JPH0580239A - 画像投影装置 - Google Patents

画像投影装置

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JPH0580239A
JPH0580239A JP21540491A JP21540491A JPH0580239A JP H0580239 A JPH0580239 A JP H0580239A JP 21540491 A JP21540491 A JP 21540491A JP 21540491 A JP21540491 A JP 21540491A JP H0580239 A JPH0580239 A JP H0580239A
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JP
Japan
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lens barrel
projection
projection lens
lens
film
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JP21540491A
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English (en)
Inventor
Kenji Sawada
賢二 澤田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 投影レンズにおける微少な量のフォーカスの
切り換えを簡単な構成でしかも容易に行うことを目的と
する。 【構成】 投影レンズ24を光軸方向に沿って異なる第
1の位置と第2の位置とに移動自在に保持する鏡胴部4
2と、この鏡胴部42に保持された前記投影レンズ24
を移動させるためのソレノイド61と、このソレノイド
61と投影レンズ24とを連結するバネ63とを有し、
このバネ63によって、ソレノイド61の移動量と投影
レンズ24の移動量との差を吸収すると共に移動した投
影レンズ24の位置をホールドするようにした画像投影
装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロフィルム等の
フィルムに記録された画像情報を投影スクリーンやライ
ンセンサー等に投影する画像投影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像投影装置は、マイクロフィルム等の
フィルムに記録された画像情報(ドキュメント)を投影
スクリーンやラインセンサー等の被投影部材(ターゲッ
トブレイン)上に投影するために広く使用されている。
画像投影装置には、特開昭61−166536号公報に
示されるように、フィルムを透過した光を拡大する投影
レンズが組み込まれており、この投影レンズによって、
前記画像情報を投影スクリーン上に拡大投影して操作者
に読み取らせたり、あるいは、ラインセンサー上に投影
して画像情報を電子情報に変換したりしている。また、
電子情報に変換された信号をプリンターに伝送すること
によって、記録紙に画像情報を再現するようになってい
る。この画像投影装置には、アパーチュアカードと言わ
れ、長方形のカードに切欠き形成された窓孔に貼り付け
られたタイプのフィルムが装填され、このフィルムに記
録された画像情報を前記被投影部材上に投影するように
したものがある。
【0003】画像投影装置における画像情報の投影速度
を速くする等の観点からは、投影レンズの焦点つまりフ
ォーカスを1か所に固定にするのが望ましい。ところ
が、フィルム形態がアパーチュアカードの場合には、当
該カードへのフィルムの貼り付け方向により、フィルム
膜面が光源側(アパーチュアカードの例えば表側とす
る)に位置する場合と、投影レンズ側(アパーチュアカ
ードの例えば裏側とする)に位置する場合とがあるた
め、フォーカスを1か所に固定することができなかっ
た。なぜなら、フィルム膜面がアパーチュアカードの表
側となる場合に対応させて前記フォーカスを固定したと
すると、フィルム膜面がアパーチュアカードの裏側とな
るようなフィルムが装填されたときにはフォーカスずれ
が生じるからである。
【0004】そのため、この種の画像投影装置にあって
は、装填されたアパーチュアカードにおけるフィルム膜
面がカードの表側になる場合と裏側になる場合とで投影
レンズのフォーカスを調整する必要があった。
【0005】マイクロフィルム用の画像投影装置にあっ
ては、通常、上記公報に示されるようなヘリコイドによ
