JPH0584998B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

〔産業上の利用分野〕 本発明は移動体交換機と一般電話交換機との接
続方式に関し、特に、移動体交換機と移動体との
通話用無線チヤネルの接続に用いられる上記２つ
の交換機間の信号送受方式に関するものである。 〔従来の技術） 従来、移動体交換機と移動体間の通話用無線チ
ヤネルは、たとえば移動体からの発信時において
は、発信制御チヤネルを介して移動体交換機の無
線制御部より移動体へ使用通話用無線チヤネル番
号を送信し、移動体はこの番号を受信することに
より通話用無線チヤネルの選択を行い、被呼者選
択用のダイヤル数字を前記通話用無線チヤネルを
介して移動体交換機へ送出していた。このため、
被呼者話中、途中回線話中という状態であつて
も、話中信号が一般電話交換網より移動体交換機
に到来するまでは通話用無線チヤネルを占有して
いることになり、無線チヤネルの有効的な使用が
できないという欠点があつた。 このような欠点を除去するために、移動体発信
時には選択ダイヤル信号を発信制御無線チヤネル
により移動体から移動体交換機へ送出し、一般電
話交換網より被呼者応答信号を移動体交換機が受
信してから、通話用無線チヤネルを上記選択ダイ
ヤル信号を発信した移動体に割り当てることによ
り、通話用無線チヤネルを有効利用することが考
えられた。これをオフエアセツトアツプ方式とい
う。 このオフエアセツトアツプ方式における一中継
方式を第２図に示す。第２図において、１は移動
体、２は無線基地局、３は移動体交換機、４は一
般電話交換機、５は被呼加入者としての一般電話
加入者、６はデータ制御回路、７は移動体通話回
線、８は一般電話交換網通話回線、９は共通線信
号回線、１０は通話用無線チヤネル、１１は発信
制御無線チヤネル、１２は話中音・呼出し音検出
回路（以下「BT・RBT検出回路」という）、１
３は話中音送出回路（以下「BT送出回路」とい
う）、１４は呼出し音送出回路（以下「RBT送出
回路」という）、１５は呼出し音送出回路（以下
「RT送出回路」という）である。 次に本方式における動作について説明する。移
動体１が発信を行う場合、発信制御無線チヤネル
１１を介して選択ダイヤル信号を無線基地局２へ
送出する。無線基地局２で受信された選択ダイヤ
ル信号は、データ制御回線６を介して、選択ダイ
ヤル信号に移動体番号等を付加した選択ダイヤル
情報として移動体交換機３へ伝達される。移動体
交換機３は、選択ダイヤル情報に基づいて、一般
電話交換網たとえば一般電話交換機４へ加入者選
択信号を共通線信号回線９により送出すると共
に、一般電話交換機４への一般電話交換網通話回
線８を準備し、この通話回線８とBT・RBT検出
回路１２とを接続する。 一方、一般電話交換機４は、加入者選択信号を
受信すると、この信号に対応した例えば一般電話
加入者５の選択を開始する。 加入者５が空のときには、一般電話交換機４
は、RT送出回路１５と加入者５とのパス、一般
電話交換網通話回線８とRBT送出回路１４との
パスをそれぞれ接続する。移動体交換機３は、
BT・RBT検出回路１２により、RBT信号を検
出・認知すると、データ制御回線６、無線基地局
２、発信制御無線チヤネル１１を介して移動体１
へRBT送出指示を送出する。加入者５がオフフ
ツクすなわち応答すると、一般電話交換機４は、
上記パスを切断すると共に一般電話交換網通話回
線８と加入者５とのパスを設定し、また、共通線
信号回線９を介して移動体交換機３へ一般電話加
入者応答信号を送出する。移動体交換機３は、一
般電話加入者応答信号により一般電話交換網通話
回線８とBT・RBT検出回路１２とのパスを切断
し、一般電話交換網通話回線８と移動体通話回線
７とのパスを設定すると共に空の通話用無線チヤ
ネル１０の選択を行い、１つの空チヤネル番号を
データ選択回線６、無線基地局２、発信制御無線
チヤネル１１を介して移動体１へ伝達し、複数あ
るいは通話用無線チヤネル１０の内の１回線を選
択する。このとき、移動体１へRBT停止指令も
合わせて送出する。従つて、移動体１−通話用無
線チヤネル１０−無線基地局２−移動体通話回線
