JPH0581393U - パッカ装置 - Google Patents

パッカ装置

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JPH0581393U
JPH0581393U JP2913792U JP2913792U JPH0581393U JP H0581393 U JPH0581393 U JP H0581393U JP 2913792 U JP2913792 U JP 2913792U JP 2913792 U JP2913792 U JP 2913792U JP H0581393 U JPH0581393 U JP H0581393U
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JP
Japan
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packer
pipe
diameter
spacer
packer device
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Pending
Application number
JP2913792U
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English (en)
Inventor
茂夫 国分
澄男 中野
孝彦 大原
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パッカの安定した膨脹変形が得られると共
に、パッカの耐久性が向上する、パッカ装置を提供する
こと。 【構成】 パッカの中央部に他の部位より肉厚の薄い
薄肉部を円周方向に沿って形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は各種の注入工法に用いらる膨縮自在のパッカ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
空間を気密的に画成するパッカ装置は薬液注入工法や各種の注入工法に用いら れている。 パッカ装置は、筒状のパッカと、このパッカの両端へ軸方向の力を加えたり開 放する注入管を基本の構成部材とする。 パッカは内外二重管で構成する注入管の周面に介在し、二重管のスライド操作 によりパッカの両端に圧縮力を加えて浮輪状に膨脹し、圧縮力の解除後パッカの 自己弾性により縮径する。 またパッカ装置はパッカを1つだけ備えたシングルパッカと、一定距離を隔て て2つのパッカを備えたダブルパッカが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】
前記した従来のパッカ装置にはつぎのような問題点がある。 <イ> 図7に示すようにパッカaに軸方向の加圧力を加えると、かならずしも パッカaの中央部が隆起するとは限らず、複数の山部bを有する不規則な波形形 状に変形し易い。 パッカaはその中央部が隆起してはじめて所定のシール効果を発揮するように 軸方向の力が設計されているから、パッカaが不規則な波形形状に変形するとシ ール性能が著しく低下し、薬液等の漏出の問題が発生する。 特にパッカaの変形状態は外部から目視することが困難であるから、パッカ装 置の耐圧性についての信頼性が低い。 <ロ> パッカaに軸方向の圧縮力を加えた時、パッカaの端部近くで大きく変 形することが種々の実験や施工実績で確認されている。 このようにパッカaの一部に大きな変形力が作用すると塑性変形を起こして、 軸方向の圧縮力を解除しても元の形状に復元せず、パッカ装置全体の抜き取りが 困難となる。
【0004】
【本考案の目的】
本考案は以上の問題点を解決するためになされたもので、その目的とするとこ ろは、パッカの安定した膨脹変形が得られると共に、パッカの耐久性が向上する 、パッカ装置を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】
本考案は、相互にスライドする管体と管体の間に介在され、管の軸方向の圧縮 力を受けて膨脹し、圧縮力の解除により元の形状に復元する筒状のパッカを備え たパッカ装置において、パッカの中央部に他の部位より肉厚の薄い薄肉部を円周 方向に沿って形成したことを特徴とする、パッカ装置である。
【0006】
【実施例1】 以下図面を参照しながら本考案の実施例について説明する。
