JPH0580258A - 光スイツチ - Google Patents

光スイツチ

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Publication number
JPH0580258A
JPH0580258A JP3246062A JP24606291A JPH0580258A JP H0580258 A JPH0580258 A JP H0580258A JP 3246062 A JP3246062 A JP 3246062A JP 24606291 A JP24606291 A JP 24606291A JP H0580258 A JPH0580258 A JP H0580258A
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JP
Japan
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optical fiber
optical
switch element
switch
face
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Pending
Application number
JP3246062A
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English (en)
Inventor
Masayuki Nishimura
正幸 西村
Tomohiko Ueda
知彦 上田
Yukihiro Yokomachi
之裕 横町
Hideo Kobayashi
英夫 小林
Masatoshi Shimizu
正利 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
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  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的広い波長範囲に亘って損失が少なく、
損失の変動が少なく、簡易かつ精度の高い構造を有する
光スイッチ。 【構成】 スイッチ素子2を固定した状態でスイッチ素
子3を定常位置及びから切替位置に、あるいはその逆に
移動させると、スイッチ素子2に固着した光ファイバア
レイ5の所定の光ファイバ5aとスイッチ素子3に固着
した光ファイバアレイ5の所定の光ファイバ5aとが近
接して対向する。この場合、スイッチ素子2側とスイッ
チ素子3側との各光ファイバアレイ5、5の端面に形成
された反射防止膜の反射率の波長依存性がそれぞれ異な
っている。このため、両光ファイバアレイ5、5の所定
の光ファイバ5a、5a間で光を授受した場合、両反射
防止膜の透過波長帯域を加えた比較的広い波長帯域で比
較的高い透過特性を実現することができ、同時に、この
比較的広い波長帯域で透過特性の変動を抑えることもで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバ通信等に用
いる光スイッチに関し、さらに詳しくは、固定スイッチ
素子に対し移動スイッチ素子を相対的に移動させて、光
路の切替えを行う光スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光スイッチとして図9に
示すものが知られている。一方の光ファイバaを取付け
た固定スイッチ素子bに対し、他方の光ファイバaを取
付けた移動スイッチ素子cを図中の矢印方向に電磁ソレ
ノイド等により移動させ、定常位置と切替位置とに光路
の切替えを行うようになっている。この切替の位置合せ
は、両スイッチ素子b,cを貫通する一対の位置決めピ
ンd,dと、移動スイッチ素子cに形成した長溝eとに
よって行う。固定スイッチ素子b及び移動スイッチ素子
cは、ともに屈折率整合剤中に浸漬され、これらの突合
わせ端面は互いに平行に対面している。このため、固定
スイッチ素子bの端面に臨むアレイ状の光ファイバa
と、移動スイッチ素子c端面に臨むアレイ状の光ファイ
バaとは、屈折率整合剤の存する微小間隙を介して対面
状態で光路が切替えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記光スイッ
チでは、固定スイッチ素子b及び移動スイッチ素子cを
屈折率整合剤中に浸漬するための容器とこれらの位置を
外部から制御する装置が必要となるばかりでなく、屈折
率整合剤によって高速動作が妨げられる。
【0004】これを防止するため、突合わせ端面に無反
射コーティングを施し、屈折率整合剤を用いない方法も
考え得るが、広い波長範囲に亘って突合わせ端面での反
射損失を低減させ、その変動を減少させることは困難で
ある。
【0005】そこで本発明は、比較的広い波長範囲に亘
