JPH0582750U - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents
電動式パワーステアリング装置Info
- Publication number
- JPH0582750U JPH0582750U JP3121592U JP3121592U JPH0582750U JP H0582750 U JPH0582750 U JP H0582750U JP 3121592 U JP3121592 U JP 3121592U JP 3121592 U JP3121592 U JP 3121592U JP H0582750 U JPH0582750 U JP H0582750U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rack shaft
- electric motor
- housing
- screw portion
- rotor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 この考案の目的は、ハウジング7をコンパク
トにして大きな収納スペースを必要としないパワーステ
アリング装置を提供することである。 【構成】 ハウジング内に電動モータmを設け、この電
動モータmのロータ8内側にラックシャフト4を通し、
ラックシャフト4と電動モータmとを伝達手段で連係し
て、ラックシャフト4を電動モータmで動かす電動パワ
ーステアリング装置において、電動モータmのロータ8
にアクメネジ部26を設けるとともに、ラックシャフト
4に形成したウォーム29と上記アクメネジ部26とを
かみ合わせて、ラックシャフト4と、その同軸周囲とに
伝達手段を設けている。
トにして大きな収納スペースを必要としないパワーステ
アリング装置を提供することである。 【構成】 ハウジング内に電動モータmを設け、この電
動モータmのロータ8内側にラックシャフト4を通し、
ラックシャフト4と電動モータmとを伝達手段で連係し
て、ラックシャフト4を電動モータmで動かす電動パワ
ーステアリング装置において、電動モータmのロータ8
にアクメネジ部26を設けるとともに、ラックシャフト
4に形成したウォーム29と上記アクメネジ部26とを
かみ合わせて、ラックシャフト4と、その同軸周囲とに
伝達手段を設けている。
Description
【0001】
この考案は、電動式パワーステアリング装置のパワーアシスト部の小型化に関 する。
【0002】
自動車や船外機等を操舵するパワーステアリング装置として、電動モータを備 え、この電動モータの駆動力を伝達手段によってラックシャフトに伝達しパワー アシストする電動パワーステアリング装置が従来から知られている。 図2、3はこの方式にある従来の自動車の電動パワーステアリング装置を示し たものである。 ここにおいて、ステアリングホイール1の回転は、ステアリングホイール1に 連係した入力軸2の先端に設けた操舵用のピニオン3を介して操舵用のラックシ ャフト4に伝達される。すなわち、ステアリングホイール1が回転すると、その 回転にピニオン3が連動して回転する。ピニオン3はラックシャフト4に形成し たラック6とかみ合っているので、このピニオン3の回転力は、ラックシャフト 4に伝達される。そして、ラックシャフト4は図において左右方向に移動するこ とになり、このラックシャフト4の移動で車輪5が転舵される。
【0003】 ラックシャフト4は、図3に示すようにハウジング7内に設けた電動モータm のロータ8内側を通してある。このロータ8は軸受9、10によってハウジング 7に回転自在に支持されていて、その一端にはギヤ11が設けてある。 またハウジング7内にはラックシャフト4と平行にボールスクリュー12が設 けてある。このボールスクリュー12は、そのスクリュー部13をラックシャフ ト4と平行にして軸受14、15によってハウジング7に回転自在に支持されて いる。 そして、スクリュー部13の軸方向一端、すなわち、電動モータm側にはギヤ 16を設け、このギヤ16とロータ8のギヤ11とをかみ合あわせている。 また、ボールスクリュー12のナット17は、スクリュー部13と平行位置に あるラックシャフト4に固定してある。このように電動モータmとラックシャフ トとをボールスクリュー12で連係しているので、電動モータmが回転すれば、 そのロータ8の一端に設けたギヤ11が回転し、このギヤ11とかみ合っている ギヤ16によってスクリュー部13も回転する。そして、スクリュー部13が回 転すれば、ナット17はスクリュー部13の回転量に応じてスクリュー部13の 軸線方向に移動するので、ナット17を固定しているラックシャフト4も、ナッ ト17の移動量と同じだけ移動する。
【0004】 また、ピニオン3側に操舵力センサ18を設け、この操舵力センサ18の検出 信号がコントローラCに送られる。コントローラCは操舵力センサ18からの検 出信号や、車速センサ19からの検出信号に応じて電動モータmを駆動制御する 。 なお、符号20は、プレッシャーパッド21、スプリング22、カバー23か らなるプレッシャーパッド機構であり、ピニオン3とラック6とのかみ合いのバ ックラッシュを調節するものである。また、符号24、25は、それぞれ電動モ ータmの磁石、ブラシである。
【0005】
