JPH0583836A - ケーブルの強制冷却方法 - Google Patents
ケーブルの強制冷却方法Info
- Publication number
- JPH0583836A JPH0583836A JP3238198A JP23819891A JPH0583836A JP H0583836 A JPH0583836 A JP H0583836A JP 3238198 A JP3238198 A JP 3238198A JP 23819891 A JP23819891 A JP 23819891A JP H0583836 A JPH0583836 A JP H0583836A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refrigerant
- cable
- cooling
- pipe
- forced cooling
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Laying Of Electric Cables Or Lines Outside (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】送電容量、冷却区間の増大および冷媒流量の低
減を可能とする。 【構成】所定間隔をおいて設けられたマンホール7を有
する洞道5内に、ケーブル1および冷媒送り管3、冷媒
戻り管4を配置した防災トラフを布設し、冷媒送り管
3、冷媒戻り管4に冷媒を通してケーブル1を冷却する
ケーブルの強制冷却方法において、冷媒送り管3、冷媒
戻り管4に装着された蒸発部を持ち、マンホール7外に
放熱部を有するヒートパイプ6を設けて冷媒を冷却する
ようにしたことを特徴とする。 【効果】冷媒の温度が下げられるようになって、冷却能
力が向上する。
減を可能とする。 【構成】所定間隔をおいて設けられたマンホール7を有
する洞道5内に、ケーブル1および冷媒送り管3、冷媒
戻り管4を配置した防災トラフを布設し、冷媒送り管
3、冷媒戻り管4に冷媒を通してケーブル1を冷却する
ケーブルの強制冷却方法において、冷媒送り管3、冷媒
戻り管4に装着された蒸発部を持ち、マンホール7外に
放熱部を有するヒートパイプ6を設けて冷媒を冷却する
ようにしたことを特徴とする。 【効果】冷媒の温度が下げられるようになって、冷却能
力が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーブルの強制冷却方
法に関するものである。
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地中送電線は主として道路の地下を利用
して建設されたトンネルに収容されている。このトンネ
ルには数100メートル(通常300〜500m)に1
ケ所の割合でケーブル接続用のマンホールが設けてあ
る。また、数キロメートル(通常5〜6km)に1ケ所
冷却基地が設置されている。この中には電力ケーブルか
ら発生する熱を回収する冷却水を作る冷却装置や冷却水
を循環するためのポンプが設置されている。
して建設されたトンネルに収容されている。このトンネ
ルには数100メートル(通常300〜500m)に1
ケ所の割合でケーブル接続用のマンホールが設けてあ
る。また、数キロメートル(通常5〜6km)に1ケ所
冷却基地が設置されている。この中には電力ケーブルか
ら発生する熱を回収する冷却水を作る冷却装置や冷却水
を循環するためのポンプが設置されている。
【0003】従来の電力ケーブルの強制冷却は、この冷
却基地間の半分を冷却区間としてケーブルの長手方向に
連続的に冷媒を流してケーブルを間接的に冷却してい
る。すなわち図4に示されているように、電力ケーブル
1を布設した防災トラフ2の上方片隅に設けたポリエチ
レンの冷媒送り管3、冷媒戻り管4の中に冷却水を流す
ことにより、電力ケーブル1を間接的に冷却している。
防災トラフ2としては図5に示されているように、洞道
5内にケーブル1の防災を目的として2500mm2の
ケーブルを中に入れて布設されるものである。その中に
図4に示されているように直径100mmの間接冷却管
の冷媒送り管3、冷媒戻り管4が布設されている。
却基地間の半分を冷却区間としてケーブルの長手方向に
連続的に冷媒を流してケーブルを間接的に冷却してい
る。すなわち図4に示されているように、電力ケーブル
1を布設した防災トラフ2の上方片隅に設けたポリエチ
レンの冷媒送り管3、冷媒戻り管4の中に冷却水を流す
ことにより、電力ケーブル1を間接的に冷却している。
防災トラフ2としては図5に示されているように、洞道
5内にケーブル1の防災を目的として2500mm2の
ケーブルを中に入れて布設されるものである。その中に
図4に示されているように直径100mmの間接冷却管
の冷媒送り管3、冷媒戻り管4が布設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では横軸
に距離をとり縦軸に冷媒温度をとって距離と冷媒温度の
関係が示されている図2中に実線で示すように、冷媒温
度が上昇する一方であり、それに伴いケーブル導体温度
も上昇し、通常冷却区間の終端部(冷媒往復路の折り返
し点)で最も高くなり、ある値以上の電流を流せなくな
る。すなわち冷却区間長および送電容量が制限されてし
まう。これら冷却区間長、送電容量を増大させるために
は冷媒流量を増すか、冷媒入口温度を低くする必要があ
る。
に距離をとり縦軸に冷媒温度をとって距離と冷媒温度の
関係が示されている図2中に実線で示すように、冷媒温
度が上昇する一方であり、それに伴いケーブル導体温度
も上昇し、通常冷却区間の終端部(冷媒往復路の折り返
し点)で最も高くなり、ある値以上の電流を流せなくな
る。すなわち冷却区間長および送電容量が制限されてし
まう。これら冷却区間長、送電容量を増大させるために
は冷媒流量を増すか、冷媒入口温度を低くする必要があ
る。
【0005】しかし流量を増すと冷媒を循環させるため
