JPH0578696U

JPH0578696U - 遊戯用浮体

Info

Publication number: JPH0578696U
Application number: JP1945892U
Authority: JP
Inventors: 丈夫乾
Original assignee: 丈夫乾
Priority date: 1992-04-01
Filing date: 1992-04-01
Publication date: 1993-10-26

Abstract

(57)【要約】【目的】水面に浮かせた浮体に身体の一部を乗せて遊ぶ
ための遊戯用の浮体に関し、上半身は水面上にあり、下
半身は水中において水をかくことができる構造の浮体を
提供すること。【構成】小径のチューブ状浮体を複数本並べて連結した
後部浮体１に前部浮体２を連結し、前記後部浮体１の両
側部に一対の側部浮体３，３を連結してなる遊戯用浮体
４に身体５を仰向けに乗せる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、水面に浮かせた浮体に身体の一部を乗せて遊ぶための遊戯用の浮体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の遊戯用の浮体としては、浮き輪やボート状の浮体があった。浮き輪は、肩以上が水面上に位置し、両手は浮き輪を抱えた状態で自由であり、両足は縦になって自由である。ボート状の浮体は、大きな断面積の浮体構造であるので、浮力が十分であり、水面から出ている状態となり、それに跨がるかをれを抱え込むようにして乗っている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の浮き輪は、両足が縦になっているので、バタ足等の動きがし難く不自由であるという問題がある。

【０００４】また、従来のボート状の浮体は、浮力が大きいため水面上に浮き上がるので、不安定で引っ繰り返って水中に落ちやすいという問題がある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案の遊戯用浮体は、小径のチューブ状浮体を複数本並べて連結した後部浮体と、該後部浮体に連結された前部浮体と、前記後部浮体の両側部に連結された一対の側部浮体とから構成するという手段を講じた。

【０００６】

【作用】

本考案においては、後部浮体は小径のチューブ状浮体を並べて連結されたものであるので、浮力が小さく、ここに身体の胴部を乗せると、若干沈んだ状態となり、下半身は水中に没する。しかし、この後部浮体の両側には側部浮体が連結されているので、身体が沈み過ぎることはない。

【０００７】前部浮体に頭部を乗せるとその浮力によって頭部は水面上に位置する。このようにして、身体の頭部は完全に水面上にあり、胴部は若干水面下に沈み、下半身は水中にあって自由な状態となる。両手は自由な状態である。

【０００８】

【実施例】

以下に本考案の遊戯用浮体を実施例を示した図面に基づいて詳細に説明する。図１は本考案の遊戯用浮体の平面図、図２は同遊戯用浮体の側面図、図３は同遊戯用浮体の使用状態の側面図、図４は同遊戯用浮体の使用状態の一部断面図である。

【０００９】各図において、１は小径のチューブ状浮体を複数本並べて連結した後部浮体、２は該後部浮体１に連結された前部浮体、３，３は前記後部浮体１の両側部に連結された一対の側部浮体であり、これらで構成された遊戯用浮体４に身体５を仰向けに乗せている状態を図３に示した。

【００１０】前記後部浮体１を構成するチューブ状浮体は体積が小さく、浮力は小さいものである。断面形状は図４に示す通りである。前記前部浮体２は十分な浮力が得られるように大きな体積とした。内部には気圧によって断面が円形とならないように、仕切り部材２１を数本設け、上面と下面とを引き寄せて、上面を平ら若しくは若干凹状に保持する。

【００１１】各部の具体的な形状の一つの例を以下に示す。上面の傾斜は２５度前後、後部浮体１の長さは６０センチ、幅は４９センチ、前部浮体の長さは６０センチ程度が好ましい。なお、以上の形状寸法に限定されるものではなく、後部浮体１の部分が若干水中に沈み、他の部分は十分な浮力が得られる形状寸法であればよいのである。

【００１２】側部浮体３は後部浮体１とシート状の連結部材で連結され、後部浮体１が沈みすぎないようにしている。

【００１３】この遊戯用浮体４によれば、後部浮体１の浮力は小さく、ここに身体の胴部を乗せると、若干沈んだ状態となり、下半身は水中に没するので、両足でのバタ足等によって水を十分かくことができる。前部浮体の頭部は水面上に位置するので、確実に呼吸することができる。また、両手で水をかくことも自由にできる。

【００１４】前部浮体１の先端には把手を設けてつかみやすくするとよい。また、前部浮体２の内部は少なくとも二つの独立した気室に分割構成し、安全性を高めるとよい。また、仰向けでなく、うつ伏せの状態で乗ってもよく、遊戯用浮体４の一部を透明シートで構成して上から水中を観察できるようにするとよい。

【００１５】

【考案の効果】

本考案の遊戯用浮体によれば、頭部は水面上に位置し、胴部は若干沈み、下半身は水中にあって自由な状態にすることができるので、バタ足等両足を十分に動かしながら、頭部は水面上で安全に呼吸して、遊泳することが可能となる。そして、両手は自由であるので、両手で水をかくことも可能である。

【００１６】更に、身体の下半身は水中に沈んだ状態で安定しているので、浮体から落ちてしまうこともなく、安全に遊泳することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の遊戯用浮体の平面図である。

【図２】同遊戯用浮体の側面図である。

【図３】同遊戯用浮体の使用状態の側面図である。

【図４】同遊戯用浮体の使用状態の一部断面図である。

【符号の説明】

１後部浮体２前部浮体３側部浮体４遊戯用浮体５身体

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】小径のチューブ状浮体を複数本並べて連結
した後部浮体と、該後部浮体に連結された前部浮体と、前記後部浮体の両側部に連結された一対の側部浮体とか
らなることを特徴とする遊戯用浮体。