JPH0587379A - 金属コイル等製品の結露予測方法及び結露防止方法及び装置 - Google Patents

金属コイル等製品の結露予測方法及び結露防止方法及び装置

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JPH0587379A
JPH0587379A JP3252190A JP25219091A JPH0587379A JP H0587379 A JPH0587379 A JP H0587379A JP 3252190 A JP3252190 A JP 3252190A JP 25219091 A JP25219091 A JP 25219091A JP H0587379 A JPH0587379 A JP H0587379A
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JP
Japan
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dew point
temperature
product
dew
condensation
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JP3252190A
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Yoshikiyo Onoe
義清 尾上
Tsutomu Mizoe
勉 溝江
Tokunori Oosako
徳憲 大迫
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製品コイル等貯蔵中の製品に、外気の急激な
変化によって表面に結露が生じる時期を予知する方法の
提供。 【構成】 予め作った予測プログラムにより、外気の変
化を把握して結露の数時間前に自動的に予測,警報を発
する。この警報に基づいて製品保管室内の温度や湿度を
コントロールする。 【効果】 最小限のコストで結露を回避して製品劣化を
防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属コイルあるいは金
属仕掛かり品等の金属製品への結露防止技術に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼製品製造工場において、建屋内での
出荷待ちの金属コイルに結露が生じてこれによる発錆
が、ユーザーによる塗装,印刷の過程で塗料、インクと
の密着性を損なうことがある。この結露現象は1月から
春先にかけての製品が冷えきっている状態の下で遭遇す
ることが多い。
【0003】このような結露現象は、保管製品自体の温
度を常に周辺外気の露点以上に保てば防止でき、そのた
めには、保管倉庫、建屋内を一定温度に保ち、かつ湿度
を下げればよい。しかしながら、大きな倉庫建屋内を、
単に結露防止のために雰囲気温度と湿度を長期にわたっ
て特定条件に保持することは膨大なエネルギーを要しコ
スト増となる。
【0004】このため、結露防止のために要する加熱と
除湿のためのエネルギーを最低にするためには、結露発
生を事前に予測して、その直前に倉庫建屋内の温度を上
げ、湿度を下げることも試みられているが、倉庫建屋内
の容積が大きく、そのタイミングを取るのが極めて困難
である。
【0005】この結露の発生を把握するための手段とし
て、乾湿球温度計で物体周辺の相対湿度を測定して露点
を算出すると共に、保管製品の表面あるいは内部に温度
計を設置して物体の温度を測定し、算出露点と製品温度
よりの露点の差の変化ΔT=(物体温度−露点)を見て
結露しつつあるかどうかを判断していた。この判断方法
では、測定間隔を小さくし、かつ常に人手で監視してい
ればΔTの動きより、結露現象発生のかなり前から予測
することが可能であるが、現実には要員コスト面から測
定間隔を大きく取らざるを得ない場合が多く、結露の発
生を数時間前に予測することは非常に困難である。
【0006】更に、温度センサーと露点センサーによる
ΔT=(物体温度−露点)を連続的に測定する装置も公
知であるが、時々刻々のΔTを知らしめられたにして
も、何時、結露状態になるかを数時間前に正確に予測す
ることは予測プログラムがない限り不可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る製品等への結露現象の発生防止の対策をできるだけ単
時間で取ることができるように、結露発生を少なくと
も、発生数時間前に予知でき、警報を発することができ
る手段を提供することにあって、結露による発錆を未然
に防ごうとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、建屋等室内に
