JPH057385A - 音声認識リモコン装置 - Google Patents

音声認識リモコン装置

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JPH057385A
JPH057385A JP3156291A JP15629191A JPH057385A JP H057385 A JPH057385 A JP H057385A JP 3156291 A JP3156291 A JP 3156291A JP 15629191 A JP15629191 A JP 15629191A JP H057385 A JPH057385 A JP H057385A
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voice
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伸 神谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の電気機器をすべて遠隔操作することの
できる操作性に優れた音声認識リモコン装置を提供す
る。 【構成】 音声認識リモコン装置は、複数の電気機器を
制御するのに必要とされる制御信号と基本音声認識結果
との対応を示す機器−単語対応表11と、各電気機器の動
作状態を記憶する機器状態用メモリ12と、入力音声情報
を認識する音声認識部10と、制御信号と、該制御信号の
送り先電気機器と、制御信号の送信禁止制御信号の送信
禁止条件データとを対応付けて格納する制御信号−機器
状態対応表14と、入力本性情報を認識し、機器−単語対
応表から対応の制御信号を検索する音声認識部10とを含
む。機器制御部13は、音声認識部10から与えられた認識
結果に対応する制御信号を受け、機器状態用メモリと制
御信号−機器状態対応表とを対応の記憶内容を参照して
該与えられた制御信号が送信可能か否かを判断し、通信
処理部3を介して送信可能な制御信号を送出する。 【効果】 複数の電気機器であっても1つの機器−単語
対応表のみを用いて遠隔操作することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電気機器を遠隔操作す
るためのリモコン装置に関し、特に、音声入力により複
数の電気機器を遠隔操作するための音声認識リモコン装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】離れたところにある電気機器を、操作者
が移動することなく操作するためにリモートコントロー
ル装置(以下リモコン装置と称す)が一般に用いられて
おり、テレビジョンなどの家庭用電気機器にも広く用い
られている。
【0003】このリモコン装置には、ワイヤレスタイプ
のものが一般に用いられる。ワイヤレスタイプのリモコ
ン装置においては、赤外線が使用され、制御信号コード
がパルス変調して送信される。このパルス変調の方式に
は、光パルスの有無で2進値“1”と2進値“0”とを
区別する方法と光パルスの幅および位置により2進値
“1”および“0”を区別する方法(パルス位置変調)
などがある。パルス位置変調方式は誤動作が少なく一般
に多く使われる。
【0004】送信データは、一般的に、受信回路に送信
開始を教え、次に送られる各信号の受信を容易にするた
めの“スタートマーカー”、他の機器との混信を防止す
るために機器ごとに定められた“カスタムコード”、伝
送機能別に定められたシリアルコード化された“データ
コード”などのコードを含む。送信の方式は、一連の送
信データを、送信中常時繰り返し送信する方式と、送信
開始時のみ一連の送信データを送信し、以後は送信中で
あることを示す“連続リーダーコード”のみを送信する
方式とがある。
【0005】受信側では、この送信されてきたデータの
うちカスタムコードおよびデータコードにより対象とな
る電気機器の動作を制御している。通常この受信回路へ
与えられる送信データは他の機器との混信および誤動作
を防止するためにキャリア変調波をパルス変調して伝送
することが多い。
【0006】このような電気機器を遠隔操作するリモコ
ン装置においては1つの電気機器に対しては1個のリモ
コン装置が必要とされ、同じリモコン装置で別の電気機
器を遠隔操作することは一般に不可能である。たとえ
ば、テレビ用のリモコン装置を用いてエアコン(エアコ
ンディショナ)を遠隔操作することはできない。また、
リモコン装置には、制御操作内容に応じて多数のスイッ
チが設けられており、このスイッチの押下状態に従って
機器制御信号が選択され操作対象となる電気機器へ送信
される。ビデオテープレコーダなどの場合、テレビ受信
局チャネル、テープ走行状態の設定など数多くの操作内
容があり、そのためリモコン装置にも数多くのスイッチ
が必要とされ、その操作性が悪いという問題があり、ま
た誤ったスイッチを押し、誤った操作が行なわれるとい
う問題が生じる。
【0007】また、電気機器それぞれにリモコン装置が
必要とされるため、利用者はどのリモコン装置がどの電
気機器に対応するのかを常に正確に把握しておく必要が
あり、操作に手間がかかるという問題があった。
【0008】上述のような多数のスイッチを排除すると
ともに単一のリモコン装置で複数の電気機器を操作する
ことを目的としたリモコン装置がたとえば特開平2−1
71098号公報に開示されている。この先行技術にお
いては、音声入力により遠隔操作内容を指示し、この音
声認識結果に従って制御信号を発生する。この先行技術
の音声認識リモコン装置においては、複数の電気機器に
対応するために音声認識結果を機器制御コードに変換す
る書換え可能なマップが設けられており、このマップの