って投影レンズの焦点合わせつまりフォーカシングを行
うようになっており、このヘリコイドは、投影レンズが
固定されたケーシングの端部に取り付けられている。ヘ
リコイドとケーシングの両者にはネジ部が形成され、こ
のネジ部を介して、ヘリコイドはケーシングに回転自在
に螺合されている。そして、このヘリコイドを回転する
ことによってケーシングをフィルムに対して進退移動さ
せて、投影レンズのフォーカシングを行うようになって
いる。このときの投影レンズの移動量は0.1mm程度
の微小な量であるが、ヘリコイドを利用することによっ
て、大きな駆動量で微小な量のレンズ移動を行ってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヘリコ
イドはケーシングに対して螺合しており、その構造上若
干のガタがあるため、ヘリコイドを回転してフォーカシ
ングを行う際に、いわゆる片ボケが生じ易かった。この
ため、フィルム膜面がアパーチュアカードの表側になる
場合と裏側になる場合とで、被投影部材上に投影される
画像情報の画質が異なってしまうという問題があった。
【0007】また、エンコーダ等を使用して投影レンズ
のフィルムに対する位置決めを行う構成も考えられる
が、このものにあっては、その構成が複雑となるばかり
でなく、制御、調整等も複雑なものとなるために、非常
に高価なものになるという欠点がある。
【0008】更に、画像投影装置としてのフィルムスキ
ャナーがスクリーン等のビューアを備えていないもので
ある場合には、作業者がフォーカスずれを目視確認でき
ないことから、フィルムの表裏のフォーカスに対してフ
ォーカシングする際の作業がより繁雑なものとなってし
まう。
【0009】そこで、本発明者は、投影レンズにおける
微少量のフォーカス切り換えを行う機構について鋭意研
究した結果、投影レンズを保持した部材を光軸方向に沿
って異なる2つの位置に切り換えて移動させればフォー
カス切り換えを行える点に着目して本発明を完成するに
至った。但し、フォーカスを切り換える際の投影レンズ
の移動量は0.1mm程度の微小な量であり、投影レン
ズを直接駆動することは困難であるため、投影レンズと
当該レンズを駆動する駆動手段との間に弾性部材を設け
ることにより、駆動手段の移動量を大きく取れるように
した。
【0010】本発明の目的は、投影レンズにおける微少
な量のフォーカスの切り換えを簡単な構成でしかも容易
に行い得る画像投影装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、投影レンズを介して、画像情報を被投影部
材上に投影する画像投影装置において、前記投影レンズ
を光軸方向に沿って異なる第1の位置と第2の位置とに
移動自在に保持する保持手段と、この保持手段に保持さ
れた前記投影レンズを移動させるための駆動手段と、前
記駆動手段と前記投影レンズとを連結する弾性部材とを
有することを特徴とする画像投影装置である。
【0012】
【作用】投影レンズを第1の位置又は第2の位置のいず
れか一方の位置に移動させるべく駆動手段が作動する
と、弾性部材によって駆動手段の移動量と投影レンズの
移動量との差が吸収されると共に、弾性部材の弾性力に
よって投影レンズがこの一方の位置でホールドされる。
このように投影レンズを光軸方向に沿って移動させてこ
の状態を保持することによって、投影レンズの微小な量
のフォーカスの切り換えがおこなわれる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る画像投影装置
について、図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本
発明の一実施例に係る画像投影装置の全体を示す外観図
である。この画像投影装置では、アパーチュアカードと
言われ、長方形のカードに切欠き形成された窓孔に貼着
されたタイプのフィルムが装填され、このフィルムに記
録された画像情報が読み取られるようになっている。装
置本体のハウジング10の前面左右には、カード挿入口
11とカード取出口12とが設けられている。これらの
中間には開閉蓋13が設けられ、アパーチュアカードが
詰った場合のジャム処理を行なう際には、この開閉蓋1
3を開く。
【0014】図2及び図3は、図1に示された画像投影
装置の内部構造と基本的光路を示す図であり、光源20
からの光は折り返しミラー21により折曲げられた後
に、コンデンサーレンズ22を通ってフィルムキャリア
部23に至る。このキャリア部23に、アパーチュアカ