置かれた金属コイル等の製品の表面温度と、製品等の周
辺の雰囲気露点との経時的な変化を、予め設定した温度
と露点との差による結露予測と対比して、結露発生を予
知することを特徴とする。
【0009】
【作用】建屋等室内に置かれたセンサーによって金属コ
イル等製品の表面温度を測定し、製品の周辺に置かれた
センサーにより雰囲気露点を測定して温度と露点の経時
的変化を把握し、特定時間内の温度と露点の経時的変化
ΔTが、予め設定した値よりも小さくなる傾向を示した
時点で建屋内の温度を上げ、湿度を低下させるための操
作を行い、また、同様に特定時間の経時的変化ΔTが、
予め設定した値を越えて大きくなった時点で温度又は湿
度の調整操作を停止する。
【0010】
【実施例】図1は本発明の結露予測を行うためのシステ
ムを示す。
【0011】同図において、1と2は、それぞれモニタ
ー用被測定物体3に取付けた温度測定センサーと周囲雰
囲気露点測定センサーを示す。これらのセンサー1,2
により測定された温度と露点データは、演算ユニット4
において、以下に説明する予測プログラムと比較され
る。各センサーによる測定データとしては、10秒間隔
に測定されたものを10分毎に平均化して5時間分保持
した。
【0012】データの更新は、測定時点での温度露点を
基準に、データ数nが31個の5時間前のデータT1
1番目とし、T2,3 ・・・T29, 30, 31の31番
目まで計算データとして振り分けた。
【0013】予測前処理として、温度,露点の変化に対
する予測値の応答性を上げるため、各データに重み付け
n を行った。重み付けは、 Σn=1+2・・・+30+31=496 のように、最近のデータ程大きくかけた。したがって、
n/(Σn)として表される各データTn への重み付
け、W1,2,3 ・・・W29, 30, 31は、以下のと
おりとした。
【0014】W1 =1/496 W2 =2/496 ・ W30=30/496 W31=31/496 さらに、重み付けデータは、最小二乗法による正規化方
程式によって求めた。
【0015】 (ΣWn )a+(ΣWn ・n)b+(ΣWn ・n2)c=ΣWn ・Tn (ΣWn ・n) a+(ΣWn ・n2)b+(ΣWn ・n3)c=ΣWn ・Tn ・n (ΣWn ・n2)a+(ΣWn ・n3)b+(ΣWn ・n4)c=ΣWn ・Tn ・n2 そして、この正規化方程式により、温度, 露点の近似式
を立てた。
【0016】Tn ’=a+bn+cn2 近似式より、2時間後の温度露点を予測値として計算し
た。データNoは、31+12=43となり、T43’=
a+43b+432 cとなる。
【0017】ここで、2時間後の予測値を決定した理由
は、この時間以前では、結露直前での予測となり、予測
警報後の各種対応をとる時間が短くなること、またこれ
以上先の時間ではとくに露点の変動からみて予測が外れ
る危険性が大きくなることによる。
【0018】次に、予測値を重み付けとして2乗カーブ
を採用したことによる急激な変化を抑える補正を行っ
た。補正は現在の温度露点を基準に予測値との差をもと
に、任意比率で平均化し修正予測値T43”とした。
【0019】 T43”=(T43’M+T31N)/(M+N) この修正予測値において、Mは比率を表し、さらに、N
も比率を表わす。
【0020】この修正予測値T43”を使用して、 ΔT=(T43”〔温度〕−T43”〔露点〕) を求め、ΔT≦3℃の時、予測信号を出す。この3℃は
予測のための設定値を示し、人為的に、3℃、2℃、1
℃等プリセット可能である。△T設定値を大きくすれば
早期に結露を予測できるが、気象変化により当り外れが
多くなる一方、設定値を小さくすれば、直前の予測とな
り意味をなさない。ΔT≦3℃は実データ解析の結果求
めた最適値である。この時、結露発生に向かっての動向
を示しているかどうかの判断として、ΔTが大→小に変
化しつつあることを確認するため、保持している5時間
分のデータの変化、すなわち、加速度の符号を確率的に
判断して、予知信号とし、プログラムに反映させる。
【0021】予知信号は、図1において、演算ユニット
4のパネルの警報LED8を表示し、かつ音声警報ユニ
ット5にて合成音声に変換され、警報LED12を表示
すると共に、スピーカー6にてオペレータの居住する場
所へ警報を発する。
【0022】予知信号により警報が発令された後には、
時々刻々測定している温度,露点データよりΔT=(最
新の実測温度−最新の実測露点)を計算し、ΔT≦3℃
の時、注意信号として、演算ユニット4のパネルの警報
LED9を表示し、かつ音声警報ユニット5の警報LE
D13を表示すると共に、スピーカー6にてオペレータ
の居住する場所へ警報を発する。以下、ΔT≦1℃の
時、警戒信号による警報LED10,14の表示とスピ
