に前記測定信号を選択分離する切替
   え信号を送出する第１の発振手段と、 該切替え信号のパルス幅中で所望パルス巾のサ
   ンプリング信号を、前記サンプルアンドホールド
   回路に送出する第２の発振手段と、を備えること
   を特徴とする切替回路。