このように従来の電動パワーステアリング装置では、電動モータmの駆動力を ラックシャフト4に伝達する手段として、ハウジング7内にボールスクリュー1 2のスクリュー部13をラックシャフト4と平行にして別々に設けている。この ため、ボールスクリュー12の分だけハウジング7が大きくなってしまい、狭い エンジンルームに収納する場合に、それを組み込むことができないという問題が あった。 この考案の目的は、ハウジング7をコンパクトにして大きな収納スペースを必 要としないパワーステアリング装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記の課題を解決するためにこの考案では、ハウジング内に電動モータを設け 、この電動モータのロータ内側にラックシャフトを通し、ラックシャフトと電動 モータとを伝達手段で連係して、ラックシャフトを電動モータで動かす電動パワ ーステアリング装置において、電動モータのロータにアクメネジ部を設けるとと もに、ラックシャフトに形成したウォームと上記アクメネジ部とをかみ合あわせ て、ラックシャフトと、その同軸周囲とに伝達手段を設けた構成としている。
【0007】
ロータの内側に通したラックシャフトに形成したウォームとロータに設けたア クメネジ部とをかみ合わせているので、電動モータを回転すれば、ロータととも にアクメネジが回転し、アクメネジとかみ合うウォームによりラックシャフトは その軸方向に移動する。 このように、ラックシャフトを電動モータで動かすための伝達手段を、ラック シャフトと、その同軸周囲とに設けているので、ハウジングをコンパクトにする ことができる。
【0008】
図1はこの考案の実施例である。前記した従来例と同様の構成要素については 同一符号を用いるとともに、その詳細な説明を省略する。 ここでは、従来例と同じくハウジング7内に電動モータmを取り付けている。 この電動モータmのロータ8内側にはアクメネジ部26を形成し、その両端を軸 受27、28によってハウジング7に回転自在に支持している。 またアクメネジ部26内側にはラックシャフト4が通してあり、このラックシ ャフト4にはアクメネジ部26とかみ合うウォーム29が形成してある。このウ ォーム29とアクメネジ部26をかみ合わせることで、アクメネジ部26の回転 がラックシャフト4の軸線方向の動きに変換される。 また、図において、ラック6下部のラックシャフト4に平坦部30を形成し、 この平坦部30に、ローラ31、スプリング32、ローラハウジング33、アジ ャストカバー34から構成される回り止め機構35を押しつけている。この回り 止め機構35は、ラックシャフト4の回転を抑えるとともに、ピニオン3とラッ ク6とのバックラッシュを調節する役割をもっている。
【0009】 このように構成した電動パワーステアリング装置は次のように動作する。すな わち、ステアリングホイールからの回転は、入力軸(図示しない)を介して、そ の先端に取り付けたピニオン3に伝達される。このピニオン3の回転力を操舵力 センサ18が検出して、それをコントローラCに送る。 コントローラCは、この検出信号や、車速センサ19からの情報により、電動 モータmの駆動制御をする。
【0010】 こうしてコントローラCによって駆動制御されている電動モータmが回転する と、ロータ8内側に設けたアクメネジ部26も回転する。アクメネジ部26はラ ックシャフト4に形成されたウォーム29とかみ合い、しかも回り止め機構35 で回転を阻止されているので、アクメネジ部26が回転すれば、ラックシャフト 4はその軸方向に移動する。ラックシャフト4が軸方向に移動すれば、その両端 に図示しないナックルアームを介して取り付けられたタイヤが転舵される。
【0011】 このようにしてコントローラCで駆動制御された電動モータmの駆動力で、ラ ックシャフト4が移動するが、電動モータmの駆動力をラックシャフト4に伝達 する手段として、前述したようにアクメネジ部26とウォーム29とを用いてい る。 アクメネジ部26は電動モータmのロータ8内側に設けてあり、また、アクメ ネジ部26とかみ合うウォーム29を形成してるラックシャフト4は、アクメネ ジ部26内側を通っている。つまり、ラックシャフト4とその同軸周囲に、電動 モータmの回転をラックシャフト4に伝えるアクメネジ部26とウォーム29と からなる伝達手段を設けているので、従来例のようなボールスクリュー12を使 った伝達手段に比べてハウジング7がコンパクトになっている。
【0012】 すなわち、従来例では、ラックシャフト4と平行にボールスクリュー12をハ ウジング7内に設け、このボールスクリュー12によって電動モータmの駆動力 をラックシャフト4に伝達していたので、その分だけハウジング7が大きくなっ てしまっていた。しかし、この実施例では、ボールスクリュー12の代わりに、 ラックシャフト4とその同軸周囲に設けたアクメネジ部26とウォーム29とか らなる伝達手段を用いているので、ハウジング7をコンパクトにすることができ る。 ハウジング7がコンパクトになれば、狭いエンジンルームに収納するとき大き な収納スペースを必要としない。また、収納スペースが非常に小さくてもハウジ ング7がコンパクトなので、組み込むことができないということもない。
【0013】
ラックシャフトを電動モータで動かすための伝達手段を、ラックシャフトと、 その同軸周囲とに設けたので、例えば、ボールスクリューを用いた従来の伝達手 段に比べ、ハウジングをコンパクトにすることができる。ハウジングをコンパク トにすれば、狭いエンジンルームに収納するときに大きなスペースを必要とした り、あるいは収納スペースが小さすぎて組み込むことができないということがな くなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例を示した断面図である。
【図2】従来電動パワーステアリング装置の概略図であ
る。
る。
【図3】従来例を示した断面図である。
4 ラックシャフト 7 ハウジング 8 ロータ 26 アクメネジ部 29 ウォーム m 電動モータ
Claims (1)
- 【請求項1】 ハウジング内に電動モータを設け、この
電動モータのロータ内側にラックシャフトを通し、ラッ
クシャフトと電動モータとを伝達手段で連係して、ラッ
クシャフトを電動モータで動かす電動パワーステアリン
グ装置において、電動モータのロータにアクメネジ部を
