JPH0587282B2 - - Google Patents

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JPH0587282B2
JPH0587282B2 JP61169577A JP16957786A JPH0587282B2 JP H0587282 B2 JPH0587282 B2 JP H0587282B2 JP 61169577 A JP61169577 A JP 61169577A JP 16957786 A JP16957786 A JP 16957786A JP H0587282 B2 JPH0587282 B2 JP H0587282B2
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JP
Japan
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oil
permanent magnet
catalytic cracking
catalyst
magnetized
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP61169577A
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English (en)
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JPS6328419A (ja
Inventor
Akira Inoe
Masaru Ushio
Tooru Morita
Koji Nomura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Oil Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Oil Corp filed Critical Nippon Oil Corp
Priority to JP16957786A priority Critical patent/JPS6328419A/ja
Publication of JPS6328419A publication Critical patent/JPS6328419A/ja
Publication of JPH0587282B2 publication Critical patent/JPH0587282B2/ja
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  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、流動接触分解塔底油を含む船舶用燃
料油中の流動接触分解触媒の除去方に関するもの
である。 従来の技術および発明が解決しようとする問題点 船舶用デイーゼル機関燃料油(A重油、C重油
あるいはこれらのブレンド品で、粘度範囲は30〜
800CSt(50℃)程度)は一般には、直留の常圧
残油あるいは減圧残油に軽油留分を混合し、粘度
調整することにより製造する。最近は、原油の重
質化と石油製品需給パターンの軽質化に対抗する
ための分解装置の能力増強に半い、残油としてビ
スブレカー残油、軽油留分として流動接触分解塔
底油などのいわゆる分解系基材が使用され、品質
の上で問題がある。特に流動接触分解塔底油に
は、0.1〜100μmの粒子径の流動接触分解触媒
(アルミナ、シリカ、ゼオライト等)が数百ppm程
度含有されており、デイーゼル機関のピストンリ
ング、シリンダー等の摩耗の原因となり、最悪の
場合は、デイーゼル機関の停止をもたらし、問題
となつている。 前記流動接触分解塔底油とは、流動接触分解
(FCC)装置の主精留塔塔底油を意味し、静置法
等により含有される触媒微粒子のうち一部が除去
されたものでデカンテツドサイクル油
(Decanted Cycle Oil)と称されているものであ
る。該塔底油の50%留出温度ははFCC装置で処
理される原料油により変動するが、減圧留出分解
においては通常400℃程度である。 これらの解決策として、従来遠心分離機やフイ
ルター等を用いて燃料油の浄化を行つてきた。し
かし、これらの方法では、10μm以下の粒径の触
媒粒子を除去することは困難であり、10μm以上
の粒径の触媒粒子の除去においても処理速度が遅
く非能率的である。最近、これら微小粒子の触媒
を除去する方法として、電磁フイルターを用いる
方法が考えられるようになつた。これは電磁フイ
ルター内に高い磁場勾配を発生させることによ
り、強磁性はもちろん常磁性の微小粒子をも容易
に着磁分離でき、しかも逆洗により簡単にフイル
ターを洗浄、再生できるため、長時間の連続運転
が可能である。しかし、電磁フイルターの欠点
は、直流電源や、巻線コイルの冷却設備等の付帯
設備が必要なため、高価な設備となること及び励
磁のための電力が必要なことである。また、付帯
設備も含めると装置規模が大きく、小型化が要求
される船舶設備としては不適当である。 問題点を解決するための手段 本発明者らはは、前記の問題点を解決するため
に、鋭意検討を重ねた結果、直流電源、電磁コイ
ルの冷却用設備等の付帯設備がまつたく不用で、
かつ小型化が容易な永久磁石を用いた磁気フイル
ターを利用することで該微粒子の分離が可能であ
ること、しかも処理能力が大きいことを見出し、
本発明を完成するに至つた。すなわち、本発明に
よれば、永久磁石により磁化される強磁性の充填
物の充填層を有する容器に、充填層を挾んで油の
入口と出口を設けると共に、容器の外から容器内
に突出して前記の充填層に貫入する磁石装入管を
設け、その磁石装入管内に永久磁石を出し入れ可
能に収納して構成される磁気フイルターを、船舶
燃料供給系に設置し、磁気強度;0.5〜5Kガウ
ス、通油線速度;0.1〜10cm/sec、温度50〜200
℃の条件で、流動接触分解塔底油を含む船舶用燃
料油を、前記の磁気フイルターに通して油に夾雑
する触媒を、永久磁石の作用で着磁される前記の
強磁性充填物に吸着させることを特徴とする前記
舶用燃料油から流動接触分解触媒を除去する方法
が提供される。 次に本発明を図面に示す実施例に基づいて説明
する。 本発明において、永久磁石を利用した磁気フイ
ルターとは、図において油を通過させる容器15
と、該容器15内に設けた磁石装入管16と該管
16内に昇降可能に収納した永久磁石13と該永
久磁石13を昇降せしめる駆動装置(図示せず)
と該永久磁石13により磁化される強磁性の充填
物12を詰めた充填物14とを有し、永久磁石1
3により該充填物12の周囲に高い磁場勾配を生
じさせることにより充填物12の表面に強磁性あ
