JPH0575917A - ホワイトバランス調整装置 - Google Patents

ホワイトバランス調整装置

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JPH0575917A
JPH0575917A JP3259594A JP25959491A JPH0575917A JP H0575917 A JPH0575917 A JP H0575917A JP 3259594 A JP3259594 A JP 3259594A JP 25959491 A JP25959491 A JP 25959491A JP H0575917 A JPH0575917 A JP H0575917A
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JP
Japan
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chromaticity
data
signal
color
white balance
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JP3259594A
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Inventor
Kenji Mizumoto
賢次 水本
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 撮像信号から色度情報を抽出してデータ処理
し、また、色度情報を均等知覚色度データとして処理す
ることにより、色知覚に合ったホワイトバランス制御特
性をもたらす領域の設定が可能で、さらには、色度情報
のデジタルデータ処理が可能で、白抽出領域の設定の自
由度が高く、またその変更が容易なホワイトバランス調
整装置を提供する。 【構成】 色度抽出手段により映像信号の色度情報を抽
出し、色度弁別手段は、抽出された色度情報の中から、
対象とする色度図上に任意に設定した領域、例えば白色
領域に相当する色度座標を持つ色度情報を弁別し、白色
検出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーテレビカメラ等
に用いられ、撮像した映像信号を用いて撮像状況に応じ
たホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、TTLによるオートホワイトバラ
ンス調整(AWB)は、白色領域(黒体軌跡付近)の設
定あるいは、特定色が画面内を多く占めることによるホ
ワイトバランス調整エラー対策(カラーフェリア対策)
のため、有彩色除去の必要があり、これを、色差信号や
輝度信号に対して加減算処理あるいはコンパレータを用
いた比較処理を行うことにより実現していった。この種
の技術は、例えば、特開平2−26194号公報、同1
−256890号公報、特開昭63−219291号公
報に示されている。
【0003】以下に、従来技術による白色部検出方式を
説明する。色差信号R−Y,B−Yを輝度信号Yで割っ
た値を明るさに関係なく色を表す尺度とし、この尺度を
用いて白被写体の色温度変化に相当する部分を抽出して
AWB制御を行う。図16は(R−Y)/Y,(B−
Y)/Yを座標軸とする2次元座標上に白被写体の色温
度変化軌跡を示したものである(図中e)。この軌跡を
含む相関領域を〜で示す数式にて設定し、この領域
内に入る色差信号を、白色を示す撮像信号と見なし、こ
れらの積分値が0を意味する値となる様に、信号処理部
でのR.B信号の利得を制御する。
【0004】ところで、〜を示す数式は下式で与え
られる。 (B−Y)/Y>−a … (R−Y)/Y>−b … (−1/b)(R−Y)/Y−(1/a)(B−Y)/Y<1 … (1/c)(R−Y)/Y+(1/d)(B−Y)/Y<1 … (ただしa,b,c,d>0) 前記数式を書き直すと、 (−1/a)(B−Y)<Y …´ (−1/b)(R−Y)<Y …´ (−1/b)(R−Y)−(1/a)(B−Y)<Y …´ (1/c)(R−Y)+(1/d)(B−Y)<Y …´ となる。つまり、上記´〜´を全て満たす領域が白
検出領域であり、簡単な比較回路にて該色差信号が抽出
できることが分かる。
【0005】図17はこれらの比較回路を用いた白検出
AWB制御構成を示す。信号処理部より得たR,B信号
は、利得制御アンプ26,27によりAWB動作に係る
利得調整がなされる。減算器28,29により色差信号
R−Y,B−Yが作られ、それぞれコンデンサ30,3
2、クランプ回路33,35を介してゲート回路36,
38へ送られる。白色部分検出回路fの出力する白検出
パルスgによりゲート回路36,38が開かれ、色差信
号R−Y,B−Y中の白色相当部分が抽出される。ゲー
ト回路36,38の出力はLPF39,41により積分
され、それぞれ平均的な直流電圧となって比較器42,
43の入力端の一端に各々入力される。比較器42,4
3では、LPF40からの基準信号(色差信号が0を意
味する電圧)とLPF39,41からの直流電圧とを比
較し、該直流電圧がLPF40の基準電圧よりも大きい
場合はその出力がハイレベルとなり、小さい場合はロー
レベルとなる。
【0006】アップダウンカウンタ44,45は、比較
器42,43の出力がハイレベルになると、カウント値
を上昇させる。これらカウント値は、D/A変換器4
6,47にて制御電圧に変換された後、アンプ48、4
9を各々介して利得制御アンプ26、27の利得制御用
信号となる。これにより、該アンプ26,27はその利
得を下げて、色差信号R−Y,B−Yのレベルを0を意
味する信号レベルに近付けていくことによりAWB制御
となる。
【0007】次に、白色部分検出回路fの動作を説明す
る。減算器50,51より色差信号R−Y,B−Yが各
々出力される。そしてR−Y信号は係数器52,53に
入力され、−1/b倍、1/c倍される。また、B−Y
信号は係数器54,55に入力され、−1/a倍、1/
d倍される。さらに、加算器60では係数器52,54
の出力が加算され、加算器61では係数器53,55の
出力が加算される。比較器56,57,58,59の負
側入力にはY信号が入力され、同じく正側入力には係数
器52、加算器60、係数器54、加算器61の各出力
が入力される。従って、比較器56,57,58,59
では各々前述した式´〜´を全て満足する撮像信号
Y,R−Y,B−Yが存在した期間つまり白色部分の期
間のみNOR62の出力がハイレベル、つまり前述した
白検出パルスgとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したご
とき従来の技術では、色差、輝度信号の形態で信号処理
する構成のため、抽出色領域の設定の自由度が低いもの
であった。また、白色検出等の性能に比例してその構成
が複雑なものになっていた。さらに、回路方式がアナロ
グ処理のため、周囲温度や電源電圧変動等に対する安定
性や性能、機能設定のための処理仕様の変更、切り換え
も自由度が少ないものであった。また、ホワイトバラン
ス調整で重要となる色知覚に対する配慮もなされていな
い。また、白色検出後の色差信号等は、平均化処理(L
PFを通す)され直流電圧としてコンパレータにて基準
電圧(色差信号が0を意味する電圧)と比較された後、
その結果を“H”または“L”で表しマイコン等にて
R,Bゲインを制御することにより、WB調整を行って
いた。これらはアナログ処理のため、周囲温度や電源電
圧変動等に対して性能が変動したり、また性能・機能仕
様変更に自由度が低いものであった。
【0009】本発明は、上述した問題点を解決するもの
で、撮像信号から色度情報を抽出してデータ処理し、ま
た、色度情報を均等知覚色度データとして処理すること
により、色知覚に合ったホワイトバランス制御特性をも
たらす領域の設定が可能で、さらには、色度情報のデジ
タルデータ処理が可能で、白抽出領域の設定の自由度が
高く、またその変更が容易なホワイトバランス調整装置
を提供することを目的とする。また,本発明は、白検出
手段により抽出された色度情報の代表色度を求め、その
代表値を設定色度と比較し、代表色度と設定色度とが等
しくなるようR,Bゲインコントロールを行うことによ
りAWB動作を行うことにより、デジタルデータ処理に
適し、かつ、その処理に知覚制御を導入でき、安定した
性能が得られるホワイトバランス調整装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、撮像した映像信号より色分布を調
べ、その結果に応じてホワイトバランス調整を行うホワ
イトバランス調整装置にあって、映像信号の色度情報を
抽出する色度抽出手段と、この色度抽出手段により抽出
された色度情報の中から、対象とする色度図上に任意に
設定した領域に相当する色度座標を持つ色度情報を弁別
する色度弁別手段とを有したものである。請求項2の発
明は、上記の対象とする色度図が、均等知覚色度図
(u,v)色度図または、(u´,v´)色度図であっ