設けるとともに、ラックシャフトに形成したウォームと
上記アクメネジ部とをかみ合あわせて、ラックシャフト
と、その同軸周囲とに伝達手段を設けた構成とした電動
式パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992031215U JP2578758Y2 (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | 電動式パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992031215U JP2578758Y2 (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | 電動式パワーステアリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0582750U true JPH0582750U (ja) | 1993-11-09 |
JP2578758Y2 JP2578758Y2 (ja) | 1998-08-13 |
Family
ID=12325215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992031215U Expired - Fee Related JP2578758Y2 (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | 電動式パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2578758Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006315603A (ja) * | 2005-05-16 | 2006-11-24 | Kayaba Ind Co Ltd | 電動パワーステアリング装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60122274U (ja) * | 1984-01-25 | 1985-08-17 | 日本精工株式会社 | 電気式動力舵取装置 |
-
1992
- 1992-04-13 JP JP1992031215U patent/JP2578758Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60122274U (ja) * | 1984-01-25 | 1985-08-17 | 日本精工株式会社 | 電気式動力舵取装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006315603A (ja) * | 2005-05-16 | 2006-11-24 | Kayaba Ind Co Ltd | 電動パワーステアリング装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2578758Y2 (ja) | 1998-08-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3521249B2 (ja) | 自動車の舵取り装置 | |
US4742882A (en) | Motor-driven power steering device | |
US4593781A (en) | Motor vehicle steering system assisted by an electric motor | |
JPH0315591B2 (ja) | ||
JPH069971B2 (ja) | ラツク・ピニオン式パワ−・ステアリング装置 | |
JP3217497B2 (ja) | 後輪操舵装置の中立復帰機構 | |
US6749040B1 (en) | Electric power assisted rack and pinion system | |
JP2727173B2 (ja) | サーボモータ支援形ピニオン・ラック形ステアリング装置 | |
EP0219939B1 (en) | Power-assisted rack and pinion steering gear | |
JP4304444B2 (ja) | ステアバイワイヤ装置 | |
JP4013611B2 (ja) | トランスファーシフトアクチュエータ | |
JPH0582750U (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
WO2004035369A1 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JPH0218778Y2 (ja) | ||
JP3856606B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
CN221737935U (zh) | 一种线控转向装置 | |
JP3725642B2 (ja) | 後輪操舵装置 | |
JPS6236902B2 (ja) | ||
JP2003127881A (ja) | 車両用操舵装置 | |
JPH05139332A (ja) | 車両の操舵装置 | |
JP3030733B2 (ja) | 電動式動力舵取装置 | |
JPH02144295A (ja) | 船外機付ボートのパワーステアリング装置 | |
JP2589067Y2 (ja) | 動力操向装置 | |
JP3149173B2 (ja) | 4輪操舵車の後輪操舵装置 | |
JP2549142Y2 (ja) | 電動式動力舵取装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |