JPH057942Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば机の上方に設けられ、かつ電
話器等の物品の載置面の角度を前後に調節しうる
物品載置装置に関する。

〔従来の技術〕

机の天板に取付けた垂直の受筒に、水平の支持
アームと一体をなす垂直回転軸を嵌合し、かつ支
持アームに設けた載置台へ、電話器等の物品を載
置するようにした物品載置装置は周知である。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従来の上記物品載置装置においては、物品は、
支持アームにおける載置面と同じ一定の角度をな
しているため、電話器等の物品の高さによつて
は、その数字や表示が見難く、また取扱いが不便
となる。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、机等に取付けた水平の支持アームの
前端に、前部に左右方向の取付用ねじ孔を、また
後部の上下方向の調節用ねじ孔を有する支持ブロ
ツクを設け、この支持ブロツクの前部における取
付用ねじ孔へ挿入した締めねじをもつて、前後方
向を向く支持枠の前端部を枢支し、かつ支持枠の
前部に設けた前後方向を向く案内部に、摺動子の
両側部を、前後方向に摺動しうるようにして係合
し、さらに、前記支持ブロツクの調節用ねじ孔に
下方より挿入した調節ねじの上端を、前記摺動子
の左右方向の中央部に係合させたことにより、上
記問題点を解決するものである。

〔実施例〕

第１図ないし第４図において、１は、上下の前
向挟持片１ａ，１ｂを机の天板の縁部に係合し、
下方の挟持片１ｂへ下方より螺合した締付ボルト
２をもつて固定される垂直の受筒である。

３は、前方を向くとともに、後端に垂直の回転
軸３ａを備え、その下端を受筒１に遊嵌した角筒
状の水平の支持アームで、望遠鏡式に伸縮可能と
なつており、かつその前端部には、上下に整合す
る孔３ｃ，３ｄがあけられている。

４は、前端に左右方向の取付用ねじ孔４ａを有
し、かつ後部を、支持アーム３の前端開口部３ｂ
へ回動不能に嵌合した支持ブロツクで、その後部
には、支持アーム３における上下の孔３ｃ，３ｄ
と整合する上下方向の調節用ねじ孔４ｂがあけら
れている。

５は、前端に下向杆５ｂを有し、かつ前後方向
を向く２本の平行杆５ａ，５ａの後端同士を連結
してなる支持枠で、その下向杆５ｂの下端におけ
る左右方向の孔５ｃへ外側より挿入した締めねじ
６を、前記取付用ねじ孔４ａへ螺締することによ
り、上下に回動しうるようにして、支持ブロツク
４に取付けられている。

７は、正面形が扁平状をなし、かつその側片
７ａの中間部と下端に、互いに対向する内向片７
ｂ，７ｃを備えるガイド部材で、支持枠５の水平
の平行杆５ａ，５ａの前端部へ、上方から嵌合し
て、溶着されている。

上下の内向片７ｂ，７ｃの間は、前後方向を向
く案内部となつている。

８は摺動子で、断面状をなし、かつ中心部に
孔８ａを有する水平の基片８ｃの前端下側に、両
端が側方へ突出するピン８ｂを止着してなり、そ
の基片８ｃは、ガイド部材７における対向する上
方の内向片７ｂ，７ｂの間に適正に嵌合され、か
つピン８ｃの両端は、上下の内向片７ｂ，７ｃの
間である案内部に摺動可能に嵌合している。

９は、支持アーム３の上下の孔３ｃ，３ｄと支
持ブロツク４の調節用ねじ孔４ｂへ、下方より挿
入した調節ねじで、支持アーム３の上方の孔３ｃ
より突出するその上端小径部９ａは、摺動子８の
基片８ｃにあけた孔８ａへ遊嵌され、かつその上
端には、ナツト１０が螺合されている。

なお、支持枠５上には、適宜の載置板１１が取
付けられている。

上記装置において、調節ねじ９の支持ブロツク
４に対する螺入度が加減すれば、摺動子８は昇降
し、それに伴い、ピン８ｂはガイド部材７内を摺
動して、支持枠５は締めねじ６まわりに上下に回
動させられる。

従つて、物品の高さや使用目的等に応じて、載
置板１１上の物品の傾斜を簡単に変えることがで
きる。

第５図は、ガイド部材１７と摺動子１８の別の
例を示すもので、ガイド部材１７は、正面形形
を呈するとともに、その側片１７ａに案内部とし
ての前後方向の長孔１７ｂを穿設してなり、また
摺動子１８は、左右方向を向くピン状をなし、そ
の中央部に上下方向の孔１８ａが、また両端面
に、軸線方向のねじ孔１８ｂがあけられている。

ガイド部材１７を前記同様の支持枠５に止着
し、摺動子１８を長孔１７ｂと整合させ、外側よ
りつば付きボルト１８ｃを、長孔１７ｂを介して
ねじ孔１８ｂへ螺合するとともに、調節ねじ９の
上端小径部９ａを孔１８ａへ嵌入し、ナツト１０
で止めることにより、第１実施例と同様に作用す
る。

第６図は、上記ガイド部材７，１７を省略した
例を示すもので、正面形が形をなす支持枠１５
の側片１５ａの要所に、案内部として、前後方向
の長孔１５ｂを穿設し、摺動子８又は１８を、そ
の長孔１５ｂによつて案内するようにしたもので
ある。