７−移動体交換機３−一般電話交換網通話回線８
−一般電話交換機４−一般電話加入者５の径路で
通話路が設定される。 一方、一般電話加入者５が話中の時には一般電
話交換機４は一般電話交換網通話回線８とBT送
出回路１３とを接続するので、BT・RBT検出回
路１２は話中音（BT）を検出する。これによ
り、移動体交換機３は、移動体１へ発信制御無線
チヤネル１１を介してBT送出を指示し、移動体
交換機３のパスを切断し、一般電話交換機４へ切
断信号を送出する。 （発明が解決しようとする問題点） 上述したオフエアセツトアツプ方式において
は、移動体交換機３はBT・RBT検出回路１２が
必要であり、これらBT・RBTの信号の検出には
時間を要するという欠点があつた。 〔問題点を解決するための手段〕 このような欠点を除去するために本発明は、移
動体交換機は移動体からの選択ダイヤル信号を発
信制御無線チヤネルを介して受信し、選択ダイヤ
ル信号に移動体発信呼情報を付加した選択ダイヤ
ル情報を一般電話交換網に送信し、一般電話交換
網内の一般電話交換機は選択ダイヤル情報を受信
時に被呼加入者が話中の場合には話中情報を第一
次応答信号として移動体交換機へ返送し、前記被
呼加入者が空の場合には予約情報を第一次応答信
号として移動体交換機へ返送すると共に一定時間
後に前記被呼加入者を呼び出し、この呼び出しに
対する前記被呼加入者の応答時に第二次応答信号
を移動体交換機へ返送し、移動体交換機は一般電
話交換機からの第一次応答信号を受信し、第一次
応答信号が予約情報である時には移動体へ呼出音
送出を指示し複数の通話用無線チヤネルから１つ
のチヤネルの選択を開始し第二次応答信号を受信
後に通話を開始し、第一次応答信号が話中情報で
ある時には移動体交換機は移動体へ話中音送出を
指示するようにしたものである。 〔作用〕 本発明においては、被呼加入者話中にも関わら
ず通話用無線チヤネルが捕捉されたり、選択ダイ
ヤル信号送出に通話用無線チヤネルが使用された
りすることを防止することができる。 〔実施例〕 第１図は本発明に係わる移動体接続方式の一実
施例を説明するための系統図である。第１図にお
いて第２図と同一部分又は相当部分には同一符号
が付してある。 移動体１から発信する場合は、選択ダイヤル信
号が移動体交換機３に到来するまでは従来の方式
と変わらないので説明を省略する。移動体交換機
３は選択ダイヤル信号を受信後、選択ダイヤル信
号に移動体発信呼種別情報（これは共通線信号方
式の発信局情報で代用することも可能である）を
付加した情報（以下「付加情報」という）を出力
する。この付加情報は、共通線信号回線９を介し
て、一般電話交換網の一般電話交換機４へ送出さ
れる。同時に、一般電話交換網通話回線８が設定
される。一般電話交換機４は付加情報により次に
示すような動作を行う。 移動体発信呼種別情報がある場合 選択ダイヤル信号に基づいて被呼加入者として
の一般電話加入者５の話中状態の識別を行う。話
中時には、話中情報を共通線信号回線９を介して
移動体交換機３へ送出する。また、空時には、一
般電話加入者５を予約すなわち他の呼による捕捉
を禁止し、予約情報を共通線信号回線９を介して
移動体交換機３へ送出すると共に、例えば表に示
すような被呼者番号を予約テーブルに登録する。
一般電話交換機４は、一定周期にて表に示すよう
な予約テーブルを読み出し、登録されている加入
者対応の計数部に１を加算する。この加算結果が
一定値を越えた場合には、一般電話加入者５と
RT送出回路１５とを接続し、一般電話加入者５
を

【表】 を呼び出すと同時に予約テーブルからの抹消を行
う。加算結果の一定値は、移動体交換機３が第一
次応答信号受信後、通話用無線チヤネル１０の選
択、接続が完了する時間を見込むものとする。一
般電話加入者５が応答すれば、一般電話交換機４
は一般電話加入者５とRT送出回路１５とのパス
を切断し、一般電話交換網通話回線８と一般電話
加入者５とのパスを設定すると共に第二次応答信
号を共通線信号回線９を介して移動体交換機３へ
送出する。 移動体発信呼種別情報がない場合 選択ダイヤル信号に基づいて一般電話加入者５
の話中状態の識別を行い、話中ならば話中情報を
第一次応答信号とする。しかし、空状態の場合に
