JPH0583786A - 反射音抽出方法及び音場補正方法 - Google Patents
反射音抽出方法及び音場補正方法Info
- Publication number
- JPH0583786A JPH0583786A JP24102391A JP24102391A JPH0583786A JP H0583786 A JPH0583786 A JP H0583786A JP 24102391 A JP24102391 A JP 24102391A JP 24102391 A JP24102391 A JP 24102391A JP H0583786 A JPH0583786 A JP H0583786A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound
- microphone
- sound field
- reflected
- speaker
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 反射音を高精度に抽出することができるこ
と。 【構成】 正四面体の頂点に配置されたマイクロホン
２、３、４、５で無指向性スピーカ１からの基準パルス
を集音し、集音した信号を反射音抽出測定器１１入力さ
せ、この入力データからインパルスレスポンスを測定
し、この測定値に直接音を用いてデコンボリュージョン
処理を施し、この処理により得られた信号から各マイク
ロホン２、３、４、５到達する反射音の時間差を求め、
この時間差から方向別の反射音を抽出する。
と。 【構成】 正四面体の頂点に配置されたマイクロホン
２、３、４、５で無指向性スピーカ１からの基準パルス
を集音し、集音した信号を反射音抽出測定器１１入力さ
せ、この入力データからインパルスレスポンスを測定
し、この測定値に直接音を用いてデコンボリュージョン
処理を施し、この処理により得られた信号から各マイク
ロホン２、３、４、５到達する反射音の時間差を求め、
この時間差から方向別の反射音を抽出する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、劇場、体育館等の音場
を可変する際に好適な反射音抽出方法と音場補正方法に
関する。
を可変する際に好適な反射音抽出方法と音場補正方法に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の反射音抽出方法として
は、「日本音響学会講演論文集、ページ５６７〜５６
８，１９８５年」に記載されているものが知られてい
る。この方法は、図３に示されるように、音響信号発生
手段５５から無指向性音源５０に放射された音源信号は
３次元空間に５cmの間隔で配置されたマイクロホン５
１，５２，５３，５４により時間幅の短いパルスとして
同期加算の手法で集音測定手段５６によって収録され
る。そして、音響信号発生手段５５と集音測定手段５６
によって得られるデータから相関関係を導き出す近接４
点手法によって反射音解析手段５７で反射音を抽出して
いた。
は、「日本音響学会講演論文集、ページ５６７〜５６
８，１９８５年」に記載されているものが知られてい
る。この方法は、図３に示されるように、音響信号発生
手段５５から無指向性音源５０に放射された音源信号は
３次元空間に５cmの間隔で配置されたマイクロホン５
１，５２，５３，５４により時間幅の短いパルスとして
同期加算の手法で集音測定手段５６によって収録され
る。そして、音響信号発生手段５５と集音測定手段５６
によって得られるデータから相関関係を導き出す近接４
点手法によって反射音解析手段５７で反射音を抽出して
いた。
【０００３】また音場補正方法としては、「日本音響学
会講演論文集、ページ７１９〜７２０、１９８９年１０
月」に記載されているものが知られている。この方法は
図４に示されるように、一般的な音響ホールの場合、ス
テージ６０、前席６１、１階席６２、２階席６３、３階
席６４などを有するものであり、こうした音場６３にお
いて、ステージ６０の近くに反射スピーカ６７、前席６
１の近くには壁スピーカ６８、３階席６４には天井スピ
ーカ６９、２階席６３にはバルコニースピーカ７０をそ
れぞれ設けられている。そして、ステージ６０の近くに
はステージマイク６５、前席６６の近くには前席マイク
６６を設けられている。
会講演論文集、ページ７１９〜７２０、１９８９年１０
月」に記載されているものが知られている。この方法は
図４に示されるように、一般的な音響ホールの場合、ス
テージ６０、前席６１、１階席６２、２階席６３、３階
席６４などを有するものであり、こうした音場６３にお
いて、ステージ６０の近くに反射スピーカ６７、前席６
