JPH057507A - ドライヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、小型化に適し、しかも組立て作業性
のよいドライヤを提供するものである。 【構成】 本発明は、ケース２内にヒータ組立体７、送
風機６、回路基板１８を収納するとともに、前記ヒータ
組立体７は絶縁基板１１ａ、１１ｂにヒータ線Ｈ１、Ｈ
２を巻いた構成のドライヤにおいて、前記絶縁基板１１
ａ、１１ｂの端部に前記回路基板１８を収容する切欠部
１６と、この切欠部１６に収容された前記回路基板１８
を固定する係合部とを形成して構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はケース内に回路基板を収
納したドライヤに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のドライヤは、例えば特開
昭５９−２０９３０５号公報に示されているように、ヒ
ータやモータを制御するための回路部品などを取付けた
回路基板を、ヒータ組立体と送風機間に配置し、ネジな
どによって固定するようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、回路基板を
収納するための空間を上記のように、ヒータ組立体と送
風機の間に設けるとドライヤの長さが長くなるととも
に、ヒータ組立体あるいは送風機の外周部に設けるとド
ライヤの外径が大きくなるという問題がある。また、回
路基板をネジなどによって固定する構成とすると、組立
て作業性が悪くなるという問題がある。

【０００４】そこで本発明は、小型化に適し、しかも組
立て作業性のよいドライヤを提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、ケース内にヒ
ータ組立体、送風機、前記ヒータ組立体あるいは前記送
風機と接続された回路基板を収納するとともに、前記ヒ
ータ組立体は絶縁基板にヒータ線を巻装してなるドライ
ヤにおいて、前記絶縁基板の端部に前記回路基板を収容
する切欠部と、該切欠部に収容された前記回路基板と係
合してこの回路基板を固定する係合部とを形成して構成
したものである。

【０００６】

【作用】本発明は上記のように構成しているので、ヒー
タ組立体の占有する空間内に回路基板を収容してドライ
ヤの小型化を可能とするとともに、回路基板の固定を絶
縁基板に形成した係合部との係合により行うことがで
き、組立て作業性が向上する。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。ドライヤ１は半円筒状のケースを組合わせた円筒
状のケース２により外装されており、このケースの前端
には温風の吹出口３が設けられ、後端には網目状のカバ
ーで被われた吸入口４と、電源コード５が設けられてい
る。ケース２内には、吸入口４側に位置して送風機６が
配置され、送風機６と吹出口３の間に位置してヒータ組
立体７が配置されている。送風機６はモータＭとこれを
収納するモータケース８とモータ軸９に固定されたファ
ン１０により構成している。ヒータ組立体７は、十字状
に組み合わせられたマイカ板などの絶縁基板１１ａ、１
１ｂの外周に加熱用のヒータ線Ｈ１、Ｈ２や降圧用の抵
抗線ｈ１、ｈ２を巻装して構成され、円筒状の遮熱板１
２内に収納固定されている。この遮熱板１２と外装ケー
ス２の間には、後述する回路を構成する切換スイッチＳ
Ｗや種々の回路部品ＳＣＲ、ＺＤ１、ＺＤ２などを取り
付けた第１回路基板１３が配置され、ケース２とその内
側の縦長リブ１４により挟持して固定されている。そし
て、切換スイッチＳＷはケース２の外方に突出したノブ
１５により切換えられるように構成している。

【０００８】ヒータ組立体７の吸入口４側の端部には、
絶縁基板１１ａ、１１ｂを切り欠いて形成した切欠部１
６が設けられ、この切欠部１６にはリレー組立体１７な
どの部品を取り付けた第２回路基板１８を収容固定して
いる。詳述すると、縦の絶縁基板１１ａにおける切欠部
１６ａは、図２〜４に示すように、第２回路基板１８が
横の絶縁基板１１ｂの下側に位置するように、横の絶縁
基板１１ｂとの交差点Ｘよりも少し下の位置まで形成さ
れ、また、縦の絶縁基板１１ａの後端部分には前記交差
点Ｘ近くまで延びる係合片１９を形成している。一方、
横の絶縁基板１１ｂにおける切欠部１６ｂは、図４、図
５に示すように、回路基板１８の横幅よりも狭く形成さ
れ、切欠部１６ｂの左右に位置する左右片２０、２０が
回路基板１８の上方への動きを規制する作用を成すよう
にしている。

【０００９】第２回路基板１８には、図６に示すよう
に、縦の絶縁基板１１ａの規制片２１がはまり込む切欠
２２を前端に形成し、縦の絶縁基板１１ａの係合片１９
がはまり込む係合孔２３を後方に形成している。規制片
２１は第２回路基板１８の前方及び左右への移動を規制
する作用を有する。また、係合片１９は第２回路基板１
８の後方及び左右への移動を規制する作用を有する。
尚、第２回路基板１８に切欠２２と係合孔２３を設けな
い場合には、第２回路基板１８の前後端を規制片２１と
係合片１９により挟持するように構成としてもよい。リ
レー組立体１７は、送風機６から送られる風の抵抗を最
小限に抑えるべく、その長手方向が第２回路基板１８の
前後方向（風路）と平行となるように第２回路基板１８
に半田付けされ、縦及び横の絶縁基板１１ａ、１１ｂの
切欠部１６ａ、１６ｂ内に配置されている。