て、色度抽出手段により抽出される色度情報は、前記色
度図上に均等に分布する量子化色度点を示す。請求項3
の発明は、上記の色度弁別手段は、対象とする色度図上
に設定する領域を、被写体照明光源に応じて前記量子化
色度点に沿って任意に設定可能としたものである。請求
項4の発明は、上記の色度弁別手段の弁別特性を可変設
定する可変設定手段を有したものである。請求項5の発
明は、撮像した映像信号より色分布を調べ、その結果に
応じてホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調
整装置にあって、映像信号の色度情報を抽出する色度抽
出手段と、この色度抽出手段により抽出された色度情報
の中から、対象とする色度図上に任意に設定した領域に
相当する色度座標を持つ色度情報を弁別する色度弁別手
段と、この色度弁別手段により弁別された色度情報を代
表する、1つ以上の代表色度値を求める代表色度手段
と、この代表色度値に基づいてホワイトバランス調整を
行うホワイトバランス調整手段とを有したものである。
請求項6の発明は、撮像した映像信号より色分布を調
べ、その結果に応じてホワイトバランス調整を行うホワ
イトバランス調整装置にあって、映像信号の色度情報を
抽出する色度抽出手段と、この色度抽出手段により抽出
された色度情報の中から、対象とする色度図上に任意に
設定した領域に相当する色度座標を持つ色度情報を弁別
する色度弁別手段と、この色度弁別手段により弁別され
た色度情報を代表する、1つ以上の代表色度値を求める
代表色度手段と、任意の色度値を設定する色度設定手段
と、この色度設定手段により設定された色度値と前記代
表色度手段により求められた色度値との差をなくするよ
うにホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整
手段とを有したものである。
【0011】
【作用】上記請求項1〜4記載の構成においては、色度
抽出手段により映像信号の色度情報を抽出し、色度弁別
手段は、抽出された色度情報の中から、対象とする色度
図上に任意に設定した領域、例えば白色領域に相当する
色度座標を持つ色度情報を弁別し、白色検出を行う。請
求項5〜6記載の構成においては、上記に加えて、代表
色度手段は色度弁別手段により弁別された色度情報を代
表する1つ以上の代表色度値を求め、ホワイトバランス
調整手段はこの代表色度値に基づいてホワイトバランス
調整を行う。
【0012】
【実施例】ホワイトバランス調整装置において、撮像映
像信号より、被写体への太陽光照明色温度の検出、蛍光
灯などの人工光源の判別(これらをホワイトバランス
(WB)情報とする)を行う内測式AWB調整装置があ
る。その原理は以下の通りである。 1、白色部検出方式…被写体の白色(無彩色)部を検出
することにより、該部分に相当する撮像映像信号が無彩
色を示す信号となるようにWB調整を行う。 2、平均化方式…撮像映像信号を撮像画面全体について
平均した信号は多くの撮影状況の場合、照明光源の色温
度を示すので、この信号が無彩色を示す信号となるよう
にWB調整を行う。ところが、これらの方式には種々の
問題が存在するため、その解決のための提案がなされて
いる。例えば、被写体の有する色が有彩色で単独かつ画
面内に広範囲に撮影されたときに、該有彩色を無彩色に
近付けるようにWB調整されるので映像の色調がくずれ
てしまう(カラーフェリア)。特に、白色部の検出法と
して上記のように有彩色を除去し、太陽光色温度軌跡上
あるいはその付近の色情報を抽出するものでは、その構
成がその抽出性能に応じて複雑なものとなっている。
【0013】本発明では、このような状況を鑑み、白色
検出部を比較的構成が簡易となるデジタル処理構成と
し、その検出性能を向上せしめ、更に、従来の内測式A
WB調整装置にて考慮されていなかった人間の色知覚特
性に基づく白色検出特性を得ることにより、いわゆる知
覚制御を可能としたものである。以下、本発明の第1実
施例について図1を用いて説明する。撮像映像信号とし
て得られたR,G,B信号の内、R,B信号はWB調整
用のゲインコントロールアンプ(GCとする)1,2へ
各々出力される。GC1,2の利得はデータ処理部3か
らのWB制御信号により各々設定される。G信号とGC
1,2により利得制御されたR,B信号は信号処理部4
へ出力され、プリニー処理、ガンマ補正等の処理を経
て、マトリックス処理にて輝度信号Y´、色差信号R´
−Y´,B´−Y´に変換される。これらの信号はエン
コーダ部5へ各々出力され、色差信号は色副搬送波fs
cを平衡変調する。そして、輝度信号Y´、該被変調波
信号、色基準信号(バースト信号)及び水平・垂直同期
信号φH,φVを合成して、NTSC規格等のテレビジ
ョン規格に合致した複合映像信号Vsを生成する。
【0014】ところで、色差信号R´−Y´,B´−Y
´は、被写体の無彩色部分について、各々0を意味する
電圧値となればよいので、以下に述べる白色検出動作に
より、無彩色に相当する色差信号R´−Y´,B´−Y
´の時間積分値が0を意味する電圧値となるようにGC
1,2の利得を制御すればWB調整が可能となる。この
ような動作にかかわるゲート部15の詳細構成を図2に
示す。図2において、色差信号R´−Y´,B´−Y´
は、遅延部(DLとする)16,17にて各々所定の時
間の遅延を受け、次に、クランプ部18,19にて各々
直流再生される。クランプ部18,19の出力はゲート
20,21にて、データ処理部3のゲート信号gにより
通過、非通過の処理を受ける。ゲート信号gは白色検出
動作によって検出された、撮像映像信号の有する無彩色
の期間においてデータ処理部3より出力される信号であ
る。また、前記所定の時間の遅延とは、図1の白色検出
部6において無彩色を検出した後、ゲート信号gを出力
し、ゲート20、21が動作を開始するタイミングと、
色差信号の無彩色期間とのタイミングを合わせるための
処理である。ゲート20,21を通過した無彩色色差信
号は、比較部22へ出力される。
【0015】比較部22の構成は、例えば、前記無彩色
色差信号をローパスフィルタにて平均処理し、直流電圧
に変換した後、色差信号が0を意味する基準電圧と該直
流電圧とを各々比較処理するものでよい。この比較処理
結果は、現在のWB調整のずれを意味し、例えば、該直
流電圧が該基準電圧より高ければ“H”、低ければ
“L”の信号をデータ処理部3へ各々出力する。データ
処理部3は、該信号を得て、該直流電圧を該基準電圧に
近付けるべくGC1,2へのWB制御信号を制御する。
これによりWB調整が行われる。
【0016】次に白色検出部6の構成を説明する。撮像
映像信号R,G,Bはマトリックス部(MTX部とす
る)7,8,9へ各々出力され、ここで、下式に従って
決まるマトリックス信号W1,W2,W3の各々を得
る。 MTX部7の出力信号 W1=Rl1+Gm1+B
n1 MTX部8の出力信号 W2=Rl2+Gm2+B
n2 MTX部9の出力信号 W3=Rl3+Gm3+B
n3 ただし、各混合比は、MTX部7,8,9の出力信号W
1,W2,W3が色彩科学上の広義の三原色信号となる
値とする。つまり、該信号W1,W2,W3を三刺激値
とする表色系が存在することである。各信号W1,W
2,W3はアナログ−デジタル変換部(A/D部とす
る)10,11,12へ各々出力され量子化データに変
換される。A/D部10,11,12では入力信号に対
して、サンプリング定理に基づく折り返しノイズ除去用
の帯域制限フィルタが設けられ、サンプリング周波数f
を持つクロック信号CLK1のタイミングにて該変換動
作を行う。
【0017】A/D部10,11,12より得られた各
信号データW1,W2,W3は、各々除算部13,14
へ出力される。除算部13はW1信号を分子、W2信号
を分母とする除算結果W1/W2を信号データとして出
力する。同様に、除算部14はW3信号を分子、W2信
号を分母とする除算結果W3/W2を信号データとして
出力する。除算部13,14の構成は、メモリを使用し
たルック・アップ・テーブル法やロジック構成の除算器
またはマイコン等でのプログラムによる処理でもよい。
このようにして得られたW1/W2,W3/W2が、映
像信号の色度情報を表わし、色度データであることは色
彩科学上において知られている。ちなみに、除算処理に
おいて入力した信号データW2が0、あるいは0を意味
する値を示す場合は(分母が0相当値となる)、例えば
無彩色またはその付近の色度を示す色度データを出力し
てもよい。なお、映像信号の水平・垂直ブランキング期
間や黒レベル等にて上記の処理を用いるとよい。
【0018】次に、色度データW1/W2,W3/W2
の色度図上での量子化点の分布の様子を例をあげて説明
する。いま、使用する撮像、映像表示システムがNTS
Cテレビジョンョン規格に合致したものと仮定し、上記
の色度データをCIE1976UCS色度図((u´,
v´)色度図、均等知覚色度図)上に展開するとする。
各MTX部7、8、9の混合比を下記のように仮定す
る。 MTX部7の出力信号 W1=R(l1=1,m1=n
1=0) MTX部8の出力信号 W2=0.261 R+0.469 G+0.
