JPH0578856A - 金属の被膜成形方法および被膜が形成された金属体 - Google Patents

金属の被膜成形方法および被膜が形成された金属体

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JPH0578856A
JPH0578856A JP27454091A JP27454091A JPH0578856A JP H0578856 A JPH0578856 A JP H0578856A JP 27454091 A JP27454091 A JP 27454091A JP 27454091 A JP27454091 A JP 27454091A JP H0578856 A JPH0578856 A JP H0578856A
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JP
Japan
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metal
metal body
film
top ring
phosphate
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JP27454091A
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English (en)
Inventor
Shigezo Osaki
茂三 大崎
Yoshio Tanida
芳夫 谷田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】低硬度の相手金属体に対するアブレイシブ摩耗
および凝着摩耗の大幅な低減を図る。 【構成】低硬度の相手金属体に対して高温下で衝突を繰
返す相手金属より高硬度の金属体に対する被膜成形方法
であって、上記金属体の表面にリン酸塩皮膜を形成する
化成処理工程S2と、化成処理工程S2後にリン酸塩皮
膜の結晶形態を粒状もしくは球状に変えるため、上記金
属体を酸の水溶液中に浸漬する浸漬処理工程S4とを備
えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、内燃機関に
用いられるピストンリングのように100℃〜250℃
の高温雰囲気中に位置して、アルミ合金製のピストンの
リング溝に対して衝突を繰返すような金属の被膜成形方
法および被膜が形成された金属体に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のアルミ合金等のような比較的低硬
度の相手金属体(例えばピストン)に対して高温下で衝
突を繰返すアルミ合金より高硬度の金属体としては、例
えば、ばね鋼製、ステンレス製もしくは工具鋼製のピス
トンリングがある。
【0003】近年、自動車のエンジンは出力増大および
高速回転化の傾向にあり、このためピストンの熱負荷が
高い時、特にピストンリング溝が高温であると、アルミ
合金製のピストンリング溝に対してアルミ合金よりも高
硬度の鋼製ピストンリングが衝突を繰返す関係上、ピス
トンリング溝の摩耗が増加したり、或はピストンのトッ
プリング溝上下面がへたって、シール性が阻害される。
【0004】このような問題点を解決するために従来、
ピストン側およびピストンリング側に対する次のような
各種の手段が既に発明されている。すなわち、第1の従
来手段は、トップリング溝部にニレジスト鋳鉄(耐熱鋳
鉄の一種で、Ni−Cr−Cu鋳鉄のこと)をアルフィ
ン処理して鋳ぐるみ、トップリング溝の強度を増加する
手段である。第2の従来手段はニッケル発泡体を溶湯鍛
造法にて鋳ぐるみ、トップリング溝部の強度を増加する
手段である。第3の従来手段はトップリング溝表面に硬
質アルマイト処理(陽極酸化法による処理のこと)を行
ない、高硬度の酸化皮膜を形成する手段(特開平1−1
90951号公報参照)である。第4の従来手段は、ピ
ストンリングの表面に摩擦係数が低いMoS2 (二硫化
モリブデン)と熱硬化性有機樹脂を塗布して焼成し、摺
動特性を向上して、摩耗を防止する手段である。
【0005】しかし、上述の各種の従来手段においては
次のような問題点があった。つまり第1の従来手段およ
び第2の従来手段においては工程が複雑である関係上、
ピストンがコスト高となる問題点があった。また第3の
従来手段においては陽極酸化法(anode oxidation me
thod)で形成される酸化皮膜の表面粗さが極めて大き
く、この酸化皮膜の脆さに起因してクラックが発生しや
すいので、同方法をエンジンのピストンに適用した場合
には、エンジンの初期オイル消費量の増大およびブロー
バイガスの吹抜け量の増加により、エンジン出力の低下
を招く問題点があった。第4の従来手段においてはMo
2 (二硫化モリブデン)の焼成時の熱負荷が大きく、
ピストンリングの耐摩耗性および寿命が不充分となり、
