JPH0586098U - 油量計量構造 - Google Patents

油量計量構造

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JPH0586098U
JPH0586098U JP3453292U JP3453292U JPH0586098U JP H0586098 U JPH0586098 U JP H0586098U JP 3453292 U JP3453292 U JP 3453292U JP 3453292 U JP3453292 U JP 3453292U JP H0586098 U JPH0586098 U JP H0586098U
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JP
Japan
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oil
temperature
plug
hole
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Application number
JP3453292U
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English (en)
Inventor
秀樹 望月
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JATCO Ltd
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JATCO Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイル注入が低温時か高温時かにかかわら
ず、変速機内のオイルを簡単に規定量に調整することが
できるようにする。 【構成】 変速機側壁11に複数のオイル排出通路1
4、16、30、32が設けられる。最上位置のものを
除き、各オイル排出通路を開閉する感温バルブ20、2
0’、20”が設けられている。感温バルブは低温で開
いており、最下位置にあるオイル排出通路16の感温バ
ルブが最も低い温度で閉じ、高温になるにしたがって順
次高い位置のものが閉じていく。オイル排出通路の位置
はそれぞれが閉じるときの温度におけるオイルの基準レ
ベルの位置とされる。規定量以上のオイルは開いている
オイル排出通路からオーバーフローする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は変速機など運転機器の油量計量構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
変速機などの運転機器にはその内部回転機構部の潤滑のためオイルが注入され る。これはまたとくに車両用自動変速機の場合にはトルクコンバータの作動油と しても用いられる。したがってこのオイルは上記機能を果たすために充分な量が なくてはならないとともに、量が多過ぎると撹拌抵抗などが増大して性能低下を 招くから、設定された規定量だけ注入する必要がある。このため、従来は図6に 示されるようにオイル注入穴2を変速機ケース1の側壁に設け、このオイル注入 穴2の下縁位置がオイルの規定量に相当するように設置高さが決めてある。オイ ル注入穴2から、オイル面Hがオイル注入穴下縁に達するまでオイルLを注入し 、その後これをフィラープラグ3で封栓するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のものはオイル注入穴2が単純穴であったため、オイ ル注入量を意図したとおりの正確な規定量にすることができなかった。すなわち 、変速機など運転機器の運転に伴ないオイルLの温度が上昇変化し、この変化幅 が大きいため、オイル自体が熱膨脹で容積変化する。したがって走行前か走行後 かでオイル注入時の温度が異なり、オイル面Hの高さが変化するのに、オイル注 入穴2の下縁位置は固定されているから、正確な計量が困難となっていた。 したがって、本考案は上記の問題点に鑑み、オイル注入が低温時か高温時かに かかわらず、運転機器内のオイルを簡単に規定量に調整することができる油量計 量構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このため本考案は、運転機器内に注入されるオイルの油量計量構造であって、 前記運転機器の側壁に複数種の通路を選択的に形成可能な通路形成手段を備え、 前記複数種の通路はそれぞれ所定の温度毎のオイル基準レベルに対応する高さ位 置を有し、前記基準レベルを越すオイルが前記通路を経てオーバーフローするよ うに構成されたものとした。
【0005】
【作用】
それぞれ所定の温度毎のオイル基準レベルに対応する高さ位置を有する複数種 の通路を選択的に形成可能な通路形成手段を備えるから、やや多めに注入すれば 余分のオイルはこの通路からオーバーフローし、注入時の温度にかかわらずその 温度における膨脹容積に見合った規定量に調整される。
【0006】
【実施例】
図1は本考案の第1の実施例を示す。変速機ケースの側壁11にその内壁面1 2において互いに高さ位置を異ならせて開口する上側オイル排出通路14および 下側オイル排出通路16が設けられている。両オイル排出通路14、16は側壁 11内において合流し、共通の排出穴18をもって外壁面13に開口している。 上側オイル排出通路14の下縁は変速機ケース内に貯溜されるオイルの高温状態 におけるオイル面、すなわち基準レベルH1の高さに位置されている。
【0007】 下側オイル排出通路16には、感温バルブ20が設けられている。感温バルブ 20は、図2に示されるように、下側オイル排出通路に固定された本体筒21内 に開口22を有する弁座23が形成され、弁座23の変速機ケース内側にバイメ タルからなる弁体24が配置されている。弁体24は高温時に弁座23に当接し て開口22を閉じ、低温時には仮想線で示されるように反って弁座23から離れ 、開口22を通る通路を開く。この感温バルブの弁座開口22の下縁、したがっ て下側オイル排出通路16としての下縁は低温状態におけるオイルの基準レベル H2の高さになるように設定されている。なお、25は弁体24を支持する支柱 である。 変速機ケースには上側オイル排出通路14より上方に図示しないオイル注入穴 が設けられている。