ードAPが装填された状態で記録画像が走査される。こ
のカードAPのフィルムを透過した光は、焦点調整ユニ
ットに設けられた投影レンズ24を通って拡大されて第
1ミラー25から、順次、第2ミラー26、第3ミラー
27、第4ミラー28、第5ミラー29に至る。この第
5ミラー29を透過した投影光は、センサーユニット3
0に設けられたラインセンサー31に照射される。図3
には光路の光軸の変位と共に、アパーチャーカードAP
のフィルムに文字「F」が記録された場合を想定して、
この画像の姿勢の変化の状態が示されている。図3にお
いて、フィルムの矢印Aで示す方向つまり主走査方向の
1ライン分がラインセンサー31に照射され、アパーチ
ャーカードAPを図3において矢印Bで示す方向つまり
副走査方向に移動させることにより、フィルムの画像全
体の情報がラインセンサー31によって読み取られる。
【0015】図4は、図2及び図3に示されるアパーチ
ュアカードAPを示す断面図であり、カード本体35に
切欠き形成された窓孔36には、粘着テープ37によっ
てフィルム38が貼り付けられている。このフィルム3
8の膜面Mは、カード本体35へのフィルム38の貼り
付け方向により、図中C側で示す光源20側に位置する
場合と、図中D側で示す投影レンズ24側に位置する場
合とがある。尚、説明の便宜上、光軸に沿うアパーチュ
アカードAPの両面のうち、図中C側をカードAPの表
側とも言い、図中D側をカードAPの裏側とも言う。
【0016】投影レンズ24を有する焦点調整ユニット
40の外観を一部切り欠いて示すと図5の通りである。
尚、説明の便宜上、図5において左手前側を前面側又は
前側と、右奥側を背面側又は後側と、右手前側を右側
と、左奥側を左側という。図示するように、このユニッ
ト40は、当該ユニット用の図示しないホルダーブロッ
クに固定される平板状の支持部材41と、投影レンズ2
4を光軸に沿う方向に移動自在に保持する鏡胴部42
(保持手段に相当する)とを有し、この鏡胴部42は、
前記支持部材41のほぼ中央部分に突出するように設け
られた支持台43に取り付けられている。また、鏡胴部
42は、投影レンズ24における光軸がほぼ水平な方向
となるように、支持台43に取り付けられている。支持
台43よりも右側に位置する支持部材41の右側支持面
41aには、光軸に沿う方向に調整移動自在な第1プレ
ート44が取り付けられ、この第1プレート44に、光
軸に沿う方向に調整移動自在な第2プレート45が取り
付けられている。
【0017】第1プレート44は、光軸に平行で前記右
側支持面41aに直交して設けられる垂直板部44a
と、この垂直板部44aの下側に連続して設けられる基
端部44bと、垂直板部44aの上端のうち背面寄りに
連続して設けられる先端部44cとからなり、基端部4
4bは右側支持面41aと平行となるように右側に折り
曲げられ、先端部44cは右側支持面41aと平行とな
るように左側に折り曲げられている。第1プレート44
の基端部44bには、光軸方向に伸びる長孔46が前後
に2つ形成されており、支持部材41に対して第1プレ
ート44を固定するための固定ネジ47が前記長孔46
を貫通している。この固定ネジ47を緩めることによっ
て、第1プレート44を光軸方向に調整移動することが
できるようになっている。
【0018】第2プレート45は、前記第1プレート4
4の垂直板部44aのうち前側寄りに取り付けられる垂
直板部45aと、この垂直板部45aの上側に連続して
設けられる先端部45bとからなり、この先端部45b
は右側支持面41aと平行となるように左側に折り曲げ
られている。第1プレート44の垂直板部44aには、
光軸方向に伸びる長孔48が前後に2つ形成されてお
り、第1プレート44に対して第2プレート45を固定
するための固定ネジ49が前記長孔48を貫通してい
る。この固定ネジ49を緩めることによって、第2プレ
ート45を光軸方向に調整移動することができるように
なっている。
【0019】支持台43に取り付けられた鏡胴部42が
図6(A)(B)に詳細に示されている。図示するよう
に、鏡胴部42は、中空筒形状をなす3つの鏡胴を有
し、支持台43に固定される第1鏡胴51と、この第1
鏡胴51の胴内に第1鏡胴51に対して摺動自在に取り
付けられる第2鏡胴52と、この第2鏡胴52の胴内に
第2鏡胴52に対して摺動自在に取り付けられる第3鏡
胴53とを有している。前記第2鏡胴52は、光軸方向
に沿う2つの位置の何れかに切り換え移動されるように
なっている。また、第3鏡胴53内には投影レンズ24
が固定されており、この第3鏡胴53は、第2鏡胴52
