JPH0586873U - 小物品の保管及び払出し用収納カートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小物品の払出し機構を具備した保管装置への
小物品の収納を容易且つ簡便ならしめ、収納した物品を
払出す際にも都合の良い、小物品の保管及び払出し用収
納カートリッジを提供すること。 【構成】 複数のアンプル７を整列状態に収納し得る長
尺の本体４の前端部底面にキッカー６の突出用孔５を設
けるとともに、その上方の天蓋２部分に該アンプル７の
吐出口８を設けてある。本体４内部にアンプル７の列を
最後尾から前方へ押圧するローラー９を配し、キッカー
突出用孔５の後方位置に高さの低いなだらかな敷板１０
を突設し、天蓋２からはアンプル７の僅か上方位置まで
垂下した抑え板１２を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、医療用アンプル等の小物品の保管及び払出し装置等に複数の小物品 を収納する際に使用する小物品の保管及び払出し用収納カートリッジに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、アンプル等の小物品を収納しておく場合には、各種の整理棚或いは引き 出し等を利用してその中に雑多に収納していた。 しかしながら、それでは必要な物品を取り出す際に作業者はまず目標の物品の 収納された引き出しを探し出し、その後取り出すという作業を行わなければなら なかった。そのため、目標の物品の取り出しにはかなりの時間を必要とする上に 、引き出し内の物品の残数の確認も容易ではなく、しかも物品の補充作業もやり にくいという問題があった。

【０００３】 又、物品の保管及び払出しを自動的に行う装置を用いる場合にも、その払出し 機構を利用するためには収納棚に直接物品を補充しなければならず、極めて不便 であった。その上、形状等の異なる小物品を保管し払出すために収納する物品に 応じてその収納棚を製作しなければならないため、物品の保管及び払出し装置は 大変高価なものとなっていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、小物品の払出し機構を具備した保管装置への小物品の収納を 容易且つ簡便ならしめ、収納した物品を払出す際にも都合の良い、小物品の保管 及び払出し用収納カートリッジを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

かかる課題を解決した本考案の要旨は、 １） 複数の小物品を整列状態に収納し得る長尺の箱体の前端部底面に最前列に ある物品を押し上げるキッカーの突出用孔を設けるとともに、その上方の天蓋部 分に該物品の吐出口を設け、箱体内部に小物品を列の最後尾から前方へ押圧する ローラーを配したことを特徴とする小物品の保管及び払出し用収納カートリッジ ２） 複数の小物品を整列状態に収納し得る長尺の箱体の前端部底面に最前列に ある物品を押し上げるキッカーの突出用孔を設けるとともに、その上方の天蓋部 分に該物品の吐出口を設け、前記突出用孔の後方位置に高さの低いなだらかな敷 板を突設したことを特徴とする小物品の保管及び払出し用収納カートリッジ ３） 複数の小物品を整列状態に収納し得る長尺の箱体の前端部底面に最前列に ある物品を押し上げるキッカーの突出用孔を設けるとともに、その上方の天蓋部 分に該物品の吐出口を設け、天蓋下面に箱体の長手方向に沿って収納した物品の 僅か上方位置まで垂下した抑え板を突設したことを特徴とする小物品の保管及び 払出し用収納カートリッジ ４） 複数の小物品を整列状態に収納し得る長尺の箱体の前端部底面に最前列に ある物品を押し上げるキッカーの突出用孔を設けるとともに、その上方の天蓋部 分に該物品の吐出口を設け、箱体内部に小物品を列の最後尾から前方へ押圧する ローラーを配し、前記突出用孔の後方位置に高さの低いなだらかな敷板を突設し 、天蓋下面に箱体の長手方向に沿って収納した物品の僅か上方位置まで垂下した 抑え板を突設したことを特徴とする小物品の保管及び払出し用収納カートリッジ にある。

【０００６】

【作用】

本考案に係る小物品の保管及び払出し用収納カートリッジは、複数の小物品を 整列状態に収納し得る長尺の箱体を主体としており、その前端部底面にキッカー の突出用孔を設けるとともに、その上方の天蓋部分に物品の吐出口を設けてある 。従って、払出しの際にはキッカーを前記突出孔より突出させて最前列にある物 品を押し上げ、上方の吐出口より転出させることができる。

