JPH057498A - シリコーンシーラントの防カビ性能試験法 - Google Patents
シリコーンシーラントの防カビ性能試験法Info
- Publication number
- JPH057498A JPH057498A JP3163000A JP16300091A JPH057498A JP H057498 A JPH057498 A JP H057498A JP 3163000 A JP3163000 A JP 3163000A JP 16300091 A JP16300091 A JP 16300091A JP H057498 A JPH057498 A JP H057498A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 水廻りで使用される防カビ剤含有シリコーン
シーラントの防カビ性能を的確に評価することができる
簡易かつ実用的な防カビ性能試験法を提供する。 【構成】 防カビ剤を含むシリコーンシーラントの試験
片に防カビ剤の劣化処理を施し、該試験片を殺菌処理の
後、培地上に置き、試験菌としてクラドスポリウム(Cla
dosporium)属菌、ペニシリウム(Penicillium) 属菌、パ
エシロマイセス(Paecilomyces)属菌およびグリオクラジ
ウム(Gliocladium) 属菌の胞子混合懸濁液を添加して菌
を培養し、試験菌の生育状況の程度によりシリコーンシ
ーラントの防カビ性能を判定することを特徴とするシリ
コーンシーラントの防カビ性能試験法である。
シーラントの防カビ性能を的確に評価することができる
簡易かつ実用的な防カビ性能試験法を提供する。 【構成】 防カビ剤を含むシリコーンシーラントの試験
片に防カビ剤の劣化処理を施し、該試験片を殺菌処理の
後、培地上に置き、試験菌としてクラドスポリウム(Cla
dosporium)属菌、ペニシリウム(Penicillium) 属菌、パ
エシロマイセス(Paecilomyces)属菌およびグリオクラジ
ウム(Gliocladium) 属菌の胞子混合懸濁液を添加して菌
を培養し、試験菌の生育状況の程度によりシリコーンシ
ーラントの防カビ性能を判定することを特徴とするシリ
コーンシーラントの防カビ性能試験法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴室その他の水廻りで
使用される防カビ剤含有シリコーンシーラントに関し、
より詳細にはシリコーンシーラントの開発において実施
される簡易かつ実用的な防カビ性能試験法に関する。
使用される防カビ剤含有シリコーンシーラントに関し、
より詳細にはシリコーンシーラントの開発において実施
される簡易かつ実用的な防カビ性能試験法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水廻りで使用する防カビ剤含有シ
リコーンシーラントに対する実用的な防カビ性能の試験
法は、特にはなかった。そのため、JIS Z−291
1に規定されている一般的なかび抵抗性試験法等を組み
合わせて防カビ剤含有シリコーンシーラントの防カビ性
能の評価を行なっていた。
リコーンシーラントに対する実用的な防カビ性能の試験
法は、特にはなかった。そのため、JIS Z−291
1に規定されている一般的なかび抵抗性試験法等を組み
合わせて防カビ剤含有シリコーンシーラントの防カビ性
能の評価を行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記JIS規
格試験法は、防カビ剤を含有した材料の防カビ性能試験
法に関するものではない。また、この試験法で規定され
ている試験菌は、様々な所から採取した菌株であって、
特に水廻りで問題になるような菌ではなく、したがって
シリコーンシーラントのように水廻りで使用する材料の
評価には適していない。
格試験法は、防カビ剤を含有した材料の防カビ性能試験
法に関するものではない。また、この試験法で規定され
ている試験菌は、様々な所から採取した菌株であって、
特に水廻りで問題になるような菌ではなく、したがって
シリコーンシーラントのように水廻りで使用する材料の
評価には適していない。
【0004】一般に防カビ剤のカビに対する抗力を表す
値としては、MIC(Minimum Inhibitory Concentrati
on)値がよく用いられる。しかし、この値は防カビ剤自
体の性能を表わす指標であり、防カビ剤を練り込んだシ
リコーンシーラントの防カビ性能とは必ずしも一致しな
い。
値としては、MIC(Minimum Inhibitory Concentrati
on)値がよく用いられる。しかし、この値は防カビ剤自
体の性能を表わす指標であり、防カビ剤を練り込んだシ
リコーンシーラントの防カビ性能とは必ずしも一致しな
い。