エンジントラブルの原因となる問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明(第1発明)は、低硬度の相手金属体に対する
摩耗(アブレイシブ摩耗および凝着摩耗)を大幅に低減
させることができる金属の被膜成形方法の提供を目的と
する。
【0007】この発明の請求項2記載の発明は、ピスト
ンリング溝に対する摩耗を大幅に低減させ、エンジンの
初期オイル消費量の低下およびブローバイガスの吹抜け
量の低下を図ることができるピストンリングの被膜成形
方法の提供を目的とする。
【0008】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、リン酸塩皮膜を浸漬
処理する際、無水クロム酸水溶液を用いることで、リン
酸塩皮膜の水溶液に対する可溶性により、リン酸塩皮膜
の結晶形態を容易に粒状もしくは球状に変えることがで
きる金属の被膜成形方法の提供を目的とする。
【0009】この発明の請求項4記載の発明は、ピスト
ントップリング溝に対する摩耗を大幅に低減させ、エン
ジンの初期オイル消費量の低下およびブローバイガスの
吹抜け量の低下を図ることができるトップリングの被膜
成形方法の提供を目的とする。
【0010】この発明の請求項5記載の発明(第2発
明)は、低硬度の相手金属体に対する摩耗を大幅に低減
させることができる被膜が形成された金属体の提供を目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、低硬度の相手金属体に対して高温下で衝突を
繰返す相手金属より高硬度の金属体に対する被膜成形方
法であって、上記金属体の表面にリン酸塩皮膜を形成す
る化成処理工程と、上記化成処理工程後にリン酸塩皮膜
の結晶形態を粒状もしくは球状に変えるため、上記金属
体を酸の水溶液中に浸漬する浸漬処理工程とを備えた金
属被膜成形方法であることを特徴とする。
【0012】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記相手金属より高
硬度の金属体をピストンリングとした金属の被膜成形方
法であることを特徴とする。
【0013】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記酸の水溶液を無
水クロム酸水溶液とした金属の被膜成形方法であること
を特徴とする。
【0014】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の構成と併せて、上記相手金属より高
硬度の金属体をトップリングとした金属の被膜成形方法
であることを特徴とする。
【0015】この発明の請求項5記載の発明は、低硬度
の相手金属体に対して高温下で衝突を繰返す相手金属よ
り高硬度の金属体であって、金属表面に、皮膜の結晶形
態を粒状もしくは球状に変えたリン酸塩皮膜が形成され
た金属体であることを特徴とする。
【0016】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明によれ
ば、上述の化成処理工程で金属体の表面にリン酸塩皮膜
を形成した後に、この金属体を酸の水溶液中に浸漬し
て、上述のリン酸塩皮膜の結晶形態を粒状もしくは球状
の丸みを帯びたエッジレス形状となす方法であるから、
例えばアルミ合金等のような比較的低硬度の相手金属体
に対するアブレイシブ摩耗や凝着摩耗を大幅に低減させ
ることができる効果がある。
【0017】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上述の金属体をピストンリングとしたので、エンジンの
ピストンリング溝に対するアブレイシブ摩耗や凝着摩耗
を大幅に低減させることができ、この結果、エンジンの
初期オイル消費量の低下およびブローバイガスの吹抜け
量の低下を図ることができる効果がある。
【0018】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、酸の水溶液を
無水クロム酸(CrO3 、三酸化クロムと同意)の水溶
液としたので、リン酸塩皮膜の該水溶液に対する良好な
可溶性により、リン酸塩皮膜の結晶形態を容易に粒状も
しくは球状の丸みを帯びたエッジレス形状と成すことが
できる効果がある。
【0019】この発明の請求項4記載の発明によれば、
上述の金属体をトップリングとしたので、エンジンのピ
ストントップリング溝に対するアブレイシブ摩耗や凝着
摩耗を大幅に低減させることができて、エンジンの初期
オイル消費量の低下およびブローバイガスの吹抜け量の
低下を図ることができる効果がある。
【0020】この発明の請求項5記載の発明によれば、
皮膜の結晶形態を粒状もしくは球状に変えたリン酸塩皮
膜を、金属表面に形成したので、高温下で衝突を繰返す
例えばアルミ合金等のような比較的低硬度の相手金属体
のアブレイシブ摩耗や凝着摩耗を大幅に低減させること