【0008】 この実施例は以上のように構成されているから、最初のオイル注入あるいはそ の後のオイル補給に際しては、変速機を標準姿勢にし、あるいは車両に搭載され ている状態であれば車両を水平にして、オイル注入穴から注入し、変速機ケース 外壁面の排出穴18からオイルがオーバーフローする点で注入を終了すればよい 。低温時には感温バルブ20が開いており、低温時の基準レベルH2以上のオイ ルは下側オイル排出通路16を経て排出穴18から排出され、基準レベルH2に 調整される。またオイル注入が高温時であれば、感温バルブ20が閉じており下 側オイル排出通路16はオイルの流通を許さず、上側オイル排出通路14だけが 流通可能となり、高温時の基準レベルH1以上にオイルが注入されれば基準レベ ルH1を越した分が上側オイル排出通路14を経て排出穴18から排出される。 したがって、高温時であっても低温時であっても、排出穴18からオーバーフロ ーする点まで注入すれば、簡単に規定量のオイルが注入されることになる。
【0009】 図3は第2の実施例を示し、前実施例ではオイル排出通路が上側および下側の 2個であるのに対して、さらにオイル排出通路を増やしたものである。すなわち 、上側および下側オイル排出通路14、16の間にさらに第3、第4のオイル排 出通路30、32が設けられ、最上位置にある上側オイル排出通路14を除き、 各オイル排出通路に前実施例と同様の感温バルブ20、20’、20”が設けら れている。感温バルブは弁体の特性を除きいずれも同構造で、低温で開いており それぞれ弁体の閉じる温度を異ならせてあり、最下位置にある下側オイル排出通 路16の感温バルブ20が最も低い温度で閉じ、高温になるにしたがって順次高 い位置の感温バルブ20’、20”が閉じていく。
【0010】 各感温バルブの開口22の位置はそれぞれが閉じるときの温度におけるオイル の基準レベルH2、H3、H4の位置とされる。各オイル排出通路14、16、 30、32を通ったオイルは排出穴18から排出される。この実施例によっても オイルが排出穴18からオーバーフローするまで注入するだけで変速機内のオイ ルが規定量となるとともに、一層細かい温度範囲毎にオイル排出通路が設けてあ るから、より高精度にオイル量が管理される。
【0011】 なお、上記各実施例では感温バルブの弁体材料としてバイメタルを用いたが、 これに限定されず他の形状記憶合金を用いることができ、さらには、ワックスペ レットタイプのバルブあるいは温度センサからの信号に基づいて制御される電磁 弁によってオイル排出通路の開閉を行なうようにしてもよい。
【0012】 図4および図5は考案の第3の実施例を示す。変速機ケースの側壁11’にね じ穴とされたプラグ穴36が設けられ、その下縁位置が低温状態におけるオイル の基準レベルH2となるように高さ位置が設定されている。このプラグ穴にはそ の内ねじ38にプラグ組40がねじ込まれて封栓される。プラグ組40は、第1 のプラグ42と第2のプラグ48からなり、第1のプラグ42はプラグ穴36に ねじ込まれる外ねじ43を有するとともに外ねじ43と同軸の貫通穴44を有し 、貫通穴には内ねじ46が形成されている。第2のプラグ48は第1のプラグの 内ねじ46にねじ込まれる外ねじ50を有している。貫通穴44は、図5のよう に第1のプラグ42がプラグ穴36にねじ込まれた状態において、その貫通穴下 縁が高温時におけるオイルの基準レベルH1となるように設定されている。
【0013】 以上の構成により、低温時には図4のようにプラグ穴36からプラグ組40を はずして注入し、プラグ穴の下縁まで満たすことにより、規定量のオイルとなり 、これを越えるオイルはプラグ穴36からオーバーフローする。 また、高温時には図5のようにプラグ穴36に第1のプラグ42をねじ込んだ 状態で第2のプラグ48だけをはずして、第1のプラグの貫通穴44の下縁まで 満たせば高温時での規定量のオイルが注入されたことになる。上述と同じくこれ を越えるオイルは貫通穴44からオーバーフローする。 この実施例によれば、可動部分がないから構造がとくに簡単であるという利点 がある。また第1のプラグ42の貫通穴44の寸法を適宜設定することによりそ の貫通穴から注入することができ、別個のオイル注入穴を省くこともできる。
【0014】
【考案の効果】
以上のとおり、本考案は温度に対応する複数の排出路を設け、各温度における 基準レベルを越えるオイルが排出路からオーバーフローするようにしたから、注 入時の温度にかかわらず容易に規定量のオイルが注入される効果を有する。 とくに第1の実施例では、感温バルブにより自動的に排出路が切り替えられる から、オイル注入穴から注入し、変速機ケース外壁面の排出穴からオイルがオー バーフローするのを確認するだけで済む利点がある。 また第2の実施例では、排出路がより細かな温度範囲毎に設けてあるから、一 層高い精度でオイル量が管理される。 さらに第3の実施例では、可動部分がなく構造が簡単であるとともに、注入時 温度によってはずすプラグを選択するだけで済むという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例を示す図である。
【図2】感温バルブの構造を示す断面図である。
【図3】第2の実施例を示す図である。
【図4】第3の実施例を示す図である。
【図5】第3の実施例における使用態様を示す図であ
る。
【図6】従来例を示す図である。
【符号の説明】
11、11’ 側壁 12 内壁面 13 外壁面 14 上側オイル排出通路 16 下側オイル排出通路 18 排出穴 20、20’、20” 感温バルブ 21 本体筒 22 開口 23 弁座 24 弁体 25 支柱 30、32 オイル排出通路 36 プラグ穴 38 内ねじ 40 プラグ組 42 第1のプラグ 43 外ねじ 44 貫通穴 46 内ねじ 48 第2のプラグ 50 外ねじ H1、H2、H3、H4 基準レベル