【0005】本発明の目的は、上記の如き実情に鑑み、
水廻りで使用される防カビ剤含有シリコーンシーラント
の防カビ性能を的確に評価することができる簡易かつ実
用的な防カビ性能試験法を提供するにある。
水廻りで使用される防カビ剤含有シリコーンシーラント
の防カビ性能を的確に評価することができる簡易かつ実
用的な防カビ性能試験法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるシリコーン
シーラントの防カビ性能試験法は、上記目的を達成すべ
く工夫されたもので、防カビ剤を含むシリコーンシーラ
ントの試験片に防カビ剤の劣化処理を施し、該試験片を
殺菌処理の後、培地上に置き、試験菌としてクラドスポ
リウム(Cladosporium)属菌、ペニシリウム(Penicilliu
m) 属菌、パエシロマイセス(Paecilomyces)属菌および
グリオクラジウム(Gliocladium) 属菌の胞子混合懸濁液
を添加して菌を培養し、試験菌の生育状況の程度により
シリコーンシーラントの防カビ性能を判定することを特
徴とするものである。
シーラントの防カビ性能試験法は、上記目的を達成すべ
く工夫されたもので、防カビ剤を含むシリコーンシーラ
ントの試験片に防カビ剤の劣化処理を施し、該試験片を
殺菌処理の後、培地上に置き、試験菌としてクラドスポ
リウム(Cladosporium)属菌、ペニシリウム(Penicilliu
m) 属菌、パエシロマイセス(Paecilomyces)属菌および
グリオクラジウム(Gliocladium) 属菌の胞子混合懸濁液
を添加して菌を培養し、試験菌の生育状況の程度により
シリコーンシーラントの防カビ性能を判定することを特
徴とするものである。
【0007】本発明による試験法に使用される防カビ剤
としては、バイナジン系防カビ剤、ジンクピリチオン系
防カビ剤、プリベントール系防カビ剤などが例示され
る。シリコーンシーラント中の防カビ剤の含有量は、通
常は0.0001〜5重量%の範囲である。
としては、バイナジン系防カビ剤、ジンクピリチオン系
防カビ剤、プリベントール系防カビ剤などが例示され
る。シリコーンシーラント中の防カビ剤の含有量は、通
常は0.0001〜5重量%の範囲である。
【0008】シリコーンシーラントの試験片としては、
例えば、大きさ1〜30cm2 で厚み1〜5mmのものが好
ましい。
例えば、大きさ1〜30cm2 で厚み1〜5mmのものが好
ましい。
【0009】試験片の劣化処理は、例えば、試験片を流
水ないしは温水に浸漬したり、試験片にサンシャインウ
ェザオメーターで光照射することによって行われる。処
理条件は各処理方法に従って適宜設定される。
水ないしは温水に浸漬したり、試験片にサンシャインウ
ェザオメーターで光照射することによって行われる。処
理条件は各処理方法に従って適宜設定される。
【0010】試験菌としては、特に水廻りで問題になる
菌であるクラドスポリウム(Cladosporium)属菌、例えば
クラドスポリウム・クラドスポリオイデス(Cladosporiu
m cladosporioides):ペニシリウム(Penicillium) 属
菌、例えばペニシリウム・フニクロスム (Penicillium
funiculosum ) :パエシロマイセス(Paecilomyces)属
菌、例えばパエシロマイセス・ヴァリオッティ(Paecilo
myces varioti):グリオクラジウム(Gliocladium) 属
菌、例えばグリオクラジウム・ヴィレンス (Gliocladiu
m virens) が使用される。
菌であるクラドスポリウム(Cladosporium)属菌、例えば
クラドスポリウム・クラドスポリオイデス(Cladosporiu
m cladosporioides):ペニシリウム(Penicillium) 属
菌、例えばペニシリウム・フニクロスム (Penicillium
funiculosum ) :パエシロマイセス(Paecilomyces)属
菌、例えばパエシロマイセス・ヴァリオッティ(Paecilo
myces varioti):グリオクラジウム(Gliocladium) 属
菌、例えばグリオクラジウム・ヴィレンス (Gliocladiu
m virens) が使用される。
【0011】試験菌の生育状況の評価は、例えば、(1)
培地上全域および試験片上にカビ発生、(2) 培地上全域
にカビ発生(胞子形成)、試験片上にはカビ発生認めら
れず、および(3) 試験片の周囲に阻止円形成の3段階で
行われる。
培地上全域および試験片上にカビ発生、(2) 培地上全域
にカビ発生(胞子形成)、試験片上にはカビ発生認めら
れず、および(3) 試験片の周囲に阻止円形成の3段階で
行われる。
【0012】つぎに、この発明を具体的に説明するため
に、この発明の一例を示す実施例およびこれとの比較を