のポンプ容量および運転動力が増大する。さらに圧力損
失が増し、冷却管の許容圧力を越えてしまう恐れがある
ため、あまり流量は増やせない。冷媒入口温度を下げる
には冷却基地において冷媒を冷すための冷却装置の容量
も大きくなる。結果として冷却装置、ポンプが大きくな
り、基地の所要面積が大きくなり、それらの運転動力も
増大する欠点がある。
のポンプ容量および運転動力が増大する。さらに圧力損
失が増し、冷却管の許容圧力を越えてしまう恐れがある
ため、あまり流量は増やせない。冷媒入口温度を下げる
には冷却基地において冷媒を冷すための冷却装置の容量
も大きくなる。結果として冷却装置、ポンプが大きくな
り、基地の所要面積が大きくなり、それらの運転動力も
増大する欠点がある。
【0006】本発明は以上の点に鑑みなされたものであ
り、送電容量、冷却区間の増大および冷媒流量の低減を
可能としたケーブルの強制冷却方法を提供することを目
的とするものである。
り、送電容量、冷却区間の増大および冷媒流量の低減を
可能としたケーブルの強制冷却方法を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、冷媒送り
管、冷媒戻り管に装着された蒸発部を持ち、マンホール
外に放熱部を有するヒートパイプを設けて冷媒を冷却す
ることにより、達成される。
管、冷媒戻り管に装着された蒸発部を持ち、マンホール
外に放熱部を有するヒートパイプを設けて冷媒を冷却す
ることにより、達成される。
【0008】
【作用】上記手段を設けたので、冷媒の温度が下げられ
るようになって、冷却能力が向上するようになる。
るようになって、冷却能力が向上するようになる。
【0009】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明す
る。
る。
【0010】〔実施例1〕図1には本発明の一実施例が
示されている。なお従来と同じ部品には同じ符号を付し
たので説明を省略する。本実施例では冷媒送り管3、冷
媒戻り管4に装着された蒸発部を持ち、マンホール外に
放熱部を有するヒートパイプ6を設けて冷媒を冷却する
ようにした。このようにすることにより、冷媒の温度が
下げられるようになって、冷却能力が向上するようにな
り、送電容量、冷却区間の増大および冷媒流量の低減を
可能としたケーブルの強制冷却方法を得ることができ
る。
示されている。なお従来と同じ部品には同じ符号を付し
たので説明を省略する。本実施例では冷媒送り管3、冷
媒戻り管4に装着された蒸発部を持ち、マンホール外に
放熱部を有するヒートパイプ6を設けて冷媒を冷却する
ようにした。このようにすることにより、冷媒の温度が
下げられるようになって、冷却能力が向上するようにな
り、送電容量、冷却区間の増大および冷媒流量の低減を
可能としたケーブルの強制冷却方法を得ることができ
る。
【0011】すなわち図1に示されているように冷却区
間長を2.5kmとした場合、約500m毎にあるマン
ホール7を有する洞道5内に、ケーブル1および冷媒送
り管3、冷媒戻り管4を配置した防災トラフを布設し、
冷媒送り管3、冷媒戻り管4に地上冷却装置8の冷媒冷
却装置9および冷媒循環用ポンプ10で冷媒を作り、冷
媒を循環させケーブル1を間接的に冷却するが、冷媒送
り管3、冷媒戻り管4に装着した蒸発部を持ち、マンホ
ール7外に放熱部を有するヒートパイプ6を設けて冷媒
を冷却した。
間長を2.5kmとした場合、約500m毎にあるマン
ホール7を有する洞道5内に、ケーブル1および冷媒送
り管3、冷媒戻り管4を配置した防災トラフを布設し、
冷媒送り管3、冷媒戻り管4に地上冷却装置8の冷媒冷
却装置9および冷媒循環用ポンプ10で冷媒を作り、冷
媒を循環させケーブル1を間接的に冷却するが、冷媒送
り管3、冷媒戻り管4に装着した蒸発部を持ち、マンホ
ール7外に放熱部を有するヒートパイプ6を設けて冷媒
を冷却した。
【0012】このようにすることにより、ヒートパイプ
6を設けない場合の距離による冷媒温度の変化が示され
ている図2に点線で示されているように、実線表示の従
来よりも冷媒の温度上昇を10度程度減少させることが
できた。
6を設けない場合の距離による冷媒温度の変化が示され
ている図2に点線で示されているように、実線表示の従
来よりも冷媒の温度上昇を10度程度減少させることが
できた。
【0013】このように本実施例によれば、次に述べる
ような効果を奏することができる。
ような効果を奏することができる。
【0014】(1)冷却区間長の増大が図られる。これ
により冷却基地数の削減が可能となり、地中送電線路が
建設されるような大都市での用地取得難の解消や建設コ
スト削減に大きな効果がある。
により冷却基地数の削減が可能となり、地中送電線路が
建設されるような大都市での用地取得難の解消や建設コ
スト削減に大きな効果がある。
【0015】(2)冷媒の温度上昇の低減により冷媒流
量の削減が可能となる。これによる冷媒冷却装置、冷媒
循環機系の運転動力の低減が図られる。
量の削減が可能となる。これによる冷媒冷却装置、冷媒
循環機系の運転動力の低減が図られる。
【0016】(3)ケーブルの導体温度の低下による送
電容量の増大が可能となる。
電容量の増大が可能となる。
【0017】〔実施例2〕図3には本発明の他の実施例
が示されている。本実施例ではヒートパイプ6の蒸発部
を冷媒送り管3、冷媒戻り管4の内部に挿入した。この
ようにすることにより、冷媒の温度が下げられるように
なって、前述の場合と同様な作用効果を奏でることがで
きる。
が示されている。本実施例ではヒートパイプ6の蒸発部
を冷媒送り管3、冷媒戻り管4の内部に挿入した。この
ようにすることにより、冷媒の温度が下げられるように
なって、前述の場合と同様な作用効果を奏でることがで
きる。
【0018】
【発明の効果】上述のように本発明は、冷媒送り管、冷
媒戻り管に装着された蒸発部を持ち、マンホール外に放
熱部を有するヒートパイプを設けて冷媒を冷却したの
