JPH057426A - 栽培植物の生長促進用組成物とその使用方法及び使用器具 - Google Patents

栽培植物の生長促進用組成物とその使用方法及び使用器具

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JPH057426A
JPH057426A JP3185500A JP18550091A JPH057426A JP H057426 A JPH057426 A JP H057426A JP 3185500 A JP3185500 A JP 3185500A JP 18550091 A JP18550091 A JP 18550091A JP H057426 A JPH057426 A JP H057426A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】電気石10〜20重量%、珪藻土などのミネラ
ル含有物40〜50重量%、沸石10〜20重量%の各
粉体を、アルミナ等の結合材により小形の所定形状に焼
結して栽培植物の生長促進用組成物を形成する。その使
用に際しては、水耕による栽培槽2などへの水〜培養液
3を供給するポンプPからの排出管5b' に、組成物1と
水〜培養液3との接触をよくするための器具5を配置し
て該器具に水〜培養液3を通して栽培植物Vに供給する
ようにし、組成物中から植物の生育に必要な元素の吸収
を促進させる。 【効果】農園芸における栽培植物へのミネラル等植物の
生育に必要な元素の吸収を促進してその収穫量を上げる
ことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、野菜や椎茸など栽培
植物の栽培時、その生長を促進するために用いる組成物
とその使用方法及び使用器具に関し、より詳しくは、栽
培植物に吸収せしめる水への接触により栽培植物の生長
を促進するようにした簡易に使用することのできる組成
物とその使用方法及び効率的に使用できる使用器具に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、土壌を用いないで植物を栽培する
水耕が、ハウスでの連作障害を回避する手段としてな
ど、効率的な栽培の観点から多く行われるようになって
来ており、装置も市販されている。この水耕には、根を
直接水と肥料分とからなる培養液中に浸漬する方式と、
礫やバーミュライトなど化学的に不活性な資材に根を張
らせる方式があるが、残根処理の簡単なことから近年で
は培養液中に直接根を浸漬する方式が増えている。培養
液中に直接根を浸漬する方式では栽培槽の蓋部分を発泡
ポリエチレンなどで形成し、これに作物を支持するよう
にして栽培槽の中に培養液を循環させるようにしてい
る。
【0003】また、貝割れ大根のように、未だ生育過程
にある幼植物の栽培の場合は、吸湿性のある柔らかいマ
ットに種子を播き水分を補給する方式が採られている。
【0004】さらに、ハウス栽培での畝上の作物の水分
の補給には、ポンプで水を圧送してスプリンクラーで散
水するようにしている。
【0005】一方、椎茸の栽培では、水のプールに原木
を浸漬して浸水した原木を引上げ、これに小孔を多数あ
けて種菌である胞子を埋込み接種し、乾燥しない程度に
水を逐次補足するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の水耕栽培
や、マットに播種しての幼植物の栽培、また、ハウス栽
培その他椎茸の栽培等、栽培植物の育成時に水を多用す
る栽培では、現在の技術ではその収穫量の向上はほぼ限
度に来ており、これ以上収穫を増やすことは困難であっ
た。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であって、栽培植物に使用する水に簡単に用いることが
出来て、より収穫を上げることの出来る組成物と其の使
用方法及び使用器具を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、発明者等は、栽培植物に使用する水に何等かの手段
を施し植物の生長を促進するものはないかと鋭意其の手
段を探索の結果、電気石の持つ永久電極の水中での作用
(固体物理:1989年第24巻第12号P49§4水
の分子とイオン参照)に着目してテストを行い、下記の
組成物を水に用いることが有効なことを見出したもので