【0007】 <イ>パッカの構造 図1に本考案に係る非膨脹時のパッカ1を示し、図2に膨脹時のパッカ1を示 す。 本考案に係るパッカ1は両端を開放した筒体で構成し、この筒体の中央内側に 円周方向に向けて凹溝11を刻設している。 凹溝11はパッカ1に軸方向に圧縮力を受けたときパッカ1の中央部に応力を 集中させるために他の部位より肉厚の薄い薄肉部を形成するための溝であるから 、パッカ1の円周方向に沿って連続して設けることの他に、不連続に形成する場 合もある。 また凹溝11はパッカ1の中央部の外周面に形成したり、内外両面に設ける場 合もある。 凹溝11の断面形状はU字形、V字形、コ字形或いはなだらかな曲線形を採用 できる。
【0008】 <ロ>作用 図3に注入管を外管2と外管2に内挿した内管3による二重管で構成し、外管 2の先端と内管3の大径先端部31との間に筒状のパッカ1を介在した場合を示 す。 内管3は軸心に通液路32を有すると共に通液路32の先端に逆止弁構造の吐 出口33を形成している。 図示するようにパッカ装置を地中に穿孔して貫入したケーシング5に内挿し、 ケーシング5の所定位置で外管2と内管3をスライドさせてパッカ1の軸方向に 圧縮力を加えると、パッカ1の凹溝11を形成した中央部が他の部位と比べて強 度的に劣るから、凹溝11に応力が集中する。 その結果、パッカ1の中央部が外側に膨脹し、ケーシング5の内面に圧接して ケーシング5の内空を画成する。 その後、内管3の先端の吐出口33から薬液等を吐出する。 また外管2と内管3を膨脹時の逆方向にスライド操作すればパッカ1の自己弾 性により元の径に復元する。
【0009】
【実施例2】
【0010】 <イ>構成 図4に二組のパッカ1を備えたパッカ装置の一例を示す。 尚、本実施例では周面に注入孔51を穿設したケーシング5にパッカ装置を内 挿して使用する場合について説明する。 以下各部について詳述する。
【00011】 <ロ>外管 外管2は前後の各パッカ内外径の均一な大径管21と、大径管21の一端に接 続し、大径管21より小径又は同一径の延長管22とにより構成する。 大径管21は先端部から一定距離を隔てた位置を切断して独立した分割管23 を形成する。 分割管23のほぼ中央には円柱方向に向けて複数の連絡孔24を穿設すると共 に、分割管23の延長管22側の内周面には端部から一定距離に亘る幅で大径に 穿設して口広部25を形成し、この口広部25の奥部を段差面26として形成す る。 さらに大径管21の軸心と直行する孔奥部の面にスペーサ位置決め用のストッ パ面27を形成する 一対のパッカ1、1のうち、前方のパッカ1は分割管23の開放端(図面左端 )に位置し、後方のパッカ1は後述するスペーサ4を介して分割管23と大径管 21の間に位置する。
【0012】 <ハ>内管 内管3は外管2と協働して両パッカ1、1に変形力を与えると共に、外管2の 内部で薬液を吐出させるための先端閉塞型の中空管体で、外管2の大径管21に 内接可能な外径を有する大径部34と、大径部34に一体に接続した延長管35 とを具備する。 大径部34のほぼ中央に円周方向に向けて複数の吐出孔36を穿設すると共に 、この吐出孔36の両側に一対の環状のシール37を外装して、両管2、3の周 面間で連絡孔24のみに連通する遮蔽空間を画成している。 内管3の先端31の外径は大径管21の外径と等しく形成し、大径部34に外 装したパッカ1はこの先端31と分割管23との端面間に位置し、外管2の周面 の一部を構成している。 また内管3の延長管35側には後述するスペーサ4との間で相互に摺動する摺 動面38を形成すると共に、この摺動面38の先端側の端にスペーサ位置決め用 のストッパ面39を形成する。
【0013】 <ニ>スペーサ 後方のパッカ1の内側に設けたスペーサ4は各パッカ1、1の変形量を規制す る筒体で、後パッカ1を支持可能な全長を有すると共に、その外周面に後パッカ 1と分割管23の間に介在する環状突起41を突設している。 両パッカ1、1の非変形時においてスペーサ4の前後端と各ストッパ面27、 39との間にスペーサ4の摺動を許容する摺動空間S1 、S2 を形成することが 構造上重要である。 すなわち、前パッカ1を膨脹変形させるための両管2、3の相対移動距離はス ペーサ4前方の摺動空間S1 により決まり、後パッカ1を膨脹変形させるための 両管2、3の相対移動距離はスペーサ4後方の摺動空間S2 により決まる。 したがって、長さが共に等しい各パッカ1、1の変形量を同一に設定するため には、各摺動空間S1 、S2 を等しく形成すれば良く、また各パッカ1、1の変 形量を変えるときは、その変形量に応じて各摺動空間S1 、S2 を設定すれば良 い。
【0014】
【作用】
つぎにダブルパッカ装置の使用方法について説明する。
【0015】 <イ>ダブルパッカ装置のセット 図4に示すように地中に公知の工法でケーシング5を貫入した後、このケーシ ング5内に非変形状態のダブルパッカ装置を挿入する。 ダブルパッカ装置をケーシング5の注入予定位置まで挿入したら、ダブルパッ カ装置を構成する両管2、3の基端に両管2、3を相互に摺動させるためのジャ ッキなどを配設する。