【０００７】 又、本考案では上記の如くキッカーを用いて物品を払出す際に収納した物品が １個ずつ確実に払出されるよう、又小物品が傾いて列を乱し、カートリッジ内に 残存することのないよう、箱体内部に小物品を列の最後尾から押圧するローラー を配したものがある。

【０００８】 或いは、払出し機構を利用するためにカートリッジは傾けて配されるので、カ ートリッジ内に収納した物品が下方へなだれ込んでいかないようキッカー突出用 孔の後方位置に敷板を突設したものもある。この敷板により最前列の物品はその 後方の物品から保護された状態となるため、複数の物品が同時に払出されること はない。そして、この敷板はなだらかで高さも低く物品が停滞することもない。

【０００９】 更に、箱体の天蓋より抑え板を垂下して収納した物品が列を乱すことのないよ う構成したものもある。

【００１０】

【実施例】

以下実施例については、アンプルを収納した例について図面に基づいて説明す る。図１は実施例を示す斜視図、図２は同縦断面図、図３は同平面断面図、図４ は図２のＡ−Ａ断面図、図５はローラーの例を示す斜視図、図６，図７は使用状 態を示す説明図、図８は作用を示す説明図である。

【００１１】 本実施例のカートリッジ１は、透明プラスチック製であって一見してその収納 物品の残存数がわかり便利である。天蓋２はヒンジ３で本体４と接合されており 、開閉自在とすることでアンプル７の補充を容易なものとしている。本体４の前 端部底面には、２つのキッカー突出用孔５が設けてあり、下方よりキッカー６が 突出できる。キッカー６により押し上げられたアンプル７ａは天蓋２の吐出口８ より吐出される。

【００１２】 本体４の内部には、アンプル７の列の最後尾に図５に示すようなローラー９が 配してあって、アンプル７が傾いて並ばないよう前方へ向けて押圧している。３ ３はフリーローラー、３４は支軸、３５は連結体である。

【００１３】 １０はキッカー突出用孔５の後方位置に僅かに突出した敷板で、アンプル７が 最前列になだれ込むことのないようにしているが、アンプル７の動きを停滞させ ることはない。

【００１４】 又、本体４底面に垂設したガイド板１１と、天蓋２からアンプル７の僅か上方 位置まで垂下した抑え板１２とによって、アンプル７は列を乱すことなく収納さ れ、確実に１個ずつ払出される。

【００１５】 以下、図５〜図７に基づいてカートリッジ１の使用状態の説明をする。 １３は複数段の収納棚１４を有する引き出し１５を横方向に並設してなるアン プルの保管棚である。各引き出し１５は前方へ引き出し自在であって、収納棚１ ４上にアンプル７の収納されたカートリッジ１を収納している。 従って、アンプルの補充の際にはカートリッジ毎交換でき、その作業も引き出 し１５の側方から行えるので極めて簡便となる。 １６は保管棚１３の任意のカートリッジ１からアンプル７を取り出すピッカー 、１７はピッカー１６が取り出したアンプルを収容するトレー、１８はトレー１ ７を搬送するコンベア、３２はピッカー１６の動作を制御する制御部、１９は各 収納棚１４の所定位置に取付けたセンサー２０からの信号により収納したアンプ ルの補充を知らせる表示灯である。

【００１６】 図５〜図７に示す例では、キッカー６は各収納棚１４毎に備えてあって、ピッ カー１６のピッカー本体２１により動作させられる。２２はキッカー６の回動支 持軸、２３はキッカー６の作動用レバー、２４はキッカー６を普段下方へ引張す るスプリング、２５はストッパー、２６はピッカー本体２１から突出してレバー ２３を作動させる作動杆、２７はガイドシュート、２８は受皿、２９は落下シュ ート、３０はピッカー本体２１の上下動用縦レール、３１は縦レール３０を横行 自在に支持する横レールである。

【００１７】 本考案は、上記実施例に示す如くアンプルだけを対象としたものではない。例 えば、転動し得ない物品を収納する際には、カートリッジ本体底面にフリーロー ラーを備える等すれば同様の作用効果を奏する。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は以上説明したように構成されているので、払出し機構を具備した保管 棚への物品の収納に利用すれば、該物品の払出しの際に極めて有効であって、確 実に１個ずつ物品を払出すことができる。又、収納物品の補充も容易且つ簡便で ある。

【提出日】平成４年９月１１日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１２

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１２】本体４の内部には、アンプル７の列の最後尾に図５に示すようなロ ーラー９が配してあって、アンプル７が傾いて並ばないよう前方へ向けて押圧し ている。３３はフリーローラー、３４は支軸、３５は連結体である。 尚、直径の小さい小形アンプルでアンプル７の胴部の長さがアンプル全長の５ ０％前後のものではアンプル７内の薬液の納まり具合により不安定となって首の 方へ倒れてアンプル７が直線的に転がらずに蛇行する。これを防ぐには、アンプ ル７の首の下方にスペーサ（枕）を敷設すればアンプル７は倒れずに直線的に移 動できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例を示す斜視図である。

【図２】実施例を示す縦断面図である。

【図３】実施例を示す平面断面図である。

【図４】図２のＡ−Ａ断面図である。

【図５】ローラーの例を示す斜視図である。

【図６】使用状態を示す説明図である。

【図７】使用状態を示す説明図である。

【図８】作用を示す説明図である。

【符号の説明】

１ カートリッジ ２ 天蓋 ３ ヒンジ ４ 本体 ５ 突出用孔 ６ キッカー ７ アンプル ８ 吐出口 ９ ローラー １０ 敷板 １１ ガイド板 １２ 抑え板 １３ 保管棚 １４ 収納棚 １５ 引き出し １６ ピッカー １７ トレー １８ コンベア １９ 表示灯 ２０ センサー ２１ ピッカー本体 ２２ 回動支持軸 ２３ レバー ２４ スプリング ２５ ストッパー ２６ 作動杆 ２７ ガイドシュート ２８ 受皿 ２９ 落下シュート ３０ 縦レール ３１ 横レール ３２ 制御部 ３３ フリーローラー ３４ 支軸 ３５ 連結体

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 平山 義広 福岡県北九州市小倉北区清水１丁目13番20 号 株式会社セントラルユニ内 (72)考案者 林 良美 福岡県北九州市小倉北区清水１丁目13番20 号 株式会社セントラルユニ内 (72)考案者 小山田 泰洋 福岡県北九州市八幡西区大字本城2805番地 八幡電機精工株式会社内 (72)考案者 岡崎 良一 福岡県北九州市八幡西区大字本城2805番地 八幡電機精工株式会社内

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の小物品を整列状態に収納し得る長
   尺の箱体の前端部底面に最前列にある物品を押し上げる
   キッカーの突出用孔を設けるとともに、その上方の天蓋
   部分に該物品の吐出口を設け、箱体内部に小物品を列の
   最後尾から前方へ押圧するローラーを配したことを特徴
   とする小物品の保管及び払出し用収納カートリッジ。
2. 【請求項２】 複数の小物品を整列状態に収納し得る長
   尺の箱体の前端部底面に最前列にある物品を押し上げる
   キッカーの突出用孔を設けるとともに、その上方の天蓋
   部分に該物品の吐出口を設け、前記突出用孔の後方位置
   に高さの低いなだらかな敷板を突設したことを特徴とす
   る小物品の保管及び払出し用収納カートリッジ。
3. 【請求項３】 複数の小物品を整列状態に収納し得る長
   尺の箱体の前端部底面に最前列にある物品を押し上げる
   キッカーの突出用孔を設けるとともに、その上方の天蓋
   部分に該物品の吐出口を設け、天蓋下面に箱体の長手方
   向に沿って収納した物品の僅か上方位置まで垂下した抑
   え板を突設したことを特徴とする小物品の保管及び払出
   し用収納カートリッジ。
4. 【請求項４】 複数の小物品を整列状態に収納し得る長
   尺の箱体の前端部底面に最前列にある物品を押し上げる
   キッカーの突出用孔を設けるとともに、その上方の天蓋
   部分に該物品の吐出口を設け、箱体内部に小物品を列の
   最後尾から前方へ押圧するローラーを配し、前記突出用
   孔の後方位置に高さの低いなだらかな敷板を突設し、天
   蓋下面に箱体の長手方向に沿って収納した物品の僅か上
   方位置まで垂下した抑え板を突設したことを特徴とする
   小物品の保管及び払出し用収納カートリッジ。