ある。
【0009】すなわち、栽培植物の生長促進用組成物と
しては、植物の生育に欠かすことができないミネラルを
補給するための成分である珪藻土などのミネラル含有物
40〜50重量%、アルカリ分とミネラルであるカリシ
ウムを含む沸石(ゼオライトともいう)10〜20重量
%、水との接触により水をイオン化する電気石10〜2
0重量%の各粉体をアルミナ(Al2O3) などの結合材によ
り小形の所定形状に焼結したものである。
【0010】上記組成物を使用する方法としては、水耕
栽培の場合には、栽培槽に培養液を循環させるためのポ
ンプからの配管径路に、培養液が組成物と接触しながら
通過できるように組成物を装入して、培養液を循環させ
るようにするとよい。
【0011】また、ハウス栽培などでの栽培植物に水を
散布するスプリンクラーの場合には、該スプリンクラー
の水の供給管に、水が組成物と接触しながら通過できる
ように組成物を装入して水を散布させるようにすると有
効である。
【0012】さらに、椎茸栽培に上記組成物を使用する
方法としては、栽培用の原木を浸漬するプールに使用す
る水の供給径路(配管等)に上記組成物と接触しながら
水が通過できるように装入する一方、水の浸み込んだ原
木に種菌(胞子)を接種後乾燥しないように補給する補
給水を、組成物と接触せしめて使用することが得策であ
る。
【0013】一方、栽培植物を栽培するための水乃至培
養液と上記組成物との接触を行わせるために使用する器
具として、上下を閉塞した中空円筒容器に、水乃至培養
液の供給管と排出管とを、それぞれの管の軸線が容器の
円形をした横断面の内周面の切線に平行に、且つ、管の
容器内の開口部外側が容器の円形内周面にほぼ接するよ
うに、且つ、内部に封入した組成物の通過を阻止するよ
うに、供給管は容器側壁下部に排出管は容器側壁上部に
付設する一方、容器内部に組成物を自由に流動できるよ
うに封入すると、水乃至培養液と組成物との接触効率の
良い使用器具を構成することが出来る。
【0014】
【作用】上記のとおり、この発明の生長促進用組成物は
構成されるので、栽培植物の栽培槽や幼植物の播種栽培
マットなど水を使用して育成する箇所への配管など水の
供給径路に、上記組成物を水が接触して流れるようにす
るなど水と接触するように設けることにより、所定の小
形形状(小径の球状又は小径中空円筒状)に焼結された
組成物のうち、電気石の部分は水との接触により接触部
分の水がイオン化されH+ イオンとOH- イオンとに分離
状態となる。この組成物中の珪藻土などのミネラル含有
物中のミネラル分(例えば珪藻土の場合は一般に85〜
95%程度のSiO2以外に含まれている鉄、カルシウム、
マグネシウムなど)は植物の生育に必要な元素であって
植物に吸収されると植物の生育をたすけることから、こ
の際の電気石による水のイオン化が、ミネラル分の植物
への吸収に好影響を与え、該ミネラル分を植物自体に吸
収し易くして植物の生長を促進するとともに、上記組成
物中の沸石(ゼオライト)がアルカリ分とミネラルであ
るカルシウム分を含んでおり植物の生長に好影響を与え
る可能性とを考えて種々テストの結果、後述する実施例
1、実施例2などに示すように上記組成物が栽培植物の
生長を促進し収穫を増やす作用のあることを認めたので
ある。
【0015】水乃至培養液と本発明の組成物とを接触さ
せて使用するに当って、単に組成物を浸漬するだけでも
よいが、例えば水耕栽培の場合は、栽培槽に培養液を循
環させるためのポンプからの配管径路に、培養液が接触
通過できるように装入して培養液を循環せしめる方法を
とると、組成物と培養液との接触効率を良くし、組成物
を効果的に使用することが出来る。また、水を循環させ
ないで使用する場合、例えば栽培植物に水を散布するス
プリンクラーでは水の供給管の途中に水が接触通過でき
るように装入して水を散布すると同様に効率的な使用が
出来る。
【0016】また、椎茸栽培の原木を浸漬するプールに
使用する水に本組成物を接触せしめて使用するととも
に、菌接種後の原木に乾燥しないように補給する補給水
に本組成物を接触せしめて用いることは、椎茸の生育を
効果的に助長することが出来る。
【0017】一方、前述のように構成された使用器具を
用いて、水乃至培養液をポンプで圧送して該器具の供給
管から中空円筒容器内に送り込むと、図6から理解され
るように、水乃至培養液は中空円筒容器の底部から円筒
容器内側面に沿うように旋回しながら上方に移動し、排
出管から排出される。この際、容器内に流動可能に封入
された組成物はこの水流(液流)により攪拌されるの
で、水乃至培養液と組成物との接触量が増え、且つ、組
成物同志の衝突により水(液)中で組成物が互に擦り合
うため、焼結された成分の電気石や珪藻土などのミネラ
ル含有物が表面に露出しやすくなり、水(液)との接触
効率を向上させることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の組成物とその使用方法及び使
用器具の各実施例につき説明する。
【0019】図1は、本発明の組成を備えて焼結された
生長促進用組成物の実施例を示す斜視図で、図(A) に示
す組成物1aは、外径が4〜5mmφで長さが5〜6mmの竹
輪形に焼結した組成物を示し、図(B) に示す組成物1b
は、直径が4〜5mmφの球状に焼結した組成物を示す。
前者の組成物1aは、後者の組成物1bより、同一重量とし
たとき水との接触面である外表面の面積を増やすことが
でき効率よく使用することが出来る。これ等の組成物
は、電気石(トルマリンとも称する)10〜20重量%
と、珪藻土などのミネラル含有物40〜50重量%と、
沸石(ゼオライトとも称する)10〜20%重量%をそ
れぞれ粉砕して粉体としたものを、粉状のアルミナ(γ
−アルミナ)と混合して水分を加えて成型後約800℃
に加熱して焼結せしめたものである。
【0020】図2は、本発明の組成物を水耕栽培に使用
する場合の一実施例を示すもので、栽培槽2内には、培
養液(水に肥料分を入れ生育に必要な元素を含む水溶
液)3が、図示しない手段により、所定深さに保たれる
ように容れられている。栽培槽2の上部には、上部開口
を蓋するように栽培植物Vの支持板4が発泡プラスチッ
クにより形成されて載置されている。支持板4には、そ
の面に縦横に碁盤目状に所定径の植物支持孔が穿設され
ており、各支持孔には、小型円柱状のモルトプレンなど
からなる植物の支持部材4aが栽培植物Vの基部を挾持し
て嵌挿配置され、栽培植物Vの根は培養液3中に浸漬さ
れている。また、栽培槽底板の端部に近接して排液管7
が開口するように付設され、該排液管7の他端はポンプ
Pに連結されて、ポンプ稼働時、培養液3がポンプPに
流入するようになっている。
【0021】一方、栽培槽2の側方に、生長促進用組成
物1を多数内部に収容した組成物の使用器具5が配置さ
れ、該使用器具5の底部に近い位置にポンプPからの液
の供給管5b' が連通開口してポンプPから送り出した液
を該使用器具5内に送入するようになっている。また、
該器具5の上端面に近い位置に液の排出管5c' が付設さ
れており、ポンプPから器具5に送り込まれた液を該器
具内で組成物1と接触せしめた後、排出管5c' より排出
して栽培槽2内上部へ供給するようにしている。器具5
からの液の排出管5c' の栽培槽2内における開口部は、
槽2内の液面から所定間隔をおいて開口しており、器具
5内で組成物1と接触してきた液が排出管5c' から槽内
の培養液3の液面上に空気を含みながら供給されるよう
になっており、これにより培養液に酸素を溶け込ませて
栽培植物Vの根が酸素不足にならないようにしている。
そして、ポンプPを稼働させることにより栽培槽2内の
培養液3を組成物1の使用器具5を通して循環せしめる
ことにより栽培植物Vの生長を促進することが出来る。
なお、水耕栽培には各種の方法があり、本実施例では培
養液を循環使用する一例について示したが、砂耕などで
培養液をかけ流しにする方式でも培養液の供給路に同様
に用いることができる。
【0022】次に、スプリンクラーに使用する場合につ
いて説明する。図3は、その使用形態の一例を示すもの
で、ハウス栽培における栽培植物に水を散布する場合を
示している。ハウスH内の地面G上に作られた複数列の
各畝R上にはそれぞれ栽培植物Vが植えられており、畝
に近接してスプリンクラー6が設置されている。該スプ
リンクラー6に水タンクTからポンプPを介して水を圧
送する配管路には、ポンプPとスプリンクラー6との間
に、組成物を容器内に収容した使用器具5が配設されて
おり、ポンプPから供給管5b' を経て該使用器具5を通
過した水は、排出管5c' よりスプリンクラー6に流入
し、その頭部の噴射の反動により回転するノズル6aから
散水されるようになっている。散水される水は、上記使
