JPH0578207U - 外科手術用鋏 - Google Patents

外科手術用鋏

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JPH0578207U
JPH0578207U JP1952092U JP1952092U JPH0578207U JP H0578207 U JPH0578207 U JP H0578207U JP 1952092 U JP1952092 U JP 1952092U JP 1952092 U JP1952092 U JP 1952092U JP H0578207 U JPH0578207 U JP H0578207U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
cutting edge
edge line
surgical scissors
curved
Prior art date
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Pending
Application number
JP1952092U
Other languages
English (en)
Inventor
玉樹 飯田
武雄 瀧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication of JPH0578207U publication Critical patent/JPH0578207U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】刃の刀身全長に渡って切れ味が安定し、耐久性
にも優れた外科手術用鋏を得る。 【構成】一の刃4および他の刃5がいずれも回動支軸3
から切先に近づくほど互いに相手側方向に弓なりに湾曲
し、一の刃4、他の刃5いずれの摺り合わせ面9、11
も湾曲して凹み、両方の刃4、5の各刃先線6、7は互
いに点接触し、一の刃4の刃先線6は他の刃5の刃先線
7より硬度の高い焼成セラミックス10で表面形成され
ている。外科鋏全体の材質としてはチタン合金、ステン
レス合金、あるいはハステロイが好ましい。一の刃4の
刃先線6に設けられる焼成セラミックスはこれらの金属
以上に高い硬度を持ち、例えばジルコニア、アルミナ等
を熱間圧延処理した焼成がよい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、切れ味と耐久性の向上を図った外科手術用鋏に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
整形外科、脳神経外科、眼科などの微小部分の切除手術は外科手術用鋏の特に 切先で行われることが多い。しかも、切除範囲が小さいほど施術者は患部に対し 細心の神経を払うことが要求される。
【0003】 生体の微小部分の切除に用いられる外科手術用鋏の場合、ほとんどが金属製で ある。回動支軸で結ばれている2つの刃は両方の刃先線が支軸から切先まで確実 に点接触するよう、相手側方向にわずかに湾曲してバネがかかり、切先に近づく ほど締まりがきつくなっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来の金属製の外科手術用鋏の場合、切先で切ろうとすれば刃元で切る場合に 比べそれだけ柄に加える力を大きくしなければならない。鋏は使い込むほど切先 近くの切れ味が悪くなる。医師は使い慣れた外科手術用鋏を長年愛用しようとす る傾向がある。そのため、切れ味の落ちた鋏を医師本人も無意識に惰性で使って しまっている場合があるという問題点があった。
【0005】 本考案は前記の課題を解決するためなされたもので、刃渡り全長に渡って切れ 味が安定し、耐久性も優れている外科手術用鋏を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本考案の外科手術用鋏を、実施例に対応する図1に 従って説明する。 本考案の外科手術用鋏は、一の刃4および他の刃5がいずれも支軸から切先に 近づくほど互いに相手側方向に弓なりに湾曲し、一の刃4、他の刃5いずれの摺 り合わせ面9(図2参照)、11も湾曲して凹み、両方の刃4、5の各刃先線6 、7は互いに点接触し、一の刃4の刃先線6は金属製の他の刃5の刃先線7より 硬度の高い焼成セラミックス10で表面形成されている。
【0007】 他の刃5部分も含めた外科鋏全体の材質としては耐食性に優れ、高い硬度を持 つチタン合金、ステンレス合金、あるいは商品名ハステロイとして知られるニッ ケル合金等の金属が好ましい。一の刃4の刃先線6に設けられる焼成セラミック スは硬度でこれらの金属以上の値を有する。具体的には例えばジルコニア、アル ミナ等を熱間圧延(Hot Isostatic Pressing)処理したそれらの焼成成型体がよい 。焼成セラミックス10の厚みは0.05〜0.15mm程度がよい。
【0008】
【作用】
焼成セラミックス10で形成された一方の刃4の刃先線6と金属製の他方の刃 5の刃先線7とは互いに点接触している。
【0009】 切除手術にあたり外科手術用鋏にはしばしば赤血球、脂肪、タンパク質等が付 着する。このような付着物は金属製の刃先線を腐食させる。鋏の使用にあたり、 硬度の高い焼成セラミックスで表面形成されている一の刃4の刃先線6が他の刃 5の刃先線7を絶えずこすって刃出しする。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の構成を実施例に対応する図1〜3に基づいて説明する。
【0011】 図1は本考案の外科手術用鋏の実施例を示す平面図である。外科手術用鋏はス テンレス合金製の柄1と刃部2と回動支軸3とからなる。刃部2の一の刃4と他 の刃5それぞれの刃先線6、7はほぼ直線で、裁断方向面に沿って湾曲する反り はない。柄1には常開方向に付勢する屈折バネ8が設けられている。
