JPH0575877U - 自動販売機の展示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は自動販売機の展示装置において、販
売商品の増加，設置場所による商品の変更、また価格変
更等をより簡単に短時間に対応できる展示装置を提供す
ることを目的としたものである。 【構成】 商品棚１３の前面に複数の透光窓１３ｃと、
透明材からなる表示板１８を透光窓１３ｃの内側に設
け、その表示板１８に複数個の価格表示を施し、係止ス
プリング１９で保持される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、商品を展示して販売する自動販売機の展示装置に関するものである 。

【０００２】

【従来の技術】

近年、自動販売機が大型化し、販売商品の種類が増加するとともに、季節の変 わり目や気象条件によって、コールド飲料とホット飲料の切り替え等，販売商品 の変更が増加し、それに伴い価格表示の変更、また経費削減によるサービスマン の不足、作業時間の大幅な短縮化が望まれている。また、明確なわかり易い表示 に対する要望も増えている。なお、従来この種の自動販売機の展示装置は、例え ば、実開昭５９−８４６８０号公報にも示されている。

【０００３】 この種の従来の自動販売機の展示装置について、図８から図１０により説明す る。

【０００４】 図８は、自動販売機の外観を示す斜視図、図９および図１０は、その商品展示 室の縦断面図および横断面図である。

【０００５】 図８において、自動販売機の本体１の前面に、横開きの扉２が丁番３にて開閉 自在に軸支されている。

【０００６】 扉２の上部に設けられた開口部２ａに、透視窓部を設けた保護板４が嵌め込ま れており、その内側が商品展示室５で、取付具６に把持された商品見本７と、価 格表示シール８ａを貼付した表示板８が収納されている。

【０００７】 図１０において、上記の扉２の内側に丁番９で開閉自在に軸支された中扉１０ の前側に、商品見本取付板１１が設けられ、その表面に、ビス１２を用いて、適 宜の間隔で固定された取付具６に商品見本７が把持されている。なお、上記の取 付具６は、弾性材からなり、略コ字形状を有し、商品見本７を把持する。

【０００８】 図９において、商品展示室５の床面を形成する商品棚１３は、商品見本取付板 １１にビス１４で固定されており、取付具６に把持された商品見本７の底面７ａ が接する箇所に、それぞれ透光孔１１ａが設けられている。また、商品展示室５ の照明用として上部照明灯１５が、透光孔１１ａを通して透光性の商品見本７を 下から照明する下部照明灯１６がそれぞれ商品見本取付板１１に取り付けられて いる。また、商品の価格を表示した表示板８は、扉２の開口部２ａの両側下端部 に装着された弾性体からなる支持具１７に、着脱自在に取り付けられている。

【０００９】 以上のように構成された自動販売機の展示装置の動作について説明する。 まず、扉２を開け、次に中扉１０を開くと、商品展示室５が現れる。商品見本 取付板１１の取付具６に商品見本７の底面７ａを商品棚１３に載せて押し込むと 、商品見本７は商品見本取付板１１の面に固定される。

【００１０】 次に、価格表示シール８ａを貼付した表示板８を扉２の支持具１７を利用して 取り付ける。

【００１１】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記の構成では、コールド飲料とホット飲料の切り替えや販売 商品の変更等に伴い、表示板８の価格表示シール８ａを貼り替える必要があり、 相当枚数の価格表示シール８ａの準備と貼り替えに費やす時間ロスがあるとうい う問題があった。また、価格表示部が目立ちにくく、識別しにくいという問題も あった。

【００１２】 本考案は上記の課題を解決するもので、交換が容易で、表示部が判断しやすく 、作業時間の大幅短縮が図れる自動販売機の展示装置を提供するものである。

【００１３】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため本考案は、１個の商品見本毎に数種類の価格表示シー ルを貼付した表示板と、商品棚の前面に複数の透光窓を設けるとともに透光窓の 内側に表示板収納部とを設け、収納部両端に設けた係止スプリングで表示板を保 持するものである。

【００１４】 また、表示板の背面と対面する商品見本取付板、及び中扉にそれぞれ表示板を 操作可能な開口孔を形成するものである。

【００１５】 また、表示板を透明の樹脂板で形成し価格表示の種類別に価格表示シールを貼 付する表示窓部を着色したものである。

【００１６】

【作用】

上記構成により、商品見本の切り替え又は、変更による価格表示の変更は、表 示板を数種類に価格表示した価格位置に移動させるだけで替えることができる。 また、透光窓を通って下部照明灯の光が表示板を照らすので表示部が浮き立って 見える。

【００１７】 さらに、商品見本取付板と中扉とに設けた開口孔によって表示板を操作でき、 中扉を開かずに価格の変更ができる。

【００１８】 さらに、表示板を透明の樹脂板で形成し価格表示の種類別に価格表示シールを 貼付する表示窓部を着色することによって、価格の判別が容易になる。

【００１９】

【実施例】

本考案の第１の実施例について、図１〜図５により説明する。

【００２０】 図１において、本実施例が図９に示した従来例と異なる点は、商品棚１３の前 面に透光孔１３ａに対応して複数の透光窓１３Ｃをそれぞれ形成した点と、従来 の表示板８を透明材からなる表示板１８に変更し、商品棚１３の両端１３ｄに表 示板１８を保持する係止スプリング１９を備えた点である。その他は変わらない ので、従来例と同じ構成部品には同一符号を付してその説明を省略する。

【００２１】 図３，図４において、商品棚１３に装着する表示板１８には、透光窓１３ｃに 対応する表示窓部１８ａがあり、かつ商品見本７毎に複数の表示窓１８ｂ，１８ ｃを備え、価格表示シール８ａも表示窓部１８ａ，１８ｂ，１８ｃに対応して、 価格表示シール８ａ，８ｂ，８ｃが貼り付けている。商品棚１３に装着した表示 板１８は両端１３ｄに設けた係止スプリング１９にて保持される。表示板１８は 透光窓１３ｃを通って差し込む下部照明灯１６の光によって、価格表示シール８ ａもしくは８ｂ，８ｃのいずれかが浮き上がって見られる。