内容が操作対象となる電気機器に応じて書換えられてい
る。この先行技術においてはICカードから変換コード
がマップに読込まれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この先行技術の音声認
識リモコン装置においては、1個のリモコン装置で複数
の電気機器を遠隔操作することは可能である。しかしな
がら、複数の電気機器を制御するためには、制御すべき
電気機器ごとにコード変換用ICカードが必要とされ、
使用の前には、操作対象となる電気機器に合わせて予め
ICカードをリモコン装置本体に挿入する手間が必要と
なる。したがって、この場合においても、各電気機器ご
とにどのICカードが対応するのかを予め把握しておく
必要があり、またICカードを使用前に挿入する手間が
必要となる。
【0010】このようなICカードの差換えにより複数
の制御コード変換用テーブルマップを書換える構成に代
えて以下のような構成を考えることも可能である。すな
わち、リモコン装置本体内部に読出し専用メモリを設
け、この読出し専用メモリ内に複数の電気機器それぞれ
に対応するコード変換テーブルを書込む。使用時におい
てはスイッチで電気機器を指定することにより、この読
出し専用メモリにおいて対応の変換コード用テーブルの
みを使用する。この構成においては、ICカードの差換
えという手間は省けるものの、電気機器ごとに変換テー
ブル選択のためのスイッチの切換えおよびスイッチ位置
の確認を行なう必要があり、操作性が悪いという欠点が
生じる。
【0011】それゆえ、この発明の目的は上述の従来の
リモコン装置の有する欠点を除去し、操作性に優れたリ
モコン装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る音
声認識リモコン装置は、複数の基本音声認識結果と各前
記基本音声認識結果に対応して発生されるべき電気機器
制御用の制御信号を互いに関連付けて記憶する機器/単
語対応記憶手段と、電気機器の動作状態を示す情報を記
憶する機器状態記憶手段と、各前記制御信号と対応の制
御対象電気機器とを互いに関連付けて記憶する制御信号
/機器状態対応記憶手段とを含む。この制御信号/機器
状態対応記憶手段は制御対象電気機器の動作状態に基づ
いて予め形成された、制御信号の送信可否を示す送信禁
止条件フラグをさらに各前記制御対象電気機器に対応付
けて格納する。
【0013】請求項1の発明の音声認識リモコン装置
は、さらに、入力音声を認識し、該認識結果を出力する
第1の音声認識手段と、第1の音声認識手段からの認識
結果に基づいて前記機器/単語対応記憶手段を検索して
対応の制御信号を検索する第2の音声認識手段とを含
む。この検索された制御信号は、制御対象の電気機器特
定情報および操作されるべき動作状態を示す情報を含
む。
【0014】この発明の音声認識リモコン装置は、さら
に、第2の音声認識手段により検索された制御信号に従
って前記制御信号/機器状態対応記憶手段から対応の制
御対象電気機器と関連の送信禁止条件フラグを検索し、
該検索された制御対象電気機器に関連する送信禁止条件
フラグが送信可能を示しているとき、この検索された制
御信号を送出する送信手段を備える。
【0015】請求項2の音声認識リモコン装置はさら
に、入力音声により識別された制御信号が複数個存在し
かつこの複数個の制御信号が送信可能な場合には、制御
対象電気機器名を操作者に提示し、かつ制御信号の送信
を停止する手段を備える。
【0016】
【作用】請求項1の発明は、入力音声の認識結果に基づ
いて機器/単語対応記憶手段から発生されるべき制御信
号の検索および対応の電気機器名の特定が行なわれる。
各電気機器の動作状態に従って各制御信号に対して予め
送信可否を示す送信禁止条件フラグが形成される。この
送信禁止条件フラグは各制御信号に対応して設けられ
る。検索された制御信号に関連する送信禁止条件フラグ
が送信可能を示しているときには制御信号が送出され
る。これにより、複数の電気機器を遠隔操作する場合に
おいても、操作対象となる電気機器に合わせて音声認識
結果と機器制御信号との変換用マップの切換えを行なう
ことなく操作対象となる電気機器の特定および制御信号
の送出を行なうことができる。
【0017】請求項2の発明では、複数の電気機器に対
して制御信号の送信が可能であり、1つの電気機器を特
定することができない場合には、送信可能な電気機器名
が操作者に提示されかつ制御信号の送信が停止される。
これにより、制御操作対象の電気機器を特定することが
できない場合のバックアップ体制がとられる。
【0018】
【発明の実施例】図2はこの発明の一実施例である音声
認識リモコン装置の外観を示す図である。図2におい
て、音声認識リモコン装置は、収納用ケース1に収納さ
れる。収納用ケース1の一方表面には、音声情報を入力
するためのマイク2と、入力音声に対応する制御信号を
送出するための通信処理部3と、通信処理部3の送信許
可/取消しを指示する情報を入力するためのスイッチ部
5と、入力音声認識結果等を表示するための表示部4
と、リモコン装置から操作者へ確認情報を提示するため
のスピーカ6とが設けられる。通信処理部3は、たとえ
ば赤外線方式に従って制御信号を送出するため、この制
御信号送出用の赤外線発生用ダイオード等の部分が収納
用ケース1の一方表面から目視可能である。
【0019】スイッチ部5は、送信取消しを示す情報を
入力するための取消スイッチ5aと、送信許可を示す情
報を入力するためのOKスイッチ5bとを含む。この送
信許可/取消しは、操作者が表示部4に表示された情報
に従って判断する。表示部4は、リモコン装置が操作者
に提示する情報を目視可能な形態で表示する。図2にお
いては、入力音声認識結果が“予約”である場合に、こ
