JPH0585465U - 塗工装置 - Google Patents

塗工装置

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JPH0585465U
JPH0585465U JP3211992U JP3211992U JPH0585465U JP H0585465 U JPH0585465 U JP H0585465U JP 3211992 U JP3211992 U JP 3211992U JP 3211992 U JP3211992 U JP 3211992U JP H0585465 U JPH0585465 U JP H0585465U
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roll
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紀夫 岩波
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石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗工液を平滑化した状態で原紙に塗布する。 【構成】 アプリケータロール2の塗工液供給位置より
も下流側位置に平滑部材14を配置する。平滑部材14
を、塗工液8の厚み及び幅に対応させて位置調整可能と
する。アプリケータロール2上にカーテン膜8aとして
連続供給された塗工液8を、幅端部の盛り上り部分を平
滑部材14で平滑化した後、原紙1に塗布する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は製紙工場において製造された原紙に塗工液を塗布して塗被加工を施す ための塗工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
製紙工場で製造された紙はそのままの形で直ちに使用されることは少なく、そ れを原紙として更に加工を施すことにより所要の目的に適合する製品としての加 工紙とする場合が多い。その加工紙の一つとして、印刷用紙等として使用できる ように原紙の表面(両面又は片面)に塗工液を塗布させてなる塗工紙(塗被紙) と称せられるものがある。
【0003】 かかる塗工紙を製作するための従来の塗工装置の一つとして、いわゆる、ゲー トロールコータがある。ゲートロールコータは、図6にその一例を示す如く、原 紙1を挟んで配設したアプリケータロール2,3に、それぞれインナーゲートロ ール4,5とアウターゲートロール6,7を近接させて平行に配し、各インナー ゲートロール4及び5とアウターゲートロール6及び7との間にそれぞれ塗工液 8を溜めるようにし、塗工液8をインナーゲートロール4,5を経てアプリケー タロール2,3の表面に移し、該アプリケータロール2,3の各表面の塗工液8 を原紙1の両面に塗布させるようにしたものである。
【0004】 しかしながら、上記従来の塗工装置としてのゲートロールコータの場合、ロー ルの本数が多いためメンテナンスが大変であると共に、多数のロールが横に並ぶ ことから、据付スペースが大となる問題がある。
【0005】 そのため、図7に示す如く、通過する原紙1を挟むように配置された一対のゴ ム被覆製のアプリケータロール2,3の各上方部位置に、塗工液吐出口となるス リットノズル9aを下部に備えた給液ヘッド9を、上記アプリケータロール2, 3の表面に対し非接触となる状態で設置し、且つ該両給液ヘッド9を、塗工液供 給管10を介して流量可変式のポンプ11に接続し、塗工液タンク12内の塗工 液8をポンプ11で給液ヘッド9に定量供給することにより、給液ヘッド9内に 溜められた塗工液8をスリットノズル9aを通して一様に流下させ、スリットノ ズル9aとアプリケータロール2,3の表面までの間で塗工液8のカーテン膜8 aがロールの全長に亘り形成されるようにした塗工装置が提案されている(特開 平2−180662号公報)。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、塗工液8をカーテン膜8aとしてアプリケータロール2,3に供給 する上記塗工装置の場合、図8に示す如く、カーテン膜8aがスリットノズル9 aから流下させられるときに縮流作用を受けるため、アプリケータロール2,3 の表面で両幅端部に盛り上り部分8bが形成されてしまい、それが原紙1に直接 塗布されると、この盛り上り部分8bが乾燥不足になり易く、塗工紙がロール状 に巻き取られると、盛り上り部分8bが巻き重なる紙に貼り付いてしまったり、 両端部が隆起した形状の巻取ロールが形成されてしまう、等の問題が惹起される 。