ーカー6による警報、ΔT≦0℃の時、発生信号による
警報LED11,15の表示とスピーカー6による警報
を同様の方法で処理する。
【0023】この結露防止対策状態から回復する時も、
修正予測値を使用してΔT=(T43”〔温度〕−T43
〔露点〕)を求め、ΔT≧3℃の時に結露対策終了信号
を出す。この信号の処理も先述と同様の方法である。
【0024】この時、結露現象終了に向かっているかど
うかの判断として、ΔTが小→大に変化しつつあること
を確認するため、保持している5時間分のデータの変化
(加速度の符号)を確率的に判断し、終了信号とする。
また終了信号のΔTも人為的にプリセット可能である。
【0025】前記、図1の液晶ディスプレイ7には、最
新の温度,露点温度を表示する。17は外部接続端子、
16は音声リセットスイッチである。
【0026】図2には実際のコイル表面温度(○)と露
点(●)及び製品周辺温度(・)の動きと、本発明に用
いる演算処理による各種レベルの予測警報発生のタイミ
ングを示している。
【0027】これらの結果に基づいて、製品管理者は季
節,立ち上がりの急峻性,建屋の容量、すなわち、対策
可能な所要時間を考慮して、必要なタイミングで建屋の
雰囲気調整手当てを行うことことができ、そして、結露
終了が確認されると所要の余裕をもって雰囲気調整を解
除する。このように、製品に対する結露を調整作動のた
めの余裕をもって正確に予知でき、これに基づいて、最
小限の費用で効果的に結露を防止することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によって、製品に対する結露を調
整作動のための余裕をもって正確に予知でき、これに基
づいて、適切な対応が可能となり、最小限の費用で効果
的に結露を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の結露予知を行うためのシステムを示
す。
【図2】 本発明の実際の適用状況を示す温度及び露点
の経時的変化である。
【符号の説明】
1 温度測定センサー 2 露点測定センサー 3 モニター用被測定物体 4 演算ユニット 5 音声警報ユニット 6 スピーカー 7 液晶ディスプレイ 8〜15 警報LED 16 音声リセットスイッチ 17 外部接続端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建屋等室内に置かれた金属コイル等製品
    の表面温度測定センサーと、製品等の周辺の雰囲気露点
    測定センサーとより得られた経時的な温度及び露点デー
    タを、予め作成した温度と露点との差を基準とする結露
    予測プログラムにより演算して、各レベルの警報として
    報知することを特徴とする金属コイル等製品の結露予測
    方法。
  2. 【請求項2】 建屋等室内に置かれた金属コイル等製品
    の表面温度測定センサーと、製品の周辺の雰囲気露点測
    定センサーにより温度及び露点データを得て、製品表面
    温度と露点との差ΔTの経時的変化を把握し、数時間前
    からの該ΔTの傾向を考慮して該ΔTが定めた値を越え
    て小さくなった時点で、建屋内の温度又は湿度を操作す
    ると共に、同様に数時間前からの該ΔTの傾向を考慮し
    て該ΔTが定めた値を越えて大きくなった時点で、建屋
    内の温度又は湿度の操作を解除することを特徴とする金
    属コイル等製品の結露防止方法。
  3. 【請求項3】 建屋等室内に置かれた金属コイル等製品
    の表面温度測定センサーと、製品の周辺の雰囲気露点測
    定センサーと、これらのセンサーより得た温度及び露点
    データを入力し、製品表面温度と露点との差ΔTの経時
    的変化を算出し、数時間前からのΔTの傾向を考慮して
    現時点におけるΔTを比較して、定めた限界点の突入,
    復帰を判断する結露予測プログラムをもつ演算ユニット
    と、建屋内の温度又は湿度を調整する雰囲気操作装置と
    を備えたことを特徴とする金属コイル等製品の結露防止
    装置。
JP3252190A 1991-09-30 1991-09-30 金属コイル等製品の結露予測方法及び結露防止方法及び装置 Withdrawn JPH0587379A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002267238A (ja) * 2001-03-07 2002-09-18 Nisshin Information Service Corp 屋内金属物体への結露発生判定方法
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