１の近くには壁スピーカ６８、３階席６４には天井スピ
ーカ６９、２階席６３にはバルコニースピーカ７０をそ
れぞれ設けられている。そして、ステージ６０の近くに
はステージマイク６５、前席６６の近くには前席マイク
６６を設けられている。
【０００４】以上の場合において、例えば前席６６の音
場補正をおこなう場合には、先ずステージ６０の近くに
置かれた反射スピーカ６７から基準パルスを発し、この
音声をステージマイク６５と前席マイク６６によって集
音測定手段７１で収録する。次に前席マイク６６に到達
する時間を音量制御手段７２で算定する。以上によって
前席６１に到達する時間、音量が計測できるので、これ
を基に通常音声に対してパワーアンプ７３の時間遅延、
増幅度を調整し前席６１に対して音場補正するものであ
る。
場補正をおこなう場合には、先ずステージ６０の近くに
置かれた反射スピーカ６７から基準パルスを発し、この
音声をステージマイク６５と前席マイク６６によって集
音測定手段７１で収録する。次に前席マイク６６に到達
する時間を音量制御手段７２で算定する。以上によって
前席６１に到達する時間、音量が計測できるので、これ
を基に通常音声に対してパワーアンプ７３の時間遅延、
増幅度を調整し前席６１に対して音場補正するものであ
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の近接４点法による反射音抽出方法では、音源信号と
集音されたデータとの相関で反射音を解析する上で、あ
くまでも集音データから原音（音源信号）を減算するだ
けであるため複数回反射した音源信号を集音した場合正
確な反射音を抽出することができず精度が悪くなると共
に反射音の抽出を行うのに抽出時間が膨大となるという
問題がある。
来の近接４点法による反射音抽出方法では、音源信号と
集音されたデータとの相関で反射音を解析する上で、あ
くまでも集音データから原音（音源信号）を減算するだ
けであるため複数回反射した音源信号を集音した場合正
確な反射音を抽出することができず精度が悪くなると共
に反射音の抽出を行うのに抽出時間が膨大となるという
問題がある。
【０００６】また従来の音場補正方法では、方向情報が
欠落しているため、適正な音場補正をできないという問
題がある。
欠落しているため、適正な音場補正をできないという問
題がある。
【０００７】本発明は従来の問題点を解決するものであ
り、反射音を精度高く抽出することができる優れた反射
音抽出方法を提供するものである。
り、反射音を精度高く抽出することができる優れた反射
音抽出方法を提供するものである。
【０００８】また本発明は反射音の方向情報から音場を
適正に補正することができる優れた音場補正方法を提供
することを目的とするものである。
適正に補正することができる優れた音場補正方法を提供
することを目的とするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、音場内の指定の測定点に正四面体の頂点で
ある４頂点にマイクロホンを配置した４チャンネルマイ
クロホンと、無指向性スピーカと、反射音抽出測定器と
を具備し、上記反射音抽出測定器には、上記無指向性マ
イクロホンから音場内にインパルスによる音響信号を放
射する音響信号発生手段と、上記音響信号を上記４チャ
ンネルマイクロホンで集音し、集音した信号からインパ
ルスレスポンスを測定する測定手段と、上記４チャンネ
ルマイクロホンの各マイクロホンごとに直接音を用いて
上記無指向性スピーカの特性をキャンセルするデコンボ
リュージョン処理を施すデコンボリュージョン処理手段
と、上記デコンボリュージョン処理により得られた信号
から上記４チャンネルマイクロホンに集音される反射音
の時間差を求める反射音解析手段とを備え、この反射音
解析手段から方向別の反射音を抽出するようにしたもの
である。
するために、音場内の指定の測定点に正四面体の頂点で
ある４頂点にマイクロホンを配置した４チャンネルマイ
クロホンと、無指向性スピーカと、反射音抽出測定器と
を具備し、上記反射音抽出測定器には、上記無指向性マ
イクロホンから音場内にインパルスによる音響信号を放
射する音響信号発生手段と、上記音響信号を上記４チャ
ンネルマイクロホンで集音し、集音した信号からインパ
ルスレスポンスを測定する測定手段と、上記４チャンネ
ルマイクロホンの各マイクロホンごとに直接音を用いて
上記無指向性スピーカの特性をキャンセルするデコンボ
リュージョン処理を施すデコンボリュージョン処理手段
と、上記デコンボリュージョン処理により得られた信号
から上記４チャンネルマイクロホンに集音される反射音
の時間差を求める反射音解析手段とを備え、この反射音
解析手段から方向別の反射音を抽出するようにしたもの
である。
【００１０】また本発明は、音場内の指定の測定点に正
四面体の頂点である４頂点にマイクロホンを配置した４
チャンネルマイクロホンと、無指向性スピーカと、補正
用スピーカと、音場補正装置とを具備し、上記音場補正
装置には、上記無指向性マイクロホンから音場内にイン
パルスによる音響信号を放射する音響信号発生手段と、
上記音響信号を上記４チャンネルマイクロホンで集音
し、集音した信号からインパルスレスポンスを測定する
測定手段と、上記４チャンネルマイクロホンの各マイク
ロホンごとに直接音を用いて上記無指向性スピーカの特
性をキャンセルするデコンボリュージョン処理を施すデ
コンボリュージョン処理手段と、上記デコンボリュージ
ョン処理により得られた信号から上記４チャンネルマイ
クロホンに集音される反射音の時間差を求める反射音解
析手段と、上記反射音の時間差から上記測定点における
音場補正値を求める音場補正解析手段とを備え、上記音
場補正値を付加した通常音声を上記補正用スピーカに供
給することによって音場補正をするようにしたものであ
る。
四面体の頂点である４頂点にマイクロホンを配置した４
チャンネルマイクロホンと、無指向性スピーカと、補正
用スピーカと、音場補正装置とを具備し、上記音場補正
装置には、上記無指向性マイクロホンから音場内にイン
パルスによる音響信号を放射する音響信号発生手段と、
上記音響信号を上記４チャンネルマイクロホンで集音
し、集音した信号からインパルスレスポンスを測定する
測定手段と、上記４チャンネルマイクロホンの各マイク
ロホンごとに直接音を用いて上記無指向性スピーカの特
性をキャンセルするデコンボリュージョン処理を施すデ
コンボリュージョン処理手段と、上記デコンボリュージ
ョン処理により得られた信号から上記４チャンネルマイ
クロホンに集音される反射音の時間差を求める反射音解
析手段と、上記反射音の時間差から上記測定点における
音場補正値を求める音場補正解析手段とを備え、上記音
場補正値を付加した通常音声を上記補正用スピーカに供
給することによって音場補正をするようにしたものであ
る。
【００１１】
【作用】したがって本発明によれば、音場内で正四面体
の頂点に対応した位置で音響信号のインパルスレスポン
スを測定し、各マイクロホンの測定値に直接音を用いて
デコンボリュージョン処理を施し、この処理結果から得
られた信号を基に反射音の時間差を求めるため、この時
間差から方向別の反射音を正確に抽出することができ
る。
の頂点に対応した位置で音響信号のインパルスレスポン
スを測定し、各マイクロホンの測定値に直接音を用いて
デコンボリュージョン処理を施し、この処理結果から得
られた信号を基に反射音の時間差を求めるため、この時
間差から方向別の反射音を正確に抽出することができ
る。
【００１２】また本発明の音場補正方法によれば、測定
点で収録されたインパルスレスポンスから方向別の反射
音を抽出し、抽出した反射音の残響時間などの特質を求
め、こうした特質から測定点の音場を所定の音場に補正
することができるものである。
点で収録されたインパルスレスポンスから方向別の反射
音を抽出し、抽出した反射音の残響時間などの特質を求
め、こうした特質から測定点の音場を所定の音場に補正
することができるものである。
【００１３】
【実施例】図１は本発明の第１の実施例の構成を示すも
のである。図１において、１は無指向性マイクロホン、
２、３、４、５はマイクロホンで、各マイクロホンは１
辺１７ｃｍの正四面体の頂点に配置されているもので、
４チャンネルマイクロホンと称している。１１は反射音
抽出測定器で、基準パルスを発する音響信号発生手段６
と、４チャンネルマイクロホンの各収録音を測定する測
定手段７と、各マイクロホン２、３、４、５で得られた
データと、基準パルスと、各マイクロホンの位置関係か
ら無指向性スピーカの特性をキャンセルし、反射音の方
向情報を抽出するデコンボリュージョン処理手段２３
と、デコンボリュージョン処理によって得られた反射音
から特定の反射音のみを抽出する反射音解析手段９によ
って構成されるものである。
のである。図１において、１は無指向性マイクロホン、
２、３、４、５はマイクロホンで、各マイクロホンは１
辺１７ｃｍの正四面体の頂点に配置されているもので、
４チャンネルマイクロホンと称している。１１は反射音
抽出測定器で、基準パルスを発する音響信号発生手段６
と、４チャンネルマイクロホンの各収録音を測定する測
定手段７と、各マイクロホン２、３、４、５で得られた
データと、基準パルスと、各マイクロホンの位置関係か
ら無指向性スピーカの特性をキャンセルし、反射音の方
向情報を抽出するデコンボリュージョン処理手段２３
と、デコンボリュージョン処理によって得られた反射音
から特定の反射音のみを抽出する反射音解析手段９によ
って構成されるものである。
【００１４】上記構成において、その動作は以下のよう
になる。まず、音声信号発生手段６により発生された基
準パルスは無指向性マイクロホン１から出力される。そ
して、この基準パルスは正四面体の頂点に配置された４
チャンネルマイクロホンである４つのマイクロホン２、
３、４、５によって集音される。次に反射音抽出測定器
１１の測定手段によって、時間経過に対する各マイクロ
ホンの音声収録状態が記録される。この収録においては
各マイクロホンの単に直接音、反射音を同時に含んだも
のでしかないが、デコンボリュージョン処理手段８によ
って高速アダマール変換によりインパルスレスポンスに
変換され、さらにデコンボリュージョン処理により、方
向情報を把握した反射音を抽出することができる。そし
て、この反射音のデータは、反射音解析手段によって、
特定の反射音（例えば無指向性スピーカの反対方向から
到達する反射音）のみを抽出することができる。
になる。まず、音声信号発生手段６により発生された基
準パルスは無指向性マイクロホン１から出力される。そ
して、この基準パルスは正四面体の頂点に配置された４
チャンネルマイクロホンである４つのマイクロホン２、
３、４、５によって集音される。次に反射音抽出測定器
１１の測定手段によって、時間経過に対する各マイクロ
ホンの音声収録状態が記録される。この収録においては
各マイクロホンの単に直接音、反射音を同時に含んだも
のでしかないが、デコンボリュージョン処理手段８によ
って高速アダマール変換によりインパルスレスポンスに
変換され、さらにデコンボリュージョン処理により、方
向情報を把握した反射音を抽出することができる。そし
て、この反射音のデータは、反射音解析手段によって、
特定の反射音（例えば無指向性スピーカの反対方向から
到達する反射音）のみを抽出することができる。
【００１５】このように上記第１の実施例では 各マイ
クロホン２、３、４、５を正四面体の頂点に配置し、各
マイクロホン２、３、４、５で収録された信号をデコン
ボリュージョン処理し、さらに特定の反射音のみを抽出
することができるので方向情報を含めて解析することが
できる。
クロホン２、３、４、５を正四面体の頂点に配置し、各
マイクロホン２、３、４、５で収録された信号をデコン
ボリュージョン処理し、さらに特定の反射音のみを抽出
することができるので方向情報を含めて解析することが
できる。
【００１６】図２は本発明の第２実施例の構成を示すも
のである。図２において、音場１５は実施例１で説明し
たものと同じ一般的な音響ホールである。１６は無指向
性スピーカである。１７、１８は各マイクロホンが正四
面体の頂点に配置された４チャンネルマイクロホン、１
９はバルコニー下に配置されたバルコニーマイクロホン
である。そして、２０は音場補正装置で、基準パルスを
発する音響信号発生手段２１と、バルコニー下の４チャ
ンネルマイクロホン１８と２階席の４チャンネルマイク
ロホン１７の各収録音を測定する測定手段２２と、各４
チャンネルマイクロホン１７、１９で得られたデータ
と、基準パルスと、各４チャンネルマイクロホンの４本
のマイクロホンの位置関係から無指向性スピーカの特性
をキャンセルし、反射音の方向情報を抽出するデコンボ
リュージョン処理手段２３と、デコンボリュージョン処
理によって得られた反射音から特定の反射音のみを抽出
する反射音解析手段２４と、特定の反射音を抽出するこ
とにより所定の音場に補正する音場補正手段２５から構
成される。２７はパワーアンプで、音場補正装置２０の
音場補正出力２６と外部からの音声によって音場補正し
た音声出力をバルコニースピーカ１９に送出する。
のである。図２において、音場１５は実施例１で説明し
たものと同じ一般的な音響ホールである。１６は無指向
性スピーカである。１７、１８は各マイクロホンが正四
面体の頂点に配置された４チャンネルマイクロホン、１
９はバルコニー下に配置されたバルコニーマイクロホン
である。そして、２０は音場補正装置で、基準パルスを
発する音響信号発生手段２１と、バルコニー下の４チャ
ンネルマイクロホン１８と２階席の４チャンネルマイク
ロホン１７の各収録音を測定する測定手段２２と、各４
チャンネルマイクロホン１７、１９で得られたデータ
と、基準パルスと、各４チャンネルマイクロホンの４本
のマイクロホンの位置関係から無指向性スピーカの特性
をキャンセルし、反射音の方向情報を抽出するデコンボ
リュージョン処理手段２３と、デコンボリュージョン処