【0007】 そこで、本考案は、塗工液カーテン膜の縮流作用による幅端部の盛り上り部分 を平滑化して、乾燥不足による巻取時の紙の貼り付きや、端部が隆起した形状の 巻取ロールの形成を防止することができるようにしようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決するために、回転するアプリケータロール上に塗工 液をカーテン膜状に連続供給して上記アプリケータロールと接する原紙に塗工液 を塗布するようにしてある塗工装置において、上記アプリケータロール上に供給 された塗工液の幅端部盛り上り部分を平滑化するための平滑部材を、アプリケー タロールの塗工液供給位置よりも回転方向下流側所要位置に近接配置し、且つ該 平滑部材の位置調整具を備えてなる構成とする。
【0009】
【作用】
アプリケータロール上にカーテン膜として連続供給された塗工液は、アプリケ ータロールの回転で原紙に塗布されるが、この際、幅端部に形成された盛り上り 部分が平滑部材によって平滑化されることになる。
【0010】
【実施例】
以下、図面に基づき本考案の実施例を説明する。
【0011】 図1乃至図3は本考案の一実施例を示すもので、図7に示した塗工装置と同様 に、塗布加工しようとする原紙1と接する位置にゴム被覆製のアプリケータロー ル2を配設し、該アプリケータロール2の上方部に給液ヘッド9を設置し、該給 液ヘッド9のスリットノズル9aから流下させた塗工液8を、カーテン膜8aと して上記アプリケータロール2の表面に連続供給することにより原紙1に塗布さ せるようにしてある構成において、上記給液ヘッド9のスリットノズル9aの出 口部に、カーテン膜8aの幅を調整するための幅調整装置13を装備し、又、上 記アプリケータロール2上の上記塗工液8が供給される位置よりも回転方向下流 側所要位置に、塗工液8の幅端部に形成される盛り上り部分8bを平滑するため の角柱状の平滑部材14を、位置調整具15により位置調整可能に近接配置した 構成とする。
【0012】 上記位置調整具15は、図2及び図3に拡大して示す如く、上下方向(アプリ ケータロール2の法線方向)に配したガイドロッド16に、クランプ型式のホル ダー部材17を、蝶ねじ18の操作で昇降及び回転可能に取り付け、且つ該ホル ダー部材17に、上記平滑部材14を支持する支持ロッド19を、蝶ねじ20の 操作で水平移動及び回転可能に支持させるようにしてある。
【0013】 原紙1への塗工作業を行う場合には、給液ヘッド9のスリットノズル9a部に 装備させてある幅調整装置13により、上記スリットノズル9aからカーテン膜 8aとして流下させられる塗工液8の幅を、原紙1の幅端部に非塗工部(ドライ エッジ)が作れるように調整しておく。又、位置調整具15により、アプリケー タロール2上に供給される塗工液8の厚み及び幅端の位置と対応するように、平 滑部材14の位置を調整しておく。
【0014】 かかる状態で、給液ヘッド9内に塗工液8が供給されると、塗工液8は給液ヘ ッド9内に一旦溜められた後、自重又は所定の圧力でスリットノズル9aから紙 幅方向のカーテン膜8aとなって流下させられてアプリケータロール2の表面に 供給され、アプリケータロール2が回転することにより原紙1の表面に塗布され る。
【0015】 上記において、アプリケータロール2上に供給された塗工液8は、スリットノ ズル9aから流下させられる際に縮流作用を受けるので、図2に示す如く、両幅 端部(図では一端部のみを示す)に盛り上り部分8bが形成されるが、アプリケ ータロール2から原紙1に塗布される前に、上記盛り上り部分8bが平滑部材1 4によって平滑化されることになる。すなわち、アプリケータロール2上に塗工 液8がカーテン膜8aとして供給されると、その両幅端部に盛り上り部分8bが 形成された状態となるが、アプリケータロール2上の塗工液供給位置よりも回転 方向下流側位置に、塗工液8の厚み及び幅端部と対応させて平滑部材14が配置 してあるので、アプリケータロール2の回転に伴い塗工液8が下流側へ移動する ときに、端部の盛り上り部分8bが図2の二点鎖線で示す如く、平滑部材14に より掻き均されて平滑化されることになる。したがって、上記塗工液8は図4に 示す如く、端部に盛り上り部分8bのない平滑な状態で原紙1に塗布されるため 、幅端部が乾燥不足になることがなくて、巻取時に紙が貼り付くこともなく、端 部が隆起した形状で巻取ロールが形成されることもなくなる。又、上記において 、盛り上り部分8bが掻き均された状態で塗工液8が原紙1に塗布されたときに 原紙1の端部に塗工液8が塗布されないように、幅調整装置13の調整でカーテ ン膜8aの幅を正確に設定しておくことにより、図4に示す如く、原紙1の端部 に、いわゆる、ドライエッジ1aを作ることができる。