【0016】 <ロ>パッカの膨脹 つぎにジャッキを操作して内管3に引張力を付与すると同時に外管2に押込力 を与えて、両管2、3を相互に摺動させる。 すると図5に示すように大径管21とスペーサ4の周面間及び内管3とスペー サ4の周面間で一点鎖線で示す状態から摺動を開始し、スペーサ4の前後に形成 する各摺動空間S1 、S2 が徐々に狭くなる。 その結果、内管3の先端31と外管2の分割管23の先端との間に位置する前 パッカ1が圧縮されて膨脹変形を開始すると共に、大径管21の端と分割管23 のスペーサ4の環状突起41との間に位置する後パッカ1が膨脹変形を開始する 。 そして、図6に示すように前パッカ1の膨脹変形はスペーサ4の前端がスト ッパ面39に当接すると停止し、また後パッカ1の膨脹変形はスペーサ4の後端 がストッパ面27に当接すると停止する。 仮にスペーサ4の両端がストッパ面27、39に当接した後も継続して両管2 、3の摺動を試みても、摺動はスペーサ4により拘束されるため各パッカ1、1 に過大な変形力が作用することはない。 このようにスペーサ4が後パッカ1側の内管3と外管2の相対変位量を一定範 囲に規制するので、各パッカ1、1は均等に膨脹変形してケーシング5の内周面 に圧接する。
【0017】 <ハ>薬液注入 両パッカ1、1を膨脹変形させてケーシング5と外管2の周面間を確実にシー ルした状態で、内管3の基端から所定の薬液の供給を開始して地中に注入する。
【0018】 <ニ>パッカの収縮 ケーシング5内のダブルパッカ装置を移動する場合は、外管2と内管3を前記 した膨脹変形時と逆方向に摺動する。 その結果、各パッカ1、1の圧縮力が解除されるために、各パッカ1、1は自 己復元力で図4に示すように縮径しながら元の径に復元する。 パッカ1、1の収縮後、ダブルパッカ装置を再注入作業或いは回収のため移動 する。
【0019】
【考案の効果】
本考案は以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。
【0020】 <イ> パッカの中央部を薄肉に形成するだけで、パッカに軸方向の圧縮力を加 えたときにパッカの中央部のみのを確実に隆起させることができる。 そのため、パッカが不規則に変形することを回避でき、シール効果の確実性が い著しく向上する。
【0021】 <ロ> パッカの過大な変形を回避できるから、圧縮力を解除するとパッカは元 の形状に確実に復元する。 そのため、ダブルパッカ装置の抜き取り、移動が容易となる。
【0022】 <ハ> パッカの耐久性が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 非膨脹時におけるパッカの斜視図
【図2】 膨脹時におけるパッカの斜視図
【図3】 パッカ装置の使用状態の説明図
【図4】 他のパッカ装置の断面図
【図5】 パッカの膨脹時におけるパッカ装置の部分断
面図
【図6】 薬液注入時おけるパッカ装置の断面図
【図7】 従来のパッカ装置の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大原 孝彦 東京都新宿区西新宿1丁目25番1号 大成 建設株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互にスライドする管体と管体の間に
    介在され、管の軸方向の圧縮力を受けて膨脹し、圧縮力
    の解除により元の形状に復元する筒状のパッカを備えた
    パッカ装置において、 パッカの中央部に他の部位より肉厚の薄い薄肉部を円周
    方向に沿って形成したことを特徴とする、 パッカ装置。
JP2913792U 1992-04-06 1992-04-06 パッカ装置 Pending JPH0581393U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014125781A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Ohbayashi Corp 薬液注入用外管の埋設方法及びそれを用いた薬液注入方法
JP2019011622A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 鹿島建設株式会社 湧水圧又は湧水流量の測定方法及び測定装置
JP2019124017A (ja) * 2018-01-15 2019-07-25 原工業株式会社 薬液注入用パッカー
JP2020506319A (ja) * 2017-02-02 2020-02-27 フェラミル オサケ ユキチュア 注入器具及び注入方法

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