JPH0576597A - 花粉症用衛生マスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プロポリスエキス液を含浸させた衛生マスク
により花粉症の改善効果を持たせる。 【構成】 プロポリスエキス液を含浸させた布をガーゼ
４で包みマスク１の背部に当てて使用し、プロポリスエ
キス液成分を吸い込む事により花粉症を改善する衛生マ
スクである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、プロポリスエキス液
を含浸させた布（４）を衛生マスク（１）の背部にガー
ゼで包んで当てて使用し、花粉症に改善効果のある衛生
マスクに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の衛生マスクの使用目的は、感冒の
予防、塵埃の防御、衛生の管理等であった。しかし近年
よりは花粉症患者の増加が問題になってきており、この
予防として衛生マスクが使われている。しかし花粉症の
予防的効果であって花粉症を改善する効果は殆どない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、衛生マスク
に花粉症の改善効果を持たせるため、衛生マスクの背部
に花粉症に改善効果のある揮散性成分を含浸させた布を
当て、この衛生マスクの使用によりこの成分を呼吸と共
に吸う事により花粉症の改善効果を持たせた花粉症用マ
スクを提供する事を目的とする。

【０００４】

【課題を解決しようとする手段】本発明は、本発明者が
発見した花粉症に改善効果がある揮散成分を含有するプ
ロポリスエキス液を含浸させた布をガーゼで包み（４）
マスク（１）の背部に当てて使用し、プロポリスエキス
液の揮散成分を呼吸と共に吸う事により花粉症に改善効
果のある衛生マスクである。

【０００５】本発明のプロポリスとは、蜜蜂によって特
定の木の芽などから集められた蜂蝋（樹脂物質）に蜂自
体の腺分泌物を混合したもので、蜜蜂はこのプロポリス
を蜂房の出入口や隙間に埋め込み、有害な微生物、例え
ばビールス、バクテリアなどの進入を防御していると言
われているものである。プロポリスはヨーロッパでは古
くから摂取され、健康食品、民間薬などとして利用され
ている。我国においても１９８５年に名古屋で開催され
た第３０回国際養蜂会議以降その効能効果が注目され健
康補助食品としてプロポリスエキス液類が市販され、評
価を受け安全性の高いものである。

【０００６】プロポリスの成分はヤニ類、芳香性バルサ
ム油５０〜５５％、蝋３０〜４０％、精油（エーテル
油）８〜１０％、花粉、エステル類など３〜１０％で精
油などの揮散性・芳香性成分を含んでいる。

【０００７】プロポリスの摂取または鼻にプロポリスの
抽出液を流しこむことによってアレルギー症状を改善す
ることは知られているが、プロポリス抽出液の揮散性成
分をマスクと組み合わせてマスクの使用による呼吸によ
り吸うことで花粉症の改善効果があるという事は本発明
によるものであり、従来まったく知られていない。

【０００８】本発明のプロポリスエキス液はたとえば以
下のごとくして得る事ができる。市販されているプロポ
リスを乳鉢で細かく砕き適量の冷水に漬けて蝋や異物を
取り除き、プロポリス３０ｇに対しエチルアルコール１
００ｍ１を加えて、時々攪拌しながら１週間置き、沈澱
を濾去する。この液をエバポレーターにて蒸発乾個し１
２〜１３ｇの乾燥物質を得ることができる。この乾燥物
質（プロポリスエキス）１ｇ：エチルアルコール４ｇの
割合でエチルアルコールに溶かす。この溶液をプロポリ
スエキス原液とする。

【０００９】本発明のプロポリスエキス液を含浸させた
布は例えば以下の如くして作る。不織布（日本バイリー
ン（株）製 ９５２５ＥＶ）を８×８ｃｍに切断したも
のに、プロポリスエキス原液を２０〜４０％に希釈した
ものを用いてピペットで１ｍｌ滴下し含浸させる。プロ
ポリスエキス原液希釈濃度の特に好適な濃度は２０％で
ある。この布を二つ折りにしてガスバリヤー性のある包
材（例えば）アルミ箔の塩化ビニリデンコートフイル
ム）にヒートシールして包み使用時に開封してガーゼで
包み（４）衛生マスク（１）の背部に当てて使用する。
ガーゼで包むのは鼻部にプロポリス抽出液を付着させな
いためで、１枚〜４枚合わせのガーゼで被う様にして包
めば良い。