の認識結果“予約”が表示された状態が一例として示さ
れる。スピーカ6からは、リモコン装置が操作者に対し
確認情報または注意情報を音声構成部60で音声情報の
形態に変換した後提示する。
【0020】図1は、この発明の一実施例である音声認
識リモコン装置の全体の構成を機能的に示すブロック図
である。図1において、音声認識リモコン装置は、基本
音声認識結果(単語)と各基本音声認識結果(単語)に
応じて発生される制御信号とを表形態で格納する機器−
単語対応表11と、操作対象となる電気機器の状態を示
す情報を格納する書換え可能な機器状態用メモリ12
と、マイク2を介して入力された音声を認識し、この認
識結果に対応する制御信号を機器−単語対応表11から
検索する音声認識部10とを含む。
【0021】音声認識部10は、マイク2から与えられ
た音声を認識する第1の音声認識部101と、第1の音
声認識部10からの認識結果に従って機器−単語対応表
11から対応の制御信号を検索する第2の音声認識部1
02とを含む。第2の音声認識部102は、また、機器
状態用メモリ12に格納された機器状態情報を初期設定
する機能を備える。
【0022】機器−単語対応表11に予め記憶される基
本音声認識結果(単語)は、予めこの音声認識リモコン
装置が制御可能な動作に対応して生成される。操作者
は、この基本音声認識結果(単語)に対応するいずれか
を発声することにより遠隔操作制御情報を与える。この
機器−単語対応表11のデータ格納形態については後に
詳細に説明する。
【0023】機器状態用メモリ12には、各電気機器の
動作状態を示す情報が格納される。この機器状態指示デ
ータは書換え可能であり、リモコン装置による制御操作
に従ってその内容が書換えられる。この機器状態用メモ
リの内容を遠隔操作状況に応じて書換え可能とすること
により、リモコン装置がその使用が進行するにつれて制
御対象となる電気機器の種類を判断することが可能とな
り、音声認識結果と電気機器制御信号の変換用マップの
切換えを等価的に行なうことになる。
【0024】音声認識リモコン装置は、さらに、各制御
信号と、操作対象電気機器と、各制御信号に対応して予
め設定される送信禁止条件データ(フラグ)とを互いに
関連付けて表形態で格納する制御信号−機器状態対応表
14と、音声認識部10(第2の音声認識部102)か
ら与えられる制御信号に従って機器状態用メモリの内容
の変更および制御信号−機器状態対応表14の送信禁止
条件データ(フラグ)を検索し、送信可能なときに制御
信号を通信処理部3へ与える機器制御部3とを含む。
【0025】通信処理部3は、第2の音声認識部102
からの認識結果を表示部4へ表示し、スイッチ部5を介
して操作者が送信許可情報を入力した場合にその制御信
号を送信する。
【0026】この場合、スイッチ部5からの確認情報の
入力を待たずに、通信処理部3は、機器制御部13から
与えられる送信可能な制御信号を送出する構成とされて
もよい。通信処理部3からの通信方式の形態は、上述の
ように赤外線方式に従ってもよく、またレーザ光線を用
いた光信号が用いられてもよい。またこの送信される信
号の種類および符号化方式等についてはどのようなもの
であってもよく、制御信号が操作対象となる電気機器に
より確認可能なものであればいずれであってもよい。次
に各部の構成および動作について詳細に説明する。
【0027】図3は図1に示す第1の音声認識部101
の具体的構成の一例を示す図である。図3において、第
1の音声認識部101は、マイク2から入力されたアナ
ログ信号をデジタル信号に変換した後、パワースペクト
ル等の音響パラメータの時系列に変換する音響分析ユニ
ット111と、単語音声の音響パラメータの時系列を標
準パターンとして記憶する単語標準パターン辞書113
と、音響分析ユニット111から与えられる音響パラメ
ータの時系列と単語標準パターン辞書113に記憶され
た標準パターンとの類似度を計算し、最も近い単語を認
識単語(認識結果)として出力する単語認識ユニット1
12とを含む。この音響分析ユニット111は、入力さ
れた音声(デジタル音声入力)の短時間スペクトルの時
系列を生成する。通常、音響分析においては、高域強調
処理の後、音声の短時間スペクトルが所定時間(たとえ
ば10ないし20ms)ごとに求められる。スペクトル
分析には、通常、複数の帯域通過フィルタからなる帯域
フィルタ群、または8ないし12次の線形予測モデルな
どが用いられる。類似度の計算のためのスペクトル距離
尺度としては、帯域フィルタ分析の場合には、通常、フ
ィルタ出力の特徴ベクトル間のユークリッド距離が用い
られる。この第1の音声認識部は入力音声を認識するこ
とができるものであればよい。不特定話者の単語音声認
識方式に従って単語認識を行なう構成のものであればよ
く、図3に示す単語標準パターンを用いる方式に代え
て、音素標準パターンを用いて単語音声を認識する構成
であってもよく、また他の単語認識方式が用いられても
よい。
【0028】図4は図1に示す機器−単語対応表の格納
内容の一例を示す図である。図4において、機器−単語
対応表11は、制御用単語の発音を示す仮名列KRと、
表示部4に表示されるべき認識結果を配列する表示用デ
ータ列HDRおよび認識結果に対応して発生されるべき
制御信号を各単語に対応して配列する制御信号列SRを
含む。制御信号列SRは各操作対象となる電気機器を特
定する機器列ARを含む。この機器列ARごとに、認識
結果に対応して発生されるべき制御信号が配置される。
【0029】単語列KRに配置される単語は、予め設定
されており、操作対象となる電気機器に応じて決定され
る。この機器−単語対応表11において、たとえば操作
者がタイマー予約を行なうことを望んだ場合、発声単語
は「よやく」となる。この場合認識結果は仮名列で示さ