で、冷媒の温度が下げられるようになって、冷却能力が
向上するようになり、送電容量、冷却区間の増大および
冷媒流量の低減を可能としたケーブルの強制冷却方法を
得ることができる。
媒戻り管に装着された蒸発部を持ち、マンホール外に放
熱部を有するヒートパイプを設けて冷媒を冷却したの
で、冷媒の温度が下げられるようになって、冷却能力が
向上するようになり、送電容量、冷却区間の増大および
冷媒流量の低減を可能としたケーブルの強制冷却方法を
得ることができる。
【図1】同図(a)は本発明のケーブルの強制冷却方法
の一実施例による強制冷却の装置構成を示す説明図、
(b)は同じく一実施例によるヒートパイプの装着状態
を示す斜視図である。
の一実施例による強制冷却の装置構成を示す説明図、
(b)は同じく一実施例によるヒートパイプの装着状態
を示す斜視図である。
【図2】本発明のケーブルの強制冷却方法の一実施例に
よる強制冷却と従来の強制冷却との距離による冷媒温度
の変化特性図である。
よる強制冷却と従来の強制冷却との距離による冷媒温度
の変化特性図である。
【図3】本発明のケーブルの強制冷却方法の他の実施例
によるヒートパイプの装着状態を示す斜視図である。
によるヒートパイプの装着状態を示す斜視図である。
【図4】従来のケーブルの強制冷却方法による防災トラ
フを示す斜視図である。
フを示す斜視図である。
【図5】従来のケーブルの強制冷却方法による洞道を示
す正面図である。
す正面図である。
1 電力ケーブル 2 防災トラフ 3 冷媒送り管 4 冷媒戻り管 5 洞道 6 ヒートパイプ 7 マンホール
Claims (1)
- 【請求項1】所定間隔をおいて設けられたマンホールを
有する洞道内に、ケーブルおよび冷媒送り管、冷媒戻り
管を配置した防災トラフを布設し、前記冷媒送り管、冷
媒戻り管に冷媒を通して前記ケーブルを冷却するケーブ
ルの強制冷却方法において、前記冷媒送り管、冷媒戻り
管に装着された蒸発部を持ち、前記マンホール外に放熱
部を有するヒートパイプを設けて前記冷媒を冷却するよ
うにしたことを特徴とするケーブルの強制冷却方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3238198A JPH0583836A (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | ケーブルの強制冷却方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3238198A JPH0583836A (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | ケーブルの強制冷却方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0583836A true JPH0583836A (ja) | 1993-04-02 |
Family
ID=17026617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3238198A Pending JPH0583836A (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | ケーブルの強制冷却方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0583836A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0668540A1 (de) * | 1994-01-24 | 1995-08-23 | Hoechst Aktiengesellschaft | Positiv arbeitendes Aufzeichnungsmaterial mit verbesserter Entwickelbarkeit |
EP0774818A3 (de) * | 1995-11-15 | 1999-02-24 | Asea Brown Boveri Ag | Anlage zur Übertragung elektrischer Energie mit mindestens einem unterirdisch verlegten, hochspannungsführenden Stromleiter |
-
1991
- 1991-09-18 JP JP3238198A patent/JPH0583836A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0668540A1 (de) * | 1994-01-24 | 1995-08-23 | Hoechst Aktiengesellschaft | Positiv arbeitendes Aufzeichnungsmaterial mit verbesserter Entwickelbarkeit |
US5753405A (en) * | 1994-01-24 | 1998-05-19 | Agfa-Gevaert Ag | Positive-working recording material containing aluminum base and mat-finished quinone diazide layer developable in weak alkaline developers |
EP0774818A3 (de) * | 1995-11-15 | 1999-02-24 | Asea Brown Boveri Ag | Anlage zur Übertragung elektrischer Energie mit mindestens einem unterirdisch verlegten, hochspannungsführenden Stromleiter |
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