理によって得られた反射音から特定の反射音のみを抽出
する反射音解析手段２４と、特定の反射音を抽出するこ
とにより所定の音場に補正する音場補正手段２５から構
成される。２７はパワーアンプで、音場補正装置２０の
音場補正出力２６と外部からの音声によって音場補正し
た音声出力をバルコニースピーカ１９に送出する。
【００１７】以上の構成において、その動作は以下のよ
うになる。まず、音声信号発生手段２１により発生され
た基準パルスは無指向性マイクロホン１６から出力され
る。そして、この基準パルスは正四面体の頂点に配置さ
れた４チャンネルマイクロホン１７、１８に備えられた
４つのマイクロホンによって集音される。そして、音場
補正装置２０の測定手段２２によって、時間経過に対す
る各マイクロホンの音声収録状態が記録される。この収
録においては各マイクロホンの直接音、反射音を同時に
含んだものを単に収録したものでしかないが、デコンボ
リュージョン処理手段２３によって高速アダマール変換
によりインパルスレスポンスに変換し、さらにデコンボ
リュージョン処理により、方向情報を把握した反射音を
抽出することができる。そして、この反射音のデータ
は、反射音解析手段２４によって、特定の反射音（例え
ば無指向性スピーカの反対方向から到達する反射音）の
みを抽出することができる。そして、このような特定の
反射音を抽出することによって２階席のＡ地点の音場デ
ータにＢ地点の音場をバルコニースピーカ１９を使って
音場補正するように音場補正階席手段２５とパワーアン
プ２７で行うことができる。
うになる。まず、音声信号発生手段２１により発生され
た基準パルスは無指向性マイクロホン１６から出力され
る。そして、この基準パルスは正四面体の頂点に配置さ
れた４チャンネルマイクロホン１７、１８に備えられた
４つのマイクロホンによって集音される。そして、音場
補正装置２０の測定手段２２によって、時間経過に対す
る各マイクロホンの音声収録状態が記録される。この収
録においては各マイクロホンの直接音、反射音を同時に
含んだものを単に収録したものでしかないが、デコンボ
リュージョン処理手段２３によって高速アダマール変換
によりインパルスレスポンスに変換し、さらにデコンボ
リュージョン処理により、方向情報を把握した反射音を
抽出することができる。そして、この反射音のデータ
は、反射音解析手段２４によって、特定の反射音（例え
ば無指向性スピーカの反対方向から到達する反射音）の
みを抽出することができる。そして、このような特定の
反射音を抽出することによって２階席のＡ地点の音場デ
ータにＢ地点の音場をバルコニースピーカ１９を使って
音場補正するように音場補正階席手段２５とパワーアン
プ２７で行うことができる。
【００１８】このように上記第２の実施例によれば、各
測定点Ａ，Ｂに４チャンネルマイクロホンを配置し、音
場補正装置２０によって例えばＡ地点の音場をＢ地点の
音場に再現することが容易にできるという効果を有す
る。この際、特に音場補正装置２０のデコンボリュージ
ョン処理手段２３により反射音を抽出することができ、
さらに特定の反射音を抽出することができるので、方向
別の音場補正ができるという効果を有する。
測定点Ａ，Ｂに４チャンネルマイクロホンを配置し、音
場補正装置２０によって例えばＡ地点の音場をＢ地点の
音場に再現することが容易にできるという効果を有す
る。この際、特に音場補正装置２０のデコンボリュージ
ョン処理手段２３により反射音を抽出することができ、
さらに特定の反射音を抽出することができるので、方向
別の音場補正ができるという効果を有する。
【００１９】なお、第２の記実施例では、測定点Ａが２
階席で測定点Ｂがバルコニー下部となっているが、これ
らの測定点は音場１５内の任意の点でよく。この際にも
同様な音場補正を実現することができるものである。
階席で測定点Ｂがバルコニー下部となっているが、これ
らの測定点は音場１５内の任意の点でよく。この際にも
同様な音場補正を実現することができるものである。
【００２０】
【発明の効果】本発明は上記実施例より明らかなよう
に、正四面体の頂点で収録された４チャンネルのインパ
ルスレスポンスにデコンボリュージョン処理を施すよう
にしたため、方向別反射音を短時間に抽出するこができ
るという効果を有する。
に、正四面体の頂点で収録された４チャンネルのインパ
ルスレスポンスにデコンボリュージョン処理を施すよう
にしたため、方向別反射音を短時間に抽出するこができ
るという効果を有する。
【００２１】また正四面体頂点法によって得られた方向
別の反射音を抽出した後、抽出した反射音を求め、この
反射音の特質から音場を補正するようにしたため、音場