れるため、表11の仮名列KRにおける対応の行「よや
く」に対応する行が選択される。表示用データとして
は、表示用データ列HDRにおける「予約」が選択され
る。この場合発声可能な制御信号は制御信号列SRにお
いてVTR、デッキ(オーディオ用カセットテープデッ
キ)、エアコン(エアコンディショナー)などである。
この制御信号列SRにおいて「○」印で示される制御信
号はそれぞれ対応の電気機器特定情報をも含んでいる。
ここで、1つの入力音声に対応して、発生可能な制御信
号が複数存在する場合が生じることがある。たとえば、
操作者が「いち」と発音した場合、これはVTR、テレ
ビおよびデッキのいずれかのチャネルを「1」に設定す
ることを要求していることを示す。この複数の制御信号
に関する送信可能な対象の電気機器の特定は、図1に示
す制御信号−機器状態対応表14における送信禁止条件
データ(後に詳述する)に従って決定される。
【0030】図5は図4に示す機器−単語対応表を一般
的な形態で示す図である。仮名列KRには基本認識結果
である単語W1〜Wnが配置され、表示用データ列HD
Rには各単語に対応して表示用データD1〜Dnが配置
される。各単語W1〜Wnに対応して、対応の電気機器
M1〜MIの下に、発生されるべき制御信号が配置され
る。たとえば単語W1が電気機器M1に対して発生され
るべき制御信号vonが配置され、単語W2と電気機器
M2との交点には制御信号tonが配置され、単語Wn
と電気機器M4との交点には制御信号aupが配置され
る。単語に対して発生されるべき制御信号が存在しない
場合には2進値“0”が配置される。図5において、単
語Wnに対応する電気機器Miに対して発生されるべき
制御信号をMi[N]で表わす。
【0031】図6は図1に示す機器状態用メモリ12の
記憶内容の一例を示す図である。この機器状態用メモリ
12は、操作対象となる電気機器名を配置する機器名列
AARと、各電気機器に対応して対応の電気機器の状態
を示す状態データS[i]を格納するSDRとを含む。
仮に、状態S[i]が、0の場合には電源オフ状態を、
1の場合には電源オン状態を、2の場合にはある特定の
動作1状態を、3がある別の特定の動作2状態を示すと
する。この状態データS[i]のコードに従って対応の
機器の動作状態がリモコン装置内部で設定されかつモニ
タされる。
【0032】図7は図1に示す音声認識部10(第2の
音声認識部102)で用いられる作業用バッファメモリ
の構成を示す図である。このバッファメモリは図1にお
いては明確には示しておらず、第2の音声認識部102
に含まれている。図7において、バッファメモリはポイ
ンタbufpが示すアドレスに制御信号Mi[x]を格
納する。ここでxは作業用変数である。バッファメモリ
は、J個のバッファレジスタを備えており、各バッファ
レジスタのアドレスがポインタbufpにより設定され
る。
【0033】図8は図1に示す音声認識部10の動作を
示すフロー図である。以下、第8図を参照して、この図
1に示す音声認識部10の動作について説明する。まず
音声をマイク2を介して入力するか、または図示しない
電源投入スイッチにより、このリモコン装置が初期化さ
れる。音声認識部10は、初期設定として、機器状態用
メモリ12に格納される機器状態データS[i]をすべ
て“0”の状態に設定する。この状態では、対応の電気
機器はすべて電源オフ状態である(ステップS1)。
【0034】この初期状態において操作者は対応の電気
機器を操作するための情報をマイク2を介して音声で入
力する。音声認識部101は、このマイク2を介して与
えられた音声を認識し、予め機器−単語対応表11に格
納された語彙数N個に対し認識実行動作を行なう。この
とき、図3に示す単語標準パターン辞書113にも、語
彙数N個の単語(単語W1〜WNに対応)が登録されて
いる。第1の音声認識部101で認識された単語が第2
の音声認識部102へ与えられる。このとき、第1の音
声認識部101からは、認識結果そのものをコード化し
た情報が第2の音声認識部102へ与えられてもよく、
また単に単語辞書113(図3参照)および機器−単語
対応表11における単語の番号のみを第2の音声認識部
102へ与える構成としてもよい。図8においては、第
1の音声認識部101からは辞書113または機器−単
語対応表における単語番号(W1−WNにおける1−
N)xが第2の音声認識部102へ与えられる場合が示
される(ステップS2)。
【0035】第2の音声認識部102は、この第1の音
声認識部101から単語番号xを与えられると、まずバ
ッファレジスタのポインタbufpを0に設定するとと
もに、状態データS[i]における機器番号iを1に設
定する(ステップS3)。
【0036】次いで、第2の音声認識部102は、機器
−単語対応表11へその単語番号xに従ってアクセス
し、対応の制御信号Mi[x]が0であるか否かを判別
する(ステップS4)。これにより、単語番号xに対応
して発生されるべき制御信号の選択が行なわれる。
【0037】“0”でない制御信号Mi[x]が検索さ
れた場合、これはリモコン装置から発生されるべき制御
信号であり、図7に示すバッファレジスタbuf[bu
fp+1]へ制御信号Mi[x]が格納され、かつ次い
で、バッファレジスタポインタbufpが1増分され
る。これにより、まず、バッファポインタ“1(=bu
fp+1)”のバッファレジスタに対して制御信号M1
[x]が格納される(ステップS5)。
【0038】ステップS4において、電気機器iに対応
する制御信号Mi[x]が0の場合には、ステップS6
へ進む。
【0039】ステップS6においては、電気機器名番号
iが1増分され、次いでこのステップS7において1増
分されたiの値が全電気機器数Iを超えているか否かが