270 B (l2=0.261 ,m2=0.469 ,n2=0.270 0≦W2
≦1) MTX部9の出力信号 W3=B(l3=m3=0,n
3=1) MTX部8での混合比は、(u´,v´)色度図の表色
系であるUVW表色系における刺激和(U+V+W)を
NTSC規格RGB表色系での各刺激値R,G,Bを用
いて表わした次式の混合比を、W2信号について正規化
したものである。 U+V+W=0.8482R+1.5288G+0.8773B 上式より、W2=0.261R+.469G+0.27
0B 0≦W2≦1 (0≦R,G,B≦1) である。
【0019】よって、色度データW1/W2,W3/W
2は下式を意味する。 W1/W2=R/(0.261R+0.469G+0.270B) W3/W2=B/(0.261R+0.469G+0.270B) ここで各色度データの値域に着目すると、 0≦W1/W2≦1/0.261, 0≦W3/W2≦
1/0.270 となり上記各値域は非常に接近したものである。よっ
て、MTX部8の混合比を近似し、例えば l2:m2:n2=0.261:0.469:0.270 =1:1.80:1.03 を、 l2:m2:n2=1:1.8:1 =0.263:0.474:0.263 とする。 この結果、該色度データの値域は、 0≦W1/W2,W3/W2≦1/0.263 と等しくなるので、除算部13,14は全く同じ構成を
用いることが可能となり、該除算部13,14の設計、
製造コストの低減をもたらし、また該除算部を1つだけ
利用し、時分割にて除算処理を行うこともできる。
【0020】このようにして得られた色度データW1/
W2,W3/W2が(u´,v´)色度図上において示
す量子化点の分布の様子を図3に示す(量子化ビットは
5ビットとした)。R,G,Bの○印はNTSC規格受
像三原色の色度点を示し、Cの○印は基準白色の色度点
を示す。色度データW1/W2,W3/W2の各値は、
(G,R)軸,(G,B)軸を座標軸とした時の座標値
(0から31まで)に各々対応しており、該値より決ま
る位置が、(u´,v´)色度図上の色度座標値を示す
ことが分かる。また、量子化点の分布は該軸に沿って該
色度図平面上に均等に位置している。つまり、均等知覚
色度図を均等に量子化したことにより、人間の色度知覚
に対する量子化ノイズを均等にしたと言える。このこと
は、有限のビット数での色度情報の量子化を考えた場
合、必要最小のビット数を考察する根拠となる。このよ
うに、該色度データは直接該色度知覚の重み付けがなさ
れているので、該色度データを用いたデータ処理による
制御は知覚制御を可能にする。
【0021】図4に、CIE1960UCS色度図
((u,v)色度図、均等知覚色度図)における、本例
での量子化点の分布を示す。UVW表色系の刺激和が同
値である(u,v)色度図においても上述した同じ特徴
を示す。また、MTX部8の出力信号W2は先に示した
ようにR,G,B刺激値を適当に含み、その値域は0≦
W2≦1としているので、映像信号の輝度情報と見なす
ことも可能である(量子化されたW2信号を輝度データ
とする)。本例では、MTX部7,9の混合比が各々
1:0:0,0:0:1であるので、該MTX部7,9
を廃止し、A/D部10,12に直接R,B信号を各々
入力してもよい。MTX部7,8,9の混合比は種々の
値や組み合わせがあるが、総じて言えることは、MTX
部7,9の混合比は対象とする色度図上での色度データ
W1/W2,W3/W2値を目盛る2本の座標軸を決定
し、MTX部8の混合比は該色度図平面上での量子化点
の分布状態を決定するものである。よってこれらの混合
比は、装置の機能、目的、コスト等に応じて決めればよ
い。例えば、W1=R,W3=G,W2の混合比を更に
l2:m2:n2=1:2:1と近似して、 W1/W2=R/(0.25R+0.5G+0.25B) W3/W2=G/(0.25R+0.5G+0.25B) とした場合も、ほぼ図3、図4に示した均等量子化が可
能である。
【0022】次表に他のテレビジョン規格も含めて、本
例におけるMTX部8の混合比を示す。
【表1】 TABLE1 規格名 NTSC PAL/SECAM HDTV ──────────────────────────────────── l2:m2:n2 0.261:0.469:0.270 0.199:0.590:0.211 0.189:0.584:0.227 ──────────────────────────────────── 上混合比の近似例1 1:(1.7 〜1.8):1 1:(2.8 〜3.0):1 1:(2.6 〜3.1):1 ──────────────────────────────────── 上混合比の近似例2 1:(2 〜3):1 1:(2 〜3):1 1:(2 〜3):1 但し、l2:m2:n2は、(u’,v’)または
(u,v)色度図の均等量子化のためのMTX部22の
混合比である。
【0023】上表の近似例2は、撮像、受信システムの
構成の簡素化や、各テレビジョン規格に対する共通化等
種々の都合上、本発明の目的や効果をあまり損なわない
範囲で存在しうる値である。ちなみに本例の説明にて
(u´,v´)色度図を用いたが、UVW表色系の刺激
和が同値である(u,v)色度図についても同様のこと
がいえる。また、本例の仮定としてNTSC規格に合致
した撮像、受信システムと述べたが、現行運用される受
信システムや他のテレビジョンシステムについても実用
上問題はない。
【0024】次に、MTX部8の混合比のみを変更した
他の例を示す。MTX部8の混合比をXYZ表色系のY
刺激値、つまり輝度を表す値とすると、 W2=Y=0.299R+0.587G+0.114B ,0≦Y≦1 (l2=0.299,m2=0.587,n2=0.1
14)となる。よって、色度データW1/W2,W3/
W2は次式となる。 W1/W2=R/Y=R/(0.299 R+0.587 G+0.114 B) W3/W2=R/Y=B/(0.299 R+0.587 G+0.114 B) 上記の色度データが、(u,v)色度図上において示す
量子化点の分布の様子を図5に示す(量子化ビット数は
5ビットとした)。以上のようにして得られた色度デー
タW1/W2,W3/W2、輝度データW2は、各々デ
ータ処理部3へ出力される。データ処理部3へはクロッ
ク信号CLK2、水平・垂直同期信号φH,φVが入力
しており、該データ処理部3はCLK2のタイミングに
て行われる。CLK1,CLK2は同期関係にあり、所
定の周波数比と位相差を保っている。また、これらはφ
H,φVとも同期関係にあるので、例えば色副搬送波信
号fscから作ってもよい。
【0025】以下、図3または4に示す色度データ、輝
度データを用いた場合のデータ処理部3のデータ処理法
について説明する。図7に理論上の黒体色温度軌跡を示
す。太陽光照明による白色被写体の色調変化軌跡を実験
等ににより作成し用いてもよい。WB調整の基準調整色
温度はNTSC規格基準白色C光源となっているが、他
の色温度であってもよい。該軌跡範囲は太陽照明の色温
度変化に対する視覚のWBを必要とする範囲、約100
〜400ミレッドとした。図より明らかなように、デー
タ処理部3では、該軌跡上あるいはその近傍(白色領域
とする)に位置する入力色度データを無彩色として扱う
ことにより白色検出が可能となる。従来法では、該白色
領域の設定のために、色差信号や輝度信号に対し加減算
処理あるいはコンパレータを用いた比較処理を行ってい
たので、白色領域設定の自由度が少ないものであった。
そして、その白色検出性能に比例して、その構成もまた
複雑なものとなっていた。また、回路方式もアナログ処
理であるため、周囲温度や、電源電圧変動等に対する安
定性や性能・機能設定のための処理仕様の変更、切り換
え法にも自由度の少ないものであった。また、WB調整
では重要となる色知覚に対する配慮もなかった。
【0026】本発明では、データ処理部3にてあらかじ
め所定の軌跡上または白色領域の色度データを記憶させ
ておき(色度データ群とする)、刻々入力される映像信
号の有する色度データと比較、参照処理することによ
り、容易に白色検出が可能となる。例えば、図7にて、
白色領域を色度点の分布に従って任意の形状あるいは大
きさに設定できるため(例えばaの領域)、有彩色等の
WB調整に誤差を与える不要色の除去、弁別性能を容易
に自由に高めたり、変更したりすることが可能である。
更に、白色領域の設定によって、先に述べたように、色
度点の分布が人間の色度知覚に均等に対応しているた
め、WB調整の知覚制御化をもたらす。すなわち、例え
ば、データ処理部3により、上記図7に示した軌跡から
の等uv単位値偏差領域(相関色温度領域)内の無彩色
の抽出を行い、また、抽出した色度データに対する該u
v単位偏差量による重み付け、例えば、該uv単位偏差
量が大きい入力色度データ程、該色度データは無彩色に
対し相関が低いと判断し、ゲート20、21でのゲート
期間をその相関の程度に応じて短い期間としたり、被写
体の色分布等の状況でWB調整に必要な無彩色の情報が
少ない場合、該偏差量を等uv単位値にて拡大可変設定
として必要な情報量を得たりする。
【0027】以上のような白色領域の設定に係る色度デ
ータ群は、被写体の種々の色分布状況に対応するため、
複数組あって、切り換え或いは同時に使用してもよい
し、書き換えによる可変値としてもよい。図1の実施例
には、このための手段として色度データ群設定部62が
設けられている。例えば、被写体照明光源が蛍光灯であ
るとき、その発光分光特性はグリーン成分が強いため、
無彩色は色度図上でG方向に偏移するので、白色領域の
G方向外側部に新たに蛍光灯検出領域を設け、データ処
理部3にて入力色度データと比較、参照処理し、その結
果、ゲート信号gを制御すれば、太陽光照明と同じ要領
でWB調整が可能となる。ちなみに、この比較参照処理