る光を光ファイバ内に伝搬させた場合にも損失が少な
く、かつ、その変動が少ないとともに、簡易で精度の高
い構造を有する光スイッチを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明に係る光スイッチは、第1のスイッチ素子に固着
した第1の光ファイバアレイの端面と第2のスイッチ素
子に固着した第2の光ファイバアレイの端面とを同一光
軸上に対面させて光結合させる定常位置と、定常位置か
ら第1のスイッチ素子と第2のスイッチ素子とを相対的
に移動させて光路を切替える切替位置と、の間で切替自
在になっている。ここに、第1及び第2の光ファイバア
レイの端面には反射防止膜が形成されている。また、第
1の光ファイバアレイの端面に形成された反射防止膜の
反射率の波長依存性と、第2の光ファイバアレイの端面
に形成された反射防止膜の反射率の波長依存性とは異な
っている。特定の波長帯域の光に注目して具体的に説明
すると、例えば各々の光ファイバアレイの端面に形成さ
れた各反射防止膜の透過波長帯域が略等しい帯域幅を有
し、かつ、いずれか一方側の反射防止膜の透過波長帯域
が他方側の反射防止膜の透過波長帯域に対して長波長側
若しくは短波長側にずれるようにすることができる。な
お、各光ファイバアレイの端面が、ともに平行になって
いて、かつ、光軸に直交する面に対して傾いていること
が好ましい。
【0007】
【作用】第1又は第2のスイッチ素子のいづれか一方を
固定した状態で他方のスイッチ素子を定常位置及びから
切替位置に、あるいはその逆に移動させると、第1のス
イッチ素子に固着した光ファイバアレイ中の所定の光フ
ァイバ端と第2のスイッチ素子に固着した光ファイバア
レイ中の所定の光ファイバ端とが近接して対向する。こ
の場合、第1の光ファイバアレイの端面に形成された反
射防止膜の反射率の波長依存性と、第2の光ファイバア
レイの端面に形成された反射防止膜の反射率の波長依存
性とが異なっている。このため、第1及び第2の光ファ
イバアレイ中の所定の光ファイバ間で光を授受した場
合、両反射防止膜の透過波長帯域を加えた比較的広い波
長帯域で比較的高い透過特性を実現することができる。
同時に、この比較的広い波長帯域で透過特性の変動を抑
えることもできる。
【0008】さらに、第1及び第2のファイバアレイの
端面が、ともに平行になっていて、かつ、光軸に直交す
る面に対して傾いていることで、各光ファイバ端面での
反射損失をさらに低減させることができる。
【0009】
【実施例】実施例の説明の前に本発明の原理について簡
単に説明する。
【0010】図1は、各スイッチ素子の光ファイバアレ
イを構成する光ファイバの端面を互いに整合させた場合
を模式的に示した図である。ここで、対向する光ファイ
バ55a、65aの端面は互いに平行に形成され、とも
に光ファイバ55a、65aの光軸に対し傾斜角θをな
して傾いているとする。また、これらの端面の間隔をd
とし、この空隙の両側のコアの屈折率をn0 とする。
【0011】一方の光ファイバ55a側から他方の光フ
ァイバ65a側に光が入射する場合の反射率Rと透過率
Tについて考えてみる。この場合、光ファイバの端面を
斜め研磨した構造によって、フレネル損失を減少させる
ことが期待できる。多重反射現象による挿入損失の変動
の抑圧に限界がある。しかし、傾斜角θの制御のみでは
挿入損失の減少量に限界がある。そこで、両光ファイバ
55a、65aの端面に無反射コート等を施すことが必
要となるが、この場合の効果を以下に考察する。
【0012】両光ファイバ55a、65aの端面で生じ
る多重反射現象は端面の傾斜角θに依存するが、以下の
説明においては最悪値評価の観点から傾斜角θ=0とす
る。この場合の反射率Rと透過率Tは以下の関係式によ
って与えられる(藤原編「光学薄膜」、共立出版参
照)。
【0013】 T=(1−R1 )(1−R2 ) ÷{1+R1 2 +2ρ1 ρ2 cos(4πd/λ)} R=T−1 ここで、ρ1 =R1 1/2 、ρ2 =R2 1/2 、R1 =光フ
ァイバ55aの端面の反射率、R2 =光ファイバ65a
の端面の反射率、λ=光の波長である。以上の式より、
波長の変化、端面間隔等の変動によって発生する挿入損
失の最大変動幅Δαは、以下の式によって与えられる。
【0014】 Δα=10×{log(1+R1 2 +2ρ1 ρ2 ) −log(1+R1 2 −2ρ1 ρ2 )} [dB] 図2は、両光ファイバ55a、65aの端面の反射率と
Δαとの関係を示したものである。図からも明らかなよ
うに、いずれか一方の光ファイバの端面の反射率を減少
させることで、Δαを減少させ得ることがわかる。例え
ば、両端面とも無反射コートが施されずフレネル反射が
生じているとすると、R1 =R2 =−14.56dBと
なり、Δα=0.6dB程度が見込まれる。一方、Δα
<0.1dBを実現するには、いずれか一方の光ファイ