判別される。ステップS7でiがIよりも大きいと判別
された場合、これを認識された単語に対応してすべての
電気機器に関連する制御信号が調べられたことを示して
いる(ここで、電気機器はM1〜MIであることに注意
されたい)。
【0040】ステップS7においてまだすべての電気機
器に対する検索が行なわれていないと判断された場合に
はステップS4へ戻り、この電気機器と単語番号x(ま
たは単語Wx)の交点に位置する制御信号Mi[x]が
0であるか否かの判別が行なわれる。
【0041】ステップS7においてiがIよりも大きい
と判別された場合、入力音声の認識結果Wxに対する制
御信号の検索がすべて行なわれたことを示しており、図
7に示すバッファメモリに格納された制御信号Mi
[x]をすべて機器制御部13へ出力する(ステップS
8)。この機器制御部13へ送出される制御信号Mi
[x]の数は、バッファポインタbufpにより与えら
れる。
【0042】ここで、上述のフローにおいては、電気機
器名および単語をすべて番号で表わしており、この番号
に従って探索動作を行なっている。このとき、機器−単
語対応表においては、単語W1〜WIは対応の電気機器
の電源オン用の単語が格納されており、このWI+1〜
W2・Iの領域には関連の電気機器の電源オフ用の単語
が格納されている。すなわち、各電気機器の動作状態ご
とにグループ化されて単語が機器−単語対応表に格納さ
れる。
【0043】機器制御部13は、音声認識部10から制
御信号をすべて受けると機器状態用メモリ12の内容の
変更および制御信号−機器状態対応表14に格納された
機器送信禁止条件データに基づいて送信可能な制御信号
を検索し、該検索された送信可能な制御信号を通信処理
部3へ送出する。
【0044】またステップS2において認識結果の単語
番号xに従って機器−単語対応表11からは表示用デー
タも検索される。この検索された表示用データは通信処
理部3へ伝達される。この表示用データの処理について
は後に説明する。
【0045】次に図8に示すステップS9の機器制御部
13の実行動作の詳細について説明する。
【0046】図9は制御信号−機器状態対応表の記憶内
容の一例を示す図である。図9において、制御信号−機
器状態対応表14は、単語番号kに対応して、発生され
るべき制御信号C[k]を格納する制御信号列SSR、
操作対象となる電気機器D[k]を格納する機器名列A
SRおよび機器の送信禁止条件E[k]を格納する禁止
条件データ列ISRを含む。送信禁止条件データE
[k]は、予め制御信号C[k]に対応して設定され
る。たとえば、制御信号C[k]がビデオテープレコー
ダの電源をオンにする“von”の場合、すでにビデオ
テープレコーダの電源がオン状態にあればこの制御信号
vonの送信は行なう必要がない。このとき、制御信号
vonに対応して、対象の電気機器としてビデオテープ
レコーダを示す“1”が電気機器名D[k]として設定
されかつこのビデオテープレコーダの送信禁止条件E
[k]として電源オン状態を示す“1”が設定される。
【0047】この送信禁止条件データE[k]には、こ
のほかにも、たとえば「ビデオ録画中におけるチャネル
の切換えの禁止」などが設定される。これはたとえば、
認識単語Wiがチャネル1を示す“1”であり、操作対
象電気機器D[k]がビデオテープレコーダと設定され
かつ対応の送信禁止条件データE[k]が録画動作状態
を示すたとえば“2”に設定されることにより実現され
る。すなわち、制御信号C[k]が特定する電気機器D
[k]がある動作状態により、その動作状態が送信禁止
条件E[k]と一致する場合には、その制御信号C
[k]の送信が禁止される。したがって、この制御信号
−機器状態対応表14において電気機器名列ASRに格
納される電気機器D[k]が指定する電気機器は、実際
に制御信号C[k]を受ける電気機器名とは必ずしも一
致しないことに注意されたい。たとえばビデオ録画中に
おけるテレビの電源オフ動作は禁止される。
【0048】次に、機器制御部13の動作についてその
動作フローを示す図10を参照して説明する。
【0049】ここで、機器制御部13においても、図7
に示すバッファレジスタが作業用レジスタとして設けら
れている場合を想定する。この機器制御部13内のバッ
ファレジスタには、音声認識部10におけるバッファレ
ジスタと同様にレジスタポインタにより、各制御信号が
対応のバッファレジスタに格納される。
【0050】このバッファレジスタのポインタは、jで
示す。図7のバッファレジスタで用いられたポインタb
ufpは、このバッファレジスタの格納制御信号数を示
す。ポインタjのバッファレジスタはbuf[j]で示
す。1≦j≦Jである。また、制御信号−機器状態対応
表14の単語番号kは1≦k≦Kを満たす。
【0051】まず機器制御部13は、そのバッファレジ
スタのポインタbufpが“0”であるか否かを判定す
る(ステップS11)。バッファレジスタポインタbu
fpが“0”の場合には、バッファレジスタには送信す
べき制御信号が何ら格納されていないため、機器制御部
13はその動作を終了する。
【0052】ステップS11において図7のバッファレ
ジスタポインタbufpが“0”でないと判定されたあ
には、まず1番目のバッファレジスタを選択するために
ポインタjが1に設定される。これによりバッファレジ
スタbuf(1)が指定される(ステップS12)。次
いで、制御信号−機器状態対応表における禁止条件を検
索するためにkが1に設定される。それにより制御信号
−機器状態対応表における第1行の制御信号C[1]、
電気機器D[1]および送信禁止条件データE[1]が
指定される(ステップS13)。
【0053】ステップS12において指定されたバッフ