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転機器内に注入されるオイルの油量計
    量構造であって、前記運転機器の側壁に複数種の通路を
    選択的に形成可能な通路形成手段を備え、前記複数種の
    通路はそれぞれ所定の温度毎のオイル基準レベルに対応
    する高さ位置を有し、前記基準レベルを越すオイルが前
    記通路を経てオーバーフローするように構成されたこと
    を特徴とする油量計量構造。
  2. 【請求項2】 前記通路形成手段は前記側壁に上下に位
    置を異ならせて設けられた複数のオイル排出通路と、該
    オイル排出通路のうち下側のオイル排出通路に設けら
    れ、低温時開き高温時閉じる弁からなることを特徴とす
    る請求項1記載の油量計量構造。
  3. 【請求項3】 前記通路形成手段は前記側壁に設けられ
    たプラグ穴と、該プラグ穴を封栓可能で貫通穴を有する
    プラグからなり、前記プラグ穴の下縁が低温時のオイル
    基準レベルに対応し、前記プラグがプラグ穴を封栓して
    いる状態で前記貫通穴の下縁が高温時のオイル基準レベ
    ルに対応しており、前記プラグの着脱により温度に対応
    する通路が形成されることを特徴とする請求項1記載の
    油量計量構造。
JP3453292U 1992-04-24 1992-04-24 油量計量構造 Pending JPH0586098U (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6246066A (ja) * 1985-08-22 1987-02-27 Nissan Motor Co Ltd 自動変速機の油量管理装置
JPH02159455A (ja) * 1988-10-28 1990-06-19 Texas Instr Inc <Ti> オイルレベル制御弁
JPH03140660A (ja) * 1989-10-25 1991-06-14 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 舶用多段減速逆転機の潤滑油供給システム

Patent Citations (3)

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