バの端面にのみ−30dB以下の無反射コートを施すか
(R1 =−30dB及びR2 =−14.56dB、或い
はその逆)、両方の端面に−20dB〜−25dB程度
の無反射コートを施す必要があることがわかる。
【0015】以上の結果をまとめると、空隙による挿入
損失、即ち反射率Rを減少させるためには、両端面の反
射率R1 、R2 の少なくとも一方を減少させることが必
要になることがわかる。また、挿入損失の最大変動幅Δ
αを減少させるためにも、両端面の反射率R1 、R2
少なくとも一方を減少させることが必要となることがわ
かる。
【0016】図3は、本発明に係る光スイッチに設けら
れる光ファイバ55a、65aの端面に形成すべき無反
射コートの反射特性を示したものである。一般に、光ス
イッチの特性は広い波長帯域(例えば、λ1 =1.2μ
m、λ2 =1.3μm、λ3 =1.55μm、λ4
1.65μm)に亘って保証する必要がある。しかし、
通常の無反射コートでは、実線で示したように狭い領域
でのみ反射量が少くなる。したがって、両方の端面に形
成する無反射コートを同一のものとしたのでは、広い波
長帯域で低損失を維持することができない。これを解決
するため、本発明に係る光スイッチでは、両端面に形成
する無反射コートの反射率の波長依存性を異なるものと
する。例えば、他方の端面に形成する無反射コートを点
線のようなものとすれば、波長λ1 〜λ4 にかけて低い
挿入損失を保証することができる。しかも、図示の場合
には実線と点線との無反射コートの特性が相殺しあって
波長依存性の少い均質な挿入損失の特性を得ることがで
きる。さらに、両端面に形成する無反射コートの反射率
を波長λ1 〜λ4 にかけて低減することができるので、
挿入損失の最大変動幅Δαも大きく減少するものと考え
られる。
【0017】以下、図4から図7を参照して、実施例に
係る光スイッチの構造を説明する。図4は実施例に係る
光スイッチの各光スイッチ素子を示す斜視図であり、図
5はその正面図であり、図6は光スイッチ素子の部分拡
大図であり、図7は光スイッチ素子の縦断面図である。
【0018】図4に示すように、光スイッチを構成する
この光スイッチ素子1は、移動スイッチ素子2の両側に
固定スイッチ素子3,3を配設し、両固定スイッチ素子
3,3を台(図示せず)上に固定し、両スイッチ素子
2,3に貫通させた丸棒状の一対の位置決めピン4,4
で、移動スイッチ素子2を宙吊り状態にし、切替操作を
行うようになっている。この切替操作は、移動スイッチ
素子2を固定スイッチ素子3に対して、定常位置と切替
位置とに相互に機械的に移動させ、その都度、各スイッ
チ素子2、3の光ファイバ5a同士の光接続を行う。す
なわち、図面前方のスイッチ素子3側の光ファイバ5a
との光軸を一致させる。移動スイッチ素子2と固定スイ
ッチ素子3との両突合わせ端面には、それぞれファイバ
アレイ5を構成する複数の光ファイバ5aが固定されて
おり、両位置決めピン4,4を案内にしてこれら両スイ
ッチ素子2,3を突合わせることより、光ファイバ5a
同士を同一光軸上に整列、かつ対面させて光接続がなさ
れる。
【0019】移動スイッチ素子2は、移動チップ6と、
位置決めピン4を押さえるシートプレート7と、これら
のケーシングであると共に付勢手段でもあるクランパ8
とを備えている。移動チップ6の上面両側には、それぞ
れ光軸方向に平行に延びる一対の位置決め溝9a,9b
が形成されている。この各一対の位置決め溝9a,9b
は、位置決めピン4と定常位置で係合する第1位置決め
溝9aと、切替位置で係合する第2位置決め溝9bとで
構成され、移動スイッチ素子2のスイッチ操作の際に位
置決めピン4が第1位置決め溝9aと第2位置決め溝9
bとの間でクリック的に相対移動できるようになってい
る。
【0020】これを詳述するに、第6図に示すように、
各位置決め溝9a,9bは「V」字状(全体では「W」
字状)に形成されており、丸棒状の位置決めピン4は、
この各位置決め溝9a,9bに2点で接触して、光路の
切替え位置をクリック的に規制し、光軸合わせのための
位置決めを正確なものとしている。両位置決め溝9a,
9bの間は山形の凸条10となっており、この凸条10
の頂部が平らに研磨され、位置決めピン4の移動の際の
山越え高さを低くし移動チップ6の切替え移動を容易に
している。
【0021】また、この第1および第2位置決め溝9
a,9bには、スイッチ操作の際に位置決めピン4の相
対移動が円滑に行われ、かつ過度の摩耗を防止するため
に潤滑油Sが注入されている。
【0022】シートプレート7は、両位置決めピン4,
4を均一に押さえるもので、シートプレート7と位置決
めピン4とは接着されることなく、単に当接状態となっ
ている。そして、この当接状態はクランパ8により維持
され、クランパ8はステンレスで構成され、このシート