るいは常磁性微小粒子の着磁物を着磁させて、非
着磁物の弱い常磁性微小粒子あるいは反磁性微小
粒子からそれらを分離することができるように設
計された磁気分離機である。 本発明で使用される永久磁石13を利用した磁
気フイルターの例としては、石川島播磨重工業(株)
の磁気フイルターが挙げられる。本磁気フイルタ
ーは、原子力発電プラントでの冷却水中のクラツ
ドの除去あるいは火力発電プラントでのボイラー
水中でのスケールに由来する懸濁粒子の除去を目
的に開発されたものである。 本発明では該燃料油中から強磁性あるいは常磁
性の触媒微粒子を分離することができる。 前記強磁性充填物としては、直径1〜1000μm
のスチールウールあるいはスチールネツトの如
き、強磁性細線の集合体、エキスパンドメタルあ
るいはスチールビーズ等を用いることができる。 該磁気フイルターを運転する際のプロセス変数
としては、磁場強度、磁場勾配、線速度、処理温
度がある。 磁場強度とはは充填物が置かれている空間内の
磁場の強さで通常0.5〜5Kガウス、好ましくは1
〜3Kガウスが用いられる。磁場強度は永久磁石
の種類を変えることにより変化する。 磁場勾配とは充填物の周囲に生じる磁場の強さ
の距離による変化量で、磁場強度、充填物の種類
形状及び径を変えることににより変化させること
が可能であり、通常100×103〜1000000×103ガウ
ス/cm、好ましくは1000×103〜10000×103ガウ
ス/cmが用いられる。 処理温度は磁気フイルターで処理する際の該燃
料油の温度をさし、50〜200℃、好ましくは100〜
150℃の温度が選ばれる。 また磁場内を通過する際の該燃料油の線速度を
変化させることによつて、処理速度および接触分
解触媒の除去率が変えられる。線速度が大きいと
単位時間当りの処理量は増すが、接触分解触媒の
除去率が低下する。本発明においては、0.1〜10
cm/sec、好ましくは0.3〜3cm/secの線速度が
用いられる。 以下、本発明の好ましい態様を図によつて説明
する。 図中1は永久磁石利用の磁気フイルター、2〜
6は開閉バルブ、7〜11はラインを示す。ここ
でライン7より導入された該燃料油は1の磁気フ
イルターに導入される。このときバルブ4,5,
6は閉じられ、2,3が開けられている。磁気フ
イルター1の磁場空間に置かれた充填物12に触
媒微粒子が着磁され、該微粒子が減少した燃料油
はデイーゼル機関に送られる。長時間運転すると
磁気フイルター1の充填物12には捕捉された着
磁物が多くなり該粒子の除去率が減少する。その
際はバルブ4を開け、バルブ2,3を閉じて燃料
油をバイパスさせる。次に永久磁石13を充填物
12からなる充填層14から引き抜いて、充填物
12の磁化を消失させる。その後バルブ5,6を
開け、ライン10より処理時と逆方向に洗浄油を
速い線速度、例えば燃料油の処理時の10倍以上の
線速度で送入する。この操作によつて充填物に着
磁していた該微粒子は洗われ、ライン11を通り
排出される。 次にバルブ5,6を閉じ、永久磁石13を充填
層14に装入する。次にバルブ2,3を開け、バ
ルブ4を閉じて、再び流れを元の状態に戻し運転
を再開する。 本発明において複数の磁気フイルターを並列に
設け、交互に使用することもできる。 実施例 以下の実施例および比較例により本発明を詳細
に説明する。 流動接触分解塔底油を含むC重油を永久磁石利
用の磁気フイルターを用いて次の条件で処理し
た。 磁気強度;1Kガウス 線速度;0.4cm/sec 温度;150℃ 充填物;スチールウール (充填率=4.5vol%) このようにして得られた処理油中の残存触媒量
及び1μm以上の残存触媒量を遠心分離機の結果と
比較して表1に示す。
【表】 上の粒径の粒子
の数
発明の効果 本発明により接触分解塔底油を含む舶用燃料油
中の触媒粒子とくに遠心分離機では除去し難かつ
た10μm以下の微粒子を効率よく除去することが
でき、エンジンのピストンリング、シリンダー等
の摩耗によるトラブルを著しく減少することがで
きる。しかも、電磁式フイルターの場合必要な直
流電源や巻線コイルの冷却設備等が不用なため、
電磁式磁気フイルターに比べて設備費、運転費と
もきわめて安価であり、かつ小型なため舶用設備
としてはより実用的である。
【図面の簡単な説明】
図は、船舶燃料油供給系統の概略図を示すもの
である。 1……磁気フイルター、13……永久磁石。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 永久磁石により磁化される強磁性の充填物の
    充填層を有する容器に、充填層を挾んで油の入口
    と出口を設けると共に、容器の外から容器内に突
    出して前記の充填物に貫入する磁石装入管を設
    け、その磁石装入管内に永久磁石を出し入れ可能
    に収納して構成される磁気フイルターを、船舶燃
    料供給系に設置し、磁気強度;0.5〜5Kガウス、
    通油線速度;0.1〜10cm/sec、温度50〜200℃の
    条件で、流動接触分解塔底面を含む船舶用燃料油
    を、前記の磁気フイルターに通して油に夾雑する
    触媒を、永久磁石の作用で着磁される前記の強磁
    性充填物に吸着させることを特徴とする前記船舶
    用燃料油から流動接触分解触媒を除去する方法。
JP16957786A 1986-07-18 1986-07-18 流動接触分解触媒の除去方法 Granted JPS6328419A (ja)

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JPS6328419A JPS6328419A (ja) 1988-02-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06296812A (ja) * 1993-04-16 1994-10-25 Tadashi Yamada スラッジ除去装置
JP2011011205A (ja) * 2009-06-02 2011-01-20 Nisshin Seisakusho:Kk 磁気フィルタ装置および工作機械のクーラント浄化装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58166913A (ja) * 1982-03-12 1983-10-03 アクチセルスカベツト・ニロ・アトマイゼル 磁気分離装置
JPS6128413A (ja) * 1984-07-19 1986-02-08 Sumitomo Heavy Ind Ltd 船舶燃料油中の接触分解触媒の除去方法

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