JPH058368U - コンデンシングユニツト内蔵型シヨーケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンデンシングユニット内蔵型ショーケース
の店舗面積を有効に利用できる利点を生かしたままで、
上記内蔵型ショーケースの欠点を克服し、店舗内の冷房
負荷を増大させず、かつ安定した凝縮力を得ることので
きるコンデンシングユニット内蔵型ショーケースを提供
する。 【構成】 コンデンシングユニット２を内蔵した冷蔵シ
ョーケース１において、コンデンシングユニット２内に
は圧縮機３、電動機等の凝縮器以外の各種冷凍機を配設
する。そして、凝縮器４はショーケース１外の場所、例
えば屋外等に別個に設置する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、コンデンシングユニット内蔵型ショーケースの改良、特にそのコン デンシングユニットの改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、０．２ｋＷ〜１１ｋＷぐらいまでの圧縮機を使用した小形冷凍機は コンデンシングユニットとしてまとめられている。 このコンデンシングユニットは、ユニットクーラあるいはショーケースなどの 低圧側の機器と組み合わせて使用されているが、冷蔵庫、スーパーマーケットな どのショーケース、冷凍食品など種々の分野で使用され、いわゆるコールドチェ ーンの発展と共に育ってきたものである。

【０００３】 図２は、このコンデンシングユニットを精肉や鮮魚、青果物等を冷蔵する冷蔵 ショーケースに内蔵した状態を示すもので、ショーケース１１の底部に配置され たコンデンシングユニット１２内には、圧縮機１３、凝縮器１４等の冷凍機が配 置され、またこれら冷凍機類は背面ダクト１１ａ内等に配置された蒸発器１５と 膨張弁１６等を介して配管接続されている。冷媒は圧縮、凝縮、膨張、蒸発の４ 行程を繰り返しながら、これら冷凍機内を配管で循環し、温度の低い蒸発器１５ から、温度の高い凝縮器１４に熱を移動させる役目をする。そして、膨張弁１６ を出て圧力の低い蒸発器１５に放出された低温低圧の液冷媒はここで庫内の熱を 奪い、沸騰蒸発してガスとなって庫内を冷却し、また、冷媒が蒸発器１５で庫内 から奪った熱や圧縮器１３で圧縮するために加えられた熱は、凝縮器１４から放 出される。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、このようなコンデンシングユニット内蔵型のショーケースは、冷凍 機の機械室を必要とせず、店舗面積を有効に利用できる反面、コンデンシングユ ニットの凝縮器から放出される熱によって、冷房負荷を増大させたり、設置場所 が廃熱効率の悪いところの場合には凝縮器にて充分凝縮されず、結果的にショー ケースを冷却不良にする欠点がある。

【０００５】 そこで、本考案はかかる現状に鑑みなされたもので、コンデンシングユニット 内蔵型ショーケースの店舗面積を有効に利用できる利点を生かしたままで、上記 内蔵型ショーケースの欠点を克服し、店舗内の冷房負荷を増大させず、かつ安定 した凝縮力を得ることのできるコンデンシングユニット内蔵型ショーケースを提 供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記目的を達成するため、コンデンシングユニットを内蔵した冷蔵 ショーケースにおいて、コンデンシングユニット内には圧縮機、電動機等の凝縮 器以外の各種冷凍機類を配設し、一方、従来コンデンシング内に配置していた凝 縮器をショーケース外に別設置としたことを特徴とするもので、前記凝縮器は、 一基の凝縮器で複数のコンデンシングユニット内蔵型ショーケースの冷媒の凝縮 を兼ねることができ、また該凝縮器は、屋外の設置スペースに配設することもで きる。

【０００７】

【作用】

凝縮器のみをコンデンシングユニット内とは別のショーケース外の場所に設置 したので、凝縮器から放出される熱はショーケース外に放出され、冷房効率の増 大が図れる。また、この凝縮器を店舗外のスペースに設置することによって、店 内への熱の放出を防ぐことができ、しかも別設置としたので、一基の凝縮器によ って、複数のコンデンシングユニット内蔵型ショーケースの冷媒を凝縮すること ができ、ランニングコストを安く押えることができる。そして、凝縮器の設置場 所を廃熱効率の良い場所に選定することで、安定した凝縮器の凝縮力を得ること ができる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図１に基づいて説明する。 図１は、０．２ｋＷ〜１１ｋＷぐらいまでの圧縮機を使用したコンデンシング ユニット内蔵型の冷蔵ショーケースを示すもので、スーパーマーケット等におい て、主に精肉や鮮魚、青果物等を冷蔵するために用いるものである。