プレート7を介して位置決めピン4を位置決め溝9a,
9bに相対的に付勢している。この付勢により、各位置
決めピン4は各位置決め溝9a,9bに2点で接触し、
位置合せを確実なものとしている。
【0023】一方、移動チップ6の上面中央には、光軸
方向中央に横並びに所定数のファイバ固定溝11が形成
されており、これに被覆が除去された所定数の光ファイ
バ5aが係合されている。この所定数の光ファイバ5a
はその端部において押え片12により接着固定され、各
光ファイバ5aの端面を横並びに整列させた光ファイバ
アレイ5を構成している。
【0024】図4(b)および図7に示すように、ファ
イバアレイ5の端面は、移動チップ6の突合わせ端面の
幅方向の中間部分6aと共に、両位置決め溝9a,9b
の端面となる移動チップ6の幅方向の両側部分6b,6
bより幾分突き出しており、ファイバアレイ5の端面と
両位置決め溝9a,9bの端面との間に不連続部である
防油用の段部13が生ずるようになっている。すなわ
ち、スイッチ操作の過程で位置決め溝9a,9bから流
出した潤滑油Sがこの防油用の段部13で流れを阻止さ
れ、光ファイバ5aの端面に付着しないようになってい
る。
【0025】また、ファイバアレイ5の端面を含む移動
チップ6の中間部分6aは、対面する固定スイッチ素子
3側のこの部分に対し、スイッチの移動方向に平行で、
かつ、光軸に直交する面に対し幾分傾いている。このよ
うに突き出した部分を利用して加工を施すことにより、
スイッチ操作に支障をきたすことがなく各光ファイバ5
aの端面を斜めにカットでき、いわゆるフレネル反射を
有効に防止できる。また、図示していないが、各光ファ
イバ5aの端面には無反射コートを蒸着するようにし
て、より一層のフレネル反射の防止を図っている。すな
わち、一方の光ファイバ5aの端面に形成する無反射コ
ートとして、波長1.2μm〜1.55μmで反射率の
低いものを使用する。また、他方の光ファイバ5aの端
面に形成する無反射コートとして、波長1.3μm〜
1.65μmで反射率の低いものを使用する。この結
果、波長1.2μm〜1.65μmにかけて比較的低い
挿入損失を保証することができ、挿入損失の最大変動幅
Δαも減少させることができる。
【0026】なお、図4に示すように、紙面手前の固定
スイッチ素子3と移動スイッチ素子2とは離れた状態と
なっており、また、紙面先方の固定スイッチ素子3と移
動スイッチ素子2とは接触した状態となっているが、両
固定スイッチ素子3,3と移動スイッチ素子2の配置関
係は、実際には対面する各光ファイバ5a,5aの端面
同士が接触して互いに傷付くことがなく、かつ、接続損
失が少ない範囲の微小な間隙を存して対向している。な
お、本実施例では、移動スイッチ素子2の前後方向両側
に固定スイッチ素子3,3を配設することで、移動、固
定両チップ2,3間の光軸方向の位置決めも行ってい
る。
【0027】固定スイッチ素子3は、上述のファイバア
レイ5の端面の形状が異なる(図7参照)以外は、移動
スイッチ素子2と全く同一の構成となっている。但し、
位置決めピン4と位置決め溝9a,9bおよびシートプ
レート7とは接着され、位置決めピン4が固定スイッチ
素子3に固定されている。また、固定スイッチ素子3の
クランパ8等は、単なるケーシングとして機能するのみ
である。
【0028】次に、図8に基づいてこの光スイッチ素子
1の光路の切替え動作を説明する。図8(a)は、移動
スイッチ素子2が定常位置にある定常状態を示す。シー
トプレート7と第1位置決め溝9aとの間には、位置決
めピン4が挟み込まれており、クランパ8により各位置
決めピン4が各第1位置決め溝9aに係合し位置決めさ
れている。このとき固定スイッチ素子3の所定の光ファ
イバ5aと移動スイッチ素子2の所定の光ファイバ5a
とが微小間隙を介して対面し、光接続がなされている。
【0029】図8(b)は、移動スイッチ素子2が定常
位置から切替位置に移行する途中の中立状態を示す。定
常位置にある移動スイッチ素子2に移動装置(図示せ
ず)により力が加えられると、移動スイッチ素子2が移
動され、位置決めピン4によりシートプレート7と移動
チップ6との隙間がクランパ8の付勢力に抗して押し広
げられ、位置決めピン4が凸条10をのり越えるように
して第1位置決め溝9aから第2位置決め溝9bに落と
し込まれる。
【0030】図8(c)は、移動スイッチ素子2が切替
位置にある切替状態を示す。この場合も、クランパ8に
より各位置決めピン4が各第2位置決め溝9bに係合し
位置決めがなされている。このとき固定スイッチ素子3
の所定の光ファイバ5aと、切替えるべき移動スイッチ
素子2の所定の光ファイバ5aとが微小間隙を介して対
面し、光路の切替えが完了している状態にある。
【0031】また、この操作を逆の手順で行えば切替位
置から定常位置へのスイッチの切替えが行われる。
【0032】なお、本実施例では、移動チップ6をシリ