ァレジスタbuf[j=1]の記憶する制御信号が制御
信号−機器状態対応表に含まれる制御信号C[k=1]
と等しいか否かの判別が行なわれる(ステップS1
4)。
【0054】ステップ14において一致が見出された場
合、機器制御部13は、機器状態用メモリ12の電気機
器D[k=1]の状態データS[D[k]]を検索す
る。この機器状態用メモリ12から検索された機器状態
データS[D[k=1]]が制御信号−機器状態対応表
14に格納される送信禁止条件データE[k=1]と一
致するか否かの判別が行なわれる(ステップS15)。
【0055】ステップS15において、機器状態データ
S[D[k=1]]が通信禁止条件データE[k=1]
と等しくないと判別された場合、この制御信号C[k=
1]は送信すべき制御信号であり、通信処理部に制御信
号C[k=1]が伝達される(ステップS16)。この
通信処理部の行なう処理については後に説明する。
【0056】機器制御部13は、通信処理部に制御信号
C[k=1]を出力した後、その制御信号C[k=1]
に応じて機器状態用メモリ12に格納された状態データ
S[D[k=1]]の値を変更する。すなわちたとえば
制御信号C[k=1]が電源オン信号である場合には、
この状態データS[D[k=1]]が1に設定され、ま
た電源オフ信号の場合には、状態データS[D[k=
1]]が“0”に設定される。
【0057】ステップS14において、バッファレジス
タbuf[j]の記憶制御信号が制御信号−機器状態対
応表14に格納される制御信号C[k=1]と一致しな
い場合には、この制御信号−機器状態対応表14におけ
る対応の制御信号を検索するために、kの値が1増分さ
れる(ステップS18)。
【0058】このkの値が制御信号−機器状態対応表1
4に格納される単語数Kよりも大きいか否かの判別が次
いで行なわれ(ステップS19)、このkの値がKの値
よりも小さい場合には、再びステップS14へ戻り、制
御信号−機器状態対応表14における対応の制御信号の
検索が行なわれる。
【0059】ステップS19においてkの値がKの値よ
りも大きくなった場合には、バッファレジスタbuf
[j=1]の格納する制御信号が制御信号−機器状態対
応表14において検索されなかったことを示しており、
再びステップS14へ戻り一致不一致の判別動作が行な
われる。
【0060】ステップS19においてkの値がKよりも
大きくなった場合、これはバッファレジスタbuf
[j]に格納された制御信号に対する制御信号−機器状
態対応表14への検索動作が完了したことを示してお
り、ステップS20へ移り、バッファレジスタbuf
[j]のポインタjの値が1増分される。
【0061】またステップS15において、機器状態用
メモリ12に格納された状態データS[D[k]]が制
御信号−機器状態対応表14に格納される対応の送信禁
止条件データE[k]と一致する場合にはステップS2
0へ移る。この場合にはバッファレジスタbuf[j]
に格納されたれ制御信号の送出は行なわれないため、同
様に次のバッファレジスタへ移る。さらに、ステップS
17が行なわれ、機器状態用メモリ12における状態デ
ータS[D[k]]が検索された制御信号C[k]に応
じて変更された後にもステップS20へ移る。
【0062】ステップS20において次のバッファレジ
スタポインタjの値が1増分されたとき、このバッファ
レジスタポインタjの値が、音声認識部10から送出さ
れた制御信号の数bufpを超えているか否かの判別が
ステップS21において行なわれる。このバッファレジ
スタポインタbufpは音声認識部10において用いら
れた作業用バッファレジスタのレジスタポインタであ
り、このレジスタポインタbufpの値が機器制御部1
3へ与えられる。これは機器制御部13が単純に音声認
識部10に格納された作業用バッファレジスタのレジス
タポインタを検索する構成とされてもよい。
【0063】ステップS21において、レジスタポイン
タjの値が転送された制御信号の数bufp以下の場合
には、発生されるべき制御信号が存在していることを示
しているため、この新たな制御信号ステップS13へ戻
り、再び制御信号−機器状態対応表14において対応の
制御信号C[k]の検索および送信可否の判別が行なわ
れる。
【0064】ステップS21において、バッファレジス
タのポインタjの値が送信されるべき制御信号の値bu
fpよりも大きくなった場合には、制御信号の検索がす
べて完了したと判別され、機器制御部13の動作が終了
する。ここで、同時に送出されるべき制御信号が複数個
存在する場合の一例は、たとえばチャネル設定信号であ
り、このチャネル設定信号は図4に示すように、ビデオ
テープレコーダ(VTR)、テレビジョンおよびオーデ
ィオテープデッキに対して発生することが可能である。
この場合、各電気機器に対して制御信号が異なってい
る。したがって、このような場合には複数の送信される
べき制御信号が存在することになる。
【0065】なお上述の動作説明においては、機器制御
部13は、音声認識部10から制御信号を与えられ、そ
の与えられた制御信号を内部に設けられた作業用バッフ
ァレジスタに格納するように説明している。しかしなが
らこの構成は、制御信号格納用バッファレジスタを音声
認識部10および機器制御部13が共用する構成とされ
てもよい。次に通信処理部3の動作をその動作フロー図
である図11参照して説明する。
【0066】通信処理部3においては、図示しないバッ
ファレジスタが設けられており、機器制御部13からの
送信可能制御信号がこのバッファレジスタに格納され
る。バッファレジスタのポインタはmで与えられ、バッ
ファレジスタポインタmの値が機器制御部13から与え
られた制御信号の数を示す。まず機器制御部13から与
えられた制御信号の数、すなわちバッファレジスタポイ