は、メモリを用い、入力色度データをアドレス値とし、
処理結果をデータ値とするルックアップテーブル法やプ
ログラム処理等にて行えばよい。
【0028】次に、白色領域設定法の他の例を説明す
る。図8における黒体色温度軌跡を図中の直線l1にて
近似することにより、データ処理部3での比較、参照処
理を容易にできる。直線l1は次式で表せる。 R/W2+B/W2=16 …(1) また、等uv単位値偏差領域の設定は、例えば色度デー
タ差にて“3”とすれば、 13≦R/W2+B/W2≦19 …(2) となる(l2,l3の間の範囲)。また、WB調整色温
度範囲は、 6≦R/W2 かつ 1≦B/W2 …(3) にて設定する(m1,m2にて示す)。よって、式
(1)と(2)または式(2)と(3)を満足するよう
な入力色度データを弁別すればよい。特に、式(2)に
おいては該色度データ差の値の設定だけで等uv単位値
偏差領域の設定を可能にしている。このような考え方に
従って、実際に応用、適応すればよい。
【0029】また、データ処理部3にはMTX部8の出
力の輝度データW2が入力されている。一般に輝度レベ
ルが高い被写体色程、白色に対する相関が強いので、被
写体の種々の状況により、この輝度データW2を用い、
白色領域設定により抽出された色度データに対して、更
に例えば弁別や重み付けをして該ゲート期間を制御して
もよい。本実施例では色差信号の平均レベルが0を意味
する値になるよう制御するWB調整方式であるが、R,
G,Bの平均レベルが1:1:1になるよう制御するW
B調整方式にも勿論適応可能である。また、図1の白色
検出部6の入力映像信号R,Bは、GC1,2の後から
取ってもよい。信号処理部4によるガンマ補正後のR
´,G´,B´信号(図1)でも同様の処理が可能であ
る。また、該R,G,B信号ではなく、色彩科学上の広
義の三原色信号(三刺激値信号)でもよい。例えば、イ
エロー,マゼンタ,シアンの補色信号からMTX部7,
8,9にて目的とするW1,W2,W3信号を生成すれ
ばよい。
【0030】本実施例では白検出について述べたが、同
様の方法で抽出色度領域を変更することにより、任意の
色(色度)を抽出することも可能である。また、本発明
は平均化方式にも応用できる。例えば、図9に示すよう
に、無彩色色度データを含む抽出色度領域を、色度図平
面上で比較的広く、高飽和度部は除去をするように設定
する。設定方法は前述の色度データ群によって行う(図
中a内)。このようにして得られた抽出色度データを用
い、先述のAWB動作を行うことにより、平均化方式で
ありながら、高飽和度を持つ有彩色被写体によるカラー
フェリアを軽減することが可能である。
【0031】ここで、白色検出部6の各構成部(7〜1
4)に係わる他の構成例について説明する。該構成部7
〜14は、入力映像信号の有する色度データW1/W
2,W3/W2、更に輝度データW2を抽出するのが目
的であるので、その手段としてのMTX部、A/D部、
除算部等の構成や組み合わせに関しては多々存在する。
例を挙げると、A/D部10,11,12は図1に示し
た位置に固定的なものでなく、例えば、MTX部7,
8,9の前に置いて、入力映像信号R,G,B信号をデ
ータ化することも可能で(ただしMTX部7,8,9は
デジタル処理構成となる)、また、除算部13、14の
後においてもよい(ただし除算部13,14はアナログ
処理構成となる)。除算部13,14またはMTX部
7,8,9は各々1つの構成部としてもよい。図6の
(a)はMTX部7,8,9と除算部13,14を1つ
の演算部23にて行うもので、例えば、メモリによるル
ック・アップ・テーブル法等にて実現できる。同図の
(b)は(a)の構成にて輝度データW2だけをMTX
部25にて生成するものである。
【0032】次に、図10に示した例により、被写体の
種々の色分布状況に対応したWB調整法を説明する。撮
像した映像信号の有する色度データW1/W2,W3/
W2から該色分布を調べて、その結果に対応した色度デ
ータ群を色度データ群設定部62から選択使用すること
により、適切なWB調整を行う。除算部13,14より
出力された色度データW1/W2,W3/W2は色分布
判定部63に導かれる。この色分布判定部63は、該色
度データを、色度図上において分割した複数の色度領域
に分類、弁別する。その分類、弁別結果の分析に基づ
き、色度データ群設定部62に対して色度データ群選択
信号を出力し、選択された色度データ群はデータ処理部
3にて先述のWB調整に係る動作に用いられる。
【0033】次に、例としてカラーフェリアに対応した
場合を述べる。図11に示す色度図を白色領域aと有彩
色領域bに分割する。色分布判定部63では入力色度デ
ータが該領域a,bのどちらに属するか弁別を行い、領
域aの色度データ数をカウントする。あるフィールドの
総色度データ数をN個、そのN個中の領域aに属する色
度データ数をNa個とする。Na個がある値より大きい
場合は、白色情報量が多いとして、色度データ群設定部
に対して白抽出色度データ群を指定して白抽出WB調整
を行う。また、Naが該値以下の場合は白色情報量が少
ない、つまり有彩色情報が多いとして、前記白抽出色度
データ群よりも更にその領域を拡大した色度データ群を
指定することにより、白色に相関のある抽出色度データ
量が増えるので、この色度データを用いWB調整を行
う。あるいはカラーフェリアの可能性が高いとして、W
B調整に係るGC1,2の利得をその時点でホールドす
る。以上のような動作により、被写体の色分布に適応し
たWB調整を行うものである。ちなみに、色分布判定部
63にて用いる色度弁別のための色度領域情報は、色度
データ群設定部62の色度データ群を用いてもよい。ま
た、色分布判定部63では、輝度データW2を用いて被
写体の輝度による弁別を行ってもよい。例えば、白圧縮
輝度レベルの色度データは、色情報として精度が悪く、
誤判定につながるので、この色度データは判定より除外
する等である。
【0034】上述した図1の実施例では、白色領域内の
色差信号R´−Y´,B´−Y´を平均化処理し、その
値が0を意味する値になるように、GC1,2の利得を
制御することにより、WB調整を行ったが、以下の実施
例では、データ処理部3にて入力映像信号の有する色度
データW1/W2,W3/W2、輝度データW2からW
B情報を検出し、第1の変形例は、該WB情報が無彩色
を意味する情報となるようにGC1,2の利得を制御す
ることによりWB調整を行う。第2の変形例は、該WB
情報に基づきGC1,2が所定の利得になるようにデー
タ処理部3にて制御することによりWB調整を行う。こ
の2例を以下に示す。まず、第1の変形例を図12によ
り説明する。データ処理部3では、先の実施例と同じ処
理にて、白色領域内の色度データW1/W2,W3/W
2、輝度データW2が検出される。これらの白色領域デ
ータに対し、次の平均演算を行い、その結果が無彩色を
示す色度データP1,P2(参照色度データ)に等しく
あるいは近くなるように、GC1,2を制御するもので
ある。例えば、いま、ある1フィールド内に存在する白
色領域データが各々n個あるとするとする。色度データ
(W1/W2)1〜n,(W3/W2)1〜n、輝度デ
ータ(W2)1〜nである。なおこれらのデータは次の
平均演算に先立って、一旦、データ処理部3内のメモリ
ーに記憶させてもよい。これらに対し、次の平均演算を
行い、平均色度データQ1,Q2を求める。
【0035】
【数1】
【0036】上記平均演算式は色度図上での加法混色演
算に相当するものである。この平均色度データQ1,Q
2が無彩色色度データP1,P2に近付くように、GC
1,2の利得を制御することにより、WB調整を行うも
のである。データ処理部3におけるGC1,2の利得の
制御例を説明すると、まず、次の演算により平均色度デ
ータQ1,Q2の無彩色色度データP1,P2に対する
偏差データD1,D2を求める。 D1=Q1−P1, D2=Q2−P2 この偏差データD1,D2の正負符号あるいは演算結果
の正負符号により、GC1,2の利得を現在の利得に対
して、各々上げるか下げるかを決定するのである。例え
ば、図4に示した量子化例では、図13に示すように該
正負符号あるいは演算結果の正負符号から、現在のWB
調整色温度に相当する色度領域E1〜4が判明するの
で、図14に示すフローチャートの手順によりGC1,
2の利得を決定する。
【0037】同図において、a1〜a4の処理では、D
1+D2の正負符号により、GC1,2の現在利得値か
らの各々の増減レベル値A1,A2を決める。D1+D
2値は、先の実施例での図8の直線l1(黒体色温度軌
跡近似直線)からの距離を表わす値である。よって、a
1〜a4の処理は、平均色度データを該軌跡上の色度デ
ータに収束させる方向への軸制御となる。a1の判定処
理により、平均色度データがE1内ではGC1,2の利
得を増し、E2内ではGC1,2の利得を減じ、該軸上
(D1+D2=0)では増減なしとする。b1〜b5の
処理では、D1,D2の正負符号により、GC1,2の
現在利得値からの各々の増減レベル値B1,B2を決め
る。b1,b3の処理では、平均色度データがE3また
はE4のどちらかに存在するか、つまり無彩色色度デー
タより高いまたは低い色温度かを判定する。よって、本
処理は色温度軸制御となる。b1,b3の判定処理によ
り、平均色度データがE3内ではGC1の利得を減じ、
GC2の利得を増す。E4内ではGC1の利得を増し、
GC2の利得を減じ、その他の場合には増減なしとす
る。c1の処理では、GC1,2の利得の最終増減値、
各々A1+B1,A2+B2を決定することにより、W
B調整を行う。
【0038】以上のような処理を何フィールドが行なう
度に、平均色度データQ1,Q2を無彩色色度データP
1,P2に近付けて行く。つまり、D1,D2は0に近
付く。ちなみに、色度データP1,P2は無彩色あるい