に対して摺動自在であると共に、所定の位置で第2鏡胴
52に対して相対的に固定されるようになっている。こ
の第3鏡胴53を光軸方向に移動させる図示しないフォ
ーカシング装置が第3鏡胴53に連結されている。そし
て、このフォーカシング装置により、第3鏡胴53を、
第2鏡胴に対して摺動させつつ光軸方向に移動させるこ
とにより、投影レンズ24のフォーカスの調整を行うよ
うになっている。
【0020】第2鏡胴52の光軸方向に沿う位置を規制
するために、第2鏡胴52の両端部には、第1鏡胴51
の内径よりも大きい外径を有する前端大径部54と後端
大径部55とが設けられている。第1鏡胴51には第2
鏡胴52の前端大径部54と嵌合する段差部56が設け
られており、この段差部56と前端大径部54とには、
両者が当接する当接面56a、54aがそれぞれ形成さ
れている。また、第1鏡胴51の後端部と後端大径部5
5とにも、両者が当接する当接面51a、55aがそれ
ぞれ形成されている。図6(A)に示すように、第2鏡
胴52を図中D方向に移動して、第1鏡胴51の段差部
56における当接面56aと第2鏡胴52の前端大径部
54における当接面54aとを当接させることによっ
て、つまり図中D方向への当て込みを行うことによっ
て、第2鏡胴52の光軸方向に沿う後進限位置が規制さ
れるようになっている。一方、図6(B)に示すよう
に、第2鏡胴52を図中C方向に移動して、第1鏡胴5
1の後端部における当接面51aと第2鏡胴52の後端
大径部55における当接面55aとを当接させることに
よって、つまり図中C方向への当て込みを行うことによ
って、第2鏡胴52の光軸方向に沿う前進限位置が規制
されるようになっている。第2鏡胴52の前進限位置と
後進限位置との間の距離は、アパーチュアカードAPに
おけるフィルム膜面MがカードAPの表側になる場合の
投影レンズ24の焦点距離と裏側になる場合の焦点距離
との差(0.1mm程度)に等しく設定されている。ま
た、第2鏡胴52の後端大径部55には、径方向外方に
突出するピン57が設けられており、このピン57は後
述する作動レバー58に連結されるようになっている。
【0021】図5に示すように、鏡胴部42の左右両側
には、第2鏡胴52を前進限位置又は後進限位置の何れ
かに切り換え移動するための作動レバー58が設けられ
ている。各作動レバー58は、垂直板部58aと、この
垂直板部58aの上側に連続して設けられる先端部58
bとからなり、この先端部58bは右側支持面41aと
平行となるように折り曲げられている。垂直板部58a
の下端はネジ59を介して回転自在に支持台に取り付け
られており、作動レバー58はこのネジ59を中心とし
て図中時計回りの回転方向Rと、反時計回りの回転方向
Lとに回転自在となっている。第2鏡胴52の後端大径
部55に設けた前記ピン57は、作動レバー58の垂直
板部58aを貫通し、その端部にはEリング60が装着
されている。従って、作動レバー58がネジ59を中心
としてR方向に回転すると、レバー58に連結されたピ
ン57には回転に伴う力が作用するため、第2鏡胴52
は第1鏡胴51に対して摺動して、図6(A)に示され
る後進限位置に移動する。また、作動レバー58がネジ
59を中心してL方向に回転すると、第2鏡胴52は第
1鏡胴51に対して摺動して、図6(B)に示される前
進限位置に移動することになる。
【0022】作動レバー58を回転させるために、第2
プレート先端部45bの下面には、駆動手段としてのソ
レノイド61が固定されている。図示するソレノイド6
1は、両側自己保持型のソレノイドであって、その駆動
ロッド62は、保持位置を中心として前進限位置(図5
においては後側)と後進限位置(図5においては前側)
とに移動するようになっている。ここで、ソレノイド6
1の駆動ロッド62と、作動レバー58とを直接連結す
ることも考えられるが、第2鏡胴52の移動量が微小で
あることから、この第2鏡胴52の移動量に対応するよ
うに駆動ロッド62の進退移動量を微小なものに設定す
ることは事実上困難である。
【0023】そこで、本実施例にあっては、第2鏡胴5
2の微小な移動量と、この移動量に対して比較的大きい
駆動ロッド62の移動量との差を吸収するために、駆動
ロッド62を弾性部材を介して作動レバー58に連結し
てある。これにより、ソレノイド61と投影レンズ24
とは、弾性部材を介して連結された状態となる。また、
弾性部材によって、第2鏡胴52の前進限位置での保持
つまりホールド、又は、後進限位置でのホールドを行う
ようになっている。
【0024】更に詳述すると、保持位置にある駆動ロッ