用器具5を通過する間に器具5内に入れ込まれた組成物
と接触してノズルから散水されるため栽培植物の生長を
促進することが出来る。
【0023】上記組成物を使用するための使用器具とし
て、次に示すものを使用すると有利である。すなわち、
図4〜図6に示される使用器具5は、上下を閉塞した所
定径、所定高さ(例えば直径 120mmφ、高さ100mm)の中
空円筒容器5aの円筒状の外壁部に、所定径(例えば17mm
φ) の水 (乃至培養液) の供給管5bと排出管5cとを、そ
れぞれの管の軸線が容器5aの円形断面の内周面の切線に
平行に且つ各管の容器5a内の開口部の外側が容器内周面
にほぼ接するように、供給管5bは容器底板に接して排出
管5cは容器上部に近接して付設し(図5、図6参照)、
さらに、容器内開口部に適当な網目部(スクリーン)を
設けて組成物の容器外への通過を阻止するようにしたも
ので、内部には組成物として、水(乃至培養液)との接
触効率の良い図1(A) に示す竹輪状(例えば径4mmφ、
長さ5〜6mm) の組成物1aが容器5aの内容積の1/3 〜1/
4 程度装入されている。この装入の際には、本使用器具
5を容器5aの部分を高さの中間部で2分したものを、所
定量の組成物1aを装入後、上下を接合するようにしても
良く任意の構成をとることが出来る。
【0024】このように使用器具5を構成することによ
り、水(乃至培養液)を器具5の下部に付設されている
供給管5bから圧力をかけて容器5a内に送り込むと、水
(乃至培養液)は、容器5aの円形断面の内周面に沿うよ
うに旋回しながら上昇して排出管5cから排出される。こ
のとき、水(乃至培養液)は、容器5a内に封入されてい
る多数の組成物1aを渦巻き状に攪拌しながら相互にぶつ
かり合う組成物と接触して上昇し、上部の排出管5cから
排出されることにより、該組成物1aと効率良く接触せし
めることが出来る。
【0025】実施例1 組成物として、電気石15重量%、珪藻土45重量%、
沸石15重量%、アルミナ25重量%の粉体を、竹輪状
(外径4mmφ、長さ5〜6mm)に約800℃で焼結した
もの〔図1(A) 参照〕を用いる。この組成物を200g
装入した使用器具(図4〜図6に示すごときもの)に通
した水を浸した綿を敷きつめた容器に貝割れ大根の種子
をまき、一日に一回上記水を綿が常時乾燥しないように
散布する。種まき後3日で5cm伸び、発芽率も98%で
あった。5日目には8〜10cm伸び収穫可能となり、8
日目に20cm近く成長した。
【0026】比較例1 通常の水道水を浸した綿を敷きつめた容器に同数の貝割
れ大根の種子をまき、一日に一回水道水の散布を行い乾
燥しないようにした。種まき後3日目に最高で2cm、発
芽率も80%で成長もまばらであった。5日目で5cm 、
8日目に10cm成長したが茎も細い。
【0027】実施例2 組成物として実施例1と同一のものを用い、使用器具と
して実施例1と同一のものを用いて、該器具を通した水
に椎茸の原木を2〜3昼夜浸漬する。浸水した原木に椎
茸の種菌(胞子)を接種した後水分を補足するとき、実
施例1と同一の器具を通過させた水を使用して栽培した
とき、組成物を通さない通常の水(水道水)で栽培した
椎茸に比較し、同一栽培期間で、通常の水で栽培した椎
茸の径が5〜10cmであるのに対し、径が15cmに達す
るもので得られた。
【0028】実施例3 組成物として実施例1と同一のものを用い、使用器具と
して実施例1と同一のものを用いて、該器具を通した水
を容積1リットルの広口瓶に上部に余裕を残して満たす
とともに10ケの上記組成物(約20g)を投入浸漬せし
め、広口瓶上部に蓋の中央に瓶径の約62%の内径、約
45%の深さの内筒を備え内筒内部に綿を敷いた蓋を装
着し、敷いた綿の上面にれんげの種を散布する一方、同
一の大きさの広口瓶に同様に通常の水道水を満たして同
量のれんげの種を散布した。毎朝水量を目視して減った
量だけをそれぞれの器(広口瓶)に、一方は上記器具を
通した水を、他方は水道水をそれぞれ補充して経過を観
察した結果、7日後れんげの発芽生長状態は、水道水を
用いた器(広口瓶)の場合は、蓋上面を60〜70%覆
うだけで高さも瓶径の約23%と極めて低かったのに対
し、水に組成物を用いた器(広口瓶)の場合は、高さで
水道水を用いた場合の約2.4倍で、蓋の外周より大きく
はみ出して繁茂し、また、根のはり具合も大きく、生長