示す比較例を挙げる。
に、この発明の一例を示す実施例およびこれとの比較を
示す比較例を挙げる。
【0013】
実施例1 市販のシリコーンシーラント(東芝トスシール#38
8)に、バイナジン系防カビ剤(野村事務所社製、商品
名「VINYZENE」)を0.001重量%含有させ
たものを、剥離紙上に厚みが3mmになるように塗工し、
硬化後、得られた層状物を直径3cmの円形に打ち抜き、
剥離紙を剥して試験片を調製した。
8)に、バイナジン系防カビ剤(野村事務所社製、商品
名「VINYZENE」)を0.001重量%含有させ
たものを、剥離紙上に厚みが3mmになるように塗工し、
硬化後、得られた層状物を直径3cmの円形に打ち抜き、
剥離紙を剥して試験片を調製した。
【0014】ついで、この試験片にサンシャインウェザ
オメーターにより500時間光照射し、試験片に含浸し
ている防カビ剤の劣化を促進させた。
オメーターにより500時間光照射し、試験片に含浸し
ている防カビ剤の劣化を促進させた。
【0015】つぎに、この試験片の表面を70重量%エ
タノール水溶液で殺菌し、試験片をポテトデキストロー
ス(以下PDAと略記する)寒天培地からなる平板培地
上に置いた。ついで、培地および試験片上に、予め用意
しておいた下記の4種類の試験菌の胞子懸濁液1mLを均
等にまきかけ、菌を28℃で28日間培養した。
タノール水溶液で殺菌し、試験片をポテトデキストロー
ス(以下PDAと略記する)寒天培地からなる平板培地
上に置いた。ついで、培地および試験片上に、予め用意
しておいた下記の4種類の試験菌の胞子懸濁液1mLを均
等にまきかけ、菌を28℃で28日間培養した。
【0016】その後、試験片の防カビ性を、試験菌の生
育状況で3段階評価した。
育状況で3段階評価した。
【0017】試験菌 クラドスポリウム・クラドスポリオイデス (Cladospori
umcladosporioides)(IFO 6348) ペニシリウム・フニクロスム (Penicillium funiculosu
m )(IFO 6345) パエシロマイセス・ヴァリオッティ(Paecilomyces vari
oti)(IFO 4855) グリオクラジウム・ヴィレンス (Gliocladium virens)
(IFO 6355) 試験に用いる胞子懸濁液は、つぎのように調製した。
umcladosporioides)(IFO 6348) ペニシリウム・フニクロスム (Penicillium funiculosu
m )(IFO 6345) パエシロマイセス・ヴァリオッティ(Paecilomyces vari
oti)(IFO 4855) グリオクラジウム・ヴィレンス (Gliocladium virens)
(IFO 6355) 試験に用いる胞子懸濁液は、つぎのように調製した。
【0018】湿潤剤としてスルホ琥珀酸ジオクチルナト
リウムを清水に0.005重量%加えて溶かした後、そ
の10mLを、乾熱殺菌した50mL容三角フラスコに入
れ、湿熱殺菌した。ついで、得られた湿潤剤添加殺菌水
に試験菌を各々5白金耳加えた。試験菌としては、保存
菌を新しい傾斜培地に移植し、温度25〜28℃に保っ
た場所に置き、試験前2週間程度斜面培養して胞子形成
がよくなされている株から5白金耳かき取った胞子を用
いた。ついで、三角フラスコを元のように綿栓し、無菌
箱の外に取り出し、激しく振とうして胞子を充分に分散
させた。内容物を滅菌したガーゼでこし、濾液を胞子懸
濁液とした。
リウムを清水に0.005重量%加えて溶かした後、そ
の10mLを、乾熱殺菌した50mL容三角フラスコに入
れ、湿熱殺菌した。ついで、得られた湿潤剤添加殺菌水
に試験菌を各々5白金耳加えた。試験菌としては、保存
菌を新しい傾斜培地に移植し、温度25〜28℃に保っ
た場所に置き、試験前2週間程度斜面培養して胞子形成
がよくなされている株から5白金耳かき取った胞子を用
いた。ついで、三角フラスコを元のように綿栓し、無菌
箱の外に取り出し、激しく振とうして胞子を充分に分散
させた。内容物を滅菌したガーゼでこし、濾液を胞子懸
濁液とした。
【0019】試験片として、防カビ剤を含まないシリコ
ーンシーラントからなるもの(すなわち東芝トスシール
#388のみ)、東芝トスシール#388にバイナジン
系防カビ剤の代わりに、ジンクピリチオン系防カビ剤
(OLIN社製、商品名「ZINC OMADIN
E」)を3重量%含有させたもの、および、プリベント
ール系防カビ剤(バイエル社製、商品名「プリベントー
ルBCM」)を0.5重量%含有させたものをそれぞれ
使用し、操作を上記と同様に行なった。
ーンシーラントからなるもの(すなわち東芝トスシール
#388のみ)、東芝トスシール#388にバイナジン
系防カビ剤の代わりに、ジンクピリチオン系防カビ剤
(OLIN社製、商品名「ZINC OMADIN