ンタmの値が0であるか否かの判別が行なわれる(ステ
ップS30)。この機器制御部13から与えられた制御
信号の数mが0の場合には通信処理部3は何ら通信動作
を行なわない。
【0067】次に、ステップS30において、ポインタ
mの値が0でないと判定された場合には、通信処理部3
はさらにこのポインタmの値が1であるか否かの判別を
行なう(ステップS31)。ポインタmの値が1である
場合には、送出すべき制御信号は1個のみであり、この
場合、操作対象電気機器は1つであるため、音声認識部
10から与えられた認識結果(図4に示す表示用デー
タ)が通信処理部3へ与えられており、この表示用デー
タを表示部4を介して操作者に提示する(ステップS3
2)。
【0068】操作者はこの表示部4に表示された認識結
果を見て、入力音声情報に対応する制御信号が示されて
いる場合にはスイッチ部5に含まれるOKスイッチ5b
を押下することにより送信許可信号を与える(ステップ
S33)。またこの表示部4を介して提示された認識結
果が誤っている場合にはスイッチ部5に含まれる取消ス
イッチ5aを押下することにより制御信号の取消しを指
示する(ステップS33)。
【0069】通信処理部3は、ステップS33において
送信許可が与えられた場合にはこの制御信号を送信する
(ステップS34)。
【0070】一方、ステップS33において取消スイッ
チ5aが押下された場合には、通信処理部3はこの与え
られた制御信号を無効化し、制御信号の送信を行なわな
い(ステップS35)。
【0071】ステップS31において、制御信号の数を
示すポインタmの値が1より大きいと判断された場合に
は通信処理部3は、操作可能な電気機器名を操作者に提
示し、電気機器名の特定を操作者に促す(ステップS4
0)。このステップS40における操作可能電気機器名
の操作者への提示は、図1に示す表示部4を介して行な
われてもよく、また音声合成部60およびスピーカ6を
介して行なわれてもよい。この場合、目視情報および音
声情報のいずれか一方のみが用いられてもよく、両者が
用いられてもよい。音声合成部60の構成は任意であ
る。
【0072】このステップS40における操作可能機器
名の提示は、以下のようにして行なわれる。制御信号は
それぞれ電気機器を特定する情報を含んでいる。たとえ
ばビデオテープレコーダをオン状態とするための制御信
号vonにおいて“v”のコードはビデオテープレコー
ダを示す。したがってこの電気機器名コードを通信処理
部13が見ることにより操作可能機器名を操作者に提示
する。ここで、複数の操作可能機器が存在する場合は、
上述のチャネル切換えの場合に加えて、「予約」があ
る。図4に示す単語「予約」においては、この予約操作
を行なうことのできるのはビデオテープレコーダ、テー
プデッキ、エアコンである。この場合、1つの電気機器
のみが操作制御を受けるため、操作対象となる電気機器
を特定する必要がある。したがってこの場合、表示部4
には「電気機器Aですか、電気機器Bですか」が表示さ
れる。同じ内容が音声合成部60およびスピーカ6を介
して発音されてもよい。
【0073】操作者はこれに応答して、操作対象となる
電気機器名を音声で入力する(ステップS41)。この
操作者が入力した音声情報は電気機器名のみを含んでい
る。音声認識部10においては、電気機器名の単語辞書
を含んでおり、この入力された音声情報に対応する電気
機器名情報を通信処理部3へ与える(この径路は示さ
ず)。この場合、機器−単語対応表11において単語お
よび表示用データが格納されており、その対応の制御信
号欄SRにおいては制御信号が存在しないように“0”
の値が配列されており、音声認識部10が入力音声情報
の認識結果に基づいて識別電気機器データを検索する構
成としてもよい。
【0074】通信処理部3は、この音声認識部10から
与えられた電気機器特定情報に基づいて操作対象となる
電気機器を特定する(ステップS41)。この操作機器
の特定は、たとえば、前述のごとく、音声認識部10か
ら与えられる機器コードを各送信可能な制御信号の機器
特定コードと比較することにより行なわれる。通信処理
部3は、この操作対象となる機器が特定されると、操作
者に確認を求めるために、特定された機器を提示する
(ステップS42)。この特定された機器の提示は表示
部4へ表示される。このとき併せて音声合成部60およ
びスピーカ6を介して音声情報で操作者にこの提示を与
えてもよい。
【0075】操作者はこのステップS41において提示
された電気機器名を確認し、選択された電気機器が提示
されている場合にはスイッチ部5のOKスイッチ5bを
押下することにより送信確認信号を与える(ステップS
43)。
【0076】ステップS43においてスイッチ部5の取
消ボタンスイッチ5aが押下された場合ステップS40
へ戻り、再び操作者に複数の電気機器名を提示する。ス
テップS43においてOKボタンスイッチ5bが押下さ
れた場合には、ステップS34へ移り、選択された電気
機器に対応する制御信号が送信される。上述の構成にお
いては、初期状態において音声認識部10の制御の下に
機器状態用メモリ12の内容の電気機器状態データS
[i]はすべて電源オフ状態を示す“0”の状態に設定
される。しかしながら、たとえばある電気機器の電源オ
ン動作をマニュアルで行なった後、この電気機器の動作
を遠隔操作するような状況も考えられる。このような状
況に対処するためには、「初期化」の音声入力の後、電
気機器の対応の動作状態を音声入力し、この入力された
音声の認識結果を機器状態用メモリ12へ書込むように
第2の音声認識部102を構成してもよい。
【0077】通信処理部3から送出される信号の形態お
よび通信方式は複数の電気機器をそれぞれ個別かつ独立