を適正の状態で補正することができるという効果を有す
る。
別の反射音を抽出した後、抽出した反射音を求め、この
反射音の特質から音場を補正するようにしたため、音場
を適正の状態で補正することができるという効果を有す
る。
【図１】本発明の第１実施例を示す反射音抽出方法のシ
ステム構成図
ステム構成図
【図２】本発明の第２実施例を示す音場補正方法のシス
テム構成図
テム構成図
【図３】従来の近接４点法による反射音抽出方法のシス
テム構成図
テム構成図
【図４】従来の音場補正方法のシステム構成図
１、１６ 無指向性スピーカ ２、３、４、５ マイクロホン ６、２１ 音響信号発生手段 ７、２２ 測定手段 ８、２３ デコンボリュージョン処理手段 ９、２４ 反射音解析手段 １０ 反射音抽出 １１ 反射音抽出測定器 １５ 音場 １７、１８ ４チャンネルマイクロホン １９ バルコニースピーカ ２０ 音場補正装置 ２５ 音場補正解析手段 ２６ 音場補正出力 ２７ パワーアンプ
Claims (2)
- 【請求項１】音場内の指定の測定点に正四面体の４頂点
にマイクロホンを配置した４チャンネルマイクロホン
と、無指向性スピーカと、反射音抽出測定器とを具備
し、上記反射音抽出測定器には、上記無指向性マイクロ
ホンから音場内にインパルスによる音響信号を放射する
音響信号発生手段と、上記音響信号を上記４チャンネル
マイクロホンで集音し、集音した信号からインパルスレ
スポンスを測定する測定手段と、上記４チャンネルマイ
クロホンの各マイクロホンごとに直接音を用いて上記無
指向性スピーカの特性をキャンセルするデコンボリュー
ジョン処理を施すデコンボリュージョン処理手段と、上
記デコンボリュージョン処理により得られた信号から上
記４チャンネルマイクロホンに集音される反射音の時間
差を求める反射音解析手段とを備え、この反射音解析手
段から方向別の反射音を抽出することを特徴とする反射
音抽出方法。 - 【請求項２】音場内の指定の測定点に正四面体の４頂点
にマイクロホンを配置した４チャンネルマイクロホン
と、無指向性スピーカと、補正用スピーカと、音場補正
装置とを具備し、上記音場補正装置には、上記無指向性
マイクロホンから音場内にインパルスによる音響信号を
放射する音響信号発生手段と、上記音響信号を上記４チ
ャンネルマイクロホンで集音し、集音した信号からイン
パルスレスポンスを測定する測定手段と、上記４チャン
ネルマイクロホンの各マイクロホンごとに直接音を用い
て上記無指向性スピーカの特性をキャンセルするデコン
ボリュージョン処理を施すデコンボリュージョン処理手
段と、上記デコンボリュージョン処理により得られた信
号から上記４チャンネルマイクロホンに集音される反射
音の時間差を求める反射音解析手段と、上記反射音の時
間差から上記測定点における音場補正値を求める音場補
正解析手段とを備え、上記音場補正値を付加した通常音
声を上記補正用スピーカに供給することによって音場補
正をすることを特徴とする音場補正方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24102391A JPH0583786A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 反射音抽出方法及び音場補正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24102391A JPH0583786A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 反射音抽出方法及び音場補正方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0583786A true JPH0583786A (ja) | 1993-04-02 |
Family
ID=17068189
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24102391A Pending JPH0583786A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 反射音抽出方法及び音場補正方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0583786A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2222093A2 (en) | 2009-02-18 | 2010-08-25 | Canon Kabushiki Kaisha | An acoustic field correction method and an acoustic field correction device |