E」)を3重量%含有させたもの、および、プリベント
ール系防カビ剤(バイエル社製、商品名「プリベントー
ルBCM」)を0.5重量%含有させたものをそれぞれ
使用し、操作を上記と同様に行なった。
【0020】つぎに、上記の3種の防カビ剤をそれぞれ
含む試験片、および防カビ剤を含まない試験片を作成
し、試験片中の防カビ剤の劣化処理として、サンシャイ
ンウェザオメーターによる光照射の変わりに、試験片を
温度20℃の流水に30日間浸漬する処理、および、試
験片を温度60℃の温水に30日間浸漬する処理をそれ
ぞれ施し、その他の操作を上記と同様に行なって、試験
菌の生育状況から試験片の防カビ性を評価した。また、
上記劣化処理をしない試験片についても、コントロール
として上記と同様に評価を下した。
含む試験片、および防カビ剤を含まない試験片を作成
し、試験片中の防カビ剤の劣化処理として、サンシャイ
ンウェザオメーターによる光照射の変わりに、試験片を
温度20℃の流水に30日間浸漬する処理、および、試
験片を温度60℃の温水に30日間浸漬する処理をそれ
ぞれ施し、その他の操作を上記と同様に行なって、試験
菌の生育状況から試験片の防カビ性を評価した。また、
上記劣化処理をしない試験片についても、コントロール
として上記と同様に評価を下した。
【0021】これら評価結果を表1に纏めて示す。
【0022】
【表1】
【0023】比較例 試験菌として、JIS Z2911で規定されている下
記菌株を使用し、その他の操作を実施例と同様に行なっ
て、試験菌の生育状況から試験片の防カビ性を評価し
た。評価結果を表2に示す。
記菌株を使用し、その他の操作を実施例と同様に行なっ
て、試験菌の生育状況から試験片の防カビ性を評価し
た。評価結果を表2に示す。
【0024】試験菌 アスペルギルス・ニゲル (Aspergillus niger )(IFO 63
41) ペニシリウム・シトリナム (Penicillium citrinum)(IF
O 6352) クラドスポリウム・クラドスポリオイデス (Cladospori
um cladosporioides)(IFO 6348) ケトミウム・グロボスム (Chaetomium globosum)(IFO 6
347)
41) ペニシリウム・シトリナム (Penicillium citrinum)(IF
O 6352) クラドスポリウム・クラドスポリオイデス (Cladospori
um cladosporioides)(IFO 6348) ケトミウム・グロボスム (Chaetomium globosum)(IFO 6
347)
【0025】
【表2】
【0026】この試験で使用した試験菌は、特に水廻り
で問題になるような菌ではない。
で問題になるような菌ではない。
【0027】参考例 実際の浴室において下記の手法により防カビ剤含有シリ
コーンシーラントのモニター試験を行なった。
コーンシーラントのモニター試験を行なった。
【0028】図1に示すように、アクリル樹脂製の壁パ
ネル(1) に1辺8cmの正方形タイル(2) 4枚を5mm間隔
で貼り、各タイルの間および周りをシリコーンシーラン
トでシールした。こうして作成した試験モデルを実際の
水廻りとしてモニター宅の浴室の洗い場に設置し、14
0日後、シール部分のカビの発生状態からシリコーンシ
ーラントの防カビ性を評価した。
ネル(1) に1辺8cmの正方形タイル(2) 4枚を5mm間隔
で貼り、各タイルの間および周りをシリコーンシーラン
トでシールした。こうして作成した試験モデルを実際の
水廻りとしてモニター宅の浴室の洗い場に設置し、14
0日後、シール部分のカビの発生状態からシリコーンシ
ーラントの防カビ性を評価した。
【0029】シリコーンシーラントとして実施例で用い
た4種のものをそれぞれ使用した。
た4種のものをそれぞれ使用した。
【0030】評価結果を表3に示す。
【0031】
【表3】
【0032】表1(実施例)と表3(参考例)の比較か
ら明らかなように、両者の評価結果では、防カビ剤無添
加シリコーンシーラントとバイナジン系防カビ剤含有シ
リコーンシーラントではカビが生えるが、ジンクピリチ
オン系防カビ剤含有シリコーンシーラントとプリベント
ール系防カビ剤含有シリコーンシーラントではカビの発
生は認められなかった。
ら明らかなように、両者の評価結果では、防カビ剤無添
加シリコーンシーラントとバイナジン系防カビ剤含有シ
リコーンシーラントではカビが生えるが、ジンクピリチ
オン系防カビ剤含有シリコーンシーラントとプリベント
ール系防カビ剤含有シリコーンシーラントではカビの発
生は認められなかった。
【0033】これに対し、従来の試験法で評価した表2
(比較例)では、バイナジン系防カビ剤含有シリコーン
シーラントにおいて、浴室での実用試験ではカビの生え
たサンプルについて、良好な結果を示しており、従来法