ド62と作動レバー先端部58bとの間の距離、及び、
作動レバー先端部58bと第1プレート先端部44cと
の間の距離がほぼ等しくなるように、これら部材が取り
付けられている。弾性部材としての第1バネ63は、そ
の一端が駆動ロッド62に取り付けられ、他端が作動レ
バー先端部58bに形成した通孔65に取り付けられて
いる。また、第2バネ64は、その一端が作動レバー先
端部58bの前記通孔65に取り付けられ、他端が第1
プレート先端部44cに形成した通孔66に取り付けら
れている。これら第1と第2バネ63、64としては、
引張りコイルバネ又は圧縮コイルバネの何れであっても
良いが、図示する実施例では、引張りコイルバネが使用
されている。また、第1と第2バネ63、64の弾発力
はほぼ等しく設定されているが、第1プレート44を光
軸方向に調整移動することによって第2バネ64の弾発
力の微調整がなされ、第2プレート45を光軸方向に調
整移動することによって第1バネ63の弾発力の微調整
がなされるようになっている。尚、弾性部材63、64
の選択及び調整を容易にするため、駆動手段としてのソ
レノイド61の駆動力は、投影レンズ24を移動させる
ための力よりも十分に大きな力をとれるようになってい
る。
【0025】次に、図示する実施例の作用を説明する。
図6(A)に示すように、アパーチュアカードAPが、
そのフィルム膜面Mが図中D側で示す投影レンズ24側
(カードAPの裏側)に位置するように、画像投影装置
に最初に装填された場合を説明する。この場合には、先
ず、ソレノイド61の駆動ロッド62を、保持位置から
前進限位置(図5においては後側)に移動させる。この
移動により、引張りコイルバネである第2バネ64の弾
発力が、引張りコイルバネである第1バネ63の弾発力
よりも大きくなる。このため、これら両弾発力により合
成される合成力が作動レバー先端部58bを図5におけ
る後側に移動させる方向に作用して、作動レバー58は
ネジ59を中心してR方向に回転することになる。この
R方向への回転に伴う力が、レバー58に連結されたピ
ン57に作用するため、第2鏡胴52は第1鏡胴51に
対して摺動しつつ図中D方向への当て込みが行われて、
後進限位置に移動する。第2鏡胴52が後進限位置に移
動した後も前記合成力は作動レバー58に作用したまま
であるため、第1鏡胴51に対する第2鏡胴52の図中
D方向への当て込みが維持され、第2鏡胴52の後進限
位置でのホールドが行われる。
【0026】そして、このようにして後進限位置にホー
ルドされた第2鏡胴52に対して、フォーカシング装置
により第3鏡胴53を摺動させつつ光軸方向に移動し
て、投影レンズ24のフォーカスの調整を行う。フォー
カスを調整した後に、第3鏡胴53を第2鏡胴52に対
して固定することにより、第2鏡胴52に対する投影レ
ンズ24の位置を固定する。これにより、投影レンズ2
4は光軸方向に沿う第1の位置に保持され、この状態
で、フィルム38に記録された画像情報がスクリーン等
の被投影部材に投影されたり、記録紙へ画像情報が再現
されたりする。
【0027】次いで、図6(B)に示すように、画像投
影装置に装填されたアパーチュアカードAPが、そのフ
ィルム膜面Mが図中C側で示す光源20側(カードAP
の表側)に位置する場合を説明する。この場合には、先
ず、ソレノイド61の駆動ロッド62を、前進限位置
(図5においては後側)から後進限位置(図5において
は前側)まで移動させる。この移動により、第1バネ6
3の弾発力が第2バネ64の弾発力よりも大きくなるた
め、これら両弾発力により合成される合成力が作動レバ
ー先端部58bを図5における前側に移動させる方向に
作用して、作動レバー58はネジ59を中心してL方向
に回転することになる。このL方向への回転に伴う力
が、レバー58に連結されたピン57に作用するため、
第2鏡胴52は第1鏡胴51に対して摺動しつつ図中C
方向への当て込みが行われて、後進限位置から前進限位
置に移動する。このときも、前記合成力が作動レバー5
8に作用したままであるため、第1鏡胴51に対する第
2鏡胴52の図中C方向への当て込みが維持され、第2
鏡胴52の前進限位置でのホールドが行われる。
【0028】このように、第2鏡胴52に対する投影レ
ンズ24の位置を固定したままの状態で、第1鏡胴51
に対する第2鏡胴52の当て込み方向を切り換えること
によって、第2鏡胴52は後進限位置から前進限位置へ
移動し、投影レンズ24は光軸方向に沿う前記第1の位
置とは異なる第2の位置に保持されることになる。この
とき、第2鏡胴52の後進限位置から前進限位置までの