| JP2012042661A (ja) * | 2010-08-18 | 2012-03-01 | Yamaha Corp | 音場支援装置及びプログラム |
| US8401201B2 (en) | 2009-12-17 | 2013-03-19 | Canon Kabushiki Kaisha | Sound processing apparatus and method |
-
1991
- 1991-09-20 JP JP24102391A patent/JPH0583786A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2222093A2 (en) | 2009-02-18 | 2010-08-25 | Canon Kabushiki Kaisha | An acoustic field correction method and an acoustic field correction device |
| US8401201B2 (en) | 2009-12-17 | 2013-03-19 | Canon Kabushiki Kaisha | Sound processing apparatus and method |
| JP2012042661A (ja) * | 2010-08-18 | 2012-03-01 | Yamaha Corp | 音場支援装置及びプログラム |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5229053B2 (ja) | 信号処理装置、および信号処理方法、並びにプログラム | |
| TWI530201B (zh) | 經由自抵達方向估值提取幾何資訊之聲音擷取技術 | |
| JPH0787633B2 (ja) | 電気−音響変換装置 | |
| JP2003255955A5 (ja) | ||
| US20090034756A1 (en) | System and method for extracting acoustic signals from signals emitted by a plurality of sources | |
| JP4609502B2 (ja) | サラウンド出力装置およびプログラム | |
| CN105165026A (zh) | 使用多个瞬时到达方向估计的知情空间滤波的滤波器及方法 | |
| CN103621110A (zh) | 用于多声道音频的室内特征化和校正 | |
| JP4670682B2 (ja) | オーディオ装置及び指向音生成方法 | |
| US20030202667A1 (en) | Method of creating reverberation by estimation of impulse response | |
| JP2002101500A (ja) | 音場測定装置 | |
| CN104937955B (zh) | 自动的扬声器极性检测 | |
| JP4158019B2 (ja) | 距離測定補正システム、距離測定装置および距離測定補正装置 | |
| JPH07334181A (ja) | 残響音生成装置 | |
| JP3175267B2 (ja) | 音場の方向情報抽出方法 | |
| US9973873B2 (en) | Sound field control system, analysis device, and acoustic device | |
| JPH0583786A (ja) | 反射音抽出方法及び音場補正方法 | |
| JPH09261792A (ja) | 受音方法及びその装置 | |
| JP2003323179A (ja) | インパルス応答測定方法、音場再生方法、インパルス応答測定装置および音場再生装置 | |
| JP3588576B2 (ja) | 収音装置および収音方法 | |
| KR20150107699A (ko) | 잔향음을 이용하여 공간을 인지하고 고유의 엔빌로프를 비교하여 음향을 보정하는 장치 및 방법 | |
| JP6105861B2 (ja) | 音響処理装置および音響処理方法 | |
| JP6793307B2 (ja) | 信号解析装置、信号解析プログラム、プログラム記憶媒体および信号解析方法。 | |
| JP2011199795A (ja) | 放音システムおよびａｖシステム | |
| JPH06324689A (ja) | 音響測定方法 |