ができる効果がある。
【0021】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は金属の被膜成形方法および被膜が形成さ
れた金属体を示し、図1において1は相手金属体として
のアルミ合金製のピストンで、このピストン1にはトッ
プリング溝2、セカンドリング溝3、オイルリング溝
(図示せず)等を形成している。また上述のピストン1
におけるトップリング溝2に嵌合される鋼製のトップリ
ング4を設け、このトップリング4の金属表面には、皮
膜の結晶形態を粒状もしくは球状の丸みを帯びたエッジ
レス形状のリン酸塩被膜5が形成されている。
【0022】次に上述のトップリング4に対する被膜成
形方法を、図2の工程図を参照して説明する。まず、ば
ね鋼製のトップリング4を形成し、第1工程S1で、こ
のトップリング4に耐摩耗性に対する優れた特性をもつ
クロムメッキを施す。次に第2工程S2で、クロムメッ
キが施されたトップリング4の金属表面にリン酸塩皮膜
化成処理を施して、リン酸塩皮膜を形成する。この場合
にはリン酸塩としてリン酸マンガンMn3 (PO4 2
系皮膜の1種または2種を用いた皮膜とする。
【0023】次に第3工程S3で、化成処理後のトップ
リング4からアセトン(CH3 COCH3 、ジメチルケ
トンまたはプロパノンともいう)を脱脂した後に、次の
第4工程S4で、上述のトップリング4を0.3%無水
クロム酸の水溶液中に約120秒間浸漬し、リン酸マン
ガン系皮膜を無水クロム酸で可溶し、結晶形態を丸みを
帯びたエッジレス形状と成す。次に第5工程S5で、上
述の浸漬処理後のトップリング4表面に付着している無
水クロム酸を水洗し、次の第6工程で、乾燥処理を施し
て、水分を除去する。
【0024】このようにして形成されたトップリング4
表面のリン酸塩皮膜の結晶形態を走査型電子顕微鏡(S
EM)で観察した結果、図3に示す浸漬処理前の積層立
方体状から浸漬処理後においては図4に示すように積層
粒状体の丸みを帯びたエッジレス形状のリン酸塩皮膜5
を有するトップリング4が得られた。
【0025】次に上述のトップリング4の材質をばね鋼
からステンレス鋼および工具鋼に代えた場合の実施例に
ついて述べる。上述のトップリング4の素材としてステ
ンレス鋼を用いる場合には、まず、ステンレス鋼製のト
ップリング4を形成し、第1工程S1で、このトップリ
ング4に窒化(nitriding)処理を施し、窒化
処理後のトップリング4にクロムメッキを施す。次に第
2工程S2で、クロムメッキが施されたトップリング4
の金属表面にリン酸塩皮膜化成処理を施して、リン酸塩
皮膜を形成する。この場合にはリン酸塩としてリン酸亜
鉛Zn3 (PO4 2 およびリン酸マンガンMn3 (P
4 2 系皮膜の1種または2種を用いた皮膜とする。
なお、上述の窒化処理は周知の通り表面硬化法の一種で
あって、クロムメッキ層劣化時においてトップリング4
の耐摩耗性を維持するために行なう。
【0026】次に第3工程S3で、化成処理後のトップ
リング4からアセトン(CH3 COCH3 、ジメチルケ
トンまたはプロパノンともいう)を脱脂した後に、次の
第4工程S4で、上述のトップリング4を0.3%無水
クロム酸の水溶液中に約60秒間浸漬し、リン酸亜鉛&
リン酸マンガン系皮膜を無水クロム酸で可溶し、結晶形
態を丸みを帯びたエッジレス形状と成す。次に第5工程
S5で、上述の浸漬処理後のトップリング4表面に付着
している無水クロム酸を水洗し、次の第6工程で、乾燥
処理を施して、水分を除去する。
【0027】このようにして形成されたトップリング4
表面のリン酸塩皮膜の結晶形態を走査型電子顕微鏡(S
EM)で観察した結果、図5に示す浸漬処理前の柱状長
方体から浸漬処理後においては図6に示すように柱状丸
棒体の丸みを帯びたエッジレス形状のリン酸塩皮膜5を
有するトップリング4が得られた。
【0028】上述のトップリング4の素材として工具鋼
を用いる場合には、まず、工具鋼製のトップリング4を
形成し、第1工程S1で、このトップリング4に窒化
(nitriding)処理を施し、窒化処理後のトッ
プリング4にクロムメッキを施す。
【0029】次に第2工程S2で、クロムメッキが施さ
れたトップリング4の金属表面にリン酸塩皮膜化成処理
を施して、リン酸塩皮膜を形成する。この場合にはリン
酸塩としてリン酸亜鉛Zn3 (PO4 2 系皮膜の1種
または2種を用いた皮膜とする。
【0030】次に第3工程S3で、化成処理後のトップ
リング4からアセトン(CH3 COCH3 、ジメチルケ
トンまたはプロパノンともいう)を脱脂した後に、次の
第4工程S4で、上述のトップリング4を0.3%無水
クロム酸の水溶液中に約10秒間浸漬し、リン酸亜鉛系
皮膜を無水クロム酸で可溶し、結晶形態を丸みを帯びた
エッジレス形状と成す。次に第5工程S5で、上述の浸
漬処理後のトップリング4表面に付着している無水クロ