は有彩色以外の任意の色度データ(参照色度データとす
る)でもよく、撮影状況によりやや赤みや青みがかった
映像表現も、該色度データP1,P2をその色みの方向
の色度データに設定することにより可能である。また、
その映像表現の際には、参照色度データを用いた(u
´,v´)色度図上の知覚制御が実現できる。更に、白
色領域データは、均等知覚色度図にて均等分布となる。
つまり、入力映像の有する色度情報を色度知覚に対し均
等に代表する色度データであるので、該平均色度データ
においても特定の色度データにかたよらず、白色領域内
の色度データ分布をよく反映した値となるのである。
【0039】次に、該平均色度データを求める他の演算
法について説明する。先に示した演算例にて、輝度デー
タW2をある範囲内で等しいと見なして、その範囲内の
色度データW1/W2,W3/W2(各n個あるとす
る)に対して、次のようにしてもよい。これによれば、
先の演算例よりも容易に高速処理可能となる。
【0040】
【数2】
【0041】図15は映像信号に対する色度・階調変換
装置に第1変形例を適応したものである。この構成を簡
単に説明すると、入力映像信号の有する色度情報W1/
W2,W3/W2、輝度データW2を求めるまでは前述
の実施例と同じである。色度変換部26では所定の変換
仕様に基づき、W1/W2,W3/W2の変換を行い、
色度データw1/w2,w3/w2を得る。同様に、階
調変換部27では所定の変換仕様に基づき、輝度データ
w2を得る。これらの変換された各データは乗算部2
8,29にて信号w1またはw1−w2,w3またはw
3−w2に戻し、次のMTX部33にて輝度データw2
と合成され、所定の色度・階調変換済のr,g,b信号
となる。このような装置において、データ処理部3は除
算部13,14より各色度データW1/W2,W3/W
2及びA/D部11より輝度データW2を得、また、G
C1,2の利得を制御可能にすることにより、上記第1
変形例に述べた機能をはたすものである。色度データ、
輝度データは色度変換部26、階調変換部27の各出力
データw1/w2,w3/w2,w2より得てもよい
(同図b)。この場合は、変換された映像に対するWB
調整を行うものとなる。
【0042】次に、第2変形例について説明する。これ
は、図12において白色検出部6の入力信号を、G信号
とGC1,2の前のR,B信号とした場合である(同図
c)。平均色度データQ1,Q2を求めるまでは上記第
1変形例と同じである。データ処理部3では、平均色度
データQ1,Q2の値に対応して所定のGC1,2の利
得設定値がデータ処理部3内のメモリー等にて記憶され
ており、この内容に基づきGC1,2の利得を設定する
ことにより、WB調整が可能となる。なお、上述した本
発明の実施例全般に言えることであるが、色度データ群
あるいは参照色度データは固定でも変更可能でもよく、
変更可能な構成の場合は、本発明の実施例に係る機器に
装備されたスイッチやICカード等による外部設定でも
よい。図1ではデータ処理部3の色度データ群設定部6
2が、図12,15ではデータ処理部3の参照色度デー
タ設定部が、その該当部である。
【0043】以下に、本発明の応用例として、空間画素
ずらし法を用いたビデオカメラの撮像システムについて
説明する。従来から、固体撮像素子(CCD)を用いた
撮像システムにおいて、広帯域輝度信号WHとしてサン
プリング定理による偽解像度成分(モアレ)を打ち消
し、解像度特性を改善した信号を用いた例があるが、こ
こで述べる例は、1/2ピッチ空間画素ずらし法による
R,G,B3板方式を用いた撮像システムにおいて、高
解像度の広帯域輝度信号の生成処理法と、色、階調変換
処理法とを組み合わせ、該生成処理部と、色、階調変換
処理部を一部共用化することにより、構成の簡略化を図
ったものである。
【0044】本システムの特徴とするところは、偽解像
成分を打ち消した広帯域輝度信号を生成するための生成
手段と、撮像した映像信号の有する色度情報を除算手段
により得る際に分子または分母に用いる信号を生成する
ための生成手段を共通使用したことにある。すなわち、
空間画素ずらし法にて生成する偽解像成分打ち消し広帯
域輝度信号の生成部(例えば、マトリックス処理部)
と、色、階調変換処理にて用いるマトリックス処理部を
共通使用することにより、撮像映像信号処理の簡略化を
可能とする。また、該生成手段は、撮像したR,G,B
三原色信号を用い、そのR,G,B混合比が1:2:1
であるマトリックス手段であり、該マトリックス手段の
出力信号を該除算手段の分母として用いるものである。
すなわち、輝度信号のR,G,B三原色混合比が1:
2:1の場合、色、階調変換処理にて色度信号を生成す
るための除算処理にて分母として用いる信号に該輝度信
号を共通使用することにより、上記簡略化に加え、(u
´,v´)均等知覚色度図を略均等に量子化可能とな
る。
【0045】ここで、本撮像システムの1/2ピッチ空
間画素ずらし法を簡単に説明する。図18は、本システ
ムにおける各CCDの相対位置関係を示す。Gch−C
CD(25)に対して、R及びBch−CCD(26,
27)は、水平方向に画素ピッチPの1/2だけシフト
させている。水平方向の空間サンプリング周波数はfs
とする。このように配置した各CCDからの撮像出力信
号の水平方向の周波数スペクトルを図19に示す。図
中、a信号は各CCDの解像成分を示す(無彩色撮像
時)。これらは互いに同相である。b信号はGch−C
CDの偽解像成分である。サンプリング定理によりサン
プリング周波数fsの1/2の周波数fs/2にて折り
返した形となっている。よって、Gch−CCD単体で
はfs/2までの解像度特性しか有さない。同様に、c
信号はRまたはBch−CCDの偽解像成分を示す。b
信号とc信号とは、振幅が同じで位相が180°異な
り、逆相の関係にある。いま、広帯域輝度信号WH(通
例YHと言うので、以下、YHと記す)を下式により生
成する。R,G,Bは、各CCDの撮像信号レベルであ
る。 YH=0.25R+0.50G+0.25B …(11) (R:G;B=1:2:1)
【0046】この輝度信号YHは、R.G.B各信号レ
ベルが先の偽解像成分を打ち消す合成比となっており、
且つ、解像成分は、互いに加算されたものである。この
結果、輝度信号YHとしては、見かけ上、fsの周波数
まで解像度特性が伸びたこととなる。つまり、サンプリ
ング周波数fsの2倍の周波数(2fs)にて空間サン
プリングしたのと等価となる。このように、1/2ピッ
チ空間画素ずらし撮像システムは、等価的にサンプリン
グ周波数fsまでの高解像度特性が得られるものであ
る。実際の撮像システムを用いたビデオカメラの出力す
る輝度信号Y´は、図20に示すように、その狭帯域成
分信号Y´L(おおよそ0〜1MHZ,色信号周波数帯
域)として、 Y´L=0.30R´+0.59G´+0.11B´ …(12) (R´,G´,B´各信号はガンマ補正済) を、高周波成分信号として、ガンマ補正済のY´Hを用
いることにより、テレビジョンシステムにおける輝度、
色再現を確保しながら、且つ、高解像度特性を得てい
る。よって、このような撮像システムでは、必然的に広
帯域輝度信号YHの生成のためのマトリックス部が存在
する。
【0047】このような撮像システムは、本例の他に、
図21の(a)に示すような1/2ピッチ空間画素ずら
しG−R/B二板式撮像システムがあり、単板式では同
図の(b),(c),(d)に示すように、カラーフィ
ルタ配列として、R,G,Bストライプ、ベイヤー配
列、GストライプR/B線順次などがある。いずれも、
無彩色撮像時の水平解像度特性を同様の手法にて向上さ
せることができる。
【0048】次に、色、階調変換処理装置の構成につい
て図22を用いて説明する。撮像映像信号として得られ
たR,G,B三原色信号をマトリックス部(MTX部と
する1,2,3に各々入力し、下式により決まるマトリ
ックス信号を各々得る。 MTX部1の出力信号 W1=Rl1+Gm1+Bn1 …(13) MTX部2の出力信号 W2=Rl2+Gm2+Bn2 …(14) MTX部3の出力信号 W3=Rl3+Gm3+Bn3 …(15) ただし、各混合比はMTX部1,2,3の出力信号W
1,W2,W3が色彩科学上の広義の三原色信号となる
値とする。つまり、該信号W1,W2,W3を三刺激値
とする表色系が存在することである。信号W1,W2,
W3は、アナログ−デジタル変換部(A/D部とする)
4,5,6に各々入力され、量子化データに変換され
る。A/D部4,5,6では、入力信号に対してサンプ
リング定理に基づく折り返しノイズ除去用の帯域制限フ
ィルタが設けられ、サンプリング周波数fを持つクロッ
ク信号CLK1のタイミングにて該変換動作を行う。
【0049】A/D部4,5,6より得られた信号デー
タW1,W2,W3は、各々除算部7,8に入力され
る。除算部7は、信号データW1を分子、信号データW
2を分母とする除算結果W1/W2を信号データとして
出力する。同様に、除算部8は、信号データW3を分
子、信号データW2を分母とする除算結果W3/W2を
信号データとして出力する。除算部7,8の構成は、メ
モリを使用したルック・アップ・テーブル法やロジック
構成の除算器やマイコンでのプログラム処理により実現
できる。このようにして得られたW1/W2,W3/W
2が映像信号の色度情報を表すことは色彩科学上におい
て知られている。よって、W1/W2,W3/W2は、
色度データである。ちなみに、該除算処理において入力
した信号データW2が0を示す場合は(分母が0相当値
となる)、例えば無彩色又はその付近の色を示す色度デ
ータを出力してもよい。入力信号の有するブランキング
期間や、黒レベルにて上記の処理を行えばよい。
【0050】次に、色度データW1/W2,W3/W2
の色度図上での様子を例をあげて説明する。いま、使用
する撮像、映像表示システムがNTSCテレビジョン規