的に制御することのできるものであればよい。
【0078】また通信処理部3、図11に示すステップ
S33およびS43のような操作者からの確認を受ける
ことなく対応の制御信号を送出する構成とされてもよ
い。
【0079】さらに、図10に示すフローにおいては、
ステップS14においては通信処理部に制御信号C
[k]が出力された後に機器状態用メモリ12の内容が
制御信号C[k]に応じて書換えられている。このと
き、通信処理部3から実際に制御信号C[k]が送信さ
れた後にこのステップS17が行なわれる。したがっ
て、図11に示す動作フローにおいてステップS35で
制御信号の無効化が指定された場合には、この無効化さ
れた制御信号に対応する状態データS[[Dk]]の変
更は行なわれない。
【0080】さらに、音声認識部10、機器制御部1
3、通信処理部3各々はマイクロプロセッサ(MPU)
のような構成を含んでもよく、また1つのMPUにより
各動作が実現されてもよい。
【0081】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば機器−
単語対応表と制御信号−機器状態対応表とを設け、さら
に各電気機器の動作状態を記憶するための機器状態用メ
モリとを設け、入力音声情報の認識結果に対応する制御
信号を機器−単語対応表から検索し、機器状態用メモリ
および制御信号−機器状態対応表とに基づいて該検索さ
れた制御信号が送信可能な場合にのみ制御信号を送信す
るように構成したため、操作対象となる電気機器ごとに
音声認識結果と機器制御信号の変換用マップの切換えを
行なう必要がなく、電気機器ごとに変換マップ用のIC
カードを保存したり、また操作対象電気機器ごとに変換
コードを切替えるためのスイッチを設ける必要がなく、
操作性に優れた音声認識リモコン装置を得ることができ
る。
【0082】さらに、送信可能な制御信号が複数存在
し、操作対象となる電気機器を特定することができない
場合には、操作時に操作可能な電気機器名を提示して操
作者に電気機器名の特定化を促すように構成しているた
め、操作対象識別不能の場合におけるバックアップ体制
に優れ、かつ所望の電気機器を確実に遠隔操作すること
のできる音声認識リモコン装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である音声認識リモコン装
置の全体の構成を機能的に示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例である音声認識リモコン装
置の外観の一例を示す図である。
【図3】図1に示す音声認識部に含まれる第1の音声認
識部の具体的構成の一例を示す図である。
【図4】図1に示す機器−単語対応表の記憶形態の一例
を示す図である。
【図5】図4に示す機器−単語対応表の記憶内容をコー
ド化して示す図である。
【図6】図1に示す機器状態用メモリの記憶内容の一例
を示す図である。
【図7】音声認識部で用いられる作業用バッファレジス
タの構成の一例を示す図である。
【図8】図1に示す音声認識部の動作を示すフロー図で
ある。
【図9】図1に示す制御信号−機器状態対応表の記憶内
容の一例を示す図である。
【図10】図1に示す機器制御部の動作を示すフロー図
である。
【図11】図1に示す通信処理部の動作を示すフロー図
である。
【符号の説明】
2 マイク 3 通信処理部 4 表示部 5 スイッチ部 6 スピーカ 10 音声認識部 11 機器−単語対応表 12 機器状態用メモリ 13 機器制御部 14 制御信号−機器状態対応表 60 音声合成部 101 第1の音声認識部 102 第2の音声認識部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力音声により複数の電気機器を遠隔操
    作するための音声認識リモコン装置であって、前記入力
    音声は制御対象電気機器情報および制御動作情報を含
    み、前記入力音声を認識し、該認識結果を出力する第1
    の音声認識手段、複数の基本音声認識結果と各前記基本
    音声認識結果に対応して発生されるべき電気機器制御用
    の制御信号とを互いに関連付けて記憶する機器/単語対
    応記憶手段、前記電気機器の動作状態を示す情報を記憶
    する機器状態記憶手段、各前記制御信号と各前記制御対
    象電気機器とを互いに関連付けて記憶する制御信号/機
    器状態対応記憶手段、前記制御信号/機器状態対応記憶
    手段は各前記電気機器の動作状態に従って予め生成され
    た、制御信号の送信可否を示す送信禁止条件フラグを該
    記憶された各前記制御対象電気機器に対応付けて格納
    し、前記第1の音声認識手段からの認識結果に基づいて
    対応の制御信号を前記機器/単語記憶手段から検索する
    第2の音声認識手段、該検索された制御信号に基づいて
    前記制御信号/機器状態対応記憶手段から対応の制御対
    象電気機器と関連の送信禁止条件フラグとを検索し、該
    検索された送信禁止条件フラグが送信可能を示している
    とき、該検索された制御信号を送出する送信手段を備え
    る、音声認識リモコン装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の音声認識リモコン装置で
    あって、前記検索された制御信号に関連する送信禁止条
    件フラグが複数の被制御対象電気機器への送信可能を示
    すとき、操作者へこの複数の制御対象電気機器名を提示
    するとともに制御信号の送出を停止する手段をさらに備
    える。
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