は、表の予約テーブルへの登録は行わず、一般電
話加入者５へRT送出回路１５を接続する。な
お、移動体発信呼種別情報がない場合には、従来
の接続方式を採用すれば、既存網内での接続シー
ケンスは変えなくてもよい。 次に第一次応答信号発生以降の動作について説
明する。移動体交換機３は、第一次応答信号を受
信すると、この信号の分析を行う。分析の結果が
話中情報ならば、データ制御回線６、無線基地局
２、発信制御無線チヤネル１１を介して移動体１
へ話中音送出指示を送ると共に後位一般電話交換
網へ切断信号を共通線信号回線９を介して送る。 一方、第一次応答信号が予約情報ならば、移動
体交換機３は、複数ある通話用無線チヤネル１０
の中から空いているチヤネルを選択し、移動体通
話回線７の設定と共に、データ制御回線６、無線
基地局２、発信制御無線チヤネル１１を介して移
動体１へ選択した通話用無線チヤネル番号を送出
し、移動体１は指定された通話用無線チヤネル１
０を捕捉する。 一定時間後、第二次応答信号が到来すると、移
動体１へ指示していた呼出し音（RBT）の送出
の停止を指示する。従つて、移動体１と一般電話
加入者５との通話が可能となる。第二次応答信号
が到来するまでに、通話用無線チヤネルの選択が
できない場合、すなわち、全通話用無線チヤネル
が使用中等の場合には、例えば移動体交換機３
は、図示していないトーキー装置と一般電話交換
網通話回線８とを接続し、一般電話加入者５へ
「しばらく、お待ち下さい」等の音声サービスを
することも考えられる。 （発明の効果） 以上説明したように本発明は、移動体発信呼種
別情報を一般電話機へ送出し、一般電話交換機は
第一、第二応答信号を共通線信号回線を介して移
動体交換機へ送出することにより、移動体交換機
は第一次応答信号の受信により通話用無線チヤネ
ルの選択を行いうるので、一般電話加入者話中に
も関わらず通話用無線チヤネルが捕捉されると
か、選択ダイヤル信号の送出に通話用無線チヤネ
ルが使用されるとかが防止され、通話用無線チヤ
ネルを有効に使用できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係わる移動体接続方式の一実
施例を説明するための系統図、第２図は従来の移
動体接続方式を説明するための系統図である。 １……移動体、２……無線基地局、３……移動
体交換機、４……一般電話交換機、５……一般電
話加入者、６……データ制御回線、７……移動体
通話回線、８……一般電話交換網通話回線、９…
…共通線信号回線、１０……通話用無線チヤネ
ル、１１……発信制御無線チヤネル、１５……
RT送出回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 移動体から一般電話交換網への発信接続を行
   う移動体接続方式において、移動体交換機は選択
   ダイヤル信号を移動体に共通に使用される発信制
   御無線チヤネルを介して受信し、前記選択ダイヤ
   ル信号に移動体発信呼情報を付加した選択ダイヤ
   ル情報を一般電話交換網に共通線信号回線を介し
   て送信し、一般電話交換網内の一般電話交換機は
   前記選択ダイヤル情報を受信時に被呼加入者が話
   中の場合には話中情報を第一次応答信号として前
   記移動体交換機へ前記共通線信号回線を介して返
   送し、前記被呼加入者が空の場合には予約情報を
   第一次応答信号として前記移動体交換機へ前記共
   通線信号回線を介して返送すると共に一定時間後
   に前記被呼加入者を呼び出し、この呼び出しに対
   する前記被呼加入者の応答時に第二次応答信号を
   前記移動体交換機へ前記共通線信号回線を介して
   返送し、前記移動体交換機は前記一般電話交換機
   からの第一次応答信号を受信し前記第一次応答信
   号が予約情報である時には前記移動体へ前記発信
   制御無線チヤネルを介して呼出音送出を指示し複
   数の通話用無線チヤネルから１つのチヤネルの選
   択を開始し第二次応答信号を受信後に通話を開始
   し、前記第一次応答信号が話中情報である時には
   前記移動体交換機は前記移動体へ前記発信制御無
   線チヤネルを介して話中音送出を指示することを
   特徴とする移動体接続方式。