コン製とし、位置決めピン4は直径0.5mmのジルコ
ニア製の丸棒とした。ファイバ固定溝11と両位置決め
溝9a,9bとは、V溝研削加工盤により作製される。
そして、光ファイバ5aを0.25mmピッチで6本並
べるべくファイバ固定溝11は、0.25mmピッチで
6列形成し、溝角度は60度とした。第1位置決め溝9
aと第2位置決め溝9bは0.5mmピッチとし、溝角
度は110度とした。また、両位置決め溝9a,9bと
凸条10とで決定される位置決めピン4の乗り越え高さ
は0.1mmとした。さらに、移動スイッチ素子2のフ
ァイバアレイ5の端面(中間部分6a)と位置決め溝の
端面(両側部分6b)との段差(段部13の高さ)は
0.2mmとし、光軸に直交する面に対するファイバア
レイ5端面の傾き角度は7度とした。さらに、光ファイ
バ5aの端面に形成する無反射コートとして、誘電体多
層薄膜を用いた。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1の光
ファイバアレイの端面に形成された反射防止膜の反射率
の波長依存性と、第2の光ファイバアレイの端面に形成
された反射防止膜の反射率の波長依存性とが異なってい
る。このため、第1及び第2の光ファイバアレイ中の所
定の光ファイバ間で光を授受した場合、両反射防止膜の
透過波長帯域を加えた比較的広い波長帯域で比較的高い
透過特性を実現することができるとともに、透過特性の
変動を抑えることができる。つまり、低損失で安定で高
精度の光スイッチが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ファイバアレイを構成する光ファイバの端面
を互いに整合させた場合を示す図である。
【図2】両光ファイバの端面の反射率と挿入損失の変動
との関係を示す図である。
【図3】両光ファイバの端面に形成すべき無反射コート
の反射特性を示す図である。
【図4】本発明の一実施例の光スイッチを示す斜視図で
ある。
【図5】光スイッチの正面図である。
【図6】位置決めピンと位置決め溝の係合状態を現した
拡大断面図である。
【図7】光スイッチの縦断面図である。
【図8】この光スイッチの作動を現した正面図である。
【図9】従来の光スイッチを示した図である。
【符号の説明】
1…光スイッチ素子 2…移動スイッチ素子 3…固定スイッチ素子 4…位置決めピン 5…ファイバアレイ 5a…光ファイバ 6…移動チップ 6a…中間部分 6b…両側部分 8…クランパ 9a…第1位置決め溝 9b…第2位置決め溝 13…段部 14…防油溝 S…潤滑油
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横町 之裕 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 小林 英夫 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 清水 正利 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のスイッチ素子に固着した第1の光
    ファイバアレイの端面と第2のスイッチ素子に固着した
    第2の光ファイバアレイの端面とを同一光軸上に対面さ
    せて光結合させる定常位置と、当該定常位置から当該第
    1のスイッチ素子と当該第2のスイッチ素子とを相対的
    に移動させて光路を切替える切替位置と、の間で切替自
    在に構成した光スイッチであって、 前記第1及び第2の光ファイバアレイの端面に反射防止
    膜が形成されており、 前記第1の光ファイバアレイの端面に形成された反射防
    止膜の反射率の波長依存性と、前記第2の光ファイバア
    レイの端面に形成された反射防止膜の反射率の波長依存
    性とが異なることを特徴とする光スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の光ファイバアレイの
    端面に形成された各反射防止膜の透過波長帯域が略等し
    い幅を有し、かつ、いずれか一方の反射防止膜の透過波
    長帯域が他方の反射防止膜の透過波長帯域に対して長波
    長側若しくは短波長側にずれていることを特徴とする請
    求項1記載の光スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の光ファイバアレイの
    端面が互いに平行で、ともに光軸に直交する面に対して
    傾いていることを特徴とする請求項1記載の光スイッ
    チ。
JP3246062A 1991-09-25 1991-09-25 光スイツチ Pending JPH0580258A (ja)

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