格に合致したものと仮定し、色度データをCIE197
6UCS色度図((u´,v´)色度図、均等知覚色度
図)上に展開するとする。映像信号R,G,B三原色信
号は、ガンマ補正を行わない、撮像部の入力光量に比例
するリニア信号とする。各MTX部1,2,3の混合比
を、下記のように設定する。 MTX部1の出力信号 W1=R (l1=1,m1=n1=0)…(16) MTX部2の出力信号 W2=0.261 R+0.469 G+0.270 B …(17) (l2=0.261 ,m2=0.469 ,n2=0.270 ,0≦W2≦1) MTX部3の出力信号 W3=B(l3=m3=0,n3=1)…(18) MTX部2での混合比は、(u´,v´)色度図の表色
系であるUVW表色系における刺激和(U+V+W)を
NTSC規格RGB表色系での各刺激値R,G,Bを用
いて表した次式の混合比を、W2信号について正規化し
たものである。 U+V+W=0.8482R+1.5288G+0.8773B …(19) 上式より、 W2=0.261R+0.469G+0.270B 0≦W2≦1 (0≦R,G,B≦1であるので)であ
る。
【0051】よって、色度データW1/W2,W3/W
2は、下式を意味する。 W1/W2=R/(0.261R+0.469G+0.270B)…(20) W3/W2=B/(0.261R+0.469G+0.270B)…(21) ここで、各色度データの値域に着目すると、 0≦W1/W2≦1/0.261, 0≦W3/W2≦
1/0.270 となり上各値域は、非常に接近したものである。よっ
て、MTX部2の混合比を近似し、例えば、 l2:m2:n2=0.261:0.469:0.270 =1 :1.80 :1.03 を、 l2:m2:n2=1 :1.80 :1 =0.263:0.474:0.263 とする。この結果、該色度データの値域は、 0≦W1/W2, W3/W2≦1/0.263 と等しくなるので、除算部7,8は、全く同じ構成を用
いることが可能となり、除算部7,8の設計、製造コス
トの低減をもたらし、また、該除算部を1つだけ使用
し、時分割にて、除算処理を行うこともできる。後で述
べる乗算部11,12についても同じことが言える。
【0052】このようにして得られた色度データW1/
W2,W3/W2が(u´,v´)色度図上において示
す量子化点の分布の様子は前述の図3の通りである(こ
の説明は前述の通りであるので、省略する)。また、後
で述べる色度情報の変換操作においても同一ビット数に
よる量子化において、人間の色度知覚に基づいて最大多
種類の変換の可能性を与える。MTX部2の出力信号W
2は、先に示したようにR,G,B刺激値を適当に含
み、その値域は、0≦W2≦1としているので、映像信
号の輝度情報と見なすことも可能である(量子化された
W2信号を輝度データとする)。また、本例では、MT
X部1,3の混合比が、各々1:0:0,0:0:1で
あるので、該MTX部1,3を廃止し、A/D部4,6
に直接R,B信号を各々入力してもよい。本例における
MTX部2の他のテレビジョン規格も含めてた混合比
は、前述TABLE1の通りである。
【0053】次に、MTX部2の混合比のみを変更した
他の例を示す。MTX部2の混合比をXYZ表色系のY
刺激値、つまり輝度を表す値とすると、 W2=Y=0.299R+0.587G+0.114B,0≦Y≦1…(22) (l2=0.299、m2=0.587,n2=0.1
14)となる。よって、色度データW1/W2,W3/
W2は次式となる。 W1/W2=R/Y=R/(0.299 R+0.587 G+0.114 B) …(23) W3/W2=B/Y=B/(0.299 R+0.587 G+0.114 B) …(24) 上記の色度データが(u´,v´)色度図上において示
す量子化点の分布の様子を図23に示す(量子化ビット
数は、5ビットとした)。MTX部1,2,3の混合比
は、種々の値や組み合わせがあるが、総じて言えること
は、MTX部1,3の混合比は、対象とする色度図上で
の、色度データW1/W2,W3/W2値を目盛る2本
の座標軸を決定し、MTX部2の混合比は該色度図平面
上での量子化点の分布状態を決定するものである。よっ
て、これらの混合比や量子化ビット数は、装置の機能、
目的、コスト等に応じて決めればよい。
【0054】次に、色度データW1/W2,W3/W2
は、色度変換部9に入力される。ここでは、入力色度デ
ータW1/W2,W3/W2に対し、所望の対応をする
色度データw1/w2,w3/w2を出力する。つま
り、入力色度データが示す色度情報を、所定の目的に沿
った色度情報に変換することにより、例えば、映像表示
装置にて視覚的に再現色の変換操作として表現できるの
である。所望の対応とは、例えば色再現の修正、補正
や、色表現の特殊効果等である。輝度データW2は、階
調変換部10に入力される。ここでは、入力輝度データ
W2に対し所望の対応をする輝度データw2を出力す
る。該階調変換部10では、例えば映像表示装置におい
て視覚的に明るさの変換操作を行う。所望の対応とは、
例えばコントラストの制御や、暗部の黒つぶれあるいは
明部の白とびの補正や、明るさの表現の特殊効果等であ
る。色度変換部9、階調変換部10の構成としては、例
えば、メモリを用いたルック・アップ・テーブル法や、
入力色度データ、輝度データに対して所定の計算式に基
づき演算を行い、該演算結果をそれらの対応データとし
て出力するようなロジック構成の素子を使用すればよ
い。
【0055】次に、色度変換部9の出力データw1/w
2,w3/w2と階調変換部10の出力データw2は、
各々乗算部11,12に入力される。乗算部11は色度
データw1/w2と輝度データw2の乗算結果w1(=
w1/w2 ・w2)を信号データとして出力する。同
様に乗算部12は色度データw3/w2と輝度データw
2の乗算結果w3(=w3/w2 ・w2)を信号デー
タとして出力する。乗算部11,12の出力信号データ
形態として他の例をあげる。乗算部11,12にて求め
た信号データw1,w3に対し、更に入力輝度データw
2を減算することにより、下記の出力信号データを得
る。 乗算部11の出力信号データ w1−w2 …(25) 乗算部12の出力信号データ w3−w2 …(26) これらの信号データは、色差信号の形態を示している。
これらの信号形態は目的に応じて選択するのがよい。例
えば、色差信号もまた色情報を示し、視覚特性により、
量子化ビット数を輝度データに比べ削減可能となる。乗
算部11,12の構成は、除算部7,8と同様に、メモ
リを使用したルック・アップ・テーブル法等でよい。乗
算部11,12の出力データw1またはw1−w2,w
3またはw3−w2は、各々デジタル−アナログ変換部
(D/A部とする)13,14にてアナログ信号に変換
される。同様に階調変換部10の出力輝度データw2も
15のD/A部にてアナログ信号に変換される。
【0056】D/A部13,14,15はクロック信号
CLK2のタイミングにて入力信号データをアナログ信
号に変換する。クロック信号CLK2はクロック信号C
LK1と同じ周波数で、これと同期し、所定の位相関係
にある。これらのクロック信号は該機器の有する水平・
垂直同期信号φH,φVに同期していてもよく、例えば
色副搬送波信号fscから生成してもよい。D/A部1
3,14,15は、変換したアナログ信号の不要な高周
波成分を除去するための補間フィルタを各々有してい
る。D/A部13,14,15の出力信号w1またはw
1−w2,w3またはw3−w2はMTX部16へ各々
入力される。MTX部16では、各々の入力信号に対し
マトリックス演算を行い、色度データw1/w2,w3
/w2、輝度データw2をそれぞれ色度情報、輝度情報
とするr,g,b三原色信号を出力する。
【0057】いま、D/A部13,14,15の出力信
号を各々w1,w3,w2とすると、MTX部16にお
いては、下式により、該r,g,b三原色信号を求め
る。
【数3】 また、D/A部13,14の信号出力が色差信号形態の
場合は、前式より
【数4】 となるような行列Aを求めることにより算出可能であ
る。あるいは、下式より信号w1,w3を求め、更に前
々式によりr,g,b三原色信号 w1=(w1−w2)+w2 …(29) w3=(w3−w2)+w2 …(30) を求めてもよい。
【0058】色度変換部9、階調変換部10の変換仕様
あるいは乗算部11,12の乗算仕様や出力信号形態あ
るいは各部における処理誤差等で、MTX部16のr,
g,b三原色信号出力の各信号レベルが正規化値域(0
≦r,g,b≦1)外となる場合もあり得るので、この
対策として例えば、MTX部16においてr,g,b信
号に対して負値となる場合はダーククリップ処理、1を
越える場合はホワイトクリップ処理を行ってもよい。以
上のような色度変換、階調変換を施したr,g,b三原
色を得る場合の例を次に示す。先述した色度データ例、 W1/W2=R/W2,W3/W2=B/W2 …(31) W2=0.263R+0.474G+0.263B (0≦W2≦1) を用いて説明する。前記色度データは、各々色度変換部
9での処理後、次の色度データとなるとする。 R/W2 → r/w2, B/W2 → b/w2 また、輝度データW2は、階調変換部10での処理後、
次の輝度データとなるとする。 W2→w2
【0059】これらの信号データは、乗算部11,12
へ各々入力され乗算処理を受け、下記の信号データを各
々出力する。 乗算部11の出力信号データ r/w2 ・w2=r …(32) 乗算部12の出力信号データ b/w2 ・w2=b …(33) 上記出力信号データr,b及び階調変換部10の出力輝
度データw2はD/A部13,14,15にて各々アナ
ログ信号に変換される。これらの信号はMTX部16に
各々入力されて、下式のマトリックス演算により所望の
r,g,b三原色信号を得る。