第７図は、同じく別の例を示すもので、前記支
持枠５と同様の枠体よりなる支持枠２５の平行杆
２５ａ，２５ａの前部下側に、側面視扁平状の
案内杆２５ｂ，２５ｂを止着し、その内側をもつ
て、摺動子８又は１８を案内する案内部としたも
のである。

第８図及び第９図は、摺動子２８を、単なる板
状のものとし、その中心に孔２８ａをあけるとと
もに、調節ねじ２９の小径部２９ａに続く段部２
９ｂ、及びナツト３０の下面３０ａを半球状とし
たものである。

この摺動子１８を、前記ガイド部材７内に前後
摺動しうるように係合すると、調節ねじ２９は摺
動子２８に対して側方回動することができるの
で、所期の目的を果たしうる。

第１０図は、前記構成のガイド部材７を備える
支持枠の別の例を、３５として示すもので、正面
形が形をなし、その前部内側に、案内部となる
ガイド部材７が嵌合され、溶接されている。

第１１図は、第１図に示したと同様の杆体から
なる支持枠４５における平行杆４５ａ，４５ａの
前部をもつて案内部とし、この案内部に、板体か
らなり、かつ中央に孔４８ａを有する摺動子４８
の両側に設けた前後方向を向く筒部４８ｂ，４８
ｂを摺動自在に嵌合したもので、第８図及び第９
図に示したと同様の調節ねじ２９とナツト３０を
使用することにより、所期の目的を達することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の第１実施例を示す斜視図、
第２図は、同じく中央縦断側面図、第３図は、同
じく分解斜視図、第４図は、ガイド部材と摺動子
及びその関連部品の分解斜視図、第５図は、ガイ
ド部材と摺動子の別の例を示す斜視図、第６図
は、支持枠の別の例を示す斜視図、第７図は、支
持枠のさらに別の例を示す斜視図、第８図は、摺
動子の別の例を示す斜視図、第９図は、第８図の
ものにおける摺動子に調節ねじを係合した状態を
示す縦断面図、第１０図は、支持枠の別の例を示
す斜視図、第１１図は、支持枠のさらに別の例を
示す斜視図である。 １……受筒、１ａ，１ｂ……挟支片、２……締
付ボルト、３……支持アーム、３ａ……回転軸、
３ｂ……開口部、３ｃ，３ｄ……孔、４……支持
ブロツク、４ａ……取付用ねじ孔、４ｂ……調節
用ねじ孔、５……支持枠、５ａ……平行杆、５ｂ
……下向杆、５ｃ……孔、６……締めねじ、７…
…ガイド部材、７ａ……側片、７ｂ，７ｃ……内
向片、８……摺動子、８ａ……孔、８ｂ……ピ
ン、８ｃ……基片、９……調節ねじ、９ａ……小
径部、１０……ナツト、１１……物品載置板、１
５……支持枠、１５ａ……側片、１５ｂ……長
孔、１７……ガイド部材、１７ａ……側片、１７
ｂ……長孔、１８……摺動子、１８ａ……孔、１
８ｂ……ねじ孔、２５……支持枠、２５ａ……平
行杆、２５ｂ……案内杆、２８……摺動子、２８
ａ……孔、２９……調節ねじ、２９ａ……小径
部、２９ｂ……段部、３０……ナツト、３０ａ…
…下面、３５……支持枠、４５……支持枠、４５
ａ……平行杆、４８……摺動子、４８ａ……孔、
４８ｂ……筒部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 机等に取付けた水平の支持アームの前端に、
   前部に左右方向の取付用ねじ孔を、また後部に
   上下方向の調節用ねじ孔を有する支持ブロツク
   を設け、この支持ブロツクの前部における取付
   用ねじ孔へ挿入した締めねじをもつて、前後方
   向を向く支持枠の前端部を枢支し、かつ支持枠
   の前部に設けた前後方向を向く案内部に、摺動
   子の両側部を、前後方向に摺動しうるようにし
   て係合し、さらに、前記支持ブロツクの調節用
   ねじ孔に下方より挿入した調節ねじの上端を、
   前記摺動子の左右方向の中央部に係合させてな
   る物品載置装置。 (2) 支持アームが、前後に伸縮可能な望遠鏡式の
   ものである実用新案登録請求の範囲第(1)項に記
   載の物品載置装置。 (3) 支持枠が、前後方向を向く平行杆の前端に下
   向杆を連設した枠体からなり、その平行杆の前
   部をもつて案内杆としてなる実用新案登録請求
   の範囲第(1)項または第(2)項に記載の物品載置装
   置。 (4) 摺動子が、水平基片の前端に、両端が側方へ
   突出するピンを設けたものである実用新案登録
   請求の範囲第(1)項ないし第(3)項のいずれかに記
   載の物品載置装置。 (5) 摺動子が、中間部に上下方向の孔をあけた左
   右方向を向くピン状のものである実用新案登録
   請求の範囲第(1)項ないし第(3)項のいずれかに記
   載の物品載置装置。 (6) 摺動子が、中心部に孔が穿設された、水平の
   板状のものである実用新案登録請求の範囲第(1)
   項ないし第(3)項のいずれかに記載の物品載置装
   置。 (7) 摺動子が、両側部に、平行杆の前部に摺動自
   在に嵌合しうる前後後方の筒部を備えるもので
   ある実用新案登録請求の範囲第(3)項に記載の物
   品載置装置。