の程度に隔段の差を生じた。。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、野菜や椎
茸など栽培植物の栽培に際し、栽培植物やその種子に補
給する水などに接触させて使用することにより、栽培植
物の成長に必要な元素であるミネラル分の吸収に好影響
を与えてその生長を促進し、収穫を増やすことの出来る
組成物を提供することが出来る。
【0030】請求項2記載の発明によれば、水耕栽培で
上記組成物を使用するに当り、組成物と培養液とを繰返
し接触せしめて使用することが出来、培養液への組成物
の接触効率を良くし栽培植物の生長を促進することが出
来る。
【0031】請求項3記載の発明によれば、スプリンク
ラーで散布する水と上記組成物との接触を簡便に行わせ
栽培植物の生長に好影響を与えることが出来る。
【0032】請求項4記載の発明によれば、椎茸の栽培
に際し、種菌(胞子)の段階から椎茸の生育まで補給す
る水と上記組成物との接触を充分行わしめて、椎茸の生
長を促進することが出来る。
【0033】請求項5記載の発明によれば、使用器具内
に装入された上記組成物の水乃至培養液による渦巻き状
の流動攪拌を自動的に行わしめ、上記組成物と水乃至培
養液との接触効率を増大せしめ、極めて効率良く組成物
を使用せしめることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の栽培植物の生長促進用組成物の焼結し
た実施例を示す斜視図、
【図2】本発明の組成物を水耕栽培に使用するときの一
例を示す原理図、
【図3】本発明の組成物をスプリンクラーに使用すると
きの一例を示す原理図、
【図4】本発明の組成物の使用器具の実施例を示す一部
断面の側面図、
【図5】図4に示す使用器具の平面図、
【図6】図4、図5に示す使用器具における水乃至培養
液の流れの傾向を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,1a,1b─組成物、 2─栽培槽、 3─水又は培養
液、 4─栽培植物の支持板、 5─使用器具、 5a─
容器、 5b,5b'─供給管、 5c,5c'─排出管、6─スプ
リンクラー、 P─ポンプ、 V─栽培植物。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】栽培植物に吸収せしめる水への接触により
    栽培植物の生長を促進するために用いる組成物であっ
    て、電気石10〜20%、珪藻土などのミネラル含有物
    40〜50重量%、沸石10〜20重量%の各粉体を、
    アルミナなどの結合材により小形の所定形状に焼結した
    ことを特徴とする栽培植物の生長促進用組成物。
  2. 【請求項2】水耕栽培の栽培槽に培養液を循環させるた
    めのポンプからの配管径路に、培養液と接触通過可能に
    装入して培養液を循環せしめることを特徴とする請求項
    1記載の栽培植物の生長促進用組成物を使用する方法。
  3. 【請求項3】栽培植物に水を散布するスプリンクラーへ
    の水の供給管に、水と接触通過可能に装入して水を散布
    せしめることを特徴とする請求項1記載の栽培植物の生
    長促進用組成物を使用する方法。
  4. 【請求項4】椎茸栽培の原木を浸漬するプールに使用す
    る水の供給径路に水と接触可能に装入する一方、浸水し
    た原木に種菌を接種後補給する補給水に、接触せしめて
    使用することを特徴とする請求項1記載の栽培植物の生
    長促進用組成物を使用する方法。
  5. 【請求項5】栽培植物を栽培するための水乃至培養液と
    上記組成物との接触を行わせるために使用する器具であ
    って、上下を閉塞した中空円筒容器に、水乃至培養液の
    供給管と排出管とを、それぞれの管の軸線が容器の円形
    断面の内周面の切線に平行に、且つ管の容器内の開口部
    の外側が容器内周面にほぼ接するとともに上記組成物の
    通過を阻止するごとく、供給管は容器側壁下部に排出管
    は容器側壁上部に付設する一方、容器内部に上記組成物
    を流動可能に封入したことを特徴とする請求項1記載の
    栽培植物の生長促進用組成物の使用器具。
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