【数5】 よって、r=r,g=−0.555r+2.110w2
−0.555b,b=bとなる。
【0060】本例では、r,b信号は、D/A部13、
14の出力信号として既に得られているので、MTX部
16はg信号を求める処理だけでもよい。また、乗算部
11,12が色差信号形態出力の場合は、該乗算部1
1,12の出力信号データは下記となる。 乗算部11の出力信号データ r/w2 ・w2−w2=r−w2…(35) 乗算部12の出力信号データ b/w2 ・w2−w2=b−w2…(36) 同様に、これらの信号データは輝度データw2と共に、
D/A部13,14,15にて各々アナログ信号に変換
される。これらの信号は、MTX部16に各々入力され
て、下式の演算により所望のr,g,b三原色信号を得
る。 r=(r−w2)+w2 …(37) b=(b−w2)+w2 …(38) g信号は、色差信号(r−w2),(b−w2)を用い
て、
【数6】 となる。
【0061】上各式より、r,g,b信号は、無彩色を
示す場合、該色差信号(r−w2),(b−w2)は、
各々0を示すため、r=g=b=w2となる。よって、
無彩色の階調再現特性は、w2の量子化ビット数にて一
義的に決まるので、該特性の設定の自由度は高くなる。
先の原色信号出力ではw2の他にr,bの該ビット数も
かかわるので自由度は低い。また、信号r,bを用いれ
ば、
【数7】 となる。
【0062】他の例として、先述した色度データ例 W1/W2=R/Y,W3/W2=B/Y …(41) W2=Y=0.299R+0.587G+0.114B …(42) (0≦W2≦1) においては、同様にMTX部16でのマトリックス演算
は、下式となる。
【数8】 (y=階調変換部10の入力輝度データをYとした時の
出力輝度デ−タ)この場合、上式より、明らかなよう
に、各変換処理後のr,g,b三原色信号が有する輝度
情報は、輝度を示すy値となるので、階調変換特性によ
り優れたものとなる。また更に、他の例として、上例に
対し入力映像信号R,G,B三原色がガンマ補正済の信
号とし(R´,G´,B´とする)、MTX部2の出力
信号W2としてNTSC規格の輝度信号Y´を用いた場
合の色度データは、 W1/W2=R´/Y´,W3/W2=B´/Y´ …(44) W2=Y´=0.299R´+0.587G´+0.114B´…(45) (0≦W2≦1) となる。
【0063】乗算部11,12の出力信号形態を色差信
号出力とした場合の出力信号データは、下記となる。 乗算部11の出力信号データ r´/y´・y´−y´=r´−y´…(46) 乗算部12の出力信号データ b´/y´・y´−y´=b´−y´…(47) 上式はNTSC規格の色信号I,Qの生成の基本となる
色差信号が、D/A部13,14より、また、該規格の
輝度信号y´が、D/A部15より直ちに得られるの
で、新たに該規格の該信号を生成するための構成部が不
要となる効果がある。以上のことは、PAL規格等の他
のテレビジョン規格についても言える。除算部7,8よ
り出力する色度データW1/W2,W3/W2は、色度
情報の色相A,飽和度Sの各要素に基づく座標軸(極座
標軸)を設定して、認識することも可能である。例え
ば、図24の色度図において、無彩色色度点を示す色度
データをC1,C2とすると、色相A及び飽和度Sは、
それぞれ、
【数9】
【0064】
【数10】
【0065】より各々求めることができる。また、上式
によらず、該色度データW1/W2,W3/W2と任意
の色相A値、飽和度S値を対応させた参照表(ルック・
アップ・テーブル法)を作成しても色度データを認識で
きる。
【0066】また、図22の色度変換部9で、色相A,
飽和度Sの極座標表示による色度変換操作を行ってもよ
い。この色度変換部9の構成例を図25を用いて説明す
る。色度変換部9は、入力色度データW1/W2,W3
/W2を前記に基づき色相データA,飽和度データSに
変換する変換部17と、該色相データA,飽和度データ
Sを所定の変換意図に従い、色相データa,飽和度デー
タsに変換する色度変換部18と、該色相データa,飽
和度データsを前記に基づく逆変換により、色度データ
w1/w2,w3/w2に戻す逆変換部19からなる。
各構成部1〜8は、入力映像信号の有する色度データW
1/W2,W3/W2、輝度データW2を抽出するのが
目的である。また、各構成部11〜16は、入力された
色度データw1/w2,w3/w2、輝度データw2か
らr,g,b三原色信号等を生成するのが目的である。
よって、その手段としての構成やその組み合わせに関し
ては多々考えられる。以下、例をあげる。
【0067】図22の構成において、A/D部4,5,
6、D/A部13,14,15は、図示の位置に固定的
なものではない。例えば、A/D部4,5,6はMTX
部1,2,3の前に置いて、入力映像信号R,G,Bを
信号データ化することも可能で(ただし、MTX部1,
2,3はデジタル処理構成となる)、また、除算部7,
8の後と、階調変換部10の前に置いてもよい(ただ
し、除算部7,8は、アナログ処理構成となる)。D/
A部13,14,15は、色度変換部9、階調変換部1
0の後に置くことも可能で(ただし、乗算部11,12
はアナログ処理構成となる)、また、MTX部16の後
に置いてもよい(ただし、MTX部16は、デジタル処
理構成となる)。また、各構成部の出力信号がデジタル
データとして要求されるのなら、該各部をデジタル処理
構成とすればよい。A/D部4,5,6またはD/A部
13,14,15に入力するクロック信号CLK1,C
LK2の周波数fは、例えば、サンプリング定理に基づ
き所望の信号帯域により、あるいは各構成部の所要処理
時間に見合うように決定する。除算部7,8または乗算
部11,12は、各々1つの構成部としてもよい。図2
6の(a)は、MTX部1,2,3と除算部7,8を1
つの演算部21にて行ったもので、例えば、メモリによ
るルック・アップ・テーブル法等にて実現できる。同図
(b)は、(a)の構成にて、輝度データW2だけを、
MTX部23にて生成するものである。各構成部11〜
16にも同様の構成が可能である。
【0068】次に、色度変換部9、階調変換部10の各
変換仕様の選択制御例を述べる。図27は、色度変換部
9,階調変換部10をデータ書き換え可能のメモリ素子
(RAM等)を使用したルック・アップ・テーブル法ま
たは呼び出し専用素子(ROM等)を使用した複数種類
の変換テーブルを持っている構成、または、これらの混
成としたものである。データ処理部20は、該機器の内
部または外部より機能選択信号を受け、その信号に対応
した所定の変換仕様のテーブルを該部9,10に設定す
るものである。つまり、該部9,10が、データ書き換
え構成のものではそのデータを書き換え、読み出し専用
の構成のものでは複数のテーブル内から選択するのであ
る。データ処理部20の構成としてはマイクロコンピュ
ータや専用ゲートアレイ素子などを用いればよい。
【0069】機能選択信号を該機器の外部より得るもの
としては、種々のデータやプログラム処理機能をもった
メモリカードやICカード等がある。このようなものに
よる機能選択としては、前記の他に該テーブルデータを
該カード自身に有し、機器に装着するとデータ処理部2
0により、該部9,10へ該カード内のテーブルデータ
が書き込まれたり、あるいは該カード自身が該部9,1
0の変換テーブルとして機能するなどである。該信号を
該機器の内部より得るものとしては、該機器が有する諸
情報(ホワイト・バランス情報、露出情報、測距情報
等)に対応した各変換機能が考えられる。例えば、ホワ
イト・バランス情報では、照明色温度、人工光源に対す
る色再現、階調特性の補正等である。また、内部スイッ
チ等により、該機器の使用者が各変換機能を選択しても
よい。例えば、肌色等の記憶色の色再現を複数種類の内
からその好みに応じて選択するなどである。
【0070】以上のような、撮像システムに色、階調変
換処理を組み合わせた際の構成例を図28を用いて説明
する。空間画素ずらし法を用いた各CCD25,26,
27の撮像出力は、各々CDS(相関二重サンプリン
グ)28,29,30により、その不要ノイズ成分を除
去される。GchのCDS28の出力は、DL1(3
1)により1/2画素ピッチに相当する時間TDだけ遅
延を受ける。その理由は、各CCDは通常同位相の水平
転送クロックにて水平駆動されているため、撮像出力信
号も同時刻に出力される。よって、1/2画素ピッチに
相当する時間分だけGchの出力信号を遅延させること
により、空間サンプリングの補間を行う。次に、これら
の各出力信号は、PBLK32,33,34にて、水平
及び垂直のブランキング処理が施される。Rchまたは
Bchの出力信号は、WB35,36にてその振幅レベ
ルを制御されることにより、被写体の照明光源に対して
ホワイト・バランス調整がなされる。
【0071】該調整された各出力信号は、PRE−KN
EE37,38,39にて各出力信号の高レベル範囲が
圧縮される。Rch出力信号は、A/D部4にて周波数
帯域制限後、量子化され量子化データRLとなる。同様
に、Bch出力信号は、A/D部6にて量子化データB
Lとなる。また、各出力信号はMTX1部(2)にて混
合され広帯域輝度信号WHとなる。この信号WHは先述
したように偽解像成分を打ち消すための混合比、 WH=0.25R+0.50G+0.25B …(50) (R:G:B=1:2:1)である。 この場合の(u´,v´)均等知覚色度図の量子化の様
子は前述の図3に示したものとほぼ同等となり略均等分
割となる。該信号WHは先と同様にA/D部5にて量子
化データWLとなる。ちなみに、A/D部4,5,6の
帯域制限周波数は、1MHZ程度である(色信号周波数
帯域)。
【0072】出力信号RL,WLは除算部7にて色度デ
ータRL/WLとなる。同様に出力信号BL,WLは除