【0016】 次に、図5は本考案の他の実施例を示すもので、塗工液8の盛り上り部分8b を掻き均すようにした図1乃至図3に示す如き方式に代えて、上記盛り上り部分 8bを切り取って平滑化するようにしたものである。すなわち、平滑部材14を 、下端部にナイフエッジ14aを有する構造とすると共に該ナイフエッジ14a と連通する開口14bを中央部に設けた構成として、ナイフエッジ14aで切り 取った塗工液8の盛り上り部分8bを開口14b側へ導けるようにし、且つ上記 開口14bに吸引管21を接続して開口14b側へ導かれた塗工液を吸引管21 を通して所要個所へ回収させられるようにしたものである。
【0017】 図1乃至図3に示す実施例の場合には塗工液8の粘度が比較的低い場合に有利 であるが、塗工液8の粘度が高くなると、平滑部材14によって盛り上り部分8 bを掻き均しきれなくなるおそれがある。その点、図5の実施例の場合には、平 滑部材14がナイフエッジ14aを有する構造であるため、粘度の高い塗工液8 に対しても盛り上り部分8bを切り取って塗工液8を平滑化することができる。
【0018】 なお、上記実施例では、原紙1の片面にアプリケータロール2を接するように 配置した場合を示しているが、図7に示す如く、原紙1を挟む如くアプリケータ ロール2,3を配置して原紙1の両面に塗工液8を塗布するような構成としても よく、その他本考案の実施例を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得るこ とは勿論である。
【0019】
【考案の効果】
以上述べた如く、本考案の塗工装置によれば、アプリケータロールの塗工液供 給位置よりも下流側位置に、塗工液の幅端部盛り上り部分を平滑化する平滑部材 を、位置調整具により位置調整可能に近接配置したので、平滑部材によって塗工 液の幅端部盛り上り部分を平滑化でき、平滑化した塗工液を原紙に塗布できるこ とにより、ドライエッジを形成しつつ局部的な乾燥不足をなくすことができて、 それに伴う巻取時の紙の貼り付きや、端部が隆起した形状での巻取ロール形成を 防止することができる、等の優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の塗工装置の一実施例を示す概要図であ
る。
【図2】図1のII方向拡大矢視図である。
【図3】図2のIII−III矢視図である。
【図4】原紙に塗工液が塗布された状態を示す概略図で
ある。
【図5】本考案の他の実施例を示す部分拡大断面図であ
る。
【図6】従来の塗工装置の一例を示すゲートロールコー
タの概略図である。
【図7】従来の塗工装置の他の例を示す概略図である。
【図8】図7のVIII方向拡大矢視図である。
【符号の説明】
1 原紙 2,3 アプリケータロール 8 塗工液 8a カーテン膜 8b 盛り上り部分 14 平滑部材 15 位置調整具

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するアプリケータロール上に塗工液
    をカーテン膜状に連続供給して上記アプリケータロール
    と接する原紙に塗工液を塗布するようにしてある塗工装
    置において、上記アプリケータロール上に供給された塗
    工液の幅端部盛り上り部分を平滑化するための平滑部材
    を、アプリケータロールの塗工液供給位置よりも回転方
    向下流側所要位置に近接配置し、且つ該平滑部材の位置
    調整具を備えてなることを特徴とする塗工装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009018285A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Voith Patent Gmbh 塗工機の塗工幅調整装置
JP2009023250A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Voith Patent Gmbh 感熱紙の製造装置
CN106324984A (zh) * 2016-11-09 2017-01-11 长春工业大学 一种辊对辊紫外纳米压印装置及方法

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