では実用性能について誤った判断を下すことになる。
(比較例)では、バイナジン系防カビ剤含有シリコーン
シーラントにおいて、浴室での実用試験ではカビの生え
たサンプルについて、良好な結果を示しており、従来法
では実用性能について誤った判断を下すことになる。
【0034】したがって、本発明の防カビ性能試験法を
使用すると、実際の水廻りで使用する防カビ剤含有シリ
コーンシーラントの防カビ性能が、実験室レベルで得ら
れることが認められる。
使用すると、実際の水廻りで使用する防カビ剤含有シリ
コーンシーラントの防カビ性能が、実験室レベルで得ら
れることが認められる。
【0035】
【発明の効果】本発明の試験方法により、従来の試験方
法では得られなかった、実際の水廻りで使用する防カビ
剤含有シリコーンシーラントの防カビ性に関する知見
が、実験室レベルで得られるようになった。したがっ
て、本発明による試験方法は、優れた防カビ性能を有す
るシリコーンシーラントを開発するために極めて有効な
手段となる。かくして、本発明により、水廻りで使用さ
れる防カビ剤含有シリコーンシーラントの防カビ性能を
的確に評価することができる簡易かつ実用的な防カビ性
能試験法が提供せられる。
法では得られなかった、実際の水廻りで使用する防カビ
剤含有シリコーンシーラントの防カビ性に関する知見
が、実験室レベルで得られるようになった。したがっ
て、本発明による試験方法は、優れた防カビ性能を有す
るシリコーンシーラントを開発するために極めて有効な
手段となる。かくして、本発明により、水廻りで使用さ
れる防カビ剤含有シリコーンシーラントの防カビ性能を
的確に評価することができる簡易かつ実用的な防カビ性
能試験法が提供せられる。
【図1】参考例で使用した試験モデルの斜視図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 防カビ剤を含むシリコーンシーラントの
試験片に防カビ剤の劣化処理を施し、該試験片を殺菌処
理の後、培地上に置き、試験菌としてクラドスポリウム
(Cladosporium)属菌、ペニシリウム(Penicillium) 属
菌、パエシロマイセス(Paecilomyces)属菌およびグリオ
クラジウム(Gliocladium) 属菌の胞子混合懸濁液を添加
して菌を培養し、試験菌の生育状況の程度によりシリコ
ーンシーラントの防カビ性能を判定することを特徴とす
るシリコーンシーラントの防カビ性能試験法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3163000A JPH057498A (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | シリコーンシーラントの防カビ性能試験法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3163000A JPH057498A (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | シリコーンシーラントの防カビ性能試験法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH057498A true JPH057498A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=15765296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3163000A Pending JPH057498A (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | シリコーンシーラントの防カビ性能試験法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH057498A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020096542A (ja) * | 2018-12-17 | 2020-06-25 | エステー株式会社 | 洗浄用組成物の抗菌抗カビ性能の評価方法及び評価用試料 |
-
1991
- 1991-07-03 JP JP3163000A patent/JPH057498A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020096542A (ja) * | 2018-12-17 | 2020-06-25 | エステー株式会社 | 洗浄用組成物の抗菌抗カビ性能の評価方法及び評価用試料 |
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