【０００９】 ショーケース１の底部に配置されたコンデンシングユニット２内には、圧縮機 ３や、電動機、各種の計器類等の冷凍機が配置され、これら冷凍機類は背面ダク ト１ａ内等に配置された蒸発器５と膨張弁６等を介して配管接続されている。

【００１０】 凝縮器４は、コンデンシングユニット２内に設けずにショーケース１外に配設 したもので、配管７により圧縮器３と接続し、また配管８により膨張弁６と接続 して、所定スペースに配設されている。配設場所としては、店内に設けた機械室 等でもよいが、屋外に機械室又は所定スペースを設けて設置すれば、凝縮器４か らの熱が店内に放出されず、また店内の凝縮器設置スペースを省くことができて 好ましい。また、この凝縮器４は別置きとしたことにより、複数のコンデンシン グユニット内蔵ショーケースと接続することが可能で、このようにすれば、一基 の凝縮器４で複数のショーケースの冷媒を凝縮することができる。

【００１１】 ショーケース１の冷媒は圧縮、凝縮、膨張、蒸発の４行程を繰り返しながら、 これら冷凍機内を循環し、温度の低い蒸発器５から、温度の高い凝縮器４に熱を 移動させる役目をする。そして、膨張弁６を出て圧力の低い蒸発器５に放出され た低温低圧の液冷媒はここで庫内の熱を奪い、沸騰蒸発してガスとなって庫内を 冷却し、また、冷媒が蒸発器５で庫内から奪った熱や圧縮器３で圧縮するために 加えられた熱は、凝縮器４から放出される。

【００１２】 本実施例の場合には、凝縮器４をショーケース底部のコンデンシングユニット ２内に設けずに、配管７により圧縮器３と接続し、また配管８により膨張弁６と 接続した状態で、ショーケース１外に配設したので、凝縮器４からの熱がショー ケース１内に放出されず、ショーケース１の冷房負荷を押え、冷房効率の向上を 図ることができる。

【００１３】 なお、上記実施例においては、コンデンシングユニット２をショーケース１の 底部に設けた例を示したが、天井部に吊下げる等他の箇所に設けるようにしたも のでもよい。

【００１４】

【考案の効果】

本考案のコンデンシングユニット内蔵型ショーケースは、以上のように、凝縮 器のみをコンデンシングユニット内とは別のショーケース外の場所に設置したの で、凝縮器から放出される熱はショーケース外に放出され、冷房効率の増大が図 れる。また、この凝縮器を店舗外のスペースに設置することによって、店内への 熱の放出を防ぐことができ、しかも別設置としたので、一基の凝縮器によって、 複数のコンデンシングユニット内蔵型ショーケースの冷媒を凝縮することができ 、ランニングコストを安く押えることができる。そして、凝縮器の設置場所を廃 熱効率の良い場所に選定することで、安定した凝縮器の凝縮力を得ることができ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のコンデンシングユニット内蔵型ショー
ケースの説明図である。

【図２】従来のコンデンシングユニット内蔵型ショーケ
ースの説明図である。

【符号の説明】

１ ショーケース ２ コンデンシングユニット ３ 圧縮機 ４ 凝縮器 ５ 蒸発器 ６ 膨張弁

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンデンシングユニットを内蔵した冷蔵
   ショーケースにおいて、コンデンシングユニット内には
   圧縮機、電動機等の凝縮器以外の各種冷凍機を配設し、
   凝縮器はショーケース外に別置きとしたことを特徴とす
   るコンデンシングユニット内蔵型ショーケース。
2. 【請求項２】 前記凝縮器は、一基の凝縮器で複数のコ
   ンデンシングユニット内蔵型ショーケースの冷媒を凝縮
   可能としたことを特徴とする請求項１記載のコンデンシ
   ングユニット内蔵型ショーケース。
3. 【請求項３】 前記凝縮器は、屋外の設置スペースに配
   設したことを特徴とする請求項１又は２記載のコンデン
   シングユニット内蔵型ショーケース。