算部8にて色度データRL/WLとなる。色度データR
L/WL,BL/WL及び輝度データWLは各々色度変
換部9、階調変換部10にて所望の変換が行われ、色度
データrL/wL,bL/wL及び輝度データwLとな
る。これらの信号は、乗算部11,12にて乗算処理さ
れ、色差データrL−wL,bL−wLと各々なり、更
にD/A部13,14にてアナログ量に変換される。ま
た、輝度データwLもD/A部15にて、アナログ量に
変換される。出力信号rL−wL,bL−wL,wL
は、周波数帯域が各々1MHZ程度であるので、更に撮
像信号の高周波成分を、付加したr,g,b三原色信号
を生成する必要がある。
【0073】次に、この生成処理構成を説明する。MT
X1部(2)の広帯域輝度出力信号WHはDL2(4
0)により規定量の遅延処理を受ける。この出力信号W
HとD/A部15の出力信号wLは、減算処理部41に
て下式に示す信号Wmを生成する。 Wm=wL−WH …(51) 信号Wmは、LPF42にて帯域制限を受け信号WmL
となる。この帯域制限周波数fLは、A/D部4,5,
6にて設けた帯域制限周波数と同値程度とする。図29
(a)に信号WmLの周波数スペクトルを示す。ちなみ
に、DL2(40)の規定遅延量は、減算処理部41に
入力される信号wLとWHの時間合わせのためのもの
で、信号wLには、信号WHに比較してA/D部、除算
部、階調変換部、乗算部、D/A部の各処理に要する時
間遅れが生じるためである。信号WmLとDL2(4
0)の出力信号WHは加算処理部43にて下式に示す信
号Wを生成する。 W=WmL+WH …(52) 図29(b)に信号Wの生成処理の様子を示す。同図に
示すように、信号Wは、その低域周波数成分がwLで高
域周波数成分がWHの信号となる。
【0074】次に、rL−wL,bL−wL,W各信号
を用いたr,g,b三原色信号の生成処理構成を説明す
る。先述の(37),(38),(39)各式により、この生
成を行うものである。原色信号rは、加算処理部45に
て(27)式により、 r=(rL−wL)+W となる。 図30に原色信号rの生成処理の様子を示す。同図に示
すように原色信号rは、その低域周波数成分がrLで、
高域周波数成分がWHの信号となる。同様に原色信号b
は、加算処理部46にて(38)式より、原色信号gは、
MTX2部(44)にて(39)式より各々生成される。
【0075】以上の要領にて、各CCDからの撮像信号
に対して色、階調変換処理を施し、且つ、空間画素ずら
し法による高解像度特性を有するr,g,b三原色信号
を得ることができる。これらのr,g,b三原色信号に
よる撮像映像を画像表示機器に表示させる場合には、該
機器の映像信号入力規格に合致した信号に該三原色信号
を変換し、同期信号と共に入力すればよい。例えば、R
GB入力を有するCRTモニタであれば該三原色信号に
ガンマ補正を施し、該モニタに入力すればよい。また、
ビデオ入力を有するモニタであれば、そのテレビジョン
規格に合致した輝度信号及び色信号を該三原色信号より
通常の処理にて生成し入力すればよい。
【0076】
【発明の効果】以上のように請求項1乃至4の発明によ
れば、入力映像信号の色度情報すなわち色度データを抽
出し、それに対し色度図上の例えば白色領域に相当する
色度データの弁別を行うことにより白色検出を行うもの
にあって、デジタルデータ処理により該白色領域の設定
を行えるので、その設定の自由度は高く、被写体の色彩
状況によるその変更処理も容易となる。該色度データが
均等知覚色度図上にて均等に分布するような量子化法を
用いて、等uv単位値による相関色温度領域を白色領域
とすることにより、知覚制御が可能になる。また、請求
項5乃至6の発明によれば、白検出手段より抽出された
色度情報の代表色度すなわち平均色度を求め、その代表
色度を特定の色度に近付けるべくディジタルデータ処理
により、R,Bゲインコントロールしてホワイトバラン
ス調整を行うので、性能の安定度が高く、また、平均化
処理アルゴリズムの設定や目標とするホワイトバランス
調整の色温度も色度図上にて自由に選択することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による装置の構成図である。
【図2】ゲート部の構成図である。
【図3】色度データについての量子化点の分布を示す色
度図である。
【図4】色度データについての量子化点の分布を示す色
度図である。
【図5】色度データについての量子化点の分布を示す色
度図である。
【図6】MTX部の構成図である。
【図7】黒体色温度軌跡を示す図である。
【図8】黒体色温度軌跡を示す図である。
【図9】色度データについての量子化点の分布を示す色
度図である。
【図10】色分布判定部の構成図である。
【図11】色度領域を弁別するときの色度図である。
【図12】本発明の他の実施例による装置の構成図であ
る。
【図13】色度データについての量子化点の分布を示す
色度図である。
【図14】利得を決定する手順を示すフローチャートで
ある。
【図15】色度、階調変換装置に適用した例を示す構成
図である。
【図16】従来の色温度変化軌跡を示す図である。
【図17】従来の白検出AWB制御の構成図である。
【図18】空間画素ずらし法のCCDの相対位置関係図
である。
【図19】撮像信号の周波数スペクトルを示す図であ
る。
【図20】スペクトル周波数の特性図である。
【図21】画素ずらし二板式撮像システムの画素の配置
図である。
【図22】色度、階調変換装置に応用した例を示す構成
図である。
【図23】色度図である。
【図24】色度図である。
【図25】色度変換部の構成図である。
【図26】MTX部の他の例を示す構成図である。
【図27】色度、階調変換装置の変形例を示す構成図で
ある。
【図28】同装置を撮像システムに組み込んだ構成図で
ある。
【図29】スペクトル周波数と信号出力の関係図であ
る。
【図30】原色信号の生成処理の様子を示す図である。
【符号の説明】
4 信号処理部 3 データ処理部 6 白色検出部 7 MTX部 13,14 除算部 15 ゲート部 62 色度データ群設定部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像した映像信号より色分布を調べ、そ
    の結果に応じてホワイトバランス調整を行うホワイトバ
    ランス調整装置にあって、映像信号の色度情報を抽出す
    る色度抽出手段と、この色度抽出手段により抽出された
    色度情報の中から、対象とする色度図上に任意に設定し
    た領域に相当する色度座標を持つ色度情報を弁別する色
    度弁別手段とを有したことを特徴とするホワイトバラン
    ス調整装置。
  2. 【請求項2】 対象とする色度図は、均等知覚色度図
    (u,v)色度図または、(u´,v´)色度図であっ
    て、色度抽出手段により抽出される色度情報は、前記色
    度図上に均等に分布する量子化色度点を示すことを特徴
    とする請求項1記載のホワイトバランス調整装置。
  3. 【請求項3】 色度弁別手段は、対象とする色度図上に
    設定する領域を、被写体照明光源に応じて前記量子化色
    度点に沿って任意に設定可能としたことを特徴とする請
    求項2記載のホワイトバランス調整装置。
  4. 【請求項4】 色度弁別手段の弁別特性を可変設定する
    可変設定手段を有したことを特徴とする請求項1記載の
    ホワイトバランス調整装置。
  5. 【請求項5】 撮像した映像信号より色分布を調べ、そ
    の結果に応じてホワイトバランス調整を行うホワイトバ
    ランス調整装置にあって、映像信号の色度情報を抽出す
    る色度抽出手段と、この色度抽出手段により抽出された
    色度情報の中から、対象とする色度図上に任意に設定し
    た領域に相当する色度座標を持つ色度情報を弁別する色
    度弁別手段と、この色度弁別手段により弁別された色度
    情報を代表する、1つ以上の代表色度値を求める代表色
    度手段と、この代表色度値に基づいてホワイトバランス
    調整を行うホワイトバランス調整手段とを有したことを
    特徴とするホワイトバランス調整装置。
  6. 【請求項6】 撮像した映像信号より色分布を調べ、そ
    の結果に応じてホワイトバランス調整を行うホワイトバ
    ランス調整装置にあって、映像信号の色度情報を抽出す
    る色度抽出手段と、この色度抽出手段により抽出された
    色度情報の中から、対象とする色度図上に任意に設定し
    た領域に相当する色度座標を持つ色度情報を弁別する色
    度弁別手段と、この色度弁別手段により弁別された色度
    情報を代表する、1つ以上の代表色度値を求める代表色
    度手段と、任意の色度値を設定する色度設定手段と、こ
    の色度設定手段により設定された色度値と前記代表色度
    手段により求められた色度値との差をなくするようにホ
    ワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整手段と
    を有したことを特徴とするホワイトバランス調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116052568A (zh) * 2022-07-25 2023-05-02 荣耀终端有限公司 一种显示屏校准方法及相关设备

Cited By (2)

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CN116052568A (zh) * 2022-07-25 2023-05-02 荣耀终端有限公司 一种显示屏校准方法及相关设备
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