ム酸を水洗し、次の第6工程で、乾燥処理を施して、水
分を除去する。
【0031】このようにして形成されたトップリング4
表面のリン酸塩皮膜の結晶形態を走査型電子顕微鏡(S
EM)で観察した結果、図7に示す浸漬処理前の粒状立
方体から浸漬処理後においては図8に示すように粒状球
体の丸みを帯びたエッジレス形状のリン酸塩皮膜5を有
するトップリング4が得られた。
【0032】上述の各実施例をまとめると次に示す[表
1]の通りである。
【0033】
【表1】
【0034】以上要するに、本実施例の方法によれば、
上述の化成処理工程S2で金属体(たとえばトップリン
グ4)の表面にリン酸塩皮膜を形成した後に、この金属
体を酸の水溶液中に浸漬(工程S4参照)して、上述の
リン酸塩皮膜の結晶形態を粒状もしくは球状の丸みを帯
びたエッジレス形状と成すことができるので、低硬度の
相手金属体(たとえばアルミ合金製のピストン1におけ
るトップリング溝2)に対するアブレイシブ摩耗(abra
sive wear、微小な切削作用による摩耗)や凝着摩耗
(adhesive wear、微視的な凝着や破壊に起因する摩
耗)を大幅に低減させることができる効果がある。
【0035】また上述の被膜成形方法をエンジンのピス
トンにおけるトップリング4に適用した場合には、上述
の摩耗低減効果により、エンジンの初期オイル消費量の
低下およびブローバイガスの吹抜け量の低下を図ること
ができる効果がある。
【0036】さらに上述の酸の水溶液として無水クロム
酸(三酸化クロムのこと)の水溶液を用いると、リン酸
塩皮膜の該水溶液に対する良好な可溶性により、リン酸
塩皮膜の結晶形態を容易に粒状もしくは球状の丸みを帯
びたエッジレス形状と成すことができる効果がある。
【0037】加えて、上述の方法により形成された金属
体(たとえばトップリング4)は、高温下で衝突を繰返
す低硬度の相手金属体(たとえばアルミ合金製のピスト
ン1のトップリング溝2)に対するアブレイシブ摩耗や
凝着摩耗を大幅に低減させることができる効果がある。
【0038】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の低硬度の相手金属体は、実施例の
アルミ合金製のピストン1に対応し、以下同様に、相手
金属より高硬度の金属体は、鋼製のトップリング4に対
応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定
されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属の被膜成形方法により形成された
金属体の説明図。
【図2】本発明の金属の被膜成形方法を示す工程図。
【図3】リン酸マンガン系皮膜の浸漬処理前における結
晶の構造を示す図。
【図4】リン酸マンガン系皮膜の浸漬処理後における結
晶の構造を示す図。
【図5】リン酸亜鉛&リン酸マンガン系皮膜の浸漬処理
前における結晶の構造を示す図。
【図6】リン酸亜鉛&リン酸マンガン系皮膜の浸漬処理
後における結晶の構造を示す図。
【図7】リン酸亜鉛系皮膜の浸漬処理前における結晶の
構造を示す図。
【図8】リン酸亜鉛系皮膜の浸漬処理後における結晶の
構造を示す図。
【符号の説明】
1…ピストン(相手金属体) 4…トップリング(金属体) 5…リン酸塩皮膜 S1…化成処理工程 S4…浸漬処理工程

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低硬度の相手金属体に対して高温下で衝突
    を繰返す相手金属より高硬度の金属体に対する被膜成形
    方法であって、上記金属体の表面にリン酸塩皮膜を形成
    する化成処理工程と、上記化成処理工程後にリン酸塩皮
    膜の結晶形態を粒状もしくは球状に変えるため、上記金
    属体を酸の水溶液中に浸漬する浸漬処理工程とを備えた
    金属の被膜成形方法。
  2. 【請求項2】上記相手金属より高硬度の金属体をピスト
    ンリングとした請求項1記載の金属の被膜成形方法。
  3. 【請求項3】上記酸の水溶液を無水クロム酸水溶液とし
    た請求項1記載の金属の被膜成形方法。
  4. 【請求項4】上記相手金属より高硬度の金属体をトップ
    リングとした請求項2記載の金属の被膜成形方法。
  5. 【請求項5】低硬度の相手金属体に対して高温下で衝突
    を繰返す相手金属より高硬度の金属体であって、金属表
    面に、皮膜の結晶形態を粒状もしくは球状に変えたリン
    酸塩皮膜が形成された金属体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017025963A (ja) * 2015-07-17 2017-02-02 株式会社リケン ピストンリング及びその製造方法

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