移動距離つまり投影レンズ24の第1位置から第2位置
までの移動距離は、フィルム膜面MがカードAPの裏側
になる場合の投影レンズ24の焦点距離と表側になる場
合の焦点距離との差(0.1mm程度)に等しく、投影
レンズ24がフィルム膜面Mの方向に移動することか
ら、フィルム膜面Mの位置の違いによるフォーカスずれ
の補正が行われることになる。この状態で、フィルム3
8に記録された画像情報がスクリーン等の被投影部材に
投影されたり、記録紙へ画像情報が再現されたりする。
【0029】そして、フィルム膜面Mが図中D側で示す
投影レンズ24側(カードAPの裏側)に位置するアパ
ーチュアカードAPが画像投影装置に再度装填された場
合には、上述した手順を繰り返し、第2鏡胴52に対す
る投影レンズ24の位置を固定したままの状態で、第1
鏡胴51に対する第2鏡胴52の当て込み方向をD方向
に切り換えることによって、投影レンズ24は第2位置
から第1位置まで移動してこの場合に適したフォーカス
に切り換えられることになる。
【0030】上述したように、本実施例にあっては、第
1と第2のバネ63、64によって、第1鏡胴51に対
する第2鏡胴52の当て込み方向をホールドすると共
に、微小な投影レンズ24の移動量に対して駆動側であ
るソレノイド61の移動量の差を吸収するようにしたた
め、フィルム膜面Mの位置の違いによるフォーカスずれ
の補正を迅速かつ容易に行うことが可能となる。従っ
て、フォーカシング装置により第3鏡胴53を光軸方向
に移動して投影レンズ24のフォーカスの調整を再度行
う必要がなくなり、フィルム38に記録された画像情報
を被投影部材に投影する際の動作を速くすることができ
る。
【0031】また、ヘリコイドによってフォーカシング
する構造でないため、片ボケが生じる虞がなく、フィル
ム膜面MがアパーチュアカードAPの表側になる場合と
裏側になる場合とに拘らず、被投影部材上に投影される
画像情報の画質を均一にすることができる。
【0032】しかも、エンコーダ等を使用して投影レン
ズ24の位置決めを行う構成でもないことから、フォー
カスの切り換えを簡単な構造及び制御で行うことがで
き、また調整も簡単に行うことができる。これにより、
焦点調整ユニット40のみならず、画像投影装置全体の
コストの削減に寄与することができる。
【0033】図7には、他の実施例に係る焦点調整ユニ
ット40の外観が一部切り欠いて示されており、図5及
び図6に示される部材と同一の部材には同一の符号を付
し、その説明は省略する。
【0034】前述した実施例では、作動レバー58を回
転させるための駆動手段として両側自己保持型のソレノ
イド61が使用されているが、この他の実施例にあって
は、駆動手段として手動式の操作レバー70が使用され
ている。この操作レバー70の本体部70aは、光軸方
向に調整移動自在な第1プレート44に、ネジ71を介
して回転自在に取り付けられており、操作レバー70は
このネジ71を中心として図中時計回りの回転方向r
と、反時計回りの回転方向lとに回転自在となってい
る。また、本体部70aには第1と第2バネ63、64
を取り付けるためのバネ取付部70bが設けられてい
る。操作レバー70の要部を図7における左側から見た
状態が図8(A)(B)に示されており、本体部70a
に前後方向に沿って形成された前側凹部72と後側凹部
73とに係合する突起74が第1プレート44に設けら
れている。図8(A)に示されるように、操作レバー7
0をl方向に回転して後側凹部73と突起74とを係合
することによって操作レバー70は前側位置に保持さ
れ、また、同図(B)に示されるように、操作レバー7
0をr方向に回転して前側凹部72と突起74とを係合
することによって操作レバー70は後側位置に保持され
るようになっている。
【0035】操作レバー70を後側位置に移動すること
により、第2バネ64の弾発力が第1バネ63の弾発力
よりも大きくなって、作動レバー58はネジ59を中心
してR方向に回転することになる。これにより、第2鏡
胴52は第1鏡胴51に対して図7中D方向への当て込
みが行われ、後進限位置に移動してホールドされる。こ
の後進限位置にホールドされた第2鏡胴52に対して第
3鏡胴53を固定することにより、投影レンズ24は光
軸方向に沿う第1の位置に保持されることになる。ま
た、操作レバー70を前側位置に移動すると、第2鏡胴
52は図7中C方向への当て込みが行われて前進限位置
でホールドされ、投影レンズ24は光軸方向に沿う前記
第1の位置とは異なる第2の位置に保持されることにな
る。
【0036】そして、この実施例にあっても、第1と第