【００２２】 図５に示すように商品棚１３の前面に複数個の透光窓１３ｃと展示された商品 見本７に対応する価格表示シール８ａもしくは８ｂ，８ｃのいずれかが表示され る。

【００２３】 以上のように構成された自動販売機の展示装置について、販売する商品見本７ の複数個の価格変更（例えば１００円から１１０円）をする場合を例として、そ の動作を説明する。

【００２４】 まず、扉２を開き、次に中扉１０を引き開けると、商品展示室５が現れる。表 示板１８の操作部１８ｄを持って透光窓１３ｃに価格変更後のを価格表示シール ８ｂが位置するように表示板１８を移動させる。

【００２５】 以上のように本実施例によれば、変更する価格に表示板１８を移動させるだけ となり、容易に変更ができる。

【００２６】 図６は、本考案の第２の実施例を示す自動販売機の展示装置の側面断面図であ る。

【００２７】 図６において、本実施例が図１に示した第１の実施例と異なる点は、表示板１ ８の操作部１８ｄの背面に対面する商品見本取付板１１および中扉１０に、商品 棚１３と等しい開口孔１１ａ，１０ａを設けた点である。その他は第１の実施例 と変わらないので同じ構成部品には同一符号を付して、その説明を省略する。

【００２８】 本実施例によれば、価格変更等を行なう場合、扉２を開いた時、中扉１０及び 商品見本取付板１１に設けた開口孔１０ａ，１１ａにより、表示板１８の操作部 １８ｄを確認することができ、かつ、中扉１０を引き開けずに前記操作部１８ｄ を操作して価格の変更ができるものである。

【００２９】 図７は本考案の第３の実施例を示す自動販売機の表示板１８の斜視図である。 図７において、本実施例が図４に示した第１の実施例と異なる点は、表示窓部 １８ａ’，１８ｂ’，１８ｃ’に異なる色をそれぞれ着色した点である。本実施 例によれば、表示板１８を透明の樹脂板で形成し価格表示の種類別に価格表示シ ールを貼付する表示窓部１８ａ’，１８ｂ’，１８ｃ’を着色することによって 、価格の判別が容易になる。

【００３０】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、１個の商品見本毎に数種類の価格表示 シールを貼付した表示板と、商品棚の前面に複数の透光窓を設けるとともに透光 窓の内側に表示板収納部とを設け、収納部両端に設けた係止スプリングで表示板 を保持するように構成したので、商品見本の切り替え又は、変更による価格表示 の変更は、表示板を数種類に価格表示した価格位置に移動させるだけで替えるこ とができ、表示シールの貼り替え等の時間短縮を図れる。また、透光窓を通って 下部照明灯の光が表示板を照らすので表示部が浮き立って見えるため、判別しや すくなる効果がある。

【００３１】 また、表示板の背面と対面する商品見本取付板、及び中扉にそれぞれ表示板を 操作可能な開口孔を形成するので、中扉を開かずに商品見本取付板と中扉とに設 けた開口孔から表示板を操作でき、価格の変更が容易にできる。

【００３２】 さらに、表示板を透明の樹脂板で形成し価格表示の種類別に価格表示シールを 貼付する表示窓部を着色することによって、価格の判別が容易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例を示す自動販売機の展示
装置の縦断面図

【図２】同実施例の自動販売機の展示装置の横断面図

【図３】同実施例の自動販売機の展示装置の要部斜視図

【図４】同実施例の自動販売機の展示装置の要部斜視図

【図５】同実施例の自動販売機の展示装置を示す外観斜
視図

【図６】本考案の第２の実施例を示す自動販売機の展示
装置の縦断面図

【図７】本考案の第３の実施例を示す自動販売機の展示
装置の要部斜視図

【図８】従来の自動販売機の展示装置の外観斜視図

【図９】従来の自動販売機の展示装置の縦断面図

【図１０】従来の自動販売機の展示装置の横断面図

【符号の説明】

２ 扉 ５ 商品展示室 ７ 商品見本 ８ａ，８ｂ，８ｃ 価格表示シール １０ 中扉 １０ａ 中扉の開口孔 １１ 商品見本取付板 １１ａ 商品見本取付板の開口孔 １３ 商品棚 １３ａ 透光孔 １３ｃ 透光窓 １５，１６ 照明灯 １８ 表示板 １８ａ，１８ｂ，１８ｃ，１８ａ’，１８ｂ’，１８
ｃ’ 表示窓部 １８ｄ 操作部 １９ 係止スプリング

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 扉の内面に設けた商品展示室内に複数の
   商品見本を載せる商品棚と、この商品棚の下方に配置さ
   れた照明灯と、前記商品見本と対応し、１個の商品見本
   毎に数種類の価格表示シールを貼付した表示板とからな
   り、前記商品棚の前面に複数の透光窓を設けるとともに
   前記透光窓の内側に表示板収納部を設け、前記収納部両
   端に設けた係止スプリングで前記表示板を保持すること
   を特徴とする自動販売機の展示装置。
2. 【請求項２】 表示板の背面と相対する商品見本取付板
   及び中扉とに開口孔を設け、この開口孔より表示板を操
   作することを特徴とする請求項１記載の自動販売機の展
   示装置。
3. 【請求項３】 表示板を透明の樹脂板で形成し価格表示
   の種類別に価格表示シールを貼付する表示窓部を着色し
   たことを特徴とする請求項１記載の自動販売機の展示装
   置。