【００１０】次に、組立てについて説明すると、まず、
十字型に組立てた絶縁基板１１ａ、１１ｂにヒータ線Ｈ
１、Ｈ２及び抵抗線ｈ１、ｈ２を巻装してヒータ組立体
７を組立てた後、リレー組立体１７を半田付けした第２
回路基板１８を取り付ける。この時、第２回路基板１８
を横の絶縁基板１１ｂの左右片２０、２０と縦の絶縁基
板１１ａの係合片１９の間を通るように移動させ、リレ
ー組立体１７を横の絶縁基板１１ｂの切欠部１６ｂに案
内する。そして、規制片２１を第２回路基板１８の切欠
２２にはめ込んだ後、左右片２０、２０を上方に少した
わませて係合片１９を係合孔２３にはめ込み第２回路基
板１８を固定する。続いて第２回路基板１８を組み込ん
だヒータ組立体７を遮熱板１２内に収納後固定する。そ
して半円筒のケース内の所定位置に、配線済みの遮熱板
１２、送風機６、第１回路基板１３などを配置し、半円
筒のケースを組立て円筒ケース２とし、吸入口４、吹出
口３などを取り付け完成する。

【００１１】次に回路について図７を参照して説明す
る。交流電源ＡＣは電源コード５、５及び温風冷風切換
え用の前記スイッチＳＷを介してドライヤに供給され
る。切換スイッチＳＷは、冷風スイッチＳＷ１と温風ス
イッチＳＷ２を有し、切換ノブ１５が「切」になってい
る時は両スイッチが開成し、「切」から「冷風」になる
と冷風スイッチＳＷ１が閉成し、「冷風」から「温風」
になると冷風スイッチＳＷ１と温風スイッチＳＷ２の両
者が閉成するように切換えられる。そして、冷風スイッ
チＳＷ１は、モータ回路ＭＫと電圧切換回路ＫＫと電源
電圧判定回路ＤＫに給電し、一方、温風スイッチＳＷ２
はヒータ回路ＨＫに給電する。

【００１２】前記モータ回路ＭＫは、前記ヒータ抵抗ｈ
１（１５０オーム）及びｈ２（２２０オーム）、ダイオ
ードブリッジＤＢ、前記モータＭなどにより構成してい
る。そして、ヒータ抵抗ｈ２の両端に常閉の第１リレー
接点ｒｙ１を接続し、このリレー接点を電源電圧に応じ
て開閉するようにしている。

【００１３】前記ヒータ回路ＨＫは、２００Ｖ用の前記
ヒータＨ２（１１０オーム）と１００Ｖ用のヒータＨ１
（３１オーム）などにより構成している。そして両ヒー
タの一端を常閉の第２リレー接点ｒｙ２を介して接続
し、このリレー接点を電源電圧に応じて開閉するように
している。

【００１４】前記電源電圧判定回路ＤＫは、コンデンサ
ーＣ３、ツェナーダイオードＺＤ１、抵抗Ｒ３、ツェナ
ーダイオードＺＤ２などにより構成され、抵抗Ｒ２を介
して充電されるコンデンサーＣ３の電圧が低い時（約１
４０Ｖ以下の時）はツェナーダイオードＺＤ２が非導通
に維持され、高い時（約１６０Ｖ以上の時）はツェナー
ダイオードＺＤ２が導通するように構成されている。

【００１５】前記電圧切換回路ＫＫは、サイリスターＳ
ＣＲ、前記リレー組立体１７内のリレーＲＹ及びその接
点ｒｙ１、ｒｙ２などにより構成され、前記ツェナーダ
イオードＺＤ２が導通した（高電圧と判定された）時、
サイリスターＳＣＲが導通してリレーＲＹに通電させ、
その接点ｒｙ１、ｒｙ２を開成するよう構成されてい
る。

【００１６】このような回路においては、回路構成が複
雑化し、回路基板に取り付ける回路部品も数多くなり、
また、リレーなどの大型なものも必要となるため、回路
基板の占める空間も大きくなるが、上記のように一部の
回路基板を、従来はヒータ組立体が占有していた空間内
に収容することにより、ドライヤの形状を小型化するこ
とができる。

【００１７】尚、上記の実施例は棒状のドライヤを例に
とって説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、例えば、ピストルタイプ、折りたたみタイプのド
ライヤなどにも適用することができる。

【００１８】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ヒータ
組立体が占有していた空間内に回路基板を収容してドラ
イヤの小型化ができるとともに、回路基板の固定をネジ
を用いることなくできるので、組立て作業性を向上する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のドライヤの一実施例を示す一部切欠き
側面図である。

【図２】図１の要部の側面図である。

【図３】図２の要部の側面図である。

【図４】図２の矢印Ａ方向から見た後面図である。

【図５】図２の矢印Ｂ方向から見た底面図である。

【図６】図５の要部の底面図である。

【図７】同実施例の回路図である。

【符号の説明】

２ ケース ６ 送風機 ７ ヒータ組立体 １１ａ 絶縁基板 １１ｂ 絶縁基板 １８ 回路基板 １９ 係合片

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西浦 晶義 鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 ケース内にヒータ組立体、送風機、前記
   ヒータ組立体あるいは前記送風機と接続された回路基板
   を収納するとともに、前記ヒータ組立体は絶縁基板にヒ
   ータ線を巻装してなるドライヤにおいて、前記絶縁基板
   の端部に前記回路基板を収容する切欠部と、前記回路基
   板を固定する係合部とを形成したことを特徴とするドラ
   イヤ。