2のバネ63、64によって、第1鏡胴51に対する第
2鏡胴52の当て込み方向をホールドすると共に、投影
レンズ24の微小な移動量に対して駆動側である操作レ
バー70の移動量の差を吸収できるため、フィルム膜面
Mの位置の違いによるフォーカスずれの補正を迅速かつ
容易に行うことが可能となる。
【0037】画像投影装置としてのフィルムスキャナー
がスクリーン等のビューアを備えていないものである場
合には、作業者がフォーカスずれを目視確認できないこ
とから、上述した2つの実施例に示される焦点調整ユニ
ット40を組み込むことによって、フィルムの表裏のフ
ォーカスに対してフォーカシングする際の問題点が一掃
され、その効果は顕著にして大なるものとなる。
【0038】尚、上述した2つの実施例では、投影レン
ズ24はその光軸が水平方向に沿うように設けられてい
るため、第1と第2の2つのバネ63、64を設けてあ
るが、投影レンズ24がその光軸が垂直方向に沿うよう
に設けられる場合には、第2バネ64は不要となる。つ
まり、投影レンズ24における光軸が垂直方向に沿うよ
うに、焦点調整ユニット40がアパーチュアカードAP
の上方位置に設けられた場合には、第2、第3鏡胴5
2、53や投影レンズ24等の自重によって、第2鏡胴
52の図6中C方向への当て込みと、その位置でのホー
ルドとを行なうことができるため、第2バネ64は不要
となる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像投影装
置によれば、弾性部材によって駆動手段の移動量と投影
レンズの移動量との差を吸収すると共に、弾性部材の弾
性力によって移動した投影レンズの位置をホールドする
ようにしたため、投影レンズにおける微少な量のフォー
カスの切り換えつまりフォーカスずれの補正を迅速かつ
容易に行うことが可能となる。また、片ボケが生じる虞
がなく、被投影部材上に投影される画像情報の画質を均
一にすることができる。更に、フォーカスの切り換えを
簡単な構造及び制御で行うことができ、また調整も簡単
に行うことができるため、画像投影装置全体のコストの
削減に寄与することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る画像投影装置の外観
を示す斜視図
【図2】 図1に示された画像投影装置の内部構造を示
す断面図
【図3】 図2の斜視図
【図4】 アパーチュアカードを示す断面図
【図5】 投影レンズを有する焦点調整ユニットの一実
施例の外観を一部切り欠いて示す斜視図
【図6】 図5に示された焦点調整ユニットの要部を示
しており、(A)は投影レンズを第1の位置に保持した
状態を示す断面図、(B)は投影レンズを第1の位置か
ら第2の位置に移動してこの第2の位置で保持した状態
を示す断面図
【図7】 焦点調整ユニットの他の実施例の外観を一部
切り欠いて示す斜視図
【図8】 図7に示された操作レバーの要部を図7にお
ける左奥側から見た状態を示しており、(A)は投影レ
ンズを第2の位置に保持する操作レバーの状態を示す
図、(B)は投影レンズを第1の位置に保持する操作レ
バーの状態を示す図
【符号の説明】
24…投影レンズ 31…ラインセン
サ(被投影部材) 40…焦点調整ユニット 42…鏡胴部(保
持手段) 61…ソレノイド(駆動手段) 63…第1バネ
(弾性部材) 64…第2バネ 70…操作レバー
(駆動手段) AP…アパーチュアカード M…フィルム膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】投影レンズを介して、画像情報を被投影部
    材上に投影する画像投影装置において、 前記投影レンズを光軸方向に沿って異なる第1の位置と
    第2の位置とに移動自在に保持する保持手段と、 この保持手段に保持された前記投影レンズを移動させる
    ための駆動手段と、 前記駆動手段と前記投影レンズとを連結する弾性部材と
    を有することを特徴とする画像投影装置。
JP21540491A 1991-08-27 1991-08-27 画像投影装置 Pending JPH0580239A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011108074A1 (ja) * 2010-03-02 2011-09-09 Necディスプレイソリューションズ株式会社 レンズシフト装置及びレンズシフト装置を備えた投写型表示装置

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