【0012】 図2は一の刃4のA視拡大図である。一の刃4は回動支軸3から切先方向に向 かって他の刃5の方向つまり相手側方向にわずかに湾曲している。一の刃4が他 の刃5と摺り合う摺り合わせ面9はその端縁となる刃先線6も含めて焼成ジルコ ニア板10で形成されている。この焼成ジルコニア板10は厚さ約0.1mm で、一 の刃4のステンレス合金製の甲面側とエポキシ樹脂接着剤などの耐圧耐熱接着剤 で接着し合っている。
【0013】 他の刃5にある一の刃4との摺り合わせ面11はその刃先線7も含めてステン レス合金製でなり、一の刃4と同様に切先方向に向かって一の刃4の方向つまり 相手側方向にわずかに湾曲している。
【0014】 図3は一の刃4の刃幅方向B1 −B2 線の断面図である。一の刃4は刃幅方向 断面でもわずかに弓なりに湾曲して摺り合わせ面9は凹んでいる。他の刃5も同 じように幅方向断面がわずかに湾曲し、その摺り合わせ面11も凹んでいる。
【0015】 両摺り合わせ面9、11は回動支軸3によって互いに相手側方向に付勢され、 各刃先線6、7は互いに点接触し合っている。
【0016】 本考案の外科手術用鋏は例えば次のように製造する。
【0017】 ステンレス製外科手術用鋏につき、一の刃側の摺り合わせ面を深さ0.1mm で薄 く削り取って貼り合わせ面21を形成する。
【0018】 熱間圧延処理によって板厚0.1mm 以上の焼成ジルコニアの広板を形成し、上記 一の刃の貼り合わせ面21の輪郭に合わせて細長く切り出す。
【0019】 切り出して得られたその焼成ジルコニア板10に断面弓なりの形状を賦与する 。すなわち、焼成ジルコニア板10の外周をダイヤモンド砥石で傾斜カットし、 所定の稜線に刃先線6を形成する。一の刃の湾曲と同じカーブで外周から中心に 向かって一方の面を盛り上げて接着面22を形成する。
【0020】 焼成ジルコニア板10の他方の面に一の刃4の摺り合わせ面9を形成する。摺 り合わせ面9は上記の一方の面の盛り上がりカーブに合わせて平行にダイヤモン ド砥石でカーブ研削して凹面とする。
【0021】 焼成ジルコニア板10の上記接着面22を、図2に示すように、金属製の外科 手術用鋏の貼り合わせ面21に合わせる。周囲にばりが出ないようにしながらエ ポキシ樹脂接着剤を用いて隙間なく接着する。
【0022】 このように形成された外科手術用鋏ついて切れ味試験を行った。切れ味試験は 厚さ0.5mm の軟質シリコーン樹脂フィルムを裁断するに当たって柄1に必要な負 荷荷重を調べることによって行った。
【0023】 結果を従来の外科手術用鋏の試験結果とともに表1に示す。
【0024】 表 1 試験時点 従来の鋏 実施例 初回目の裁断 273g 197g 100回目の裁断 24.3g 14.1g 切れ味は刃先線6全長に渡って安定していた。連続して100回裁断したが、 切れ味の落ちは小さいことが分かった。
【0025】 外科鋏には刃先線がほぼ直線であるようなタイプに限らず、裁断面に沿って刃 先線が弓なりに大きく反り返っている別のタイプもある。このように反り返って いるタイプの場合も一の刃の刃先線を焼成ジルコニア板で表面形成すると、刃先 線が直線タイプの外科鋏の場合と同様の効果を発揮する。
【0026】
【考案の効果】 以上、詳細に説明したように本考案の外科手術用鋏は一の刃の刃先線が他の刃 の刃先線を絶えずこすって刃出しするので、刃先線の全長に渡って安定した切れ 味と優れた耐久性が維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用する外科手術用鋏の実施例の平面
図である。
【図2】本考案を適用する外科手術用鋏のA視拡大図で
ある。
【図3】本考案を適用する外科手術用鋏のB1 −B2
面図である。
【符号の説明】
3は回動支軸、4は一方の刃、5は他方の刃、6は一方
の刃の刃先線、7は他方の刃の刃先線、9は一方の刃の
摺り合わせ面、10は焼成セラミックス板、11は他の
刃の摺り合わせ面である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一の刃および他の刃がいずれも回動支軸
    から切先に近づくほど互いに相手側方向に弓なりに湾曲
    し、一の刃、他の刃いずれの摺り合わせ面も湾曲して凹
    み、両方の刃の各刃先線は互いに点接触し、一の刃の刃
    先線は金属製の他の刃の刃先線より硬度の高い焼成セラ
    ミックスで表面形成されていることを特徴とする外科手
    術用鋏。
JP1952092U 1992-04-01 1992-04-01 外科手術用鋏 Pending JPH0578207U (ja)

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JP1952092U JPH0578207U (ja) 1992-04-01 1992-04-01 外科手術用鋏

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007530098A (ja) * 2004-03-04 2007-11-01 シュトラウブ メディカル アーゲー 血管から除去可能な物質を吸い込み、破砕し、排出するためのカテーテル
US8568432B2 (en) 2008-11-27 2013-10-29 Straub Medical Ag. Catheter for aspirating, fragmenting and removing extractable material from blood vessels
US8900257B2 (en) 2009-08-27 2014-12-02 Straub Medical Ag Catheter comprising a protection system for aspirating, fragmenting and extracting removable material from hollow bodies or vessels of a human or animal body

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