【００１０】本発明に使用の衛生マスク（１）は、如何
様な形状の衛生マスクでも可能である。添付図面の一実
施例に基づき説明すると第一図に示すマスクは簡易型
で、ガーゼを長方形状に縫製し、その背部に更にガーゼ
を二重合わせとなして用いられるもので、衛生マスク
（１）の両端に耳かけのゴム糸（２）を取り付けた構成
である。プロポリスエキス液を含浸させた布を衛生ガー
ゼで包んだもの（４）をマスク１の背部（３）に当て口
元につけ使用する。

【００１１】

【実施例】次に本発明の実施例をあげて更に具体的に説
明する。

【００１２】実施例１ 前述のプロポリスエキス原液をエチルアルコールで１０
％液、２０％液、４０％液とし、前述の方法でプロポリ
スエキス液をそれぞれ１ｍｌ含浸させた布を作り、衛生
マスクとなし花粉症患者に使用して貰いその効果を見
た。濃度の差による効果も同時にみた。

【００１３】対象患者はは花粉飛散季節になると重症の
花粉症状を発現する患者６名、すべて女性で年齢３７〜
４８才平均年齢４４才であった。

【００１４】効果の評価方法は、本発明の花粉症用衛生
マスクを使用する患者に花粉症のシーズン中に花粉症日
記（株式会社メディカルジヤーナル社製）の記入、およ
び本発明のマスク使用による感想文を書いて貰い、それ
らにより評価した。花粉症日記は下記の事項を記入し長
期にわたる症状の経過を見るものである。 記載事項：日付け 天候を記載し 朝・昼・夜の症状の
程度、原因（症状のきっかけ等）、治療（内服薬等）、
そのほかを下記のように記載する。 症状の程度：くしゃみの発作の回数、鼻をかんだ回数、
鼻づまりの程度、眼のかゆみの程度、なみだ眼の程度、
苦痛の程度を記載。 原 因：症状のきっかけ、症状のおきた場所と時間、そ
のほかに原因があれば記載する。。 治 療：主な内服薬、そのほかの内服薬、そのほかの治
療があれば記載する。 そのほか：そのほかに気ずいたこと

【００１５】結果 患者１ 夜はマスクをつけていると、症状がかるくなる傾向。マ
スクの臭いは気にならない 患者２ 特に鼻の通りが良くなった。マスクをしていると安心、
心の平静が保てる。 患者３ 特に鼻の通りが良くなり、眼のかゆみがおさまる。３月
の中旬頃からひどくなってきた胸がゼロゼロヒユーヒユ
ーする症状の時はマスクをつけて就寝すると気分が落ち
つき症状が楽になった。 患者４ 鼻づまりに効果がある。症状のひどいときは鼻づまりで
就寝できないが、マスクをつけると朝まで良く眠れる。 患者５ 全般的にいつもの年より症状が楽になった。 患者６ 鼻づまりが軽減する。特に夜マスクをして寝ると楽にな
る。

【００１６】濃度の差による効果 全般的に２０％プロポリス濃度が症状改善に一番効果が
あった。

【００１７】本発明の花粉症用衛生マスク使用による副
作用は見られなかった。

【００１８】

【発明の効果】本発明の花粉症用衛生マスクは、優れた
花粉症改善効果を示し、かつ副作用は無く花粉症用衛生
マスクとして有効なものである。

【００１９】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の斜視図である。

【図２】本発明の使用状態図である。

【符号の説明】

１ 衛生マスク本体 ２ 耳かけのゴム糸 ３ 衛生マスクの背部 ４ プロポリスエキス液を含浸させた布を衛生ガーゼで
包んだもの

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】マスクの背部にプロポリスエキス液を含浸
   させた布をガーゼで包んで当てて使用する花粉症用衛生
   マスク。